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[なんでも]SS、小説投稿スレ2[来い]

1 :名無し2LT ◆BiueBUQBNg :2010/06/14(月) 22:00:08 ID:???
落ちたので立てた。誰でもどうぞ。
よかったらお付き合いください。

2 :通常の名無しさんの3倍:2010/06/14(月) 22:01:21 ID:???
前スレ
[なんでも]SS、小説投稿スレ[来い]
ttp://changi.2ch.net/test/read.cgi/x3/1198949741/

3 :名無し2LT ◆BiueBUQBNg :2010/06/14(月) 22:02:18 ID:???
[session21]

 「女の子、売るよ!」
 シャングリラ・コロニーのスラムには似つかわしくない、薄暗い、上等の調度品を整えた、ルゥム・ボッサ
の流れるバーに、スパムメールの暗号に吸い寄せられた陰気な中年男が入ってきた。奥の仕切りで彼を待ち構えていたのは、如才ない、
見かけの割に老けた声をした少年であった。少女が二人、奥に座っている。
 「処女かね?」
 黒い少女は顔を紅くして小さく頷いた。白い少女は動ぜずゆっくりと首を横に振った。
 「惜しいな。だがどうとでもごまかしは利く…なにより上玉だ。気にいった。キャッシュで5万だそう」
 「10万だ」
 少年が直ちに異議を挟む。結局、8万で折り合いがついた。
 
 薄暗い開放ダクト(コロニーの港部によくある気密されていない宇宙船用運河)を、中年男と少女二人
はノーマルスーツを着て横切っていく。少女は二人ともスーツケースを左手に掴んでいた。300m遊泳して対岸についた。
エアダクトを開け、侵入する。
入った先はサイド6当たりから密輸入されたと思しきトリップ・シガー(要するにアヘンである)の煙が
立ち込め、ピンクの室内灯が眼を眩ます健全な社会人全てが拒否反応を起こしそうな怪しげな部屋
だった。
 「連れてきたぞ」
 「おや美少女ぞろいじゃないか。稼げるな」
 中年男がやや年下の男と言葉を交わす。
 「ええっと、名前は…」
 だが眼をそらしていた一瞬の隙に、二人とも姿を消していた。
 白い少女は、二人の男の心を掌中にしているかのように巧妙に、黒い少女の手を引き、テーブル、
カウンター、椅子の下を掻い潜り、奥の廊下へと侵入していたのだった。
 入って3番目の扉を開ける。
 「これはひどい」
 白い少女は呟いた。黒い少女は、眼をそむけている。彼女らより2,3年下とみられる全裸の少女が、四つん這いになっていた。
彼女の顔はよく見えない。同じく四つん這いになった、染みだらけのたるんだ老人の尻に、顔を突っ込んでいたからだ。
 白い少女は、比較対象として老け声の少年との毎夜のプライベートな営みを反射的に想起した。あまりにも、ギャップがありすぎる。
 「おい何をしてる!」
 遠くから叫び声が聞こえる。老人は何の反応もない。痴呆だとは、部屋に入る前から白い少女は
理解していた。
 「向こうはまかせました」
 「は、はい!」

4 :名無し2LT ◆BiueBUQBNg :2010/06/14(月) 22:03:00 ID:???
[session22]

 黒い少女は、自分のスーツケースを開けた。大慌てでUZIを取り出し、弾倉を装填する。
 「ごめんなさーーーい!!!」
 謝りながら弾丸を廊下にばらまきだした。だが、弾道は高めであることから、射殺ではなく、頭を押さえつけておく為だけの射撃だとわかる
。その様子に安心した白い少女もまた、自分のスーツケースを
開けた。優雅な手つきAK74を取り出し、排泄器官に与えられる快感に恍惚となっている老人のこめかみに、銃口を押し当てた。さすがに驚いて
顔を銃口に向けてきた。即座に銃を回転させ、銃床で顔面に強烈なのを一撃くれてやる。
 爆音が聞こえた。
 「ますたーはどう、したの…?」
 「貴方に御主人(マスター)なんかいないの。もう誰にも、貴方を苦しめたり、痛いことをしたりなんてさせませんから、安心して、マリーダ」
 白い少女は銃のスリングを肩にかけると、ためらいなく、先ほどまで見るもおぞましい行為を行っていた
オレンジ色の髪をした全裸の少女の唇に、自分の唇を重ねた。
 「……なあ、とりあえず二人ともシャワー浴びた方が良いんじゃないか?いやその前にうがいだな」
 少年の老けた声が、部屋の入り口から投げられる。
 「ですよねー」
 白い少女は答えた。苦笑を返すと、少年は部屋にあった固定電話を手に取った。
 「ああ、4番隊隊長?終わったから。つかやだねこういうの。じゃ、恐喝写真と客の財布と機械、約束通り持ってっから。んじゃね〜」

 電話の向こう、赤い戦艦の中、茶髪の少年は通話モニター(但し、先ほどの通話では映像は映らなかった)のスイッチを切り、ため息をついた。
 「シャクティになんていえばいいんだよ。そして連絡士官として派遣されただけの僕が、どうして4番隊
隊長なんて呼ばれているんでしょうか?」
 一人愚痴ると、ブリッジに通話を始めた。総帥は満足している。

