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リゾナントブルーAnother Versからストーリーを想像するスレ 第12話

1 :名無し募集中。。。:2008/07/19(土) 16:42:15.91 0
<一体、何処に行くって言うんだ
   _, ,_
川*’ー’)<<胸の高鳴る方へ

前スレ
リゾナントブルーAnother Versからストーリーを想像するスレ 第11話
http://changi.2ch.net/test/read.cgi/morningcoffee/1215432711/

まとめサイト
 PC:http://resonant.pockydiary.net/index.html
携帯:http://resonant.pockydiary.net/index.cgi

掲示板 (感想スレ、作品題名申請スレ、あとがきスレ他)
http://jbbs.livedoor.jp/music/22534/

テンプレ>>2-16ぐらいまで

275 :名無し募集中。。。:2008/07/21(月) 19:40:56.52 0
おまけ


[[コード]]


http://toromoni.mine.nu/up/files/data/18/toro18266.jpg

   ――私には視える
          <<狼>>の勝利が――


Morning Musume - Resonant Blue Another Vers. PV
http://jp.youtube.com/watch?v=iFAwgXhGU2k


               狼◆モーニング戦隊リゾナンダー連

276 :名無し募集中。。。:2008/07/21(月) 20:26:31.66 0
この板トーナメントてのがいつもいまいちよくわかんないんだよな…

277 :名無し募集中。。。:2008/07/21(月) 20:34:53.50 0
>>276
3年に一度のお祭り
といっても優勝したところで何が手に入るわけでもない
2ch中を挙げた壮大なお遊び

278 :名無し募集中。。。:2008/07/21(月) 21:05:41.16 0
ほぜ

279 :名無し募集中。。。:2008/07/21(月) 21:11:40.75 0
今日投票しちゃったんで勝ち上がったら今度使うよ

280 :名無し募集中。。。:2008/07/21(月) 21:50:05.17 0
Resonant

281 :名無し募集中。。。:2008/07/21(月) 22:00:08.92 0
それでは投下します注意事項は下記の通り

・長い(規制が緩和?されたという情報に喜び勇んで久々の長文です
・こんなの愛さん(とガキさん)じゃないやい
・悲しみの底1.5歩くらい手前(鬱です本当

以上になります
規制が緩和された?という情報に喜び勇んで長文書きましたがさるさんやバーボンを食らう可能性があります
最新レスより5分以上経っても何も貼られない時にはアク禁スレを覗いてあげてください
それではしばしお付き合いください

282 :名無し募集中。。。:2008/07/21(月) 22:01:35.53 0
「リゾナントはいいの、愛ちゃん?」

「あぁ、臨時休業にしたし。それよか、里沙ちゃん。
何があったん?」

「何が、って?」

「ここのところ、調子よくなさそうにしとったけど。
眠れない理由でもあった?」


静かな個室に、里沙と愛の声はよく響いた。
音楽を奏でるような機器はなく、テレビはコンセント自体が抜かれている。
白いシーツが目に眩しいくらい、外から差し込む夕日。

少し眠ったおかげか、里沙の顔色は若干よくなっている。
上半身を起こし、穏やかな眼差しを浮かべている里沙に愛はため息をついた。
眠れない理由を聞いて素直に答えるような可愛い人なら、何の苦労もないのだ。

余りキツいことを皆に言えない愛の代わりに、しっかりと皆に喝を入れたり。
口下手で上手いこと皆を励ましてあげれない愛の代わりに、いつも里沙がフォローを入れていた。
見た目はしっかり者で、優しくもあり厳しくもあるリゾナンターのお母さん的存在。

だが、愛と2人で居る時の里沙は。
頑固で生真面目で、思っていることをけして素直に語ろうとはしない。

―――そう、彼女は出会った時から何一つ変わってなどいなかった。

283 :名無し募集中。。。:2008/07/21(月) 22:02:50.81 0
初めて出会った時、愛はダークネスが街に放った能力者と戦闘していた。
対峙した能力者自体は、今思えば大したことのないレベル。
だが、愛の能力の1つである瞬間移動と精神感応を封じられ、愛は思ったように戦えない。
このままじゃジリ貧だと、消耗していく体力に焦りを感じていた。

その瞬間を狙ったかのように、相手の放った念動波が愛の太ももにヒットする。
流れる血、そして足を封じられては思うようには動けない。
3つ使える能力のうち、メインで使っている能力を封じられた愛。


(どうしたら…一か八かで光使いの能力で攻撃してみる?
でも、あれはチャージに時間がかかるし…あいつを5秒でいいから止めれたら…!
あぁ、でも止める手段がない…どうしたらいい?)


焦る愛の表情をニヤニヤと笑いながら、相手はゆっくりと愛に歩み寄る。
心の中で思わず、誰か助けてと叫んだその時。

相手の動きを封じるピアノ線。
そして、愛の耳に届く凛とした声。


『早く今のうちにトドメ刺して。
こういうのは苦手だから長時間持たないし』


その声に、愛は素早く相手にトドメの光線を放った。
声がした方を振り返ると、そこに立っていたのは黄緑色のオーラを体から放つ小さな女性。
それが、里沙だった。

284 :名無し募集中。。。:2008/07/21(月) 22:04:08.81 0
ありがとうと声をかける愛に、
あの程度の相手に手こずって、それでダークネスと戦っていくつもりなのかと冷ややかな声で言った里沙。
何も言えずに唇を噛みしめる愛に、里沙はこう言った。

1人じゃキツいだろうから、助けてあげると。


たった1人だったリゾナンターが、2人になって。
何をしていけばいいのか分からない愛に、里沙はこう言った。

あたしは愛ちゃんの心の声を聴いてあの場に引き寄せられたの、多分あの声が聞こえる人間がどこかにいる。
その心の声が聞こえる人間はきっと、あたし達と一緒に戦ってくれるはず。

里沙の言葉に、愛は毎夜のように街を探し歩いた。

―――この心の声を聞くことの出来る、未だ見ぬ仲間を追い求めて。


思い返すと本当、色々あったなと苦笑いする愛。

街をうろついては一般人能力者関係なく、自分に喧嘩を売ってくる相手を返り討ちにしていたれいな。
病弱で暗くて、この世の全ての不幸を一身に背負ったかのような顔をしていた絵里。
他人になんか興味ありません、自分がよければそれでいいですと言って冷たい視線を向けてきたさゆみ。

