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リゾナントブルーAnother Versからストーリーを想像するスレ 第13話

1 :名無し募集中。。。:2008/08/01(金) 19:56:00.60 0
<一体、何処に行くって言うんだ
   _, ,_
川*’ー’)<<胸の高鳴る方へ

前スレ
リゾナントブルーAnother Versからストーリーを想像するスレ 第12話
http://changi.2ch.net/test/read.cgi/morningcoffee/1216453335/

まとめサイト
 PC:http://resonant.pockydiary.net/index.html
携帯:http://resonant.pockydiary.net/index.cgi

掲示板 (感想スレ、作品題名申請スレ、あとがきスレ他)
http://jbbs.livedoor.jp/music/22534/

テンプレ>>2-16ぐらいまで

407 :名無し募集中。。。:2008/08/09(土) 01:04:32.45 0
「…愛佳、一つ方法を思いついたんですけど。
でも、それをやるのはリスクが高すぎるかもしれへん」


愛佳の言葉に、皆は一斉に愛佳の方を見る。
その顔は、妙案を思いついたというような表情ではない。
むしろ、思いついたのはいいがそれを実行していいのだろうかという迷いが幼い顔に表れている。

皆の視線が、言葉よりも雄弁に愛佳に促している。
その方法を言ってほしい、と。
気が進まないが、言うしかないと覚悟を決めて愛佳は口を開く。


「高橋さんの精神感応能力、これを応用すれば見つけられるかもしれへん。
ただ、それで確実に新垣さんが見つかるというわけでもないし、
高橋さんだけじゃなくて、皆にも負担が大きすぎる」


愛佳の抽象的な言葉に、それまで茫然としていた愛が口を開く。


「…あーしの精神感応能力を皆の共鳴で最大限に増幅して、この街中の人間の心の声を拾い上げて。
その何千何万、下手したら何十万という心の声が渦巻く世界、そのどこかに必ず不自然な部分がある。
里沙ちゃんはあーしとはちょっと違うけど、精神系能力者。
心の声が聞こえないようにキツくガードしているか、あるいは普通の人があげないような不自然な声をあげているか。
この方法、確かにあーしにとってリスクが高すぎるし皆にも負担がかかる、でも」

「どうしても新垣さんを見つけるなら、これしか方法はないよ。
多分、携帯を新垣さんが持ち歩いているとしても、見つけ出せるわけない。
普通の携帯ならまだしも、ダークネスがスパイに持たせた携帯なんだから」

408 :名無し募集中。。。:2008/08/09(土) 01:05:21.03 0
小春の冷静な声に、愛は首を一つ縦に振る。
普通の携帯なら、警察に駆け込めば何とかなるかもしれなかった。
だが、ダークネスが超能力者組織である以上、一般人が使うような携帯を持たせるわけがない。
普通に警察に駆け込んだとしても、おそらく思ったような展開は望めないだろう。

だが、愛佳の言った方法で探すということは。
愛の精神に多大なダメージが与えられるどころか、共鳴によって他の皆にも愛とほぼ同等の精神的ダメージが
与えられるということでもある。
ましてや、何万何十万という単位の人間のあらゆる声が渦巻く世界でたった一人の声を探すということは、
嫌でも長時間、その声の渦に心を晒すことになるのだ。

精神的ダメージも、肉体的ダメージもおそらく自分達が考えるよりも遙かに大きいだろう。
数日寝こむ程度で済めばいいが、下手したらその心の声の渦に自らの心をバラバラにされかねない。
その可能性があるからこそ、愛佳は言うことを躊躇ったのだ。
リスクの高さに対して、里沙を見つけられる可能性はごく僅か。
里沙を見つけ出すよりも先に、八人が全員潰れる可能性の方が遙かに高い。

皆の中に微かな迷いが生まれ、それは共鳴し増幅していく。
増幅していく迷いを断ち切るように、愛は口を開く。


「…それでも、里沙ちゃんを見つけるにはもうこの方法しかない。
なるべく皆にはダメージいかんように頑張るから、お願い、皆、力を貸して」


その言葉の切実さに、皆の中から迷いが少しずつ引いていく。
心が壊れてしまう可能性を考えると、怖さを断ち切ることはとても難しいけれど。
一番負担がかかるであろう愛の、切実な言葉。
そして、その想いは…痛いくらい伝わってくるから。

皆の心から迷いが消えるのと、愛が付いてきてと声を上げたのはほぼ同時。
走り出す愛の背中に遅れることなく、皆付いていく。

409 :名無し募集中。。。:2008/08/09(土) 01:06:02.34 0
愛が皆を誘導したのは、人気のない廃ビルの屋上。
軽く息を吐きながら、愛は皆に指示を与える。


「まず、結界を張って、ダークネス側にうちらが何をしようとしてるのか分からんようにする」


その声を聴いたさゆみが、じゃあ私が結界張ると言って結界を張る。
鮮やかなピンクのオーラがさゆみの体から放たれ、程なく廃ビルは外界から遮断された世界となる。
それを確認した愛は、皆に集まってと声をかける。


「皆、手を繋いで。
で、あーしと手を繋ぐ人間は…体力的にも精神的にも余裕がある人間の方がええ」


その言葉に、愛の手を取ったのは小春と愛佳。
ジュンジュンとリンリンは先日意識が戻ったばかりだし、れいな、絵里、さゆみは先日の戦いで精神的疲労が溜まっている。
自然と、れいな、絵里、さゆみを愛から離す形で円陣が組まれた。
愛は皆の顔を見渡すと、静かに宣言する。


「心の準備が出来たら言って。
そしたら開始するから」


言い終えて、愛は目を伏せて集中を開始する。
一人一人、乱れそうになる心を落ち着かせていき。
全員の心が落ち着いたのを確認して、愛はじゃあ、いくよと声を上げた。

410 :名無し募集中。。。:2008/08/09(土) 01:06:37.03 0
瞬間、今まで経験したことのない類の痛みが皆の心に渦巻く。
こんな世界を愛は感じていたというのか。
心に広がる世界は薄暗く、様々な感情が音となり、強弱やリズムを持って鳴り響いている。
この世界を支配するのは、人の心の声が奏でる雑音。
心地よい音も聞こえるが、それをかき消すほどの暗い音も聞こえる。


(あー、今日も疲れた、早く帰ってゆっくりしたいな)

(あいつマジムカつく…今度同じことしたらただじゃすまさん)

(お、あの子超可愛い、やりてー、今溜まってるんだよなぁ、あぁ、畜生、やりてー)

(あー、早く会いたいな、今頃電車乗ってるのかな?それとも、まだ駅に着いてないかな?)

(もう駄目だ、死ぬしかない…)


あらゆる声が重なることなく、同時に響きながら新たな声となって更に続いていく。
終わることのない旋律に、愛以外の七人は戸惑いを隠せない。
まともにこの音の奔流に心を傾けていたら、そのうち自分の心に狂いが生じるだろう。

だが、この音の奔流からたった一人の人間が奏でる音を探し出さねばならない。
あるいは、音がまるでしないような一点を見つけ出す必要がある。

自然と、皆繋ぎ合う手に力を込め。
この流れに心が攫われてしまわぬよう、歯を食いしばりながら皆力を放出し続ける。
皆の力を受け、愛はひたすらにこの雑音を聴き分け続けて。

辺りが夕闇に染まり、もうこれ以上続けたら愛も皆も心が崩壊しそうになるかと思われた頃。

―――雑音渦巻く世界の、小さな小さな綻びをようやく愛は見つけた。

411 :名無し募集中。。。:2008/08/09(土) 01:07:09.87 0
>>404-410
更新は以上になります

412 :名無し募集中。。。:2008/08/09(土) 01:19:06.05 0
>>411
更新乙です
ただでさえ暑い夜に悶々とさせやがってw


413 :名無し募集中。。。:2008/08/09(土) 01:28:09.23 0
乙であります
喜びは悲しみの後にというけれど、ガキさんが、
リゾナンターに喜びが訪れる日は来るのやら
悲しみの底までつきあいますよ