 「戦利品の件、よろしいのですか?あれでは与えすぎかと」
 「構わんさ。これがデュオ・マックスウェルならその場にいる全員の尻の毛まで毟っていくだろうし、ジュドー・アーシタなら売春宿ごと持っていくに違いない。
安くついた方さ、まだ」
 「さほどの大物は、予想通り居ませんでした。なぜこれほどのリスクを冒してまで……」
 「最強のニュータイプのたっての希望だ、彼女は、味方につけておきたいからな。それに」
 「それに?」
 「いや」

5 :名無し2LT ◆BiueBUQBNg :2010/06/14(月) 22:04:19 ID:???
[session 23]

 「総帥は少女に、肉欲を超えた格別の愛情を持たれているからな。余人の察しうる所ではないのだよ」
 機械の左手をギシギシと軋ませつつ、「紅の騎士団」先任参謀ヘルベルト・フォン・カスペン少将が勿体つけた口ぶりでいった。
 「そう、かのルイス・キャロルのように。やはり総帥ほどの天才となると、我々凡人とは住む世界が違うようで」
 慇懃に過ぎる声が高慢に響く。
 3番隊隊長アンジェロ・ザウバーも頷いてはいるが、表情にはやや複雑なものを隠しきれずにいた。2番隊隊長ギュネイ・ガスはというと、
最早軽蔑の視線を隠してすらいない。
 「ギュネイ、それは敵を見る目だ」
 司令官専用のソファーで足を組んだまま、総帥はいった。
 「私が、シャクティ・カリン嬢目当てにウッソ・エヴィンを4番隊隊長に取り立てた、などと貴様が触れまわっているということぐらい,
私が気付いていないとでも思ったか」
 立ち上がる。低重力空間でこれほど優美に起立の姿勢をとれるのは、この男以外いない。
 「だが貴様は何も分かっていない」
 憎らしくなるぐらいに整った所作で部下の元に近づき、顔を寄せる。右手の人差し指を鼻先に突きつけた。落ち着き払った口調が、突然閃光を放った。
「そもそも幼姦には萌えがない!!! ブルマーは脱がしてもスクール水着は脱がすな!!
 たとえ落下中の小惑星が突如上昇しようとも!! 絶対絶対これはロリ業界の鉄則だあああぁあああ!!!
 いいかよく聞けオールドタイプども。成熟した女性と幼女の違いは何か。そう、性的能力の有無だ。
 つまり性的な匂いから解放されていてこそ、初めて幼女は幼女なのだ!!!
 それを理解せず、幼女と無理な性交渉を行うことがロリコンだと思い込んでいる貴様らはオールドタイプ!! アースノイドと同じだあああぁ!!
 貴様全員を矯正するッ!! 歯を食いしばれええぇええぇえ!!!先ほどルイス・キャロルを引き合いに出したな。例えばここに美しい幼女がいたとする。
 幼女の美しさと一言に言ってもその裾野は広すぎる。それについて貴様らに講義することは ジムから這い出てきた連邦兵どもにジオン魂を1から説明
することより困難この上極まりない。 だからここでは最も普及していると思われる制服系で説明することとする!!
 制服系の御三家と言えば何か!!!答えてみろ!!そうだな、制服、体操服、スクール水着だろう。
 なおセーラーかブレザーかの好みの違いは制服にカテゴライズするものとする。 勿論、ブルマーかスパッツかの違いも同様!!
 スク水も紺か白かの違いはあれどカテゴリーは同じ扱いだ!!! どうだ、これだけでも甘美な響きがするであろう?!!
 ではお前ら3人がこれらの内の一つずつが好みであったと仮定しよう!!
 おいカタワ!!お前は制服だ!男娼!お前は体操服、そして養殖ニュータイプはスク水だ!!!
 頭に思い描け、時間は3秒!!!描けたか?妄想くらい自在に出来ろ、気合が足りんやり直せッ!!!
 ではお前らの望む衣装が登場するHビデオがここにあるぞ、あると思え、あると信じろ気合を入れろ!!返事は押忍かサーイエッサーだ!!!
 馬鹿者それでも軍人かッ!!!! よおし描けたようだな次に進むぞ。
 それらの萌え衣装が、貴様らの馬鹿げた欲情に従い一糸纏わぬ姿にひん剥かれたと思うがいい、だがおいお前らよく考えろ!!!
 全部脱いだらもうそりゃただの未完成な痛々しい痩せた裸体じゃないかッ?!?!最近そういう詐欺紛いなペドフィリアが増えているが実に嘆かわしい!!
 服を全部剥いだらもうそれは高貴な趣味としてのロリータではない、人面獣心だ!!全裸にしか欲情できないと思い込む貴様らはザビ家派だ!!
 私の華麗なバズーカでもくらってアステロイドベルトへでも失せろ!!!ゲットバックヒアー!!
 ちなみに最近のデタントに従いアースノイドのなかでもロシア系AVが大量に上陸しているな。そんなことも知らんのか愚か者!!
 ロリータとロシア系を組み合わせたロシア美少女などという、コア・ブロックが抜けてそもそも稼働できないガンダムのような水と油な組み合わせが出ているようだが
 本官は断じて認めたりはしないぞッ!!!ロリータはスペースノイドの文化だ芸術だ!!!地上のウジ虫どもにコントリズムの大義など分かりはしない!!!
 貴様ら聞いているのか、軟弱スルメどもがああぁ!!!歯を食いしばれ、今日は徹底的にしごく!!!
 貴様らが自分の妄想でご飯三杯行けるまで今日は寝られないと思ええ!!!はいいぃいい指導指導指導ぉおおッ!!!!
 
