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リゾナントブルーAnother Versからストーリーを想像するスレ 第12話

1 :名無し募集中。。。:2008/07/19(土) 16:42:15.91 0
<一体、何処に行くって言うんだ
   _, ,_
川*’ー’)<<胸の高鳴る方へ

前スレ
リゾナントブルーAnother Versからストーリーを想像するスレ 第11話
http://changi.2ch.net/test/read.cgi/morningcoffee/1215432711/

まとめサイト
 PC:http://resonant.pockydiary.net/index.html
携帯:http://resonant.pockydiary.net/index.cgi

掲示板 (感想スレ、作品題名申請スレ、あとがきスレ他)
http://jbbs.livedoor.jp/music/22534/

テンプレ>>2-16ぐらいまで

2 :名無し募集中。。。:2008/07/19(土) 16:43:21.67 0
188 名前:名無し募集中。。。[] 投稿日:2008/04/13(日) 19:37:30.49 0

黒服を来てダンス踊ってるのはモーニング戦隊リゾナンターなんだよ
悪と戦う正義のヒーロー女集団なのさ
でも彼女達は普段は普通の社会で人間として暮らしてる

隊長の高橋は普段はジムで筋トレするOL、小春はアイドル、光井は女子高生、田中は孤独な不良
などみんなそれぞれ人間界で普通の生活を送ってんだよ
だけど悪の化身ダークネス邪鬼が街で暴れた時に
みんな集合して黒服を着て踊ってリゾナンター変身するわけよ
それを表現したのがあのPV


210 名前:名無し募集中。。。[] 投稿日:2008/04/13(日) 20:08:59.27 0
ガキさん実は敵のスパイっていうのはどうだ?
でも悩んでるんだリゾナンダーたちの優しさに触れて
そして最終回で彼女は決断を迫られることになる・・・


259 名前:名無し募集中。。。[] 投稿日:2008/04/13(日) 21:05:08.45 0
リゾナントイエロー(高橋)
リゾナントライトグリーン(新垣)
リゾナントオレンジ(亀井)
リゾナントピンク(道重)
リゾナントブルー(田中)
リゾナントレッド(久住)
リゾナントパープル(光井)
リゾナントインディゴ(ジュンジュン)
リゾナントグリーン(リンリン)

9人揃ってモーニング戦隊リゾナンダー

3 :名無し募集中。。。:2008/07/19(土) 16:44:23.16 0
http://jp.youtube.com/watch?v=iFAwgXhGU2k

↑このPVから妄想するスレ

4 :名無し募集中。。。:2008/07/19(土) 16:45:24.67 0
初期設定(第1話から抜粋)

高橋:リーダー兼スカウトマン
ttp://toromoni.mine.nu/up/files/data/17/toro17097.jpg

新垣: 実は敵のスパイ
    しかしリゾナンダーたちと共に過ごすうちその優しさに触れて悩み始めている
ttp://toromoni.mine.nu/up/files/data/17/toro17101.jpg

光井:成績優秀の普通の女子高生だがいじめられっこ
    エリートの両親は夜遅くまで帰ってこず家でも孤独
ttp://toromoni.mine.nu/up/files/data/17/toro17114.jpg

久住:超人気売れっ子モデル
    プライドが高く世の中は全てお金が解決すると言い放つ彼女はワガママな面もあり周囲を騒がせることもしばしば
ttp://toromoni.mine.nu/up/files/data/17/toro17113.jpg

田中:幼い頃に事故で両親を亡くして孤児院で育つ
    学校にも行かず不良仲間と遊ぶ荒れた毎日を送っていた
ttp://toromoni.mine.nu/up/files/data/17/toro17099.jpg

亀井:道重とはとても仲の良い大親友
    2人で将来一緒にケーキ屋を経営するという夢がある
    しかし生まれつき重度の心臓病を患っていた為病室に閉じこもる日が多かった

道重: 亀井とはとても仲の良い大親友
    2人で将来一緒にケーキ屋を経営するという夢がある
    大学生
ttp://toromoni.mine.nu/up/files/data/17/toro17110.jpg

ジュンジュン・リンリン: ビザが切れたけど日本に滞在したい謎の中国人
ttp://toromoni.mine.nu/up/files/data/17/toro17108.jpg

5 :名無し募集中。。。:2008/07/19(土) 16:46:25.99 0
ttp://toromoni.mine.nu/up/files/data/17/toro17097.jpg

強く・・・なりたいんだろ?
大切な人を守るために・・・


ttp://toromoni.mine.nu/up/files/data/17/toro17099.jpg

あいぼん・・・れいなはもう昔とは違うと
守るべきものが見つかったけん


ttp://toromoni.mine.nu/up/files/data/17/toro17101.jpg

・・・定期連絡です
特に変わった動きはありません
はい 何か動きがあればすぐ知らせます・・・


ttp://toromoni.mine.nu/up/files/data/17/toro17097.jpg

ビザが無いのか
一つだけ日本で仕事を続ける方法がある


ttp://toromoni.mine.nu/up/files/data/17/toro17108.jpg

そのハナシ・・・
ノッタアル!

6 :名無し募集中。。。:2008/07/19(土) 16:47:28.22 0
ttp://toromoni.mine.nu/up/files/data/17/toro17110.jpg


さゆも・・・

絵里も・・・

一緒に戦う・・・!


2人の夢を守るため

同じような夢を持った人たちを守るため・・・



ttp://toromoni.mine.nu/up/files/data/17/toro17114.jpg

こんな私でも誰かを救えますか?


ttp://toromoni.mine.nu/up/files/data/17/toro17113.jpg

はあ?
何で小春が見ず知らずの人助けなきゃいけないわけ?
そんなの誰かに任せておけばいいじゃん

7 :名無し募集中。。。:2008/07/19(土) 16:48:29.90 0
喰らってくたばれ!
必殺!

ttp://toromoni.mine.nu/up/files/data/17/toro17054.gif

8 :名無し募集中。。。:2008/07/19(土) 16:49:30.93 0
リゾナンカー
ttp://ng2.or.tp/ReinaT/souce/ReinaT_4387.jpg

リゾナントロボ…
発……
ttp://toromoni.mine.nu/up/files/data/15/toro15213.gif

9 :名無し募集中。。。:2008/07/19(土) 16:50:31.85 0
今まで出てきた能力まとめ
高橋愛:精神感応(リーディング) /瞬間移動(テレポーテーション)/光使い(フォトン・マニピュレート)
新垣里沙:精神干渉(マインドコントロール)
亀井絵里:傷の共有(インジュリー・シンクロナイズ) /風使い(ウィンド・マニピュレート)
道重さゆみ:治癒能力(ヒーリング)
        さえみ(姉人格):物質崩壊(イクサシブ・ヒーリング)
田中れいな:共鳴増幅能力(リゾナント・アンプリファイア)
久住小春:念写能力(ソートグラフィー) /幻術(ハルシネーション)/発電(エレクトロキネシス)
光井愛佳:予知能力(プリコグニション)/心の浄化(ハート・プリフィケイション)
リンリン:念動力(サイコキネシス)/発火能力(パイロキネシス) ※手で掴める物限定
ジュンジュン:念動力(サイコキネシス)/獣化(メタモルフォシス(トゥ・ビーストorパンダ))

ジュンジュン獣化参考画像
http://resonant.pockydiary.net/file/panda.jpg

10 :名無し募集中。。。:2008/07/19(土) 16:51:34.48 0
GAME

リゾナントブルーRPG
ttp://www4.uploader.jp/dl/reinachan/reinachan_uljp00256.zip.html

上とは別物
ttp://www4.uploader.jp/dl/reinachan/reinachan_uljp00277.exe.html
リゾナントブルーRPG Ver:0.2
※「RGSS200J.dllが見つかりません」が出たらここからランタイムインストールね
ttp://www.famitsu.com/freegame/rtp/vx_rtp.html

11 :名無し募集中。。。:2008/07/19(土) 16:52:35.51 0
喫茶店リゾナント

間取り
http://resonant.pockydiary.net/data/upfile/142-1.gif

本日のランチ
http://resonant.pockydiary.net/data/upfile/155-1.jpg
http://resonant.pockydiary.net/data/upfile/156-1.jpg

12 :名無し募集中。。。:2008/07/19(土) 16:53:36.51 0
リゾナンターEDイメージ(字あり)
http://jp.youtube.com/watch?v=pbHlnMj9r1E
リゾナンターEDイメージ(字なし)
http://jp.youtube.com/watch?v=6veKqzAYQI0
リゾナンターEDイメージ(字あり提供入)
http://jp.youtube.com/watch?v=ijT95qkTqfA&NR=1
リゾナンター予告イメージ
http://jp.youtube.com/watch?v=wSVKqpCYrQs

13 :名無し募集中。。。:2008/07/19(土) 16:54:37.86 0
【投稿日順に読む裏技】
まとめサイトの[検索]で「(1)」とか指定すると、第1話(1スレ目)の作品が投稿日順に並びます(降順)
(投稿日=まとめサイト掲載日時であり、スレ投下日時ではありません)

ただし、次回予告についてはシングルの順序と合わせるために
順番に並ぶように投稿日をいじってあるのでこの限りではありません

このスレに初めて来たから様子がわかんないよ、って人にはイイかも

※時々検索結果に違うスレの作品が混じりますが、本文中に張ったリンク(例:(1)123)を拾ってしまうためです

14 :名無し募集中。。。:2008/07/19(土) 16:55:38.73 0
したらば掲示板のアク禁スレに作品を上げるときは対処方法の指示も書いてください
例えば
・規制食らったので転載して欲しい
・レス数多いから掲載を手伝って欲しい
など

15 :名無し募集中。。。:2008/07/19(土) 16:56:39.68 0
川*’ー’) < テンプレの設定やまとめサイトを参考にして自由に想像するがし
ノ|c| ・e・) < 登場人物の能力やストーリーの背景・設定は作者さんの自由なのだ
ノノ*^ー^) < シリアル路線でもコメディ路線でもお好きなものどうぞ
从*・ 。.・) < AAを使ったものや1レス完結ものでもOKなの
从*´ ヮ`) < 他の作者さんの設定を流用するのもありっちゃ
ノリo´ゥ`リ < 気に入った話の続きや繋ぎの話を書いてみるのもありカナ☆
川=´┴`) < プロットを書いて他の作者さんにストーリーを書いてっておねだりしてもええで
川*^A^) < アーでも書いてくれるかは作者さん次第ヨ
川´・_o・) < ソッカー

16 :名無し募集中。。。:2008/07/19(土) 16:57:41.13 0
http://toromoni.mine.nu/up/files/data/18/toro18266.jpg

君の作品を待ってる

17 :名無し募集中。。。:2008/07/19(土) 16:58:52.58 0
テンプレ完了

18 :名無し募集中。。。:2008/07/19(土) 17:00:49.98 0
>>17
乙です
とうとう12話かぁ!すごいね

19 :名無し募集中。。。:2008/07/19(土) 17:00:50.59 0
>>17さん乙です

20 :サボリンちゃんヽ( ゚∀。)ノ:2008/07/19(土) 17:22:59.53 0
第12話キタキタキタキタ━━━(゚∀゚≡(゚∀゚≡゚∀゚)≡゚∀゚)━━━━!!
テンプレさん乙でした!

21 :名無し募集中。。。:2008/07/19(土) 17:38:39.25 0
新スレ乙です!!
もう12話なんですね…!早いなぁ。

22 :名無し募集中。。。:2008/07/19(土) 18:28:34.32 0
自分に乙

23 :サボリンちゃんヽ( ゚∀。)ノ:2008/07/19(土) 18:38:22.47 0
すっっっっっっっっっっっっごいひさびさに(第9話以来)
まとめサイトのテンプレ掲載を新スレ仕様にしました
どうもアレは放置しがちな傾向になりますなぁいかんなぁ

24 :名無し募集中。。。:2008/07/19(土) 18:41:30.13 0

他にやることいっぱいあるので仕方ないかと

25 :名無し募集中。。。:2008/07/19(土) 19:29:21.87 0


26 :名無し募集中。。。:2008/07/19(土) 20:12:41.67 0
前スレ埋めましょう

27 :名無し募集中。。。:2008/07/19(土) 20:39:26.82 0
ないやいです本日23時に1本投下します
よろしくお願いします

28 :名無し募集中。。。:2008/07/19(土) 20:46:44.48 O
「はい 予定通り12話に突入した模様です・・・
勢いは衰える事を知りません・・・
・・・はいここが次のアジトかと また連絡します」

『新スレおめなのだ!』『>>27 楽しみなのだ!』
「あ いえ一人事です(汗)」

29 :名無し募集中。。。:2008/07/19(土) 20:57:54.44 0
ガキさんw

30 :サボリンちゃんヽ( ゚∀。)ノ:2008/07/19(土) 21:05:56.47 0
前スレ埋め乙でした
さぁ氷結キウイでも飲みながらやりますかな…

31 :名無し募集中。。。:2008/07/19(土) 21:11:07.80 0
997 名無し募集中。。。 New! 2008/07/19(土) 20:58:38.11 0
<一体、何処に行くって言うんだ
   _, ,_
川*’ー’)<<胸の大きい方へ


998 名無し募集中。。。 New! 2008/07/19(土) 21:01:01.28 0
||c| ・e・)|<違うでしょ


999 名無し募集中。。。 New! 2008/07/19(土) 21:02:46.70 0
川=´┴`) よびましたぁ?


1000 名無し募集中。。。 New! 2008/07/19(土) 21:04:51.60 0
   _, ,_
川*’ー’)<<胸の高鳴る方へ

32 :名無し募集中。。。:2008/07/19(土) 21:26:57.46 0
ww


33 :名無し募集中。。。:2008/07/19(土) 21:44:03.09 0
http://resonant.web.fc2.com/log/1208090669.html

これってジェーンで見ることって出来るんですか?
IEだとアンカー先がすぐ見れないからジェーンで見たいんだけど

34 :名無し募集中。。。:2008/07/19(土) 21:46:46.51 0
>>33
まとめサイトからスレdatファイルをDLしてJaneのログフォルダに入れるよろし

35 :名無し募集中。。。:2008/07/19(土) 21:48:11.77 0
>>34
早速ありがとうございす
試して1から見てみます

36 :サボリンちゃんヽ( ゚∀。)ノ:2008/07/19(土) 21:53:41.32 0
>>595-600 ないやいさん後編その3を「6期」 各編をリンク
>>647-659 『パニック☆チェンジ』を「MM。」
>>677-684 6期4人の話を「6期」
>>711-718 閉鎖的な村での…後編を「高橋愛」 前編とリンク
>>776-784 ジュンジュンピアノを「さゆジュン(新分類)」
>>801-807 [MM。]085の続きを「MM。」 前作とリンク
>>828-835 比翼連理の話を「みつリン(新分類)」          アマゾンカヨ
>>849-853 『共鳴者』を「Darker」
>>903-904 リゾナント爆発を「番外編」
>>935-943 『共鳴者』を「Darker」

第12話突入
現行スレ・過去ログ・dat更新

37 :名無し募集中。。。:2008/07/19(土) 21:56:37.44 0
まとめちゃん乙
さりげなくみつリン(新分類)にアマゾンカヨってツッコミいれんなwww



38 :名無し募集中。。。:2008/07/19(土) 22:01:49.32 0
能力者…緊急招集だ…。
http://changi.2ch.net/test/read.cgi/morningcoffee/1216466432/

スレ一覧を見た瞬間、踏んでしまったのは自分だけではないはず

39 :名無し募集中。。。:2008/07/19(土) 22:04:19.71 0
確かに踏んだ

40 :名無し募集中。。。:2008/07/19(土) 22:07:22.16 0
踏みそうになったけど、ダークネスの陰謀だと思って我慢した。
集まったところを一網打尽にされそう。

41 :名無し募集中。。。:2008/07/19(土) 22:07:45.55 0
俺の10秒を返してくれ

42 :名無し募集中。。。:2008/07/19(土) 22:08:35.27 0
踏んで5秒で閉じた
狼にまさかの厨二病スレ誕生だなとログを即行で削除しながらしみじみした

43 :名無し募集中。。。:2008/07/19(土) 22:08:49.03 0
なんかここの初代スレのようなカオスっぷりだなw

44 :名無し募集中。。。:2008/07/19(土) 22:08:50.32 0
いつの間にか小春ちゃんが巨乳になっていた件
http://changi.2ch.net/test/read.cgi/morningcoffee/1216441579/

こっちは踏んだけどな・・・ちょっと手が滑って

45 :名無し募集中。。。:2008/07/19(土) 22:11:28.10 0
>>44
手滑らせんなwww
ていうかヤススレじゃないんかいwww

46 :名無し募集中。。。:2008/07/19(土) 22:24:17.21 0
>>36
おつかれいな

47 :名無し募集中。。。:2008/07/19(土) 22:27:55.26 O
>>44
リo´ゥ`リ<小春はまだ成長途中☆カナ♪

48 :名無し募集中。。。:2008/07/19(土) 22:58:04.90 0
もうすぐ23時

49 :名無し募集中。。。:2008/07/19(土) 23:00:54.47 0
それでは投稿します注意事項は下記の通り

・短め
・こんなのリゾナンターじゃないやい
・しょーもない話

以上になりますそれではしばしお付き合いください

50 :名無し募集中。。。:2008/07/19(土) 23:01:39.19 0
何て言うか、もう質問するの疲れた。
ゴーカートが時速300qでていいと思ってるの常識的に考えて、いや、今風に言うならjkか。
既にその略したモノの言い方が風化しつつあることに気付かない辺り、基本スペックが昭和の女である。
里沙は盛大にため息をついて、早く会議終わんないかなぁと想う。
先程まで熱く燃え上がっていたはずの熱い戦隊物魂はすっかり消え失せていた、ニコニコ笑うリンリンがどこか悲しくて。

今はただただ、早く家に帰ってのんびりしたい。
愛しいあの人のことだけを考えて、心穏やかに眠りたい。
いつまでスパイ任務が続くか分からないが、早く帰還して。
その時は、あの優しい手に頭を撫でてもらうんだ。

里沙のかなり控えめな妄想はそこで潰える。


「里沙ちゃんの暴走も収まったことやし、リーダーから提案があるやよー。
メンバーも増えたことだし、正直あーし1人だけじゃ手が回らんから、
今日は、リゾナンターのサブリーダーを決めようと思うがし」

「ちょっと、今までいなかったの?」

「うん、別に必要ないかなーって」


おいおい、こんだけ人数居て1人でまとめてたんかい。どんなカリスマだよ。
っていうか、カリスマっていうより…女好きのリーダーとその愛人達みたいな感じだろうか、例えるなら。
里沙は脳内で、ちょっと想像してみる。

背はまぁ低いが、男装は似合うだろうし黙っていれば男前っぽい気がする愛。
スーツでも着せてワイングラスもついでに持たせて…どこのホストだ。
で、それに群がる女の子達と。

51 :名無し募集中。。。:2008/07/19(土) 23:02:42.76 0
うわ、超寒い。

自分で勝手に想像しておきながら、その想像をバサリと切り捨て。
里沙は絶対にサブリーダーなんかやりたくないと、心の中で熱く激しく想う。
サブリーダーにでもなった日には、あのうんざりする程のアピールを延々と聞かされるに違いない。
そんなこと、絶対に阻止しなければ。

だが、そんな里沙の心配は杞憂のものとなる。
愛の発言に、リゾナンターの面々は一気にヒートアップしたから。


「はいはーい、愛ちゃんのサポートを出来るのはさゆみしかいないの。
公私ともに最高のサポートをしてみせるの」

「えー、どーせさゆは愛ちゃんとイチャイチャするだけでしょ。
ここは、天然ボケに見せかけて実は切れ者な絵里が」

「何言っとーと、絵里は見かけ通り天然ボケのアフォ絵里っちゃ。
ここは、れいながサブリーダーになって、ビシッと締めると」

「えー、田中さんじゃこーわーいー。
小春なら、キラッと素敵なサブリーダーになれる、カナ☆」

「頼んます、久住さんだけはサブリーダーやったらあかん、組織崩壊の危機や。
やっぱ、ここは愛佳の出番やろ」

「ジュンジュン、高橋サンをサポートしタい。
ジュンジュン、見た目ヨり大人だかラ、きっと上手くやレる」

52 :名無し募集中。。。:2008/07/19(土) 23:03:50.47 0
しっかりと皆の心を掴む、それは組織の頂点に立つ人間に必要不可欠なスキルだが。
愛の場合、自分の性癖の赴くままにたらしまくったんじゃなかろうか、皆の目が一様にハートマークになってるし。

あながち、さっきの想像は間違いではなかったのかと思いながら。
里沙はリンリンが一言も発していないことに気がついた。
思わず声をかける里沙。


「ねぇ、リンリンはサブリーダーしたくないの?」

「リンリン、マだ人の上に立テる様な器ジャないデすかラ」


くぅぅ、何という謙虚さだろうか。
自己主張の激しいリゾナンターの中で、ここまで謙虚にいられるのは最早凄いとしか言いようがない。
そんなリンリンの謙虚さに、里沙は思わずいい子いい子と頭を撫でてあげる。


「ああああああ、里沙ちゃんが浮気やよ、ひどいやよ!」

「だから、あたしは愛ちゃんの本妻でも何でもないんだから、そういう過剰な反応止めてくれる?
はっきり言って、迷惑だから」

「本妻…素敵な響きやよ…ぐふふふふふ」


駄目だ、こいつ、人の話なんか聞いちゃいねぇ。
恍惚の表情を浮かべ一気にどこか遠い世界に思考を飛ばす愛に、里沙は呆れて物が言えない。

53 :名無し募集中。。。:2008/07/19(土) 23:04:24.15 0
っていうか、皆の視線が痛い、本当、刺さる勢いで。
こんな恍惚の表情浮かべてる女好きのどこがいいのかわからないが、
きっと長く一緒にいるリゾナンターの面々にはその良さが分かっているのだろう。

正直、こっちは被害者なんだから。
頼むから、そんな目で見るなって言いたい、言っても無駄だろうから言わないけど。


「て、言ウか、リンリンは、新垣サンがサブリーダーに適任だト思いマース」


突如リンリンの発した一言に、里沙は絶望する。
まさか、まさか…リンリンがそんな発言をするなんて。
信じていた友に裏切られたとはこのことかと、里沙はがっくりと肩を落とす。
そんな里沙に、リンリンは更に追い打ちをかけた。


「新垣サンはお母さんミたいデす、凄くしっかりシていて優しクて。
きっと、高橋サンのサポートも皆のサポートもしっかりしテくれるト思いマす」

「「「「「「「まぁ、リンリンがそういうなら」」」」」」」


リンリンの発言に、さっきまで人を視線で殺してしまいそうな勢いで睨んでいた皆が一斉に頷く。
何だ、何事かと里沙は驚く。

54 :名無し募集中。。。:2008/07/19(土) 23:04:52.99 0


(リンリン、影薄くていい人キャラに見せかけて、まさか、影で組織を操る裏ボス的キャラだったの!?)


里沙の視線に、リンリンがニヤリと笑う。
その微笑みの怪しさに、里沙は体の震えが止まらない。
そして、愛は1人やったやよー!これで里沙ちゃんとラブラブランデブーやよー!と1人はしゃぐ、
お前も昭和キャラかよ、頼むからキャラかぶりはやめてくれよ、そうツッコミを入れる気力はもうない。

あぁ、頭が痛い、目眩がする。

20××年○月△日、超能力者組織「超能力戦隊リゾナンター」に、前代未聞のサブリーダーが誕生した。
リゾナンターの敵、ダークネスが送り込んだ、基本昭和スペックの自称一般人スパイ。

―――新垣里沙の本格的な憂鬱の日々は、これから幕を開ける。

55 :名無し募集中。。。:2008/07/19(土) 23:05:37.87 0
>>50-54
更新は以上になります
うん我ながらしょーもないギャグだわorz

56 :名無し募集中。。。:2008/07/19(土) 23:13:43.97 0
乙です
リンリンいい人キャラに見せかけてってガキさんひどいwww

57 :名無し募集中。。。:2008/07/19(土) 23:13:59.68 0
いや面白いw
テンポのよさはさすがですね
とにかくガキさんかわいそうww

58 :名無し募集中。。。:2008/07/19(土) 23:23:21.79 0
愛ちゃんってレズなの?

59 :名無し募集中。。。:2008/07/19(土) 23:25:44.37 0
>>58
実際の彼女はどうか知らないけどないやいさんのギャグ作品においては
レズキャラってことになってるようだ

60 :名無し募集中。。。:2008/07/19(土) 23:28:09.59 0
>>58
実在する人物の話ならここで聞いてもわからないと思うよ

61 :名無し募集中。。。:2008/07/19(土) 23:56:33.42 0
レズっていいよねえ
綺麗な子同士ならなおいい

62 :名無し募集中。。。:2008/07/19(土) 23:56:43.58 0
新スレほ

63 :名無し募集中。。。:2008/07/20(日) 00:30:13.75 0
おお!遅ればせながら新スレ乙!
ないやいさん今回も楽しかったです

64 :名無し募集中。。。:2008/07/20(日) 00:30:20.58 0
作者待ち

⌒ヽ ─
_ _ノ
   \
│             ^^
        ^^

      oノハヽo  プカプカ
      从*・ 。.・)     
     ( "`U""U")
 ^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^

65 :名無し募集中。。。:2008/07/20(日) 01:06:39.65 0
ないやいです皆さんコメントありがとうございました

ブラックギャグなんだかギャグなんだかはここいらで次のステップに進みたいところだなぁと
思ったのでそういう意味でガキさんにはサブリーダーになってもらいました
リンリンがいい人だったはずなのに何故かあんなことになっているのは作者の個人的趣味です

後言うまでもないと思ってたんですが…何故現実の愛ちゃんとないやいの愛ちゃんを重ねて
いるのか不思議で仕方がありませんw
現実の愛ちゃんはともあれないやいのギャグ話においての愛ちゃんがああいうキャラなだけですよwww

さて気分転換にしょーもない話を書いたので次回以降は本編を投下しようと思います更新予定は前後編
もしくは前中後編というような形になるかと思います長くて重くてキツい展開になると思いますがよろしくお願いします

66 :名無し募集中。。。:2008/07/20(日) 01:13:35.96 0
ものすごく期待して待ってます

67 :名無し募集中。。。:2008/07/20(日) 01:51:27.07 O
保全代わりに投下
30分で仕上げましたw

68 :名無し募集中。。。:2008/07/20(日) 01:52:42.33 O
「精神感応も通じないし、テレポーテーションでも追いつけないなんて…!」

愛は悔しそうに唇を噛んだ。

「何でもいいから誰か早く!ほら、カメ!」
「絵里の能力じゃ無理ですって。奴は飛べるんですよ!?」

二人にも為す術はなく、敵から目を離さずにいるだけで精一杯だった。

「もうこうなったらどこかに消えるのを待つしかないですね…」

愛佳が力無く呟くと、みんなも視線を床に落とした。

「ごめんね、私が油断してたせいで…」
「愛ちゃんのせいじゃないよ。私も罠を仕掛けておくんだった…っ」

愛と里沙は自分の失敗を嘆いた。

69 :名無し募集中。。。:2008/07/20(日) 01:54:21.80 O
「…それなら今からでも間に合うんじゃないですか!?」

絵里がそう叫ぶと、みんなはゆっくりと顔を上げた。

「今、やっつけましょうよ!」
「そうやな。目の前の敵を逃がすわけにはいかんよな」

絵里の言葉をきっかけに、4人の目に光が戻った。

「そうと決まれば、急いで行ってきます!」
「任せたよ、みっつぃー」

愛に向かってしっかりと頷き、愛佳は駆け出した。

「この罠にみんなホイホイ引っ掛かってきたんだから」
「アンタを倒すのも時間の問題だよ」
「みっつぃーが帰ってくるまで絶対逃がさんからな」

3人は敵を逃がさないように、一定の距離をとって周りを囲んだ。

70 :名無し募集中。。。:2008/07/20(日) 01:55:55.73 O

だが、敵も大人しく待っているわけがない。
一瞬で背中の羽根を広げ、里沙に向かって飛び掛かった。

「うおおおおお!!」
「ガキさんっ!」
「ガキさん逃げてー!」

敵はそのまま姿を消した。

「くそっ、逃げられた!」
「私がやられちゃったから…ごめん」
「ガキさんのせいじゃないですよ!いつか倒しましょう、必ず!」

3人は、励まし合いながら愛佳の帰りを待った。
そして、帰ってきた愛佳と共にいつか必ず倒すと誓い合ったのだ。


数日後―


「奴がついに罠にハマったで!」

愛が悪戯っ子のような笑顔で、3人に報告した。

「愛ちゃん本当に!?やったー!」
「へへーん、絵里達を倒そうなんて百年早いよ!」
「これで安心して宿題に集中できます」

ハイタッチをする4人は、まだ気付いていない。
まだまだたくさんの敵が身近に潜んでいることを…。

71 :名無し募集中。。。:2008/07/20(日) 01:58:53.47 0
なるほど
そう言う事かw

72 :名無し募集中。。。:2008/07/20(日) 01:58:56.50 O
以上です
>>68-70 『新たなる敵、G現る!』

今度こそギャグになってるといいなと思いつつ…

73 :名無し募集中。。。:2008/07/20(日) 02:45:28.66 O
>>38
すげぇワクワクして
踏んださ自分はw

74 :名無し募集中。。。:2008/07/20(日) 04:18:06.86 0
>>65
>>72
お二方とも乙でした

第12話はギャグで幕を開けましたねw

75 :名無し募集中。。。:2008/07/20(日) 04:47:07.95 0
>>72
保全任務ご苦労であります
メンバーのセレクトがいいね
小春がいたら電撃でリゾナントが大変な事にw

76 :名無し募集中。。。:2008/07/20(日) 06:33:01.28 O
ノリo´ゥ`リ¶<ホゼナンターかも〜ん

77 :名無し募集中。。。:2008/07/20(日) 06:33:17.06 0
Gはうちでは何年も見てないな

78 :名無し募集中。。。:2008/07/20(日) 07:25:03.27 O
いざ リゾナンター達の活躍を
この目に焼き付ける為あふさかへ!
・・・リゾナンカーレンタルしてーよ

79 :名無し募集中。。。:2008/07/20(日) 08:41:39.52 0
闇と光のコンチェルト

80 :名無し募集中。。。:2008/07/20(日) 09:44:27.62 O
ホゼナントー

81 :名無し募集中。。。:2008/07/20(日) 11:00:59.49 0
ダ)<連中は前スレを埋めきって油断してる
   dat落ちに追い込むチャンスだ、里沙

( ・e・)<はい、…あ、保全しちゃった

82 :名無し募集中。。。:2008/07/20(日) 11:27:27.61 0
ガキさん、良い人だw

83 :名無し募集中。。。:2008/07/20(日) 11:38:40.34 0
>>78
無事にあふさかついたかな?
楽しんできてくれホゼナンター

84 :名無し募集中。。。:2008/07/20(日) 12:29:29.70 0
猛暑のホゼナント

85 :名無し募集中。。。:2008/07/20(日) 12:29:58.51 O
代々木まで我慢ホゼナント

86 :名無し募集中。。。:2008/07/20(日) 13:12:53.33 O
大阪でリゾナントしてくるぜ!
代々木は行けないけど_| ̄|○

87 :名無し募集中。。。:2008/07/20(日) 13:36:55.46 0
今日は多分人少ないだろうな
保全を心がけよう

88 :名無し募集中。。。:2008/07/20(日) 13:42:00.58 0
>>87
そうだな今こそホゼナンターの力が試される時
大阪に行ってないホゼナンターの皆頑張ろうぜ!

と戦隊物っぽく言ってみた今は反省している

89 :名無し募集中。。。:2008/07/20(日) 13:47:03.93 0
>>88
大丈夫、お前なら出来る、と戦隊風に激励してみた

90 :名無し募集中。。。:2008/07/20(日) 13:51:07.26 O
大阪にいるのに会場に行けない私でもホゼナントできますか?

と初期みっつぃー風にホゼナント

91 :名無し募集中。。。:2008/07/20(日) 13:54:19.02 0
>>90
出来るさ、このスレを守りたいという想いが胸に咲いたその時から
お前は立派なホゼナンターなんだ!
守ろう、このスレを共に

92 :名無し募集中。。。:2008/07/20(日) 14:33:53.14 0
ホゼ

93 :名無し募集中。。。:2008/07/20(日) 14:47:22.59 0
川*’ー’)<リゾマンコブルー

94 :名無し募集中。。。:2008/07/20(日) 14:52:42.81 O
>>83
ありがと着いたよホゼナンター
でも 現場に炎系のダークネス能力者がいる様だ
焼ける様に熱い!

95 :名無し募集中。。。:2008/07/20(日) 14:56:26.64 0
>>94
川*^A^)ノ炎 <心頭滅却すれば火もまた涼し デース!

96 :名無し募集中。。。:2008/07/20(日) 15:47:49.13 0
ホゼナンター参上!
発泡酒片手に保全するぜぇい

97 :名無し募集中。。。:2008/07/20(日) 15:47:53.27 0
>>94
喫茶店でも入って
水分取るがし

98 :名無し募集中。。。:2008/07/20(日) 16:14:46.55 0
今晩にでも投下できたら投下したいホゼナント

99 :名無し募集中。。。:2008/07/20(日) 17:18:18.68 0
ほぜほぜ

100 :名無し募集中。。。:2008/07/20(日) 17:48:39.66 0
投下してくれたら嬉しいホゼナント

101 :名無し募集中。。。:2008/07/20(日) 17:55:54.47 0
>>98ことないやいですが早ければ今晩日付が変わるくらい
遅くとも明日の夜に1本投下したいと思います
悲しみの底の1.5歩手前くらいの更新となりますのでよろしくお願いします

102 :名無し募集中。。。:2008/07/20(日) 18:59:00.61 0
ホゼ

103 :名無し募集中。。。:2008/07/20(日) 19:50:11.70 0
>>101
0時ごろ覗いてみるホゼナント

104 :名無し募集中。。。:2008/07/20(日) 20:09:44.99 0
ないやいさんペースほんと速いですねえ
楽しみですが休日もしっかり楽しんでくださいねw

105 :名無し募集中。。。:2008/07/20(日) 20:48:12.37 0
>>104
お気遣いありがとうございます今回の休みはたまたま最終日しか
出かける用事がなかったのでこうしてのんびり書いております
本編が大事な局面にさしかかっているので丁寧にやりたいと思っているので
奇跡が起きないと日付が変わる頃はありえないと思います

なので書いてるよって人はないやいの時間指定リゾナントなんぞ気にせずバンバンどうぞw
書けていて投下できるよって人が投下するべきだと思いますので

106 :名無し募集中。。。:2008/07/20(日) 21:21:46.00 0
今から時間あるんで第三作目は初めての大作書いてみるね
総製作時間2時間くらい予定

107 :名無し募集中。。。:2008/07/20(日) 21:52:42.63 0
2時間で大作の予定か…期待してみる

108 :名無し募集中。。。:2008/07/20(日) 22:12:47.60 0
喫茶爆発させやがった人かw

109 :名無し募集中。。。:2008/07/20(日) 22:17:03.61 0
とりあえず前半出来たんで投下します!

110 :名無し募集中。。。:2008/07/20(日) 22:17:44.75 0
リゾナンダーvsダークネスの手下ゾンビ

高橋「ハァハァ・・」
光井「敵の数が多すぎます!」
田中「よくもまあ次から次へと沸いてくるっちゃ」
道重「れいな後ろ危ないっ!」

http://stat.ameba.jp/user_images/a6/b8/10036398305.jpg
「グハハァァアア!バギャボブリャ〜〜」

http://resonant.web.fc2.com/data/hellogirls6890.jpg
「亀プロコストファイヤー!」

田中「ありがとう><」
新垣「とにかく地下鉄に逃げるわよ!みんな早く走って」

111 :名無し募集中。。。:2008/07/20(日) 22:18:06.25 0
地下鉄駅
高橋「みんなちゃんと付いてきてる?」
小春「小春もう足疲れた〜」
田中「甘えっちゃいかんと!このままゾンビに食われたいの?」
光井「でももうみんな7時間も戦い続けてます。かなり疲労困憊状態です」
JJ「電車が来たアルネ」
新垣「さあ早くみんな乗って!ボスの基地までもうすぐよ」

ゴゴオーゴゴオー ガタンガタン プシュー
高橋「さ、ドアが開いたよみんな乗って」

http://ksgmt.cocolog-nifty.com/photos/uncategorized/zonbie.jpg
「ボッガルルルゥ!バギャボブリャ〜〜」

全員「きゃああああああ〜〜〜」
亀井「大変!愛ちゃんが!!」
新垣「みんな愛ちゃんを引っ張って!!」
高橋「駄目!早く逃げて!ここは私がなんとか!」
そう言ってみんなを押しやり自分だけ電車内に残る高橋

小春「いやああぁぁ〜〜!」
みんなドアを叩きまくるも電車はそのまま発車していく
道重「愛ちゃ〜〜〜ん!」


泣きじゃくるみんな
新垣「みんな、愛ちゃんの為にも私達は生き延びるのよ。」
小春「だって、だって・・」

112 :名無し募集中。。。:2008/07/20(日) 22:18:28.41 0
大手スーパーの屋上

田中「うわ〜下見て。ゾンビがウヨウヨいるよ」
亀井「何で私達こんなとこに来ちゃったの?」
新垣「ゾンビは高いとこ登れないからね。ここなら一応安全だわ」
小春「ふーん、なんか敵の能力について詳しいね〜ジーッ」
新垣「な、なんとなくよ。それにスーパーだと食料も衣服も何でも揃ってるしね」
光井「なんかこの状況ってゾンビビデオで見たことあるような・・」

LL「腹減ったアル」
亀井「そういうば昨日から何も食べてないもんね」
新垣「じゃ一階食料品売り場まで調達に行くわよ。田中っちと絵里とさゆ付いて来て。」
小春「小春達は〜?」
新垣「JJとLLはゾンビが入ってこないよう入り口の扉の鍵を閉めてきて。小春と光井は留守番してて」
光井「なんか新垣さん頼もしいですね・・」

113 :名無し募集中。。。:2008/07/20(日) 22:18:55.40 0
一階食料品売り場

新垣「みんな気を付けてよ。まだ店内にゾンビ残ってるかもしれないからら」
田中「あ〜アイスいっぱいある!」
道重「お菓子もいっぱ〜い。超嬉しい〜」
亀井「これだけあれば当分は食事に困らないね。さっ運ぶわよ」
田中「ん?何かあそこでゴソゴソ動いてない?民間人の人かな?」
ソーッと近づく田中

http://www.geocities.jp/jason000011/hakabazonbi1.JPG
「バルルルッ バギャボブリャ〜〜」

田中「くっ敵か!ヤバい!」
ゾンビと格闘する田中
ガラガラガッシャン!バキッ!ドカッ!
「グフフウ バギャボブリャ〜〜」

田中とゾンビが立ち上がる。果たしてどっちが勝ったのか?
・・・ガタッと倒れるゾンビ
田中がWIN〜

亀井「れいな大丈夫?なんか騒々しかったけど・・キャッ!れいな血が出てるよ」
田中「ちょっとだけ腕を噛まれたっちゃけんね。もう大丈夫と」
新垣「お〜い、みんな〜運ぶ準備出来たわよ〜出発するわよ〜」

114 :名無し募集中。。。:2008/07/20(日) 22:19:26.28 0
一階出入り口

JJ「何で私達が一番危ない役アルネ」
LL「早く入り口の鍵を閉めてみんなの所に帰るアルネ」
ガチャッ、ガチャッと次々にドアの鍵を閉めていく

LL「さあ最後はあの扉だけアルヨ。ガチャッ」
JJ「閉まったアルネ。さ、帰ろ帰ろ」
帰っていく2人




・・・ガルル・・ガルル・・
http://summaars.net/zombi/zombi12.jpg

一人だけゾンビが店内い入っていたのであった・・

115 :名無し募集中。。。:2008/07/20(日) 22:21:02.18 0
気持ちわりぃの貼るのはやめれ

116 :名無し募集中。。。:2008/07/20(日) 22:21:58.19 0
うわなんじゃこりゃひでぇ

117 :名無し募集中。。。:2008/07/20(日) 22:22:28.26 0
とりあえず慣れないロングバージョンでかなり疲れちゃったんで
途中で面倒くさくなっちゃって辞めちゃいましたww
後半は気が向いた時などいつかは書きたいと思います
愛ちゃんは死んでないんで愛ちゃんファン心配しないでください

118 :名無し募集中。。。:2008/07/20(日) 22:22:45.14 0
こんな調子なら後半なんて書かないでくれ
グロ画像以外のなにものでもない

119 :名無し募集中。。。:2008/07/20(日) 22:23:07.77 0
画像の貼り方確実に悪意あるだろ、といいつつ
>「バルルルッ バギャボブリャ〜〜」
には笑ってしまったw

120 :名無し募集中。。。:2008/07/20(日) 22:23:16.24 0
*注意*
ホラー苦手な人は画像見ないでください!怖いですっ

121 :名無し募集中。。。:2008/07/20(日) 22:23:55.26 0
夏休みだなぁ

122 :名無し募集中。。。:2008/07/20(日) 22:25:34.38 0
文字だけだと面白みを感じなくもないけど、画像がグロイねw

123 :名無し募集中。。。:2008/07/20(日) 22:26:09.43 0
こういう自由な感じは好きだ

124 :名無し募集中。。。:2008/07/20(日) 22:26:18.93 0
これくらいの画像なら俺は全然怖くないけどな

125 :名無し募集中。。。:2008/07/20(日) 22:26:56.41 0
なんかこのスレもだめになっちゃったな

126 :名無し募集中。。。:2008/07/20(日) 22:27:42.96 0
別に画像いらねぇだろ
わざとしてるとしか思えねぇなw

127 :サボリンちゃんヽ( ゚∀。)ノ:2008/07/20(日) 22:27:43.27 0
申し訳ないけどこの作品じゃまとめサイトに載せられないよ
あまりにもちょっとこれは…

あと、ああいう画像はこのスレには好ましくないけど、
一般的にグロ画像だと思うから貼らない方がいいし、警告は事前にすべきですな
これまでの作品投下のためのルールとして

128 :名無し募集中。。。:2008/07/20(日) 22:28:45.91 0
なんかものすごく萎えた

129 :名無し募集中。。。:2008/07/20(日) 22:29:05.61 0
個人的には好きだけどねw
最近の作品は堅くて真面目すぎな作品ばかりだったからな

130 :名無し募集中。。。:2008/07/20(日) 22:29:32.49 0
内容云々じゃない
こんな画像を貼るなといいたい

131 :名無し募集中。。。:2008/07/20(日) 22:29:48.93 0
確かにグロだったかも・・・ごめんね

132 :名無し募集中。。。:2008/07/20(日) 22:30:33.97 0
>>129
ほとんどのやつは内容より画像に対する意見言ってるんだと思うぞ

133 :名無し募集中。。。:2008/07/20(日) 22:31:01.73 0
末期かな

134 :名無し募集中。。。:2008/07/20(日) 22:33:44.85 0
俺の食欲を返してくれーw
内容は別におkだと思うけどね

135 :名無し募集中。。。:2008/07/20(日) 22:33:57.25 0
>>132
全く何も怖くないんだが
この程度の作り物まるだし画像じゃ

136 :名無し募集中。。。:2008/07/20(日) 22:35:11.37 0
>>135
あんたが怖いかどうかじゃないよ
この画像を見る不特定の人間がどう思うかが問題なんだよ
あんたが平気でもそれ以外の人間が平気じゃないならそれはもうアウトだ

137 :名無し募集中。。。:2008/07/20(日) 22:36:40.89 0
やめてって書いてるやつが複数いる時点でアウトだろ

138 :名無し募集中。。。:2008/07/20(日) 22:37:33.60 0
後半2枚は俺はいただけないわ
ちょっと悪意があるとしか思えないね

139 :名無し募集中。。。:2008/07/20(日) 22:38:27.07 0
俺も全然平気だけど、まあ中には繊細な神経の人もいるしね
だから最初に注意書きすべきだったとは思う

140 :名無し募集中。。。:2008/07/20(日) 22:39:14.16 0
リゾナントスルーで

141 :名無し募集中。。。:2008/07/20(日) 22:39:53.87 0
風呂あがってみてみたらすごい伸びだから見たらこういうことかw
俺もまとめちゃんと同意見かな

142 :名無し募集中。。。:2008/07/20(日) 22:40:13.44 0
多分この作者さんは文章力で追いつかないところを画像でどうにかしようとしたんだろうけど
でもそうするべきではなかったね
悪意じゃないにしてもちょっと度を超してしまったね

143 :名無し募集中。。。:2008/07/20(日) 22:40:14.08 0
>>138
すんません
悪意なんかそんなつもりは全くないです
ただ楽しませようとしただけでもう2度と書く側にはならないんでごめんね

144 :名無し募集中。。。:2008/07/20(日) 22:41:18.33 0
おまいらひどすぎだろw
悪気ないだろうにそこまで言わなくても
ちなみに俺は嫌いじゃないよ

145 :名無し募集中。。。:2008/07/20(日) 22:41:46.60 0
もうこのスレ末期だろ!

