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リゾナントブルーAnother Versからストーリーを想像するスレ 第12話
- 1 :名無し募集中。。。:2008/07/19(土) 16:42:15.91 0
- <一体、何処に行くって言うんだ
_, ,_
川*’ー’)<<胸の高鳴る方へ
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リゾナントブルーAnother Versからストーリーを想像するスレ 第11話
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- 50 :名無し募集中。。。:2008/07/19(土) 23:01:39.19 0
- 何て言うか、もう質問するの疲れた。
ゴーカートが時速300qでていいと思ってるの常識的に考えて、いや、今風に言うならjkか。
既にその略したモノの言い方が風化しつつあることに気付かない辺り、基本スペックが昭和の女である。
里沙は盛大にため息をついて、早く会議終わんないかなぁと想う。
先程まで熱く燃え上がっていたはずの熱い戦隊物魂はすっかり消え失せていた、ニコニコ笑うリンリンがどこか悲しくて。
今はただただ、早く家に帰ってのんびりしたい。
愛しいあの人のことだけを考えて、心穏やかに眠りたい。
いつまでスパイ任務が続くか分からないが、早く帰還して。
その時は、あの優しい手に頭を撫でてもらうんだ。
里沙のかなり控えめな妄想はそこで潰える。
「里沙ちゃんの暴走も収まったことやし、リーダーから提案があるやよー。
メンバーも増えたことだし、正直あーし1人だけじゃ手が回らんから、
今日は、リゾナンターのサブリーダーを決めようと思うがし」
「ちょっと、今までいなかったの?」
「うん、別に必要ないかなーって」
おいおい、こんだけ人数居て1人でまとめてたんかい。どんなカリスマだよ。
っていうか、カリスマっていうより…女好きのリーダーとその愛人達みたいな感じだろうか、例えるなら。
里沙は脳内で、ちょっと想像してみる。
背はまぁ低いが、男装は似合うだろうし黙っていれば男前っぽい気がする愛。
スーツでも着せてワイングラスもついでに持たせて…どこのホストだ。
で、それに群がる女の子達と。
- 51 :名無し募集中。。。:2008/07/19(土) 23:02:42.76 0
- うわ、超寒い。
自分で勝手に想像しておきながら、その想像をバサリと切り捨て。
里沙は絶対にサブリーダーなんかやりたくないと、心の中で熱く激しく想う。
サブリーダーにでもなった日には、あのうんざりする程のアピールを延々と聞かされるに違いない。
そんなこと、絶対に阻止しなければ。
だが、そんな里沙の心配は杞憂のものとなる。
愛の発言に、リゾナンターの面々は一気にヒートアップしたから。
「はいはーい、愛ちゃんのサポートを出来るのはさゆみしかいないの。
公私ともに最高のサポートをしてみせるの」
「えー、どーせさゆは愛ちゃんとイチャイチャするだけでしょ。
ここは、天然ボケに見せかけて実は切れ者な絵里が」
「何言っとーと、絵里は見かけ通り天然ボケのアフォ絵里っちゃ。
ここは、れいながサブリーダーになって、ビシッと締めると」
「えー、田中さんじゃこーわーいー。
小春なら、キラッと素敵なサブリーダーになれる、カナ☆」
「頼んます、久住さんだけはサブリーダーやったらあかん、組織崩壊の危機や。
やっぱ、ここは愛佳の出番やろ」
「ジュンジュン、高橋サンをサポートしタい。
ジュンジュン、見た目ヨり大人だかラ、きっと上手くやレる」
- 52 :名無し募集中。。。:2008/07/19(土) 23:03:50.47 0
- しっかりと皆の心を掴む、それは組織の頂点に立つ人間に必要不可欠なスキルだが。
愛の場合、自分の性癖の赴くままにたらしまくったんじゃなかろうか、皆の目が一様にハートマークになってるし。
あながち、さっきの想像は間違いではなかったのかと思いながら。
里沙はリンリンが一言も発していないことに気がついた。
思わず声をかける里沙。
「ねぇ、リンリンはサブリーダーしたくないの?」
「リンリン、マだ人の上に立テる様な器ジャないデすかラ」
くぅぅ、何という謙虚さだろうか。
自己主張の激しいリゾナンターの中で、ここまで謙虚にいられるのは最早凄いとしか言いようがない。
そんなリンリンの謙虚さに、里沙は思わずいい子いい子と頭を撫でてあげる。
「ああああああ、里沙ちゃんが浮気やよ、ひどいやよ!」
「だから、あたしは愛ちゃんの本妻でも何でもないんだから、そういう過剰な反応止めてくれる?
はっきり言って、迷惑だから」
「本妻…素敵な響きやよ…ぐふふふふふ」
駄目だ、こいつ、人の話なんか聞いちゃいねぇ。
恍惚の表情を浮かべ一気にどこか遠い世界に思考を飛ばす愛に、里沙は呆れて物が言えない。
- 53 :名無し募集中。。。:2008/07/19(土) 23:04:24.15 0
- っていうか、皆の視線が痛い、本当、刺さる勢いで。
こんな恍惚の表情浮かべてる女好きのどこがいいのかわからないが、
きっと長く一緒にいるリゾナンターの面々にはその良さが分かっているのだろう。
正直、こっちは被害者なんだから。
頼むから、そんな目で見るなって言いたい、言っても無駄だろうから言わないけど。
「て、言ウか、リンリンは、新垣サンがサブリーダーに適任だト思いマース」
突如リンリンの発した一言に、里沙は絶望する。
まさか、まさか…リンリンがそんな発言をするなんて。
信じていた友に裏切られたとはこのことかと、里沙はがっくりと肩を落とす。
そんな里沙に、リンリンは更に追い打ちをかけた。
「新垣サンはお母さんミたいデす、凄くしっかりシていて優しクて。
きっと、高橋サンのサポートも皆のサポートもしっかりしテくれるト思いマす」
「「「「「「「まぁ、リンリンがそういうなら」」」」」」」
リンリンの発言に、さっきまで人を視線で殺してしまいそうな勢いで睨んでいた皆が一斉に頷く。
何だ、何事かと里沙は驚く。
- 54 :名無し募集中。。。:2008/07/19(土) 23:04:52.99 0
-
(リンリン、影薄くていい人キャラに見せかけて、まさか、影で組織を操る裏ボス的キャラだったの!?)
里沙の視線に、リンリンがニヤリと笑う。
その微笑みの怪しさに、里沙は体の震えが止まらない。
そして、愛は1人やったやよー!これで里沙ちゃんとラブラブランデブーやよー!と1人はしゃぐ、
お前も昭和キャラかよ、頼むからキャラかぶりはやめてくれよ、そうツッコミを入れる気力はもうない。
あぁ、頭が痛い、目眩がする。
20××年○月△日、超能力者組織「超能力戦隊リゾナンター」に、前代未聞のサブリーダーが誕生した。
リゾナンターの敵、ダークネスが送り込んだ、基本昭和スペックの自称一般人スパイ。
―――新垣里沙の本格的な憂鬱の日々は、これから幕を開ける。
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