自分には仲間なんて必要ない、自分1人でも戦えるからあなた達とは一緒に戦わないと言って冷笑を浮かべた小春。
こんな自分じゃ、あなた達の足手まといにしかならんから一緒には戦えへんと涙を流した愛佳。
いつまでこの国に滞在するか分からないし、仲間として共に戦うのは難しいのではないかと言ったジュンジュン。
ダークネスは巨大組織、はっきり言ってこれだけしか人数がいないのなら勝てる可能性は0だと冷ややかに言ったリンリン。

285 :名無し募集中。。。:2008/07/21(月) 22:05:10.30 0
いつバラバラになるか分からないような状態が、超能力者組織リゾナンターのスタートだった。
生まれた場所も、育った環境も全くバラバラの能力者達。
数えるのも馬鹿馬鹿しいくらい、くだらないことですぐに衝突しては険悪な雰囲気になった。
バラバラの9人を繋ぐのはこの、「共鳴」と名付けた不思議な感覚のみ。

いつプチンッと音を立てて切れてもおかしくない、細く頼りない絆だった。
ダークネスとの戦いを繰り返す日々の中で。
少しずつ少しずつ、その絆が太くしっかりとしたものへと変わり。
今は皆をしっかりと繋ぐ、強く温かい絆へと変わったのだ。

そうやって少しずつ、リゾナンターが強く優しい想いを持って成長していく中。
愛は里沙の心の声が聞こえないことに気がつく。

いや、聞こえないわけではない。
聞こえて伝わってくるその声は、どこか無機的で生きている人間が出す心の声とは何かが違う声。
精神感応能力を持つ愛だからこそ、その声が自然な心の声ではないと気付くことができたのだ。

それでも、愛は里沙に対して何か言うことはなかった。
里沙が皆に対して本当の心を閉ざして接していたとしても、それは大きな影響を皆に及ぼすものではない。
誰にもそういう面は多かれ少なかれあるものだし、少なくともそれが本当の心の声でないなんてことが分かるのは愛ただ1人。

いつかは、里沙も心を完全に開いて。
そして9人で心の底から笑い合い、苦しみを分け合いながら戦っていけるだろうと。

―――そう信じていた愛の心は、つい先日呆気なく打ち砕かれた。

286 :名無し募集中。。。:2008/07/21(月) 22:06:27.07 0
鍵を忘れていった里沙に、店から手を離せない愛はれいなへとその鍵を託す。
いそいそと店を片付けていた愛の心に聞こえた、里沙の怒気に満ちた声。

初めて聞いた、里沙の本心が放つ心の声。
里沙と共鳴の相性の良い愛だけに聞こえた、聞く者の心を激しく揺らす、怒りの声。


『あそこまで手ひどくジュンジュンとリンリンを傷つけなくても、
能力確認の仕事は充分できるでしょ!
何故あそこまであの子達を傷つけるの…一体何のために…』


聞こえてきた声の内容に、愛は思わず手にしていたグラスを床に落とす。
反射的に自分の心の声が誰にも漏れないように、心をしっかりとガードしても。
心が、体が。
激しく震えて、何も考えられない。


(そういうことやったんか、里沙ちゃん…)


里沙の心の声が聞こえない、その理由。
そして、今聞こえてきた激しい怒りの声。
里沙が本当の心の声を皆に聞こえないように、本心を隠していた理由。


―――新垣里沙は、ダークネスがリゾナンターへと放ったスパイ。

287 :名無し募集中。。。:2008/07/21(月) 22:07:39.06 0
愛は、床に落ちたグラスの破片を片付け。
何事もなかったかのように、閉店作業を続ける。
様子が変だと、れいなに勘づかれるようなことがあってはならない。

そして、里沙がダークネスのスパイであること。
これも皆にはバレないようにしなければならない。

皆の動揺を考えると、黙っているのが一番よいことなのだと。
そう結論付けた愛は、唇を噛みしめて知ってしまった事実の重さをただただ耐える。

如何に自分が里沙のことを無条件に信じていたか、それを思い知らされるような心の痛み。
本当の心の声が聞こえない時点で、もう少し何かあるのではと考えるべきだったのだ。
仲間である人間に本心を見せない、それは仲間である人間に知られたくない何かがあるから。

それがきっと、仲間には話せないような辛いことなのかもしれないと。
そう思って問い質すことをしなかった、愛の優しさは。
目に見えない心切り裂く刃となって、愛の心に返ってきた。

物思いに耽る愛を、里沙の声が呼び戻す。


「しかし、本当色んなことがあったよね」

「何、急に」

「いや、何か振り返ってみて色々あったなぁって思うから。
愛ちゃんだってそう思うでしょ?」

「まぁ、確かにね」

288 :名無し募集中。。。:2008/07/21(月) 22:08:57.31 0
穏やかな目をしている里沙の本心は、やはり愛には見えない。
だが、本心が見えなくても。
その目に浮かぶ光の中に、寂しさが浮かんでいることくらい気付く。

知ってしまった今も、愛は里沙のことを嫌いになることは出来なかった。
仲間を裏切るスパイであったとしても、それでも嫌いになることが出来ない。

それは、あの心の声が激しい怒りに満ちたものであったから。
ただのスパイであるならあそこまで怒る必要などはない、
むしろ、よくやってくれたと心の中で快哉の声を上げる方が普通だろう。

仲間達の優しさに触れるうちに、里沙の中で何かが変わってきているのかもしれない。
最初は完全なスパイであった里沙の心に、リゾナンターに対する愛情のようなものが芽生えているのかもしれない。
今はまだ向こう側の人間かもしれないけれど、諦めずに里沙の心の扉を叩き続ければ。
そうしたらきっと、里沙は心の扉を開いて、真のリゾナンターになってくれる。

僅かな可能性だろう、ひょっとしたらあの時上げた心の怒声自体が演技かもしれない。
だけど、ねぇねぇ、だけど。

僅かながらでもその可能性があるのなら、それに賭けたい。
そう思うのは間違ったことなのだろうか。
心を少しずつ開きつつある里沙を信じたいと思うことは、愚かなことなのだろうか。