146 :名無し募集中。。。:2008/07/20(日) 22:43:15.91 0
>>145
別に1つのネタだけで末期じゃないだろ
スレ荒らそうとしてるひとつ屋根住人か?

147 :名無し募集中。。。:2008/07/20(日) 22:43:53.90 0
>>143
どっちにしても注意書きを投下したあとに書いても無意味だよ
投下する前に書かないとw

148 :名無し募集中。。。:2008/07/20(日) 22:44:32.74 0
いいんじゃない
仕切り屋さんがきてから変な荒らしもいなくなったことだし

149 :サボリンちゃんヽ( ゚∀。)ノ:2008/07/20(日) 22:44:35.99 0
末期とかいうなよ…
作者さんはスレのルールをきちんと理解してなかった
といっても明文化されてたわけでもないから気づけない人はいたかもしれない
でも今回、スレの中でこういう意見が出て明確になった
作者さんもそういうことはもうしないでしょう
他の作者さんも気を遣うようになるでしょう
みんなが住みやすい読みやすい作品が出来上がるでしょう

それでいいじゃない

150 :名無し募集中。。。:2008/07/20(日) 22:46:17.25 0
>>143
まあ気にするな
でも次から注意してくれ

>>147
何が無意味なんだ?
作者も謝ってるわけだしもうそれでよくないか?

151 :名無し募集中。。。:2008/07/20(日) 22:46:29.26 O
夏だしホラーもありだわなwって感じで納まらないかw
次こういう類を投下する作者さんは注意書きよろしくです

152 :名無し募集中。。。:2008/07/20(日) 22:47:48.52 0
むしろ叩いてる人達がスレを末期に導いてるような・・・
普通にスルーしとけばそれでここまで伸びなかったのに

153 :名無し募集中。。。:2008/07/20(日) 22:48:10.74 0
>>150
>>120みたいなのが作品投下する前に書いてあったら、
ホラー苦手な俺は読まずにスルーしたのにって言いたかっただけ
何も知らずに読み始めて終わったあとに書かれても無意味じゃね?

154 :名無し募集中。。。:2008/07/20(日) 22:50:52.49 0
色んな意見でるのもしょうがないんじゃないかい?
作者擁護して批判してるやつを荒らしって言い方するのもどうかと

155 :名無し募集中。。。:2008/07/20(日) 22:53:46.62 0
叩くつもりは全くないけどさすがにスルーできなかったスマン
>>143
次から注意書きお願いします ノシ

156 :名無し募集中。。。:2008/07/20(日) 22:55:25.15 0
>>153
もう済んだことだし
すいませんと謝ってるレスに対してそこまで追い詰めることないと思うが

157 :名無し募集中。。。:2008/07/20(日) 22:56:50.13 0
夏ハロ楽しかった
リゾナントブルーはやっぱ特別な曲になってた 以上

158 :名無し募集中。。。:2008/07/20(日) 22:57:36.25 0
済んだのか すまんかったw

159 :名無し募集中。。。:2008/07/20(日) 22:57:44.31 0
>>157
報告乙でありますホゼナンター
やはり特別な曲になるよねこのスレに関わるとさ

160 :名無し募集中。。。:2008/07/20(日) 23:01:00.34 0
ないやいが空気読まずに問いかけてみる
前編、まだ全部書けていないんだけども…前半部分だけでも投下しちゃっていいかなぁ?
全部書いてからにしてくれって言うならまた明日にするけども

161 :名無し募集中。。。:2008/07/20(日) 23:01:35.94 0
なんか色々言われるのが怖くて今後作品投下しにくくなるな〜^^;

162 :名無し募集中。。。:2008/07/20(日) 23:01:54.76 0
前編だけで全然おkでしょ

163 :名無し募集中。。。:2008/07/20(日) 23:02:35.48 0
>>161
ハロプロ以外の画像貼らなきゃいいだけだろ
それくらい考えろよ

164 :名無し募集中。。。:2008/07/20(日) 23:03:11.71 0
まあまあ
皆さんもっと平和に行きましょう

165 :名無し募集中。。。:2008/07/20(日) 23:03:53.70 0
>>160
ちょっと空気が殺伐としかけてる今はタイミング悪いような

166 :名無し募集中。。。:2008/07/20(日) 23:07:10.43 0
>>165
普通逆でしょ

167 :名無し募集中。。。:2008/07/20(日) 23:07:41.00 0
>>162
とにかくうpってことですね分かります
だけど>>165さんの意見も一理あると思うので沈静化するまで待つことにする

168 :名無し募集中。。。:2008/07/20(日) 23:08:38.49 0
>>163
まさにそのハロプロ以外系の画像が入ってるんで^^;
以前書いた猫の下ネタ作者でして
ホラーではないから大丈夫かと思いますがやはりもうちょっと考え直してみますです

169 :名無し募集中。。。:2008/07/20(日) 23:09:34.46 0
>>168
グロじゃなきゃ別にいいんじゃね

170 :名無し募集中。。。:2008/07/20(日) 23:12:29.65 0
ところでP線上の〜を書いた作者さんってないやいさん?

171 :名無し募集中。。。:2008/07/20(日) 23:13:37.35 0
暫定ルール

・ハロプロ以外の画像は貼らないこと
・ホラー、エロ、鬼畜系などは基本禁止
・中傷や乱暴な言葉は控えること

172 :名無し募集中。。。:2008/07/20(日) 23:14:35.66 0
>>170
違います、ないやいにこんなほのぼのと温かい話は書けませんorz

173 :名無し募集中。。。:2008/07/20(日) 23:16:03.82 0
>>172
そうでしたか、スマソ
あの作者さんの書き方個人的にすごく好きなんだよなー

174 :名無し募集中。。。:2008/07/20(日) 23:17:51.35 0
獣化したJJももう見れないのかw

175 :名無し募集中。。。:2008/07/20(日) 23:19:21.90 0
ハロプロ画像禁止というよりもスレの流れに関係ないモノ禁止じゃないかな
今回問題になっているのは無警告なままに貼られたゾンビ画像(グロ認定)だし

176 :名無し募集中。。。:2008/07/20(日) 23:20:10.12 0
パンダw

177 :名無し募集中。。。:2008/07/20(日) 23:20:48.17 0
グロかどうかは結局投下する人の判断だから難しいけど大体わかるはずでしょ

178 :名無し募集中。。。:2008/07/20(日) 23:21:38.83 0
そうだな
あれもハロプロじゃないもんなw

179 :名無し募集中。。。:2008/07/20(日) 23:22:08.06 0
ジュンジュンー。・゚・(ノД`)・゚・。

180 :名無し募集中。。。:2008/07/20(日) 23:23:01.07 0
個人的にはシモネタ系も辞めてほしいな
ガキさんの貧乳ネタの流れとか正直ウザかった

181 :名無し募集中。。。:2008/07/20(日) 23:23:46.56 0
色々意見言い出したらきりがなさそう
ここ狼なんだし一番早いのはスルーすることだなw

182 :名無し募集中。。。:2008/07/20(日) 23:25:04.54 0
どんどん範囲が狭くなってくるw
自由度がこのスレの醍醐味なのに

183 :名無し募集中。。。:2008/07/20(日) 23:26:01.52 0
仕切りたがりさん登場したし今日は寝るか

184 :名無し募集中。。。:2008/07/20(日) 23:26:46.46 0
>>183
黙って寝ろ

185 :名無し募集中。。。:2008/07/20(日) 23:28:43.93 0
なんかここ学校みたいだなw

186 :名無し募集中。。。:2008/07/20(日) 23:29:44.73 0
>>184
お前が荒れる原因
そういう命令口調のレスするならもうスレには来ないでくれ
このスレは他のスレと違ってマターリした穏やかな流れがいい感じなのに

187 :名無し募集中。。。:2008/07/20(日) 23:30:18.79 0
>>185
夏休み突入しましたな

188 :名無し募集中。。。:2008/07/20(日) 23:33:40.73 0
作者同士の必要以上の馴れ合い以上にうざいものなどない
誰とは言わんがw

189 :名無し募集中。。。:2008/07/20(日) 23:35:08.91 O
仕切りやとかいうからそうなるんじゃないかw

190 :名無し募集中。。。:2008/07/20(日) 23:36:21.78 0
人が増えればそういう輩も出てくるのはしかたないよね

191 :名無し募集中。。。:2008/07/20(日) 23:37:03.72 O
横からすまんがほんとに黙って寝りゃいいだけじゃんw
煽ってるようにしか思えなかったよ

192 :名無し募集中。。。:2008/07/20(日) 23:42:48.69 0
やばい
リゾナンダースレ初のスレ崩壊危機

193 :名無し募集中。。。:2008/07/20(日) 23:47:38.47 0
たぶん1人が暴れてるだけ…

194 :名無し募集中。。。:2008/07/20(日) 23:49:10.23 0
夏房ばかりだなw

195 :名無し募集中。。。:2008/07/20(日) 23:55:58.47 0
悲しいね

196 :名無し募集中。。。:2008/07/20(日) 23:59:48.11 O
あふさかから帰って来てみれば・・・
みんな・・こういう時こそリゾナントブルーを聞くべき
そして仲直り と 恐る恐るかなしみの者が言ってみる・・・頼む

197 :名無し募集中。。。:2008/07/21(月) 00:03:40.06 0
夏だしお客さんはどうしても増えるだろうから
煽りは徹底スルーを心掛けましょう

198 :名無し募集中。。。:2008/07/21(月) 00:09:29.82 0
現在構想中のやつができるまで生き残っててください

199 :名無し募集中。。。:2008/07/21(月) 00:15:34.55 O
>>198大丈夫だ!お前が居る限り俺がホゼナントし続ける!

と戦隊風に暑苦しくホゼナント

俺もふたつ程構想中。。。だしw

200 :名無し募集中。。。:2008/07/21(月) 00:18:00.37 0
書き手さん絵師さん等々誰かが作品を投下し続ける限り
このスレは死なせんよ

と戦隊物風に暑苦しく言ってみる
まだまだ書きたいことは沢山あるからね

201 :名無し募集中。。。:2008/07/21(月) 00:27:28.42 O
ああ みんないい奴らじゃんか

202 :名無し募集中。。。:2008/07/21(月) 00:29:45.73 0
まだまだ続きますように

203 :名無し募集中。。。:2008/07/21(月) 00:30:33.27 0
この空気を元に戻すの大変だなー

204 :名無し募集中。。。:2008/07/21(月) 00:31:22.82 0
まったり行きましょう

205 :名無し募集中。。。:2008/07/21(月) 00:32:33.77 0
ホゼナントo゚★,。・:*:・☆゚"

206 :名無し募集中。。。:2008/07/21(月) 00:33:40.57 0
じゃあ俺も

ホゼナント☆

207 :名無し募集中。。。:2008/07/21(月) 00:41:36.37 0
あぁ〜あ、イヤダ!イヤダ!
こういうクサイ流れ・・・・・・・・・・・ったく!しょうがねえなぁ

ほらよ! ホゼナント!。.:*:・'゚☆。.:*:・'゚★゚'・:* 。.:*:・'゚☆。.:*:・'゚★゚'・:* 。.:*:・'゚☆。.:*:・'゚★゚'・:*

208 :名無し募集中。。。:2008/07/21(月) 00:44:05.26 0

 ひとりじゃないから みんながいるから

 リゾナンターも 歩いてる


209 :名無し募集中。。。:2008/07/21(月) 00:50:16.44 0
こんなスレごときの為に、馬鹿だねえ
自分も馬鹿の一人だけど…ホゼナント☆

210 :名無し募集中。。。:2008/07/21(月) 00:53:03.38 0
馬鹿野郎お前ら…作品書く手が止まるじゃねぇか…
明日の夜には間に合わんかもしれねぇがスペシャルなの投下させてもらうぜ…
それがこのスレとお前らにしてやれる精一杯の心意気だ覚悟しときな…。・゜・(ノД`)・゜・。

211 :名無し募集中。。。:2008/07/21(月) 01:04:56.65 0
>>173
P線上の〜作者ですが嬉しすぎる言葉に心臓の鼓動が早くなりました
今小説書きたいの我慢してテスト勉強中なのですw

212 :名無し募集中。。。:2008/07/21(月) 01:05:52.09 0
>>210
期待して待ってるぜ…!
おやすみリゾナンターそしてホゼナント

213 :名無し募集中。。。:2008/07/21(月) 01:06:40.79 0
暫定ルール

・ハロプロ以外の画像は貼らないこと
・ホラー、エロ、鬼畜系などは基本禁止
・中傷や乱暴な言葉は控えること

214 :名無し募集中。。。:2008/07/21(月) 01:08:48.30 0
だから勝手に決めるなっての
なるべくこのスレにはあまり制約は付けたくないんだ
自由度が狭まると人が来にくくなるから

一番下のは同意だけど

215 :名無し募集中。。。:2008/07/21(月) 01:14:20.15 0
特別にルールを設ける必要はないでしょ
今まで大丈夫だったんだし今回やっちゃった人も反省してるんだしさ

216 :名無し募集中。。。:2008/07/21(月) 01:16:35.90 0
>・ハロプロ以外の画像は貼らないこと

ボスorz

217 :名無し募集中。。。:2008/07/21(月) 01:16:53.72 0
>>210
待ってるよ
>>211
テスト明け、楽しみに待ってるよ

ホゼナン☆

218 :名無し募集中。。。:2008/07/21(月) 01:40:38.98 0
ホゼ

219 :名無し募集中。。。:2008/07/21(月) 01:42:00.75 0
みんなの続き読みたいから


220 :名無し募集中。。。:2008/07/21(月) 01:45:13.47 0
明日の朝くらいから数レス×数回にわたるお話投下させてもらいます
全編書き上げてあるので保全代わりにでもなればよいかと
といっても平日昼間は無理なのであんまり意味ないかー

不定期に行きますね
1日数回更新するかもだししないかもだし
1回あたりの更新量も諸事情によりまちまちですがよろしくです

221 :名無し募集中。。。:2008/07/21(月) 01:47:13.02 0
楽しみです

222 :名無し募集中。。。:2008/07/21(月) 01:53:22.69 0
>>220
楽しみです
新しい世界観が見れるのかなと今からワクワクしています
夜に投下予定があるのでその時はお互いかぶらないように出来たらと思います


223 :名無し募集中。。。:2008/07/21(月) 02:07:16.49 0
>>220
待ってます

224 :名無し募集中。。。:2008/07/21(月) 02:28:15.58 0
「・・・そう思って振り返ると・・・なんと!正体は伯爵夫人だったのでしたー!おしまいっ!」
「はー・・・なんだ、そういうことかー」
「日本の怪談テ面白いデスネー。バッチリデース!」
「ちょっと小春!オチはいいから、オチは」

絵里やリンリンの呟きをスルーして、里沙が小春に向けて手首をかえす。
それを意に介した風もなく、小春はただヘラヘラと笑っていた。


今夜の喫茶リゾナントの店内では、仲間内の怪談大会が行われていた。
冷房費のせつやk、いや、熱っちい地球を冷ますためにと、れいなが提案したことである。
電気は全て消して、明かりはリンリンが作り出した緑の人魂のみ。
BGMには、絵里が風で震わせるすっかり枯れ果てた七夕の笹の葉の音。
くじで順番も決めて、首尾は上々だ。

「うちの話はすごいですよー。少なくとも久住さんには負けません」
「あんまり怖いのはやめてね、みっつぃー。さゆみ、家帰れなくなっちゃう」

どんなに雰囲気を盛り上げたところで、どうせこの面子では本当に怖い話など出まい。
そう言いくるめて、ようやく全員に怪談大会の了承を得た。
実際、肝が冷えるような話は出てきていない。
愛と絵里の話は筋がグダグダで何が言いたいのかよくわからなかったし、
里沙とさゆみの話は普通に怖くなかった。
小春の話は途中まで良かったのに、最後は伯爵夫人のご登場だ。
これは、最後にとっておきの話をするしかないな、とれいなは人知れず決心を固めていた。


225 :名無し募集中。。。:2008/07/21(月) 02:29:10.18 0
「じゃあ後半組よろしくー。次ジュンジュンだっけ?」
「はい。がんばリマす」

愛の呼びかけに、ジュンジュンは椅子に座ったままいつになく真剣な様子で答えた。
中国の村に代々伝わる他言無用の話でもするつもりだろうか。その目には強い決意が窺える。
ジュンジュン以外の8人が身構えた。


「アルところに、お腹空かセた女の子いましタ。女の子ハとてもとても空腹だたので、
キッチンの冷蔵庫開けましタ。ソコには一本のバナナありましタ。デモそのバナナ女の子の
ものジャないです。デモお腹空いてましタ。つイに女の子そのバナナ食べてしまたです。
皮ハ生ゴミに捨てましタ。証拠隠滅です。
その日の帰り、女の子ハ一人デ歩いてましタ。デモ後ろから変な気配するです。
女の子勇気出しテ振り向きましタ。そしタラ・・・・・・グゥガァァァー!!!」

ジュンジュンが突然獣化して立ち上がる。それも、唸り声を上げながら。
正直言ってかなり怖い。怖いっていうか恐い。
8人の心拍数は、間違いなく跳ね上がった。


226 :名無し募集中。。。:2008/07/21(月) 02:30:04.52 0
ジュンジュンは獣化を解き、何事もなかったかのように怪談を続ける。

「後ろにはパンダいましタ。パンダはお腹空いてましタ。女の子パンダに食べられましタ。
謝れバこんなことになラなかたのに。・・・おシマイ」


沈黙。
ジュンジュンが喋り終わって、店内は完全に静寂に包まれた。
誰も言葉を発することが出来ない。
中には、震えている子もいる。

「・・・さっき、ジュンジュンのバナナ食べたの誰デスカ」

一人がソロソロと手を上げる。
彼女の名誉のため名前は挙げないが、彼女の顔は暗がりでもわかるほど真っ青だった。



こんな恐い話をされた後では、通常の怖い話なんて霞んでしまう。
というか、みんな上の空で、話すらまともに聞いてもらえないかもしれない。

「れいなのとっておき・・・」

れいなの人知れず固めた決心は、誰にも気付かれることなくため息となって消えた。


227 :名無し募集中。。。:2008/07/21(月) 02:30:48.45 0
テーマ:リゾナントホラー

勢いで書いてしまった
やることいっぱいあるのに何やってんだろorz

228 :名無し募集中。。。:2008/07/21(月) 02:39:28.32 0

こええええええ
トイレ行けない><


229 :名無し募集中。。。:2008/07/21(月) 02:52:03.92 0
獣化の有効利用!
面白い!


230 :名無し募集中。。。:2008/07/21(月) 03:36:19.96 0
なんかジュンジュン可愛いw

231 :名無し募集中。。。:2008/07/21(月) 03:39:31.10 0
>>211
週1くらいでP線上読んじゃってる亀ヲタです
テスト勉強がんばれよー

232 :名無し募集中。。。:2008/07/21(月) 05:17:15.82 0
夜明けのホゼナント

233 :名無し募集中。。。:2008/07/21(月) 06:40:58.51 0
ジュンジュン怖いよジュンジュンw

234 :名無し募集中。。。:2008/07/21(月) 06:45:49.53 0
第12話はホラー特集かw

235 :名無し募集中。。。:2008/07/21(月) 07:27:37.23 O
>>227
JJの獣化かがだんだん自由化してるww
JJ怖いよー

236 :名無し募集中。。。:2008/07/21(月) 08:26:57.63 O
ジュンジュン愛しすぎるw

237 :名無し募集中。。。:2008/07/21(月) 08:35:49.50 0
れいながんばったのにカワイソス
バナナ食べたの誰だったんだろうw

238 :名無し募集中。。。:2008/07/21(月) 08:42:57.63 0
第1章、9時に投下します


 ―――正義など、この闇には必要なかった。


※↑タイトルではありません
まだ導入編なので話の流れがなーんにもわからないと思います
しかもたった3レス でも他の章も3〜5レス中心だったりする

239 :名無し募集中。。。:2008/07/21(月) 08:44:31.18 0
+   +
 ☆ノハヽ  +
 ノノ*^ー^)   ワクワクテカテカ
 (0゚∪ ∪ +        
 と__)__) +

240 :名無し募集中。。。:2008/07/21(月) 08:48:33.77 0
>>227
ジュンジュンの獣化はもちろんのこと、リンリンの人魂や絵里の風など
能力を有効利用(?)した怪談大会ですねw
ほかのみんなの能力も舞台装置として使えそう
小春の念写とか

>>238
待ってます!

241 :名無し募集中。。。:2008/07/21(月) 08:51:54.95 0
小春は幻術で皆を直接恐怖の世界に誘うよw

242 :名無し募集中。。。:2008/07/21(月) 09:00:25.33 0
1.


すべてを捨てて

   すべてを投げ出して


 自分自身を裏切って


流れる涙の理由を忘れて


     使命や義務などかなぐり捨てて


  光の見えぬ闇に堕ちたあたしは



このまま、死を迎えるだけなんだと思っていた




243 :名無し募集中。。。:2008/07/21(月) 09:01:02.81 0
喧噪から離れた光も届かぬ路地。
汚れきった視線がうごめく暗闇の中。

生きることに疲れ、考えることを投げ出した者たちが流れ着く「負」の溜まり場。
ダークネスの持つ闇とは、また異なる世界。


愛は、その中にいた。


ここに来て何日目か。
考えたこともない。
考える理由もない。
ここに、意志は必要ない。ただ思うがままに過ごす。
それは究極の自由であり、けれど全てにおいて不自由であった。

どんなことをしても咎められることはない。
暴言、窃盗、暴力、殺人までも…
だが、この闇からは一生逃れることはできない。
ここに墜ちた者は、その生涯をここで過ごすしか方法はない。

244 :名無し募集中。。。:2008/07/21(月) 09:01:31.76 0

愛の服は薄汚れ、ボロボロに破れていた。
強い輝きを放っていた瞳は、今の愛にはない。
定まらぬ視線を彷徨わせながら、身体を引きずるように徘徊する。

右手には潰れた空き缶。
アルコールなどろくに摂取できなかったはずの愛は、
ここにいる他の堕落者と同様、何かにすがるように忘れるように、
毎日毎日、アルコールを求め続けた。

入手手段は、暴力行使。
相手を殴り蹴り飛ばして奪い取る。
それがここで生きるための正当な手段だった。

愛もまたそれは例外ではなく、暴力と強奪を続けていた。
彼女の培ってきた戦闘の経験が、この腐敗の中で活きていた。

戦えば、勝てないことはなかった。
制限することなく能力を放ち、対峙した相手はあっという間に光に撃たれる。

自分のしていることが善か悪かの判断力は、もはや愛の中にはない。
その光もまた、どす黒く変色していた。


正義など、この闇には必要なかった。



245 :名無し募集中。。。:2008/07/21(月) 09:02:41.05 0
>>242-244
導入編過ぎてまだ何がなにやら
次回でちょっとは動くでしょう

まとめサイトには全部投下し終わったら上げてもらいたいと思います

246 :名無し募集中。。。:2008/07/21(月) 09:21:26.60 0
乙です
まってます!

247 :名無し募集中。。。:2008/07/21(月) 09:30:05.53 0
>>245
彼女は一体どうしてしまったのでしょうか
そしてこれからどうなるのか…
ゆらゆらと揺れる冒頭の一人称から、昏迷した彼女の心理状態がひしひしと伝わってきます

248 :名無し募集中。。。:2008/07/21(月) 10:13:33.70 0
第2章、10時半に投下します
祝日の朝だし保全がてらってことで連投ですがお許しを

1.>>242-244


 ―――慌てて見たケータイのメモリからは、ガキさんの情報は消えていた


きっかけ編4レスでございます

249 :名無し募集中。。。:2008/07/21(月) 10:19:35.10 0
>>248
時間指定リゾナントする人もいるけど基本的には書き終わっていて投下出来る状態の人が
優先されるべきだと思ってるし、かなり前からその時間に投下するよって言ってる人がいない限り
連投でも何でもどんとこいだと思うので気にせず投下してください

ていうか普通に続き気になるしw

250 :名無し募集中。。。:2008/07/21(月) 10:30:18.48 0
2.


   ―――あれ? 今日はガキさんおらんの?


  ―――ガキさんって誰のことですか?

   ―――え? 何をとぼけて…


  ―――愛ちゃんこそ何寝ぼけてるんですか?
  ―――夢でも見てたんとちゃいますか〜


      ―――どうして? なんでみんなガキさんを…?
      ―――一緒に戦ってる大切な仲間じゃん…?



  ―――あはは、愛ちゃん、どんな夢見てたんですか?―――

  ―――私たちにもその「仲間」の夢、教えてくださいよ―――




 慌てて見たケータイのメモリからは、ガキさんの情報は消えていた



251 :名無し募集中。。。:2008/07/21(月) 10:30:47.84 0
もう、誰も信じない。

あの日、愛はそのままリゾナントを飛び出した。
止める声が聞こえていたのも構わず瞬間移動を繰り返して、
誰にも見つかりそうもないところにまで場所を移していた。

…逃げて、いた。


どれだけ場所を離れてみても時間が経ってみても、涙が止まらない。

どうして、どうして、ガキさん。どうして。
みんなまで、どうして…

愛は届かぬ疑問を投げ続けた。


直感で気づいていた。
メンバーからは、里沙に関する記憶がすべて消えていると。
それが、他でもない里沙本人の手によって行われたものであることすらも。
とぼけて愛をからかっているにしては不自然すぎだったし、
本当に里沙という人物を知らないのであると考えれば、それが自然だと思えた。

けれど、なぜ愛だけが里沙のことを覚えているのか。
愛の記憶だけ消し忘れるなど、そんなミスをするはずもない。
喫茶「リゾナント」に置かれていた里沙の私物からケータイのメモリまで、
一切の痕跡を、何もかもをなかったようにしているにも関わらず―――

―――だったら、なぜ。

252 :名無し募集中。。。:2008/07/21(月) 10:31:30.89 0
里沙がいなくなった。
この現実を受け止めなければならないのが自分一人しかいないと思うと、
愛はその重みに耐えうる自信などなかった。
いつだって自分は里沙を頼り、里沙に相談し、里沙に支えられて生きてきた。

それなのに。

肝心の彼女はあらゆる「存在した事実」を消した。
何の必要があって?
彼女に何か深い悩みがあったのだろうか?
それならば、どうして相談してくれなかった?

 それよりも―――あーしはどうしてそれに気づけなかった?


全幅の信頼を置いていた里沙は消えた。
メンバーはこの事実を知らない。
うろたえ、怯える自分が情けない。
こんなにも弱い自分のことが、憎くてたまらない。

だったら、誰を頼って、誰を信じて生きていけばいいの?

納得のいく答えを見つけることができぬまま、日は過ぎるばかり。

メンバーからの連絡はない。
ケータイも置いて飛び出してきたから、当然だった。
まして愛本人ですら、自分のいる場所がどこなのか把握していない。

 あーしはまた、孤独に戻るんやな…

もう、誰も信じない。
愛は、考えることをやめた。

253 :名無し募集中。。。:2008/07/21(月) 10:32:19.75 0



   ―――その日、愛は、闇へと堕ちた―――




254 :名無し募集中。。。:2008/07/21(月) 10:33:56.64 0
>>250-253

255 :名無し募集中。。。:2008/07/21(月) 10:54:01.81 0
続きが気になる…どうなるのねぇねぇどうなるの?

256 :名無し募集中。。。:2008/07/21(月) 11:38:20.67 O
そこがきっかけでしたか
同じ物語から様々な物語が生まれるのは本当にこのスレの楽しいところです
続きが気になります!

257 :名無し募集中。。。:2008/07/21(月) 12:19:39.67 0
昨日珍しくスレ荒れてたんだね
これもダークネスの・・

258 :名無し募集中。。。:2008/07/21(月) 12:40:42.96 0
>>249ことないやいと言われている人ですが本日の22時に1本投下します
よろしくお願いします

259 :名無し募集中。。。:2008/07/21(月) 13:17:42.23 0
いろいろ期待ホゼナント

260 :名無し募集中。。。:2008/07/21(月) 13:21:38.12 O
このスレが無くなってしまうと・・・
我々ダークネスがリゾナンターを長く苦しめる事が出来ん
だから なんだ その・・  ホ ホゼナント

261 :名無し募集中。。。:2008/07/21(月) 14:04:30.47 0


262 :名無し募集中。。。:2008/07/21(月) 14:20:14.95 0
この間いた全板トナメの選対さんは今日はいないかな
折角だからリゾナンダーラシでもやれないかなーと思ったんだけど

263 :名無し募集中。。。:2008/07/21(月) 15:17:49.41 0
ホゼナント

264 :名無し募集中。。。:2008/07/21(月) 16:13:51.30 0
テスト終わったら一本書きたいホゼナント

265 :名無し募集中。。。:2008/07/21(月) 16:52:27.68 O
闇を闇と認識しないまま闇に染まることもあるのかもしれない
そうなった者は責めるべきであるのか救うべきであるのか

266 :名無し募集中。。。:2008/07/21(月) 17:10:14.90 0
止めとけよ。
そんな奴、相手にするだけ損だぜ・・・・・普通なら、そうアドバイスするが・・・
どうせ、あんたは止めたって、助けに行っちまうんだろ?
早く、行けよ。今ならまだ、間に合うかもしれない・・・さあ!


267 :名無し募集中。。。:2008/07/21(月) 18:03:42.73 O
>>262
そのお気持ちだけで嬉しいです
投票を◆リゾナンター連でしちゃえばその瞬間誰かが共鳴してるはずさ

…と、仕事中の選対員がホゼナント
連休?ナニソレ

268 :名無し募集中。。。:2008/07/21(月) 18:30:09.14 0
「みんなー!ちょっと集まってー」

パンッパンッと手を叩いて、店休日の喫茶店内で自由気ままに暇してるメンバーに声をかける

「なんー?」
と、離れた席からだるそうにカウンターへ歩いてくる田中
「絵里、なんか目がキラキラしてるの」
「何何〜?」
と、興味津々に仲良く雑談していた道重と高橋
「まーたカメはしょうもないことたくらんでんじゃないのー?」
と、光井と久住の夏休みの宿題の進み具合を監視していた新垣も、皆亀井の前のカウンターに座る

「あ、小春とみっつぃーはそのままそこでいいからねぇ♪」

「「はーい」」
カウンターから少し離れた机で宿題中の2人に声をかけると元気よく返事をした

「カメイサン、ナニカスルデスカ?」
と、バナナ片手にジュンジュン
「キクジュンビ、バチリデース!」
と、笑顔でカウンターの椅子に座るリンリン

「皆さん。 夏ですね?」

いきなり改まり、咳払いをし発した言葉がコレ
皆揃いも揃って口をポカーンとあけて亀井を見ている

269 :名無し募集中。。。:2008/07/21(月) 18:31:01.26 0
「夏といえば?」

「やっぱ海やろー」
「カキ氷!」
「バナナ!バナナ!」
「セミ!」「花火ー」
「スイカー」「お祭り!!」

とそれぞれが元気よく回答する様子はまるで学校のようだ

「ちょっとカメ、もったいぶらないでいったい何がいいたいのよ?」
新垣が少しうざったそうにアイスコーヒー飲みながら問いかける

「あのですね、近々、流しそうめんをやりたいと思うんですけどぉ・・・」

「ほんまですか?! うわー久しぶりですー」
「ヤッター小春初めてだよー」

270 :名無し募集中。。。:2008/07/21(月) 18:32:03.04 0
一方・・・
「うっわめんどくさっ」
「絵里にはつくづく、つくづくなの」
「ナガシバナナ・・・」
「ちょっと買出しいってくるやよー」
「ワタシモイクデス〜」
大喜びの学生2人組みをよそに他のメンバーは皆それぞれいた席へと戻ってゆく

「ちょ、皆嫌なの?ねー無視とかヒドイですってぇー!」

「カメ、普通におそうめん食べちゃおう」

「えぇ〜それだけじゃ普通じゃないですかぁ〜。皆最近息抜きしてないかなーって思ってぇ・・・」

「うん、わかったから。 小春ー光井ー宿題さっさとすますよー」

「「ハーイ」」

「んもーみんなしてノリ悪いんだから・・・・いいもん絵里ちゃん一人でやるー」
一人またカウンターにポツンと残されて肩を落とす亀井なのでした

271 :名無し募集中。。。:2008/07/21(月) 18:32:31.48 0
初めて書いてみました
テーマは夏ですw
保全がわりのしょうもないほのぼの短編ってことで・・・
お目汚しすいませんでしたorz

272 :名無し募集中。。。:2008/07/21(月) 18:58:30.60 0
>>271
初書きおつかれ
新鮮リゾナンダー

273 :名無し募集中。。。:2008/07/21(月) 19:33:44.33 0
>>267
お仕事乙です
今回もこれにて清き一票を入れてきました

[[コード]]


 ――全ての者に告ぐ。
      
         蒼き正義に共鳴せよ。


Morning Musume - Resonant Blue Another Vers. PV
http://jp.youtube.com/watch?v=iFAwgXhGU2k


               <<狼>>◆モーニング戦隊リゾナンダー連


もし共鳴していただける方がいらしたらご協力いただければ幸いです
全板トーナメントについて詳しくはこちら
http://changi.2ch.net/test/read.cgi/morningcoffee/1216629641/

274 :名無し募集中。。。:2008/07/21(月) 19:38:01.30 0
こんなんも作ってみた

[[コード]]


   「一体、何処に行くって言うんだ」

      
   http://toromoni.mine.nu/up/files/data/17/toro17097.jpg
 
   「――胸の高鳴る方へ」


Morning Musume - Resonant Blue Another Vers. PV
http://jp.youtube.com/watch?v=iFAwgXhGU2k


               <<狼>>◆モーニング戦隊リゾナンダー連

275 :名無し募集中。。。:2008/07/21(月) 19:40:56.52 0
おまけ


[[コード]]


http://toromoni.mine.nu/up/files/data/18/toro18266.jpg

   ――私には視える
          <<狼>>の勝利が――


Morning Musume - Resonant Blue Another Vers. PV
http://jp.youtube.com/watch?v=iFAwgXhGU2k


               狼◆モーニング戦隊リゾナンダー連

276 :名無し募集中。。。:2008/07/21(月) 20:26:31.66 0
この板トーナメントてのがいつもいまいちよくわかんないんだよな…

277 :名無し募集中。。。:2008/07/21(月) 20:34:53.50 0
>>276
3年に一度のお祭り
といっても優勝したところで何が手に入るわけでもない
2ch中を挙げた壮大なお遊び

278 :名無し募集中。。。:2008/07/21(月) 21:05:41.16 0
ほぜ

279 :名無し募集中。。。:2008/07/21(月) 21:11:40.75 0
今日投票しちゃったんで勝ち上がったら今度使うよ

280 :名無し募集中。。。:2008/07/21(月) 21:50:05.17 0
Resonant

281 :名無し募集中。。。:2008/07/21(月) 22:00:08.92 0
それでは投下します注意事項は下記の通り

・長い(規制が緩和?されたという情報に喜び勇んで久々の長文です
・こんなの愛さん(とガキさん)じゃないやい
・悲しみの底1.5歩くらい手前(鬱です本当

以上になります
規制が緩和された?という情報に喜び勇んで長文書きましたがさるさんやバーボンを食らう可能性があります
最新レスより5分以上経っても何も貼られない時にはアク禁スレを覗いてあげてください
それではしばしお付き合いください

282 :名無し募集中。。。:2008/07/21(月) 22:01:35.53 0
「リゾナントはいいの、愛ちゃん?」

「あぁ、臨時休業にしたし。それよか、里沙ちゃん。
何があったん?」

「何が、って?」

「ここのところ、調子よくなさそうにしとったけど。
眠れない理由でもあった?」


静かな個室に、里沙と愛の声はよく響いた。
音楽を奏でるような機器はなく、テレビはコンセント自体が抜かれている。
白いシーツが目に眩しいくらい、外から差し込む夕日。

少し眠ったおかげか、里沙の顔色は若干よくなっている。
上半身を起こし、穏やかな眼差しを浮かべている里沙に愛はため息をついた。
眠れない理由を聞いて素直に答えるような可愛い人なら、何の苦労もないのだ。

余りキツいことを皆に言えない愛の代わりに、しっかりと皆に喝を入れたり。
口下手で上手いこと皆を励ましてあげれない愛の代わりに、いつも里沙がフォローを入れていた。
見た目はしっかり者で、優しくもあり厳しくもあるリゾナンターのお母さん的存在。

だが、愛と2人で居る時の里沙は。
頑固で生真面目で、思っていることをけして素直に語ろうとはしない。

―――そう、彼女は出会った時から何一つ変わってなどいなかった。

283 :名無し募集中。。。:2008/07/21(月) 22:02:50.81 0
初めて出会った時、愛はダークネスが街に放った能力者と戦闘していた。
対峙した能力者自体は、今思えば大したことのないレベル。
だが、愛の能力の1つである瞬間移動と精神感応を封じられ、愛は思ったように戦えない。
このままじゃジリ貧だと、消耗していく体力に焦りを感じていた。

その瞬間を狙ったかのように、相手の放った念動波が愛の太ももにヒットする。
流れる血、そして足を封じられては思うようには動けない。
3つ使える能力のうち、メインで使っている能力を封じられた愛。


(どうしたら…一か八かで光使いの能力で攻撃してみる?
でも、あれはチャージに時間がかかるし…あいつを5秒でいいから止めれたら…!
あぁ、でも止める手段がない…どうしたらいい?)