414 :名無し募集中。。。:2008/08/09(土) 01:44:04.00 0
精神感応力って恐ろしい・・・
続きが気になる・・・

415 :名無し募集中。。。:2008/08/09(土) 02:44:54.69 0


416 :名無し募集中。。。:2008/08/09(土) 04:28:11.02 O
もうすぐ朝ね

417 :名無し募集中。。。:2008/08/09(土) 05:14:53.99 0
私達は同じ夢に向って走っていた
6人だけのチアリーダーAngel Hearts
私は運動オンチだったけど、同級生の愛に頼まれて渋々入部した
最初は気持ちがバラバラだった
コーチの厳しい指導に逃げ出したくもなった
でも愛の真摯な姿勢にいつしか皆が惹きこまれていった
目標だった大会では結果こそ残せなかったけど、それでも燃焼しつくしたという充実感があった
あれから何年たったのだろう、愛ちゃん、里沙、麻琴…

418 :名無し募集中。。。:2008/08/09(土) 05:15:43.67 0

――目を覚ますとそこは私に与えられた研究室のデスク
特殊能力に関する興味深い論文を学会のデータベースからダウンロードし、紙に印刷する間も惜しみパソコンのディスプレイで読み耽っているうちに、眠っていたらしい
私とした事が何たる

でも今見ていた夢は、現実の私の経験してきたこととぜんぜん違う
Angel Heartsという名は、あの6月の雨の日
愛ちゃん、でなくi914から情報を入手する為に彼女と接触し、催眠に誘導した際に使った記憶がある
でも何故あんな出鱈目で言ったことが私の夢の中に、という疑問はすぐに解けた

「安倍さん、いつのまに」

「短い間だったけど随分楽しそうに眠っていたね」

「今の夢は、安倍さんが?」

「ここんとこあさ美ちゃん疲れてるようだったしね
 でもどんな夢なのかは私にはわからないよ 
 ただあさ美ちゃんが良い夢を見れるようにと、願ってただけだよ」

419 :名無し募集中。。。:2008/08/09(土) 05:16:42.50 0
今の私はダークネスに対して秘密を持っている
上層部には特殊能力の創造と称して莫大な研究費を承認させている
でも本当は能力者から忌まわしい能力を消去するという研究
それは能力がもたらす恐怖で世界を支配するというダークネスの目的とはかけ離れたもの
明らかになれば私は間違いなく粛清の対象になるだろう
そのこと自体は恐ろしくない
でもあの悲しみを、能力がもたらす悲劇を防ぐ為の研究が完成するまでは
私は死ねない
だからこそ自分の心には何重もプロテクトをかけていた
無意識下で自分の真意が読まれることを防ぐ為、夢さえ見ないよう強力な自己暗示を施してきた
熟練の催眠術師、最高の読心能力者ですら私の心には踏み込めないだろう

でもこの人は、安倍さんは幼児のように無邪気なタッチで私の心を揺れ動かす
本来なら抗議すべきなのだろう
少なくとも抵抗感があることを遠回しにでも伝えるべきなのだろう
でも、出来ない
もしそうすればこの人の笑顔はたちまちに曇るだろう
そしてそのことに私は罪悪感を覚える筈


420 :名無し募集中。。。:2008/08/09(土) 05:17:20.09 0
科学技術担当の私が戦いの前線に出るケースは少ない
それでも実戦練習と称して精神干渉の能力者と模擬戦を行った事はある
彼らの精神干渉はおぞましい触手に脳髄の中を掻きまわされるような不快感を私の中に残しただけだった
でも安倍さんは私の心の中に積もっていたどす黒い澱を優しい雨で洗い流してくれた

だから言えない
たとえ安倍さんでも私の心の中に無断で立ち入らないでくださいとは

「ええ、ここのところ実験が立て込んでいましてね
 中々ベッドで眠る時間が無くて」

「駄目だよ、夜は寝る為に暗くなるんだよ」と子供のように話す安倍さんに相槌をうちながら
白衣のポケットに手を忍ばせ、お守りを握り締める
安っぽい指輪をチェーンに通したもの
それは私達がまだ子供だったあの頃
不幸な事故が彼女を私の前から連れ去ってしまう前に、お互いで贈りあったささやかな宝物
i914の滅びの光によって消滅してしまった麻琴が唯一この世に残した名残

421 :名無し募集中。。。:2008/08/09(土) 05:31:24.31 0
ねえ麻琴
人は悲しみを経験すると優しくなれるというけれど
だとしたら私はどれぐらい優しくなったのかな
あの時の私は心の中を覆い尽くしたあの感情が、悲しみだとは気付く余裕も無かったから
涙すら出なかったけど
でも寂しいよ、マコがいなくて
私のやろうとしてることは人と違う力からというだけの理由で、悲しむ人をなくす為のもの
だから、見守っていてよね
私は眼鏡をずらし疲れた目を揉み解す振りをして、目元に湛えられた涙を拭った
「コーヒーでも入れますね」
数ヶ月ぶりの夢と数年ぶりの涙をもたらしてくれた愛すべき先輩の為に私は席を立った


422 :名無し募集中。。。:2008/08/09(土) 05:33:46.47 0
>>417−421
こんな感じです
勢いだけで書いてしまいましたすいません
複数のレスの投下になれてないので、最後のレスを
消してしまって、大慌てしましたw

423 :名無し募集中。。。:2008/08/09(土) 06:10:21.47 0
>>422

>>417-421

アンカーが不完全でしたね
文中でマルシェが言ってる6月の雨の日というのは、『夢から醒めて』の話と
繋がってるんですかね
また勢いで書いて、このスレを盛り上げていってください

424 :名無し募集中。。。:2008/08/09(土) 07:49:11.07 0
>>422
最期の一文がいいですね
読後感がすごくいい

425 :名無し募集中。。。:2008/08/09(土) 09:44:45.94 O
朝のフォ

426 :名無し募集中。。。:2008/08/09(土) 10:45:26.89 O
朝のジェ

427 :名無し募集中。。。:2008/08/09(土) 11:00:20.50 0
朝のヌゥ

428 :名無し募集中。。。:2008/08/09(土) 11:46:47.05 0
>>422
面白かったです
こういうの好き

429 :名無し募集中。。。:2008/08/09(土) 12:23:59.23 0
今日も暑いのでゆるい短編ホゼナント行きます

430 :名無し募集中。。。:2008/08/09(土) 12:24:37.87 0
 
今年一番の暑さを記録したある夏の日の昼下がり

今日は仕事がお休みなので、いつもより早い時間に喫茶リゾナントを訪れた里沙
しかし、お店の扉には見慣れた文字で“臨時休業”の張り紙
不審に思いながら里沙は扉を開けた

すると、途端に顔に押し寄せて来る熱風

「熱っ!なぁに?なんでこんなに熱いわけ?!」
「ぉお〜…里沙ちゃん…」

カウンター席でテーブルに突っ伏してぐったりしている愛が力なく手を振った

「一体どーしたのよ?」
「クーラーが壊れたんやよ」
「うっそぉ〜!なんでぇ?」
「全部小春ちゃんが悪いのっ!」
「うぉっ!」

人の気配が感じられなかったソファー席から放たれたいきなりの大声に
里沙はシェーのポーズで驚いた

「さゆみん…居たんだ…」
「絵里も居ますよ?」
「うぉぉっ!!」

普段、人が居るはずのない、レジの横に置かれた観葉植物の後ろから
いきなり現われた絵里に里沙はJOJOポーズで驚いた
 

431 :名無し募集中。。。:2008/08/09(土) 12:25:07.85 0
 
「そーんな所でなにしてんのよ!!」
「ここは日陰で涼しいですよ?」

と言う割に、額に薄っすらと汗を滲ませている絵里

「ってか、クーラーが壊れたのは解ったけどさぁ…」

ぐったりした3人の様子を冷ややかな視線で眺めながら里沙は疑問をぶつけてみる

「それと小春がどんな関係があるって言うのよ?」
「久住さんが壊したんですわ…」
「うぉぉぉっ!!!」

里沙が立っている傍のテーブルの下からにゅぅっと現われた愛佳に
里沙は今ではすっかり懐かしい荒川式イナバウアーのポーズで驚いた

「それは昨日の出来事でした…
 今日みたいにあっつい熱い日の出来事でした…」

愛佳は遠い目をしてポツリポツリと語りだした…
 

432 :名無し募集中。。。:2008/08/09(土) 12:26:00.22 0
 
─それは暇を持て余した夏休み中の学生達と
 たまたまオフだった現役アイドルが集う喫茶リゾナントで起こった
 
 
「暑い暑い暑い暑い暑い暑い暑いーーーーーーっ!」
「もぉ〜…小春ちゃん、うるさいの」
「今、冷えたアイスティー出したるから、もうちょっと待つやよー」
「この炎天下の中、駅から走ってくるからそんなに暑いんやないですか」
「だってだって!早く涼しいお店に入りたかったんだもん!」
「汗が引くまでの辛抱ですよ?」
「暑いよーっ!小春、もう我慢でーきーなーいー!」
「うわっ!久住さん!いきなり発電せんといてくださいよ!」
「ちょっと小春ちゃん?!なんで能力、発動してるのっ?!」
「小春のチカラでクーラーパワーレボリューショォォォーーーーン!!!!!!」
「こっ小春!やめるがし!!」
「バッ…バカーーーーーッ!!!!」
 
 
 
 ┣¨┣¨━━━━━━━━━━ン!!!!!!!!!!!!
 