 …ってここはどこだあああ!!!」


6 :名無し2LT ◆BiueBUQBNg :2010/06/14(月) 22:09:21 ID:???
[session24]

熱弁に没頭する総帥を台車に載せて営倉に転がしこむのは、実に容易であった。
 そして主役の抜けたレウルーラのブリッジは、白けきった空気に満たされていた。
 「あの…余り、お気を落とさないで…」
 アンジェロはナナイ・ミゲルに声をかけた。話しかけられた方は水をガブ飲みしていた。
 サイド3の偏執的な技術の成果の一つに、抗老化薬がある。副作用がなく、極めて安価に精製できることが分かると、
まだ総帥にはなっていなかったものの既に実権を掌握していたギレン・ザビは、あたかも虫歯防止のフッ素でもあるかの
ようにたやすく、それを水道水に混ぜ込むことを指示したのであった。移民を呼び込む政策の一環としてである。とはいえ
彼自身は、蒸留水の詰まった軍用水筒を身から離すことは決してなかった。そしてその水に若返りの効果はない。
 なお、彼女が最低でも週に2度は朝総帥の私室からブリッジに向かっていることは誰もが知っている。

 「ええいクーデターか?やはりナナイの仕業か!?あの声からして怪しいとは思っていたのだが…」
 「仕事してる横で騒がないでください!」
 「4番隊隊長か…。無様なところを見せてしまったな。すまない、引き続き職務に精励してくれたまえ」
 「僕はただLO(連絡士官)として派遣されただけです!大体4番隊隊長って何ですか!?スタッフは僕だけで、
協力機関から配属された部隊の指揮ってやたら面倒臭いんですけどォォォ!いくら目的が目的でも、
シャクティを説得するの大変だったんですよ!」
 「そうか君もLO、我らが高尚な趣味の理解者であったか…」
 「聞いちゃいねえよコイツ」
 「だがこの程度の事態、私が想定していない筈がなかろう!」
 「いいですから、もう。僕の叔母を幸せにしてあげてください。マジで」
 「食らうがいい。超必殺コントリズムアタック!」
 
 左足を抱え込む。靴底が開く。物入れになっていた。小さなカプセルを取り出す。潰して鉄格子から廊下に投げ込んだ。
それと同時に白いガスが噴き出てくる。
 総帥は既に、右の靴底から取り出した粘土のようなものを鍵に塗りつけていた。部屋の奥の壁に背中を付け、
袖口から取り出した吹き矢をそこに打ち込む。軽い衝撃波が走ったかと思うと、煙の中で無残に破壊された電子錠が火花を散らしていた。
 「ガスなんか捲かないでください!こんな宇宙船の中で!」
 「実はこのレウルーラ長いことほったらかしになっていたから内部の隔壁はかなりガタがきているのだ!」
 「ガタガタなの!?」
 手早く軍服の内ポケットから携帯防護マスクを取り出し、装着する。たまらず出てきたウッソ・エヴィンにも予備を渡してやった。
 「空気清浄機のパイプにもカプセルを放り込んだ。これで、しばらくはみな昏倒したままだな」
 「あーもう突っ込みませんよ」
 「しばらくはクルー全員総帥侮辱罪で謹慎処分にしてやる」
 「そんなのあったんですか…」
 「今作った」

7 :ブタ:2010/06/15(火) 19:24:55 ID:???
お、新スレたったのか。
ドキュモ規制抜けてやっと書けるかとおもったら既にスレ落ちてやがってまったくまいってたんだよ。
気が向いたらまたお邪魔します。

8 :名無し2LT ◆BiueBUQBNg :2010/06/21(月) 00:02:06 ID:qIRiLXpV
[session25]