焦る愛の表情をニヤニヤと笑いながら、相手はゆっくりと愛に歩み寄る。
心の中で思わず、誰か助けてと叫んだその時。

相手の動きを封じるピアノ線。
そして、愛の耳に届く凛とした声。


『早く今のうちにトドメ刺して。
こういうのは苦手だから長時間持たないし』


その声に、愛は素早く相手にトドメの光線を放った。
声がした方を振り返ると、そこに立っていたのは黄緑色のオーラを体から放つ小さな女性。
それが、里沙だった。

284 :名無し募集中。。。:2008/07/21(月) 22:04:08.81 0
ありがとうと声をかける愛に、
あの程度の相手に手こずって、それでダークネスと戦っていくつもりなのかと冷ややかな声で言った里沙。
何も言えずに唇を噛みしめる愛に、里沙はこう言った。

1人じゃキツいだろうから、助けてあげると。


たった1人だったリゾナンターが、2人になって。
何をしていけばいいのか分からない愛に、里沙はこう言った。

あたしは愛ちゃんの心の声を聴いてあの場に引き寄せられたの、多分あの声が聞こえる人間がどこかにいる。
その心の声が聞こえる人間はきっと、あたし達と一緒に戦ってくれるはず。

里沙の言葉に、愛は毎夜のように街を探し歩いた。

―――この心の声を聞くことの出来る、未だ見ぬ仲間を追い求めて。


思い返すと本当、色々あったなと苦笑いする愛。

街をうろついては一般人能力者関係なく、自分に喧嘩を売ってくる相手を返り討ちにしていたれいな。
病弱で暗くて、この世の全ての不幸を一身に背負ったかのような顔をしていた絵里。
他人になんか興味ありません、自分がよければそれでいいですと言って冷たい視線を向けてきたさゆみ。

自分には仲間なんて必要ない、自分1人でも戦えるからあなた達とは一緒に戦わないと言って冷笑を浮かべた小春。
こんな自分じゃ、あなた達の足手まといにしかならんから一緒には戦えへんと涙を流した愛佳。
いつまでこの国に滞在するか分からないし、仲間として共に戦うのは難しいのではないかと言ったジュンジュン。
ダークネスは巨大組織、はっきり言ってこれだけしか人数がいないのなら勝てる可能性は0だと冷ややかに言ったリンリン。

285 :名無し募集中。。。:2008/07/21(月) 22:05:10.30 0
いつバラバラになるか分からないような状態が、超能力者組織リゾナンターのスタートだった。
生まれた場所も、育った環境も全くバラバラの能力者達。
数えるのも馬鹿馬鹿しいくらい、くだらないことですぐに衝突しては険悪な雰囲気になった。
バラバラの9人を繋ぐのはこの、「共鳴」と名付けた不思議な感覚のみ。

いつプチンッと音を立てて切れてもおかしくない、細く頼りない絆だった。
ダークネスとの戦いを繰り返す日々の中で。
少しずつ少しずつ、その絆が太くしっかりとしたものへと変わり。
今は皆をしっかりと繋ぐ、強く温かい絆へと変わったのだ。

そうやって少しずつ、リゾナンターが強く優しい想いを持って成長していく中。
愛は里沙の心の声が聞こえないことに気がつく。

いや、聞こえないわけではない。
聞こえて伝わってくるその声は、どこか無機的で生きている人間が出す心の声とは何かが違う声。
精神感応能力を持つ愛だからこそ、その声が自然な心の声ではないと気付くことができたのだ。

それでも、愛は里沙に対して何か言うことはなかった。
里沙が皆に対して本当の心を閉ざして接していたとしても、それは大きな影響を皆に及ぼすものではない。
誰にもそういう面は多かれ少なかれあるものだし、少なくともそれが本当の心の声でないなんてことが分かるのは愛ただ1人。

いつかは、里沙も心を完全に開いて。
そして9人で心の底から笑い合い、苦しみを分け合いながら戦っていけるだろうと。

―――そう信じていた愛の心は、つい先日呆気なく打ち砕かれた。

286 :名無し募集中。。。:2008/07/21(月) 22:06:27.07 0
鍵を忘れていった里沙に、店から手を離せない愛はれいなへとその鍵を託す。
いそいそと店を片付けていた愛の心に聞こえた、里沙の怒気に満ちた声。

初めて聞いた、里沙の本心が放つ心の声。
里沙と共鳴の相性の良い愛だけに聞こえた、聞く者の心を激しく揺らす、怒りの声。


『あそこまで手ひどくジュンジュンとリンリンを傷つけなくても、
能力確認の仕事は充分できるでしょ!
何故あそこまであの子達を傷つけるの…一体何のために…』


聞こえてきた声の内容に、愛は思わず手にしていたグラスを床に落とす。
反射的に自分の心の声が誰にも漏れないように、心をしっかりとガードしても。
心が、体が。
激しく震えて、何も考えられない。


(そういうことやったんか、里沙ちゃん…)


里沙の心の声が聞こえない、その理由。
そして、今聞こえてきた激しい怒りの声。
里沙が本当の心の声を皆に聞こえないように、本心を隠していた理由。


―――新垣里沙は、ダークネスがリゾナンターへと放ったスパイ。

287 :名無し募集中。。。:2008/07/21(月) 22:07:39.06 0
愛は、床に落ちたグラスの破片を片付け。
何事もなかったかのように、閉店作業を続ける。
様子が変だと、れいなに勘づかれるようなことがあってはならない。

そして、里沙がダークネスのスパイであること。
これも皆にはバレないようにしなければならない。

皆の動揺を考えると、黙っているのが一番よいことなのだと。
そう結論付けた愛は、唇を噛みしめて知ってしまった事実の重さをただただ耐える。

如何に自分が里沙のことを無条件に信じていたか、それを思い知らされるような心の痛み。
本当の心の声が聞こえない時点で、もう少し何かあるのではと考えるべきだったのだ。
仲間である人間に本心を見せない、それは仲間である人間に知られたくない何かがあるから。

それがきっと、仲間には話せないような辛いことなのかもしれないと。
そう思って問い質すことをしなかった、愛の優しさは。
目に見えない心切り裂く刃となって、愛の心に返ってきた。

物思いに耽る愛を、里沙の声が呼び戻す。


「しかし、本当色んなことがあったよね」

「何、急に」

「いや、何か振り返ってみて色々あったなぁって思うから。
愛ちゃんだってそう思うでしょ?」

「まぁ、確かにね」

288 :名無し募集中。。。:2008/07/21(月) 22:08:57.31 0
穏やかな目をしている里沙の本心は、やはり愛には見えない。
だが、本心が見えなくても。
その目に浮かぶ光の中に、寂しさが浮かんでいることくらい気付く。

知ってしまった今も、愛は里沙のことを嫌いになることは出来なかった。
仲間を裏切るスパイであったとしても、それでも嫌いになることが出来ない。

それは、あの心の声が激しい怒りに満ちたものであったから。
ただのスパイであるならあそこまで怒る必要などはない、
むしろ、よくやってくれたと心の中で快哉の声を上げる方が普通だろう。

仲間達の優しさに触れるうちに、里沙の中で何かが変わってきているのかもしれない。
最初は完全なスパイであった里沙の心に、リゾナンターに対する愛情のようなものが芽生えているのかもしれない。
今はまだ向こう側の人間かもしれないけれど、諦めずに里沙の心の扉を叩き続ければ。
そうしたらきっと、里沙は心の扉を開いて、真のリゾナンターになってくれる。

僅かな可能性だろう、ひょっとしたらあの時上げた心の怒声自体が演技かもしれない。
だけど、ねぇねぇ、だけど。

僅かながらでもその可能性があるのなら、それに賭けたい。
そう思うのは間違ったことなのだろうか。
心を少しずつ開きつつある里沙を信じたいと思うことは、愚かなことなのだろうか。

289 :名無し募集中。。。:2008/07/21(月) 22:10:08.55 0
「狂犬みたいだった田中っちも、随分落ち着いて愛ちゃんを冷静にサポート出来るようになったし。
何でもかんでも、出来ることすら出来ないって喚いてた亀も頑張り屋さんになったし。
鏡ばっか見て人の話なんてまともに聞いてなかったさゆは、頼れるお姉さんになってきたし。
小憎らしいなんて言葉じゃ全然足りないくらい生意気だった小春は、人との接し方を覚えて優しくなったし。
ネガティブの塊だったみっつぃーは、気がついたらすっかり一人前のリゾナンターになったし。
バナナのことしか頭にないようなジュンジュンも、いつの間にか皆と足並みを揃えて戦うことを覚えたし。
いっつもクールで冷静なキャラだったリンリンも、皆と一緒にニコニコ笑うようになったし。
本当、人って言うのは変わるものだね」

「そうだね、変わるものだね。
…なぁ、里沙ちゃん。
あーしは、変わったかな?」

「愛ちゃんだって変わったよ。
最初の頃はどうしたらええんやざとか言って、いつもおろおろしてたけどさ。
今じゃ、皆をしっかりまとめる頼れるリーダーになったって思うよ」


普段の里沙からしたら饒舌過ぎると言ってもいいくらいだった。
皆のことを話す里沙の瞳は、何処までも穏やかで寂しい光を放つ。
まるで、もう思い残すことは何もないと言わんばかりの満ち足りた表情。
ただ、その瞳だけが言葉よりも雄弁に里沙の気持ちを伝えてくる。

その瞳を見ていたくなくて、愛は椅子から立ち上がると里沙を優しく抱きしめる。
その長い髪を優しく撫でてから、里沙の背中で自分の両腕を交差させる愛。

290 :名無し募集中。。。:2008/07/21(月) 22:11:16.83 0
「里沙ちゃんも変わったよ、すごく。
いっつも怒ってばっかりで、皆に最初の頃は怖がられてたけどさ。
今じゃ、皆ガキさんガキさんって懐いてる」

「そうかな?」

「そうだよ、里沙ちゃん自身は何も変わってないつもりかもしれないけど。
でも、少しずつ皆が変わってきたように、里沙ちゃんだって変わってきてるんだよ」


里沙に言い聞かせるように、愛は言葉を紡いだ。
少しでも里沙の心が揺れればいい、少しでも里沙の心に届いて欲しい。
スパイとリゾナンターの狭間で揺れているのなら、こっち側に傾いてと。

そう祈りながら、愛は里沙の背に回した手に力を込める。
里沙は最初、その手に応えようとしなかったものの。
ゆっくりと、愛の背中に手を伸ばしていく。
もう少しで愛の背中にその両腕が回されようとした、その時だった。


「新垣さん、回診の時間ですよー。」


その声に弾かれるように離れる愛と里沙。
里沙の様子を見て、医師はこの調子なら明日にでも退院していいでしょうと笑い。
看護師は苦笑いしながら、新垣さんは無茶するから気をつけてあげてねと愛に言う。

医師達が去った後、部屋には沈黙が訪れた。
何か話すことをと思いながらも、話のネタが思い浮かばない。

291 :名無し募集中。。。:2008/07/21(月) 22:24:56.83 0
規制されました、どなたか代わりにお願いします

無音に耐えきれなくなった愛は、テレビのコンセントを差し込む。
適当にチャンネルをザッピングしたものの、この時間はどの局もニュースしかやっていなかった。
ニュース番組ならどの局に合わせても一緒と、愛はザッピングする手を止める。

チャンネルをザッピングしながら思ったのは、こんなに長い時間を過ごしてきたというのに。
里沙がどんなテレビ番組を好むのか、そんな些細なことを知らなかったということ。
普段の会話にあがらなければ知らなくてもおかしくはないことなのに、その事実は愛を悲しくさせる。


「里沙ちゃん、何か食べたいものある?
よかったら買ってくるがし」

「うーん、甘いもの食べたいかも。
シュークリームとか、プリンとか」

「分かった、一杯買ってくる!」

「一杯って、あたし今そんな持ち合わせないんだけど」

「あーもう、病人は黙って寝てろ!
あーしの奢りやし、いちいちそんな細かいこと言うな。
そんなんじゃ、ただの過労でも入院が長引くわ」


ちょっと乱暴な言い方になってしまったけど、この頑固で生真面目な人はこうでも言わないと引き下がらない。
テレビ番組の好みは知らないけど、里沙の扱い方なら誰よりも知っているつもりだ。
里沙が何か言うよりも早く、財布を持って愛は部屋を出て行った。




292 :名無し募集中。。。:2008/07/21(月) 22:26:01.24 0
街の外れの方にある病院って、こういう時に不便だなと思いながら。
愛は記憶を頼りに、病院から一番近いコンビニへ足を進めていく。
本当なら、手作りのデザートでも作って食べさせてあげらればいいのだろうが。

一分一秒だって離れている時間が惜しい、心の底からそう想う。

饒舌過ぎるくらい饒舌になっていた里沙。
あの穏やかながらも寂しい光を宿す瞳。

始まりがあれば、いつか終わりが来る。
そう、彼女がいつまでもスパイとしてリゾナンターに留まるとは限らないのだ。

いつか、彼女はダークネスの元へと帰る日が来る。
それを阻止するたった1つの方法は、彼女の気持ちをリゾナンターへと完全に傾けてしまうこと。
気持ちが傾けば、彼女は真にリゾナンターの一員となり皆と共にダークネスと戦ってくれるだろう。
その日が来るまでに、少しでもいい、里沙の気持ちを揺らしてみせる。


病院から徒歩10分の距離にあったコンビニは、お世辞にも品揃えがいいとは言えなかった。
それでも、愛はプリンを3つとシュークリームを4個、自分の分のお弁当を購入する。
店員の愛想のなさに、客商売のくせに笑顔の1つもないのかとため息をつきながら。
コンビニを出て、愛は里沙が待つ病院へとダッシュする。


「ただいまって、あれ…」


急いで戻ってきたのに。
里沙はベッドの上で寝息を立てていた。
どこか幼く柔らかいその寝顔に、愛はフッと息をつく。


293 :名無し募集中。。。:2008/07/21(月) 22:27:25.54 0
「いつもこんな風やったらええのにねぇ。
まぁ、そんな素直で可愛げがあったら苦労しないか」


小さく苦笑いして、愛は備え付けの冷蔵庫にデザートを仕舞い。
一人でもそもそと、さほど美味しくもないコンビニ弁当を食べる。
テレビのボリュームを下げて、のんびりゆっくりと食事する愛。
夕食にはまだ早い時間とは言えたが、話し相手は夢の中。

食べ終わったゴミを片付け、愛は窓の外を見つめる。
日は暮れて、辺りを宵闇が包み始めていた。
ダークネスが纏う闇とは違う、生命全てを柔らかく包み込む温かい闇。

この日くらいは、ダークネスの襲撃がないといいなと想う。
襲撃があれば、好む好まざるに関わらずここを離れて皆の元へと行かねばならない。
今日この日くらいは、里沙とゆっくり過ごさせて欲しい。
こんな風にゆっくりと里沙と過ごす時間が、後どれくらい残されているのか分からないのだから。


「新垣さん、晩ご飯ですよー…あら、寝てるのね」

「後であーしが片付けますから、そこに置いておいてください」

「あら、じゃあ、お任せするわね」


看護師が運んできた里沙の夕食に、愛は虫などが付かないようにと蠅帳をかぶせる。
面白いテレビもないし、仮眠でもしようと愛はテレビの電源を消す。
優しい顔で眠る里沙の手を握りしめて、ベッドの縁に頭を乗せて。
愛もゆっくりと、眠りの淵に己の身を沈めていった。


294 :名無し募集中。。。:2008/07/21(月) 22:29:15.97 0
夢を見ていた。
柔らかい微笑みを浮かべる里沙、笑い合う皆。
温かくて、とても優しい時間。
夢だと分かっていても嬉しいと思いながら、愛はその夢を俯瞰する。

皆笑っていた、とてもいい顔で。
いつもこんな風に皆で楽しく笑いあえる未来を、この手で築き上げたい。
改めてそう想う愛の夢は、突然場面転換する。

涙を流しながら、里沙は精一杯笑顔を皆に向けていた。
その笑顔は悲しくて、ただただ愛の心をかき乱す。
やがて、里沙を包み込む闇色の光。
光が消えた後には、里沙はもう何処にもいなかった。
何度叫んでも、里沙が帰ってくることはない。


「…里沙ちゃん!」

「ちょ、何なのよいきなり!」

「あれ、あ、夢か…てか、暗い」

「暗いに決まってるでしょーが、もう消灯時間とっくに過ぎてるし。
まったく、愛ちゃんは…」


呆れたような声を出しながら、里沙は愛の頭に手を伸ばしそっと撫でる。
その手の感触が優しくて、愛は目を伏せた。
こんなに優しく、敵である愛の頭を撫でることが出来るのだ。
その優しさだけで彼女を信じるには充分だと、愛は半ば祈りにも似た感覚で想う。

295 :名無し募集中。。。:2008/07/21(月) 22:30:20.67 0
里沙の枕元に置いてある時計を見て、愛はその時間に驚く。
時刻は夜の11時過ぎ、ゆうに4時間は寝ていた計算になる。
起きた里沙に夕食を食べさせるどころか、逆に頭を撫でられるような状態になるなんて。
そのことに、愛は里沙に慌ててごめんと言う。


「疲れてたんだからしょうがないでしょ、一々謝らないの。
ここのところ、ドタバタしたもんね」

「そうやね、でももう2人も落ち着いたし。
後は里沙ちゃんが元気になればリゾナンター全員集合やよ」

「そうだねぇ、本当皆には迷惑かけちゃったな」

「そう思うなら、ちゃんと人に頼りなさい里沙ちゃんは。
1人で毎晩寝ずの付き添い続けるからこうなったんだから」


愛の言葉に、里沙は小さく苦笑いすると。
何もやることないねぇ、テレビも付けれないしと言いながら愛の髪の毛を指で梳いた。
優しい月光が差し込む部屋に、静寂が訪れる。
無理矢理話を逸らされたと分かっても、そのことに対して愛は何も言わない。

ジュンジュンとリンリンが傷ついたのは、間接的には里沙のせいとも言えなくもなかった。
里沙が2人を気にかけて、毎晩寝ずの付き添いをしたのは…
それもまた、里沙がリゾナンターへと気持ちを傾かせている証拠だと言える。
里沙が気持ちを傾かせていないなら、そんなことは周りのリゾナンター達に任せていたに違いないから。

間に合うだろうか。
里沙の気持ちをリゾナンターに完全に傾けるより先に、彼女はリゾナンターを去ってしまうのではないか。


296 :名無し募集中。。。:2008/07/21(月) 22:31:49.60 0
思い残すことは何もないと言わんばかりの顔で、皆のことを語った里沙。
その表情を例えるならば、やるべきことは全てやったから心残りはないと、旅立つ前に笑う旅人のようであり。
皆に全てを託したからこれで安心して逝けると笑う、余命幾ばくもない病人のようでもあった。

まだスパイとしての任務がそれなりの期間続くのなら、そんな表情を表に出す必要はないはず。
愛が想像している以上の早さで、里沙との別離の時が近づいているのかもしれない。


―――そんな愛の不安は、突如聞こえてきた3人のリゾナンター達の叫びによって決定的なものとなる。


3人は泣きながら叫んでいた、何故、あなたは…ガキさんは私達を裏切っているんですか、と。
聞こえる者の心を激しく揺さぶる強い叫びと、遠く離れた場所でも感じ取れるくらいの巨大なエネルギー反応。
これだけ強い叫びである、遠く離れていようと眠っていようとその声の内容ははっきりと全員に伝わっているはずだ。

里沙がスパイであることが、ついに皆に知れ渡る時がきたのか。
愛だけがその秘密を知り、里沙の心を何とかリゾナンターに傾けようと決意したばかりなのに。
あっという間にその決意は、3人の悲しすぎる心の叫びによって打ち砕かれた。


「行ってきな、愛ちゃん」

「里沙ちゃん、でも…」

「でもじゃないでしょーが、あんたはリゾナンターのリーダーなんだよ!
あんたが行かないでどうすんのよ!」

「でも…」

「でもじゃない、行け!!!」



297 :名無し募集中。。。:2008/07/21(月) 22:32:54.13 0
里沙の気迫に押されるように、愛は病室を飛び出す。
里沙は共鳴出来ないわけじゃない、だから…あの3人の心の声はしっかり聞こえていたことだろう。
スパイであると皆に知られてしまったスパイの末路は。

皆に糾弾されることだろう、ひょっとしたら感情の暴走の余り里沙を傷つける行動に走るかもしれない。
そうならなくても、里沙はきっと…リゾナンターを去るだろう。
秘密を知られた以上、リゾナンターにいつまでも留まる理由はないのだから。

裁きの時が来る。
皆を裏切る里沙の末路は、余程の奇跡でも起きない限りは暗いものとなるに違いない。
だが、けして里沙1人を傷つけさせるものか。
誰よりも早く里沙がスパイであると気付きながらそれを隠していた自分も、里沙と共に裁かれるべきなのだ。

里沙の心を傾けることはもう出来ないだろう。
ならば、せめて。

共に傷つき、リゾナンターを共に去ること。
それが、里沙に対して唯一愛がしてあげられることだろう。
そんなこと、里沙はけして望みはしないだろうが。

3人の元へと走る愛に聞こえる、時を刻む時計の音。
それは、刻一刻と近づく、裁きの時を愛に教える音。

―――離れていても感じ取れる里沙の心の痛みと3人の心の痛みに涙を流しながら、愛は夜の街を駆け抜けた。




298 :名無し募集中。。。:2008/07/21(月) 22:35:58.98 0
>>282-297
更新は以上になります

以上、代理投稿でした
不慣れなものでちゃんと投稿できてるか心配ですが…

299 :名無し募集中。。。:2008/07/21(月) 22:41:36.36 0
代理投稿お疲れ様です

300 :名無し募集中。。。:2008/07/21(月) 23:00:21.48 0
ないやいさん乙
いよいよメンバー全員が覚悟の時なのですね
光ある方へ向かってくれることを祈ってます

でもさすがに長すぎたんですねw
長文投稿は難しそうですなぁ

301 :名無し募集中。。。:2008/07/21(月) 23:23:14.10 0
>>298
代理投稿された方、ないやいさん乙でした
悲しみの海の底に辿りつき、海面を見上げた時
そこに光が差しているや否やw
完結を待つ

302 :名無し募集中。。。:2008/07/21(月) 23:36:55.49 0
更新乙
愛する者と共に闇に堕ちようとするとは、とんだ「春琴抄」だw
鬱な展開ではあるけど、不愉快じゃない
むしろ心が求めてる、そんな作品だった

303 :名無し募集中。。。:2008/07/21(月) 23:55:01.12 0
休日出勤だったので、今日の更新の流れが掴めてなかったけど
午前中に投下されてた作家さんとないやいの人は別人だったんですね
作品中の時間軸が近かったので、勝手に混同してた
これもこのスレの醍醐味ホゼナント

304 :名無し募集中。。。:2008/07/21(月) 23:55:05.01 0
更新お疲れ様です

>「でもじゃない、行け!!!」
この時のガキさんの心境を想像すると泣けるわ


305 :名無し募集中。。。:2008/07/22(火) 00:03:06.69 0
リゾ永久に

306 :名無し募集中。。。:2008/07/22(火) 00:05:35.77 0
これホントに泣けるね・・・

307 :名無し募集中。。。:2008/07/22(火) 00:26:22.70 0
ないやいです皆さんレスをありがとうございました

まず、何よりも規制されたないやいの代わりに代理投稿してくださった>>298さんに
心からありがとうと言わせてください本当に助かりましたありがとうございます

悲しみの1.5歩手前くらいということで前回の6期後編の時間軸はそのままに
愛さん視点で書かせてもらいました
ガキさんがスパイであると知りながらも僅かながらの可能性を信じて皆に何も言わない愛さん
そしてその想いが打ち砕かれる過程…正直この話はもうちょい時間軸を6期後編より動かすつもりでしたが
気がつけばこんな話になってましたよorz

さて次回はガキさん視点による中編となります今回と同様かそれより若干短いくらいの感じで
書こうと思っております規制のことがありますので、更新自体は2回に分けてといった形になると思います
徐々にないやいが書きたい場面の「1つ」それのクライマックスが近づいています重くなると思いますがよろしくお願いします

308 :名無し募集中。。。:2008/07/22(火) 00:37:27.58 O
悲しみが谺する
この胸を締め付ける
この夜を飛び越えて
助けて 誰か

309 :名無し募集中。。。:2008/07/22(火) 00:38:16.26 O
代理投稿の方、ないやいさん乙です
もしかしたら里沙がスパイであると愛が気付いていることを里沙自身も気付いていたのかなと感じました
何も言わずに愛をみんなの元へ行かせる里沙に胸を打たれました
次回も楽しみに待っています

310 :名無し募集中。。。:2008/07/22(火) 01:26:10.70 0
前スレの画像付き過去ログ更新しました
http://resonant.web.fc2.com/

ちょっと変更を行ってトップページに前スレ416の予告編を入れてみたんですがいかがでしょう
見られますか?
小さめですが音が出ますので気をつけてください

作者の方にはここで使用許可をいただけるようお願いします

311 :名無し募集中。。。:2008/07/22(火) 01:27:56.52 0
画像クリックで停止再生できます

312 :名無し募集中。。。:2008/07/22(火) 01:31:50.29 0
>>310-311
うおーかっけーーー
見れましたよ 乙です

313 :名無し募集中。。。:2008/07/22(火) 03:02:06.45 0


314 :名無し募集中。。。:2008/07/22(火) 04:46:35.71 0
お目覚めホゼナント

315 :名無し募集中。。。:2008/07/22(火) 06:20:12.62 0
よいしょ

316 :名無し募集中。。。:2008/07/22(火) 06:28:26.51 0
第3章、投下します
一行予告みたいなのを入れたいがために時刻指定もしてましたけど
やっぱり気ままに投下するとします

1.>>242-244
2.>>250-253


 ―――このまま死んでしまえれば、どれだけ楽になれるんやろ


物語は動き始めます

317 :名無し募集中。。。:2008/07/22(火) 06:29:16.39 0
3.

この闇の中に、理性は存在しない。
本能のみが存在する。
リゾナンターのリーダーとして人望を集め、
緻密な計算をもってして戦闘に臨んでいた愛もまた、
ここでは、ただ本能のままに凶器を振り回しているだけであった。

いつしか、愛は恐れられていた。
愛と争う者は殺される。愛が手をかざせば、相手は一瞬で消失する。
思考という言葉からかけ離れた堕落者たちは、その本能で愛を恐れていた。


「…よこせ」
「ひっ!!!」

無造作に手を伸ばせば、怯えた男は持っていた酒を差し出した。
愛は乱暴に奪い取るとその蓋を開け、一気に体の中へ流し込んだ。

アルコールが身体を蝕む。
ふわふわとした感覚は、この闇の中で明るい幻覚を愛に見せていた。
ただぼんやりとした光。ひどく弱くて、すぐに消えてしまいそうな灯火。
それでも、その光を見ることだけが愛の楽しみだった。
どれだけ身体と心が重く汚れている時でも、その瞬間だけは少しだけ幸せになれる気がした。

コンクリートの壁に身体を投げ出す。
冷え切った無機質なそれは、愛のほてった身体を冷やすのにちょうどよかった。
いつもならば酔いが徐々に覚めていき、ぼんやりとした意識がハッキリしたものになってくる。

この日はなぜか、いっこうに酔いが覚めなかった。
視界が歪んだままになり、愛の足取りはひどくおぼつかない。

318 :名無し募集中。。。:2008/07/22(火) 06:29:56.66 0
「見つけたぞ、i914…!!!」

背後から聞こえた声に、愛はゆっくりと振り返った。
そこには武装した数人の男。ダークネスの構成員だった。

「……なんや……お前ら………」

直感的に、相手は敵であると感じていた。
しかし対抗すべく行動するまでの思考を巡らせるほどには、
酔いの覚めぬ愛の脳が働くことはなかった。

男たちはひとつふたつ頷き合うと、瞬く間に間合いを詰めてきた。
間髪入れずに飛んできた拳の一発目はかろうじてかわしたが、続く二発目が腹部をとらえる。

「…う、ぐっ……」

ぐらりと視界が傾き、愛は壁際に手をついて身体を支えようとする。
けれど指先は壁をなぞるだけで、何の役割も果たさなかった。
重力に引き寄せられるように、愛の身体はゆっくりと地面へ沈んだ。

「…i914ともあろうモノが、こんな体たらくとはな…」
「これが、俺達が恐れていたあの殺人兵器…」
「殺さずに連れ戻せと…それがダークネス様の命令」

男は蹲る愛の頭をつかみ、顔を上げさせる。

「…つまり、殺す前までならばどうしたっていいってことだ…」

バキッ。
鈍い音と共に、口の中に血の味が広がる。
男はその一撃をきっかけに、愛の顔面を何度も何度も殴打した。
別の男はまた、手足に執拗に蹴り続ける。

319 :名無し募集中。。。:2008/07/22(火) 06:30:40.33 0
抵抗する余力などとっくになかった。
大量の血を吐き出しているせいで、目の前の男の服は赤く染まっている。
それなのに、まだ自分の意識はかろうじて保たれていた。
常人ならいざ知らず、例え他のリゾナンターであっても命が危ない頃だろう。

こんなにも強靱な精神力を持ってしまったのは、リゾナンターのリーダーとしての責任感が育んだのか、
それとも、自分が呪われた生命体である故なのか…


―――このまま死んでしまえれば、どれだけ楽になれるんやろ―――


何もかも捨てて。
自分が生きてきた証とか、義務とか使命とか、そんなものは投げ捨てて。

 …そういえば、あーしはなんで飛び出して来たんやろ…
 みんなの前から逃げてきたけど…
 あぁ、ほや、ガキさんがおらんって、
 ガキさん、あーしらのこと置いて消えちゃうから、

 けど、みんな、ガキさんのこと……

記憶の片隅に追いやられていた過去を、愛は思い出していた。
この闇に落ちてから、一度も振り返ることのなかった過去。
ここで過ごしてきた時間が悪にまみれて醜いものであることくらいは自覚していたが、
記憶がそのきっかけに行き着いて、愛は自嘲気味に笑った。

 …あーし、とっくに逃げ出しとったんやん…

320 :名無し募集中。。。:2008/07/22(火) 06:31:27.26 0
グシャッ。

何十発目かの拳が愛の顔を叩く。
男は呆れたようにため息を一つ吐き、愛の身体を地面に投げ出した。
愛は、糸の切れた人形のような姿で仰向けに転がされていた。

「…しぶてぇ女だな…、さすがはi914サマってところか」

闇に覆われた空から、ぽつり、ぽつりと滴がこぼれる。
それはすぐに激しい雨へと変わり、倒れた愛の身体にも容赦なく降り注いだ。

ぼんやりと開いた視界に、キラリと光る刃物。
いくら殴打しても意識を失うことのない愛に、男たちは苛立ちを感じていた。

「殺しちまっちゃいけねぇって言うからな…」

右腕を。右肩を。ナイフが順に斬りつけていく。
痛みはもう感じることもないが、苦しみが全身を支配していた。

もう、終わりにしてほしい。そのナイフで心臓ごと貫いてしまえば。
愛は、絶望を祈るようにして目を閉じた。


頬を伝うものは、雨なのか、それとも涙なのか。
愛には、わからなかった。


321 :名無し募集中。。。:2008/07/22(火) 06:32:03.87 0
>>317-320
本当は今週中に投下完了したいけどどうなるやら

322 :名無し募集中。。。:2008/07/22(火) 07:22:53.56 0
こっちとしては話の展開がどうなるやら
気になって気になってw

323 :名無し募集中。。。:2008/07/22(火) 08:23:12.60 0
待ってますよ!

324 :名無し募集中。。。:2008/07/22(火) 09:31:09.80 0
今日も猛暑のホゼナント

325 :名無し募集中。。。:2008/07/22(火) 10:44:09.43 O
ホゼナント

326 :名無し募集中。。。:2008/07/22(火) 11:36:06.02 0
暑いときにあなたがしてほしいことは?

1.ガキさんに背筋の凍るような脳内体験をさせてもらう
2.ミティに氷漬けにしてもらう
3.愛ちゃんに「すぐ迎えに来るやよー」って南極に置き去りにされて案の定忘れ去られる
4.「心頭滅却すれバ火もマタ涼しデス!」と何かを勘違いしたリンリンに燃やされる

327 :名無し募集中。。。:2008/07/22(火) 12:27:36.23 0
>>326
1以外は全部死んじゃうホゼナント


328 :名無し募集中。。。:2008/07/22(火) 12:30:52.97 0
1も精神的に死んじゃいそうな悪寒

329 :名無し募集中。。。:2008/07/22(火) 12:40:36.99 O
一瞬ポケモーQ&Aが転載されたのかと思ったw

330 :名無し募集中。。。:2008/07/22(火) 13:56:10.57 O
酷暑のホゼナント

331 :名無し募集中。。。:2008/07/22(火) 14:44:47.29 0
>>326
あえてそこで選択肢にない「絵里に風を吹かせてもらう」を選択してみる
風だけなら涼しくないかも知れないが絵里ならきっと寒い発言も一緒にプレゼントしてくれそうw

332 :名無し募集中。。。:2008/07/22(火) 15:18:59.06 O
Q.暑いと嘆くホゼナンターにあなたがしてあげたい事は?

高橋 南極旅行に連れて行ってあげます
新垣 恐怖体験を疑似体験☆スゴくリアルなんですよ〜(笑)
亀井 絵里のギャグで涼しくさせます!一瞬で凍りつきます!
道重(さえみ) 皮膚感覚破壊…
田中 一緒に全力で走る(●^o^●) 向かい風が気持ちぃぃはず(*_*)? 走った後ゎょけぃに暑くなっちゃいますけどねネ(笑)
久住 小春のテレキネスで扇風機のパワーアップ↑↑
光井 半殺しにしたら暑いとか言うてる場合やなくなると思います
ジュンジュン 凍らせたバナナあげます
リンリン 夏だからこそキャンプファイヤー!バッチリでーす!


全部お断りしたいホゼナント

333 :名無し募集中。。。:2008/07/22(火) 15:55:53.73 O
さゆw
じゃあ俺はジュンジュンで…

334 :名無し募集中。。。:2008/07/22(火) 16:02:47.36 O
凍らせたバナナって普通においしいよね?

335 :名無し募集中。。。:2008/07/22(火) 16:10:47.10 O
>>334
自分バナナがダメなんですorz
あ!だからってあの姐さんの回し者とか部下とかじゃないからね!w

336 :名無し募集中。。。:2008/07/22(火) 16:11:47.67 0
>>332
みっつぃそのキャラはここじゃないよw

337 :名無し募集中。。。:2008/07/22(火) 16:26:17.91 0
光井さんは「あ・・・今のビジョンは・・・いや、なんでもないですよほんま。世の中聞かん方がええこともあるんです。例えば自分の死期とか」って言ってくれます

338 :名無し募集中。。。:2008/07/22(火) 17:29:24.70 0
知覚過敏に凍ったバナナは敵かもしれないホゼナント

339 :名無し募集中。。。:2008/07/22(火) 18:35:16.61 0
完全に凍ったバナナは釘も打てるからねえ

340 :名無し募集中。。。:2008/07/22(火) 19:25:27.25 O


341 :名無し募集中。。。:2008/07/22(火) 19:57:45.65 0
>>326
愛ちゃんに南極に連れて行ってもらうということは、
テレポーテーション中は身体が密着するということ
…3だな


342 :名無し募集中。。。:2008/07/22(火) 20:20:42.83 0
>>341
その思い出さえあれば生きていけるよな
・・・いや生きてはいけないけどまあ悔いはないというか

343 :名無し募集中。。。:2008/07/22(火) 20:28:58.09 0
涼をとりたいなら

ホゼ)<まさかガキさんがリゾナンターから去るなんて(嘆

川*’ー’)<誰が猿やねん、ウキィーッ

凍死するなw

344 :名無し募集中。。。:2008/07/22(火) 20:59:51.43 O
ミティが自ら氷を出すまでもなく凍死するレベルw

345 :名無し募集中。。。:2008/07/22(火) 21:16:46.44 0
猿じゃないとノリ突っ込みできないけど
猿だと全力を発揮するリーダー

346 :名無し募集中。。。:2008/07/22(火) 21:54:58.98 O
ホゼナント

347 :名無し募集中。。。:2008/07/22(火) 21:55:38.92 O
ホゼナント

348 :名無し募集中。。。:2008/07/22(火) 22:41:44.66 O
今日落ちんのはやい?

349 :名無し募集中。。。:2008/07/22(火) 22:43:48.60 0
あぶない

350 :名無し募集中。。。:2008/07/22(火) 22:56:14.23 0
こういう時用に話をストックしておけばいいんだがなかなかそうもいかないし
1レスネタとかも思いつかんorz
だが意地でもこのスレは落とさんよ

351 :名無し募集中。。。:2008/07/22(火) 23:25:22.82 0
今夜は危ないホゼナント

352 :サボリンちゃんヽ( ゚∀。)ノ:2008/07/22(火) 23:35:27.55 0
したらばに今週末予定のアレに関するスレを新しく立てました
関心ある方はぜひそちらも覗いて書き込んでやってください

353 :名無し募集中。。。:2008/07/23(水) 00:01:32.84 0
サボリンちゃん乙
さぼっているように見せかけてしっかり動くサボリンちゃん素敵www

354 :名無し募集中。。。:2008/07/23(水) 00:16:02.64 O
眠れない夜はがきさんに寝かせて欲しいホゼナント

355 :名無し募集中。。。:2008/07/23(水) 00:20:08.28 0
>>354
( ・e・)<いいの…いい夢が見られるとは限らないけど…

冗談はさておき眠れるといいねホゼナント

356 :名無し募集中。。。:2008/07/23(水) 00:42:17.06 0
ホゼ

357 :名無し募集中。。。:2008/07/23(水) 01:00:58.51 0


358 :名無し募集中。。。:2008/07/23(水) 01:04:18.07 O
悲しみのホゼナント

359 :名無し募集中。。。:2008/07/23(水) 01:16:50.33 0


360 :名無し募集中。。。:2008/07/23(水) 02:09:12.73 0
寝る前にホゼナント

361 :名無し募集中。。。:2008/07/23(水) 02:44:32.31 O
从#~ー~)<くすくす

362 :名無し募集中。。。:2008/07/23(水) 03:37:59.15 0
お腹すいたけどホゼナント

363 :名無し募集中。。。:2008/07/23(水) 04:16:13.51 O
寝る前にホゼナント

364 :名無し募集中。。。:2008/07/23(水) 05:18:28.50 0
目が覚めてホゼナント

365 :名無し募集中。。。:2008/07/23(水) 06:29:14.69 0
んじゃ俺も目覚めのホゼナント

366 :名無し募集中。。。:2008/07/23(水) 07:22:39.96 O
俺も俺もーお目覚めホゼナント

367 :名無し募集中。。。:2008/07/23(水) 08:16:28.01 0
会社からホゼナソト

368 :名無し募集中。。。:2008/07/23(水) 09:48:54.39 O
暑いよホゼナント

369 :名無し募集中。。。:2008/07/23(水) 10:50:11.72 O
パンが焼き上がるのを待ち続けながらホゼナント

370 :名無し募集中。。。:2008/07/23(水) 11:24:33.79 O
大人気リゾナンターパン

愛パン 勝手に口の中に飛び込みます

里沙パン 味がランダムで変わるように感じます

愛佳パン 食べる前に味が分かります

ジュンジュンパン バナナパン

371 :名無し募集中。。。:2008/07/23(水) 11:52:26.99 O
第4章、投下します
なんか閑散としてるので行ってしまえ行ってしまおう
ケータイからなのでどうなるやら不安ですが

1.>>242-244
2.>>250-253
3.>>317-320


 ―――あたしが、彼らの精神を止めたの


殺させやしません

372 :名無し募集中。。。:2008/07/23(水) 11:53:49.91 O
4.

衝撃は、来なかった。
どれくらい目を閉じていたのかはわからないが、そう長い時間ではないはず。
身体を叩く雨の強さは、さっきまでと変わっていないようだった。

ゆっくりと目を開く。
目の前には、石化したように停止している男の姿があった。
ナイフを振りかぶって、今にも振り下ろそうとするその姿のまま。

止まって、る?