289 :名無し募集中。。。:2008/07/21(月) 22:10:08.55 0
「狂犬みたいだった田中っちも、随分落ち着いて愛ちゃんを冷静にサポート出来るようになったし。
何でもかんでも、出来ることすら出来ないって喚いてた亀も頑張り屋さんになったし。
鏡ばっか見て人の話なんてまともに聞いてなかったさゆは、頼れるお姉さんになってきたし。
小憎らしいなんて言葉じゃ全然足りないくらい生意気だった小春は、人との接し方を覚えて優しくなったし。
ネガティブの塊だったみっつぃーは、気がついたらすっかり一人前のリゾナンターになったし。
バナナのことしか頭にないようなジュンジュンも、いつの間にか皆と足並みを揃えて戦うことを覚えたし。
いっつもクールで冷静なキャラだったリンリンも、皆と一緒にニコニコ笑うようになったし。
本当、人って言うのは変わるものだね」

「そうだね、変わるものだね。
…なぁ、里沙ちゃん。
あーしは、変わったかな?」

「愛ちゃんだって変わったよ。
最初の頃はどうしたらええんやざとか言って、いつもおろおろしてたけどさ。
今じゃ、皆をしっかりまとめる頼れるリーダーになったって思うよ」


普段の里沙からしたら饒舌過ぎると言ってもいいくらいだった。
皆のことを話す里沙の瞳は、何処までも穏やかで寂しい光を放つ。
まるで、もう思い残すことは何もないと言わんばかりの満ち足りた表情。
ただ、その瞳だけが言葉よりも雄弁に里沙の気持ちを伝えてくる。

その瞳を見ていたくなくて、愛は椅子から立ち上がると里沙を優しく抱きしめる。
その長い髪を優しく撫でてから、里沙の背中で自分の両腕を交差させる愛。

290 :名無し募集中。。。:2008/07/21(月) 22:11:16.83 0
「里沙ちゃんも変わったよ、すごく。
いっつも怒ってばっかりで、皆に最初の頃は怖がられてたけどさ。
今じゃ、皆ガキさんガキさんって懐いてる」

「そうかな?」

「そうだよ、里沙ちゃん自身は何も変わってないつもりかもしれないけど。
でも、少しずつ皆が変わってきたように、里沙ちゃんだって変わってきてるんだよ」


里沙に言い聞かせるように、愛は言葉を紡いだ。
少しでも里沙の心が揺れればいい、少しでも里沙の心に届いて欲しい。
スパイとリゾナンターの狭間で揺れているのなら、こっち側に傾いてと。

そう祈りながら、愛は里沙の背に回した手に力を込める。
里沙は最初、その手に応えようとしなかったものの。
ゆっくりと、愛の背中に手を伸ばしていく。
もう少しで愛の背中にその両腕が回されようとした、その時だった。


「新垣さん、回診の時間ですよー。」


その声に弾かれるように離れる愛と里沙。
里沙の様子を見て、医師はこの調子なら明日にでも退院していいでしょうと笑い。
看護師は苦笑いしながら、新垣さんは無茶するから気をつけてあげてねと愛に言う。

医師達が去った後、部屋には沈黙が訪れた。
何か話すことをと思いながらも、話のネタが思い浮かばない。

291 :名無し募集中。。。:2008/07/21(月) 22:24:56.83 0
規制されました、どなたか代わりにお願いします

無音に耐えきれなくなった愛は、テレビのコンセントを差し込む。
適当にチャンネルをザッピングしたものの、この時間はどの局もニュースしかやっていなかった。
ニュース番組ならどの局に合わせても一緒と、愛はザッピングする手を止める。

チャンネルをザッピングしながら思ったのは、こんなに長い時間を過ごしてきたというのに。
里沙がどんなテレビ番組を好むのか、そんな些細なことを知らなかったということ。
普段の会話にあがらなければ知らなくてもおかしくはないことなのに、その事実は愛を悲しくさせる。


「里沙ちゃん、何か食べたいものある?
よかったら買ってくるがし」

「うーん、甘いもの食べたいかも。
シュークリームとか、プリンとか」

「分かった、一杯買ってくる!」

「一杯って、あたし今そんな持ち合わせないんだけど」

「あーもう、病人は黙って寝てろ!
あーしの奢りやし、いちいちそんな細かいこと言うな。
そんなんじゃ、ただの過労でも入院が長引くわ」


ちょっと乱暴な言い方になってしまったけど、この頑固で生真面目な人はこうでも言わないと引き下がらない。
テレビ番組の好みは知らないけど、里沙の扱い方なら誰よりも知っているつもりだ。
里沙が何か言うよりも早く、財布を持って愛は部屋を出て行った。




292 :名無し募集中。。。:2008/07/21(月) 22:26:01.24 0
街の外れの方にある病院って、こういう時に不便だなと思いながら。
愛は記憶を頼りに、病院から一番近いコンビニへ足を進めていく。
本当なら、手作りのデザートでも作って食べさせてあげらればいいのだろうが。

一分一秒だって離れている時間が惜しい、心の底からそう想う。

饒舌過ぎるくらい饒舌になっていた里沙。
あの穏やかながらも寂しい光を宿す瞳。

始まりがあれば、いつか終わりが来る。
そう、彼女がいつまでもスパイとしてリゾナンターに留まるとは限らないのだ。

いつか、彼女はダークネスの元へと帰る日が来る。
それを阻止するたった1つの方法は、彼女の気持ちをリゾナンターへと完全に傾けてしまうこと。
気持ちが傾けば、彼女は真にリゾナンターの一員となり皆と共にダークネスと戦ってくれるだろう。
その日が来るまでに、少しでもいい、里沙の気持ちを揺らしてみせる。


病院から徒歩10分の距離にあったコンビニは、お世辞にも品揃えがいいとは言えなかった。
それでも、愛はプリンを3つとシュークリームを4個、自分の分のお弁当を購入する。
店員の愛想のなさに、客商売のくせに笑顔の1つもないのかとため息をつきながら。
コンビニを出て、愛は里沙が待つ病院へとダッシュする。


「ただいまって、あれ…」


急いで戻ってきたのに。
里沙はベッドの上で寝息を立てていた。
どこか幼く柔らかいその寝顔に、愛はフッと息をつく。


293 :名無し募集中。。。:2008/07/21(月) 22:27:25.54 0
「いつもこんな風やったらええのにねぇ。
まぁ、そんな素直で可愛げがあったら苦労しないか」