 
 

433 :名無し募集中。。。:2008/08/09(土) 12:26:37.90 0
 
─・・・

「クーラーが爆発したんやよ…」
「こ…小春…」

里沙は絶句した
残る4人にはもうそれ以上多くを語る気力も体力も残されてはいなかった…

店内に重く暑苦しく湿度高めな沈黙が漂う

そこに軽快な電子音が鳴り響いた

「れいなー携帯鳴っとるでー」
「え?れいなも居るの?」

そう広くはない店内を見回す里沙
しかしれいなの姿は見当たらない
と、その瞬間、誰も居ないカウンター内の冷蔵庫が勢い良く開いた

「うぉぉぉぉっ!!!!」

里沙は驚きのあまり仰け反りすぎて派手に尻餅をついた

「ふぃぃ〜」

冷蔵庫の扉を内側から蹴り開けて、ひとり涼しげな顔で出てきたれいな
口の中の氷をガリガリ噛み砕きながら、自分の携帯に手を伸ばす
 

434 :名無し募集中。。。:2008/08/09(土) 12:27:36.57 0
 
「入るんだ…冷蔵庫に入れるんだ…」

呆然としながら里沙は呟いた

「ガキさんも入ると?」
「いや、遠慮しとく…」
「あぁっ!田中さんっ!」

ニシシと笑うれいなに、まだ半分テーブルの下に潜ったままの愛佳が叫ぶ

「なん?」
「そのメール、見たらあきません!見る前に削じょ…」

何かが視えたらしい愛佳が慌ててれいなを制する

「なん?もう開いてしまった…と…」

从*´ ヮ`) <……。

从;´ -`) <……。

从;` -´)<……。

「た…田中っち?」

携帯の画面を見つめるれいなの顔色がみるみるうちに変わって行く

「ぁ…アカン…田中さんが…せやから見たらアカンて…」

愛佳が里沙の足元で頭を抱える
 

435 :名無し募集中。。。:2008/08/09(土) 12:28:11.57 0
 
「こっ…こはっ…」

声にならない声を漏らすれいなは携帯を持つ手をワナワナと震えさせる

「田中っち…どうしたのよ…」
「れいな?どないしたんや?」

从#` ロ´)ノシ<こはらぅ!シバく!今すぐシバいてやるったい!!

鬼の形相のれいなはそう叫んで持っていた携帯を放り投げた
そしてカウンターをヒラリと飛び越えて、店の入り口に向かって走り出した

「あきません!田中さん!早まったらあきません!!」
「ぇえぃ離せ愛佳!れいなは!れいなはっ!アイツを今すぐシバく!」

愛佳がれいなの右足を掴んで必死に引き止める

「落ち着いてください田中さんっっ!!」
「あんなメール見て落ち着いてられるかっ!離せ!離すったい!!」

ちょっと半泣き入ってる愛佳であったが、ひとますブチ切れているれいなは愛佳に任せて…
里沙は店に真ん中に転がったれいなの携帯を拾い上げた

「田中っちがあんなに切れるメールって…」

一緒に覗き込む愛と絵里とさゆみ
 

436 :名無し募集中。。。:2008/08/09(土) 12:28:43.95 0
 
From:ノリo´ゥ`リ
Sub :あっついですかぁ〜?
Msg :小春は今テレビ局の楽屋です☆クーラーがきいててキモチぃぃ〜☆
File:http://toromoni.mine.nu/up/files/data/18/toro18257.jpg
 
 
「あー…これは田中っちが怒るのも無理ないよ…ね…ってアレ?」
「「「………。」」」
「ちょっ…みんな、どうした…って、まさか…」

「小春…エエ根性しとるやないか…」
「こんなにさゆみ達が苦しい思いをしてるって言うのに…」
「絵里…もぅ…我慢の限界ぃぃぃぃぃ〜〜〜〜〜っ!」
「れいな!リゾナントカー出動やっ!」
「愛ちゃん?!」
「こはらぅ!首洗って待っとるっちゃよ!」
「田中っち?!物騒だから!」
「さゆみ達が必ずタマ、とっちゃるけぇーのぉ!」
「さゆみん?!それ、ほんとシャレになんないから!」
「直行ぉ!テレビ局直行ぉっ!!」
「カメまで乗っかってんじゃないわよ、このぽけぽけぷーがっ!!」
 

437 :名無し募集中。。。:2008/08/09(土) 12:29:24.04 0
 
ブチ切れた4人は店の扉をぶち抜いて出て行ってしまった…

「に…新垣さぁ〜ん…」

4人に背中を踏みつけられた愛佳がうつぶせのまま、か弱い声でつぶやいた

「うん…みっつぃーは良くやったよ…」

顔を上げられない愛佳の頭を里沙は優しく優しく撫でてあげた

「新垣さん…愛佳…この先が視えて…グスッ…」
「いいから。みっつぃーは気にしなくていいから…」

愛佳の流した涙のせいで、店内の湿度がちょっと上がった
 
 

438 :名無し募集中。。。:2008/08/09(土) 12:33:32.61 0
>>430-437
以上ですありがとうございました
ヤマなしオチなしの小ネタの割には長くなっちゃいましたorz

暑い日が続いてますがホゼナンター同志達は
イライラせずに体調にもお気をつけください!

439 :名無し募集中。。。:2008/08/09(土) 12:41:10.45 0
>>438
ギャグものはテンポが命ですね
一気に読めてそれでいて笑えるとはすごいです

こういう日は外に出ないで保全するに限るよねorz

440 :名無し募集中。。。:2008/08/09(土) 12:53:11.26 0
>>438
ワロタ!

441 :名無し募集中。。。:2008/08/09(土) 13:25:04.93 0
俺も冷蔵庫に入りてー
でもたまに子供が死んだりするから危ないんだろうなぁ

442 :名無し募集中。。。:2008/08/09(土) 14:15:12.27 0
>>438
情景が目に浮かんだww
笑わせてもらいましたww

443 :名無し募集中。。。:2008/08/09(土) 14:49:09.35 0
『共鳴者』の作者です。
前回ほのめかしていた過去話をちょいと載せます。
若干長い上にややこしいですが、愛さんの動機づけが気になる方は是非お目通しを。
状況開始は15:00より。

444 :名無し募集中。。。:2008/08/09(土) 14:51:43.64 0
来るときはまとめてきますなあ
待ってます!

