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リゾナントブルーAnother Versからストーリーを想像するスレ 第12話

1 :名無し募集中。。。:2008/07/19(土) 16:42:15.91 0
<一体、何処に行くって言うんだ
   _, ,_
川*’ー’)<<胸の高鳴る方へ

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テンプレ>>2-16ぐらいまで

832 :名無し募集中。。。:2008/07/30(水) 03:41:34.93 0


 嫌…れいな、行っちゃ、やだ…

かすかに聞こえる。それは、絵里の声。
どうして、こんなれーなを頼る?こんな状況じゃ、れなの力はなんの役にも立たん。


 側にいるって、言った。あの日、三人で誓った。


あの日の約束―
この拳で、二人を助けると、誓った。三人で新たな居場所を守ると。
わかってる。忘れたことなんてない。だから、その居場所を守る為にれいなは行くんだ。

その言葉に、絵里の言葉が鋭さを増した。

 れいなは、居場所がどこにあると、思ってるの?

 居場所を守れる何かがあるから、れいなは絵里たちと一緒にいるの?

 一緒に、いたいから、いるんでしょ?一緒にいることが、居場所でしょ?

耳に聞こえ、弱りゆく、絵里の呼吸。
心に響き、強まりゆく、絵里の叫び。

833 :名無し募集中。。。:2008/07/30(水) 03:43:29.63 0

 何がれいなを弱気にさせるの? 言ってよ そんなのれいなじゃない。
 …絵里の知る田中れいなは…いつだって、諦めなかった。

絵里は、人を無闇に傷つけたり、せん。攻撃じゃない、これは鼓舞。

 何もせず、終わるの?まだ、終わりじゃない。
 れいなが出来ないことは、絵里がする。だから、助けて。力を貸して、れーな!


心に灯る、かすかな勇気。ごめん、れーな、弱気になってた。
今から、共鳴、する。それは攻め。めまぐるしく動くピースを整理する。

れな達を脅かすは…重力。
それを弾き返す、圧力を生むしかない。押し返す、圧力。
二人のうち、圧力が生み出せるのは、絵里。絵里の風圧。
どうなるかは、わからない。でも、押し返す、それが出来れば、あるいは。

そう、れいなにできる事、絵里を補助する。この暗闇の中から、探し当てて共鳴してみせる。


次、目を開けたら、れなには、見える。
他には何も出来なくてもいい。ただ、絵里が見える。絵里を見る。
―洗脳する、自分を。

見得る、全部が見得るから…。

   ―いざ、開眼―


834 :名無し募集中。。。:2008/07/30(水) 03:44:31.30 0
「何、これ?」

それは、れいなの知る、光纏う世界ではなかった。
今までの、暗幕に覆われた闇の世界でもなかった。

見える、視得るんだ。何か、全てを覆うベールのようなものが。
全てその真ん中から、何か、波のようになって溢れ出しているんだ。

―青い、蒼い、あおい―

世界が青く染まっている。等しく流れ出す、青い【流れ】
まるで、海のように、寄せては返し、止めどなく繋がる…

自分の身体にもまた、流れるのは、世界と同じ、青。



これなら、わかる。ふと目を凝らせば、オレンジの流れ。
あれは、絵里。迷いはない。渾身の力で、左手を絵里の方へ。

自分の手に揺らめく、いくつもの流れ。黄・緑・赤・青…いろんな色。

 絵里、絵里!!

絵里への想いを強めると、れなの流れは集結して、オレンジ色を放ち始めた

淡いオレンジが、強くなり、絵里と同じ濃さになる
なんだか泣きそうな位温かいそれがれいなから流れ出し、絵里のそれと結びつく。


835 :名無し募集中。。。:2008/07/30(水) 03:45:36.11 0

ああ、これは初めての感覚では、なかった。


  ジュンジュンとリンリンの攻撃の為、敵をひきつけながら、
  小春と愛佳ちゃんを誘導しながら、
  絵里とさゆを背中で庇いながら、
  ガキさんのサポートをしながら、


  愛ちゃんの横、背中を預け合いながら、


いつも感じていたその力。皆を想う、その心。

その心こそが、れいなの力だった。


喉から手が出るほど欲しかったその価値は、視得なくてもずっとずっと、ここに在った。
仲間のため、自然と持ち続けたその心が、価値ある力だった。



  【リゾナント・アンプリファイア】



836 :名無し募集中。。。:2008/07/30(水) 03:46:41.29 0

二つのオレンジの流れは交じり合い、高められていく。


 れいな、ありがとう…


絵里は震える左手を掲げ、その手から暴風を発生させた
青い世界の中、異色を放つ、その橙。

ああ、これが、異能力… そこに微塵の嫌悪も恐怖も抱きはしなかった


ただ、心にあるのは、一つの信念。


    共鳴しろ、絵里に共鳴しろ!!

 
寝転がった身では、足先までの確認はできない。
でも、わかる。れいなの身体に今流れるのは、絵里と同じオレンジの流れだった。


  れいなの中、元は青であったもの―今はオレンジであるもの

  風の砲台の弾丸となり、黒い悪意を打ち砕け



「「ーーーーー!!!!!」」



837 :名無し募集中。。。:2008/07/30(水) 03:48:19.81 0

*  *  *  *

黒く小さなカケラ…元は天井であったそのカケラが煌き、れなたちの上に降り注ぐ
暗幕が裂け、現れたのは、濁った夜空

それでも何処となく、その黒さは甘かった。
それはれいなの目が今、世界を青くしているからだろうか。
その空は気高い、青に見えた


「んん…れーな?」
目を覚ました絵里。あれだけの圧力を身に浴び、それを凌駕する風圧を繰り出した。
でも幾分か顔色は良くて、ほっと胸を撫で下ろす。
幸いにもここは病院。もう大丈夫だ。

「れーな、これ…」
そう言って絵里に渡されたのは、小さな木の枠。
納められていたのは、れいなと…

「パパ…ママ…」

ぐらつく体とそれを心配そうに見つめる絵里
「この病院の、地下三階で、それ、見つけた」
 ずっと、どう渡そうか、悩んでた。
最近のれいな、なんか、いろいろ…迷ってたから。


838 :名無し募集中。。。:2008/07/30(水) 03:49:21.38 0

絵里がそこに行ったのは、あの事件―
DR.マルシェによる、ウィルス頒布事件。やっぱり、彼女が関わっていた。

だとすると、これは…招待状。知らなきゃいけない。この目のことも。何もかも。

「ありがと…れな、行くね。」
疲れている絵里に嘘をつけば良かった。
でも、もう嘘はつきたくなかった。ごまかしたく、なかった。
さっき、あんなに…ううん、この目に気付く前からずっと、絵里とれなは共鳴し合えているのだから。

「うん。待って…る」
絵里はれいなの手を握ると、静かに目を閉じた。
ありがとう、絵里信じてくれて。必ず、戻る。
戻って全て話すから。最近知ったことも、今まで言いたくなかったことも。


もう一人、最初に話さなければならないうさぎの携帯を鳴らす。
これで絵里のことは本当になにも心配しなくて良い。


穏やかに流れるオレンジの流れを見ながら、れいなは青の世界への“目”を閉じた


行こう、地下三階へ。
れいなの答えを伝えに れいなの全てを知りに
そこに、何があっても…何を失うことになっても…


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