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リゾナントブルーAnother Versからストーリーを想像するスレ 第13話

1 :名無し募集中。。。:2008/08/01(金) 19:56:00.60 0
<一体、何処に行くって言うんだ
   _, ,_
川*’ー’)<<胸の高鳴る方へ

前スレ
リゾナントブルーAnother Versからストーリーを想像するスレ 第12話
http://changi.2ch.net/test/read.cgi/morningcoffee/1216453335/

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掲示板 (感想スレ、作品題名申請スレ、あとがきスレ他)
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テンプレ>>2-16ぐらいまで

474 :名無し募集中。。。:2008/08/09(土) 22:00:52.66 0
それでは更新します注意事項は>>336に加えて下記の通り

・まさかのバト…ル…?
・こうすることはもう1ヶ月以上前に決まっていました
・ないやいが足りない脳みそで必死に描いた非常にオーソドックスな「悲しみの底」
・最後のレスを読んだ後にリゾナントブルーを聴いていただけたら幸いです

以上となります、それではしばしお付き合いください

475 :名無し募集中。。。:2008/08/09(土) 22:01:56.75 0
「見つけた…小春、場所を念写して!」


愛の鋭い声に、小春は必死に力を絞り出して愛が見つけた不自然な部分を念写していく。
10時間近く愛の隣で何十万もの人の感情の渦に心を晒していた小春。
今の小春はもう、静電気すら起こせない程に疲弊していた。

顔が真っ青になっている小春に、同じように顔を真っ青にしている他の皆も自分の残りの力全てを注ぎ込む。
皆、今までにないくらいのギリギリのラインに立っていた。
今ダークネスに襲撃されたら、傷一つ負わせること叶わずに全員殺されてしまうに違いない。
それでも、この念写だけは成功させねばならなかった。
念写が出来なかったらこの10時間近くが全て水泡と化す、声がする場所が何処かまでは愛では特定出来ないから。

絶対に念写仕切ってやる、その想いだけで小春は必死に歯を食いしばってその場所を写していった。
念写した画像だけでこれから里沙を探し出さねばならない。
より正確に、少しでもその場所を特定しやすいように。
小春が膝をついたのと同時に、小春の手に現れた一枚の写真。


「…これ、街外れの工場地帯だと思う。
○○会社の倉庫とかあるし」

「行ってみるしかないね、本当、ガキさんもうちょっと探しやすい場所にいてよ…」


絵里とさゆみの会話に、少しだけ皆の心に元気が沸いてくる。
工場地帯のどの辺にいるかまでは分からないから、着いたら皆で手分けして探し回る必要があった。
だが、そんなことはどうでもいい。
そこに里沙がいるとわかった以上、後は里沙が見つかるまでひたすら探し回るだけ。

476 :名無し募集中。。。:2008/08/09(土) 22:02:43.87 0
「走って行ってたんじゃ、その間に新垣さん移動しちゃうかもしれないし…
皆、今からタクシー呼びますからこれ使ってください」


ゆっくりと立ち上がった小春は、ポケットから数枚の紙束を取り出す。
その紙束を受け取った愛とれいなは、こんな時だと言うのに思わずさすが芸能人と呟いた。
小春が愛とれいなに渡したのは、一万円分のタクシークーポン券の束。
これだけの金額分があれば、普通に工場地帯まで行って帰ってこれるだろう。
今まで見たことのないクーポン券をひらひらさせながら見ている愛達を横目に、
小春は慣れた口調でタクシー会社に電話した。


「…とりあえず、このビルから出ましょう。
近くのコンビニ前に二台お願いしておいたんで何分か待てば来ると思います」


小春の声に弾かれるように、さゆみが結界を解く。
結界が解かれたのと同時に、小春はスタスタと歩き出して。
その背中に、慌てて他の皆も付いていく。

コンビニ前に付いて、数分。
街でよく見かける緑色のタクシーが二台到着した。
愛の方とれいなの方と、二手に分かれて乗車して。

―――タクシーは街外れの工場地帯を目指して、走り出した。


* * *


街灯以外、暗闇を照らす灯りがない工場地帯前に到着した八人。
辺りの工場はいくつかは稼働している工場もあるものの、それ以外の工場は暗く不気味な雰囲気だった。

477 :名無し募集中。。。:2008/08/09(土) 22:03:16.95 0
「さすがに広いっちゃ…固まって探してたら何時間かかるか分からんと」

「バラバラに別れて探そう、見つけたら共鳴で呼べばいいし」


愛の一言で、皆バラバラに別れて走り出す。
精神的にも肉体的にも限界寸前の八人を突き動かすのは、里沙を見つけたいという想い。

こんな不気味な場所に来て、里沙は何をしているというのだろう。
ひょっとして、里沙は何者かにここに連れ去られたのか。
だが、その可能性は限りなくゼロに近いことは分かる。

里沙がスパイではなく、純粋にリゾナンターだとしたらダークネスが連れ去ったと考えられなくもなかった。
しかし、里沙はダークネスのスパイ。
自分の意思でここに来たと考える方が自然と言えた、何故こんな場所にという疑問はあったが。

工場の人間や警備員に見つからないように探し回るというのが、これほど大変なことだとは。
時に物陰に身を潜めて人が通り過ぎるまで待ち、人の気配がなくなったのを見計らってまた捜索へと戻る。
八人の服装は誰かに見られたら間違いなく不審に思われても仕方のない、普通の服装。
工場で働いているような人の服装でない以上、見つかった日には通報されてもおかしくない。