愛は必死に状況を把握しようとしたが、上手く頭が回らない。
身体を動かそうにも、どこにも力が入らなかった。
さっきまではまったく感じなかった傷の痛みを感じて、愛は顔をしかめた。


ぴちゃっ。
濡れた地面に足音が聞こえ、音のした方へと顔を向ける。

「…誰、や?」

ぴたり、ぴたりと、足音は確実に近づいてきていた。

目の前で動きを止めている男たち。
近づく不気味な足音。
そして、

「―――あたしが、彼らの精神を止めたの」

何もかもがこの堕落した闇には相応しくない。
立ち止まったのは、ここでは見慣れぬ、黒いローブを纏った女。

373 :名無し募集中。。。:2008/07/23(水) 11:55:08.47 O
「あんた、は、誰や…」

愛は同じ言葉を繰り返した。
女の顔は黒いフードに覆われてうかがい知ることはできない。

だが、敵だとは思わなかった。
彼女からは攻撃の意志は感じられない。
逆になぜか彼女の声に懐かしさを覚えた。
ずっと、近くで聞いていたような。
それが誰だったのか、どこでだったのか、いつのことなのか…

「あなたにとっては、初めましてかもしれない」

女は愛の顔の近くにしゃがみ込み、見下ろす格好になった。
それなのにフードの中の素顔は見ることができず、愛は苛立った。

「でも、あたしはあなたに何度か会ったことがある」
「どういうこと…」
「この男たちは、あたしが精神干渉を応用して止めておいた」
「精神…干渉…?」

愛の最初の疑問は、女が一方的に話し続けたせいで遮られてしまったが、
続けられた言葉に愛は驚き、問い返した。

「精神干渉…、ガキさんと、同じやんか…」

一瞬、女の動きが止まった。
愛の言葉の何かに反応したかのように。
だが、何もなかったかのように女は言葉を続けた。愛はまったく気づいていない。

374 :名無し募集中。。。:2008/07/23(水) 11:56:18.75 O
「…普通の精神干渉ではもちろん動きを止めることはできない。
 能力を増幅させるこの腕輪を身につけたことで…、
 精神から入り込んで、神経の操作が可能になる…」

右腕に着けられた小さな腕輪。
何の飾りもないシンプルなものだが、愛はこれにも見覚えがあるような気がした。

「リゾナント・アンプリファイア…、れーなといっしょやな、その腕輪の…ちか…、ら……」

言葉の語尾がかすれるように小さくなっていく。
痛めつけられた身体が悲鳴を上げ、限界を迎えていた。

「なぁ…? あーしとあんたは…、どこで会ったことがあるんや…?
 あんたは…、何者…、な、ん…」

相変わらず、愛には女の素顔は見えないでいた。

 あんたは、誰?
 どうしてこんなにも、懐かしさを感じさせる?
 あーしが、まったく知らないような人やない…
 あーしはきっと、この人を知っている…、それなのに、何で…

薄れゆく意識の中、愛は必死で記憶を辿っていた。
感じ取れるこの女の雰囲気を、持っているピースに何度も当てはめようとしていた。
それなのに、答えが見つからない。

本能のままにフードに向けて手を伸ばそうとする。
素顔を、見たいという想いで。
目的を果たさぬまま力尽き、だらりと地面に打ち付けられそうになった手を、女は右手でつかんだ。

375 :名無し募集中。。。:2008/07/23(水) 11:57:27.75 O
女は、目を閉じた愛の顔をじっと見つめていた。
血だらけの口の端を、ローブの袖でそっと拭う。

女は愛の身体を抱き起こし、自分のひざの上に乗せる。
ローブの袖に隠していた小さな箱から錠剤を取り出すと、それを愛の口に含ませた。
それは、体力の回復効果のあるもの。
少し時間が経って意識が戻る頃には、かなり回復しているはずだった。

ローブを脱ぎ、濡れて冷えていく愛の身体を包んだ。
緩くウエーブのかかった長い髪と彼女の素顔が、よくやく露わになった。

「…愛ちゃん、やっぱ覚えてたんだ…」

女は小さなため息をついて一瞬微笑み、それから切なそうに首を振った。
愛に、その記憶さえなければ。
予定通りに、記憶が消去されてさえいれば。
愛がこんな目に遭うこともなかった。
愛をこんな目に遭わせたのは、自分の責任なのだと彼女は思った。

「…こんなに、傷だらけの身体になっちゃってさぁ…」

傷だらけの身体を抱きしめ、涙をこぼす。
許してほしいなんて、とても言えないけれど。
今はまだ、自分の正体なんて、とても明かすことができないけれど。

せめてほんの少しだけでも、あなたの力になることができるのならば―――


雨粒と涙が、髪を濡らしてゆく。

―――女は、女こそが、里沙だった。

376 :名無し募集中。。。:2008/07/23(水) 11:58:24.57 O
>>372ー375

うまく貼れてるといいんですが

377 :名無し募集中。。。:2008/07/23(水) 12:02:03.98 0
>>376
貼れてるよ乙
携帯でもハイフンは半角でね^^
今から読ませてもらいます

378 :名無し募集中。。。:2008/07/23(水) 12:29:54.25 0
楽しみです
仕事終わって
帰宅してから読みます
たぶん夜になるけど・・・
今日も暑い


379 :名無し募集中。。。:2008/07/23(水) 12:33:44.08 O
これだけ一応直しておこうかな

>>372-375

改めまして乙です
やっと再会できたのに。・゚・(ノД`)・゚・。
続きがかなり気になります!
楽しみに待ってますね

380 :名無し募集中。。。:2008/07/23(水) 12:37:19.97 0
>>376
更新乙です
記憶を消去されてもその存在は消えなかったガキさんが側にいるのに、気づけないとは何とも切ないw
続きを持ってます

381 :名無し募集中。。。:2008/07/23(水) 14:06:20.06 O


382 :名無し募集中。。。:2008/07/23(水) 14:35:43.39 0
ffっぽくて好き

383 :名無し募集中。。。:2008/07/23(水) 15:26:06.22 0
曇天のホゼナント

384 :名無し募集中。。。:2008/07/23(水) 17:02:13.43 O
ホゼナント

385 :名無し募集中。。。:2008/07/23(水) 17:50:14.95 O
ホゼホゼホゼーヌホゼナント

386 :名無し募集中。。。:2008/07/23(水) 18:41:37.37 0
テスト勉強疲れたからホゼナント

387 :名無し募集中。。。:2008/07/23(水) 19:34:09.43 0
ホゼナント

388 :名無し募集中。。。:2008/07/23(水) 20:22:31.25 O


389 :名無し募集中。。。:2008/07/23(水) 20:47:34.62 0
作品を待つ

390 :名無し募集中。。。:2008/07/23(水) 21:27:48.94 0
期待ほ

391 :名無し募集中。。。:2008/07/23(水) 21:42:12.68 0
週末にでも投下できたらいいんだがなぁ…
他の作者さんに期待ホゼナント

392 :名無し募集中。。。:2008/07/23(水) 22:23:37.59 0
週末にまた投下ラッシュくるかな

393 :名無し募集中。。。:2008/07/23(水) 22:25:07.31 0
今週末は・・・どうだろうね

394 :名無し募集中。。。:2008/07/23(水) 22:30:54.69 0
ダーク)<何、今週末にリゾナンターの支援者たちの集会があると
       精神操作して、ダークネスの僕にしてしまえ

( ・e・)<…はい、って思いっきり計画ばらしてるし

395 :名無し募集中。。。:2008/07/23(水) 22:48:35.24 0
ないやいとか言われてる人ですがまたしても長文と化しているので
いっそある程度書けたところまで小出しで投下しようかなと思います
投下予定時刻は日付の変わる頃ですよろしくお願いします

396 :名無し募集中。。。:2008/07/23(水) 23:17:50.82 0
>>395
やや夏枯れ気味のスレを潤す恵みの雨到来
待ってます


397 :名無し募集中。。。:2008/07/23(水) 23:33:21.50 0
0時の投下前に注意書きを投下しておきます(規制対策)

・それなりの長さ(内容は8レス分です)
・こんなのガキさんじゃないやい
・真綿で首を絞めるようにじわじわじわじわと書かれる鬱

以上になります
最後の更新は以上になります云々のアンカー付きレスは規制対策を兼ねて後で打ちます
では0時までしばしお待ちください

398 :名無し募集中。。。:2008/07/23(水) 23:51:11.90 O
連投に効果あるかなホゼナント

399 :名無し募集中。。。:2008/07/24(木) 00:00:34.66 0
「ここは…」

「ここは…じゃないよ、里沙ちゃん。
何やってんの本当」


目を開けた先には、怒りを露わにした愛と。
そして、里沙を取り囲むように立つ7人のリゾナンター。

ジュンジュンとリンリンの病室から出て、医師を呼びに行こうとしたその後の記憶がない。
おそらく自分は倒れてしまったのだろうと、他人事のように想う。

夕方から翌日の朝まで一睡もしないで付き添うなんてことを数日も続けて、それで倒れない方がおかしいのかもしれない。
朝になって病院を後にしても、その後殆ど一睡も出来ない状態で夕方を迎えていたのだから。
脳裏を過ぎる、ダークネス幹部の一人である吉澤ひとみの言葉。


『やり過ぎってお前は言うけど、お前、自分が何者か分かって言ってるのか?
お前は、ダークネスのスパイなんだよ。』

『次の調査はあたし一人で行うから、まぁ、この間のようにはならないように努力はするよ。
でもな、新垣、忘れるなよ。
お前はリゾナンターじゃない、ダークネスのスパイの新垣里沙だ。
お前がダークネスを裏切りリゾナンターに付くのなら…分かってるよな』


情けをかけてもらっている、それが分からない程愚かではない。
他の幹部がこの任務に就いていたら、とっくに里沙をスパイ任務から切り上げさせて『処理』に回し。
里沙が裏切らぬようにと人質に取っている安倍なつみを処刑する、そのくらいのことはされているだろう。

400 :名無し募集中。。。:2008/07/24(木) 00:02:07.13 0
吉澤には『M』時代から世話になっていて、なつみとはまた違った意味で師弟のようなもの。
お互い洗脳系能力の持ち主ということもあり、あらゆる洗脳系能力に関する知識を教えてもらう日々を過ごした。
自分の弟子みたいなものだという感覚があるからこそ、吉澤は里沙にああ言うのだろう。
弟子に『処理』を施す真似はしたくない、だから、里沙に忘れるなと言い聞かせるのだ。

人質を取られていることを忘れ、リゾナンターに与することがあるならば。
その時は問答無用で里沙を『処理』し、なつみを抹殺にかかるぞ、と。


「ガキさん、何でそんな無茶するんですか?
一人で背負い込まなくても、絵里もさゆも夜間の付き添いくらい出来たのに」

「うん、それは分かってた。
でも、2人のこと心配だったから」

「心配なのは皆同じです、ガキさん何も分かってない。
ガキさん1人が無茶して倒れる必要なんて何処にもないじゃないですか。
さゆみ達、そんなに頼りにならないですか?」


さゆみの言葉に、そういう訳じゃないと言って里沙は口を閉ざす。
頼りになるならない、そういう観点で言うなら。
今のさゆみも絵里も充分すぎると言ってもいいくらい、頼れるメンバーとして成長した。

夜間の2人の付き添いを、絵里とさゆみにも協力するように言わなかったのは。
2人のことを自分自身への戒めとしたかったから。
ダークネス幹部の中でも比較的温厚な吉澤がいながら、2人があそこまで手ひどく傷つく事態になったのは。

吉澤は最近の里沙との会話で気付いてしまったのだ。
里沙が徐々にリゾナンターの方に引き寄せられている、と。
それを確認する為にわざと2人を手ひどく傷つけ、里沙の反応を見たのだろう。

401 :名無し募集中。。。:2008/07/24(木) 00:04:03.57 0
里沙がほんの少しでもリゾナンターの皆に対する好意的な感情を見せることがあれば、
吉澤は容赦なく、またあの2人のように手ひどく…場合によっては死に至るレベルで皆を傷つけるに違いない。
一度目は確認の為だっただろう、だが次は、里沙に対する警告の1つとして。

それを避ける為には、吉澤に対して余計な感情を見せないこと。
2人のことを自分自身への戒めとすることが、間接的に皆を守ることになる。
意識の戻らない2人に付き添いを続けることで、里沙は自分自身を厳しく律していた。
忘れるな、吉澤に対して余計な感情を見せてしまえばまたこのような事態になるのだ、と。

何も言わずに黙り込む里沙に、皆が一様に不思議そうな表情を見せる中。
愛が大きく1つ、ため息をつく。


「あー、もう、この頑固もんが。
…皆は戻ってええよ、後はあーしが言っておくから。
ジュンジュンとリンリンの退院準備頼むわ、皆」


愛の一言に、皆渋々といった表情で部屋を出て行く。
皆を遠ざけてくれたのはありがたいが、愛と2人というのもそれはそれで気まずかった。
仲は悪いどころかリゾナンターで最も仲のいい仲間、だが今最も隣に居てほしくない相手は間違いなく愛である。

精神感応の能力を使うことなくとも、愛は人の心の機微に敏感な人間だ。
そして、今の自分は体調の崩れから精神的にも大分隙がある状態。

普段の里沙なら、皆に自分の本当の心の声が聞こえないようにしっかりガード出来るのだが。
今は、しっかり気をつけていないと本当の心の声をあげてしまいそうなくらい、自分の心が弱っている。
気をつけないと、愛に余計なことを知られてしまうかもしれない。

警戒する里沙の心が伝わっているのか、愛は静かに口を閉ざしたままベッドの横の椅子に腰掛ける。
―――その横顔は、最初に出会った頃と比べると随分頼もしく見えた。

402 :名無し募集中。。。:2008/07/24(木) 00:06:08.16 0
初めて出会った時、愛はダークネスの下級兵を相手に必死で戦っていた。
超能力組織と聞かされていたのに、彼女はたった1人で戦っている。
事前に与えられていた情報と実際の彼女との差に、これは一体どういう事だろうと首をかしげる里沙。

組織というからには、何らかの戦闘訓練を受けているのが普通だろう。
だが、里沙の視界に映る彼女はお世辞にも戦闘訓練を受けてきた人間とは言えないくらい、素人丸出しの動き。
そして何より、彼女を援護する仲間は辺りを何度見渡してもいない。

超能力者組織と言っていたが、まさか1人、しかもダークネスの下級兵相手に手こずるレベル。
こんなくだらないことの為に、なつみを人質に取って里沙をスパイとして潜り込ませようとするなんて。
ふつふつと湧き上がる怒りを堪えることは難しかった。

足を傷つけられ、焦りを全面に出す彼女。
冷たいようだが、見殺しにしていいだろうと里沙はこの時思っていた。
この程度の能力者、倒されるならそこまでの能力者ということである。
わざわざ、スパイ活動をするまでもない、そう思っていたその時。

里沙の心を揺るがす、大きな声が聞こえた。

誰か助けて、その声が聞こえた瞬間、里沙は思わず自分の能力を解き放つ。
精神干渉の応用、意思を持たぬ無機物に自らの意識を半分乗せて操る技。

本来ならば精神干渉を使用する際、里沙の意識は肉体から完全に離れる状態になる。
それは相手の意識をのっとる為に、自らの意識をその意識に覆い被せて包み込むようにする必要があるからだ。
だが、この技はその必要がない。
戦闘系能力を持たぬ里沙が戦いで生き抜く為に身につけた、戦闘術の1つ。

一瞬で仲間である下級兵の動きを封じきった里沙は、愛に声をかける。
この技は本来の能力の使い方に反する能力の使い方をしているため、著しく精神力を消耗するのだ。
長引かれるようなことがあっては、彼女共々、共倒れしかねない。

403 :名無し募集中。。。:2008/07/24(木) 00:08:09.30 0
光使いの能力を使い、一瞬で下級兵の存在を消し去った彼女。
幼い笑顔で、ありがとうと言ってきた彼女に里沙は冷たい言葉を投げかける。


「あの程度の相手に手こずって、それでダークネスと戦っていくつもり?」


本心から出た言葉だった。
彼女が戦っていた相手は、ダークネスの中でも最弱の層に位置する。
そんな相手に手こずっているようではダークネスという巨大能力者組織と戦っていくなんて、
無茶という次元を超えてありえない、あり得なさすぎて失笑すら出来ない。

黙り込む彼女に声をかけたのは、スパイ活動をする為だけではなかった。
無謀を通り越して絶望的ですらある戦いに挑む彼女が、余りにも哀れで仕方なかったから。

そうして、スパイ活動をする意味があるのか分からないような状態から、里沙のスパイ活動は始まった。
どうしたらええんやざと困った顔で言う彼女に、半分呆れながら仲間を探すように言い。
徐々に集まっていく仲間達が起こす、下らなさすぎる喧嘩に真剣に悩む愛を叱咤し。

今や、そんな日々を笑い話に出来るくらい。
愛は立派に成長し、すっかり組織のリーダーらしくなった。

―――もう、自分が側に居て支えなくても大丈夫なくらいに。


沈黙に耐えきれなくなって、里沙は愛に声をかける。

404 :名無し募集中。。。:2008/07/24(木) 00:10:08.12 0
「リゾナントはいいの、愛ちゃん?」

「あぁ、臨時休業にしたし。それよか、里沙ちゃん。
何があったん?」

「何が、って?」

「ここのところ、調子よくなさそうにしとったけど。
眠れない理由でもあった?」


里沙の目を覗き込むように聞いてくる愛に、里沙は無言を貫く。
愛は自分に対して甘い。
だから、こうすれば愛は何も言えずに引き下がる。

長年の付き合いの中で、愛は里沙のことに関してはリゾナンター1分かっているだろうが。
その逆もまた然りで、里沙は愛のこと、特に扱い方に関してはリゾナンター1分かっていると言い切れる。

卑怯だなと自分でも思う、だが、愛に何を思っているか知られるわけにはいかなかった。
ほんの少しでも変だなと思うところを見せたら、彼女はきっと里沙が本当のことを言うまでじっと待つだろう。
絶対に諦めないよ、絶対に聞き出してみせる。
そんな目で見つめられたら、今の自分はきっと、言うまいと思っていることまで話しかねなかった。

再び訪れる沈黙。
さっきまでの横顔とは違い、愛の目にはどこか昔を懐かしむような切なげな光が宿っている。
心が共鳴しているわけでもないのに、愛は里沙がさっきまで昔を思い返していたように、
自分も昔を思い返しているのだろうか。

出会った時には背中くらいまであった髪は、頬くらいまでの長さに変わり。
染められていなかった黒髪は柔らかな栗色に染められ、顔立ちはどこか凛々しくなった。
何より、頼りなげだった瞳には、皆を守るという強い意志が常に浮かぶ。

405 :名無し募集中。。。:2008/07/24(木) 00:12:22.00 0
人というのは、こんなにも変われるものなのだとしみじみと想う。
愛ももちろん、他の皆も昔とは比べものにならないくらい成長し、立派な能力者となった。
吉澤の確認の任務のうちに、何故か愛は含まれていないことを考えると。

そう遠くないうちに、本当にこの日々が終わるのだ。
どちらにも真に所属することが出来ないなら、せめてこの日々が長く続けばいいと祈ったけれど。
神様は自分に辛いことばかりを押しつけて、何がしたいのだろうか。

もう自分がいなくても彼女達はちゃんとやっていける、そう心の底から想うのに。
それでも何故か、寂しいと想う気持ちに苦笑したくなる。


「しかし、本当色んなことがあったよね」

「何、急に」

「いや、何か振り返ってみて色々あったなぁって思うから。
愛ちゃんだってそう思うでしょ?」

「まぁ、確かにね」


何を考えていたか分かるのに、こうして愛に話を振る自分の気持ちが分からない。
そんなことを話したところで、自分の中にある寂しさが深まるだけなのに。

もうすぐ、終わりを迎えるのなら。
せめて、少しくらいは自分の中の何か得体の知れない気持ちに正直になってもいいのかもしれない。
そう思ったら、止まらなかった。
溢れ出る気持ちをそのまま言葉に乗せる。

406 :名無し募集中。。。:2008/07/24(木) 00:14:28.55 0
言葉が切れたのと、愛の両腕が里沙に伸びたのはほぼ同じタイミング。
背丈の割には大きい手のひらで優しく髪を撫でられ、そして背中に細い細い両腕が回されたのを感じながら。
愛の声が鼓膜を震わせながら、心まで震わせるように伝わってくるのは気のせいだろうか。

両腕に込められた力、心の扉を叩き続ける愛の強い想い。
まだ完全に彼女達に流されるわけにはいかないのだと分かっていても、
その想いは応えたくなるだけの強さを持って里沙の心の扉を叩き続ける。

おそるおそる手を伸ばして、その華奢な背中を抱きしめようとしたその時。


「新垣さん、回診の時間ですよー。」


その声に反射的に愛から離れながら、里沙は助かったと心の底から思った。
やはり、体が弱っている分、精神的にも隙が出来ている。

スパイ任務を終えるその日まで。
いや、スパイ任務を終えて彼女達と二度と会うことがない状態になるまでは。

―――この心のガードは、けして解いてはならないのだ。


407 :名無し募集中。。。:2008/07/24(木) 00:17:53.63 0
>>399-406
更新は以上になります

408 :名無し募集中。。。:2008/07/24(木) 00:21:57.89 0
>>407
ないやいさん、乙でした
愛視点のカタストロフを既に知っているだけに、
ドキドキしながら読んでいましたが、一歩手前で
終わっちゃいました
ホッとしたような、お預けを喰らったようなw

409 :名無し募集中。。。:2008/07/24(木) 00:22:39.65 0
乙です

最後の台詞を
( ・e・)<けして解いてはならないのだ

ってするとなんだか一気にコミカルになることを発見しましたので報告します
・・・すみませんだって悲しいんだもの

410 :名無し募集中。。。:2008/07/24(木) 00:33:58.48 0
ないやいさん、お疲れでした
408の人も言ってるけど、これから何が起こるか判ってるだけに、
読み進むんでいくにつれ、心が痛むというか
まさに真綿で締め付けられるような感覚ですね
いっそガキさんの鋼線でひとおもいにやられた方が、楽かもw

411 :名無し募集中。。。:2008/07/24(木) 00:39:58.86 0
>>407
乙でした
先に感想を述べているみなさんに同感ですねw
愛ちゃん視点もガキさん視点も思うところは同じです
看護師さんKY!!っていう・・・
次回は物語が進むのでしょうか 楽しみにしています


412 :名無し募集中。。。:2008/07/24(木) 00:44:51.03 0
>>407
乙でした
哀しい話だなあ、でも続きが読みたいです
ちなみに、「ガキさんじゃないやい」でググると、
ないやいの人のことが2件目に出てきます

413 :名無し募集中。。。:2008/07/24(木) 00:47:45.36 0
川*’ー’) この地震もダークネスの仕業か?

414 :名無し募集中。。。:2008/07/24(木) 00:59:51.03 0
ないやいです皆さん温かいレスをありがとうございました
長文書いても規制にひっかかるしそれなら大人しくある程度書けたところで放出していく
スタイルにした方が保全代わりになっていいかなぁということで今回は小出しでw

この話の続きですが物語の進み具合としては愛編より若干進む?くらいかなと
そして後編へと…すいませんまだまだじわじわが続きますorz

そして412さんの言ってたことが本当か確かめてみたら…引っかかりましたね本当に
でも412さんのレスを見た時にないやいの隠れ家でもヒットしたのかと思って
1人焦ったのは内緒です
地震ひどかったですが皆さん大丈夫だったでしょうか…

415 :名無し募集中。。。:2008/07/24(木) 01:03:38.77 0
震度6強は強いな

吉澤でバトルものを書いてみたことがあるけど
彼女の能力をアースクエイク(起震)という設定にしたら
中国の大地震があって、流石に自粛することにした

被害にあわれた方、お見舞い申し上げます

416 :名無し募集中。。。:2008/07/24(木) 01:12:03.84 0
>>415
どす〜ん?

417 :名無し募集中。。。:2008/07/24(木) 01:19:33.96 0
>>416
ああまあそうなんだけど、やっぱ不謹慎だから

418 :名無し募集中。。。:2008/07/24(木) 01:54:48.20 0
「回診の時間ですよー。」ホゼナント

419 :名無し募集中。。。:2008/07/24(木) 01:59:35.48 0
ないやいさんの設定だと愛ちゃんは「M」にいなかったんだっけ?
愛ちゃんの昔の設定まだでてきてないよね
パラレルすぎて混乱してきたw

420 :名無し募集中。。。:2008/07/24(木) 02:17:44.43 0
パラレルで混乱するのあるよねw
リゾナンターになった順番も違ってたりするし

421 :名無し募集中。。。:2008/07/24(木) 03:05:25.07 0
>>420
それで作者ごとの分類って話が出てたけど同じ作者でも話によって違ったりするし

422 :名無し募集中。。。:2008/07/24(木) 03:33:16.12 0
混乱してしまったので自分の中でまとめてみた

1.はじめからダークネスとリゾナンターしかない(リアルと脱退や加入順、リーダー歴が同じ、もしくは酷似している)
2.「M」が裏切りを経てダークネスとリゾナンターに分裂(安倍さん含むOGがダークネスに、「M」に愛ちゃんがいた?)
3.「M」がダークネスになった(安倍さんはそれに反発して幽閉、「M」に愛ちゃんはいなかった?)
4.「アサ=ヤン」に安倍さんガキさん愛ちゃんがいて一度ダークネスに敗れた後、愛ちゃんがリゾナンターを結成
5.「M」という組織のなかに「アサ=ヤン」という実行部隊があった

本当に大まかだけどこんな感じかな?2と3は自分が読み違えてるだけかも
全部を混ぜてるようなのもあるし同じ作者さんでも作品ごとに設定を変えていたりで複雑
もちろんどれにも当てはまらないのもあるだろうし細部の違いをあわせたらもっと増える
ないやいさんの設定は過去作を読み返すと大体3になるのかな

423 :名無し募集中。。。:2008/07/24(木) 04:54:34.87 0
異能力者は全てにおいて制約を交わしている。
周囲の人間からの虐待の防衛本能としての潜在能力。
そして内側から自身への破壊衝動による原初の呪い。

全ては何かの抑止力の元で生まれ、目覚めた。
それは"チカラ"の気まぐれなのか。
それとも本能なのか。


424 :名無し募集中。。。:2008/07/24(木) 04:58:08.61 0
精神干渉(マインドコントロール)。

それは情報を、思考法則を偽造する事で肉体を決められた結論へと導く力。
だがそのためには対象の理性・本能といった数々の自己世界を突破しなくてはならず
深く侵入するには制御する為の訓練が必要になる。

他者の情報中枢への侵入は他者の常識への浸透と同意であり
自我の発達によってその能力は増すどころか薄れていく傾向にある。

だが、里沙はダークネスでの訓練によって
一時的な精神機能や思考能力の低下状態を引き起こさせ
その際にある特定の行動規範や思想を、文字通り「叩き込む」方法を教えられてきた。

情報を引き出すという事は他者の知識、道徳、法則さえも読み取るという事。
だがその能力を過剰に発動させると、最悪の場合、他者の心体は破壊する。

愛の精神感応とは似て非なる能力。
自分と他人の精神を同調させ、相手の心を読んだり、心を伝えるその能力と。


425 :名無し募集中。。。:2008/07/24(木) 04:59:19.52 0
光と影のようなその二つの能力。
最初は破壊の力と、再生の力だと思っていたその"チカラ"。

スパイとして潜入作戦に志願したのは単なる好奇心だったのかもしれない。
同じ影として生まれた高橋愛と、彼女が結成し、スカウトしてきたリゾナンター達。
その中で感じた、さまざまな情報と思考は、時には離れることもあるが、まるで
何かに引き寄せられるかのように修復される。

それが、彼女達の『共鳴』の力。

だがそれが完全に修復されていると言えば嘘になる。
人の【心の穴】はそんな簡単なものではない。
共鳴とは言わば相手の心という知識・感情・意思の総体への繋がりを持つことをさす。
そしてそれは、【心の穴】が闇へ沈むときに圧倒的な力として目覚める。


426 :名無し募集中。。。:2008/07/24(木) 05:00:25.39 0
【穴】とは【負】だ。
闇の中で渦巻く、得体の知れないおぞましい無数の傷。
怒り、恐れ、焦り、後悔、不安、自信喪失、嫌悪、そして孤独。
世界に霧散として存在し、その感情が力へと増幅させる。

つまり『共鳴』と闇は同じもの。
闇が無ければ『共鳴』は無い。
まるで、悪が無ければ正義が無いのと道理。

精神干渉(マインドコントロール)と精神感応(リーディング)。

それは魂のハッキングと何ら変わりは無い。
悪魔の所業。
『闇』から生まれた二つの力は、互いを引き合わせた。

 ―――あたし達が出会ったのは、決して偶然なんかじゃない。

以前、愛がそんな事を言っていた。


427 :名無し募集中。。。:2008/07/24(木) 05:01:02.41 0
高橋愛。
製造番号:i914。

巨大組織ダークネスの研究機関によって
遺伝子の段階から化学合成された『人造』の能力者。
生まれた瞬間から脳に電極を接続され、その刺激は疑似体験となって
子供の脳内ニューロンを成長させ、異能力の情報構造を形成する。

千人にも及ぶ赤子の実験体。
成功例はたった一人。

遺伝子構造を決定する乱数処理の気まぐれで成長出来なかった者の
末路は品種改良されたダークネスでの人造構成員。
それにも属せ無かった者は……想像もしたくない。

  ―――人は、何で何かを犠牲にせんと生きられんのかな?


428 :名無し募集中。。。:2008/07/24(木) 05:02:27.18 0
ダークネスから送り込まれた戦闘員の屍。
夥しい返り血を浴びた後姿。
その小さな背中に背負うものは、あまりにも重い尊き命の灯火達。
いつかその炎に身を焼かれることを恐れながら、それでも進むことしか出来ない。

世界に縛られ、『破壊者』である彼女。
その役割として、"贄"として選ばれた存在。

もしかしたら、あの粛清者Rよりも残酷で、非道で、残虐な人なのかもしれない。
精神的能力者に洗脳系のチカラは簡単に無効化される。
だから一度も愛の【心の穴】を見た事は無かった。

だがそう思ったのは、愛が精神感応という"チカラ"を持っているから。
里沙は個々の存在しか見られないが、愛は生まれた瞬間から自分の
否応を問われずともこの世全ての出来事が理解できた。


429 :名無し募集中。。。:2008/07/24(木) 05:03:35.74 0
自分と他人の精神を同調させ、相手の心を読んだり、心を伝えたりするその能力は
精神干渉と違って自我の発達によって能力は強くなり続ける。
それがまだ自身の自我さえも曖昧な上に、まともな訓練を受けていない
子供が使えばどうなるだろう。

まるで音と音が重なり、響き合うように。
他人の想いやその叫び声を直に聞く事になる。

知りたくないものや理解したくないものを。
相克し相反する二つの真実を愛は同時に思い知らされるのだ。

好きなのに嫌われている。
愛しいのに拒絶されている。
矛盾として処理されない気持ちや感情は徐々に【穴】となって愛を引きずり込む。

まさに【心の穴】そのものの愛を、その存在がなくなるまで
『闇』は形を変えて追いかけ続ける。
まるで鬼ごっこ。
無期限無制限の、永遠に続けられるその遊び。


430 :名無し募集中。。。:2008/07/24(木) 05:05:16.23 0

里沙はスパイになって初めて分かった。
これまで見てきた世界がまるでちっぽけにさえ思える程に。

あのままダークネスの元に居続け、本当の『破壊者』となっていれば
今よりも楽だったのかもしれない。
だがそれは異能力者が持つ法則であり、道徳であり知識だ。

人間は人外を恐れる。
それが自身で作ったものだとしても、自分を否定する事も出来ずに
ただただ異能力者を恐れ続ける。

結果的に考えて、逃げたのだ。
愛を祖母に預けた母親は、計画の責任者であるれいなの両親は。
その手で愛を元に戻すことだって出来たはずなのに。

 相克し相反する二つの真実。

何故、愛の母親は能力の『抹消』ではなく『忘却』を選択したのか。
例え記憶の改竄をした所で、遺伝子に直接書き込まれた能力は消えない。

何度もそう問いかけてみるものの、その理由を聞く術は、既に無い。


431 :名無し募集中。。。:2008/07/24(木) 05:06:55.00 0

愛は苦しんでいる。
"生きる"選択を選んだことで、"死ぬ"選択を地獄の中で問い続けている。
能力が備わった時と同じように否応無く。

里沙のように闇に染まるのか。
それとも、いつ届くのかも分からない光を追い求め続けるのか。

同時に、その"決断の日"まで【心の穴】は耐えられるだろうか。
リゾナンターのメンバーにも相克し相反する二つの真実を持っている。
人間としての知識、道徳、法則。
異能力者としての知識、道徳、法則。
何が良くて、何が悪いのか。

i914。
ダークネスの元で生まれた殺人兵器。
存在自体がこの世界を『消滅』させることが出来る"チカラ"の持ち主。
その事実を、メンバーはまだ知らない。

  ―――『共鳴』とは、『光』にも『闇』にも成りえる奇蹟。
  そして同時に、それこそが世界の"抑止力"。


432 :名無し募集中。。。:2008/07/24(木) 05:08:14.58 0
耐え切れなくなった時は、似て非なる"役割"を持った人間が抑止力となるしかない。
そして今、世界の『監視者』として里沙は居る。

  ―――今はまだ、"その時"ではない。

全ては何かの抑止力の元で生まれ、目覚めた。
それは"チカラ"の気まぐれなのか。
それとも本能なのか。

精神干渉(マインドコントロール)。
それは情報を、思考法則を偽造する事で肉体を決められた結論へと導く力。

 ―――でもそのおかげで、私達が出会えたのも事実だよ。

硬く結ばれた拳にソッと触れ、静かに繋がる。

 ―――帰ろう?皆のところに。

頷く彼女はゆっくりと歩み始める。
導かれる道へと、ただただ何かを求め続けながら。


433 :名無し募集中。。。:2008/07/24(木) 05:14:28.68 0
また投下ラッシュがあるといいなぁと思いつつ、ちょっとした保全用です。
若干どのストーリーにも当てはまっていない気が
するので、続きは無いかもしれません。
また変な時間に投下して申し訳ないです(汗)


434 :名無し募集中。。。:2008/07/24(木) 05:17:22.88 0
>>423-433
貼り忘れてましたorz

435 :名無し募集中。。。:2008/07/24(木) 07:18:12.65 O
キテルー!
後で読ませていただきます
会社に着いてからゆっくりw

436 :名無し募集中。。。:2008/07/24(木) 07:19:06.77 0
おはよーございますのホゼナント

>>419-422
ないやいの設定はほぼ3です愛さんの設定云々に関しては…後5、6話くらい書いたら出てくるかもです

>>434
続き読んでみたいけどこれはこれで綺麗にまとまってるなぁと思います
帰宅したらじっくり読ませてもらおうw

437 :名無し募集中。。。:2008/07/24(木) 08:23:19.05 0
>>422
自分は5ですが、というか明確に5なのは今んとこ設定した自分だけですが、
正確には逆でアサ=ヤンの中にM。なので、4のバリエーションの範囲かと
ちなみにアサ=ヤンには他にAmi-GOとかSaLPとかdosとかの部隊がいた筈

あと自分が前に書いたのは1かも

整理すると
1最初からリゾナンターとダークネスのみ
2Mが分裂してリゾナンターとダークネス
3Mがダークネスになり、対抗としてリゾナンター結成
4Mがダークネスに破れてリゾナンターとして再起
の4つですかね


438 :名無し募集中。。。:2008/07/24(木) 08:38:47.09 0
ごめんなさい関係ないんだけど
>>437SaLPの懐かしさにに興奮した当時小学生の自分w

このスレの影響で生まれて初めて小説に挑戦し始めました
手始めにCPモノから書いてるけどいつかはこのスレに!
だからずっと続いて欲しい・・・朝だから許してホゼナント

439 :名無し募集中。。。:2008/07/24(木) 09:39:06.44 0
自分の中で勝手に思い描いている加入順

高橋・田中により結成 → 新垣加入(潜入) → 亀井・道重加入 → 久住加入 → ジュンジュン加入 → リンリン加入 → 光井加入

440 :名無し募集中。。。:2008/07/24(木) 10:53:04.02 0
ほぜなんと

441 :名無し募集中。。。:2008/07/24(木) 11:31:41.60 0
>>439
加入順を見てるだけで脳内でストーリーが膨らんでくるw

ちなみに俺のパラレル設定
5期までが「M」→「M」が瓦解 →「M」のメンバーが次々とダークネスサイドに堕ちる → 安倍を追って新垣もダークネスへ →
高橋が独りで抵抗 → 新垣加入(潜入)→ 田中加入 → 亀井・道重加入 → 久住加入 → 光井加入 → ジュンリン加入

442 :名無し募集中。。。:2008/07/24(木) 11:38:46.22 0
>>441
大体同じだけど新垣潜入はなんとなく久住加入の後な感じ

あと藤本が吉澤殺して寝返った設定借りたいんだけどここにどう納めたものか思案中

443 :名無し募集中。。。:2008/07/24(木) 12:01:05.86 0
>>434
高橋愛と新垣里沙
各々の“チカラ”を「光と影」の擬えて交互に語られる2人の思い
【心の穴】そして『闇』
相克し相反する二つの真実
『共鳴』とは『光』であり『闇』でもある・・・

ある意味での世界観の根源を見せてもらったような気がしています

>>439書いたのですが 自分はリゾナンターの前身は特になかった脳内設定です
「前リーダー」や「かつてのメンバー」というものも存在しません
ダークネスにいる人も同様で「元リゾナンター」ではなく元々ダークネスです
里沙の潜入はリゾナンターに対してというより当初は「高橋愛」の監視という意味合いであったと考えています

444 :名無し募集中。。。:2008/07/24(木) 12:44:00.48 0
>>442
>>441です。自分の場合かなり特殊で無理があるかもしれないけど参考までに

「M」が瓦解したあとも吉澤と「M」の別働隊だった藤本は反ダークネスとしてそれぞれ独自に活動
さらに吉澤はまだ未熟なリゾナンターの後見的な役割を担う
しかしダークネスサイドに堕ちた藤本の策略により吉澤死亡
で、[Darkness](08)323 『the revenger 前編』に繋がっていったりします
(吉澤がダークネスによって蘇生され再び戦闘ができる状態になるまでかなりのタイムラグがありますが)

>>443
いわゆる1のパターンですね
以前ダークネスのオリメンの話を書かれた方でしょうか…?

445 :名無し募集中。。。:2008/07/24(木) 13:03:39.93 0
設定もそれぞれで面白いですね

446 :名無し募集中。。。:2008/07/24(木) 13:06:24.76 0
>>444
>>442ですがやっぱりそんなとこですかねぇ
自分の場合は蘇生したよっさんはリゾナンターサイドの別働隊になったようなんですが

447 :名無し募集中。。。:2008/07/24(木) 13:43:08.43 0
>>446
そういうストーリーもぜひ読んでみたいです
吉澤は当初OGの中で唯一リゾナンターの味方として描かれていたことですし
自分の設定はこのスレに無数にあるパラレルのひとつに過ぎませんから

448 :名無し募集中。。。:2008/07/24(木) 14:03:14.55 0
>>447
正にそれw

449 :名無し募集中。。。:2008/07/24(木) 15:25:33.34 O


450 :名無し募集中。。。:2008/07/24(木) 16:03:52.35 0
早めに帰ってきたらスレが設定の話で盛り上がってて嬉しい限り
人それぞれ想い描くものは違ってその分だけ色んな話が生まれるってのは
このスレならではの醍醐味ですなぁ
自分の想い描く話を書き終わった時にはまた新たな世界を想像していくのもありかもw

451 :名無し募集中。。。:2008/07/24(木) 16:41:00.49 0
自分は単発モノばかりだからそういう設定についてはちゃんと考えたことなかったな
皆さんの設定をいろいろ拝借して番外編みたいな感じで書く方が自分は書きやすいw


452 :名無し募集中。。。:2008/07/24(木) 16:50:40.51 0
>>451
そういうのもアリなのがこのスレのいいところw
人の設定や世界観をアレンジして使ったりするのも楽しいからねぇ

453 :名無し募集中。。。:2008/07/24(木) 17:02:42.85 O
逆に最近そういう単発モノが減っているのは少し寂しいね
同じ作者さんによる続きモノが読めるのはすごく嬉しいんだけど
「リゾナントした」他の作品が生まれにくいのが難点なんだよねえ

454 :名無し募集中。。。:2008/07/24(木) 17:16:37.31 0
前は単発モノが多かったから続きモノを書いたんだけど
逆転しちゃったかな

455 :名無し募集中。。。:2008/07/24(木) 17:47:41.00 O
また忘れられた頃に書きます

456 :名無し募集中。。。:2008/07/24(木) 18:43:27.09 0
単発モノ1つ構想だけあるけど全然形になってない

457 :名無し募集中。。。:2008/07/24(木) 19:27:24.94 0
リゾナントしました


458 :名無し募集中。。。:2008/07/24(木) 19:32:53.11 0
設定話の流れに乗り遅れたのであとがきで語ってきたよ

459 :名無し募集中。。。:2008/07/24(木) 19:39:04.65 0
>>453
>>451だけどテスト終わったら書くつもりですw
自分も最近は同じ気持ちで続きモノを読まさせてもらってますから
間に単発モノも入れないと続きモノ書きさんも
焦っちゃうんじゃないかなと思ったりもするので

460 :名無し募集中。。。:2008/07/24(木) 20:36:16.52 O
ほぜな

461 :名無し募集中。。。:2008/07/24(木) 21:15:31.22 O
んと

462 :名無し募集中。。。:2008/07/24(木) 21:25:08.25 0
>>458
あとがきおもしろかったです
〔Michishige〕(10)065 『邂逅〜長雨の合間に〜』 好きなんですが
敬語タメ口には気付きませんでしたねえ
気付かなかったのに言うのはアレですがそういう間接的な表現すごく好きです

463 :名無し募集中。。。:2008/07/24(木) 21:41:02.35 0
>>458
自分も気付かなかったけどそういう隠し要素的なの大好きです
あとがきを読んでから読み返すとあー!ってなるのも楽しいですよね

464 :名無し募集中。。。:2008/07/24(木) 21:44:40.06 0
後書き書くよりも先に話を書きたいとずっと後書きを放置しているような作者もいるよw
…後書き書いちゃうと作者のバカっぷりに幻滅されそうだから書かないんだけどねorz

465 :名無し募集中。。。:2008/07/24(木) 22:24:50.31 0
ほぜなん

466 :名無し募集中。。。:2008/07/24(木) 22:25:00.81 0
あとがきってどこまで書けばいいかわかんなくなるよね

467 :名無し募集中。。。:2008/07/24(木) 22:30:47.88 0
どこまで書けばいいというか何というか
あくまでも話の最終完成系は読み手さんの頭の中を想定して書いてるからなぁ
こう受け取って欲しいとかこういうことを考えて書いたんだよとか言わない方がいいのかなとも思う

というわけで午前0時か午前1時にないやいは続き物の続きを投下します

468 :名無し募集中。。。:2008/07/24(木) 22:32:21.43 0
>>467を修正
最終完成系は読み手さんの頭の中にある、そう言いたかったorz
あくまでも自分は淡々とイメージした風景を文章にしてるだけなので

469 :名無し募集中。。。:2008/07/24(木) 22:53:42.91 0

ttp://ohaoha.ath.cx/img/ohaoha12408.jpg

470 :名無し募集中。。。:2008/07/24(木) 23:33:05.90 0
>>469
小春がどうしてもみうなに見える…

471 :名無し募集中。。。:2008/07/24(木) 23:33:37.92 0
>>467ことないやいですが0時から1本投下します
注意書きは下記の通り

・短い(内容6レス分
・こんなのガキさんじゃないやい
・それぞれのあの夜がようやく終わります

以上です
ではまた後ほど

472 :名無し募集中。。。:2008/07/24(木) 23:46:04.20 0
楽しみに待ってます

473 :名無し募集中。。。:2008/07/24(木) 23:49:22.27 0
ワクテカ

474 :名無し募集中。。。:2008/07/25(金) 00:00:55.54 0
気まずそうにテレビのチャンネルをザッピングする愛の背中を見つめながら。
長いこと一緒に過ごしてきたけれど、そういえば愛はどんなテレビ番組を見るのだろうと想う里沙。
そういう話をしたことはなかったなと、小さく苦笑いする。

話す必要がなければ話さない自分の性格も問題だし、
第一、組織にあてがわれたマンションに居る時は音楽を流しながらひたすら、パソコンに報告書を打ち込んでいる。
報告するようなことがなければ精神干渉を応用した戦闘術の訓練をしているし、
訓練が終わればシャワーを浴びて眠りに着くだけ。

普通の人間のように、テレビを見たり趣味に打ち込んだりすることはない。
と、言うより。

今更普通の人間のような時間の過ごし方なんて出来ないくらい、能力者、そしてスパイとしての生き方が染みついている。
それはすごく寂しいことのように思えなくもなかったが、全ては今更で考えることすらむなしい気がした。

愛が振り向く気配がしたので、里沙はスッと表情をいつもの自分へと戻す。


「里沙ちゃん、何か食べたいものある?
よかったら買ってくるがし」

「うーん、甘いもの食べたいかも。
シュークリームとか、プリンとか」

「分かった、一杯買ってくる!」

「一杯って、あたし今そんな持ち合わせないんだけど」

「あーもう、病人は黙って寝てろ!
あーしの奢りやし、いちいちそんな細かいこと言うな。
そんなんじゃ、ただの過労でも入院が長引くわ」

475 :名無し募集中。。。:2008/07/25(金) 00:02:18.13 0
財布を持って飛び出していく愛の後ろ姿に、里沙はようやく胸を撫で下ろす。
ずっと側にいられたら、自分の置かれている立場を忘れて縋り付きたくなりそうだったから。

忘れてはいけないのに。
年に一度帰ってくる里沙を心待ちにしながら、1人孤独に居住室で過ごしているなつみのことを。
なつみと出会わなければ、とっくに終わっていた命。

なつみの命を守る為、そして皆を守る為にも、スパイとしての任務を完全に果たさなければならない。
だが、それは自分を楽にする言い訳に過ぎないと心のどこかでは分かっていた。

ダークネス幹部が約束を守ってなつみの命を奪わないとは限らないし、里沙がリゾナンター側に属しようとしまいと、
最終的にダークネスはリゾナンター達を葬り去るべく動くに違いない。
それが分かっていても、従うしかないのだ。

現時点で里沙が出来ることはスパイとしての任務を完全にこなすことだけで、
例えそれが100%確実ではなくても、自分の大切な者を守るために出来る最良のことなのだから。

色々考えすぎて疲れたせいか、体が睡眠を欲している。
愛が帰ってきたらきっと、自分の弱っている部分がさっきのように表に出ようとするに違いない。
それを避ける為に、里沙は素直にその欲求に従い目を閉じた。