小さく苦笑いして、愛は備え付けの冷蔵庫にデザートを仕舞い。
一人でもそもそと、さほど美味しくもないコンビニ弁当を食べる。
テレビのボリュームを下げて、のんびりゆっくりと食事する愛。
夕食にはまだ早い時間とは言えたが、話し相手は夢の中。

食べ終わったゴミを片付け、愛は窓の外を見つめる。
日は暮れて、辺りを宵闇が包み始めていた。
ダークネスが纏う闇とは違う、生命全てを柔らかく包み込む温かい闇。

この日くらいは、ダークネスの襲撃がないといいなと想う。
襲撃があれば、好む好まざるに関わらずここを離れて皆の元へと行かねばならない。
今日この日くらいは、里沙とゆっくり過ごさせて欲しい。
こんな風にゆっくりと里沙と過ごす時間が、後どれくらい残されているのか分からないのだから。


「新垣さん、晩ご飯ですよー…あら、寝てるのね」

「後であーしが片付けますから、そこに置いておいてください」

「あら、じゃあ、お任せするわね」


看護師が運んできた里沙の夕食に、愛は虫などが付かないようにと蠅帳をかぶせる。
面白いテレビもないし、仮眠でもしようと愛はテレビの電源を消す。
優しい顔で眠る里沙の手を握りしめて、ベッドの縁に頭を乗せて。
愛もゆっくりと、眠りの淵に己の身を沈めていった。


294 :名無し募集中。。。:2008/07/21(月) 22:29:15.97 0
夢を見ていた。
柔らかい微笑みを浮かべる里沙、笑い合う皆。
温かくて、とても優しい時間。
夢だと分かっていても嬉しいと思いながら、愛はその夢を俯瞰する。

皆笑っていた、とてもいい顔で。
いつもこんな風に皆で楽しく笑いあえる未来を、この手で築き上げたい。
改めてそう想う愛の夢は、突然場面転換する。

涙を流しながら、里沙は精一杯笑顔を皆に向けていた。
その笑顔は悲しくて、ただただ愛の心をかき乱す。
やがて、里沙を包み込む闇色の光。
光が消えた後には、里沙はもう何処にもいなかった。
何度叫んでも、里沙が帰ってくることはない。


「…里沙ちゃん!」

「ちょ、何なのよいきなり!」

「あれ、あ、夢か…てか、暗い」

「暗いに決まってるでしょーが、もう消灯時間とっくに過ぎてるし。
まったく、愛ちゃんは…」


呆れたような声を出しながら、里沙は愛の頭に手を伸ばしそっと撫でる。
その手の感触が優しくて、愛は目を伏せた。
こんなに優しく、敵である愛の頭を撫でることが出来るのだ。
その優しさだけで彼女を信じるには充分だと、愛は半ば祈りにも似た感覚で想う。

295 :名無し募集中。。。:2008/07/21(月) 22:30:20.67 0
里沙の枕元に置いてある時計を見て、愛はその時間に驚く。
時刻は夜の11時過ぎ、ゆうに4時間は寝ていた計算になる。
起きた里沙に夕食を食べさせるどころか、逆に頭を撫でられるような状態になるなんて。
そのことに、愛は里沙に慌ててごめんと言う。


「疲れてたんだからしょうがないでしょ、一々謝らないの。
ここのところ、ドタバタしたもんね」

「そうやね、でももう2人も落ち着いたし。
後は里沙ちゃんが元気になればリゾナンター全員集合やよ」

「そうだねぇ、本当皆には迷惑かけちゃったな」

「そう思うなら、ちゃんと人に頼りなさい里沙ちゃんは。
1人で毎晩寝ずの付き添い続けるからこうなったんだから」


愛の言葉に、里沙は小さく苦笑いすると。
何もやることないねぇ、テレビも付けれないしと言いながら愛の髪の毛を指で梳いた。
優しい月光が差し込む部屋に、静寂が訪れる。
無理矢理話を逸らされたと分かっても、そのことに対して愛は何も言わない。

ジュンジュンとリンリンが傷ついたのは、間接的には里沙のせいとも言えなくもなかった。
里沙が2人を気にかけて、毎晩寝ずの付き添いをしたのは…
それもまた、里沙がリゾナンターへと気持ちを傾かせている証拠だと言える。
里沙が気持ちを傾かせていないなら、そんなことは周りのリゾナンター達に任せていたに違いないから。

間に合うだろうか。
里沙の気持ちをリゾナンターに完全に傾けるより先に、彼女はリゾナンターを去ってしまうのではないか。


296 :名無し募集中。。。:2008/07/21(月) 22:31:49.60 0
思い残すことは何もないと言わんばかりの顔で、皆のことを語った里沙。
その表情を例えるならば、やるべきことは全てやったから心残りはないと、旅立つ前に笑う旅人のようであり。
皆に全てを託したからこれで安心して逝けると笑う、余命幾ばくもない病人のようでもあった。

まだスパイとしての任務がそれなりの期間続くのなら、そんな表情を表に出す必要はないはず。
愛が想像している以上の早さで、里沙との別離の時が近づいているのかもしれない。


―――そんな愛の不安は、突如聞こえてきた3人のリゾナンター達の叫びによって決定的なものとなる。


3人は泣きながら叫んでいた、何故、あなたは…ガキさんは私達を裏切っているんですか、と。
聞こえる者の心を激しく揺さぶる強い叫びと、遠く離れた場所でも感じ取れるくらいの巨大なエネルギー反応。
これだけ強い叫びである、遠く離れていようと眠っていようとその声の内容ははっきりと全員に伝わっているはずだ。

里沙がスパイであることが、ついに皆に知れ渡る時がきたのか。
愛だけがその秘密を知り、里沙の心を何とかリゾナンターに傾けようと決意したばかりなのに。
あっという間にその決意は、3人の悲しすぎる心の叫びによって打ち砕かれた。


「行ってきな、愛ちゃん」

「里沙ちゃん、でも…」

「でもじゃないでしょーが、あんたはリゾナンターのリーダーなんだよ!
あんたが行かないでどうすんのよ!」

「でも…」

「でもじゃない、行け!!!」



297 :名無し募集中。。。:2008/07/21(月) 22:32:54.13 0
里沙の気迫に押されるように、愛は病室を飛び出す。
里沙は共鳴出来ないわけじゃない、だから…あの3人の心の声はしっかり聞こえていたことだろう。
スパイであると皆に知られてしまったスパイの末路は。