445 :名無し募集中。。。:2008/08/09(土) 15:00:12.00 0
小川麻琴という名前の少女がいた。

「わたしは…正義の味方になりたい、かな」

内心の照れを隠すように俯いた彼女を、ひどく愛しいと感じたのを覚えている。
喫茶リゾナントの店員となって数ヶ月。場所は自衛隊駐屯地敷地内にある訓練場
の宿舎だった。新人研修の名を借りた訓練はすでに四日目を終え、恒例となった
夜の雑談の最中。話題に上ったのは「何故"リゾナンター"となることを決めたの
か」という、他愛ない、それでいてとても無難なそれだった。
高橋は自分や新垣、紺野がその話題にどんな回答をしたのか今となっては想い出せない。
後に被験した計画がそのすべてを打ち砕いたからだ。
それでも尚、彼女の言葉やその時の仕草だけは鮮明に思い出せる。
それは彼女が後に死亡した感傷から来たものではない。
被験後も彼女だけは、その願望を抱き続けていたのを知っているからだ。

正義の味方。悪しきを挫き弱きを救う、
英雄と呼ばれ数多くのメディアで今なお取り上げられる存在。
その定義に則ればリゾナンターは紛いなく正義の味方だ。
異界に現れる"闇"という悪を挫き、異界に取り残された弱者を救済する役目を負った英雄。

446 :名無し募集中。。。:2008/08/09(土) 15:01:05.49 0
だが誰もが言うように、理想と現実とは乖離している。
具体例を挙げよう。高橋たちが研修を終えて間もなく、
異界が当時の防衛庁と特に折り合いの悪かった外務省の管轄する建物に発生した事案がある。
異界は人間の思念と何らかの共鳴を見せているらしく、都心部に発生率の高いものだ。
だから都心に居を構えるその場所に異界が発生したことそれ自体は不自然でもなんでもなかった。
問題なのはその異界の処理過程だ。
当時は久住や光井のような異界を予見可能な能力者が
喫茶リゾナント内にはなく、異界発生の連絡は防衛庁を介して通達された。
だが、その日は異界発生から報告までには普段の約3倍の時間がかかっていた。
更には後方支援部の弾薬供給が"事故"や"手違い"によって極端に遅れ、
喫茶リゾナント、黎明の作戦行動は普段の数十倍は後手に回らざるを得なかった。
彼女達が現場に到着した頃には既に異界の侵食は激しく、
人を喰らい強大化した"闇"の処理にも、
当時最強の名を欲しいままにしていた後藤真希がいなければ相当に時間を食ったことだろう。
そうして、その建物内にいた外務省職員には"不運にも"多数の死傷者が出て、事案は終結を迎えた。

もちろん、当時の高橋達は組織の構造やセクショナリズムに
ついてはっきりとは判っていなかったが、それでも上の方に何らかの思惑があっ
たことは肌で感じ取ることが出来た。
小川もそれは同様だった筈だ。

447 :名無し募集中。。。:2008/08/09(土) 15:02:07.20 0
詰まる所、正義の味方だなんだと言っても所詮彼女達は上の思惑に従うしかない存在だった。
例え上の思惑が働かなかった場合でも、異界発生から後手に回って処理するしか
能のない彼女達には救えなかった命がいくらでもある。
やはり小川も、それを同様に経験していた筈だ。
筈なのに、それでも尚、彼女の理想が折れることは無かった。

正義の味方になって、一人でも大勢の人を救いたい。
無垢で、純粋で、理想論でしかない綺麗ごとの願望を、
彼女はそんな現実を直視して尚、抱き続けた。

―― そうして、実験の日はやって来た。

高橋達4人は他のメンバーに比較して、極端に共鳴能力の質が悪かった。
名目上はその改善を目指した臨床試験。
実体は厚生労働省の研究チームが兼ねてより実行してみたがっていた人体実験だ。
その存在が公にされていない以上、共鳴者には半ば人権がない。
倫理的な批判など表立って唱える者は誰一人いなかった。
逃げようとすればすぐに捕まり、被験を強要されることは目に見えていた。だか
ら高橋達も抵抗は一切諦めていた。
しかし小川麻琴、彼女だけは少し違った。そのあまりにも非人道的な実験を、
間違いなく自らの寿命を縮めるであろう暴挙を、彼女はそれでもどこか受け入れていた。
薬を打たれ、頭蓋を切開して脳をいじられ、
身体中に二度と消えない手術痕を刻まれてすら、彼女が揺らぐことはない。

448 :名無し募集中。。。:2008/08/09(土) 15:03:25.19 0
――力が、欲しかったよ……愛ちゃ――

被験から三日が経ったその日、彼女は最期にそう漏らして、高橋の腕の中で事切れた。
あの瞬間のことを、高橋は彼女のその言葉と、
彼女のその消えていく温もりの実感しか覚えていない。
周囲では新垣や紺野の怒号が飛び交っていたような気もするし、
職員達の慌てふためいた息遣いが近くにあった気もする。
しかしその時、高橋の周囲の音声は消失していた。

世界には高橋と彼女しかいなかった。

誰かを救うには力が必要だ。正義の味方には力が前提だ。
ゆえに、彼女は強大な力を望んだ。
最期までその理想を胸に抱き続け、
しかしその理想を叶えることもできず、彼女は無念を残しこの世を去った。

――れなも、正義の味方になりたいんですよ――

高橋達にとって最初の後輩が出来た頃。
いつか、小川麻琴と彼女が話しているのを聞いた覚えがある。

449 :名無し募集中。。。:2008/08/09(土) 15:04:30.80 0
二人は似ていた。理想を胸に抱き、それを叶えるための力を欲していた。
高橋が紺野や新垣と共に喫茶リゾナントを去らなかったのは、
もしかするとそのせいなのかもしれない。
小川麻琴の叶えられなかった理想を、自分が代わりに叶えてやれたら。
小川の死の真相すら知ることもなく、
未だ同じ理想を胸に戦っている少女を少しでも支えてやれたら。

そして高橋は残り、ひたすらに戦い続けた。
身体に限界の来た幾人もの先輩達が異動の名目で第一線を退き、
気がつくとリーダーという役職を得ていた。
決して表に出すことはしなかった強大すぎる自身の力に身体を蝕まれ、
やがてあの代行者の寄越す薬に頼るしかなくなった。
紺野の誘いは何度もあった。それでもそれを断り続けたのは、
やはり小川麻琴の理想がまだ胸の内に残っていたからだ。
自分は彼女に代わって力を得た。
なら、その自分が、一番親しかった自分が彼女の理想を叶えてやれないなんて嘘だと、
高橋は自分に言い聞かせた。

けれど、高橋は気づいてしまった。
自分や幾多の仲間達が犠牲になって守護し続けてきたこの世界に、そんな価値な
ど無いことを。人間は、自分の全てを犠牲にしてまで救う価値のある生物などで
はないことを。

450 :名無し募集中。。。:2008/08/09(土) 15:05:19.82 0
結局、胸の内に最後に燻ったのはどうしようもない人間への憎悪だった。
自分を、友を、仲間をひたすら犠牲にして、救っているのは顔も知らない有象無
象だ。幾ら守護しても彼らは勝手に殺し合うし、幾ら従順でいても彼らはより多
くを上から見下すように求めてくる。
誰に感謝されることも、その存在を認められることすらなく、
ただ戦って傷ついて、仲間の屍を踏みつけてまた戦って。
その繰り返しの果てに、その繰り返しは無価値だとハッキリ気づいてしまった。

気づいて尚も、しばらくはまだ戦い続けた。迷っていた。小川麻琴ならきっと誰
の感謝も認識も求めない。ただ絶倫の自己犠牲を繰り返すのが小川麻琴だ。その
ことを胸に、戦い続けて果てていくのも悪くはないのだと、借り物の理想にすがり続けた。

 ごめんなさい……ただれいなも強く、なりたくて…っ、けど、
 そんな、悲しそうな顔させたくて言ったわけやなくて……っ

迷い続けた挙句、最後には彼女のその一言が高橋の背を押す形になった。あまり
にも小川麻琴に似た彼女。悲しい顔をさせたくなかったと涙した彼女。きっとい
つか、小川のように不運な死を遂げる筈の彼女。
それを守ろうと誓った。誰からだ。人間からだ。

451 :名無し募集中。。。:2008/08/09(土) 15:06:38.91 0
だから、高橋愛は人間を辞めることにした。
共鳴者として、人類の敵として、ただ彼らの無知に復讐を果そうと決意した。
例え小川麻琴の理想に反する行為であっても。
高橋は結局小川麻琴にはなれないのだ。
有象無象の人間など何人死のうが殺そうが知ったことではない。
それが高橋愛の本質だ。
高橋自身の願望も、他にできてしまった。
ただ顔も、名前も。色んな表情を知っているあの仲間達を守ろうと、そう決意した。

もう、それだけが高橋に残されたすべてだった。

452 :名無し募集中。。。:2008/08/09(土) 15:09:17.20 0
>>445-451
以上です。
次回からはちゃんと話を前に進めます。
盆は出かけるので次回までだいぶ間空くと思いますのであしからず。
ではではお目汚し失礼致しました。

453 :名無し募集中。。。:2008/08/09(土) 15:12:20.93 0
http://jp.youtube.com/watch?v=1CLbupu__Dc