 サイド2を恐慌状態に陥れた大規模テロ事件が行われたその日も終わりかけたとき、初めてヒイロ・ユイは狼狽した。
股間に顔を近づけられたときどうすればいいかなど、彼の受けてきた過酷なテロリストとしてのカリキュラムには含まれていなかったからだ。
チャックを開けられたとき彼はようやく我に還り、少女をコクピットのハッチに向かって突き飛ばした。
 少女がただぶつかっただけとは思えない苦しみ方をしたので
 「傷でもあるのか?」
 と事務的に問いつつ彼女を膝の上に座らせ、シャツをめくり上げて背中を見た。
 大きな、鞭の痕らしい紫色の痣が斜めに4本流れている。煙草を押しつけられたらしい火傷の痕が12個、蚯蚓腫れは無数。
 「お前の所属は?この前、『サートゥルヌス』の最後の残党がグラナダで摘発されたときに大規模な戦闘があったが、お前もそこにいたのか?」
 震える少女から、無造作に服をはぎ取る。血の滲む新しい傷跡に薬を塗りこみつつ、無遠慮な観察を続ける。全身に傷跡が認められた。
テロリスト或いは兵士として数多の戦場を駆け巡った彼以上に、少女の華奢で未成熟な肉体は、傷ついていた。しかしその眼は、
それと不釣り合いなほどに怯えを見せている。
 女を、知らないわけではなかった。ある時Dr.Jと風呂に入った後、
 「色を知らなければならない年だな」
 といわれ、小奇麗な店に連れて行かれた。事が終わった後感想を聞かれ、
 「下らん」
 と答えたら、もう連れて行かれることはなくなった。それ以降、彼が抱きたいと思った女は一人しかいない。
その女を抱こうとしたことはないが、殺そうとしたことは何度かある。
 故に、彼が少女の両足を割って(妙に抵抗しなかった)
 「…一体何があった!?」
 と、まるで骨折でもみるかのように聞いたのも、仕方のないことだろう。

9 :通常の名無しさんの3倍:2010/06/27(日) 00:23:05 ID:ZT0dZjs7
ほすあげ

10 :通常の名無しさんの3倍:2010/06/29(火) 19:11:59 ID:???
まぁいい(汗) 今後も調べていこう なにかの足しになるでしょう

>>88 三尉殿

いや〜まことに遅くなってしまい、全レス宣言がどうしたぁ!となりそうでしたスイマセヌ(汗)

>小説スレ

 復帰早々ものすごいことになってますね(汗) ォィィィカスペン大佐〜〜〜いや今は少将か…(汗)
 ぶっちゃけ杉でござるよ!(汗)なんか専用ゲルググのブタバナから妙な排気が出てるYO!(汗)
 …だがまぁ、マリーダはまぁ… アレでソレでコレな悲惨な娘を出せば冨野っぽいとでも思ったのかしら福井(汗)
 だから安彦先生に見限られて3巻以降表紙以外降板されたんDA…(汗)

 総帥、太子っぺぇ言動のわりに流石コズンっぽく(汗)

 〜スゥイートウォーター演説前日〜

 総帥「ともかくダミーバルーンでもいいからとっとと作るんだ!(ゲシゲシゲシ ←シャアキック
 庵auダミーバルーンでいいんですかァ!?」
 総帥「いそげ!ともかくあしたまでに作るでおま!」 仙波「メガ粒子の描き方を後々に活かすか…」

11 :ブタ:2010/07/06(火) 10:11:05 ID:xNkQiyFF
────ララァ、を

問われて不思議と、あれほど身近に、いや、もはや空気のごとき存在するが当然ですらあったあまりにも漠然としたララァの存在の欠如の違和感にアムロは気付いたように感じた。
同時に、錯覚のようなシャアとの意識と意志との共有を、互いに目前に対峙するシャアもアムロも、一瞬にして無意識的にそうした。
────アムロ、何か───奇妙──な──ものだな─
鍔迫り合いをアムロのガンダムがまたもや余裕で押し返しつつ飛び退き飛び上がり距離をとる。
─ララァが───憎しみ────か──
──ああ、───何か───な──
そして頭部バルカン砲をあらぬ方向へ放つあまりにも見事にすぎる牽制に、シャアの赤いザクの稲妻のごとき機動が僅かに鈍る。
いい───さ、──もう────
そこへ更に対象を未来予測的な急角度でのガンダムの機動が、瞬時にザクとの距離を詰めつつ、上方からの斬撃を見舞うと同時に左のマニピュレーターが背部のもう一本のビームサーベルの柄を握った。
──シャア・・・───────貴様は─────────
素直に上方からの斬撃を赤熱するヒートホークで受けざるを得ないザクが、ガンダムのビームサーベルをぎりぎりのところで受け止めると、同時にもう一方の斬撃がザクのヒートホークを握る右腕を肘関節の僅かに上から切り落としていた。

12 :ブタ:2010/07/06(火) 11:07:25 ID:???
──今──更──わかっ───てる──
シャアのザクの右腕とヒートホークが地に落ちる少しの衝撃と、無性に腹立たしい自身とシャアに、互いは互いに陶酔したような意識を現実に引き戻した。
「アムロ!!」
互いは互いに、すべてを分かり合えていた気がしていた。
「シャア!!引くんだ!」


「・・・・・・・・・・・・・・」
言葉を失っていた。
数分前には怒りと混乱と恐怖の為か、何やら叫び、冷静さを失っていたがしかし、また別の驚き衝撃がまた彼を更なる困惑に陥れ、自身の中で整理がつかないでいた。
「まてまてまてまて!!・・・・・」
右腕を切り落とされた赤いザクと、ビームの刃の形成を解き柄だけを握り締めつつ立つガンダム、互いに僅かな距離をとり、呆然としたようにただ立ち尽くす。
そんな奇妙な様子を見ながら、テム・レイはやっとのことでそう言葉を吐き出し息を荒げた。
そして数分前を冷静に振り返ってみるよう努める。
(そうだ、アムロのやつが勝手にガンダムに乗り込み・・・退避したんだな、ここに。すぐさま突風に煽られ・・・・そして目の前であの・・・
・・・あれは・・・・・あの赤いモビルスーツ、ザクは・・・・噂にきく赤い彗星ではないのか?)
理解の出来ない光景が目の前で次々と展開されたのだ。
冷静に考えてみる。
息子の、子供のアムロがガンダムに乗り込み、見事に、あまりにも見事すぎる程に、彼の知る限り初めてモビルスーツになぞ乗るはずのガンダムを操縦していた。