皆に糾弾されることだろう、ひょっとしたら感情の暴走の余り里沙を傷つける行動に走るかもしれない。
そうならなくても、里沙はきっと…リゾナンターを去るだろう。
秘密を知られた以上、リゾナンターにいつまでも留まる理由はないのだから。

裁きの時が来る。
皆を裏切る里沙の末路は、余程の奇跡でも起きない限りは暗いものとなるに違いない。
だが、けして里沙1人を傷つけさせるものか。
誰よりも早く里沙がスパイであると気付きながらそれを隠していた自分も、里沙と共に裁かれるべきなのだ。

里沙の心を傾けることはもう出来ないだろう。
ならば、せめて。

共に傷つき、リゾナンターを共に去ること。
それが、里沙に対して唯一愛がしてあげられることだろう。
そんなこと、里沙はけして望みはしないだろうが。

3人の元へと走る愛に聞こえる、時を刻む時計の音。
それは、刻一刻と近づく、裁きの時を愛に教える音。

―――離れていても感じ取れる里沙の心の痛みと3人の心の痛みに涙を流しながら、愛は夜の街を駆け抜けた。




298 :名無し募集中。。。:2008/07/21(月) 22:35:58.98 0
>>282-297
更新は以上になります

以上、代理投稿でした
不慣れなものでちゃんと投稿できてるか心配ですが…

299 :名無し募集中。。。:2008/07/21(月) 22:41:36.36 0
代理投稿お疲れ様です

300 :名無し募集中。。。:2008/07/21(月) 23:00:21.48 0
ないやいさん乙
いよいよメンバー全員が覚悟の時なのですね
光ある方へ向かってくれることを祈ってます

でもさすがに長すぎたんですねw
長文投稿は難しそうですなぁ

301 :名無し募集中。。。:2008/07/21(月) 23:23:14.10 0
>>298
代理投稿された方、ないやいさん乙でした
悲しみの海の底に辿りつき、海面を見上げた時
そこに光が差しているや否やw
完結を待つ

302 :名無し募集中。。。:2008/07/21(月) 23:36:55.49 0
更新乙
愛する者と共に闇に堕ちようとするとは、とんだ「春琴抄」だw
鬱な展開ではあるけど、不愉快じゃない
むしろ心が求めてる、そんな作品だった

303 :名無し募集中。。。:2008/07/21(月) 23:55:01.12 0
休日出勤だったので、今日の更新の流れが掴めてなかったけど
午前中に投下されてた作家さんとないやいの人は別人だったんですね
作品中の時間軸が近かったので、勝手に混同してた
これもこのスレの醍醐味ホゼナント

304 :名無し募集中。。。:2008/07/21(月) 23:55:05.01 0
更新お疲れ様です

>「でもじゃない、行け!!!」
この時のガキさんの心境を想像すると泣けるわ


305 :名無し募集中。。。:2008/07/22(火) 00:03:06.69 0
リゾ永久に

306 :名無し募集中。。。:2008/07/22(火) 00:05:35.77 0
これホントに泣けるね・・・

307 :名無し募集中。。。:2008/07/22(火) 00:26:22.70 0
ないやいです皆さんレスをありがとうございました

まず、何よりも規制されたないやいの代わりに代理投稿してくださった>>298さんに
心からありがとうと言わせてください本当に助かりましたありがとうございます

悲しみの1.5歩手前くらいということで前回の6期後編の時間軸はそのままに
愛さん視点で書かせてもらいました
ガキさんがスパイであると知りながらも僅かながらの可能性を信じて皆に何も言わない愛さん
そしてその想いが打ち砕かれる過程…正直この話はもうちょい時間軸を6期後編より動かすつもりでしたが
気がつけばこんな話になってましたよorz

さて次回はガキさん視点による中編となります今回と同様かそれより若干短いくらいの感じで
書こうと思っております規制のことがありますので、更新自体は2回に分けてといった形になると思います
徐々にないやいが書きたい場面の「1つ」それのクライマックスが近づいています重くなると思いますがよろしくお願いします

308 :名無し募集中。。。:2008/07/22(火) 00:37:27.58 O
悲しみが谺する
この胸を締め付ける
この夜を飛び越えて
助けて 誰か

309 :名無し募集中。。。:2008/07/22(火) 00:38:16.26 O
代理投稿の方、ないやいさん乙です
もしかしたら里沙がスパイであると愛が気付いていることを里沙自身も気付いていたのかなと感じました
何も言わずに愛をみんなの元へ行かせる里沙に胸を打たれました
次回も楽しみに待っています

310 :名無し募集中。。。:2008/07/22(火) 01:26:10.70 0
前スレの画像付き過去ログ更新しました
http://resonant.web.fc2.com/

ちょっと変更を行ってトップページに前スレ416の予告編を入れてみたんですがいかがでしょう
見られますか?
小さめですが音が出ますので気をつけてください

作者の方にはここで使用許可をいただけるようお願いします

311 :名無し募集中。。。:2008/07/22(火) 01:27:56.52 0
画像クリックで停止再生できます

312 :名無し募集中。。。:2008/07/22(火) 01:31:50.29 0
>>310-311
うおーかっけーーー
見れましたよ 乙です

313 :名無し募集中。。。:2008/07/22(火) 03:02:06.45 0


314 :名無し募集中。。。:2008/07/22(火) 04:46:35.71 0
お目覚めホゼナント

315 :名無し募集中。。。:2008/07/22(火) 06:20:12.62 0
よいしょ

316 :名無し募集中。。。:2008/07/22(火) 06:28:26.51 0
第3章、投下します
一行予告みたいなのを入れたいがために時刻指定もしてましたけど
やっぱり気ままに投下するとします

1.>>242-244
2.>>250-253


 ―――このまま死んでしまえれば、どれだけ楽になれるんやろ


物語は動き始めます

317 :名無し募集中。。。:2008/07/22(火) 06:29:16.39 0
3.