454 :名無し募集中。。。:2008/08/09(土) 15:19:04.64 0
>>452
『共鳴者』において
リーダーは単純な正義の味方じゃなかったんやね

次回も楽しみです

455 :名無し携帯屋。。。:2008/08/09(土) 15:58:31.35 O
良作の後に駄作を書いてしまいました
微妙で中途半端な作品
『守る意味』です

456 :名無し携帯屋。。。:2008/08/09(土) 15:59:14.74 O

―哀しみの共鳴
死にたくなった時なんて数えきれないくらいあった

―創られた命
それでも今、あーしが生きているんはみんながいたから

―心がこだまする
もう泣かない。絶対に泣いたりしないよ

―蒼き共鳴
願いが一つ叶うなら…

―リゾナントブルー
共鳴する者達に幸せを



457 :名無し携帯屋。。。:2008/08/09(土) 16:00:00.76 O
―――…


「ん…」

太陽の光が眩しくて思わず声が出てしまった

それと同時に辺りに飛び交う聞き慣れた数々の声

「――ゃん!」
「高―――!」
「………」

どうも騒がしい朝や
一体みんなは何を騒いでるって言うんやよ

あーしは重い瞼を持ち上げて目を開けた

「………へ?」

するとどうだろう
8人のリゾナンター達が神妙な顔をして自分を覗き込んでいるじゃないか

「な、なん?」

いつもは一人の朝なのにどうして今日はこんなに賑やかなのだろうか



458 :名無し携帯屋。。。:2008/08/09(土) 16:01:09.42 O

「愛ちゃん!心配したんだから!」
「…しん…ぱい?」
「高橋さん…もう起きはらんかと思った…」

うーん…何を言っとるんや絵里もみっつぃーも

イマイチ言っている事が理解出来ない…まぁ取り敢えず身体を起こすか

「……ありゃ?」

だけど何故だか思った様に力が入らなくて起きる事さえままならない

「高橋サンまだ動イタりしたら駄目デス!」
「あんだけヒドい怪我しとったんやけ!」
「…怪我?」
「ったく!あんた本当にバカなんだから!」
「ッ…ガキさん」

怒っとるのか泣いとるのか分からんガキさんを見て全て思い出した

あーし瀕死の重傷を負ったんやったっけ


459 :名無し携帯屋。。。:2008/08/09(土) 16:02:27.70 O

「どうしてあんな無茶な事したの!?」
「……」
「さゆみんが来るの少しでも遅れてたら愛ちゃん死んでたんだよ!?」
「……ゴメン」
「ッ…ゴメンじゃないよ…」

だってな…嫌なんよ
みんなが傷付くの
あーしきっと耐えれん

「ッ…そんなにれいな達は頼りなかと?」

違う。そんな事ない
すっごく頼りにしてるし信頼している
だから…守りたいんよ

多少無茶な事をしたって
守っていきたい



460 :名無し携帯屋。。。:2008/08/09(土) 16:04:21.82 O
でも…
どうしてみんなそんな悲しそうな顔しとるん?
どうしてみんな泣いとるん?
あーしの中でみんなの哀しみがこだましとる


あーし…
一体何を守ったん?

こんな顔させといて一体何を守ったっていうん?


なぁばぁちゃん…
守るって何や?

ばぁちゃんがあーしを守ってくれた時もあーしこんな顔して泣いたよな

哀しい思いをさせてまで守る事が本当に守った事になるん?

分からん…
分からんよばぁちゃん…



461 :名無し携帯屋。。。:2008/08/09(土) 16:10:06.98 O
>>456-460
中途半端になりますが一旦切ります

別の日に誰かの視点で続きらしきものを書きますが相変わらずの駄文になります

それでは逃げろ!


462 :名無し募集中。。。:2008/08/09(土) 17:03:13.85 0
>>461
期待大!
待ってます

463 :テラサボリンヽ( ゚∀。)ノ:2008/08/09(土) 17:07:40.67 0
まだ途中なんですがちょっとやっときました

>>73-76 サボリンが>>63に感化されて書いちゃった作品を「田中れいな」
>>109-117 ミティ話を「ダークネス」 …1レス目の「383 名前〜」ってのは消しちゃいました 参照の意味だったのかな
>>130-138 愛さゆ脱出話を「愛さゆ」
>>151-152 アニマル戦隊リゾナンターを「ミニレス館」
>>169 保全 SIDE Darknessを「ダークネス」 せっかくですので作品群に含めました
>>185-198 ないやいさんガキカメを「ガキカメ」
>>205-216 新垣×吉澤話を「新垣里沙」 …ダークネスと迷ったorz
>>221-228 さゆみ能力話を「道重さゆみ」
>>240 保全 SIDE Darknessを「ダークネス」

とりあえずここまで
ちょっと昼寝をしたらありえないくらい頭が重い

464 :名無し募集中。。。:2008/08/09(土) 17:56:19.87 0
>>452
圧巻です
これまでの話が収束する過去・・・
“停滞”などとんでもないです
自分の中では一気に物語が紡がれた印象です

続きを超待ってます!

465 :名無し募集中。。。:2008/08/09(土) 18:08:37.93 0
>>463
乙です
偏頭痛かな?大丈夫ですか?

お酒を飲んでなければ、薬を飲んで寝るのがベストかと

466 :名無し募集中。。。:2008/08/09(土) 18:27:23.47 0
>>463
いつもありがとうございます

ただ・・・
保全 SIDE Darkness は作品群に入れるほどのものでもないと思うのですが

467 :名無し募集中。。。:2008/08/09(土) 18:59:01.96 0
>>463
お疲れ様ですお体は大事にしてください

0時頃に>>404-410の続きを投下させてもらいます
もういいところで切れるようなぶつ切りにはしませんのでよろしくお願いします

468 :名無し募集中。。。:2008/08/09(土) 19:43:37.31 0
>>463
乙ですお大事に

>>467
待ってます

469 :名無し募集中。。。:2008/08/09(土) 20:06:52.39 0
>>463
ご苦労様です
おだいじに・・・

470 :テラサボリンヽ( ゚∀。)ノ:2008/08/09(土) 20:14:28.06 0
あ、何かご心配いただいた方スンマセン
単なる慢性寝不足+中途半端な昼寝ってだけなので全然元気+

>>466
ご本人ですかね?
個人的には数作上がってるし秘められたストーリーを感じさせるのでそのままはもったいないと思ったんで

471 :名無し募集中。。。:2008/08/09(土) 20:41:07.86 0
>>467ことないやいとかいうつまらない話書きですが
思ったより早く脱稿できましたので夜10時に続きを投下させてもらいます
注意書きはまたその時に

472 :テラサボリンヽ( ゚∀。)ノ:2008/08/09(土) 20:52:06.00 0
>>242-244 [MM。](11)801の続きを「MM。」へ
>>267-271 『共鳴者7』を「共鳴者」へ
>>279 保全 SIDE Darknessを「ダークネス」
>>287-288 保全代わり短編を「MM。」
>>304-312>>360-366 ひとまとめにして「ダークネス」
>>325 保全 SIDE Darknessを「ダークネス」
>>337-347 ないやいさん後編1を「MM。」
>>375 保全 SIDE Darknessを「ダークネス」
>>404-410 ないやいさん後編2の1回目?を「MM。」
>>417-421 マルシェ視点の話を「ダークネス」
>>430-437 クーラー保全を「番外編」
>>445-451 『共鳴者8』を「共鳴者」
>>456-460 『守る意味』を「高橋愛」

メンバー別分類が1つ、組み合わせ分類0という珍しい更新になっております

473 :名無し募集中。。。:2008/08/09(土) 21:42:12.58 0
>>466
ご謙遜を・・・
自分は個人的に保全 SIDE Darkness が大好きです
いつも楽しみにしています

保全 SIDE Darkness にリゾナントして何か書いてみたいなぁと夢見ています

>>471
待ってま〜す


474 :名無し募集中。。。:2008/08/09(土) 22:00:52.66 0
それでは更新します注意事項は>>336に加えて下記の通り

・まさかのバト…ル…?
・こうすることはもう1ヶ月以上前に決まっていました
・ないやいが足りない脳みそで必死に描いた非常にオーソドックスな「悲しみの底」
・最後のレスを読んだ後にリゾナントブルーを聴いていただけたら幸いです