夢を見ていた。
なつみが笑っていて、そして皆も笑っていて。
夢と分かっていても、素直に嬉しいと想う。
本当にこの夢が叶ったらいいのにと思いながら、里沙はその夢を俯瞰する。

優しくて、温かくて。
この夢が覚めなければいいのに。
どちらも失いたくないと想う里沙の夢は、突然場面転換する。

476 :名無し募集中。。。:2008/07/25(金) 00:03:29.33 0
吉澤が居た。
吉澤の右側には目を伏せて座り込むなつみの姿、そして左側には血を流し地面に膝をつく8人のリゾナンター。
その鋭い瞳は、言葉よりも雄弁に里沙に問いかけている。
お前はどちらを選ぶのか、と。
何も言えないままの里沙を一瞥すると、吉澤は禍々しい闇のオーラを解き放つ。


「…やめて!」


ベッドの上に身を起こした里沙は、自分の背中を滑り落ちていく嫌な汗に顔をしかめた。
どんな夢か思い出せないが、少なくともけしていい夢でないことだけは分かる。
頬を伝う涙の感触が気持ち悪くて、里沙は反射的に服の袖で汗を拭おうとして、動きを止めた。

里沙の利き手を包み込むように握り、眠っている愛の姿。
その寝顔は穏やか過ぎて、その手を振り解いてまで涙を拭くのは躊躇われた。
1つ深呼吸して、利き腕でない方の服の袖で涙を拭き、里沙は時計の方を見る。
夜の11時ちょっと前、随分長いこと眠っていたようだ。

部屋の電気は消されていて、寝る前には付いていたテレビももちろん消されている。
柔らかな月の光だけが差し込む部屋は、眠っている愛の吐息が聞こえてくるくらい静かで。
この時間を刻み込むように、里沙は静かに目を伏せる。

こんなにも静かで穏やかな時は、おそらくもう二度と味わうことはない。
ダークネスの元に帰れば、1人で眠り1人で朝を迎える。
どこを探しても皆の姿はなく、少し悲しそうに笑うなつみの顔を見つめながら。
皆を思い出しながら皆を忘れていくような、そんな日々が始まるのだ。

いつの間にか気がつけば、誰にも聞こえないように心の扉を閉ざしながら。
心の中でいつも叫んでいた、皆と共に生きていきたいと。

477 :名無し募集中。。。:2008/07/25(金) 00:04:39.29 0
だが、それこそは叶わぬ願い。
リゾナンターが光ならば、紛うことなく自分はダークネスのスパイ、すなわち闇。

―――光と闇は共には生きていけぬのだ。


里沙の思考を遮るように、愛が飛び起きる。


「…里沙ちゃん!」

「ちょ、何なのよいきなり!」

「あれ、あ、夢か…てか、暗い」

「暗いに決まってるでしょーが、もう消灯時間とっくに過ぎてるし。
まったく、愛ちゃんは…」


怖い夢でも見ていたのだろうか、でも、自分の頬に伝う涙には気付いていなさそうな愛を見て。
苦笑いしてしまうのを止められないまま、里沙は愛の頭に手を伸ばしその柔らかい髪を撫でた。
ごめんと謝ってくる愛が幼く見えて、ついつい甘やかしたくなる。


「疲れてたんだからしょうがないでしょ、一々謝らないの。
ここのところ、ドタバタしたもんね」

「そうやね、でももう2人も落ち着いたし。
後は里沙ちゃんが元気になればリゾナンター全員集合やよ」

478 :名無し募集中。。。:2008/07/25(金) 00:05:47.15 0
「そうだねぇ、本当皆には迷惑かけちゃったな」

「そう思うなら、ちゃんと人に頼りなさい里沙ちゃんは。
1人で毎晩寝ずの付き添い続けるからこうなったんだから」


甘やかすつもりが、逆にお説教されて。
その視線がくすぐったくて、里沙は話を逸らす。
短い髪の毛を梳くように撫でながら、自然と胸を浸していく温かい感情に蓋をして。

祈るように目を伏せる愛の表情はとても綺麗なのに、何故かその表情は里沙の心を優しく傷つける。
何か不安に思うことでもあるのか、愛の心は僅かに乱れていた。
どう声をかけようかと思った、その時。

―――里沙の心を切り裂く悲しい叫び声が届く。


何がきっかけだとか、そういうことは全く分からない。
ただ、3人は里沙がスパイであることに気がついてしまった。
リンリンの意識に触れた時には、まだ大丈夫だろうと思っていたのに。

静かに穏やかに過ぎるはずだった時間は、一晩さえ持たずに消え去った。
何と声をかけていいのか分からないといった表情で自分を見つめてくる愛の視線が辛くて、里沙は声をあげる。


「行ってきな、愛ちゃん」

「里沙ちゃん、でも…」

「でもじゃないでしょーが、あんたはリゾナンターのリーダーなんだよ!
あんたが行かないでどうすんのよ!」

479 :名無し募集中。。。:2008/07/25(金) 00:07:41.68 0
「でも…」

「でもじゃない、行け!!!」


弾かれたように飛び出していく愛の背中。
その背中が消えて、部屋に再び静寂が訪れる。
自由になった両腕で、里沙は自分自身を抱きしめて呟く。


「何で…何でよ…」


ずっと一緒にいられるわけじゃなかった。
最初から、別れることは決まっていた。
いつまでもこうしていられるわけじゃないと、誰よりも分かっていた。

せめて、この時間が少しでも長く続けばいいと。
そう思う里沙の気持ちを打ち砕いた、3人の心の声。

3人が悪いわけじゃない、遅かれ早かれいつかはこうなる可能性はあったのだから。
ただ、バレてしまう前に任務終了となるか、バレて任務終了となるかだけの違い。
だがその違いは、とても大きな違いだった。
こんな風に傷つけたかったわけじゃないのに、何故こうなってしまったのか。

480 :名無し募集中。。。:2008/07/25(金) 00:08:45.37 0
何故、ほんのささやかな願いすら打ち砕かれなければならない。
綺麗に皆の前から去ることすら、奪われて。
傷つけたくなかった皆の心を、鋭すぎる刃で斬りつけることになるなんて。

神様がいるのなら、問い質したかった。
何故、あなたはこんな仕打ちをするのかと。

むなしい問いかけが心の中を渦巻く。
何故あなたが裏切るのかと、3人の声が絶えず里沙の心を切り裂いていく。


―――考えることを放棄することすら出来ない痛みに、里沙はただただ涙をこぼした。


481 :名無し募集中。。。:2008/07/25(金) 00:09:44.05 0
>>474-480
更新は以上になります
改行エラーで弾かれて最後の1レスを分割することになったのはご愛敬ということで

482 :名無し募集中。。。:2008/07/25(金) 00:23:54.92 0
>>469
404なんですが(´・ω・`)

483 :名無し募集中。。。:2008/07/25(金) 00:41:18.96 0
>>481
乙です
愛ちゃんの対になるように書かれているので
二人の思いが読んでいてとても悲しくて辛かったです
ついに次回から物語が進みそうですね


484 :名無し募集中。。。:2008/07/25(金) 01:02:00.74 0
ホゼナント

485 :名無し募集中。。。:2008/07/25(金) 01:49:01.35 0


486 :名無し募集中。。。:2008/07/25(金) 01:50:22.79 0
>>433
です。
何だか設定のお話が出ているそうで。
自分はほぼ単発的なものしか書けないので
加入などの細かな事は省く事が多いです(汗)

>>422
ただ単発は設定的に1が書き易いかと。
長編としては3と4を混同して書いても良いですよね。

…そういえば、あとがきを書いた事がない(汗)

487 :名無し募集中。。。:2008/07/25(金) 02:31:48.57 0
>>451だけど自分もあえて言うなら1になります
やっぱりそこは切り離しちゃった方が書きやすいですからね


488 :名無し募集中。。。:2008/07/25(金) 03:33:20.22 O
寝る前のホゼナント

489 :名無し募集中。。。:2008/07/25(金) 04:24:54.92 0
>>481
乙でした
最悪の事態のように見えるけれども、真実から
目を背けてきた二人にとっては、これが本当の
はじまりなのかもしれません
続きを待ってます

490 :名無し募集中。。。:2008/07/25(金) 05:12:41.00 0
>>481
ないやさん、乙でした
ガキさんが心から笑える日が来る事を信じています

491 :名無し募集中。。。:2008/07/25(金) 06:17:21.26 0
第5章、投下します
前回アンカー直してくれた人ありがとう
ケータイからだと半角ハイフンに見えたんですけどね…

1.>>242-244
2.>>250-253
3.>>317-320
4.>>372-375


 ―――愛がすべてを忘れていれば、こんなことにはならなかった。


裏での出来事が語られます

492 :名無し募集中。。。:2008/07/25(金) 06:17:56.86 0
5.

「…なんで愛ちゃんは、わかっちゃうのかなぁ」

里沙は愛の目の前に立つ寸前、愛の記憶を書き換えていた。
里沙の声の記憶、顔や身体の特徴を、別の人間のそれへと。
顔や身体はこのローブで隠すことができる。
その上で声を書き換えてしまえば、とうてい気づかれないだろうと思っていた。

それなのに。

愛は、相手が里沙だとは気づかないまでも、何かを感じ取っていた。
虚ろな瞳に、必死に自分の姿を映して、探して。

全てのメンバーを術中に陥れることに成功した。
里沙に関する記憶を全て消し、私物やメールまで、あらゆる痕跡を消した。
案の定、翌日のメンバーの会話には里沙の話題はなかった。
だから、上手くいったと思っていた。

だけど、愛は行方不明になった。

まさか、と思った。
リゾナントの他のメンバーに顔は知られていない―――忘れられている―――のだから、
直接見に行って、確認するくらいはできないことはなかった。
だが、今さらあの中に戻って無関係を装えるほど、里沙は強くなかった。

里沙も、逃げていた。
断ち切った糸になるべく触れないように。
もう一度手にしてしまえば、絶対に戻れなくなるから。
やっとの思いでここまで離れたのに…それを無に返したくなかった。

たとえそれが、本心とは真逆の道を歩んでいるのだとわかっていても。

493 :名無し募集中。。。:2008/07/25(金) 06:18:31.20 0
愛の記憶を操作することに躊躇いがなかったわけではない。
だが、実行しなければ自分だけではなく、愛をも傷つけることになる。
それは、避けたかった。
確実に愛の中にある里沙の記憶を抹消した―――はずだった。

それなのに、愛は確かに「ガキさん」と名前を呼んだ。
里沙が扱う能力のことさえ、狂いなく覚えていた。
それが記憶が消されず、いまだに愛の中で里沙が生き続けている、動かぬ証拠。

 …覚えてて、くれたんだね。

それを嬉しいと思ってしまう自分は、情けない人間だと里沙は思った。

もしかしたら、愛が里沙を想う心が、干渉を拒んだのかもしれない。
自覚は、あった。
いつだって近くには愛がいて、里沙がいた。
お互いを補い合い支え合って、何年も戦ってきたから。
里沙にとって、どうしても他のメンバーよりも大切な存在だった。
愛もまた自分に対しては同じような感情を持っていると、断言できた。

今まで数多くの敵を苦しめた自分の技をかいくぐってくれるほど、
愛が里沙を想ってくれているのだとすれば、それはこれ以上ない喜びであり…、
逆に、愛のような実力者に対しては自分の能力が発揮しきれないという、
まだ能力者としては未熟者であることを里沙は思い知らされ、落胆したのも事実。


愛がいなくなった原因が、里沙に見当がつかないわけではない。
里沙のことを覚えていないメンバー。里沙のことを覚えている愛。
その摩擦に加え、愛が頼りにしてきた自分が突然消えたとすれば―――

里沙は、力及ばぬ自分を責め続けた。
愛がすべてを忘れていれば、こんなことにはならなかった。

494 :名無し募集中。。。:2008/07/25(金) 06:19:24.84 0
「…愛ちゃん、ごめんね」

小さなつぶやきは雨音にかき消される。
里沙は、胸につけられた小さなバッジに手を当てる。
それは、ダークネスの組織員である証。

ダークネスへ強制送還され、軟禁生活の日々が続いた。
得られる情報は少なかったが、幸運にもかつての仲間、あさ美に出会えた。
その知識と実績で、すでにダークネス内でも特別な科学者として一目置かれている。
そんなあさ美の元には、内外から様々な情報が集められる。
組織内部の指令、組織外部での事件、その他、特にリゾナンターに関する情報―――

―――その中に、愛の情報があった。

 [―――i914、拘束指令―――]

あさ美は、その指令書のコピーを里沙に見せた。
里沙はそれを読むとさっと顔色を変え、指令書を握りつぶした。

愛の居場所は、わかった。
しかし、ダークネスの指令に抗えるような立場にはないこともわかっていた。
自分は軟禁されている身。この施設を自由に抜け出すことなどできるはずもない。

それ以上に、リゾナンターのメンバーや愛に対してしたことを考えれば、
彼女の前にどんな顔をして出て行けばいいのかわからなかった。
愛とメンバーを引きはがすきっかけを作っておいて、
正義を気取って愛を助けに行くなんて、あまりにも都合が良すぎた。

…だからといって、このまま愛が捕らえられるさまを黙って眺めなければいけないのか。

途方に暮れている里沙に、あさ美はある物を無言で差し出した。
里沙はそれを受け取ると、部屋の外へと飛び出した。

495 :名無し募集中。。。:2008/07/25(金) 06:19:58.74 0
あさ美が差し出した物の一つは、ワープ装置の鍵。
功績を認められて特例が下り、この研究施設内に設置された物だった。
これを使えば、他の組織員の目に留まることなく移動が可能になる。

指令書を目にして慌ててしまい、そのままあさ美の差し出す物を受け取ってはしまったが、
里沙は、あさ美に感謝しながらも疑問に思っていた。
なぜ、愛の情報を真っ先に自分に漏らしたのか。
なぜ、ダークネスの監視下にある自分を、簡単に施設外に逃したのか…

手渡された黒いローブと銀色の腕輪、そしていくつかの錠剤。
いずれも、里沙が研究室で目にしたことのあるものだった。

皮肉にもそれは、あさ美のリゾナンターに対する研究から生み出されたもので、
腕輪にはれいなの能力を模した力を、錠剤はさゆみの能力を結晶化させたものだった。

あさ美は、何も言わなかった。
だが手渡されたものを見て、すべきことが何なのかは自ずと理解できた。

黒のローブは、己の存在を隠す。
あの科学者はそうやってダークネス幹部としての任務を遂行していった。
あらゆるデータを集め、分析し、ダークネスの繁栄のためにと…


里沙がローブを纏った時、視界は開けた。
日の昇らぬ永遠の闇、荒廃の地。里沙は思わぬ光景に息をのむ。
だが、やがて耳に届いた男たちの怒号に、里沙は雑念を捨てて意識を集中させた。

増幅した力は男の神経へと攻撃を加え、その機能を停止させた。
数秒も経たぬうちに一切の行動はできなくなるだろう。

そして、瀕死の愛の意識下に潜り込み、里沙に関する記憶を書き換えた。
―――やはり、消えずに残っていた里沙の記憶に驚きながら。

496 :名無し募集中。。。:2008/07/25(金) 06:20:41.83 0
>>492-495

497 :名無し募集中。。。:2008/07/25(金) 07:26:12.04 0
>>496
更新乙です
ここからまた動きがあるのかな?
続き楽しみにしています

498 :名無し募集中。。。:2008/07/25(金) 08:43:17.52 0
>>496
乙です
どうなるんやろ?これから
楽しみに待ってます

499 :名無し募集中。。。:2008/07/25(金) 08:44:18.13 0
>>481
同一時系列の出来事が色んな視点で語られているので不思議な感覚です
この後それぞれの物語はどのように動いていくのでしょうねえ

>>496
鬱々としておりますね
2人の心に救いが来る日はあるのでしょうか

500 :名無し募集中。。。:2008/07/25(金) 10:09:17.72 O
ほぜ

501 :名無し募集中。。。:2008/07/25(金) 11:17:41.27 O
>>496
乙です
里沙の気持ちを思うと胸の中がぐちゃぐちゃになりそうですね…
次回も楽しみにしています

502 :名無し募集中。。。:2008/07/25(金) 12:45:26.42 0
ホゼナント代わりの余談を
今週はずっと愛ガキ作品が投下され続けているという事に皆さんお気づきでしょうか?w
複数の作者さんがそれぞれの設定で描いておられますが、なんとも不思議な共鳴現象ですね

503 :名無し募集中。。。:2008/07/25(金) 12:45:50.70 O


504 :名無し募集中。。。:2008/07/25(金) 12:57:26.58 0
日曜日までに新作を投下します

505 :名無し募集中。。。:2008/07/25(金) 13:22:07.06 O
>>502
自分も思ってました
これも一種の共鳴だったんですねぇ

506 :名無し募集中。。。:2008/07/25(金) 14:40:33.14 0
りぞってるね

507 :名無し募集中。。。:2008/07/25(金) 15:13:19.39 O
ほぜなんちゅ

508 :名無し募集中。。。:2008/07/25(金) 16:34:45.52 O
第6章、投下します
またもやケータイ投稿

1.>>242-244
2.>>250-253
3.>>317-320
4.>>372-375
5.>>492-495


 ―――またすぐ、会おう。


葛藤と後悔の心理の中で…

509 :名無し募集中。。。:2008/07/25(金) 16:35:50.64 O
6.

「…愛ちゃん」

ごめん。

その言葉は声にならない。
ローブの下に隠れた右手を探り当て、そっと指を絡める。
こんなことは卑怯だと思うけれど、彼女が意識を失っている今だからこその懺悔。

彼女の意図しないところで里沙の意識に触れてしまうこともあっただろう。
だから里沙がダークネスのスパイであることは気づいていないはずはなかったと思う。

だが彼女は一度もそのことに言及することはなかった。
いつだって笑って隣にいてくれた。些細な出来事も悩みも全部話してくれた。
決して、里沙を差別するようなことはなかった。
ダークネスの自分とリゾナンターの自分との葛藤。
すべてを包んで、里沙を里沙として見てくれていた。

それなのに。

「あたしは、結局最後の最後に…」

裏切って苦しめて傷つけて。
ダークネスに背反することよりも、結果的には愛の想いを踏みにじる方を選んだ自分。

自分の犯した罪を考えれば、何度謝ったところで足りるはずもないことはわかっていた。
ただ愛が目を閉じている姿を見ると、謝罪の言葉しか浮かび上がってこない。

自分が泣く権利などない。泣きたいのは、自分よりも愛だ。
それなのに溢れて止まらない、後悔と悔恨の涙。
里沙は、力なく横たわったままの愛の身体を強く抱きしめることしかできないでいた。

510 :名無し募集中。。。:2008/07/25(金) 16:37:15.45 O
―――どれくらいの時間が経ったのか。
里沙は愛の体温を心に刻みつけるように、長い間そうしていた。

だが、これ以上の長居はできない。
ダークネスの監視下にある里沙は、毎日決まった時間までには自室にいなければならない。
タイムリミットが、刻一刻と迫っていた。

「…愛ちゃん、あたし、行くね」

里沙は愛の耳元で囁くように告げると、小さな機械箱を取り出した。
これも、あさ美から手渡されたもの。最近の研究で完成させたと言っていた。
いつか誇らしげにこの機械を手にして、あさ美がその性能を語っていたことを思い出す。

強い雨は、愛の顔に付いていた血を洗い流していた。
あの錠剤のおかげで、この雨に晒されていたとはいえ愛の身体に体温が戻ってきているのがわかった。
さすがは治癒能力の使い手…、そして、ダークネス最高の科学者、だと思う。

手のひらで愛の顔をそっと撫で、額と額を触れ合わせる。
一秒でも、惜しい。
できるならばずっと触れ合っていたい。
愛が目覚めたとき、それが受け入れられようと否定されようと、全てを吐き出す覚悟を持ってでもそばにいたい。

けれど、里沙はダークネスの組織員であり、軟禁を受ける者。
反逆は即刻の死。かつて凄惨な死に方をした反逆者を目の当たりにしてきた。
それを受け入れるのは、怖い。

愛の身体を包むローブを一度解き、愛の両手に機械箱を持たせた。
あとは里沙が持っているスイッチを押すことで全てが終わる。
 もう会えないと思っていた。会ってはいけないと思っていた。
 会うことがあったとしても、あなたはリゾナンターとして、あたしはダークネスとして。
 同じ死ぬなら、ダークネス反逆者の烙印を押されるよりも、いっそあなたの正義の光で私を貫いて。
 これでもう、あなたのよく知る新垣里沙は、二度とあなたの前には現れることはない―――

511 :名無し募集中。。。:2008/07/25(金) 16:38:13.75 O
愛に背を向け、里沙は天を仰いだ。
目の奥が熱い。この涙を全て、冷たい雨が流してくれればいいのに。
目を閉じれば浮かんでくるのは、どうしたって愛の顔ばかりだった。
もう、忘れなければならない。これで終わりにしなければならない。

だから、せめて最後に一度だけ。

里沙は振り返るとひざまずいて愛の両手を包み、そっと頬を寄せた。
ありがとう、愛ちゃん。ずっとずっと、ありがとう―――


「…さよなら、愛ちゃ…、……?」


手を離した里沙は、ふと愛の身体のある部分が目に留まった。
身体の上に置かれていた手をそっと持ち上げたその拍子に、破れた愛の衣服の間から覗いたもの…
里沙は恐る恐る愛の衣服からそれを外し、手に取った。

紛れもなくそれは、見覚えのある白い布地と緑色の刺繍。

「…や、だ、…愛、ちゃ……」

薄汚れ、ところどころ破れてしまっている部分もあるけれど。
腰の辺りに提げられていた、愛と里沙をつなぐ大切な絆の証を。

「…こんな…、こんなの…って…」

だから、愛が自分を忘れるはずがなかったのだ。
愛は、里沙が思う以上に里沙を想っていたのだ。
守りたい絆を。途切れる事なき友情を。尽きる事なき信頼を。

すべてを、里沙の手渡したおそろいのお守りに込めて、肌身離さず身につけていたのだから。

512 :名無し募集中。。。:2008/07/25(金) 16:39:04.70 O
「愛ちゃん…、あたし、あたしは……」

愛はどんな想いでこのお守りをずっとつけてくれていたのだろう。
どんな絶望の淵に落ちてもなお、手放さずにいたもの。
里沙は自分のポケットから色違いのそれを取り出し、二つを重ね合わせて胸に抱きしめた。

「さよならなんて…やっぱりイヤだよぉ…」

愛が、忘れないでいてくれるのならば。
里沙もまた、忘れてはいけないと思った。

「…愛ちゃん、約束するよ」

里沙は愛の手に、今まで自分が持っていた黄色い刺繍のお守りを持たせた。

「絶対に、また会おうね…
 その時はできれば…、…ううん、絶対に同じリゾナンターとして…
 実現したら、その時はまた、このお守りを…、さ」

“いつでも私があなたを守れるように”と願いを込めて、
お互いのイニシャルを刻んだお守りを持っていた。
今、自分のイニシャルのそれが手元にあることは、あの時の本意とは違ってしまうけれど。

愛がずっと込めていてくれた想いを、感じることができるように。
目を覚ました愛に、里沙の想いが届けられるように―――

「もう一度、交換しよう。
 それも、約束するから」

またすぐ、会おう。
それまでは少しの間、お別れだけど―――

513 :名無し募集中。。。:2008/07/25(金) 16:40:08.85 O
 もう、こんな苦しみは味わいたくない。味わわせたくない。
 絶対に裏切るなんてしない。悲しませるなんてしない。

 だから。

里沙は愛の身体をもう一度抱きしめ、そして、自分の手の中にあるスイッチを押した。
機械箱が振動しだして淡い光を放ち始める。
あさ美が生み出したのは、愛の能力を擬似的に造り出し一度だけの瞬間移動を可能にする装置。
これを使えば、愛はこの闇から解放される。

里沙もまた自分のワープ装置のスイッチを入れ、愛の耳元で祈るようにささやく。
もう、逃げないから。迷わないから。
また会える。そう思うだけで、強くなれる気がした。

その瞬間、二人は強い光に包まれた。
二人がそれぞれの装置でワープに要する時間は一瞬。
互いの身体が光の粒となって消えゆく時、里沙の口元が動いた。
その声はかき消されながらも確かに届けられ―――目を閉じたままの愛が、小さく指先を動かす。

まるで爆発のようにひときわ強く辺りが照らされると、
愛と里沙の姿はほぼ同時に別の光の中へと消えた。


雨は上がり、雲は流れる。けれどそこに残るのは、闇。

二人がいたはずの場所は、愛の身体に無数に付けられていた傷からの血や、
里沙の目からこぼれた涙の跡さえも消え失せ、
辺りは何もなかったかのように、薄汚れた闇の世界に戻っていた。

風が吹き砂ぼこりが舞う中に、一片の布が浮き上がる。
それはボロボロに破れていた愛の衣服の一部だった。
今やそれだけが、愛がここにいたという事実を示していた。

514 :名無し募集中。。。:2008/07/25(金) 16:42:49.68 O
>>509-513
改行多すぎエラーの対処に間違えて必要な改行削ってしまった
このスレ内で投下完了が密かな目標です

515 :名無し募集中。。。:2008/07/25(金) 17:25:47.30 O
>>514
乙でした
倒れてもなおがきさんを動かす愛ちゃんの強い想いに泣けた…

516 :名無し募集中。。。:2008/07/25(金) 17:28:12.46 0
ここであのお守りが出てくるとは・・・
ウマイ使い方ですね

517 :名無し募集中。。。:2008/07/25(金) 18:31:46.27 0
>>514
更新乙です
強い想いがガキさんの心を動かす描写が素敵でした

518 :名無し募集中。。。:2008/07/25(金) 19:11:34.54 0
>>514
乙です
泣けますね


519 :名無し募集中。。。:2008/07/25(金) 19:59:33.53 0
週末のホゼナント

520 :名無し募集中。。。:2008/07/25(金) 20:20:37.87 0
祭りでホゼナント

521 :名無し募集中。。。:2008/07/25(金) 20:57:28.48 0
何の祭りかホゼナント

522 :名無し募集中。。。:2008/07/25(金) 21:10:40.02 0
血祭りのリゾナント

523 :名無し募集中。。。:2008/07/25(金) 21:23:53.72 0
コワスw

524 :名無し募集中。。。:2008/07/25(金) 21:30:20.02 0
天神祭で人に酔いホゼナント

525 :名無し募集中。。。:2008/07/25(金) 21:45:49.29 0
以前に[Niigaki](06)231 『里沙、孤島に囚われ(前編)』という作品がありました。

その作品は、ダークネスに裏切りがバレてしまったガキさんが、
孤島に囚われて拷問を受け、瀕死の状態を向かえ・・・危うし!ガキさん!ってところで一旦「続く」となります。

その時、私は“続き”が上げられるのを待ちきれずに自分で勝手に後編を書きました。
正に、人の褌で相撲を取るというヤツなんですが、保全の意味で上げさせて頂きます。

 *************注意事項*****************
 *                                 *
 *    少々エロ描写がありますので嫌な方はスルーして下さい    *
 *                                 *
 **********************************

『里沙、孤島に囚われ(前編)』ではエレクトロキネシスを使う女が里沙を手酷く拷問にかけます。
あ、ちなみにその女は仲間からも“電気うなぎ女”と揶揄されるほど性格が歪んでいる拷問のプロです。

私の書いた後編では“電気うなぎ女”が拷問を終えて一旦、独房を去り、
代わりに見回りの男が里沙の監禁される独房に入ってくるところから始まります。




526 :名無し募集中。。。:2008/07/25(金) 21:47:50.61 0
独房の扉がきしみを上げて開くと、里沙はその音で目を覚ます。
男が入って来て、後ろ手に扉を閉め、ニヤリと笑って言った。

「注射の時間だ」

男は、里沙にモルヒネを打つ。
新垣里沙クラスのマインドコントローラーと対峙する場合、
数時間ごとに幻覚剤を投与し、その能力を抑制しておく必要がある。

男は、里沙の目が虚ろに変わるのを確認すると、ブラウスのボタンに手を掛けた。
薄っすらと汗をかいた里沙の胸元から腹にかけて、ゆっくりと舌を這わせる。
男は一度ブルっと身震いをして、ベルトを外し、自身の怒張したモノを握り締め、息を荒げる。
男は、己の欲情の高ぶりに合わせ、里沙の身体を何度も抱きしめた。
それでも、持て余し、男は里沙の唇に顔を寄せる。

その刹那、里沙の吐息が香った。

それは、綿菓子の様な甘く、懐かしい香りだった。
その香りは性衝動を瞬時に発火させ、図らずも射精してしまう。
男は自慰行為を終えると、そそくさと独房を出て行く。

527 :名無し募集中。。。:2008/07/25(金) 21:49:10.47 0
監禁施設のあるエリアの、長く暗い通路を歩きながら男は考える。
(あれだけ大量のモルヒネを打たれて、まだ精神が崩壊していないなんて信じられない)
(ありゃ、化け物だな・・・・・・それにしても、あの肌。つや、きめの細かさ、もう一度、味わいたい)
(今、射精したばかりなのに・・・・・・また、股間がうずきやがる)

「オイッ!お前!何やってるんだ!」上階へと通じる階段を守っていた警備の者に、声を掛けられる。

「へッ?・・・俺?」男がまぬけに答える。

「その女を何処へ連れて行く?」

警備にそう言われて、男は自分が新垣里沙を抱きかかえて歩いていた事に、初めて気が付く。

‐――――――――――マインドコントロール!!!――――――――――――

男は、独房に入った後の記憶がまったく無い事に気付き、戦慄する。

警備の者が怒鳴る。「バカ野郎!操られたな。・・・モルヒネはちゃんと打ったのか?」
男は慌てて、里沙を床に投げ捨てると、ポケットをまさぐりモルヒネを取り出し言った。

「押さえて置いてくれ!・・・この女!舐めた真似しやがって!」

528 :名無し募集中。。。:2008/07/25(金) 21:50:32.41 0
男達が里沙の身体に触れようとすると、だしぬけに里沙が言った。

「そうやって、怒るから……操られる」

「なっ、何ぃ!」

「原始的な感情は操作しやすい」

「頭きた!この女、ぶん殴ってやる」

「その怒りは誘導によるものだ。あなた達、さっきから喋ってばかりいて、動かないのは、どうして?」

「…………」

里沙は、男たちに“言葉の重り”を渡す。

「あなた達は、もう、動けない 」

その言葉を聞くと、二人は顔を見合わせて、鼻で笑った。が、それを最後に男達は、微動だにしなくなる。

里沙はふらふらと立ち上がり、階段を昇る。
数ヶ月ぶりに歩いたせいで、途中で何度も転び、最後には這う様にして階段を上がっていった。
重い鉄扉を肩で押し開け、倒れ込むようにして這い出る。

外の明るさに、視界が白く失われた。

波音が聞こえ、海鳥が鳴く。
戻りつつある視界に空と海の青が広がり、自分が伏している場所が、船上の甲板だとようやく気付く。
不帰(かえらず)の島――とは巨大な舟艇である事を知り、里沙は絶望する。


529 :名無し募集中。。。:2008/07/25(金) 21:52:03.35 0
船内にサイレンが響き渡る。
大量の薬物によって、蝕まれた肉体は、もう立ち上がる余力さえ無い。
里沙は最後の力を振り絞り、甲板に仰向けになる。

もし、このまま果てるのなら、空を見ていたかった。

甲板に 軍靴の音が鳴り響き、たちまち取り囲まれる。
一人の男が里沙に歩み寄り、乱暴に幻覚剤を注射した。 鉛のような液体が、身体に染み込む。
やがて、里沙に、どんよりとした鬱が襲い掛かり、生へ向かう心を押し潰す。

すると人垣から、苦々しい表情をしたあの女が出てきて、里沙の顔を覗き込んで言った。
「上から命令が下った・・・もう、お前はいらないってさ。なぜ、死に急いだ?」
女はサバイバルナイフを取り出して、里沙の頬に滑らせる。頬が切れ、血がしたたる。
「どうした?得意のマインドコントロールは、もう打ち止めか?」

里沙の手に握られたお守りを、女が目ざとく見つける。
「何だ、コレ」そう言うと、女は、お守りを握り締めた手ごと、ナイフで突き刺す。
ナイフが骨にあたると、里沙は鈍痛に眉根を寄せる。
その表情を見た女は、満足気に笑い、今度は里沙の乳房に刃を突き立てた。
刃が肋骨にあたると、ナイフをひねり骨の隙間を探して肺に穴を開けた。
里沙は吐血し、薄れ行く意識の中、死を覚悟した。

里沙は深い、虚無に吸い込まれていくのを感じる。

周囲の歓声が遠のき、波音だけが聞こえる。

死への恐怖はもう、無い。

目に映る空がどこまでも、青い。

530 :名無し募集中。。。:2008/07/25(金) 21:53:12.55 0
【これより先は、このBGMと共にお読み下さい】
http://jp.youtube.com/watch?v=4qjKk8BdyZ4

里沙が、深い眠りにつこうとした、その時。

空を、羽ばたく鳥影が見えた。

「まさか」

里沙が目を凝らすと、その影は、次第に大きくなり、人の形となる。

太陽を背にした人影は、やがて懐かしきシルエットを縁取る。

里沙の目が涙でいっぱいになる。

風を切り裂き、布のはためく音。

白と黒のブラウスをまとった高橋愛が 今、甲板に舞い降りた。

どよめく、船上。

高橋は、里沙を切り刻んでいた女の背中に取り付くと……消えた。
上空、数千メートル。 女を置き去りにして、船上に戻る。

高橋は、里沙の上にまたがると、
道重さゆみから託された、「治癒能力を封じ込めた布」を傷口にあてがう。

里沙が何か言おうとする。高橋は、その唇に人差し指をあて、黙らせる。
ふわりと、コーヒーの香りがした。
里沙は懐かしさに胸がいっぱいになる。

531 :名無し募集中。。。:2008/07/25(金) 21:54:34.71 0
 高橋は優しげに微笑み「すぐに、良くなる」と、心とは裏腹に言った。
里沙の傷は深く、今は動かすことさえ出来ない。
見渡せば、甲板には100名近い敵。 里沙を守りながら闘うのは至難の業だ。
その上、何万キロと瞬間移動を繰り返し、ここに辿り着いた高橋に、闘う余力は残されて無かった。
瞬間移動する時には、いつも激しい痛みが伴う。高橋の身体はすでに、限界を迎えていた。

高橋は、取り囲む敵の心中を探る。

(i914だ!) (こいつが噂の化け物か) (電気ウナギ女を消しやがった)(次に動いた奴が消される)
             
(誰かが仕掛けるまで様子を見よう)(チャンスがあれば銃弾を撃ち込んでやる)
                                    ・・・・・
敵の能力者たちは、実態以上にi914の名前に恐れを抱いていた。高橋はそこに、付け入る隙を見出す。
高橋は取り囲む敵を、ゆっくりと見回した。
ライフル銃を向ける男と目が合う。 
高橋の姿がわずかに、瞬いた。 刹那、男の手にあったライフル銃は、消えた。

高橋が奪い取ったライフルを肩に担いで言った。

「次に、攻撃の意思を浮かべた者から・・・殺す」

能力者たちが震え上がる。

次の瞬間、上空から女の叫び声が聞こえた。皆が空を見上げると先程、高橋に連れ去られた女が落下して来るのが見えた。
女は大きな水柱を立てて、海面に落ちた。

(電気ウナギ女が、一度も能力を使わずにやられた!)(俺のかなう敵じゃねえ)(早く立ち去ってくれ)


532 :名無し募集中。。。:2008/07/25(金) 21:55:57.55 0
敵の心は既に、この場から逃げ出している。
もう、瞬間移動は使えない。このチャンスを逃せば、この船から下りることは出来ない。
そう判断した高橋は、取り囲む敵に大声で尋ねた。
「異能の者たちに問う!何故、海へ出た?」
船上に集った男達の顔を見渡して言う。「声を出す必要は無い。  読み取る!」

(何を始めるつもりだ?)   (早く帰れよ)   (上からの命令だよ)
      (俺は志願した)(船に乗りたかった)(海で働きたかった)

「さらに問いたい。この船の行く先について……」

荒くれた海の男が肉声で叫ぶ。
「決まってんだろ!世界を奪いにいくんだよ」

「世界はお前の中にある。海になんかに、浮かんでない」

「女はこれだからな・・・男はみんな海賊なんだよ。世界を奪うため、七つの海を渡るんだ。わかる?」

「誰かから、何かを奪うために海に出たのなら、そう遠くには行けまい。すぐに陸が恋しくなる」

「何だと!」

「誰かに何かを与える旅なら、嵐に巻かれ、大波に飲まれようとも、その先を目指すだろう」

「…………………………」静まり返る船上。

「ねぇ、世界征服なんて止めにして、うちでコーヒーでも飲まない?」高橋は微笑んだ。

その笑顔があまりにも爽やかだったので、男たちはそこに真実のかけらを見た……様な気がした。

533 :名無し募集中。。。:2008/07/25(金) 21:57:30.01 0
笑顔の下、高橋の肉体は悲鳴を上げていた。
船の揺れに合わせ、踏ん張る度に身体がきしみを上げる。
取り囲む能力者の何人かは、高橋の様子がおかしいのに気付き始めている。
〈時間が無い。誰か……早く。〉
高橋は、まだ傷口の塞がらない里沙を抱きかかえ立ち上がると、取り囲む敵に言った。

「道を開けろ!」前列に居た者たちが、後ずさり道が開かれる。

高橋はゆっくりと避難用のボートの前まで行き、振り返り、あらん限りの声で叫んだ。

「新垣里沙は、私が貰い受ける!異論のあるものは居るか?」

(薄汚い、マインドコントローラーか)(とっとと、連れて立ち去れ)  ((羨ましい……)) 

            (あんな、裏切り者の為によく敵艦に乗り込んでくるな)

 
     ((羨ましい……命掛けで助けに来る仲間がいて。 俺がもし、仲間だとしたら……))


「助けに来るさ!・・・あんたが仲間ならば」高橋は、一人の男の方に顔を向けて言った。

 甲板に海風が吹き抜ける。

里沙を抱きかかえる高橋がバランスを崩し、今にも転びそうに、よろけて歩く。 


534 :名無し募集中。。。:2008/07/25(金) 21:59:10.35 0
人垣を掻き分け、出てきたその男が高橋の腕をつかんで、支えながら言った。
「あんたは、強いからそんなことが言えるんだ」

「私が、強い?・・・まさか・・・今だって震えてる」高橋はそう言うと、男の手を振り払う。

よく見ると、高橋の小さな肩は、小刻みに震えていた。

「怖いのなら、何だって、こんな大軍の中に一人で乗り込んでくる?」

「群れるとよけいに、怖くなる」
そう言うと高橋は、真剣な眼差しをして男を見据えた。

男が眼差しの強さに、思わず視線を下げると、高橋の足元に血溜りを発見する。
里沙の身体から、いまだ滴る血液が、高橋のブーツを濡らしていた。
高橋もそれに気付き、里沙を避難用の小型ボートに静かに乗せた。
自分も飛び乗ろうとしたが、腕に力は残されておらず、上手く這い上がれずにいた。
男はその様子を、唇を噛んで見つめていたが……やがて、男の瞳から迷いの色が消える。
男は高橋をヒョイと持ち上げ、ボートに乗せてやると、皆に聞こえる様な大声で言った。

「俺も乗せてくれ」

どよめく群集。
(裏切るのか!)(地の果てまで追われるぞ)(死ぬ気か?)(バカ野郎!何故!?)

「その船の方が、遠くに行けそうだ……それに……あんたの店のコーヒーが飲んでみたくなった!!」
そう言って男はボートに飛び乗り、固定具を素早く外すと、リフトの操作をし始める。

ボートが着水し、男がエンジンを掛けると、高橋は船に残された者達に叫ぶ。
「私たちを追う者は、煮えたぎる火口を見る事となるだろう!」
ボートは海面を滑り出し、地平線に消えて行く。

535 :名無し募集中。。。:2008/07/25(金) 22:00:52.79 0
男はボートの舵を取りながら、興奮冷めやらぬ様子で言った。
「信じられない!ハハッ!俺がこんな事……あんたのせいだぜ。
 あんたって人間が気に入ったんだ。i914。俺は……えっ?え?え?え?え?え?え?」

 男が高橋の方を見ると先程までの、凛とした佇まいのi914は居なかった。
直射日光を避けるため、タオルでほっかむりをした高橋は、まるで農村の老女のようにも見えた。
「何か、悪かったのぉ〜あっしの為に巻き添えにしちゃって」
先程、見つめられたつぶらな瞳は消え、陽光にキツネ目をしばたたかせていた。

「えっ?……い、いやぁ……アレ?i914?なんか…………雰囲気、違うね…………」

「あっし、ほら、このボートをどうやって下ろすのかさえ分からんかったから」

「………………」

「エンジンの掛け方も分からんかったもんでのぉ。本当にすいやせん」

「ええええええええええええええええええええええええええ」

 高橋は、ニタリと照れ臭そうに笑って頭を掻く。
「あの場では、言えんかったもん。誰かボートで送ってくれる人いませんか?なんて……」

「ええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇえええええぇえぇええええええ」

「ホント、すいやせん。あんな大きな組織を敵に回させちゃって!この通りやて。堪忍してのぉ〜」

「えええええええええええええええええええええええええええええええええええええ」

 小型ボートの上、土下座する高橋の小さな背中が、波に揺れていた。           おわり



536 :名無し募集中。。。:2008/07/25(金) 22:09:35.55 0
もしや連投規制ですか?

537 :名無し募集中。。。:2008/07/25(金) 22:11:27.71 0
すいません
終わってます
お目汚し失礼致しました

538 :名無し募集中。。。:2008/07/25(金) 22:14:15.04 0
いえいえ終わりなのは分かっておりましたw
レスアンカーを打っておくとまとめさんが喜ばれますよ

・・・リゾナントありがとうございました!

539 :名無し募集中。。。:2008/07/25(金) 22:17:26.85 0
なるほど!
ありがとうございます
ではさっそく

>>526->>535



540 :名無し募集中。。。:2008/07/25(金) 22:18:08.10 0
最後がw

541 :名無し募集中。。。:2008/07/25(金) 22:22:47.30 0
>>538
って言うか
もしかしてあなた様は 『里沙、孤島に囚われ(前編)』を書いたご本人様ですか?