この闇の中に、理性は存在しない。
本能のみが存在する。
リゾナンターのリーダーとして人望を集め、
緻密な計算をもってして戦闘に臨んでいた愛もまた、
ここでは、ただ本能のままに凶器を振り回しているだけであった。

いつしか、愛は恐れられていた。
愛と争う者は殺される。愛が手をかざせば、相手は一瞬で消失する。
思考という言葉からかけ離れた堕落者たちは、その本能で愛を恐れていた。


「…よこせ」
「ひっ!!!」

無造作に手を伸ばせば、怯えた男は持っていた酒を差し出した。
愛は乱暴に奪い取るとその蓋を開け、一気に体の中へ流し込んだ。

アルコールが身体を蝕む。
ふわふわとした感覚は、この闇の中で明るい幻覚を愛に見せていた。
ただぼんやりとした光。ひどく弱くて、すぐに消えてしまいそうな灯火。
それでも、その光を見ることだけが愛の楽しみだった。
どれだけ身体と心が重く汚れている時でも、その瞬間だけは少しだけ幸せになれる気がした。

コンクリートの壁に身体を投げ出す。
冷え切った無機質なそれは、愛のほてった身体を冷やすのにちょうどよかった。
いつもならば酔いが徐々に覚めていき、ぼんやりとした意識がハッキリしたものになってくる。

この日はなぜか、いっこうに酔いが覚めなかった。
視界が歪んだままになり、愛の足取りはひどくおぼつかない。

318 :名無し募集中。。。:2008/07/22(火) 06:29:56.66 0
「見つけたぞ、i914…!!!」

背後から聞こえた声に、愛はゆっくりと振り返った。
そこには武装した数人の男。ダークネスの構成員だった。

「……なんや……お前ら………」

直感的に、相手は敵であると感じていた。
しかし対抗すべく行動するまでの思考を巡らせるほどには、
酔いの覚めぬ愛の脳が働くことはなかった。

男たちはひとつふたつ頷き合うと、瞬く間に間合いを詰めてきた。
間髪入れずに飛んできた拳の一発目はかろうじてかわしたが、続く二発目が腹部をとらえる。

「…う、ぐっ……」

ぐらりと視界が傾き、愛は壁際に手をついて身体を支えようとする。
けれど指先は壁をなぞるだけで、何の役割も果たさなかった。
重力に引き寄せられるように、愛の身体はゆっくりと地面へ沈んだ。

「…i914ともあろうモノが、こんな体たらくとはな…」
「これが、俺達が恐れていたあの殺人兵器…」
「殺さずに連れ戻せと…それがダークネス様の命令」

男は蹲る愛の頭をつかみ、顔を上げさせる。

「…つまり、殺す前までならばどうしたっていいってことだ…」

バキッ。
鈍い音と共に、口の中に血の味が広がる。
男はその一撃をきっかけに、愛の顔面を何度も何度も殴打した。
別の男はまた、手足に執拗に蹴り続ける。

319 :名無し募集中。。。:2008/07/22(火) 06:30:40.33 0
抵抗する余力などとっくになかった。
大量の血を吐き出しているせいで、目の前の男の服は赤く染まっている。
それなのに、まだ自分の意識はかろうじて保たれていた。
常人ならいざ知らず、例え他のリゾナンターであっても命が危ない頃だろう。

こんなにも強靱な精神力を持ってしまったのは、リゾナンターのリーダーとしての責任感が育んだのか、
それとも、自分が呪われた生命体である故なのか…


―――このまま死んでしまえれば、どれだけ楽になれるんやろ―――


何もかも捨てて。
自分が生きてきた証とか、義務とか使命とか、そんなものは投げ捨てて。

 …そういえば、あーしはなんで飛び出して来たんやろ…
 みんなの前から逃げてきたけど…
 あぁ、ほや、ガキさんがおらんって、
 ガキさん、あーしらのこと置いて消えちゃうから、

 けど、みんな、ガキさんのこと……

記憶の片隅に追いやられていた過去を、愛は思い出していた。
この闇に落ちてから、一度も振り返ることのなかった過去。
ここで過ごしてきた時間が悪にまみれて醜いものであることくらいは自覚していたが、
記憶がそのきっかけに行き着いて、愛は自嘲気味に笑った。

 …あーし、とっくに逃げ出しとったんやん…

320 :名無し募集中。。。:2008/07/22(火) 06:31:27.26 0
グシャッ。

何十発目かの拳が愛の顔を叩く。
男は呆れたようにため息を一つ吐き、愛の身体を地面に投げ出した。
愛は、糸の切れた人形のような姿で仰向けに転がされていた。

「…しぶてぇ女だな…、さすがはi914サマってところか」

闇に覆われた空から、ぽつり、ぽつりと滴がこぼれる。
それはすぐに激しい雨へと変わり、倒れた愛の身体にも容赦なく降り注いだ。

ぼんやりと開いた視界に、キラリと光る刃物。
いくら殴打しても意識を失うことのない愛に、男たちは苛立ちを感じていた。

「殺しちまっちゃいけねぇって言うからな…」

右腕を。右肩を。ナイフが順に斬りつけていく。
痛みはもう感じることもないが、苦しみが全身を支配していた。

もう、終わりにしてほしい。そのナイフで心臓ごと貫いてしまえば。
愛は、絶望を祈るようにして目を閉じた。


頬を伝うものは、雨なのか、それとも涙なのか。
愛には、わからなかった。


321 :名無し募集中。。。:2008/07/22(火) 06:32:03.87 0
>>317-320
本当は今週中に投下完了したいけどどうなるやら

322 :名無し募集中。。。:2008/07/22(火) 07:22:53.56 0
こっちとしては話の展開がどうなるやら
気になって気になってw

323 :名無し募集中。。。:2008/07/22(火) 08:23:12.60 0
待ってますよ!

324 :名無し募集中。。。:2008/07/22(火) 09:31:09.80 0
今日も猛暑のホゼナント

325 :名無し募集中。。。:2008/07/22(火) 10:44:09.43 O
ホゼナント

326 :名無し募集中。。。:2008/07/22(火) 11:36:06.02 0
暑いときにあなたがしてほしいことは?