以上となります、それではしばしお付き合いください

475 :名無し募集中。。。:2008/08/09(土) 22:01:56.75 0
「見つけた…小春、場所を念写して!」


愛の鋭い声に、小春は必死に力を絞り出して愛が見つけた不自然な部分を念写していく。
10時間近く愛の隣で何十万もの人の感情の渦に心を晒していた小春。
今の小春はもう、静電気すら起こせない程に疲弊していた。

顔が真っ青になっている小春に、同じように顔を真っ青にしている他の皆も自分の残りの力全てを注ぎ込む。
皆、今までにないくらいのギリギリのラインに立っていた。
今ダークネスに襲撃されたら、傷一つ負わせること叶わずに全員殺されてしまうに違いない。
それでも、この念写だけは成功させねばならなかった。
念写が出来なかったらこの10時間近くが全て水泡と化す、声がする場所が何処かまでは愛では特定出来ないから。

絶対に念写仕切ってやる、その想いだけで小春は必死に歯を食いしばってその場所を写していった。
念写した画像だけでこれから里沙を探し出さねばならない。
より正確に、少しでもその場所を特定しやすいように。
小春が膝をついたのと同時に、小春の手に現れた一枚の写真。


「…これ、街外れの工場地帯だと思う。
○○会社の倉庫とかあるし」

「行ってみるしかないね、本当、ガキさんもうちょっと探しやすい場所にいてよ…」


絵里とさゆみの会話に、少しだけ皆の心に元気が沸いてくる。
工場地帯のどの辺にいるかまでは分からないから、着いたら皆で手分けして探し回る必要があった。
だが、そんなことはどうでもいい。
そこに里沙がいるとわかった以上、後は里沙が見つかるまでひたすら探し回るだけ。

476 :名無し募集中。。。:2008/08/09(土) 22:02:43.87 0
「走って行ってたんじゃ、その間に新垣さん移動しちゃうかもしれないし…
皆、今からタクシー呼びますからこれ使ってください」


ゆっくりと立ち上がった小春は、ポケットから数枚の紙束を取り出す。
その紙束を受け取った愛とれいなは、こんな時だと言うのに思わずさすが芸能人と呟いた。
小春が愛とれいなに渡したのは、一万円分のタクシークーポン券の束。
これだけの金額分があれば、普通に工場地帯まで行って帰ってこれるだろう。
今まで見たことのないクーポン券をひらひらさせながら見ている愛達を横目に、
小春は慣れた口調でタクシー会社に電話した。


「…とりあえず、このビルから出ましょう。
近くのコンビニ前に二台お願いしておいたんで何分か待てば来ると思います」


小春の声に弾かれるように、さゆみが結界を解く。
結界が解かれたのと同時に、小春はスタスタと歩き出して。
その背中に、慌てて他の皆も付いていく。

コンビニ前に付いて、数分。
街でよく見かける緑色のタクシーが二台到着した。
愛の方とれいなの方と、二手に分かれて乗車して。

―――タクシーは街外れの工場地帯を目指して、走り出した。


* * *


街灯以外、暗闇を照らす灯りがない工場地帯前に到着した八人。
辺りの工場はいくつかは稼働している工場もあるものの、それ以外の工場は暗く不気味な雰囲気だった。

477 :名無し募集中。。。:2008/08/09(土) 22:03:16.95 0
「さすがに広いっちゃ…固まって探してたら何時間かかるか分からんと」

「バラバラに別れて探そう、見つけたら共鳴で呼べばいいし」


愛の一言で、皆バラバラに別れて走り出す。
精神的にも肉体的にも限界寸前の八人を突き動かすのは、里沙を見つけたいという想い。

こんな不気味な場所に来て、里沙は何をしているというのだろう。
ひょっとして、里沙は何者かにここに連れ去られたのか。
だが、その可能性は限りなくゼロに近いことは分かる。

里沙がスパイではなく、純粋にリゾナンターだとしたらダークネスが連れ去ったと考えられなくもなかった。
しかし、里沙はダークネスのスパイ。
自分の意思でここに来たと考える方が自然と言えた、何故こんな場所にという疑問はあったが。

工場の人間や警備員に見つからないように探し回るというのが、これほど大変なことだとは。
時に物陰に身を潜めて人が通り過ぎるまで待ち、人の気配がなくなったのを見計らってまた捜索へと戻る。
八人の服装は誰かに見られたら間違いなく不審に思われても仕方のない、普通の服装。
工場で働いているような人の服装でない以上、見つかった日には通報されてもおかしくない。

思うように探せず、時間だけが過ぎていく状態に。
焦りばかりが募っていく。
お願いだから、聞こえているのなら返事を返して欲しいという声に応える声はなく。

―――里沙が失踪したと連絡があってから、既に15時間近く時間が過ぎていた。


何とか誰にも見つからずに工場地帯の端の方まで辿り着いた愛の目が見たものは。
静かに月を見上げる小さな背中。
その寂しげな背中に声をかける前に、愛は皆に見つけたよという声を届ける。
皆に声をかけたことに気付いているだろうに、里沙は愛の方に視線を向けようとはしない。

478 :名無し募集中。。。:2008/08/09(土) 22:03:43.26 0
「…よく見つけたね」


視線を向けることのないまま、微かに震える声をあげる里沙。
心の声が聞こえなくても伝わってくる。
何故探しに来たのかという想いが込められた言葉に、愛は思わず声を荒げる。


「全部聞こえとるくせに、そんな言い方すんな!
里沙ちゃんに会いたい、会ってちゃんと話をしたいっていう声聞こえとったやろ。
なのに、何で」

「話すことなんて何もないよ、あたしはダークネスのスパイ。
何であたしがスパイをやっているのか、そんなこと聞いても何にも変わらないよ。
だって、あたしはスパイなんだから」

「変わらないなんてことない!
何も知らんまま、何も分からんままじゃあーし達は何処にも進めん」


里沙ちゃんはスパイなだけやない、大切なあーし達の仲間でもあるんだよという愛の声が、
後から全速力で駆けつけた七人の耳に届く。
八人が揃うのを待っていたかのように、里沙はようやく愛達が居る方向に体を向けた。

無表情で皆を見つめてくる里沙。
それなのに、何故こんなに胸を締め付けられるのだろう。
一歩足を里沙の方へと踏み出した愛を、里沙は視線で拒絶する。
痺れを切らしたれいなが、里沙へと声をかけた。

479 :名無し募集中。。。:2008/08/09(土) 22:04:23.59 0
「ガキさん、ちゃんと言ってくれんと分からんと。
スパイをやっている理由とか、これからどうしたいって思ってるのか言ってくれんと。
皆のことかき乱すだけかき乱して姿を消すなんて、れーなはそんなの認めないから」

「認めるとか認めないとか、そういうこと言われてもあたしは何も言うつもりはないよ。
別にいいでしょ、あたしはダークネスのスパイでリゾナンターの敵の一人。
敵がどんな事情を持ってこういうことをしていたのか知ったところで、何も変わらない。
許して欲しいとかそういうことも言うつもりもないし、任務が完了したから帰る、それだけのこと。
もうそれでいいでしょ、何も変わらないのに話をしたって無駄なんだから」

「新垣さんはあたし達に優しくしてくれました、色んなことも教えてくれました。
あたしはその優しさを今でも信じたいって思うから、だから、いかないでください。
…言ってくれたじゃないですか、どこにもいかないって」


小春の言葉に、里沙は小さく薄笑いを浮かべる。
言葉よりも遙かに、その表情は語っていた。
スパイと知ってそんなことを言うとか頭がおかしいんじゃないの、そう言わんばかりの笑い方。
その表情に、せり上がってくる涙を堪える小春。
目尻から頬へと、涙が筋を描いた瞬間だった。


「…探したぜ、新垣」


その低めの声に、里沙の体が大きく震え。
愛を除いた七人は、驚愕の表情を浮かべて声がする方に体を向ける。
黒のロングコートに黒のレザーパンツ、黒のブーツ。
月明かりに照らされた短い金髪、端正な顔立ち。

480 :名無し募集中。。。:2008/08/09(土) 22:05:20.68 0
「…何でお前がここにおると!」

「昨日、絵里とれいなとさゆの三人の攻撃で倒したはずなのに…」

「あの攻撃を受けて生きてるはずがないのに、何で…」


れいな、絵里、さゆみが口々に発した言葉に返事を返すことなく。
金髪の女性は悠然とした足取りで里沙の隣に歩み寄った。
女性が現れた途端、八人の心に微かに伝わってくる恐怖に震えた聞き慣れない声。
その声が里沙の心から放たれていると分かった瞬間、八人は一斉に女性目がけて飛びかかる。