す、す、すいません!もう、本当に恐縮です。
リゾナントと言うよりもこれは他人の褌で相撲を取る・・・・・・イヤ、それどころじゃなく
他人のスパッツでエアロビを踊るくらい失礼なことなのに、寛大なお言葉ありがとうございます。


542 :名無し募集中。。。:2008/07/25(金) 22:44:31.19 0
>>539

自分はこのスレではあからさまなエロは求めてないので、
導入部には正直抵抗を覚えたけど、高橋の登場から、男
達との心理戦、脱力感溢れるラストまで面白かったっす
機会があれば、また書いてねw

543 :名無し募集中。。。:2008/07/25(金) 22:48:19.11 0
>>541
スパッツ・・・w
こんあとこまで台詞回しが素敵ですね
>>526-535
アンカーはこれで

544 :名無し募集中。。。:2008/07/25(金) 23:07:33.37 0
>>541
農村の老女のところで吹いたw
エロ、シリアス、コメディ三拍子揃った怪作ですな

そもそも他人のスパッツでエアロビなど踊りたくないw

545 :名無し募集中。。。:2008/07/25(金) 23:10:45.76 0
愛ちゃんのクサイ台詞回しに乗せられる男達
しかし終わってみればいつもの愛ちゃん
久しぶりの単発モノ(1作品として完結してるという意味)でじっくりと読んじゃいました
とても面白かったです
自分自身が始めのエログロで少し引いてしまったのが残念といえば残念

これもいつものBGMの人かな?最近は何の曲か先に当てようとしてるけど
外れましたw

546 :名無し募集中。。。:2008/07/25(金) 23:42:29.60 0
ho

547 :名無し募集中。。。:2008/07/25(金) 23:55:22.92 0
ze

548 :名無し募集中。。。:2008/07/26(土) 00:21:34.54 0
nan

549 :名無し募集中。。。:2008/07/26(土) 00:44:01.94 0
tooo!

550 :名無し募集中。。。:2008/07/26(土) 00:53:35.51 0
>>546-549
ナイスチームワーク!
…これ同じ人だったらどないしよ、のホゼナントw

551 :名無し募集中。。。:2008/07/26(土) 01:05:29.68 0
第7章、投下します
スレ内に収まるようにペースアップ
週末だし

1.>>242-244
2.>>250-253
3.>>317-320
4.>>372-375
5.>>492-495
6.>>509-513


 ―――でも、リゾナントへと戻らなくてはならない。


圧倒的不利な心理戦。

552 :名無し募集中。。。:2008/07/26(土) 01:06:20.55 0
7.

「…おかえり」

里沙が目を覚ますとそこはあさ美の研究室ではなく、自室のベッドの上だった。
機械の力を使ったとはいえ、非日常的な空間移動を二度も行ったせいで、
里沙の身体には目に見えぬ形でのダメージが残っていた。

ぼんやりとした頭で声のした方に顔を向けると、
そこには白衣をまとったままのあさ美がいた。

…ここは自分の部屋なのに、なぜ?

里沙は動かぬ頭を整理しようと何かを考え始めたが、
すぐにあの光の中の約束を思い出し、布団をはね除けて飛び起きた。
あさ美はそんな里沙の姿を見て、やれやれと首を横に振る。

「…まだ寝てないと、ずいぶん消耗してたんだよ?」
「あたしは、ここを出て行く」
「研究室に戻されたガキさんをここに連れてきてあげて、
 幹部の定時観察に間に合わせてあげたの、私だよ?」
「…あたしは、ここにいるべきじゃない。
 もっといるべき場所を見つけたの」
「そもそもいろんな道具だって渡してあげたのに、ガキさん全然お礼も―――」
「聞いてんの!?」

「聞いてるよ」

無表情のままに淡々と事実を並べていくあさ美。
交わした約束のために、己の意思をぶつける里沙。
一方的な言葉のぶつけ合いは平行線をたどるばかりだったが、より冷静だったのは、やはりあさ美の方だった。

553 :名無し募集中。。。:2008/07/26(土) 01:07:10.47 0
里沙はぐっと言葉を飲み込んだ。
確かにあの時あさ美が手渡してくれた物がなかったとしたら、
愛を助け出すことも、愛と再会することすらできなかっただろう。

「…こんこんのおかげで愛ちゃんに会えたし、愛ちゃんを助けられた。
 …ありがとう。ホントに感謝してる。でも…」
「ガキさん、ちょっと落ち着いたら?」
「あたしには、大事な約束がある、だから…」
「この部屋から、そしてダークネスから逃げる、と」
「もう、自分の気持ちに、嘘はつけないんだよ」

ポケットの中に手を伸ばす。
このお守りを返すためにも、このままでいるわけにはいかない。
そうと決めたら、一刻も早く。

だが、里沙は内心焦っていた。
目の前にいるあさ美が、あまりにも冷徹な視線を自分に向けていることに。

愛の危機を知らせてくれたのは、他でもないこのあさ美だった。
あさ美が教えてくれなければ、そしてあの装置や錠剤が渡されなかったら。

きっとどこかで、あさ美はダークネスに戻された里沙の本心を見抜いているのだと思っていた。
だから、愛を助けるために協力してくれたのだと。

ダークネスの有力幹部でありながら、同期の絆を重んじてくれた。
そう思っていたから、この瞬間もあさ美は里沙の考えを後押ししてくれると思っていたのに。

「愛ちゃんを逃したのはあたしの実験のため。
 そうだったとしたら、どうする?」
「…!!!!」

その希望が、あさ美の言葉で打ち砕かれた。

554 :名無し募集中。。。:2008/07/26(土) 01:07:55.54 0
「こっちの支配下に置いといて得るデータなんかより、
 実際にリゾナンターとして動いてるときのデータの方がよっぽど効果的だもん。
 所詮、あのままにしておいたら使い物にならないデータしか出ないしね」

あさ美は、あくまで静かに言い放った。
ダークネス最高の科学者。里沙が頭脳戦ではとうてい太刀打ちできるはずもない。
もし…本当に、あさ美の言うとおりに全てが計算の上で行われていたのだとしたら。

すーっと血の気が引くのを感じ、里沙はよろめくように一歩下がった。
先ほどまで寝ていたベッドに身体がぶつかり、改めてここには逃げ場がないことを思い知らされる。

一歩一歩近づくあさ美に対して、里沙はじり、じりと横に移動する。
あてがわれているこの自室も、そう広い部屋ではない。
飛びかかろうと思えば一瞬。飛びかかられれば一瞬。
軟禁されている身分だから、部屋には簡素な物しか置いていない。

対して、あさ美はどうだろう。
あの白衣の中に、何を隠し持っていたとしてもおかしくはない。

里沙は、圧倒的に不利だった。

「…全部が、罠だった、ってこと?」
「そういうことになるかな」

あさ美は不敵な笑みを浮かべながら答える。

里沙の視界に部屋の扉が映る。だが、脱出できるような状況ではない。
自分と扉との線上には、あさ美がいる。
おそらくはこの状態を作り出しているのも、あさ美の計算の上なのだろう。

555 :名無し募集中。。。:2008/07/26(土) 01:09:41.69 0
「どうやってここを出るつもり?」

里沙の視線が不安げに部屋の中を彷徨っていたことを、あさ美は見逃さなかった。
相手に弱みを見せたらその時点で終わり。
そう言い聞かせていたのに、いとも簡単に指摘されるなんて。

「…こんこんを倒してでも行くよ」

里沙は、精一杯虚勢を張った。
マインドコントロールをかけてどうにかなる相手でもないことはわかっている。
里沙の力ではあさ美には通用しないだろう。
それでも何万分の一の確率でも可能性があるのならば、それに賭けるしかない。
だが、里沙の望みはあさ美の言葉でことごとく壊されていく。

「…ガキさん、甘いなぁ」

あさ美は里沙の退路を断つように距離を詰める。
里沙はその拍子に、床にぺたりと尻もちをついた。

「…私がガキさんにここで倒されたとしよう。
 でも、この部屋の外はダークネスの構成員ばっかりだよ?
 忘れたの? ガキさんは、軟禁の身。
 この施設から逃げ出すためには、何百人もの相手を倒さなくちゃいけない」

忘れていたわけではない。何もかも、頭には入ってはいる。
でも、リゾナントへと戻らなくてはならない。
仲間のためにも、正体を知ってなお信じてくれた愛のためにも。

二人の距離はもう、手を伸ばせば触れるくらいにまで迫っていた。
里沙は動けない。それでも、あさ美の目を見据え続けた。
待っているのは、反逆者としての拷問か、それとも凄惨な死に様か。
あさ美は小さなカプセルを取り出すと、里沙の顎をつかんで上を向かせた―――。

556 :名無し募集中。。。:2008/07/26(土) 01:10:04.44 0
>>552-555

557 :名無し募集中。。。:2008/07/26(土) 01:11:27.75 0
>>556
これからどうなるの!
すっごい気になるところで終わってしまって悶々しています
続き楽しみにしてます

558 :名無し募集中。。。:2008/07/26(土) 01:14:56.68 0
>>556
おつかれさまです
ガキさんはこういう攻められ方は苦手だろうねw

559 :名無し募集中。。。:2008/07/26(土) 01:37:40.64 0
天才が天才たる所以は演算能力のみに非ず。
ドクターマルシェを最高の科学者たらしめているのは、
閃きや発想力を司る右脳の働きが人並み外れて優れている点にある。
この能力が偏食、特殊な嗜好を招いたとか招かないとか。

560 :名無し募集中。。。:2008/07/26(土) 01:40:30.12 0
>>556
乙です
黒い紺野さんもまた魅力的w
続き待ってるから

561 :名無し募集中。。。:2008/07/26(土) 01:40:48.01 0
ゾクゾクします色んな意味でw
続きが気になります色んな意味でw

562 :名無し募集中。。。:2008/07/26(土) 02:16:50.81 0
ホゼナ

563 :名無し募集中。。。:2008/07/26(土) 02:35:06.45 0

  みんな狼に投票しようね

564 :名無し募集中。。。:2008/07/26(土) 03:48:21.35 0
[Ai-Eri](09)900 にリゾナントさせて頂きました
テスト1日目が終了したので勢いで書いちゃいましたw
全て書けていますが長いのでとりあえず前半部分のみです

565 :名無し募集中。。。:2008/07/26(土) 03:48:29.97 O
真夜中のホゼナンター

566 :名無し募集中。。。:2008/07/26(土) 03:48:43.22 0
「愛ちゃーん、迎えに来ましたよー!」
「おー絵里!おはよぉー」
「おはようございます!」

リゾナントのドアを開けると、カランカランと鐘が鳴る。
絵里を安心させてくれる音だ。

「じゃあれいな、行ってくるね」
「愛ちゃんがおらん間は任せてくれたらいいけん、ゆっくり行ってきて」
「うん、ありがとう」

なんだかれーなも立派になったなぁ・・・。
愛ちゃんも、すっかりれーなを頼りにしてるみたいだし。
そうそう。そうやって頼ってくれたらいいんです。
いつも一人で考えて、勝手な答えばっかり出しちゃうんだから。

「あれー?亀井さん振られたんじゃなかったんですかー?」

その甲高い声のする方へと視線を向けると、
テーブルでみっつぃーと向かい合って座る小春が居た。

「だから、あれは違うってぇー!」

愛ちゃんは慌ててるけど、絵里は何も言わない。
こんなに可愛い絵里が振られたっていうのは気に入らないけど
仲間にいじられる愛ちゃんを見るの好きなんだよね。
なんていうか・・・上手く説明できないんだけど。

愛ちゃんが小春のそばまで行って、いろいろ説明している。
愛ちゃん・・・その説明するの、一体何回目なの?

567 :名無し募集中。。。:2008/07/26(土) 03:49:35.71 0
小春とみっつぃーがニヤニヤ笑いながら、愛ちゃんに大きく相づちを打っている。
もうそろそろ終わる、かな。

「もー、絵里行くよ!」
「はい!」

たーのしいなぁ、本当。
ついでにれーなもからかっておこう。

「れーな、しっかりやるんだよー?」
「ちょ、絵里に言われたくないとー!」
「へへ、行ってきまーす!」

あんなこと言わなくても、れーながしっかりやるのはわかってる。
自分のやりたいことをやってる時のれーなと誰かの為に頑張るれーなは凄いんだ。
リゾナントの店番をするれーなは、その凄いれーな二人分だからもっと凄いんだよ。

そんなことを思いながら、愛ちゃんと並んで歩く。
いつもは忙しくて滅多に外に出られない愛ちゃん。
いつもは忙しくて滅多に休めない愛ちゃん。
いつもは忙しくて滅多に遊べない愛ちゃん。
そんな愛ちゃんを、今日は絵里が独り占め。
自然と笑顔になるのも仕方がない話だ。

568 :名無し募集中。。。:2008/07/26(土) 03:50:20.27 0
「楽しそうやね」
「楽しいに決まってるじゃないですかぁ」
「それは良かった」

二人で無駄に笑いながら、足取りは前へ前へ。
太陽の光がジリジリと暑いけど、足取りは前へ前へ。
楽しい時は、足取りだって軽くなっちゃうんだよ。

「今日は絵里に全部任せるよ?」
「任せて下さいよー!今日のプランはバッチリです」
「はは、リンリンがおる」
「お、バッチリデース!」

やっぱり今日の絵里はテンションが高い。
その後も調子に乗ってみんなのモノマネをしたら、愛ちゃんは手を叩いて爆笑してくれた。
愛ちゃんは、いつも笑ってくれるなぁ。
それで、絵里おもしろいねーなんて褒め言葉をくれる。
その度にガキさんに「ええええ」みたいな顔で見られるけど。
それで愛ちゃんの心を少しでも癒してあげられるなら、
何回でも絵里は愛ちゃんを笑わせてあげたいと思う。

「今日は、絵里がいつもお世話になってるお店に行きます」
「そっか。絵里はコンタクトやもんね」
「そうですよー」

そう。今日は愛ちゃんのコンタクトを作りに行くのだ。

569 :名無し募集中。。。:2008/07/26(土) 03:51:16.75 0
「ここです!」
「おぉ・・・ってここ、私が眼鏡買ったとこなんやけど」
「えー!?」
「や、いや、なんか・・・ごめん」
「いや、いいんですけど・・・いいんですけどー・・・」

なんかちょっと、残念。
この辺で眼鏡屋さんって言ったらここしかないし、当たり前と言えば当たり前なんだけど。
むー・・・この展開は考えてなかった。

「でもホラ、コンタクト初心者なのは変わり無いし・・・」
「・・・」
「絵里がおらんかったらコンタクトを作ろうとも思わんかったと思うし・・・」
「・・・本当ですか?」
「お、おぅ」

それなら・・・まぁ、いいか。

「よし、じゃあ行きましょー!」
「おー!」

自動扉をくぐると、ひんやりとした空気が身体を包んだ。

「涼しーい」
「リゾナントもクーラーの設定温度下げた方がいいやろか」
「うーん。もうちょっと下げてもいいかもしれないですね」

ちょっとひんやりしてる方が、コーヒーもおいしくなるんじゃないかな。
愛ちゃんの煎れるコーヒーはいつでもおいしいけど。
まぁ、絵里は飲めないんだけどさ。

570 :名無し募集中。。。:2008/07/26(土) 03:52:38.46 0
そういえば風の温度って調節できるのかな・・・。
ふと疑問に思い、自分の手の平を見つめた。

「絵里?」
「はい!?」

思った以上に考え込んでしまっていたかもしれない。
愛ちゃんが心配そうに絵里の顔を覗き込んだ。

「どーした?」
「いや・・・絵里が出す風も、温度調節できるかなーって」

愛ちゃんと絵里は、意味もなく眼鏡が並べられている棚の間をウロウロと見て回った。
この話が終わるまで、きっとこのままだ。

「あぁ、なるほどなぁ。・・・できるんじゃない?」
「え、本当ですか!」

そんなあっさり!

「ほら、ドライヤーだって、あったかい風と冷たい風出せるし」
「はぁ・・・」
「できそうな気がするけどなぁ」

ドライヤー・・・。
んー、まぁ・・・確かになぁ。
今度みっつぃーにでも相談してみようかな。
ドライヤーの中身ってどうなってるの?って。

571 :名無し募集中。。。:2008/07/26(土) 03:53:25.91 0
「じゃ、ちょっと行ってくるわ」
「あ、はい!」

前にここで眼鏡を作ったみたいだし、そんなに時間はかからないだろう。
店員さんと話している愛ちゃんに外へ行くことを告げて、絵里は店を出た。

「あっついなぁー、もー・・・」

自動扉をくぐった瞬間に、全身にじんわりと汗が浮かび上がる。
この不快感だけは、何年立っても好きになれそうにない。

「よーし」

大きく息を吐き出して、絵里は風を作った。
後ろから押し寄せる風が心地良い。
これは何℃ぐらいなのかな・・・。
ぼんやりとそんなことを考えながら、冷たくするイメージをしてみた。
イメージは・・・冷蔵庫を開けた時の、あの快感・・・!

572 :名無し募集中。。。:2008/07/26(土) 03:54:55.07 0



「はぁ・・・っ」

どれぐらいそうしていただろうか。
少しだけ冷たくなったような気がするけど、気のせいのような気もする。
ううう・・・難しい。

「絵里ー?」
「!・・・はーい!!」

駐車場の裏手に行っていた絵里は、愛ちゃんの声に慌てて駆け出した。

駆け出し・・・た?
あ、れ・・・。
一瞬世界がぐるんと回った。
立っていられなくて、思わず地面に手をつく。

「絵里っ!!」

愛ちゃんが駆け寄ってくるのがわかる。
なんだか頭がガンガンする。
ちょっと気持ち悪いし。

「絵里!大丈夫!?」
「うー・・・」

これは大丈夫じゃない、かも・・・。

そのまま絵里は意識を手放した。


573 :名無し募集中。。。:2008/07/26(土) 03:57:26.78 0
>>566-572 前半以上です
一気に上げたいところですけど規制が怖いので・・・
続きは昼過ぎにでも更新したいと思います

574 :名無し募集中。。。:2008/07/26(土) 06:24:40.15 0
どうなる?
期待して待ってます

575 :名無し募集中。。。:2008/07/26(土) 07:28:12.70 0
風使い待ち

576 :名無し募集中。。。:2008/07/26(土) 08:14:32.56 O
新作きてたら嬉しい朝

577 :名無し募集中。。。:2008/07/26(土) 09:51:10.38 0
>>573

お昼が楽しみ

578 :名無し募集中。。。:2008/07/26(土) 10:26:43.91 0


579 :名無し募集中。。。:2008/07/26(土) 11:10:03.85 0
ほ〜ぜほ〜ぜほぜ ほぜなんと
ほぜんの ために やってきた

580 :名無し募集中。。。:2008/07/26(土) 12:14:01.27 0
>>573さん待ちホゼナント
テスト期間中にもかかわらず執筆&投下乙であります!

581 :名無し募集中。。。:2008/07/26(土) 13:14:13.93 O
暑いなぁ…

582 :名無し募集中。。。:2008/07/26(土) 13:37:26.42 0
仕事がいやになるよね暑くて

583 :名無し募集中。。。:2008/07/26(土) 13:43:24.69 0
>>582
仕事乙
夏ばてにはうええおええ丼が聞くから夜にでも食べるといいよ

584 :名無し募集中。。。:2008/07/26(土) 13:45:36.00 0
お待たせしてすみません
あんな時間に寝たので寝坊しました・・・
では>>566-572の続きです

585 :名無し募集中。。。:2008/07/26(土) 13:46:09.52 0
―――
――


なんだか冷たい空気に包まれている。
これは・・・絵里が出してる?
とても涼しくて冷蔵庫の中にいるみたい。
風さん、絵里に力を貸してくれるの?

『絵里の頑張りには負けたよ』

へへへ。
絵里、頑張ったでしょ。

『・・・絵里!』

ん?どうしたの?

『絵里!!』

だからどうしたのって。

『絵里!・・・絵里!』

もー・・・

「聞こえてるってば!!」

―ゴンッ

586 :名無し募集中。。。:2008/07/26(土) 13:46:39.36 0
「いったたたたた」
「いってぇー・・・」

・・・あれ、愛ちゃん?

「聞こえとるなら、もっと早く起きろ!アホ!」
「え、え、え?」

絵里がキョロキョロしている間も、愛ちゃんは痛そうにおでこを押さえていた。
絵里のおでこも、まだじんじんと痛みが残っていたけど・・・なんとなく我慢。

「あれからずっと外におったやろ。軽い日射病や」
「え、絵里がですか?」
「絵里以外に誰がおるんよ・・・」

愛ちゃんはやれやれと言うようにため息をついた。
うわー・・・やってしまった。

「まぁ、なんともなくて良かったよ。帰れるか?」
「あ、はい・・・。大丈夫です。すみません・・・」
「今度またあんな無茶したら怒るで」
「はい・・・」

どうも絵里は軽い日射病で倒れてしまったらしい。
それで、愛ちゃんが眼鏡屋さんに頼んで休憩室で寝かせてもらっていたみたいだ。
眼鏡屋さんの店員さんにお礼を言って、再び太陽の下に出た。

587 :名無し募集中。。。:2008/07/26(土) 13:47:21.01 0
「あんなに長い間、何しとったん?」
「ちょっと特訓を・・・」
「こんな暑い中で、休み無しにやることないのに」
「すいません」

愛ちゃんと並んで歩く。
行きと違って、足取りは重い。

「結局できたんか?」
「うーん・・・夢の中では出来てたんですけどねぇ」

起きてみると、やっぱり出来る感じがしない。
もうちょっと練習してみないと。

「夢の中でもしてたの!?」

愛ちゃんは目と口を大きく開いて、絵里の顔を見た。
なんだか照れくさくて、絵里は笑いながら頷いた。

「まぁ、練習熱心なんはいいことなんやけどな・・・」

愛ちゃんは困ったように呟いて、頭を掻いた。

「絵里が倒れてしまったら、私はどうしたらいいんよ」
「・・・え?」
「絵里が倒れたら、私が今日休んだ意味もなくなるやろ」
「はい」
「みんなが強くなるのも嬉しいけど、みんなが元気でおる方が私にとっては大事やから」

・・・!
愛ちゃんの言葉に絵里は胸を打たれた。

588 :名無し募集中。。。:2008/07/26(土) 13:47:45.40 0
大事なことを忘れてしまっていたみたいだ。
愛ちゃんに無理しないでって言ってばかりで、自分のことなんて考えてなかった。

「だから、今度からは気をつけるんやで?」
「・・・はい!」

リーダーのくせに、みんなにいじられてばかりでどっか抜けてて訛ってて
いつも一人で無茶するけど・・・やっぱり絵里のリーダーは最高だ。
最後には、いつも絵里に大事なことを伝えてくれる。
仲間のことを、信じてくれる。

「愛ちゃん、おでこ大丈夫ですか?」
「あ、あー・・・忘れとったけど、絵里に言われたら痛くなってきた」
「え!ご、ごめんなさい!」
「へへ、嘘だよ」

ニシシって笑う愛ちゃんは、全然年上っぽくないし頼れるリーダーっぽくもないけど
それでも絵里よりしっかりしてて、みんなのリーダーなんだ。

「ただいまー!」
「おかえりー!」

リゾナントの扉を開けると、絵里の安心する音と安心する笑顔に包まれる。

「デート楽しかったですかー?」

すぐさま声をかけてくるのは、やはり小春だ。
もちろん、楽しか・・・

589 :名無し募集中。。。:2008/07/26(土) 13:48:28.68 0
「絵里が日射病で倒れて散々やったわ」
「え、絵里倒れたん!?」

ちょ、え、愛ちゃん。・・・え、え。
れいなの心配そうな目が絵里を見るのがわかる。
愛ちゃんの方を見ると、楽しそうに笑っていた。
愛ちゃんのバカ〜〜!!

「なんや、二人ともおでこ赤くないですか?」

―ギクッ
みっつぃーが自分のおでこを触りながら言った。

「あれー?今度は頭突きでもされちゃったんですかぁー?」

小春がニヤッニヤと笑い出した。
くそぉぉぉぉ。

「絵里」
「はい!?」

小春のほっぺをちみぎってやろうと一歩踏み出した時、愛ちゃんに呼び止められた。

「カフェオレ、飲まんか?」
「の・・・飲みますよ!飲むに決まってるじゃないですか!」

カウンター席にガタンと乱暴に座る。
絵里は怒りましたよというのを見せつける為にも、口はへの字に尖らせたままだ。
それでも・・・それでもこのカフェオレを飲むと、なんだか暖かい気持ちになる。
絵里の好みの甘さにしてくれてあるであろう、苦くないカフェオレ。
愛ちゃんの優しさが込められていると飲む度に思う。

590 :名無し募集中。。。:2008/07/26(土) 13:48:57.21 0

「今日はありがとな」
「散々だったんじゃないんですか」

素直に答えるのが恥ずかしくて、素っ気なくそう答えた。

「そりゃまぁ、ね。目の前で仲間に倒れられるのは、理由がなんにせよ良いもんじゃない」

愛ちゃんはそう言うと、小さく苦笑した。
それはそうだろう。
絵里だって、仲間が傷つくのを見るだけで心臓が止まりそうになる。
こんなことを言うと・・・シャレにならないってガキさんに怒られちゃうな。

「おかげで助かったよ」
「え?」

愛ちゃんは何も言わずに、自分の右目を指さした。

「あぁ」
「おかげで、みんなの笑顔がはっきり見れる」

静かにそう言った愛ちゃんは、本当に嬉しそうで、
絵里には上手く返す言葉が見つからなかった。
でも、すごく嬉しかった。

591 :名無し募集中。。。:2008/07/26(土) 13:49:22.49 0
「・・・絵里の顔も、ちゃんと可愛く見えますか?」
「絵里の可愛い顔もちゃんと見えるよ」

愛ちゃんが嬉しそうにしているのが嬉しくて、にやけそうになった。
それをごまかしたくて。

「うへへ」
「自分から言ったくせに」

違うんです。
今、絵里が緩む口元を抑えられないのは、そういうことじゃないんですよ。

「今日は、楽しかったですか?」
「楽しかったよ」
「なら良かったです」

それだけでも絵里は十分です。
次は、絶対倒れたりしませんから。
ずっと隣で笑ってますから。
だから・・・。

「次は、いつにしますか?」

また、どこかに出かけましょうよ。
次は・・・みんなで。


592 :名無し募集中。。。:2008/07/26(土) 13:50:54.85 0
>>585-591 以上です

まとめる際は>>566-572と合わせて『Smiles Maker』でお願いします
久しぶりに書けて楽しかったー!

593 :名無し募集中。。。:2008/07/26(土) 14:09:21.69 0
>>592
[Ai-Eri](09)900を書いた者です
リゾナントありがとう! 振られ疑惑設定が生きてるとはw
目上の人から感謝されるのって言いようの無い幸福感を憶えますよね

594 :名無し募集中。。。:2008/07/26(土) 14:55:37.61 0
>>592
乙です
亀の話が読めて嬉しかったです

595 :名無し募集中。。。:2008/07/26(土) 15:27:49.07 0
『Smiles Maker』のタイトルには「SM」もかけてあるわけですね分かります
ちょっとお互い意地悪をしたりされたりな感じが素敵でした
読んでる方も緩む口元抑えられなかったです

596 :名無し募集中。。。:2008/07/26(土) 15:35:17.97 0
>>592
見事なリゾナント、乙でした!
>>593さんの作品といい、なんで亀ちゃんの一人称ってこんなにも可愛いんでしょうw
自分は愛絵里好きというわけではないのですが、友達以上恋人未満(?)なふたりの関係に爽やかなドキドキ感を覚えつつ
ひさびさのほのぼの系に癒されました

597 :名無し募集中。。。:2008/07/26(土) 16:21:34.10 0
夜にでも1本単発を投下したいホゼナント

>>592さんの作品に癒されました
温かくてくすぐったい感じが本当キュンとなりますね

598 :名無し募集中。。。:2008/07/26(土) 17:17:47.17 O
ホゼナント

599 :名無し募集中。。。:2008/07/26(土) 17:26:41.49 0
第8章、投下します
そろそろクライマックス見えてきましたよ

1.>>242-244
2.>>250-253
3.>>317-320
4.>>372-375
5.>>492-495
6.>>509-513
7.>>552-555


 ―――残念だけど、私はもうここを出られない


手を伸ばして、つかめぬ希望。

600 :名無し募集中。。。:2008/07/26(土) 17:27:27.63 0
8.

「…なーんてね。ちょっと脅かしすぎたかな」

あさ美は里沙の口にそのカプセルを放り込むと、今までとは違った脳天気な声を上げた。

「安心して。そのカプセル、普通の回復剤だし」

強制的に嚥下させられたことには少なからず不快感をおぼえていたが、
言われてみれば目覚めた時に感じた瞬間移動によるダメージが、少なくなったような気がした。

「…どういう、こと…?」

里沙は、あさ美の意図するところが読めないでいた。
さっきまでとは、明らかに様子が違う。
カプセルの中身は想像していたような睡眠剤などではなく、あさ美の言うとおりの回復剤には間違いない。
でも、どうして? 彼女は、何を考えている?

「愛ちゃんを助ける理由。さっきのなんて、嘘だよ」
「嘘…?」
「…単純に、あんな闇の中にいる愛ちゃんなんて見たくなかったし、
 ガキさんにも…ここからは逃げてほしいって思ってる」

里沙は、唖然としながらあさ美を見上げる。

「…さっきのは出来心のイタズラだったんだけど、ちょっとマジになりすぎたかな」

あさ美は里沙の目の前にしゃがむ。
冷静で冷徹な、刺すような目つきは今のあさ美にはなく、
別人のように穏やかな表情で里沙を見つめていた。

601 :名無し募集中。。。:2008/07/26(土) 17:28:49.69 0
「…何年一緒にいたと思ってるのさ」

あさ美は笑って、里沙の頭を撫でた。
その笑顔は、かつて共に過ごしていた時には毎日のように見ていたもので、
Dr.マルシェというダークネスのトップサイエンティストには似合わぬ、
やわらかくて、そしてどこまでもやさしい表情だった。

「ガキさんが愛ちゃんを想う気持ちの強さも、
 愛ちゃんがガキさんを想う気持ちの強さも、
 どっちだって揺るがないものだって、見ててわかってたよ」

里沙の頬を、一筋の涙が伝う。
あさ美はそれを親指で優しく拭うと、里沙の肩をぽんぽんと叩いた。

「リゾナンターは、この世界を変えなくちゃいけない。
 人々の心に巣くう闇を取り除く正義として、生き続けなきゃいけない。
 ガキさんもその使命を負ってるんだって思ってる。
 だから、ガキさんはここにいるべき人じゃない」

あさ美は、まっすぐに里沙の目を見て言った。

肩書きこそダークネスの幹部であり、構成員も恐れる存在と言われるけれど、
その心にはまだリゾナンターの意志が残っているのだと、里沙は心の中で喜んだ。

「じゃあ、こんこんも…!
 こんこんの力が今のリゾナンターにあれば、ダークネスだってカンタンに…!」

あさ美の手を握り、身を乗り出して訴えかける。
里沙自身が、元はダークネスの構成員でありながらリゾナンターになったように。
今のあさ美だってその志があればリゾナンターに戻れると、そう信じていた。

602 :名無し募集中。。。:2008/07/26(土) 17:29:59.13 0
「…ガキさんの気持ちは嬉しい。でもね」

あさ美は静かに呟く。

「残念だけど、私はもうここを出られない」

小さく首を振りながら、着ている白衣の袖をまくりあげた。
現れた二の腕は、里沙の知るあさ美の肌とは違い…、

「それって…」
「ダークネス“様”への、忠誠の証」

わざわざ「様」を強調しながらあさ美は言った。
白衣の下から現れたのは、腕を蝕むように描かれた鎖の模様のタトゥー。
確かにそれは、あさ美から自由を奪う枷に見えた。

「ダークネスに一生を捧げると誓って、このタトゥーが掘られて、それで一人前」
「一人前…」
「そう。組織内での階級を与えられて、昇格していける。
 例えば私みたいな研究員だったら、
 自分専用の研究室が与えられて、望んだ機材や材料も与えられて、
 好き勝手にいろいろな研究もできるようになる。
 もちろん、実力があれば…、だけど」

あさ美は腕をさすりながら、袖を元に戻した。
元に戻された白衣からは、タトゥーの存在は見ることができない。

「私がここを脱走しようとすれば、タトゥーの呪いが発動するの」
「呪い…?」
「そう、人じゃいられなくなる実験台になるか、身体ごと消滅させられるか、どっちか」
「……!!!」

603 :名無し募集中。。。:2008/07/26(土) 17:31:09.65 0
里沙は言葉が出なかった。
あまりにも淡々と語られるその内容は、あまりにも悲惨だった。

「どっちになるかはダークネスが決める。
 必要もなければ消滅させられちゃうだろうし、いい献体になるとすれば、実験台」
「じゃあ、こんこんは…」
「間違いなく、実験台だろうね。
 私が逆の立場だったら、こんな献体は放っておけない」
「そんな……」

里沙はその場にがっくりと膝をつき、顔を覆った。

「一緒に戦うことも過ごすことも…、もう、ムリなの?」
「…ガキさんがリゾナンターに戻るのであれば、
 基本的には、もう、できないよ」

あさ美は里沙に背を向けたまま、静かにそう告げた。

「…ひどいよ…」

里沙はうなだれ首を左右に振りながら、床を二度、三度と叩いた。

もう心を交わすことはできないだろうと思っていた昔の仲間。
思わぬ形で再会することになっても、里沙は心から嬉しいと思っていた。
ダークネスの中心人物たり得る地位に昇ってしまったあさ美が、
今もなお光の志を持ち続けていてくれたということに、
里沙は、また手を取り合うことができるはずだと大きな希望を抱いていた。

だがそれを、あさ美本人の口から否定された。
嘘でも、また笑いあえるのだと言ってほしかったのに。

604 :名無し募集中。。。:2008/07/26(土) 17:33:07.71 0
>>600-603

605 :名無し募集中。。。:2008/07/26(土) 18:03:34.23 0
うう…じらされてる
>>604乙です

606 :名無し募集中。。。:2008/07/26(土) 18:15:47.17 0
>>604
乙です
続きを・・・

607 :名無し募集中。。。:2008/07/26(土) 18:55:27.66 0
>>604
小出しにするなあ
なんか弄ばれてるみたいw


608 :名無し募集中。。。:2008/07/26(土) 19:53:49.61 0
続き待ってるっちゃ

+   +
∋oノハヽ  +
 从 ´ ヮ`)   ワクワクテカテカ
 (0゚∪ ∪ +        
 と__)__) +

609 :名無し募集中。。。:2008/07/26(土) 20:11:48.94 0
>>537
エロ以外は面白かったです
>>592
かわいい話ですね
好きです
喫茶リゾナントが出てくるとホッとしますね
>>604
コンコンに背負わされた十字架もまた重いですね・・・
続きが楽しみです

610 :名無し募集中。。。:2008/07/26(土) 20:53:52.93 0
狼を統べる偉大なる女神レトーよ…、我らに庇護を与えたまえ!
 ホゼナントゥーッ

611 :名無し募集中。。。:2008/07/26(土) 20:55:15.26 0
>>597ことないやいですが10時頃に投下します
よろしくお願いします

612 :名無し募集中。。。:2008/07/26(土) 21:31:50.94 0
期待ほ

613 :名無し募集中。。。:2008/07/26(土) 21:38:01.90 0
保全代わりに最後のお願いに上がりました
ただ今2ch全板トーナメント決勝戦(対ネトゲ実況板)開催中
狼劣勢の今 このスレに集うリゾナンダーの皆様のご協力を仰ぎたく

…ていうか単純にリゾブルPVを宣伝したいってのもあるんですが


■投票テンプレ

[[コード]]
<<狼>>

http://toromoni.mine.nu/up/files/data/15/toro15441.jpg


 ――全ての者に告ぐ。
      
         蒼き正義に共鳴せよ。


Morning Musume - Resonant Blue Another Vers. PV
http://jp.youtube.com/watch?v=iFAwgXhGU2k


               狼◆モーニング戦隊リゾナンダー連


■投票方法など詳しくはこちら

【狼今負けてる】▲第3回全板人気トーナメント317▲【本日決勝vsネトゲ実況】負けそうだー
http://changi.2ch.net/test/read.cgi/morningcoffee/1217071938/

614 :名無し募集中。。。:2008/07/26(土) 21:56:41.05 0
リゾナンター連で突発ラシをしませんか?
予定時刻は22:09:14でi914さんをリゾナントしたいと・・・
http://tournament-code.ath.cx/
PC・携帯ともこちらにアクセス(PCは10分待機時間があります
取れたコードを
http://changi.2ch.net/vote/
「第3回2ちゃんねる全板人気トーナメント投票スレ」 に
>>613のAAと共に書き込みます。


615 :名無し募集中。。。:2008/07/26(土) 21:59:51.90 0
賑やかししかできないよ

616 :名無し募集中。。。:2008/07/26(土) 22:00:40.67 0
それでは更新します
注意事項は下記の通り

・短い
・色々何かもう…ないやい!
・ダークネス出てきます
・ちょっとグロい表現ありますので苦手な方はスルーで

以上になりますそれではしばしお楽しみ下さい

617 :名無し募集中。。。:2008/07/26(土) 22:01:23.87 0
夜の闇に蠢くソレは、禍々しいオーラを放ちながらビルの屋上から屋上へと跳躍していく。
見た目は人そのものだが、その身体能力は明らかに人とは言えない。
月の光がソレの姿を浮かび上がらせる。
土気色を通り越して灰色がかった肌、充血しすぎて真っ赤に輝く濡れた瞳。

ソレは逃げていた。
赤黒い血を滴らせながら、追ってくる者を必死に巻こうと。
生存本能が告げていた。
アイツらを相手にしては勝てないと。

この力を与えられた時の、世界全てを手に入れたかのような高揚感は消え失せ。
己よりも強い者が居る、ただそれだけのことに体は震えた。
何故だ、この力は無敵ではなかったのか。
追っ手から必死に逃げるソレの疑問に答えられる者は、遙か上空から逃げまどうソレを俯瞰している。


「んー、一般人に無理矢理闇の力を注入したらどうなるか。
実験結果は、可、程度だね」


苦笑いしながら、彼女はソレを見つめ続ける。
羽など持たぬのに、まるで地面に立つように空に浮かぶ彼女。
濃藍色の闇に、白い白衣が鮮やかに輝く。

巨大超能力者組織ダークネス。
ダークネスが世界に誇る超能力研究機関「Awesome God」を統括する最上位研究者。
それが彼女の肩書きであった。

「素晴らしき主」と名付けられた研究機関、それを統括する最上位の位置にいる彼女。
すなわち、彼女こそが「素晴らしき主」でありまさに「神」と崇められる存在であった。

618 :名無し募集中。。。:2008/07/26(土) 22:02:04.03 0
様々な超能力を先天的に植え付けた人造人間を創り出し、それを忠実なダークネスの兵へと育て上げる。
ダークネスを弱体化させるにはまず、この研究機関及び神と崇められる彼女を葬り去らねばならない。
彼女以外で神と言われる程の知識と力を持ち合わせた研究者はダークネスにはおらず、
彼女を葬り去ることさえ出来れば、一時的かもしれないがダークネスは力を失う。

だが、それこそは「神」へ逆らう愚かな所業。
彼女の命を狙う能力者は絶えないが、必ずその能力者は生き延びること叶わずに潰える。
普通の能力者では想像すら出来ぬ、圧倒的な能力を有する能力者達に守護され。
そして、彼女自身も圧倒的な能力を有する存在である。

神と崇められ、その知識と力を持ってダークネスの兵達を統括する能力者最強の一角である彼女。
彼女はその座に胡座をかくことなく、常に己の研究をもっと高い次元へと引き上げるべく研究し続ける。

一から生命を生み出さずとも、一般人に後天的に能力を植え付けて兵として使役出来ないか。
研究の最中にふと思いついたことを実験してみたが、この程度ではダークネスの兵として使うことは厳しい。
そう結論付けた彼女の視界に飛び込んでくる、赤い光と藍の光。


「久住小春とジュンジュンかぁ、可哀想だけどアレはもう終わりだね。
せいぜい、精一杯足掻いて傷の1つでも彼女達に負わせてくれるなら、
少しはこの遊びも意味のあるものになりそうだけど」


上空に佇む彼女の遙か下では、今まさに戦いが始まろうとしていた。
必死に逃げまどうソレに、ついに追いついた2つの影こそが。
久住小春、そして、ジュンジュン。
ダークネスという「絶対神」に戦いを挑む、愚かな超能力者組織「リゾナンター」の能力者達であった。

赤い光をたなびかせている方が久住小春、藍の光を放つ方がジュンジュン。
2人はようやく追いついたソレを抹殺すべく、結界を展開する。
―――けしてもう、ソレを逃がしはしない。

619 :名無し募集中。。。:2008/07/26(土) 22:02:41.26 0
「ちょこまか逃げるのやめてくれる?
こっちはさっきまで睡眠時間1時間でグラビアの撮影してたんだから」


そう言いながら、赤い光をその身に纏わせる彼女―――久住小春はソレを冷ややかな瞳で見つめる。
整った顔立ち、すらりと伸びる手足は日本人離れと形容してもよさそうだ。
高い位置で1つに結わえられた黒髪、冷ややかな眼差し。
お世辞にも性格がよさそうとは言えないくらい、その身から放たれる雰囲気は冷たく鋭い。


「久住、そレはお前ガ勝手にやってイる仕事だ。
疲れてイライラするノは分かるが、それを奴に言ウのはただの筋違いダ」


感情を殆ど声にのせることなく、藍の光をその身から放つ彼女―――ジュンジュンは小春の言葉にツッコミを入れる。
どこか愛嬌のある顔立ちと肉付きのよい体つきから想像出来るのは、小春と違い彼女は既に成人であろうということ。
艶やかな長い黒髪を背中の方に流し、悠然とした態度でソレを見る彼女。
落ち着き払ったその姿は、イライラしている小春を更に苛つかせるには充分すぎるくらいだった。

鋭い目線を仲間であるジュンジュンに向けてくる小春、そしてその視線を意にも介さないジュンジュン。
敵を前にしてるというのに仲間割れ寸前かと思わせるくらいの険悪な雰囲気が、2人を包む。
その2人のやり取りに、ソレは己がコケにされているのだと嫌でも気付かされた。
葬り去ろうと思えばすぐにでも葬り去れる程度の存在だから、無視されるのだと。

屈辱だった。
この素晴らしい力を持った自分を見ても、彼女達の態度は何も変わらない。
彼女達が倒すべき対象は自分なのに、まるでその場に自分がいないかのように振る舞われて。
ソレの体をどす黒い想いが駆け抜けていく。

