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とある弁護士の戦い・・・

1 :常雄右腕:2010/04/21(水) 10:42:02 ID:sSV/sikb
 私は常雄右腕。
 弁護士だ。
 私は、いつものように依頼人の弁護に駈けずり回る日々を送っていた。
 そんなある日、私は、いきなり刺された。

 刺したのは女だった。

 私は、訳がわからなかった。
 この女は誰なのだろうか?
 薄れいく意識の中で、聞こえた言葉は、、

 「私と一緒に死んで……」


2 :常雄右腕:2010/04/21(水) 10:43:36 ID:sSV/sikb
 気が付くと私は、病院のベットの上にいた。
 横には、さっきの女がいた。
 女は、私に必死で謝っていた。

 彼女の説明では、自分を裏切った彼氏と間違えて刺してしまったのだそうだ。

 間違えた理由は、その彼氏と私の顔がソックリだったからだそうだ。。

 私は、困った。困惑した。
 その中で、一番の問題となるのは、仕事だった。
 傷は幸いにも浅く、しばらく入院すれば助かるそうだ。、
 けれど、私は、急ぎの仕事を沢山抱えていた。






3 :常雄右腕:2010/04/21(水) 10:45:51 ID:sSV/sikb
 私は、小さな弁護士事務所を仲間と経営していた。
 仲間は、経理担当や雑務ならこなせるが、私の代役にはなりえない。
 このまままでは、事務所の信用がガタ落ちになってしまう。

 普通、弁護士は、同業者とある程度のネットワークを持っていて、
 自分に何か起きたときの為に、代役を作っているものである。
 私も代役が居るから、頼むことになるのだが、とても悔しい。

 事務所が失望されて、普通の仕事が奪われるなら、私も許せる。
 けど、今回の仕事は普通の仕事などではない。
 私たち事務所の未来が掛かっている。

 この案件は、企業の権利訴訟に関するもので、莫大な資金が動いている。。
 1回の弁護報酬も千万単位で動くのだ。
 こんな稀な案件、小規模事務所に転がり込んで来るなど、もう永遠にないかもしれない。
 この案件を勝ち取れば、私たちの事務所は、企業権利分野で一気に有名になれたかもしない。
 このチャンスだけは、失いたくなかった。

 私は、一年も掛けて、裁判を闘う準備をしていた。
 あきらめる事など出来るはずがなかった。

4 :常雄右腕:2010/04/21(水) 10:50:48 ID:sSV/sikb
 私は、彼女を責めた……

 だが、彼女に、責任は取れるはずもないし、法律上責任もない。。
 彼女は、私がこんな重大な案件を抱えているなんて知るよしも無いからだ。
 一般的な人が受けるであろう、損害を彼女は負担すれば良いだけだった。

 彼女は、何とかして、罪を償おうとした。
 思えば、彼女も辛い思いをして、こんな事件を起こしてしまった。、
 彼女のひたむきな姿勢を見ることで、許したい気持ちになっていたのかもしれない。

 時は経ち、冷静になってきた私は、あの重大な案件に踏ん切りがつき始めていた。

 彼女は、変わらず、私の銀行口座に、慰謝料を振り込んでくれている。。
 だが、その額は、一般的な人が受けるであろう慰謝料を遥かに超えた金額だ。
 慰謝料の契約時、彼女は私の意志を尊重してくれて、譲歩してくれたのだ。


5 :常雄右腕:2010/04/21(水) 11:00:19 ID:sSV/sikb
 だが、私は、疑問に思った。
 普通の人が払い続けられるような金額では無かったからだ。

 私は、事件直後は、我を失って興奮状態であった。
 だから、余裕がなく、彼女のことは、あまり知ろうとはしなかった。
 彼女は、一体、どこから、お金を捻出しているのだろうか。

 私は、彼女の事が気になった。
 間違った慰謝料を返す為も含めて、彼女に会うことにした。

 彼女に連絡を取り付け、カフェで待ち合わせることになった。

 彼女は、躊躇していたが、喜んで私の金を受け取ってくれた。
 私は、彼女の仕事について聞いてみたが、教えてはくれず、そそくさと、帰ってしまった。

 気が付くと彼女は、自分のハンドバックを忘れて帰っていた。。
 私は、走って届けにいった。
 追いかけた先で、彼女は風俗店に入っていった。


6 :常雄右腕:2010/04/21(水) 11:05:25 ID:sSV/sikb
 私は、足が止まった。
 私の金を返すために、ここで働きだしたのだとしたら……
 私は罪悪感を感じた。
 彼女は、私に、知られたくなかったのだろう。
 でも、もう働く必要など無い。

 私は、風俗店の係りの人に、忘れ物を届けて帰ろうとした。
 だけど、嫌な感覚があった。
 言葉では説明できない嫌な感覚……

 私は、この店の届出を調べた。
 無許可営業だった。
 私は、気になって、彼女に連絡をした。だが、繋がらなかった。。

 私は、嫌な想像をした。
 私が弁護士であることは、係員に彼女の忘れ物を渡した時、弁護士バッチでばれた気がする。
 だとしたら、闇の風俗店は、もみ消そうとするだろう。
 彼女に連絡が付かないのは、彼女に危険が及んでいる可能性があることになる。


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