1.ガキさんに背筋の凍るような脳内体験をさせてもらう
2.ミティに氷漬けにしてもらう
3.愛ちゃんに「すぐ迎えに来るやよー」って南極に置き去りにされて案の定忘れ去られる
4.「心頭滅却すれバ火もマタ涼しデス!」と何かを勘違いしたリンリンに燃やされる

327 :名無し募集中。。。:2008/07/22(火) 12:27:36.23 0
>>326
1以外は全部死んじゃうホゼナント


328 :名無し募集中。。。:2008/07/22(火) 12:30:52.97 0
1も精神的に死んじゃいそうな悪寒

329 :名無し募集中。。。:2008/07/22(火) 12:40:36.99 O
一瞬ポケモーQ&Aが転載されたのかと思ったw

330 :名無し募集中。。。:2008/07/22(火) 13:56:10.57 O
酷暑のホゼナント

331 :名無し募集中。。。:2008/07/22(火) 14:44:47.29 0
>>326
あえてそこで選択肢にない「絵里に風を吹かせてもらう」を選択してみる
風だけなら涼しくないかも知れないが絵里ならきっと寒い発言も一緒にプレゼントしてくれそうw

332 :名無し募集中。。。:2008/07/22(火) 15:18:59.06 O
Q.暑いと嘆くホゼナンターにあなたがしてあげたい事は?

高橋 南極旅行に連れて行ってあげます
新垣 恐怖体験を疑似体験☆スゴくリアルなんですよ〜(笑)
亀井 絵里のギャグで涼しくさせます!一瞬で凍りつきます!
道重(さえみ) 皮膚感覚破壊…
田中 一緒に全力で走る(●^o^●) 向かい風が気持ちぃぃはず(*_*)? 走った後ゎょけぃに暑くなっちゃいますけどねネ(笑)
久住 小春のテレキネスで扇風機のパワーアップ↑↑
光井 半殺しにしたら暑いとか言うてる場合やなくなると思います
ジュンジュン 凍らせたバナナあげます
リンリン 夏だからこそキャンプファイヤー!バッチリでーす!


全部お断りしたいホゼナント

333 :名無し募集中。。。:2008/07/22(火) 15:55:53.73 O
さゆw
じゃあ俺はジュンジュンで…

334 :名無し募集中。。。:2008/07/22(火) 16:02:47.36 O
凍らせたバナナって普通においしいよね?

335 :名無し募集中。。。:2008/07/22(火) 16:10:47.10 O
>>334
自分バナナがダメなんですorz
あ!だからってあの姐さんの回し者とか部下とかじゃないからね!w

336 :名無し募集中。。。:2008/07/22(火) 16:11:47.67 0
>>332
みっつぃそのキャラはここじゃないよw

337 :名無し募集中。。。:2008/07/22(火) 16:26:17.91 0
光井さんは「あ・・・今のビジョンは・・・いや、なんでもないですよほんま。世の中聞かん方がええこともあるんです。例えば自分の死期とか」って言ってくれます

338 :名無し募集中。。。:2008/07/22(火) 17:29:24.70 0
知覚過敏に凍ったバナナは敵かもしれないホゼナント

339 :名無し募集中。。。:2008/07/22(火) 18:35:16.61 0
完全に凍ったバナナは釘も打てるからねえ

340 :名無し募集中。。。:2008/07/22(火) 19:25:27.25 O


341 :名無し募集中。。。:2008/07/22(火) 19:57:45.65 0
>>326
愛ちゃんに南極に連れて行ってもらうということは、
テレポーテーション中は身体が密着するということ
…3だな


342 :名無し募集中。。。:2008/07/22(火) 20:20:42.83 0
>>341
その思い出さえあれば生きていけるよな
・・・いや生きてはいけないけどまあ悔いはないというか

343 :名無し募集中。。。:2008/07/22(火) 20:28:58.09 0
涼をとりたいなら

ホゼ)<まさかガキさんがリゾナンターから去るなんて(嘆

川*’ー’)<誰が猿やねん、ウキィーッ

凍死するなw

344 :名無し募集中。。。:2008/07/22(火) 20:59:51.43 O
ミティが自ら氷を出すまでもなく凍死するレベルw

345 :名無し募集中。。。:2008/07/22(火) 21:16:46.44 0
猿じゃないとノリ突っ込みできないけど
猿だと全力を発揮するリーダー

346 :名無し募集中。。。:2008/07/22(火) 21:54:58.98 O
ホゼナント

347 :名無し募集中。。。:2008/07/22(火) 21:55:38.92 O
ホゼナント

348 :名無し募集中。。。:2008/07/22(火) 22:41:44.66 O
今日落ちんのはやい?

349 :名無し募集中。。。:2008/07/22(火) 22:43:48.60 0
あぶない

350 :名無し募集中。。。:2008/07/22(火) 22:56:14.23 0
こういう時用に話をストックしておけばいいんだがなかなかそうもいかないし
1レスネタとかも思いつかんorz
だが意地でもこのスレは落とさんよ

351 :名無し募集中。。。:2008/07/22(火) 23:25:22.82 0
今夜は危ないホゼナント

352 :サボリンちゃんヽ( ゚∀。)ノ:2008/07/22(火) 23:35:27.55 0
したらばに今週末予定のアレに関するスレを新しく立てました
関心ある方はぜひそちらも覗いて書き込んでやってください

353 :名無し募集中。。。:2008/07/23(水) 00:01:32.84 0
サボリンちゃん乙
さぼっているように見せかけてしっかり動くサボリンちゃん素敵www