620 :名無し募集中。。。:2008/07/26(土) 22:03:23.62 0
「ガアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!」


咆吼と共に、ソレは彼女達目がけて尋常でない速度で突進する。
後半歩踏み込めば射程圏内に入る、そうしたら幾らヤツらでも避けれない。
ソレの思惑が形になろうとした瞬間、視界に捕らえていたはずの彼女達の姿は消えている。

何処だと視線を右に左に散らすソレ。
その瞬間、ソレの両腕に走る二つの激しい痛み。
右腕から吹き出す赤黒い血、左腕から立ち上る肉の焦げた匂い。


「アアアアアアアアアアア!!!」


この腕でヤツらを切り裂くはずだったのに。
その血しぶきを浴びて、勝利の味に酔いしれるはずだったのに。
彼女達を切り裂くはずだった、鎌状に変化した腕は。
一方は切り裂かれ、また一方は炭化した。

腕を失い、痛みに混乱するソレを冷めた瞳で見る小春の腕に、まるで生き物のように絡みつくのは赤い電流。
小春の対角からソレの様子を窺うジュンジュンの手には、強く光る藍のエネルギー。

どちらも攻撃系能力で、小春の能力はエレクトロキネシス、すなわち電流を自在に使役する能力であり。
ジュンジュンの能力はサイコキネシス、運動エネルギーそのものを能力に変換して扱い、
目に見える波状や弾状にして攻撃や防御の手段とする能力。

2人の能力者レベルは、ソレが思っているよりも高い次元にあった。
だが、腕を奪われたことに対する痛みと怒りが、ソレの中の闇を増幅する。

―――使えなくなった腕を突き破るように、ソレから新たな腕が生えた。

621 :名無し募集中。。。:2008/07/26(土) 22:04:02.10 0
「うわ、キモい」

「あマり見ていテ気持ちのいいモのじゃなイな、早く片付ケるゾ、久住」

「うるさい、あたしに命令するな!」


赤い電流をその両腕に巻き付けて、小春はソレの息の根を一気に止めてしまおうと距離を詰める。
後少しで、ソレの体に伸ばした両腕が届こうとした時。
突如小春の足下に生える、鈍色に輝く鎌状の腕。
慌てて後ろに飛んで避けようとする小春の左臑に生まれる、赤く大きな筋。


「久住!」


一瞬でソレの上を飛び越え、小春の背後に着地してその華奢な体を抱き留めるジュンジュン。
その傷の深さに、これでは小春はまともに動けないと判断したジュンジュンは、小春に声をかける。


「久住、ジュンジュンのことが気に食わなくてもいい。
アレを倒す、その為に久住の力を貸してくれ」

「うるさいなぁ、ジュンジュンのそういうとこ本当ムカつくんだけど。
…しょうがないから、貸してあげるよ」


憎まれ口を叩く小春に苦笑しながら、ジュンジュンはそっと小春の肩に手を置き集中を始めた。
2人を切り裂こうと蠢き鞭のようにしなりながら伸びてくる鎌状の腕を牽制するように、
小春はその両腕から電流を球状にして撃ち続ける。

622 :名無し募集中。。。:2008/07/26(土) 22:04:45.87 0
藍の光と赤の光がリィリィと音を立て、絡み合いながら1つの大きなエネルギーを生み出していく。
敵を倒したい、その想いが互いに違う音色を奏でながら響きあい、強い力となって渦巻き。

その力の大きさに、ソレの中に再び恐怖が生まれた瞬間。
鮮やかに光り輝くエネルギーが光線状となって、ジュンジュンの手から放たれる。
避けることの出来ぬ速度で放たれた光線に。

―――ソレの体は一瞬にして霧散した。


ソレが消え去ったことを確認した小春は、慌ててジュンジュンから離れようとして、地面に蹲る。
怪我してることを忘れて動いてしまうくらい、自分には触れられたくないのかとジュンジュンは表情を歪めた。
気に食わなくても構わないとは言ったものの、こういう態度を取られるとさすがに堪える。

だが、小春は怪我をして歩けそうもない。
ソレを追って、彼女達の居城兼憩いの場である「喫茶リゾナント」から大分遠くまで来てしまった。
このまま小春の怪我を放置していたら大きな傷が残ってしまう。
小春のもう一つの顔は、アイドル歌手。
露出の高い服装で歌うこともある彼女の今後を考えれば、一刻も早くリゾナントへ戻り治療を受ける必要があった。

可愛くない奴。
だが、小春は間違いなく仲間なのだ。
ジュンジュンはフッと息を吐くと、己のもう一つの能力を解き放つ。
一瞬にして、ジュンジュンの姿は人1人を乗せて走れそうな巨大な狼へと変貌した。


「え、ジュンジュンってパンダにしかなれないんじゃなかったの?」

『久住、私の能力ハ獣化…戦イの時にハ戦いに適しタ獣にナり、
そウでなイ時にハ違う姿ヲ取ることモあル。
とっトと乗レ、早クその傷を治サないトお前の仕事に差し障ルだろウ?』

623 :名無し募集中。。。:2008/07/26(土) 22:05:32.60 0
小春の問いかけに心の声で答えて、ジュンジュンは小春の側に寄って座り込む。
小春は一瞬躊躇った後、ジュンジュンの背中にまたがってその首元にしがみついた。
それを確認して、ジュンジュンは一気に走り出す。

人1人乗せているとは思えない速度で、ジュンジュンは夜の街を駆け抜けていく。
先程までの苦い気持ちは、触れた箇所から伝わってくる温もりに溶けて消えた。
微かだけれど、ありがとうと呟く小春の心の声に。

可愛くない奴だけど、可愛いのかもしれないと矛盾したことを思いながら。
今度小春にバナナを段ボール1箱くらいは奢ってもらおう、ジュンジュンはそう決意した。



一連の戦いを見ていた彼女は、とても興味深いものを見れたと言わんばかりに目を輝かせている。
どこからともなく取り出した、手のひらサイズのメモ帳に尋常じゃない速度でペンを走らせ。
今の戦いで得られた結果、考察を手早くまとめていく。


「狼にもなれるんだね、ジュンジュンは。
ライカンスロープみたいで格好いいなぁ、あ、そうだ。
獣化能力を持たせた、万能型の兵士を作るってのも面白いかも」


いいことを思いついたと言わんばかりに満足げな表情を見せて、彼女は白衣のポケットにメモ帳を落とし込む。
早くこの結果をまとめて、次の研究に活かさねば。
その輝く瞳に浮かぶのは、狂気なのか。
闇色の光が一瞬だけ強く光り、それが収まった時にはもう彼女の姿はどこにも見あたらない。


―――濃藍色の闇に浮かぶ禍々しく輝く紅い月だけが、全てを知っていた。

624 :名無し募集中。。。:2008/07/26(土) 22:06:09.65 0
>>617-623
更新は以上になります
単発って難しいですね

625 :名無し募集中。。。:2008/07/26(土) 22:09:12.43 0
ないやいさんお疲れ様です!
感想は後ほど書かせてください

リゾナンター連の投票スレはこちらです
http://changi.2ch.net/test/read.cgi/vote/1217075386/l50

にぎやかし大歓迎です!

626 :名無し募集中。。。:2008/07/26(土) 22:09:54.40 0
>>624
乙でした!
・・・でもグロものは苦手なので読めないorz

>>614
了解しました!
花火ラシ用に取ってたコードをそっちに回しますw

>>615
にぎやかしで桶かと

627 :サボリンちゃんヽ( ゚∀。)ノ:2008/07/26(土) 22:16:18.90 0
ないやいさん乙でした
サボリンはここのまとめの人として人生初めて投票してきましたよ
ちゃんと出来てるのか甚だ不安ですが

628 :名無し募集中。。。:2008/07/26(土) 22:47:15.52 0
>>624
ジュンジュンと小春・・・
意外といいコンビですね

629 :613:2008/07/26(土) 23:18:06.89 0
>>614
選対さんかな?呼びかけありがとうございました
結局負けちゃいましたけど最後にラシできて楽しかったです

さて自分も小説執筆に戻ります…

630 :615:2008/07/26(土) 23:52:59.53 0
>>614
にぎやかしはしたよ

>>629
負けたのは残念だったね
ほとんどのラシに参加したので楽しかった…けど疲れた

631 :名無し募集中。。。:2008/07/27(日) 00:08:26.41 0
トナメ選対です
残念ながら狼は破れ準優勝という結果に終わりましたが、ご協力本当に有難うございました
あの時、リゾナンターの青い光は確かに灯っていました

http://changi.2ch.net/test/read.cgi/vote/1217073453/185-186
http://changi.2ch.net/test/read.cgi/vote/1217075386/87-88
それにしても魔の22時代に設定したのにラシが繋がってるんですが(しかも2箇所)
皆さんの共鳴力には驚かされます
突発ラシにも関わらずお付き合いいただいた方に感謝です

本当に有難うございました!!
そして以後何事もなかったかのように通常営業ドゾー

>>624
小春の素直じゃない物言いがかっこよくて可愛くて惚れます
そんな小春を包み込むかのようなジュンジュンの大人な部分が垣間見れて・・・
組み合わせの妙を見せて頂いた気がします
そしてそれを構成する文章力、流石です

632 :名無し募集中。。。:2008/07/27(日) 00:41:21.60 0
ないやいさんの話はハズレ無しだぜホゼナント

633 :名無し募集中。。。:2008/07/27(日) 00:42:42.86 0
じゃあ自分のはもしかしてハズレと思われているかもしれないって不安なホゼナント重ね

634 :名無し募集中。。。:2008/07/27(日) 01:03:54.66 0
ホゼナント

635 :名無し募集中。。。 :2008/07/27(日) 01:23:20.14 0
http://www.vipper.org/vip882856.png

636 :名無し募集中。。。:2008/07/27(日) 01:30:21.20 0
>>526-535を書いた者です。
みなさん温かなレスをありがとうございます。
以後、エロは自重します。本当に、すみませんでした。

またもや保全代わりに、もう一つお話を上げさせて頂きます。

>>526-535 ←この話のサイドストーリーです。

上に書き込ませていただいたお話は、リーダーとガキさんしか出てこないのですが、
他のメンバーはその間、何をやっていたのかと言うお話です。

それでは、上げさせて頂きます。

 *   *   *   *

 一方、その頃、東京では……

637 :名無し募集中。。。:2008/07/27(日) 01:32:08.51 0
東京―AM0;46   喫茶リゾナントからほど近いオフィス街。

高層ビルの連なりに深く刻み込まれた、迷路のような路地裏通り。
餌を求めて、這い出てきたノラ猫が一匹、不意に足を止め、首をもたげた。
しかし、はるか上方のただならぬ気配に驚いたらしく、素早く身をひるがえしねぐらに戻ってしまう。
ひしめく高層ビル群。その中でも、ひときわ高くそびえ立つビルの屋上から、尋常ならざるエネルギーが発露されていた。

地上200メートル。強風に煽られながらも円陣を作り、天を睨みつける七名の能力者たち。

田中、道重、亀井、久住、光井、ジュンジュン、リンリン。
この七名が作る円陣の中央から、高密度の意識エネルギーが夜空の暗雲を突き刺し、天に向かって放たれていた。

それぞれが意識エネルギーを放出し、田中がそれを増幅する。
増幅したエネルギーを久住という媒体を通して、
はるか異国の海域で新垣里沙を探すため、瞬間移動を繰り返す高橋愛のもとへと送り続ける。

瞬間移動とは、あらゆる能力の中でも最も、身体に負担を強いる能力である。
イメージの出来ない場所への、長距離に及ぶ瞬間移動は、自殺行為と言って過言ではない。
高橋は日本を出てから丸2日間、休む事無く瞬間移動を繰り返し、今は太平洋を越え、バミューダ海域をさまよっている。

638 :名無し募集中。。。:2008/07/27(日) 01:33:30.58 0
今は、メンバー達が昼夜を徹し、途絶える事無く送り続ける意識エネルギーが、高橋愛の命綱となっているのである。

しかし、意識エネルギーを放出すると言う事は、自らの命を削る事と等しい。
“命がけ”はメンバーも高橋も一緒であった。
丸2日、飲まず食わずで転送し続けたメンバー達は、すでに限界を迎えていた。

最初に円陣から離脱したのは、亀井絵里だった。病に冒された心臓が悲鳴を上げていた。
鼻血が止まらず、血圧が急激に低下し昏倒した。
道重さゆみが、側に駆け寄って治癒を施そうとするが、ままならず、亀井に覆いかぶさるようにして動かなくなる。

それから直ぐ、光井が倒れ、リンリンがそれに続き、
リンリンを支えようとしたジュンジュン、田中れいなまでもが巻き込まれて膝を突いた。

これ以上続けるのは危険だと判断した久住が、一旦エネルギー転送を止めその場に座り込んだ。

強風、吹きすさぶ高層ビルの屋上。 七名はただ夜空を見上げ、物も言わずに倒れこんでいた。

639 :名無し募集中。。。:2008/07/27(日) 01:34:53.48 0
暫しの沈黙の後、田中れいながポツリと言った。

「小春……今、愛ちゃんが居る場所を念写してくれんね?」

小春からの返答は無かったが、ビルをライトアップしていた照明が見えなくなり始めたので、
田中はもう、念写が始まっている事に気付く。

仰向けに倒れて、夜空を見上げていた田中の視界がジワジワと変化し、やがて闇夜の海へと映像を変える。

俯瞰から映し出されたその映像。月も無く、底なしの闇を広げる海。
島影など何処にも見えず、ただ果てしない水平線が続くばかり。
おそらく、その最中(さなか)に漂えば、方角など瞬時に見失うであろう。

俯瞰の画が、徐々に一つの対象に近づくと、漆黒の海に漂う人影を捉える。
蒼白の顔、濡れた髪、白い息を漏らした、高橋愛が荒波に揉まれていた。
常人なら、ものの数分で気が触れてしまいそうな夜の大海に浮かび、
次に飛べる(瞬間移動)その時まで、ひたすら漂い、力が戻るのを待つ。

久住によって夜空に念写されたその光景を、みんな黙って見ていた。

640 :名無し募集中。。。:2008/07/27(日) 01:36:06.49 0
すると、仰向けに寝ていた田中れいなが、ごろりと身を返し、腹這いになった。
ゴソゴソとスカジャンの擦れる音を聞き、皆が田中の方を見る。

【これより先はこのBGMと共にお読み下さい】
http://jp.youtube.com/watch?v=EgMWD9RpbxA

田中は拳をコンクリートに突きたて、わななく手で身体を支え立ち上がった。

「れいな!」
「田中さん!」
田中の身を案じた、道重と光井から声が上がった。

「あげん……あげん、なんも無か暗闇で、愛ちゃん寂しいちゃろね」
田中は震える足を自分で何度も叩き、気合を入れながら夜空を見上げる。

「れいな!これ以上は危険よ」道重が制する。

田中は、なけ無しの意識エネルギーを天に向かって放ち始める。
「れいなも、同じやった。暗いトンネルの底を這いつくばって生きよったんよ。」

「……………………」

「愛ちゃんは、出来そこないの不良のあたしに、光と居場所をくれた。」

田中は、天を睨みつけ叫ぶ。
「今度は、れいなが愛ちゃんの光になる。こんエネルギー、途切れさす訳にはいかないちゃ!不良娘の意地にかけても」

  ざわめくは、七つの心。

田中の声が、涙で詰まる。「…………見てみい。あげん弱りよう愛ちゃん……見たこと無かよ」

641 :名無し募集中。。。:2008/07/27(日) 01:37:21.92 0
コンクリートの上でもがき、のたうつ音がする。

振り向けば、奮い立つ心に任せて、立ち上がる光井愛佳がいた。

「愛佳……」道重は込み上げる思いで呟いた。

「高橋さーん!聞こえますか?うちの力、届いてますか?」
力いっぱいに、叫ぶ光井。その叫びは、自分自身を奮い立たせるため。

「覚えてますかー?初めて駅で会った日のことを!
 うちはホームの端っこで自分の命を揺らしていた……
 そんなうちに、高橋さんは生きろって、明日を変えろって言うてくれはりましたよね!」

―――『!!!!』―――――光井の体が不意に弾けて、ビクンッとぶれた。
              瞬刻のひらめきを得て、目を閉じたまま微笑む。――未来視(ビジョン)が視えたのだ。

「この声が!この声が、もし聞こえてるなら……高橋さん、次に飛ぶ時は、今向いている方角とは逆に飛んで下さい!
 間もなく、夜が明けます。朝日の方角に飛んで下さい!新垣さんに出会えるはず!」


642 :名無し募集中。。。:2008/07/27(日) 01:38:36.14 0
「視えたんだね!ミッツィー!」小春が喜んで立ち上がる。

「グゥオウォォォー!!」共鳴する魂がざわめき、一瞬の獣化を見せたジュンジュンが咆哮と共に立ち上がる。

「アイヤ――!!」リンリンも後に続き、道重もそれに続いた。

亀井がフラフラと立ち上がろうとしているのに、道重が気付いて声を上げる。「絵里!……」
が、亀井は黙って首を振り、血溜まりに足を取られながらも立ち上がった。

みんなの、心配そうに見つめる視線に気付いて、亀井が天を指差して言った。

「ダークネスのボケナス共!もうすぐ、勇気の塊みたいな人がそっちに行くからね!ガキさんに指一本、触れんじゃないよ!」

その言葉を受けてニカッと笑った田中が、大きく息を吸い、天を睨みつけると、亀井を真似て言った。

「よう聞きぃ!ダークネスのボンクラ共!今から、お前らの秘密基地ば、最強の能力者が乗り込むけん、覚悟決めて待っとき!」

「ワァ――――――――――ッ!!!」「アァ――――――――――――ッ!!!」

東京の夜空に、娘たちの咆哮が響き渡った。

この共鳴、鳴り止ます訳にはいかない。絶対に。

643 :名無し募集中。。。:2008/07/27(日) 01:41:08.55 0
これで終わりです
失礼致しました

>>637-642





644 :名無し募集中。。。:2008/07/27(日) 01:45:42.11 0
そうですよね!
愛ちゃんだけの力じゃなかったんですよねやっぱり
れいなの叫びからみっつぃーのビジョン・・・そしてカメの台詞までのくだりには鳥肌が立ちました

645 :名無し募集中。。。:2008/07/27(日) 01:47:56.72 0
再び>>526-535を書いた者です
リゾナントさせてもらった方々にお礼を言うのを忘れてしまいました。

[Niigaki](06)231 『里沙、孤島に囚われ(前編)』の作者様にはもちろんの事

[Michishige](06)258 『メメントモリは姉との約束』の作者様

[Takahashi](06)038 名無し募集中。。。 の作者様

あと無意識にリゾナントさせてもらった方々、ありがとうございました。

646 :名無し募集中。。。:2008/07/27(日) 01:51:20.42 0
あかん・・涙で字がぼやけてきたよ(T_T)

647 :名無し募集中。。。:2008/07/27(日) 02:06:49.65 0
>>645
こちらこそありがとうございました
「電気ウナギ女」の最期はどちらがより悲劇的ですかねw

ガキさんを取り戻すために単身乗り込んだ高橋愛・・・でも一人じゃなかったんですね
光を与えてくれた愛のため今度は全員で愛の光に・・・胸にきました

648 :名無し募集中。。。:2008/07/27(日) 02:47:50.26 0
おやすみの保全

649 :名無し募集中。。。 :2008/07/27(日) 04:18:19.24 0
朝だよ保全

650 :名無し募集中。。。:2008/07/27(日) 04:18:21.14 0
>>645
暑いからかな、目に汗が
エロ含みの前作は、色んな要素がつまっていて楽しませてくれたけど、
テーマを絞った今作は、光の矢のように私の心を貫いたよ、本当に

651 :名無し募集中。。。:2008/07/27(日) 04:32:46.13 0
トーナメントでパンダがよく出てくるけどあれって狼だったんだな
ジュンジュンがいっぱ貼られててビックリしたw

652 :名無し募集中。。。:2008/07/27(日) 05:48:57.85 0
ホゼナント

653 :名無し募集中。。。:2008/07/27(日) 07:44:52.72 0
今日も暑いぞ、ホゼナント

654 :名無し募集中。。。:2008/07/27(日) 08:49:41.51 0
雷がなって真っ暗です
誰か小春を怒らせましたか?

655 :名無し募集中。。。:2008/07/27(日) 09:25:11.71 0
第9章、投下します
元々8〜9章は一続きだったのでじれるのも無理はないかも
そして今回短い

1.>>242-244
2.>>250-253
3.>>317-320
4.>>372-375
5.>>492-495
6.>>509-513
7.>>552-555
8.>>600-603


 ―――被監視対象者、逃走の模様―――


離れていても、絆はそこに。

656 :名無し募集中。。。:2008/07/27(日) 09:25:50.89 0
9.

「…ガキさん、泣かないで」

あさ美は、里沙の頬を伝うしずくを拭った。
そして里沙を腕の中に抱き込み、頭を撫でる。

「…確かに、私はダークネスに魂を売り飛ばしてしまった…、でも」

小さく息を吸い込み、目を閉じた。

「私がダークネスにいることで、みんなを助けることもできるはずだから」
「…助ける…?」

あさ美が小さく笑ったのが、里沙の身体に伝わる。

「今日みたいに、ね?
 愛ちゃんを救うこともできるし、ガキさんをあっちに戻すことだってできる」

あさ美は里沙を抱きしめたまま、器用に白衣のポケットから小さな箱を取り出した。
それは先ほど愛に使ったものとまったく同じ機械箱。

「…二個くらい作っておけば十分足りるかなと思ってたんだけどね。
 まさか一日で両方とも使っちゃうなんて、全然想像してなかったんだけど」

身体を離すと里沙の手にそれを持たせて、両手で包む。

「『非常脱出用』としてダークネスに指示されて作ったんだけど。
 まだ設計図もデータもあるし、作ろうと思えば作れるし」
「…ありがとう、こんこん…」
「さ、早くしないと。
 構成員たちに見つかる前に、それ使って、逃げて」

657 :名無し募集中。。。:2008/07/27(日) 09:26:29.43 0
あさ美は笑っているのに、その笑顔を見ると里沙の涙は止まらなかった。
今ここにはいない麻琴も含めて、四人でもう一度一緒に過ごしたかった。
その心にまだ光が宿っているのであれば、なおさらだった。

「…ガキさん、愛ちゃんとの約束、ちゃんと果たすんだよ?」

あさ美は笑いながら、里沙の胸元に着けられたダークネスのバッジを外して投げ捨てた。
そして自分の右手の小指を、里沙の目の前に差し出した。

「私も、約束するから。
 必ず、ガキさんと愛ちゃん…、そしてリゾナンターの力になれるよう、協力する」

里沙はゆっくりと自分の手を伸ばし、その小指に絡める。

「…またね」

里沙は空いた左手で顔を覆う。
あさ美は、そんな里沙の代わりに機械箱のスイッチを押す。
里沙の身体が徐々に光に包まれ、光の粒となって溶け出し始めた。

「必ず…!」

全てが消えゆく直前、里沙はあさ美の顔を見て叫んだ。

「次会えるときは…、きっときっと、笑顔で…!」

あさ美の小指と結ばれた里沙の小指を最後に、里沙は光の中へと消えていった。
それを見届けると、あさ美はその場にぺたりと座り込んだ。

658 :名無し募集中。。。:2008/07/27(日) 09:27:34.16 0
「…幹部失格だなぁ…、マルシェちゃんも…」

ひとり呟くと、白衣の袖を目に押し当てた。

あさ美が愛を闇から解放した理由は、献体としての価値という理由も間違いではなかった。
科学者として、愛の持つ能力が魅力的であることには違いなかった。
それでも、里沙が必死で訴えかける姿に、忘れていた想いが呼び起こされた。
愛を助けたいと。愛にもう一度、会いたいと。そして、光を取り戻したいと。

監視下に置かれている里沙の逃走の手助けなど、幹部である自分が許されるはずもない。
けれど、まだ自分の中にこんな想いが残っていることに気づかせてくれた里沙。
彼女なら、彼女たちなら、きっと何かを変えてくれるはず。
あさ美はそう信じることにした。だから、後悔はしていない。


「…さて、どうやって言い訳しようかなぁ…」

瞬間移動装置の喪失。あさ美は、嘘をついていた。
この装置を再生させることは、実はもうできなかった。

愛がまだi914という名でダークネスの献体だったときに採取されたサンプル。
そのサンプルを精製し改良を加えて、瞬間移動を可能にする光の粒を作り出した。
それが、あの機械箱。
だが、膨大にあったはずのサンプルをもってしても、作れた箱はたった二つだけだった。
サンプルを再生することも同じだけのモノを作り出すことも、完全に不可能だった。


あさ美は苦笑いを浮かべながら、里沙の部屋を後にした。
目の前を通った構成員に、さも今気づいたかのように告げる。

「被監視対象者、逃走の模様―――」


659 :名無し募集中。。。:2008/07/27(日) 09:28:18.39 0
>>656-658
次回、最終章です
今晩0時にでも上げたいと思います

660 :名無し募集中。。。:2008/07/27(日) 10:24:38.49 0
>>659
おつかれいな
夜ですかwktk

661 :名無し募集中。。。:2008/07/27(日) 10:58:28.38 0
>>643
読んでいて勇気が湧いてきました
亀の台詞で震えました
BGMがいいね
>>659
今晩0時
wktk

662 :名無し募集中。。。:2008/07/27(日) 12:00:01.42 0
喫茶ホゼナント

663 :名無し募集中。。。:2008/07/27(日) 13:05:49.31 O
暑い…喫茶リゾナントで涼みたい…

664 :名無し募集中。。。:2008/07/27(日) 13:41:56.59 0
>>637-642
今読みました
裏では全員で戦っていたんですね・・・
前作も改めて読み直すとまた違う気持ちがこみ上げてきます
小春が他のリゾナンターより強めに設定されているところが自分の小春像と重なりました
保全代わりと仰られてますが個人的には大好きな作品かもです

>>656-658
長く焦らされてきました・・・
最終章期待して待ってます楽しみです

665 :名無し募集中。。。:2008/07/27(日) 14:51:26.87 O
携帯からホゼナント

666 :名無し募集中。。。:2008/07/27(日) 14:51:27.58 O
ホゼナント

667 :名無し募集中。。。:2008/07/27(日) 15:02:19.46 0
>>637-642
ザ戦隊物って感じですかね
なんだろうこの涙は
悲しくないのに涙が出ました
このスレの共鳴も鳴り止ませてはいけませんね
二、三日中に一本投下出来たらと思ってます

>>656-658
クライマックス来る――――――

668 :名無し募集中。。。:2008/07/27(日) 15:44:04.36 0
[Ai-Rena](08)505 『覆る偶然と繋がりゆく必然』
この話の続きです。長いので前半9レスを投下させて頂きます。


*  *  *  * 

 警察です お前 おかーさんなんか嫌い れいな 即死で 行って来る もう
 怖い目 亡くなりました れいな 初めまして 一人でいなさい ガードレールに
 田中さんの家ですか どうして外に出る 要らない れいな 軽い女 高橋愛です
 さゆ 絵里はね いつかきっと もうお前は要らない ずっとすっと…仲間


      …何かあったら        …近付くな…


「っ……っはっ…は…。ゆ、夢…」

時々見る、その夢。今までの様々な記憶のピースが再生されて、れいなに襲い掛かる
良い思い出も、悪い思い出も組み込まれた自分という名の大きなパズル

そして、最後に再生される映像は、見に覚えのない物体
黒い、丸いものがくるくると回る…
やがて回転は早まり、れいなに2つの言葉が投げかけられる

「何かあったら…」「…近付くな」

何か意味がある言葉なのか、まったくわからない。
幼い頃から、この順序は変わらず、聞こえてくる言葉も変わらない


669 :名無し募集中。。。:2008/07/27(日) 15:45:10.16 0

水を求めにきたキッチンを照らす、宵の月。
夜が黒ではないと自分に教えたのは、自分のパズルに組み込まれた、あの同居人。
彼女によれば、夜は気高い、青らしい。
れいなと同じやでなんて、そんな言葉、言わないで欲しい。本当に照れる。

夢の形が変わったとすれば、最近は良いピースばかりが増えているという事。
無理矢理に見せられたそれではなく、自ら脳内で再生する。

仲間の顔…お客さんの顔…
何度も繰り返すうち、震えもおさまってきた
以前のように、やみくもに振るった拳で打ち消すこともなくなった。

でも、二つだけ…最近のものなのに、黒いピースが混じる
一つ目は、あの科学者の言葉…
「れいなの力があれば、異能力を消せるかもしれない」

震えの止まった両の手で、頭を抱える。
ペットボトルから零れた水が、月の光に照らされる。

自分には特別な力がない。それは、リゾナントに来て以来のコンプレックスだった。
必死に鍛えても、共鳴増幅があるなどと言われても、真の意味で、皆の役に立っているのか、不安でならなかった。
最初は羨ましさからくる感情だった。
でも、すこしずつ彼女たちと接するうちにわかった。苦しみが、孤独が。
自分の過去が、皆と比べて幸せだったとか、そんなことは思わない。


670 :名無し募集中。。。:2008/07/27(日) 15:45:51.89 0

彼女たちが、自分を孤独から救ってくれたから。
彼女たちを危険とみなす、世の全てが許せなかった。

外のせいにしていた。周りが変わらないから、彼女たちが苦しむと。
でもその環境は変わった。自分の番になった。
自分が何かを捧げれば、彼女たちの苦しみが取り去られるのかもしれない…

愛ちゃんは、それを必死で止めた。
でもどうだろう…この世界に苦しむ全ての能力者を解放できるなら、
ただ、大切、仲間という理由で自分を縛る愛ちゃんが間違っているのかもしれない
恐ろしい考えだと思う。でも、自分が犠牲になれば…愛ちゃんも…みんなも…


首にかけた、ロケットを取り出す。

もう一つの黒いピース…それは、復讐
最近の出動。どうしても、そのことを意識してしまう。
ダークネスが、親の敵。そう思うと、身体は強張った。
それは、自分が今までの攻撃の手さえ、戸惑いを帯びたものに変えた。
自分がどこか、復讐の為に攻撃をしているのではないか、という不安。
そして心のどこかに本当にある、まだ見ぬ復讐心。

この攻撃で何かが変わってしまうのではないか。

その気持ちが、動きを鈍らせた。
もう、どうすれば良いのだろう。この感情を抱えたまま。


671 :名無し募集中。。。:2008/07/27(日) 15:46:31.35 0

ふと、ポケットの震えに気付く。メールだ。誰、こんな夜更けに?


「絵里やん…」
ありえない話ではない。普段よく、この時間彼女の病院にお邪魔する。
今日はその日ではなかった。そしてこんな風にメールが届いたこともなかった。
少しおかしいな、と思ったその気持ちも文面を見た瞬間にすべて消えうせた。



 話したいことがあるの。
 れいなの、家族のことで…

 病院の屋上で、待ってます。




672 :名無し募集中。。。:2008/07/27(日) 15:48:24.98 0
「れーな!!」
少し悪い手を使ってたどり着いたその場所。
絵里の背中に広がる、濁った星空。

彼女は何かを握り締めながら自分の下に走り寄った
聞かなければならない。一体何の話があるのか。

「ジュンジュンから、いつ聞いたの!?」
それにも拘らず、先に質問を投げたのは、絵里だった。

「ジュンジュン…って何のこと?れーなは、絵里に呼ばれ…て」
うそ。あたし、れーなに呼ばれて来たんだけど?
悪い冗談かと思った。でも違う。絵里が差し出す液晶画面に浮かぶ、れいなからのメール。

 ジュンジュンから聞いた。あの写真のことで聞きたいことがある。
 ごめんやけど、屋上まで出てきてくれん?

要約すると、こう。つらつらと長い…悔しいけど、まるでれなのメール。
誰がこんなことを?一体…なぜ?

「れーなじゃないなら、一体だれがこんなことー?」
「わからん。けど、絵里ここはヤバイ。早く出…」
言い切る前に、地面が黒く染まる。ヤバイ。もっと早く気付くべきだった。
絵里がこんな風に呼びつけるわけなんかないのに…

「な、なにこれ、ね、眠い…」
いつも比較的とろんとした絵里の目が、完全に眠気を帯びる。
膝から崩れ落ち、地面に倒れかけるのをすんでのところで抱きとめる。
黒き光は、屋上をすっぽりと覆った。
おそらく空から見れば、大きな立方体になっているのだろう。もっとも、見える目があれば、の話だ。


673 :名無し募集中。。。:2008/07/27(日) 15:49:35.51 0

―声が、しない―

この黒い壁には共鳴の断絶の効果でもあるのか。外からの援軍は期待してはいけないようだ。
絵里を見る。決して危ない状態などではない。
むしろただ単に睡眠を欲しているように見えた


「やっほーれーな」


背後から声がして、慌てて振り返ると給水塔に腰掛ける、DR.マルシェ。
今一番逢いたくなくて、一番逢いたいその科学者だった。

「これは、何?」
自分でも敵意に迷いが含まれ、歪な波となっていることを感じていた。
それを受け取ったDR.マルシェはもっとそれを感じたことだろう。
楽しげに、口角を上げる

「新商品。グラヴィティーカーテン」
英和辞書って便利だよね、なんてクスクス笑う。
いけん、相手のペースに乗っちゃ。
左の手に握られた、スイッチをその親指が撫でる。

これは、勝負だ。次にその指が離れた時を見計らって、払う。
そう、発動が早いか、れなの攻撃が早いか。


674 :名無し募集中。。。:2008/07/27(日) 15:50:12.32 0

「絵里まで使ってれーな呼び出すなんて、どーいうつもり?」
「やー、絵里には逢えてなかったしね。福音は平等に告げられるべきだよ」
「ふくいん?」
「ああ、それはね…」

彼女のその癖。説明する時は、手をパタパタする。
今しかない、そう思った。最後の言葉は移動中に聞いた。
罠かもしれない。でも何もせず、手を拱くわけにはいかない。

しかし、れいなの狙いのそのスイッチも、DR.マルシェ自身も立ち消える。
そんな、まさか、ホログラム?
勢いあまったれいなは給水塔にしたたかに体をぶつけた。

 誰が、まだ、使ってないっていったの?
 
直接脳内に届く、声

 楽しかったよ。今日はここまで。
 もし逢いたいなら、今度はれいなから、来て。

黒い天井がゆっくりと、下がり始める。それと共に、暗くなるボックス内。
天井で、押しつぶすための、装置? 

「っ…ぐあっ」

天井がれいな自身に到達するよりも先に、体が圧力に悲鳴を上げた

  グラヴィティってね、重力って意味なの


675 :名無し募集中。。。:2008/07/27(日) 15:51:02.18 0

満遍なくかけられる重力に体が、立っていられない。

「ああっ…」

そうだ、絵里。絵里にはマズイ。
なんとか降りようとしても体はいう事を聞かず、どさりと地面に落ちる結果となった
それでも良い。なんとかして絵里に、絵里に近付かんと…

迫る天井に、増す圧力。這い蹲って絵里を目指すれいなに再び声が聞こえる

 れいなが行って、何ができるの?

血の気が引いていく思いがした。
そう、れいな自身がいくら足掻いても、絵里のところについても、
れいなには何も出来ない。れいなには何の力もない。
改めてつきつけられる、その事実。

心底憎む。よりにもよって、最も圧力に弱い絵里を選んだ彼女を。
どれだけ頑張っても、何もできない、れいな自身を。

努力では、埋められない何かが必要な、今この状況。
認めるくらいなら死んだほうがマシ。そのプライドも絵里の前では簡単に霞む。

…ただ、自分が、自分がおとなしくついて行けば良い。


676 :名無し募集中。。。:2008/07/27(日) 15:51:32.20 0


「…れいな、行くけん。もう、…やめて」



ごめん絵里、ごめん、みんな。
持たない自分が、持つみんなを苦しめた。


人の価値なんて自分が決めるものやと思ってた。


真っ暗闇の中で、溶けていく感情。
認めてしまえばとても楽になった気がした


 
れいなは、役立たず って。





677 :名無し募集中。。。:2008/07/27(日) 15:53:04.86 0
以上、前半>>668-676です
後半はまたいつか…


678 :名無し募集中。。。:2008/07/27(日) 16:51:09.47 O
うおおおぉぉ…
気になる_| ̄|○

679 :名無し募集中。。。:2008/07/27(日) 17:53:56.46 O
乙です
帰ったら読みます

680 :名無し募集中。。。:2008/07/27(日) 18:10:17.87 0
重力操作(グラヴィティ・コントロール)の能力は思いついていたのですがなるほどこういう使い方が・・・

相変わらずの描写力で描かれるある種美しい風景と哀しいれいなの心にため息の連続でした
絵里を利用するマルシェの残酷で・・・見事な戦略に胸が痛みました
同時にこの場面を活かすための過去作品の効果を改めて感じました
また後半に会える・・・後半に会えるその日を心待ちに致しております

681 :名無し募集中。。。:2008/07/27(日) 19:01:11.68 0
>>677
後半!待ってますよ

682 :名無し募集中。。。:2008/07/27(日) 19:54:00.83 0
ホゼナン

683 :名無し募集中。。。:2008/07/27(日) 20:51:10.36 O
ほぜ

684 :名無し募集中。。。:2008/07/27(日) 20:51:15.03 0
トーッ!!

685 :名無し募集中。。。:2008/07/27(日) 21:01:25.44 0
5秒差wすごいシンクロ

686 :サボリンちゃんヽ( ゚∀。)ノ:2008/07/27(日) 21:03:29.51 0
こうなったらこのスレサボり倒そうかなって密かに思ってる
そして地獄絵図の第13話(サボリン限定

687 :名無し募集中。。。:2008/07/27(日) 21:39:14.28 0
アムちんはチキンレースする気か
でもそこに建国しても・・・

688 :名無し募集中。。。:2008/07/27(日) 21:39:59.32 0
スマン、盛大に誤爆した
粛清されてくる

689 :名無し募集中。。。:2008/07/27(日) 21:44:21.39 0
http://toromoni.mine.nu/haroga/files/data/hellogirls13084.jpg

検体番号>>688
・・・使えませんねえこれは
捨てておいてください

690 :名無し募集中。。。:2008/07/27(日) 22:18:39.34 0
rizo

691 :名無し募集中。。。:2008/07/27(日) 22:53:21.58 0
よし今日は書くぞ!と独り言ホゼナント

692 :名無し募集中。。。:2008/07/27(日) 23:03:58.34 0
本当に?
待ってたよ!その言葉!

693 :名無し募集中。。。:2008/07/27(日) 23:44:20.16 0
もうすぐ0時

694 :名無し募集中。。。:2008/07/28(月) 00:00:15.58 O
最終章、投下します

1.>>242-244
2.>>250-253
3.>>317-320
4.>>372-375
5.>>492-495
6.>>509-513
7.>>552-555
8.>>600-603
9.>>656-658


 ―――違うやろぉ、ガキさん。


ラストに待ち受けるものは、その目でお確かめください

695 :名無し募集中。。。:2008/07/28(月) 00:00:58.10 0
10.

意識の層の深い深い部分で、柔らかな光を感じていた。
それはひどく懐かしいような、胸の中でまばゆく輝くような―――

視界に広がる、白。
雲の上にいるような、不思議な浮揚感。
海の上で浮き輪に捕まって浮いているように身体が揺れていた。

 ここは、どこ?
 あーし、なにしてる?

愛は記憶の糸を手繰ろうとする。
しかし、つかむことのできる糸の端が見つからない。
両手は、ことごとく空を切っていた。

 なんやの、あーし、どうしたん?

身体がふわふわと浮いたような感覚なのに、手足は鉛が付いたように重い。
糸をつかもうと振り回していた手が、だんだんその動きを鈍らせていく。
一面の白だった視界が徐々に濁りだし、いつの間にか灰色に染まっていた。
愛の手足もすっかり動かなくなり、身体の自由が奪われていく。

 なんや…、あーしは、地獄に落ちてくんか…?
 あかんよ、まだ…、まだやらなきゃいかんことがある……!

愛がそう念じたとき、一本の光の糸が愛に向かって伸びてきた。

 ―――光…?

愛は渾身の力で両手を伸ばし、その糸をしっかりとつかみ取った―――

696 :名無し募集中。。。:2008/07/28(月) 00:01:56.21 0
―――ガバッ!

愛は、文字通り飛び起きた。
慌ててあたりを見渡せば、そこは見慣れた景色。

「こ、ここは…」

見慣れた場所。
それなのに、懐かしいと感じる。

愛のよく知る街。愛する街。
大事な仲間の待つ、喫茶「リゾナント」の近くにある路地裏。

「あーし、今まで何して……?」

記憶をたどる。
ここ数日……いや数週間……数ヶ月間?
頭の中がぼやけたようにはっきりとせず、上手く思い出すことができない。

晴れた空を見上げると、太陽の位置はそこまで高くない。
朝の10時頃、だろうか。

辺りに人通りはない。
元々この路地裏に人が通ることなんて滅多にないから、
愛がここで何日倒れていても気づかれないこともあるかもしれない。
だとしても、いつから自分はここにいたのか…

「…ほや、あーし、みんなのとこ飛び出して…」

がむしゃらに能力を使った、ことまではかろうじて思い出せた。

697 :名無し募集中。。。:2008/07/28(月) 00:03:01.51 0
「…うぅっ……」

だが、その先のことは思い出せば思い出そうとするほど頭が痛む。

「なんやの…思い出せん……」

いつからハッキリした記憶がないのか。
その間、いったい何をしていたのか。そもそも、どこにいたのか―――

「…完全に記憶喪失や…」

愛は顔をしかめ、思わずこめかみを押さえた。

 ちりん。

耳元で鈴の音が鳴り、愛は握りしめていた自分の手を静かに開く。

「…これって…」

それは、白地に黄色の刺繍の入ったお守り。
里沙があの時、愛の両手に包ませたそれだった。

「…なんで、これをあーしが持ってる…?
 こっちのお守りはガキさんが持って…、…あれ?」

愛は自分の腰の辺りを探った。
そこは本来、愛がお守りを着けていた場所。

「…ない、てことは…」

 ガキさん、あーしと、どっかで…?