思うように探せず、時間だけが過ぎていく状態に。
焦りばかりが募っていく。
お願いだから、聞こえているのなら返事を返して欲しいという声に応える声はなく。

―――里沙が失踪したと連絡があってから、既に15時間近く時間が過ぎていた。


何とか誰にも見つからずに工場地帯の端の方まで辿り着いた愛の目が見たものは。
静かに月を見上げる小さな背中。
その寂しげな背中に声をかける前に、愛は皆に見つけたよという声を届ける。
皆に声をかけたことに気付いているだろうに、里沙は愛の方に視線を向けようとはしない。

478 :名無し募集中。。。:2008/08/09(土) 22:03:43.26 0
「…よく見つけたね」


視線を向けることのないまま、微かに震える声をあげる里沙。
心の声が聞こえなくても伝わってくる。
何故探しに来たのかという想いが込められた言葉に、愛は思わず声を荒げる。


「全部聞こえとるくせに、そんな言い方すんな!
里沙ちゃんに会いたい、会ってちゃんと話をしたいっていう声聞こえとったやろ。
なのに、何で」

「話すことなんて何もないよ、あたしはダークネスのスパイ。
何であたしがスパイをやっているのか、そんなこと聞いても何にも変わらないよ。
だって、あたしはスパイなんだから」

「変わらないなんてことない!
何も知らんまま、何も分からんままじゃあーし達は何処にも進めん」


里沙ちゃんはスパイなだけやない、大切なあーし達の仲間でもあるんだよという愛の声が、
後から全速力で駆けつけた七人の耳に届く。
八人が揃うのを待っていたかのように、里沙はようやく愛達が居る方向に体を向けた。

無表情で皆を見つめてくる里沙。
それなのに、何故こんなに胸を締め付けられるのだろう。
一歩足を里沙の方へと踏み出した愛を、里沙は視線で拒絶する。
痺れを切らしたれいなが、里沙へと声をかけた。

479 :名無し募集中。。。:2008/08/09(土) 22:04:23.59 0
「ガキさん、ちゃんと言ってくれんと分からんと。
スパイをやっている理由とか、これからどうしたいって思ってるのか言ってくれんと。
皆のことかき乱すだけかき乱して姿を消すなんて、れーなはそんなの認めないから」

「認めるとか認めないとか、そういうこと言われてもあたしは何も言うつもりはないよ。
別にいいでしょ、あたしはダークネスのスパイでリゾナンターの敵の一人。
敵がどんな事情を持ってこういうことをしていたのか知ったところで、何も変わらない。
許して欲しいとかそういうことも言うつもりもないし、任務が完了したから帰る、それだけのこと。
もうそれでいいでしょ、何も変わらないのに話をしたって無駄なんだから」

「新垣さんはあたし達に優しくしてくれました、色んなことも教えてくれました。
あたしはその優しさを今でも信じたいって思うから、だから、いかないでください。
…言ってくれたじゃないですか、どこにもいかないって」


小春の言葉に、里沙は小さく薄笑いを浮かべる。
言葉よりも遙かに、その表情は語っていた。
スパイと知ってそんなことを言うとか頭がおかしいんじゃないの、そう言わんばかりの笑い方。
その表情に、せり上がってくる涙を堪える小春。
目尻から頬へと、涙が筋を描いた瞬間だった。


「…探したぜ、新垣」


その低めの声に、里沙の体が大きく震え。
愛を除いた七人は、驚愕の表情を浮かべて声がする方に体を向ける。
黒のロングコートに黒のレザーパンツ、黒のブーツ。
月明かりに照らされた短い金髪、端正な顔立ち。

480 :名無し募集中。。。:2008/08/09(土) 22:05:20.68 0
「…何でお前がここにおると!」

「昨日、絵里とれいなとさゆの三人の攻撃で倒したはずなのに…」

「あの攻撃を受けて生きてるはずがないのに、何で…」


れいな、絵里、さゆみが口々に発した言葉に返事を返すことなく。
金髪の女性は悠然とした足取りで里沙の隣に歩み寄った。
女性が現れた途端、八人の心に微かに伝わってくる恐怖に震えた聞き慣れない声。
その声が里沙の心から放たれていると分かった瞬間、八人は一斉に女性目がけて飛びかかる。


「組織からの支給品ぶっ壊してどこに行ったのかと思ったら、こんなところに居やがって」


その声が九人の耳を震わせたのと、飛びかかろうとした八人が地面に崩れ落ちたのはほぼ同時だった。
鳩尾、横腹、頭…一発当たれば動きを止めるのには充分すぎる箇所全てに叩き込まれた、重過ぎる蹴りと正拳。
ほんの数秒足らずの間に、女性は八人全員にそれだけの攻撃を叩き込んだのだった。

その強さに、皆の心は激しく震える。
今まで対峙してきた相手は、傷つけられたりすることがありながらも自分達の力で倒してこれたレベルだった。
だが、目の前の相手は今までの相手とは明らかに格が違う。

確かに自分達の状態は万全には程遠かった。
いつもの自分達なら、傷の一つくらいは負わせられたのかもしれないなんて。
それは甘すぎる考えであり驕りであると言わんばかりに、女性から放たれる闇色のオーラは巨大なドーム状と化して
工場地帯を覆い、空間を激しく歪ませている。
本能が告げていた―――例え強く共鳴したとしてもこいつには勝てないと。

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