13 :ブタ:2010/07/06(火) 13:32:02 ID:???
赤い彗星、先のルウム戦役で・・・5隻もの戦艦をたった一人で沈めたという、ジオンのトップエースだという。
ジオンのザクのおおよその性能から、対するガンダムの性能、その歴然とした両機体の性能の差は誰よりも良く把握しているという自負はある。
どの部分をとっても、ガンダムがザクに劣っているところなど何一つない。
しかし、このモビルスーツという人型兵器が、それを扱う人間によって、カタログスペックでは決して語ることのできない異常な戦果を、性能を発揮するという事実も、心情的に認めたくはないのだが頭では一応、現実の出来事として理解している。
事実どうだ、突如あらわれた赤い彗星の操縦するとおもわしき赤いザクのその機動は。
戦場の断片的な記録映像や拿捕したザクの性能から導き出されたCGシミュレーション画像などからは比べるべくも、及びも考えもつかないような有り得ない恐ろしい機動を目の前で展開したではないか。
対するガンダムも、そんな化け物のようなザクにその高い性能を遺憾なく発揮し対処していたのだ。
が、しかしこれが解せない。
まるで記録映像で見た、モビルスーツに習熟したベテランパイロットの搭乗する機体のような、あるいはそれ以上の、まるで己が手足のごとく操縦される、目の前で展開されたガンダムの機動が。

14 :ブタ:2010/07/06(火) 13:40:54 ID:???
とてもではないが、初めてモビルスーツに乗る人間が操る機体の機動ではなかったのだ。
あの恐ろしい機動を見せたザクを、いくらガンダムが破格の性能を持つ最強のモビルスーツ(テムはそう自負している)とはいえ、16・・・あ、いくつ・・・だったか・・・15、6歳の息子・・・のアムロが、打ち負かすなど有り得ないだろう。
・・・・・しかし・・・・アムロのやつ、「父さんのガンダム」などと・・・ふふっ、いつのまにそんな歯の浮くような世辞をさらりと・・・
・・・・たまに家に帰って姿を見掛けたかとおもえば・・・寝ているか機械弄りでもしているか・・・返事もロクにせんバカ息子にと・・・・それが・・なぁ・・・親はなくても子は育・・・・あいやいや!
しばし遠い目をしてもの思いに耽たのも束の間、首を横に振り、2体のモビルスーツの動静を見守りつつ、未だ整理のつかぬ事項を分析する作業に努めた。
第一にまず、何故アムロがガンダムのことを知っているのか・・・・
まさか・・・無断でデータを自宅に持ち帰った時が数回あった・・・が、しかし、う〜む
しかし、アムロがこうも見事にガンダムを操縦できるのは・・・・

15 :ブタ:2010/07/07(水) 16:50:44 ID:???
「・・・理由などないはずだ、最早な、私と貴様が憎しみ合うなど・・・・」
「・・・何、を・・・・・・・・・・」
シャアのどこか、アムロの中で想定の外であった静けさと返答に、気勢を削がれたアムロは自身の内に静まりゆくものと何かくすぐったいような心地良さを感じていた。
「・・・何かを・・・・・」
「シャア、何をしようというんだ・・・・・・・」
惚けたかのように対峙するガンダムと赤いザク。
そこには、先程まであった殺伐とした敵意も、無機質でありながら烈火のごとき戦いの熱をも瞬時に霧散したかのような、不思議な静寂が存在するばかりであった。
(・・・・ギ・・ヵ゛・・・ッ・・・少・・・・少佐!!・・シャア少佐・・!・・)
ただただ、惚けた静寂の中に茫然と時を流し続ける二人に割って入った通信に、シャアとアムロは辛うじて意識を傾けた。
(・・・・少佐!やりました!!ジー・・・・曹であり・・・す!!たった今、敵、新造戦・・、木馬を制・・しました!!只今、ブリッジに・・ライフ・・を突・・きつけ・・・)
「・・・?・・!?」
(・・・ギ・・・逸るな!ジーン・・・少佐、申し訳・・りません・・デニム曹長であります・・・現在・・たった今・・流したスレ・・ダーと残敵の・・討中でありま・・・・ぬお・!・・ガ・・・)
「・・・・・・・デニムか・・・あいや、よくやった、油断するな、貴様は引き続き残敵の掃討と、ジーン軍曹、出来る限りでいい、予定通り木馬を無傷で抑えろ、私もすぐそちらに向かう」
「・・・な、なんだって?」
陶酔から意識を現実に引き戻し、シャアはオール回線で3人の部下に落ち着きを払いそう通信し、対照的にアムロは事態の変化に戸惑いを露わにした。