354 :名無し募集中。。。:2008/07/23(水) 00:16:02.64 O
眠れない夜はがきさんに寝かせて欲しいホゼナント

355 :名無し募集中。。。:2008/07/23(水) 00:20:08.28 0
>>354
( ・e・)<いいの…いい夢が見られるとは限らないけど…

冗談はさておき眠れるといいねホゼナント

356 :名無し募集中。。。:2008/07/23(水) 00:42:17.06 0
ホゼ

357 :名無し募集中。。。:2008/07/23(水) 01:00:58.51 0


358 :名無し募集中。。。:2008/07/23(水) 01:04:18.07 O
悲しみのホゼナント

359 :名無し募集中。。。:2008/07/23(水) 01:16:50.33 0


360 :名無し募集中。。。:2008/07/23(水) 02:09:12.73 0
寝る前にホゼナント

361 :名無し募集中。。。:2008/07/23(水) 02:44:32.31 O
从#~ー~)<くすくす

362 :名無し募集中。。。:2008/07/23(水) 03:37:59.15 0
お腹すいたけどホゼナント

363 :名無し募集中。。。:2008/07/23(水) 04:16:13.51 O
寝る前にホゼナント

364 :名無し募集中。。。:2008/07/23(水) 05:18:28.50 0
目が覚めてホゼナント

365 :名無し募集中。。。:2008/07/23(水) 06:29:14.69 0
んじゃ俺も目覚めのホゼナント

366 :名無し募集中。。。:2008/07/23(水) 07:22:39.96 O
俺も俺もーお目覚めホゼナント

367 :名無し募集中。。。:2008/07/23(水) 08:16:28.01 0
会社からホゼナソト

368 :名無し募集中。。。:2008/07/23(水) 09:48:54.39 O
暑いよホゼナント

369 :名無し募集中。。。:2008/07/23(水) 10:50:11.72 O
パンが焼き上がるのを待ち続けながらホゼナント

370 :名無し募集中。。。:2008/07/23(水) 11:24:33.79 O
大人気リゾナンターパン

愛パン 勝手に口の中に飛び込みます

里沙パン 味がランダムで変わるように感じます

愛佳パン 食べる前に味が分かります

ジュンジュンパン バナナパン

371 :名無し募集中。。。:2008/07/23(水) 11:52:26.99 O
第4章、投下します
なんか閑散としてるので行ってしまえ行ってしまおう
ケータイからなのでどうなるやら不安ですが

1.>>242-244
2.>>250-253
3.>>317-320


 ―――あたしが、彼らの精神を止めたの


殺させやしません

372 :名無し募集中。。。:2008/07/23(水) 11:53:49.91 O
4.

衝撃は、来なかった。
どれくらい目を閉じていたのかはわからないが、そう長い時間ではないはず。
身体を叩く雨の強さは、さっきまでと変わっていないようだった。

ゆっくりと目を開く。
目の前には、石化したように停止している男の姿があった。
ナイフを振りかぶって、今にも振り下ろそうとするその姿のまま。

止まって、る?

愛は必死に状況を把握しようとしたが、上手く頭が回らない。
身体を動かそうにも、どこにも力が入らなかった。
さっきまではまったく感じなかった傷の痛みを感じて、愛は顔をしかめた。


ぴちゃっ。
濡れた地面に足音が聞こえ、音のした方へと顔を向ける。

「…誰、や?」

ぴたり、ぴたりと、足音は確実に近づいてきていた。

目の前で動きを止めている男たち。
近づく不気味な足音。
そして、

「―――あたしが、彼らの精神を止めたの」

何もかもがこの堕落した闇には相応しくない。
立ち止まったのは、ここでは見慣れぬ、黒いローブを纏った女。

373 :名無し募集中。。。:2008/07/23(水) 11:55:08.47 O
「あんた、は、誰や…」

愛は同じ言葉を繰り返した。
女の顔は黒いフードに覆われてうかがい知ることはできない。

だが、敵だとは思わなかった。
彼女からは攻撃の意志は感じられない。
逆になぜか彼女の声に懐かしさを覚えた。
ずっと、近くで聞いていたような。
それが誰だったのか、どこでだったのか、いつのことなのか…

「あなたにとっては、初めましてかもしれない」

女は愛の顔の近くにしゃがみ込み、見下ろす格好になった。
それなのにフードの中の素顔は見ることができず、愛は苛立った。

「でも、あたしはあなたに何度か会ったことがある」
「どういうこと…」
「この男たちは、あたしが精神干渉を応用して止めておいた」
「精神…干渉…?」

愛の最初の疑問は、女が一方的に話し続けたせいで遮られてしまったが、
続けられた言葉に愛は驚き、問い返した。

「精神干渉…、ガキさんと、同じやんか…」

一瞬、女の動きが止まった。
愛の言葉の何かに反応したかのように。
だが、何もなかったかのように女は言葉を続けた。愛はまったく気づいていない。

374 :名無し募集中。。。:2008/07/23(水) 11:56:18.75 O
「…普通の精神干渉ではもちろん動きを止めることはできない。
 能力を増幅させるこの腕輪を身につけたことで…、
 精神から入り込んで、神経の操作が可能になる…」

右腕に着けられた小さな腕輪。
何の飾りもないシンプルなものだが、愛はこれにも見覚えがあるような気がした。

「リゾナント・アンプリファイア…、れーなといっしょやな、その腕輪の…ちか…、ら……」

言葉の語尾がかすれるように小さくなっていく。
痛めつけられた身体が悲鳴を上げ、限界を迎えていた。

「なぁ…? あーしとあんたは…、どこで会ったことがあるんや…?
 あんたは…、何者…、な、ん…」

相変わらず、愛には女の素顔は見えないでいた。

 あんたは、誰?
 どうしてこんなにも、懐かしさを感じさせる?
 あーしが、まったく知らないような人やない…
 あーしはきっと、この人を知っている…、それなのに、何で…

薄れゆく意識の中、愛は必死で記憶を辿っていた。
感じ取れるこの女の雰囲気を、持っているピースに何度も当てはめようとしていた。
それなのに、答えが見つからない。

本能のままにフードに向けて手を伸ばそうとする。
素顔を、見たいという想いで。
目的を果たさぬまま力尽き、だらりと地面に打ち付けられそうになった手を、女は右手でつかんだ。

375 :名無し募集中。。。:2008/07/23(水) 11:57:27.75 O
女は、目を閉じた愛の顔をじっと見つめていた。
血だらけの口の端を、ローブの袖でそっと拭う。

女は愛の身体を抱き起こし、自分のひざの上に乗せる。
ローブの袖に隠していた小さな箱から錠剤を取り出すと、それを愛の口に含ませた。
それは、体力の回復効果のあるもの。
少し時間が経って意識が戻る頃には、かなり回復しているはずだった。

ローブを脱ぎ、濡れて冷えていく愛の身体を包んだ。
緩くウエーブのかかった長い髪と彼女の素顔が、よくやく露わになった。

「…愛ちゃん、やっぱ覚えてたんだ…」

女は小さなため息をついて一瞬微笑み、それから切なそうに首を振った。
愛に、その記憶さえなければ。
予定通りに、記憶が消去されてさえいれば。
愛がこんな目に遭うこともなかった。
愛をこんな目に遭わせたのは、自分の責任なのだと彼女は思った。

「…こんなに、傷だらけの身体になっちゃってさぁ…」

傷だらけの身体を抱きしめ、涙をこぼす。
許してほしいなんて、とても言えないけれど。
今はまだ、自分の正体なんて、とても明かすことができないけれど。

せめてほんの少しだけでも、あなたの力になることができるのならば―――


雨粒と涙が、髪を濡らしてゆく。

―――女は、女こそが、里沙だった。

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