「組織からの支給品ぶっ壊してどこに行ったのかと思ったら、こんなところに居やがって」


その声が九人の耳を震わせたのと、飛びかかろうとした八人が地面に崩れ落ちたのはほぼ同時だった。
鳩尾、横腹、頭…一発当たれば動きを止めるのには充分すぎる箇所全てに叩き込まれた、重過ぎる蹴りと正拳。
ほんの数秒足らずの間に、女性は八人全員にそれだけの攻撃を叩き込んだのだった。

その強さに、皆の心は激しく震える。
今まで対峙してきた相手は、傷つけられたりすることがありながらも自分達の力で倒してこれたレベルだった。
だが、目の前の相手は今までの相手とは明らかに格が違う。

確かに自分達の状態は万全には程遠かった。
いつもの自分達なら、傷の一つくらいは負わせられたのかもしれないなんて。
それは甘すぎる考えであり驕りであると言わんばかりに、女性から放たれる闇色のオーラは巨大なドーム状と化して
工場地帯を覆い、空間を激しく歪ませている。
本能が告げていた―――例え強く共鳴したとしてもこいつには勝てないと。

481 :名無し募集中。。。:2008/08/09(土) 22:06:22.18 0
「お前達には感謝してるよ、お前達がムチャクチャな方法でこいつの居場所を突き止めてくれたおかげで、
何とか約束の時間にこいつを連れて帰れる。
結界を張って、何をやってるか分からないようにしたつもりだったんだろうけどな…
お前達のデータは完全に把握している、ほんの微弱な力だろうともこっちは確実にその力がどこから放たれているのか、
何をしようとしているのかを知ることが出来るんだよ、あたし達ダークネスはお前達がやっているような
お遊びの組織ごっこじゃないからな」


立ち上がることが出来ずにいる八人に一瞥をくれると。
女性は俯く里沙の方に視線を向ける。
激しく体を震わせ、けして女性の方を見ようとはしない里沙。
ため息をつきながら、女性はこっちを向かせようと震える里沙の肩に手をかけようとしたその時。


「里沙ちゃんに」

「「「ガキさんに」」」

「「新垣さんに」」

「「新垣サンに」」


「「「「「「「「触るな!!!!!!!!」」」」」」」」


叫び声と共に、八人は再び女性へと飛びかかる。
先程よりもさらに重い蹴りと正拳に、骨がミシミシと軋む音が折れた感覚と共にそれぞれの内耳に届いて。
一瞬にして、再び八人は地面へと崩れ落ちることとなった。
それでも、八人は女性の方に懸命に手を伸ばす。

482 :名無し募集中。。。:2008/08/09(土) 22:08:08.40 0
里沙を絶対に連れ帰らせてなるものか、その一心だけで苦痛に顔を歪めながら手を伸ばす八人。
ボスに怒られるだろうけど、こいつら始末するかな、うぜぇしという女性の独り言に。
里沙はついに己の心のガードを完全に解いて、女性へと叫ぶ。


「帰りますから!
お願いですから、皆にこれ以上ひどいことしないで!
お願…い…しま…す…」


言葉以上にその想いは傷ついた八人の心を貫く。
里沙の心から溢れ出す想いは、八人に涙を零させるのには充分すぎる程強い。

やっと、本当に心と心が繋がったというのに。
それなのに、どうして離れ離れにならなければならないのか。
悔しくて悲しくて涙が止まらない八人の元へと駆け寄り、里沙は皆の体を起こしていく。

里沙の頬を濡らす涙を止めたいのに、止めることが出来ない悲しみが。
自分達にもっと力があったなら、里沙を連れ帰らせることはないのにという悔しさが。
里沙の想いとぐちゃぐちゃに混ざり合って、涙という目に見える形になって溢れ続ける。

女性はその一部始終を、感情の宿らない瞳で見つめていた。
里沙が全員を起こし終わったのを見計らい、女性は里沙の背中に声をかける。


「…新垣、先に帰ってお前を強制転移するように指示しておくわ。ったく、最初から強制転移で連れ戻せばいいのに、
わざわざあたしにこんな胸くそ悪ぃことさせやがって…あの女」


そう言って、女性はスッとこの場から消える。
消える前に小さく呟いた一言は、里沙の耳に届くことなくかき消えた。

483 :名無し募集中。。。:2008/08/09(土) 22:09:10.56 0
「ごめん、あたしのせいで一杯傷ついちゃったね…
あの人が迎えに来ると分かってたら、こんな風にならないようにしたのに…」

「もう謝らんでええ、謝ってもらっても、どんなことしても…もう、過ぎた時間は戻らん…」


里沙の肩に縋り付くように寄りかかりながら、愛はしっかりと里沙の手を握る。
苦痛に顔を歪めながら、他の七人も里沙の側へと必死ににじり寄って。
涙を流しながら、里沙を囲むように地面に座り込む。


「…スパイをやっていた理由、だっけ。
今更聞いてもしょうがないかもしれないけど、話すよ」


そう言って、里沙は今までのことを簡潔に話す。

本当はスパイをやるつもりはなかったけれど、自分の命の恩人を人質に取られてやむなくその命令を受けたこと。
最初の頃は皆のことを何とも思っていなかったけれど、いつの間にか皆のことを大切な仲間だと思うようになったこと。
だけど、人質を取られている以上リゾナンターに寝返ることはどうしてもできないということ。


「本当はね、バレた時に皆の記憶を消して回ろうかと思った。
でも、どうしても出来なかった。
そうしてあげた方が皆楽になるって頭では分かってたけど…でも、ね」


皆にあたしのことを忘れて欲しくなかった、そう言って涙を零す里沙。
責めることが出来るわけがない、自分が里沙と同じ立場におかれたとして。
そうすることが出来るかと言われたら、否であるから。

484 :名無し募集中。。。:2008/08/09(土) 22:18:27.27 0
その心の弱さを誰が責められるというのだろうか。
自分の記憶も書き換えて消すことが出来るのならともかく、里沙の能力の洗脳は自分自身には行使できない。
何もなかったように皆が暮らしている中で、自身はけして消すことの出来ない記憶に囚われ続ける。
その苦痛を思えば、里沙がそうすることが出来ない気持ちは分かりすぎるくらい分かるから。

以前里沙が言っていた言葉が、皆の心に過ぎる。
自分のこの能力が嫌いだと、自嘲していた里沙の姿。
例え皆のためと思っても、忌み嫌う自分の能力を大切な仲間に使うことが出来ないその弱さが愛しくて悲しくて。


人の命を犠牲にしてまで自分達の手を取ろうとはしないその優しさが。
里沙が今まで皆に向けてきた優しさが真実であることを、何よりもしっかりと裏付ける。
スパイとして活動し、皆を欺き続けていたことは紛れもない事実。
だが、その際に皆に向けてきた想いの数々に偽りがないということだけで充分だった。

―――新垣里沙はダークネスのスパイ、だけど間違いなくリゾナンターである。


里沙は、愛を一回キツく抱きしめた後。
一旦愛を引きはがして、同じように今度はれいなを抱きしめる。
れいなが終われば絵里、絵里が終わればさゆみ、さゆみが終われば小春。
小春の後は愛佳、愛佳の後はジュンジュン、ジュンジュンの後はリンリンと。

その行為が、もう残り時間が僅かであることを言葉を超えて伝えている。
里沙を離すまいと、皆は里沙を囲んでその体に手を伸ばした。
その温もりが嬉しくて悲しすぎて、涙が頬を伝う里沙。

本当は離れたくなかった、ずっと一緒にいたかった。
だけど、あの人の命を犠牲にしてまでこの手を取ってしまうことはどうしても出来ない。
あの人に出会ったからこそ、こうして皆に出会えたのだから。
一つ息を大きく吐いて、里沙は己の想いを皆に伝える。