16 :ブタ:2010/07/07(水) 18:17:27 ID:???
シャアはザクを、ガンダムなどまるで視界に存在しないかのごとく徐に少々前進させ、片膝をつき切断された右腕からヒートホークをとりあげ残ったザクの左手に握らせた。
「・・・・来るか?ともに」
片膝をつきながらの体勢で、ザクの頭部を右に向けながらシャアはアムロのガンダムに向かいそういった。
「・・・待てよ、シャア!!・・・・どうなってる、さっきの通信・・・ホワイトベースが・・・ホワイトベースを制圧したっていうのか!?」
そうなるだろうか、冷静に考えれば、本来ならば自分が倒していたはずであった2体のザクはここにはいなかったのだ。
ではどこに消えた?
何もせず逃げ去ったわけでも、出撃もせずに搭載艦で居眠りでもしていた、というわけでもなかったわけだ。
「うむ、どうやらな、上手くやってくれたらしい」
アムロにとってシャアという男はいつもこうだ。
虫が好かないというのか、自分を嘲笑うかのように、常に先回りをした行動をとられ翻弄される。
「どういうつもりなんだ・・・何が目的だ」
「・・・いっただろう、私の同志になれ、と・・・しかしアムロ、貴様とは同志というよりも良き友人になれたら、などとおもうのだが、今ならばな」
「・・・・・・・・・・・」
なんと応えたらいいのやらアムロは数瞬、言葉が見つからない、といった具合に沈黙しつつ、沸々と何かが込み上げる。
「・・・・ふ、ふざけるなシャア!・・・いきなり・・・・いきなり不意を突いて本気で殺すつもりで斬りつけてきたかとおもえば・・・同志になれとか・・・友人だって?・・・なにを・・」
「・・・・・・・・・・・」
シャア自身、そう素直な怒りというのか苛立ちというのかをアムロにぶつけられてみて、確かに理不尽で少し不条理な話ではあるな、と少々申し訳ない気持ちになり考えに耽った。

17 :ブタ:2010/07/07(水) 19:47:38 ID:???
「・・・・・・アムロ・・・順を追って説明したい所なのだがな・・・今は作戦行動中ということもあり・・・」
シャアは柄にもなく困ったような、言葉に詰まったようにぎこちなく何とか間を繋ぐように次ぐ言をさがした。
「・・・うむ、手短に説明するとこうだ、まず、すまなかったな、確かに、最初は貴様を、ガンダムを、本気で仕留めるつもりだった」
「そうだな、漠然と今のアムロ・レイを、貴様を感じてはいたが、自信がなかった」
「・・・わからないか?もし、そのガンダムに乗る者が今の貴様ではなく・・・・一年戦争時代の・・・危険な兵器、兵士でしかない、これからニュータイプとして覚醒する危険なアムロ・レイであるとしたら・・・」
少しアムロは複雑な表情を浮かべながら返す。
「・・・殺す以外になかった、ってわけか、貴様が・・・時を遡ったシャア、貴様が何か、目的を果たすのに障害となるかもしれない、一年戦争時代のアムロ・レイをいち早く・・・」
「そうだ、ガンダムとアムロ・レイはそれほどの脅威だった・・・しかし、まだニュータイプとして覚醒する前段階であるアムロ・レイであったなら殺せる、と」
複雑な表情に苦笑いを貼り付けたアムロがまた返す。
「・・・あまり気分のいい話じゃないな、しかし、それだけじゃ説明がつかないだろ、不意を討って斬りつけたのが、シャア・アズナブルと同じくして時を遡ったアムロ・レイ、俺だったら・・・・」
「フフッ、だとしたら問題あるまい、あの程度の攻撃でむざむざ殺られるような貴様ではないだろう」
いつものらしい不敵な笑いを浮かべシャアはそう返した。
「そして私のよく知るアムロ・レイ、貴様であったのなら、貴様をなんとしてでも籠絡する腹積もりだったよ」
「・・・じゃあすべて計算づくってことか、シャア、貴様ってやつはどうしてそう・・・いや、そんなモビルスーツでガンダム相手によくも・・・俺が手加減しなかったら死んでいたかもしれないのに」
「そこは信じていたさ、意外とアムロ・レイという男も律儀だと・・・サイコフレームの貸しもあることだしな、とは冗談で、そこは賭けだったよ」
呆れたな、という顔を浮かべつつ、アムロは次の不可解を問おう、という機先を制しシャアが続けた。

18 :ブタ:2010/07/07(水) 21:13:28 ID:???
「分かり合えないか?・・・・私と貴様は敵である時が長過ぎた、これは事実だ」
核心に迫る、一つ言葉を踏み外し間違えば危険な、賭けでもあるかのような、問うシャアも対するアムロも、互いにそんな張り詰めたものを感じていた。
もうとっくに、互いに痛々しいほどに分かり合えてはいたのだろうに。
しかし、何か、ララァのこともそうではあった、が、何かが引っ掛かってしまうのだろうか。
「シャア、人は・・・不自由だよ、ニュータイプであれ・・・簡単なようで簡単じゃない、当たり前だ」
シャアは仮面の奥で少し寂しいようで哀しいような視線を僅かに下げると、極めて微弱な嘆息を一つついてからいい放った。
「・・・私はこれから木馬の制圧に向かう、逐次、予定通りの作戦行動で艦船から既にこちらに向かっている制圧部隊と合流する手筈となっている」「・・・シャア・・・・・」
踵を返すように赤いザクの背を無防備に晒すとまたシャアが続ける。
「・・・これは・・・・・・・・生き直す・・・・いや、最早語るまい、アムロ、また私を止めるつもりなら遠慮はいらん、私は私の信念で動く、貴様もそうしろ、まあいわれるまでもないだろうがな、ではな」
「待て!・・・待てよシャア・・・」
「・・・何だ?」
ザクのバーニアを吹かし、一気に跳躍しようという矢先にアムロがいった。
「・・・無理だ、シャア、貴様はどうしてそう・・・・・」
「・・・・・・・・・」
「・・・・・・少し、考える時間の余裕くらいあってもいいだろう」
シャアが仮面の奥で会心の不敵な笑みを浮かべたであろうことが伝わってきてしまったアムロは、何やら妙にくやしくもあったが、別に不思議とそう悪い気もしなかった。
「・・・・フッ、もし来るのであれば、同志ではあるが、形式上は私の部下としてしっかり働いてもらうことになるがいいのか?」
「まだ貴様に味方するなんて一言もいっちゃいない、貴様がまた暴挙に出るなら、俺が貴様を討つ、かもしれない」
「いったはずだ、各々の信念で動けと、かまわんさ、先にいく・・・・期待している」
そういい終わるかどうか、といったタイミングでシャアはザクのバーニアを吹かすと、その渾名のごとき速さで港の方角に翔び去った。

19 :ブタ:2010/07/07(水) 23:11:51 ID:???
「・・・・・・・さて・・・・・・・・どうしたものか・・・・・あ」
敵として戦い、一時は味方として戦いもした、終生のライバル、または不倶戴天の敵、とでもいうのであろうか?シャア・アズナブルという男。
結果、決して相容れることのない存在、とお互いに認識していたはずであった。
はずが、死を覚悟した刹那、俄かには信じ難い、とても現実とはおもえない、時空を超えるという超常現象にアムロは遭遇した。
時間にして、僅か1日にも満たぬ、そんな短時間で、アムロとシャアは分かり合えてしまった?はて?分かり合えたのであろうか?
シャアは・・・兎にも角にも、これからジオン公国軍に、シャア・アズナブルというジオン公国軍の少佐の下に・・・うまくやれるだろうか?
などと、宇宙港の方角に去ったシャアのザクを見届け、その方角を茫然と見つめながらもの思いに耽るアムロは、一人の少女のことを不意に思い出した。
「そうだった、フラウ・・・」
周囲の様子を探るが、辺りには人の気配すらないようだ、そうだ、父さんも・・・。
アムロは、ガンダムの音声、振動、熱源、といったセンサーの感度を上げ、広範囲に様子を探る。
戦闘は終了したのであろうか?とりあえずは爆発の振動等の大きな戦闘の様子を捉えることはなかった。
「ふぅ・・・終わった・・・のか、まずはフラウ・・・・・・父さん・・・無事に逃げてくれているといいが・・・・」
アムロは軽くバーニアを吹かし、フラウ・ボウの待つ退避カプセルへとガンダムを向かわせた。


「!?!?」
遠くへ跳び去るガンダムを、離れた物陰から茫然と見送る男がいた。
「・・・どういう、どういうことなのだ・・・・むぅ・・・まさか・・・・・・いや・・・アムロが・・・・いや・・・しかし・・・・・・」