485 :名無し募集中。。。:2008/08/09(土) 22:18:54.29 0
「田中っち、愛ちゃんのこと頼んだよ、愛ちゃんまだまだ頼りないところあるから。
カメ、そのままのカメが大好きだよ、これからも皆のこと癒してあげて。
さゆ、カメのことしっかり支えてあげてね、まだまだカメ弱いところもあるから。
小春、本当に強くなったね、その力で皆のことしっかり守るんだよ。
みっつぃー、会った頃と比べると本当に心が強くなったよね、これからも皆を導いてあげてね。
ジュンジュン、愛ちゃんの次にお姉さんなんだから、皆の面倒頼んだよ。
リンリン、いつも元気がない時に笑わせてくれてありがとう、これからも皆が元気ない時は頼んだよ。
…愛ちゃん、愛ちゃんにはこんなに頼れる皆がいるんだから、あたしがいなくてもしっかり頑張るんだよ」


里沙の言葉に、ただただ首を縦に振ることしか出来ない八人。
辺りに闇の気配が漂い始め、やがて闇が里沙の体にゆっくりとまとわりつく。
無駄だと頭では分かっていても、八人は里沙の体を離すまいとしっかりと伸ばして触れている手に力を込めた。

里沙にまとわりつく闇が、徐々に濃くなっていく。
消える間際に、里沙は一生懸命泣きながらも笑顔を作って。


「皆今までありがとう。
…さよなら」


悲しすぎる笑顔と悲しすぎる言葉を残して、里沙は闇に包まれて―――消えた。




486 :名無し募集中。。。:2008/08/09(土) 22:19:14.79 0
伸ばしていた手が虚空を掴む。
確かに今まで触れていたその温もりは、掴んだ手の中でゆっくりと消え去った。
もう、何処を見渡しても里沙の姿は見えない。
その温もりも、もう感じることは出来ない。












「「「「「「「「うわあああああああああああああああああ!!!!!!!!」」」」」」」」












―――八人の絶叫が暗闇を突き破るように辺りに木霊した。

487 :名無し募集中。。。:2008/08/09(土) 22:19:52.53 0
>>475-486
更新は以上となります

488 :名無し募集中。。。:2008/08/09(土) 22:48:10.71 0
>>487
ちょ〜続きが気になり過ぎる!!!

489 :名無し募集中。。。:2008/08/09(土) 22:54:36.44 0
今回もまた泣いた。・゚・(ノД`)・゚・。
せつなく悲しいのう

490 :名無し募集中。。。:2008/08/09(土) 23:55:00.45 0
金髪の女の強さは悲しみの底から這い上がる希望すら
奪ってしまう

491 :名無し募集中。。。:2008/08/09(土) 23:58:38.32 0
新しい展開への布石とも思える部分もあるけど、ないやいさん的には
どうするつもりなのやら
個人的にはダークネスに強制帰還させられたガキさんと安倍さんの話が
形になりそうなんですけどね

492 :名無し募集中。。。:2008/08/10(日) 00:35:41.12 0
悲しい、哀しい展開になるのは予想していたのに
軽く飛び越え、遥か上を往くかなしさでした
運命の刻が近づいてくるごとにこの胸を締め付けます

>>491
奇遇ですね自分も同じ題材で書いています
読むのが楽しみです

493 :名無し募集中。。。:2008/08/10(日) 01:27:34.81 0



夜の闇に紛れて 対する相手の動きを封じる

手も足も そしてその呼吸をも

あたしの指先から伸びる「見えない線」
意志のままに動く「生きた線」
相手を死に至らしめる「殺す線」


いつしか身につけていた このピアノ線を操る術を




494 :名無し募集中。。。:2008/08/10(日) 01:28:13.39 0


気配で感じる 自分とは異質の相手であると
その時あたしは腕に隠した線を手元にセットする
気づかれぬように 悟られぬように


無防備に見せかけたあたしに自信たっぷりに向かってくる
地を蹴り上げるその脚を
凶器を振り上げたその腕を

そして 自信に溢れたその顔を

あたしは縛り付ける 指一本たりとも触れさせぬように


恐怖に顔を歪め 束縛から逃れようともがく
身体に刻まれる 赤い線
けれど あたしは殺したりしない
この手で相手を殺めることなんて 二度とないようにと



495 :名無し募集中。。。:2008/08/10(日) 01:28:53.38 0

無我夢中で

振り回した とっさに拾ったその武器を


線は

相手には見えない凶器となって

あたしは

まだ その使い方もわからなくて


ただ

闇雲に その線を振り回して


いつの間にか


線が 全てを切り裂いていた


その身体を

その心を

その 命をも


496 :名無し募集中。。。:2008/08/10(日) 01:29:21.93 0


夜の闇に紛れて 見えざる線を操っていたあたしは
光あふれるこの世界の中で いったい何が出来るだろう?

答えは 光の主導者が指し示すままに
答えは 光に集う共鳴者たちの願うままに


あたしはもう 闇じゃない
あたしを包む 深い闇を消し去る光を信じて


進もう あたしは今 蒼き正義の光と共にある
照らし出される道を ただ真っ直ぐに


そのために 見えざる線を 希望の線へと変えて



497 :名無し募集中。。。:2008/08/10(日) 01:31:14.25 0
>>493-496

テーマは「ガキさんとピアノ線」
保全 SIDE Darknessの雰囲気をリゾナントさせてもらいましたが
その作者さんとは別人です

498 :名無し募集中。。。:2008/08/10(日) 01:43:36.71 0
>>497
カッコイイ!リゾナントですね

保全 SIDE Darknessにはリゾナントしたくなる何かがありますよね

499 :名無し募集中。。。:2008/08/10(日) 01:50:01.43 0
いいねー
このままぜひ保全 SIDE リゾナンターを

500 :名無し募集中。。。:2008/08/10(日) 01:50:46.68 0


明日こそ仕事探してきちんと金儲けしようと思う





501 :名無し募集中。。。:2008/08/10(日) 02:13:45.98 0
ないやいです皆さんレスをありがとうございました
次の展開への伏線もどきを張りつつべったべたな展開を書かせてもらいました

何話目のスレかは覚えてないんですが有言実行ということで既存の作者さん達が描いた
ガキさんと皆の別れ方とは違う書き方が出来てそれなりに満足しています

今後の展開も大したことのない普通のありふれた展開になるかと思いますが
他の作者さん達が面白い物を沢山書いてくださっているのでないやいはこのまま行きますw

そしてかつて「鋼線」として書かれたガキさんの武器をピアノ線に勝手に変えてリゾナントさせてもらったのですが
その設定が他の作品に活かされているのを見て嬉しい限りです→>>497さん
これからもよろしくお願いします



502 :名無し募集中。。。:2008/08/10(日) 03:06:26.81 O
戦場での迷ゼリフ
川*^A^)<インジュリーシンクロロイズあれ?
(;・е・)<5回目。言わなくても発動できるでしょ!
川*´o`)<だってーガキさん
(*・е・)<だってじゃなーい。ケガをなおせー
川*´A`)<神様ーエリのー口をー

503 :名無し募集中。。。:2008/08/10(日) 03:29:15.60 0
>>501
続きを首を長くして待ってます!

504 :名無し募集中。。。:2008/08/10(日) 04:18:12.85 0
ノノ*^ー^)<うへへへ、保全ですよ

505 :名無し募集中。。。:2008/08/10(日) 04:40:36.27 0


明日こそ仕事探してきちんと金儲けしようと思う







506 :名無し募集中。。。:2008/08/10(日) 05:11:20.92 0
ホゼナント

507 :名無し募集中。。。:2008/08/10(日) 06:24:12.45 0

「闇に堕ちる。闇に染まる。闇に魅入られる。
どんな言い方をしたところで、あなたたちは“闇に負けた”に過ぎません。
あなたたちは……負け犬です」

「勝ち負けの問題ではない。闇は誰の心にもある。それを受け入れるか否かだ。
お前にも見えているのだろう?お前の心に巣食う闇が」

「誰もが心に闇を抱えている。それは否定しません。
でも、だからこそ、みんな必死に闘うんです。自分の心の闇と。
私は絶対に闇に負けません。絶対に屈しません」

「果たして、そう言い切れるかな?」

「自分の中の闇に呑まれそうな私に、あの日、あの人が光を与えてくれました。
いいえ、あの人自身が光そのものでした。いまでは、たくさんの光が私を支えてくれています。
だから……絶対に……」


――負けるわけにはいかないんです!!


そう叫び、少女はその両手に自らの“光”を解き放った。
最後の力を振りしぼって。



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