20 :ブタ:2010/07/08(木) 00:28:29 ID:???
携帯通信機を使い、テム・レイは数分前に母艦ホワイトベースとの、辛うじての通信に成功していた。
しかし何せ、ミノフスキー粒子の干渉が強く、携帯通信機の出力が小さいので、断片的で一方的な発信と受信ができた程度ではあったのだが。
繋ぎ合わせ推測すると、おおよその事態はこうである。
ザクの強襲、機数は2機以上、または不明、乗組員が陸戦で迎撃に出るも歯が立たない、ブリッジに銃口を向けられ降伏、おそらくザクのマシンガンであろう、こんなところであった。
テムは、ガンダムと赤いザクとの交戦を見守りつつ、散漫的にではあるが通信を試みていたのであった。
「まずい・・・まずいぞぉ・・・・・」
ノーマルスーツのヘルメット越しに頭を抱え、テム・レイは混乱の極みにあった。
アムロの乗るガンダムの、予測を越えた働き、しかしながら、あの赤いザクをあと一歩まで追い込みつつも、そこで戦闘を中断、しばしの対峙の後、赤いザクの飛び立つのを何もせずそのまま見送るように立ち尽くしていた。
そしてその数分後、徐にガンダムもどこかへ飛び立ってしまった、それがつい先程だ。
「・・・・!?う〜む・・む・・・!!・・・1号機・・・・・・・あれまで・・・ジオンに渡すわけには・・・・・・」
頭を抱え、テム・レイの出した答え、行動はこうであった。
まず、アムロは、ジオンの工作員に狙われ、サイド7のどこぞで密かに洗脳教育を受けジオンの工作員に仕立てあげられ、モビルスーツの操縦、ハッキングの技術を身に付け、有事の際にはガンダムを奪取する手筈となっていた。
モビルスーツ、ガンダムの開発の責任者である自分の、テム・レイの息子であることは、工作員にとって絶好の隠れ蓑ではないか。
今考えると、アムロは引きこもりのようであり、人をなかなか寄せ付けず干渉を嫌うような、どこか普通の子供とは異質であった。
家で機械弄りをして引きこもっていると見せ掛け、密かに抜け出し訓練を受けたり、来たるべき日の為の下準備をしていたのではないのか。
こんなことは考えたくもないのだが、こうすると恐ろしいほどに辻褄が合ってしまう。
覚悟を決めるしかなかった。
急ぎ向かう先のそこ、幸いにして、ガンダム1号機の部品の格納庫のある軍需工廠はジオンの急襲によりそれほど大きな被害を受けていない様子であった。
ここには高出力の通信機器も用意されていたので、まずテムは連邦軍の宇宙要塞ルナツーに通信を試み、危急の事態と救援を求めることにしたのであった。

21 :ブタ:2010/07/08(木) 02:59:38 ID:???
連邦軍の最新鋭戦艦、強襲揚陸艦ホワイトベース。
連邦軍のモビルスーツの母艦としての機能を有する試作艦でありながら、その戦闘能力と耐久性能は連邦軍の宇宙戦艦マゼランと比してもなんら遜色はない。
どころではない、ミノフスキー・クラフトという大気圏内での浮遊飛行システムから、単独での大気圏突入、加えてなんと単独での大気圏の離脱の能力までも有する、最新鋭の技術を詰め込んだ破格の超高性能試作艦である。
サイド7、その宇宙港に数時間前に入港した、件の超高性能試作艦ホワイトベース、そのメインブリッジは現在、戦々恐々としていた。
「・・・・何か・・・何か手立ては無いものだろうか・・・・・せめて・・・・迎撃に出た者に抵抗をやめ全面降伏や負傷者の救護を呼び掛けることくらいできんものか・・・」
ホワイトベースのメインブリッジに、モビルスーツザクを駆りザクマシンガンの銃口を突きつけるジーン軍曹。
その指示により、艦長、パオロ・カシアスは最も窓際、ザクマシンガンの銃口が細部まで観察できる程の目の前に直立不動を強要され、身じろぎひとつとれない状態で悲痛に呻くしかなかった。
「・・・・・現状でこちらからの通信は・・・・・・あのパイロット、かなりナーバスになっているようにおもわれます・・・・あまり刺激しないほうがよろしいかと・・・ブライト・・・あれから何かないのか・・・外からの通信は・・・・」
そのすぐ後ろで、悔しさを露わにしたがっしりとした脂肪太りだけではない、筋肉太りの青年、リュウ・ホセイは奥歯を強く噛み締め小さく唸るようにそういった。
「・・ああ、何度も言わせるな・・・迎撃に出た者は・・・技師、軍人、ともに全滅だそうだ、死者や負傷者の数も不明・・・3機ものザクに急襲されては・・・定かではないがレイ博士かららしき通信で・・・もう1機・・・赤い色のザクがどうとかってさっき・・・」
列の5番目に並ばされたブライト・ノアは、通信機器から一番近い位置におり、ジーンの回線をOFFにしろとの指示を素直にきかずに機器のモニターの電源を切り、外部出力音声の微量な音量調整にする機転を利かせ、外からの通信は受信可能状態ではあった。
ザクのパイロット、ジーン軍曹は、お肌の触れ合い回線の状態で、ブリッジのクルーへの恫喝をしていたのであるが、これがまた厄介でストレスな状況であった。
何せ常に目を光らせていなければならない箇所が多い、ブリッジのクルーからは絶対に目が離せないのは当然として、いつ、どの角度から自分の機体が狙い撃ちされるかもわからないのである。
最初こそ一番乗りの大手柄、と意気揚々と声高にマシンガンを突きつけたものではあったのだが、デニムとスレンダーは残敵の掃討に追われており、自分の身は自分で守りつつ、制圧を続けなければならなかったのだ。
お肌の触れ合い回線で、定期的にブリッジのクルーを恫喝しつつ、周囲に注意を払い警戒を怠らない。
実際のところ、ザクのセンサーは外部に向けられており、大声で叫ぶならともかく、ブリッジのクルー達が注意を払う程に、小声の密談などに耳を傾けるような余裕はジーンにはなかったのだ。

22 :ブタ:2010/07/10(土) 02:08:48 ID:???
今さっき書こうとおもったら、なんかまたドコモ規制くらって書けなくなっちゃいました。
またレス代行で書いてもらってます。
需要ありましたらまた規制解除で再投下しようかとおもってます。
よかったらどなたかその日まで保守お願いしますです。

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