698 :名無し募集中。。。:2008/07/28(月) 00:04:08.75 0
改めて自分の着ている服を見ると、何十戦もの戦いを経たかのように、
あらゆるところが破れ、ボロボロになっていた。
腕や足にもいつ付いたのかわからないような切り傷が多い。

「…何やっとったんや、最近のあーしは…」

愛は思わず、持っていたお守りを胸に抱いた。


―――その時。


『…愛ちゃん、約束するよ』


確かに里沙の声が愛の耳に届き、ハッとして辺りを見回した。

「…ガキさん…?」

だが、相変わらず人の気配はない。

「…このお守りが…、もしや…」

愛はふと頭に浮かんだ考えを実行すべく、お守りを両手に持つと精神を集中させた。

物質相手の精神感応。
モノに宿る思念を読み取る、愛だからこそできる高等能力。

全身で脈を打つかのように鼓動がうるさく響く。
少しずつ流れ込んでくる、お守りに秘められた想いのビジョン。

699 :名無し募集中。。。:2008/07/28(月) 00:05:16.65 0
「…見えた…」

 全てを覆う闇。
 ぼろぼろの愛。
 襲いかかる男。
 ローブ姿の里沙。

「…ガキさん、あーしに…」

愛の身体を抱いて涙を流す里沙のビジョンがハッキリと見え、
胸が締め付けられるように苦しく、切なさを感じた。

愛も、わかっていた。
里沙がそう考えていたとおり、ちょっとした弾みで里沙の正体がわかってしまったことがあった。
だからといって、一緒に過ごしている里沙を遠ざける気持ちなんて全くなかった。
愛を助け、支え、やさしく微笑んでくれているのは、間違いなくこの里沙だったのだから。

心のどこかでその時が来ることを覚悟していたはずなのに、
愛は突然訪れた別れを受け入れきれずにいた。
そして、他の誰もが里沙の存在を覚えていないということも。

「…自分勝手に、自分自身を捨てたんや…」

お守りに込められた想いが一気に愛の中に流れ込んでくる。
苦しんでいたのは自分だけじゃない。
里沙だって、長い間自分の身分を隠してどれだけつらかっただろうか。
それを考えれば…、自分のしたことなんてとても小さなことで。

里沙が、愛の腰に提げられていたお守りを見つけ、自分のそれと取り替えた場面が見えた。
その時に里沙が交わした約束を感じ取って、愛は改めて手の中のお守りを見る。

700 :名無し募集中。。。:2008/07/28(月) 00:06:17.98 0
「…ガキさん…」

愛のイニシャルが刺繍されたお守り。
ずっと里沙と交換した方を持っていたから、これを見るのは久々だった。
ほんの少しだけ生地が汚れてはいたが、かなり丁寧に扱われていたのだろう。

「キレイに持っててくれたんやなぁ。
 それにひきかえ…、あーしはここに着けとったんやから…」

愛は自分の腰辺りを見る。
衣服がぼろぼろに破れ、一部は肌も露出しているくらい。
お守りが同じように汚れて破れていてもおかしくはなかった。

愛は無意識のうちに、手にしたお守りに唇を寄せていた。
それは、特に何の意味も想いもなかったのだけれど。

―――その瞬間。

お守りが真っ白な光を放ったように見えて、愛は慌てて顔を離した。
だが、手の中のそれは特に変わった様子も見られない。

「なんやったんやろ、気のせい…、あれ?」

愛の脳裏で、愛と里沙が光になって消える瞬間のビジョンが再生された。
里沙が耳元で囁いた言葉。それが風に乗って、今はっきりと愛に届けられた。


―――次に会う時は、今までよりももっともっと…

     愛ちゃんのそばに、いてもいいかな―――?


701 :名無し募集中。。。:2008/07/28(月) 00:07:25.81 0
ザッ。

愛の背後で、足音がした。
振り返らなくてもわかる。
きっと情けなく眉尻を下げて、自分のことを申し訳なさそうに見ているのだと。

愛は右手の中にお守りを隠すと、わざと大きな動きを付けて振り返った。
果たしてそこには、うつむいたままの里沙がいたから、愛は思わず笑いそうになった。

「…愛ちゃん」

聞こえるか聞こえないかくらいの声をようやく絞り出して、名前を呼ぶ。

「…ゴメン」

愛は、微笑んだ。
謝らなければいけないのはきっと自分もで、やっぱり里沙もで、でも今は、そうじゃない。

愛は右手を開いてお守りを差し出し、空いた左手も同じように前に出す。

「違うやろぉ、ガキさん。
 挨拶の言葉、間違っとるで?」

里沙は一瞬呆気にとられたように動きを止め、それからすぐ、愛の意図を理解した。
また少しうつむいた顔が、どんどん涙でぐしゃぐしゃになっていくのがわかる。
それでも精一杯の笑顔を作りながら、里沙は歩き出した。

里沙の右手に乗せられた、緑色の刺繍のお守りを。
愛の右手に乗せられた、黄色の刺繍のお守りを。

二人は同時に手に取り、言葉を交わした。

702 :名無し募集中。。。:2008/07/28(月) 00:08:25.73 0



「おはよう、愛ちゃん」

「おはよう、ガキさん」



青い空の下、蒼き正義は約束と共に。

二人は笑って、お互いの身体を強く抱きしめ合った。






    ――― 『BLUE PROMISES』 Fin.




703 :名無し募集中。。。:2008/07/28(月) 00:09:24.35 0
>>695-702
以上、『BLUE PROMISES』でした
あとがき等々いろんなことはしたらばでお話ししたいと思います
数レス×数回という新しい取り組みやってみたくてこういう形になりました
単発減ったねぇという話題の中でちょっと恐縮でしたがやりきって満足です
どうもありがとうございました

704 :名無し募集中。。。:2008/07/28(月) 00:10:34.41 0
全俺が泣いた

705 :名無し募集中。。。:2008/07/28(月) 00:11:30.06 0
全俺も泣いた

706 :名無し募集中。。。:2008/07/28(月) 00:13:29.47 0
おいおい
もしも俺が映画監督だったら映画化してるとこだわ
ひたすら拍手ですわ

707 :名無し募集中。。。:2008/07/28(月) 00:18:12.75 0
感動しました
涙です。









>青い空の下、蒼き正義は約束と共に。



708 :名無し募集中。。。:2008/07/28(月) 00:32:23.18 0
>>703
完結乙でした
蒼き正義が闇の脅威を打ち払った過程が精緻に
描かれていて感動しました
今後もやりたい形で投下してください

709 :名無し携帯屋。。。:2008/07/28(月) 01:17:36.41 O
>>703の感動作の後に保全がわりに駄作品を投下します


あまりにも下手くそなのでスレ汚しになったらスイマセン…

取り敢えずミティのキャラが何だかおかしいです


710 :名無し携帯屋。。。:2008/07/28(月) 01:21:45.03 O


月明りが照らす夜道
高橋愛は一人空を見上げていた


愛は夜空が綺麗な時こういった事がたまにある


今日も喫茶リゾナントの閉店後の後片付けが終わり集まっていたリゾナンターのメンバーに一言告げて外に出て来た


10分程度で帰って来るし毎度の事な為、メンバーも付いて行ったりはしない



しかし休む事なくダークネスと戦い、喫茶リゾナントで働いて愛の疲労は極限まで達していた



711 :名無し携帯屋。。。:2008/07/28(月) 01:22:58.60 O

「………」


ふと空を見上げ愛は想う

自分のさだめられた運命
i914という人間兵器
これからの未来
この綺麗な夜空を
いつまで自分は見ていられるのだろうか


考えれば考える程
答えなど出るはずない



未来が視える愛佳ですら
見えないのに


「…戻るかの」


空を見上げるのをやめ身体を反転させた



712 :名無し携帯屋。。。:2008/07/28(月) 01:25:39.96 O
そしてハッとする

「やっと気付いたか」

「……美貴ちゃん」

疲れているせいか
ミティが後ろにいるのに全く気付く事が出来なかった

「……ッ」

いつから後ろにいたのか
ミティの目的が何か…
戦闘の構えを取りながら必死に考えた


「別にそんな警戒しなくても良いじゃん」

「敵に警戒せんでどうするんよ」

「まぁその割にはミティじゃなくて美貴ちゃんって呼んでるけどね」

「あ…」

「ったく…相変わらず抜けてるんだから愛ちゃんは」


小さく笑うミティ
その心に秘めている
ものは一体なんなのだ
愛は少し焦った


713 :名無し携帯屋。。。:2008/07/28(月) 01:27:03.36 O

「安心しな。今日は戦うつもりないから」

「……」

「ホントだって」


たしかにミティからは何の殺気も感じとれない

しかしそれだとある一つの疑問が生まれる


「…じゃあ何しにきたんよ?」


当然だろう
敵である彼女が
一体どうして?


「ちょっとね」

「?」


一息ついて…
ミティは愛があまり聞きたくない単語を口にした



714 :名無し携帯屋。。。:2008/07/28(月) 01:27:56.55 O

「i914の事」

「ッ…」

「リゾナンターのメンバーは知らないんでしょ?」

「……」

「やっぱり」


答えは聞かなくても愛の表情から理解出来る


「別に言おうが言いまいが美貴には関係ないけどね。でもそんだけ一人で悩む位ならみんなに言えば楽になるのに」


他人事といえば
他人事に聞こえるだろう


「美貴ちゃん…」


だが愛にはその言葉にひどく優しさを感じた


しかし



715 :名無し携帯屋。。。:2008/07/28(月) 01:30:28.60 O

――トン!


「ッ…カッ」

ミティの手が愛へとのび
手刀が首にキレイに入り愛はその場に倒れ意識を失った


普段ならこんな攻撃で愛は意識を手放さないのだが疲労とミティに対する油断が重なったのだろう


「…そうやって敵である美貴にスキを見るのが…愛ちゃんの甘い所」


ミティは淋しそうに微笑み愛を抱え、後ろを振り返る


「…やっと来たか」


振り向いた先から帰りの遅い愛を心配して探しに来たれいなとさゆみがいた



716 :名無し携帯屋。。。:2008/07/28(月) 01:34:18.84 O

「愛ちゃん!」

「愛ちゃッ…ミティ!愛ちゃんを返せ!」

「ほら」

「へ?」


呆気なく愛を差し出されマヌケな声をあげるれいな

そしてそんなミティに警戒しながら静かに愛を受け取り一応治癒能力を与えるさゆみ


「キツそうだったから寝かせてあげた」

「寝かせてあげたって…」

「れいな、重さん」

「な、なん…?」


れいなはミティが藤本美貴と呼ばれていた時の雰囲気と似ている事に戸惑いを覚えた

そして恐る恐る
ミティの言葉を待った


717 :名無し携帯屋。。。:2008/07/28(月) 01:36:39.42 O

「愛ちゃんは最強の能力者かもしれない。だけど"普通の人間"なんだよ」

「ッ!!」

「だから傷つく。悩む。疲れる。泣く」

「……」

「しっかり見てあげて」

そのまま踵を返し
姿を消そうとしたミティ

「藤本さん!」

「あ?」

「貴方は…敵じゃないんですか?」

「敵だよ」

「ならどうして…愛ちゃんを…」

振り返らず
ミティは答えた

「別に。ただ…」

―愛ちゃんの悲しみが美貴にこだましただけ

そして闇へと姿を消したミティ。れいなとさゆみはただ…黙る事しか出来なかった

718 :名無し携帯屋。。。:2008/07/28(月) 01:40:17.18 O
>>710->>717
以上です

719 :名無し募集中。。。:2008/07/28(月) 01:41:30.53 0
愛美貴ありがとうございます

720 :名無し募集中。。。:2008/07/28(月) 01:42:17.45 0
愛美貴きた〜


721 :07012310786764_vr:2008/07/28(月) 02:19:21.16 O
規制か

722 :名無し携帯屋。。。:2008/07/28(月) 02:20:20.41 O
>>710-717
>>718で失敗したのに規制されてしまったorz
でもちゃんと出来てるかな…

723 :名無し募集中。。。:2008/07/28(月) 06:38:08.96 0
人は何故、何かを犠牲にしなければ生きられないのか。
その問いは人の世の終わりまで永久に繰り返されるだろう。
願望や欲望を持つ人間は、それが例え自分自身であっても惜しむ事はない。

願望とは動機だ。
そして、「生」と「死」の狭間に存在する真理だ。

願いはやがて形と成り、一代限りで終わる偶発的な発現者が生まれる。
後にそれは異能力者と呼ばれ、先天的な自然干渉法の能力を使用することが出来た。

  ―――だが中には、人の手によって後天的に覚醒された者も居る。


724 :名無し募集中。。。:2008/07/28(月) 06:39:34.47 0
 共鳴増幅能力(リゾナント・アンプリファイア)。

その名の通り、異能力者のを増幅させる力ではあるものの、つまりそれは人間型の増設タンクだ。
他人の思想、信条に共感するとされる「共鳴」は、お互いの波長が合わなければ成り立たない。
その為、能力を増幅する為には、れいな自身に『受け入れられた』対象者だけに制限される。

能力によっては、その能力によって本来発揮できなかったチカラさえも実現は可能。
だが、その元となるものは「田中れいな」という固体から生み出される為
無理な使い方をすれば、れいな自身も共鳴している相手にも負担が掛かる。

そして、この働きは常人には当然備わっていない。
ここからの事実は、以前、あさ美に両親の事を告げられた一件で、れいな自身が調べた情報の一部である。


725 :名無し募集中。。。:2008/07/28(月) 06:40:54.26 0

ダークネスの配下に複数存在する研究機関の中に、『黒血』と呼ばれるものが開発されていた。
その正体は、分子レベルで特殊な回路を組み込まれた原型細胞の集合体。

僅か数名の研究員によって作業は全て極秘裏に進み、その具体的な内容は最高幹部級の
人間にしか知らされる事はなかった。
何故ならそれは、『生物学的操作』という、人間の肉体そのものに影響を来たす、つまり
異能力者の根源と言えるほどの代物だった。

肉体を、自身を殺人兵器と呼ばれるべき存在とさえ可能にするその計画は当然外部に漏れる事は許されない。

だがそれは、あまりにも無謀な賭けだった。
原型細胞の集合体。
人は全て細胞の構成によって成り立っている。
『黒血』の埋め込みは無事に成功したが、問題はその後にあった。


726 :名無し募集中。。。:2008/07/28(月) 06:41:25.82 0

 ―――拒絶反応。

本来の人間部分が異物として拒絶する現象。

無論、研究者も予測はしていた事であり、極限までその現象を押さえ込む為に
披験体には可能な限りの処置も既に施されていた。
だが、どんな手段を用いたとしても、反応を完璧に消滅させることは不可能に近い。

『人間部分』の抵抗は『黒血』による攻撃とみなされて対抗進化を始める。
体組織の内部に独自の回路を形成し、拒絶反応を抑えようとするが、進化した
『黒血』に人体はさらに過激に反応し、その反応がまたさらなる進化を誘発。

その連鎖反応の末路は、全身が『黒血』に支配され、脳を浸食される。

 ―――それが、『暴走』という殺戮兵器への覚醒。


727 :名無し募集中。。。:2008/07/28(月) 06:42:12.29 0

つまりれいなの持つ共鳴増幅能力(リゾナント・アンプリファイア)とは、元々
その『黒血』の補佐的役割の為に開発された一種の原型細胞だったのかもしれない。

今はまだ、その予兆さえもないが、今後無いとも限らない。
もしかしたら開発にあたった両親が何か細工したのかもしれないが、今それを知る術は無い。
二人がどんな思いでそのチカラを娘に与えたのかも。

だがこの"チカラ"のおかげで、れいなはたった一人でこの世界で生きてきたのも事実だった。
自分の身体そのものが増設タンク、つまり増幅器だとするなら身体能力の促進にも繋がる。
物心ついた時から小さい体つきと華奢な姿であった為に、小学校や中学校でも
からかう同級生、上級生はたくさん居た。

その上、孤児というレッテルが貼られることで、それはどんどん膨張していく。
生意気だと暴言も投げ掛けられたし、陰湿ないじめもあった。

全ては"チカラ"だと思っていた。
自分の中に在る"何か"にも気付いていたものの、それを手放す事は出来なかった。
例え闇の中でも、これさえあれば生きて行けると腹を括っていたのかもしれない。


728 :名無し募集中。。。:2008/07/28(月) 06:43:07.96 0

 「―――こんな時間に出歩いてたら、通り魔とかに襲われるよ?」
 「似たような人が言う言葉でもないと思いますけど?」
 「あはっ、言うようになったねぇ」

そしてここに、もう一つの事実がある。
その『黒血』の拒絶反応という欠陥を修正する為に、すぐに次のプロジェクトが立ち上がった。
普通の人間に『黒血』を繋げるのではなく、初めから『人間』と『黒血』の混合体を
作り上げ、成長段階で二つの部分をすり合わせるのはどうか、と。

内部で育成される被験体には偽造された記憶を植え付け、外部への脱出
や、自動的に機能を停止させる"制限"さえも組み込まれた。

そして、ようやく成功した異能力者はたったの二人。
だが、その一人は『殺害』され、事実上成功例はたったの一人。

 ―――後にこれが、愛の主力である瞬間移動(エレポーテーション)や
  光使い(フォトン・マニピュレート)能力開発のきっかけとなる。


729 :名無し募集中。。。:2008/07/28(月) 06:44:08.98 0

 「…後藤さんのその翼は、『黒血』の産物なんですね」
 「そ、『黒血』と人体の齟齬を修正するためだけに作られた人造人間。
 今はあそこの組織が作った薬で『暴走』なんてものは無いけどね」
 「その『暴走』で自分の同胞を殺したのに、随分余裕ですね」
 「あんなの、あたしがまだ生まれたすぐだからカウントしないよ」

 それに、今じゃそれ以上の人数を殺してるんだからさ。

背中から剥き出された翼はまるで蝙蝠のソレと似ている。
すでに制御方法はほぼ熟知しているのだろう。
無機質に輝くそれは微弱ながらも個々の生命を持っているように見えた。

能天気なまでのその口調は、どこか懐かしさまで覚えさせられる。
れいながまだ野良猫だった頃に出会ってからダークネスの一員であることを知るまで
間接的ながらも何度か連絡を取っていたのだから。

だが絶対に屈したりはしない。
あちら側に立ってしまった人間に情はあまりにも危険すぎるからだ。


730 :名無し募集中。。。:2008/07/28(月) 06:45:20.23 0

 「紺野から全部聞いてるみたいだけど、話にのるの?」
 「…能力の消去…ですか?」
 「その事実を知ってるのはあたし達とれいなと…高橋も知ってるね」
 「………」

i914。
ダークネスで生まれた異能力者。
だがその詳細を、愛は何も教えてはくれなかった。

だから自分で真実を調べた。
時には違法的手段を使ったし、裏世界と繋がりを持つ人間にも交渉した。
メンバーを信頼していない訳じゃない。
でも、どうしても一人で調べたかったのだ。

自身の両親が関係している出来事。
人の手で創られた異能力者と呼ばれる人間の正体を。
そして、何故そんな研究に携わっていたのか。
あんなにも優しかった二人。
あんなにも子供想いだった二人。

そんな二人が、残酷な人体実験を行っていた。
れいなと同じ年の子供達で、殺人兵器を作っていた。


731 :i60-35-156-37.s02.a018.ap.plala.or.jp:2008/07/28(月) 06:45:59.13 0

それはあまりにも哀しくて、哀し過ぎて。
そこにある『幸福』だけでは飽き足らなかった両親が、憐れだった。

もしかしたら、自分も本当は実験体なのかもしれない。
それを何かの理由で両親だと偽り、育てたのかもしれない。
自分たちでその実験体を育成するのは、どんな気分だっただろう。
愛情さえも、優しい言葉さえも全部偽って接して信頼させて―――!!!

そして、れいなの"光"さえも奪おうとしている。
それを取り返すためには、あさ美の言うとおり―――。

 ―――"れいな、あんたはここに必要や"
 
 「…後藤さんは、何でここに来たんですか?」
 「まぁ、一緒に来るかどうかの確認をしにね」
 「無理やりにでも連れて行けばいいでしょう?じゃないと後藤さんの
 命だっていつまでもつか…っ」
 「人間だって、いつ死ぬか分からない。もしかしたらそれは一秒後かもしれないし
 十年後かもしれない」


732 :名無し募集中。。。:2008/07/28(月) 06:49:04.70 0

 ―――"こんな力なんて要らんって。ずっと思ってきたし、
   これからもその気持ちが無いって言えばそれは全部ウソになるわ"

 「だからあたしはそんな事に興味は無いよ。ただ、見てみたくてね。
 その事実を知って困惑する野良猫はどんな行動を取るのか」

 ―――"何かの違いを認め合えん限り、 あーしらはいつまでたっても孤独や"

 「紺野は能力の無い世界を求めてダークネスに入った。
 対して、リゾナンターのリーダーや自分が爆弾を抱えると知った今、何を求める?」

 ―――"積極的に受け取ることなんて難しいけど
   この力を持ってしまったことさえ、意味があるって信じたい"

 「自分を裏切っていたかもしれない両親の復讐の念でも込めて
 能力消去の実験体になる道でも歩む?」

 ―――"れいなは、やらんよ。あーしら、仲間やろ"


733 :名無し募集中。。。:2008/07/28(月) 07:17:39.46 0

 「ま、れいなが決めることだから良いけど、それじゃああまりにもつまらない」
 「ぇ…?」
 「製造番号"g923"、人間も兵器も能力者も同じだよ。ただ在り方の違いってだけ。
 その中でれいなは、今どこに居るのかな?」

言って、真希は闇の中へと消えた。
不意に、今自分が繁華街のど真ん中にいる事に気付く。
まるで時間が停止していたかのような錯覚を感じたが、あの人ならそんな不思議な
事もやってのけるのだろう、と思う事にした。

 「自分の…在り方…」

何故自分がここに居るのか。
何故、愛達と出会ってしまったのか。
それが全て『共鳴』の"チカラ"であれば、れいなもまた、何かの在り方を持っているのだろうか。
この道で無ければいけない理由があるのだろうか。

 分からない、だけど確かな事は、れいなは何かを選ばなくてはいけないという事。

れいなは静かに振り返り、道を歩んでいく。
闇夜に浮かぶ世界で、誰かの願いが小さく木霊していた。


734 :名無し募集中。。。:2008/07/28(月) 07:19:00.06 0
>>723-733

最後の1レスのみ代理で投稿しました

735 :名無し募集中。。。 :2008/07/28(月) 09:05:05.07 0
おっと

736 :名無し募集中。。。:2008/07/28(月) 10:10:24.29 O
ととと

737 :名無し募集中。。。:2008/07/28(月) 10:20:24.42 0
>>703
したらばに感想を書かせていただきました
文才がないのでたいした感想ではないのですが、ここに載せるには中途半端に長くなってしまったもので…

>>718
携帯からお疲れさまでした
静かな月夜の空気感が伝わってくるような邂逅ですね
敵味方に分かれた今なおかつての仲間を思いやるミティ、素敵です

>>723-733
[Ai-Rena](08)505 『覆る偶然と繋がりゆく必然』や[MM。](08)913の一連の作品にリゾナントした作品でしょうか?
i914誕生の謎やれいなの出生話、アンプリファイアの意義はこのスレ最大の魅力ですね

738 :名無し募集中。。。:2008/07/28(月) 10:47:46.67 0
>>668-676の後半かとも思ったけど違うような

739 :名無し募集中。。。:2008/07/28(月) 12:14:57.34 O
お昼のホゼナント

740 :名無し募集中。。。:2008/07/28(月) 13:11:26.17 O
頑張りますよのホゼナント

741 :名無し携帯屋。。。:2008/07/28(月) 14:10:17.55 O
扇風機の前でホゼナント

742 :名無し募集中。。。:2008/07/28(月) 15:02:17.88 0
おやつの時間だリゾナント

743 :名無し募集中。。。:2008/07/28(月) 15:36:31.48 0
>>723-733
の人です。
今回は初めて規制されてしまいまして
734さんに代理投稿をお願いしました、本当に有難うございました(平伏)

今回のは373さんの言うとおり、いろんな方とリゾナントさせて頂きましたが
>>423-432
の続編でもあります。
当初は単発として投下したのですが、最後まで書いてみたいと思いました。
至らない点があるかもしれませんが、よろしくお願いします。


744 :名無し募集中。。。:2008/07/28(月) 15:37:35.15 0
737さんでしたorz 何から何まで申し訳ないです(滝汗)

745 :名無し募集中。。。:2008/07/28(月) 16:10:39.06 0
突然ですが>>737の最後の行を受けてれいなについて
実はアンプリファイア以外にも隠れた能力(しかもかなり強い)があって
でも本人は高橋他のメンバーは気付いてないが敵の一部は知っているかも

みたいなのを書きかけたけど、それやっちゃうと何かが根底から違うような気がして筆が止まってます
能力を持たないからこそ、みたいなれいなの頑張りを否定してしまうような


746 :名無し募集中。。。:2008/07/28(月) 16:11:33.42 0
>>745
3行目
本人はもちろん高橋他のメンバーは

です

747 :名無し募集中。。。:2008/07/28(月) 16:38:27.85 0
あるけど気付いてなくて使えないなら同じなんじゃない?
何かのきっかけで偶然出現するだけでどうやっても自分の意思で使う事は出来ないとか

748 :名無し募集中。。。:2008/07/28(月) 17:28:41.57 0
>>745
スレ内設定として悩んでおられるなら気にすることはないと思います
設定は人それぞれですのでここで新たな能力を出したからといって他の作者さんがそれに従う必要はないわけですし
ご自身の作品の中での悩みという意味なら・・・ご本人次第と言うしかw

749 :名無し募集中。。。:2008/07/28(月) 17:53:56.96 0
凄まじき 稲妻さえも いとおかし
 小春が発せし 力と思えば(ホゼナント


750 :名無し募集中。。。:2008/07/28(月) 18:03:49.79 0
>>745
私の中の脳内設定では、ダークネスサイドの能力者同士では
起きる事の無い共鳴を増幅するれいなの能力こそ、戦いの重
要なファクターなんだけどね
でも自分で書いてみたいという設定があれば、書いてみれば
亀の風使いとかも後発の能力だったし
さゆのうさちゃんホールドはあまり根付かなかったかな


751 :名無し募集中。。。:2008/07/28(月) 18:06:24.98 O
垂れ込めし 暗色の雲 霧散して
  あとに残るは 蒼き明日なり

752 :名無し募集中。。。:2008/07/28(月) 19:31:32.26 O
ほぜりんちゃん

753 :名無し募集中。。。:2008/07/28(月) 20:35:25.13 O
ほぜキュン

754 :名無し募集中。。。:2008/07/28(月) 21:52:37.25 0
ホゼ何

755 :名無し募集中。。。:2008/07/28(月) 22:24:57.56 0
YOU キラキラの この 煌きは
YOU 永遠の ダイヤモンド 

756 :名無し募集中。。。:2008/07/28(月) 23:10:38.49 0
今夜はどんな夜ですか?

757 :名無し募集中。。。:2008/07/28(月) 23:20:16.72 0
>>751
メチャクチャかっこいいネ!

758 :名無し募集中。。。:2008/07/28(月) 23:24:29.93 0
>>745
僕の中の勝手なイメージランキングなんですけど
強い順にリゾナンターを並べると
1位:ジュンジュン
2位:小春
3位:れいな
4位:愛ちゃん
てな感じになってます
ただ単に格闘が強いイメージの順番ですけどね

759 :名無し募集中。。。:2008/07/28(月) 23:38:34.48 0
自分の場合はこんなイメージかな

腕力(純粋なパワー)
1位:れいな
2位:ジュンジュン
3位:愛ちゃん・小春

気力(幽白で言う霊気量みたいなヤツ)
1位:愛ちゃん
2位:ガキさん
3位:さゆ・みっつぃー

スピード
1位:れいな
2位:リンリン
3位:小春・愛ちゃん

あくまで自分だけの勝手なイメージだけど

760 :名無し募集中。。。:2008/07/28(月) 23:50:27.54 0
>>756
もちろん・・・
あっつい あつい 夜だよね〜!!

761 :名無し募集中。。。:2008/07/29(火) 00:04:35.20 0
寝る前のホゼナント

762 :名無し募集中。。。:2008/07/29(火) 00:22:27.23 0
マルシェ・・・のつもりが似なかったorz
http://eshiyousei.s4.x-beat.com/upload/data/up0800.jpg

saiが楽しすぎる件w

763 :名無し募集中。。。 :2008/07/29(火) 00:34:38.84 0
マルシェかわいい!

764 :名無し募集中。。。:2008/07/29(火) 00:41:46.35 0
ホゼしときます

765 :名無し募集中。。。:2008/07/29(火) 00:50:36.39 0
かわえー!と一人絶叫しました
これはいいマッドサイエンティストですね

766 :名無し募集中。。。:2008/07/29(火) 01:01:41.61 0
ホゼナンター

767 :名無し募集中。。。:2008/07/29(火) 01:58:20.46 O
おやすみリゾナンター
よろしくホゼナンター

768 :名無し募集中。。。:2008/07/29(火) 02:17:07.34 0
ほです

769 :名無し募集中。。。:2008/07/29(火) 02:25:18.40 0
ドコモの規制ってホゼナンターになんか影響あったのかな?

770 :名無し募集中。。。:2008/07/29(火) 05:08:11.06 0
起きてホゼナント

771 :名無し募集中。。。:2008/07/29(火) 07:45:49.78 O
コーヒー片手にホ

772 :名無し募集中。。。:2008/07/29(火) 08:27:50.52 0
>>758
おもしろそうでしたので自分の中でもイメージ

体術(生身での強さ)

1位:れいな(生まれつき)
2位:リンリン(特務機関の訓練)
3位:ジュンジュン(必要に駆られて鍛えてた)
4位:愛(本気出したら多分1番)
5位:里沙(一応組織で基礎訓練は受けている)
6位:小春(若さと勢い)
7位:愛佳(未知数)
8位:絵里(心臓にハンデあり)
9位:さゆみ(でもそれ以下)

773 :名無し募集中。。。 :2008/07/29(火) 09:11:56.99 0
>>772
ちょw9位ww

774 :名無し募集中。。。:2008/07/29(火) 09:46:23.54 0
>>772
さゆwww

775 :名無し募集中。。。:2008/07/29(火) 11:24:16.12 O
ほぜリンリン

776 :名無し募集中。。。:2008/07/29(火) 12:34:54.17 O
マッドサイエンティストこんこんイラストめっちゃかっこいい…
今更だけどこのタイトルもいいよね
ポピュラーなパロディだけどそれがよく合ってて

777 :名無し募集中。。。:2008/07/29(火) 13:28:26.83 0
>>762
バックに浮かぶ構造式がまたセンスいいですねえ

778 :名無し募集中。。。:2008/07/29(火) 14:14:25.79 0
構造式?

779 :名無し募集中。。。:2008/07/29(火) 14:22:19.40 0
>>762
この人絵のスキルがどんどん上がって行っている!
かっこいいですね!


780 :名無し募集中。。。:2008/07/29(火) 14:31:04.14 0
>>778
構造式・・・じゃありませんでしたっけ・・・?
有機化学で出てきた原子の結合を表した絵みたいなやつ
離れて久しいから忘れてしまいました・・・

781 :名無し募集中。。。:2008/07/29(火) 14:48:27.15 0
>>780
化学式もしくは構造式とも言うよ
自分も化学は苦手なほうだったんで断定は出来ませんがw

782 :名無し募集中。。。:2008/07/29(火) 15:53:03.63 0
ほんの少し祭りになりそうな雰囲気なので保全のチカラをお持ちの皆様はよろしくです

783 :名無し募集中。。。:2008/07/29(火) 16:27:08.62 0
DVD見ながらほぜなんと

784 :名無し募集中。。。:2008/07/29(火) 16:27:42.16 0
なんかあったの?ほ

785 :名無し募集中。。。:2008/07/29(火) 16:38:55.42 0
ガキさんかっけえな

786 :名無し募集中。。。:2008/07/29(火) 16:50:14.94 0
今DVD見始めて1分17秒しか経過してないのに
登場からリゾブルまでの流れがカッコ良すぎて進まないw

787 :名無し募集中。。。:2008/07/29(火) 16:51:12.42 O
>>784
普通に狼みたら分かるよホゼナント

788 :名無し募集中。。。:2008/07/29(火) 17:01:51.13 0
>>784
なるほど面白い展開ですねほ


789 :名無し募集中。。。:2008/07/29(火) 17:23:46.93 O
やっぱリゾブル良いわぁ…

790 :名無し募集中。。。:2008/07/29(火) 17:41:27.18 0
DVD見るとまた創作意欲が増すね

791 :名無し募集中。。。:2008/07/29(火) 18:22:57.50 0
シャッフルして聴いてるときに不意にリゾブルの前奏がかかると無意味に心が沸き立ちます

792 :名無し募集中。。。:2008/07/29(火) 18:27:17.42 0
わかるわかる
このスレで小説読んでる最中だと特にw

793 :名無し募集中。。。:2008/07/29(火) 19:14:47.41 0
http://eshiyousei.s4.x-beat.com/upload/data/up0801.jpg

794 :名無し募集中。。。:2008/07/29(火) 19:34:26.21 O
>>793
おぉ雰囲気似てる!

795 :名無し募集中。。。:2008/07/29(火) 19:38:17.82 0
>>793
みっつぃー!
かわいいね!

796 :名無し募集中。。。:2008/07/29(火) 19:54:11.25 0
>>793
未来を見ているような目ですね
素敵

797 :名無し募集中。。。:2008/07/29(火) 19:56:36.14 0
本日2回に分けて投下しようかと思うんだけど
投下するつもりの人いるかな?


798 :名無し募集中。。。:2008/07/29(火) 20:07:03.48 0
>>797ことないやいですが人がいない間に前半投下しちゃいます
注意事項は下記の通り

・こんなのみつジュンじゃないやい
・何の起伏もない淡々とした話
・時系列的にないやい本編の中盤くらいな感じ

以上ですそれではドゾー

799 :名無し募集中。。。:2008/07/29(火) 20:07:57.39 0
喫茶リゾナントは本日定休日である。
定休日ではあるが、店内には数人の人影があった。


「えーとな、ジュンジュン。この字は書ける?」

「うー、チョと、難しイけど、書いてミる」


幼稚園生が使う、平仮名の書き取り練習帳。
もっとも、それを使う人間は20歳だったりする。
ジュンジュンは一生懸命、示された文字をその通りに再現しようとしていた。

その隣では、リンリンが黙々とノートを広げて文字を綴っている。
平仮名と簡単な漢字を交えて、文章を書いているようだ。
ジュンジュンと比べると進みが早いのは、リンリンは家でも勉強をしっかりしているから。

ジュンジュンも家で勉強しないわけではないのだが、1時間もすると飽きてしまう。
そんな調子だからか、会話の方はそれなりに出来るようになってきたものの文字の読み書きはなかなか上達しない。
日本に住む以上、会話だけじゃなくて読み書きも出来た方がいい。
そう勧めたのは愛なのだが、今ジュンジュンとリンリンの目の前にいるのは愛佳であった。

愛はリゾナントの店長としての仕事があるので定休日くらいしか教える暇がないが、その点、
愛佳は毎日のようにリゾナントに来れる。
しかも、それなりの進学校に通う身となれば―――愛佳が教える方が適任と言えた。

愛佳は自分の宿題を黙々と片付けながら、同時にジュンジュンとリンリンに日本語を教える。
前に、何故か小春が妙に自慢げに話してくれた。
みっつぃーはすごい賢いんだよ、一杯一杯勉強しないと合格できない学校に通ってるんだよ、と。

視線を少しずらして、愛佳の広げている教科書に視点を合わせる。
5秒もしないうちに目眩を感じる文字の羅列に、ジュンジュンは大人しく自分の目の前にある練習帳と格闘することにした。

800 :名無し募集中。。。:2008/07/29(火) 20:09:08.20 0
「ジュンジュン、綺麗に書けたね。じゃ、次は…高橋さんのフルネームに挑戦や。
リンリンは、そやねぇ…自己紹介の文とか書いてみよかー」


自分の勉強をしながらも、2人のことに目を配っていた愛佳。
愛佳のその言葉に2人ともはーいと返事して、それぞれ与えられた課題に取り組み始めた。
愛佳もまた、宿題の続きを片付けていく。
店内には、シャープペンシルを走らせる音しかしない。


* * *


今日は自分でも上出来かもしれないと、ジュンジュンはニコニコしていた。
愛佳に言われたことをバッチリ片付けることが出来たし、平仮名でリゾナンター全員の名前を書くことも出来た。
平仮名はもうバッチリ書けるようになったみたいやし、次からは漢字も少しずつやっていこかという愛佳の言葉に、
ジュンジュンは飛び上がって喜んだ。

日本語の読み書きという点では、リンリンに遅れていたものの。
ようやく先を行くリンリンの姿が見えてきたということが素直に嬉しかった。
リンリンもまた、ジュンジュンが追いついてきたことを素直に喜ぶ。
ジュンジュンが自分より遅れていることを密かに気にしていたのを、リンリンは気付いていたから。

皆それぞれの課題が終わって一息つく頃、辺りはすっかり暗くなっていた。
愛が作ってくれた晩ご飯を3人仲良く食べて、少しくつろぐ。
さゆみや絵里と一緒に外でご飯を食べてきたれいなも戻ってきて、店は一気に騒がしくなった。
若干たどたどしさは残るものの、皆と日本語でコミュニケーションをとれるのが楽しくて。
気がついたら、もうすぐ夜の11時といったところだった。

801 :名無し募集中。。。:2008/07/29(火) 20:10:16.42 0
「今日は午前様コース確定やなぁ。
愛佳、そろそろ帰ります」

「愛佳、大丈夫?結構遅い時間だし、1人で帰らせるのは心配っちゃ」

「大丈夫ですよ、何かあったら呼びますし。んじゃ、おやすみなさーい」


そう言ってリゾナントを後にする愛佳。
大丈夫かなぁと言ってそわそわと落ち着かないれいなを、愛が宥めている。
戦闘能力がない愛佳を1人で帰らせるのが心配になるのは、皆同じ。
ジュンジュンは手に持っていたバナナをリンリンに手渡し、バッグを手に取った。
突然のことに、リンリンはポカーンと口を開けてジュンジュンを見返す。


「高橋サン、田中サン、ジュンジュン、光井サンを送ってくルだ」

「え、でもジュンジュン帰りどうするとー?
愛佳の最寄り駅着いたら、下りの最終間に合わんっちゃ」

「ジュンジュン、20歳だかラ平気。
マンガ喫茶、泊まッテ、明日の朝帰れバ大丈夫」


ジュンジュンはそう言うと、愛佳を追いかけて走り出す。
残された愛、れいな、リンリンは顔を見合わせて首をかしげた。
仲が悪いということはないが、特別仲がいいというわけでもない愛佳をジュンジュンが送りに行く。
珍しいこともあるものだといった表情の2人に、リンリンは笑ってこう言った。

802 :名無し募集中。。。:2008/07/29(火) 20:11:24.68 0
「いつも私達の勉強見てくれル光井サンに、ジュンジュン、感謝ノ気持ち一杯デす。
だから、ジュンジュン、光井サンを送りに行っタんだと思いまス」

「なるほどね。しかし、ジュンジュンがバナナを人にあげるとは思わなかった」

「それよりも、れーなのこと田中さんって言えたことにれーなは驚いたけんね」


散々な物言いだが、愛もれいなも優しい目をしていた。
そして、リンリンは―――渡されたバナナを食べていいのか迷っていた。


* * *


駅が見えてきた。
それと同時に、小さな背中も。
どこか寂しそうな空気を背負っている背中に向かって、ジュンジュンは走りながら声をかける。


「光井サン、ちょっと待つダ!ジュンジュンも一緒、付いていク!」

「ちょ、ジュンジュン。声大きい」

「あ、ごめんなさイ」


愛佳の言葉に、ジュンジュンはシュンとなる。
その姿が大型犬が耳をたれているように見えて、愛佳は苦笑した。
自分より5つも年上なのに、どこか幼いジュンジュン。
愛佳はジッと、ジュンジュンを見つめ返した。

803 :名無し募集中。。。:2008/07/29(火) 20:12:43.62 0
付いていくと言っていたが、ここから愛佳の最寄り駅までは2時間強。
着く頃には、下りの最終がなくなっていることだろう。
それなのに付いていくとジュンジュンは言う。

愛佳は苦笑いしたまま、ジュンジュンに声をかける。


「付いていくって、付いてきたらうちに帰るの明日の朝になるで?
泊まるところもないのに付いてきたらあかん」

「大丈夫、ジュンジュン、マンガ喫茶、泊まル。
んデ、明日の朝一で電車乗っテ帰ル、そう決めタ。
だかラ、ジュンジュン、光井サンに付いていク」

「マンガ喫茶も最近はあんまり治安よくないんやで。
一般人相手やから何かあっても能力使えへんし…うちは1人でも大丈夫やから
ジュンジュンはきちんとうちに帰りぃ」

「やだ、ジュンジュン、光井サン送るノ。
光井サン1人の時に何かあったら、大変だかラ」


ジュンジュンの意思の強い瞳に、愛佳は小さく笑う。
一度こうと決めたら、覆さない。
そういう意思の強さを持っている、ジュンジュンは。
その眼差しの強さに愛佳は根負けした。

804 :名無し募集中。。。:2008/07/29(火) 20:13:57.05 0
「分かった。でも、マンガ喫茶やと何かあったら大変やし、
今日は愛佳の家にお泊まりしてや」

「光井サンの家、泊まっテもいいでスか!
ジュンジュン、とても嬉しイ、ありがとウございマす」


小さな子供みたい、と愛佳は思った。
そのくらい幼い笑顔ではしゃぐジュンジュンを見て、泊めるくらいでそんな喜ばなくてもと苦笑いする愛佳。
愛佳はそのまま、ジュンジュンの手を取って歩き出す。
不思議そうな顔をしたジュンジュンに、愛佳は聞き取れるかどうかくらいの声で呟いた。


「手繋いどかんと、迷子になられても困るし」

「?」


改札を抜けて、自分の乗る路線のホームへと人波をかき分けるように歩いていく。
愛佳に置いて行かれないよう、愛佳の手をしっかりと握ってジュンジュンも後を付いていく。
リゾナントから徒歩15分程度のところに住んでいるジュンジュンからしたら、
愛佳を送るのは軽い小旅行みたいなものだ。
しかも、初めてリンリン以外のリゾナンターの家に泊まる。
ワクワクする気持ちが抑えられなくて、ついつい微笑んでしまうジュンジュン。

ホームについて程なく、電車がやってきた。
ぎゅうぎゅうに人が乗っている電車を見て、愛佳は低い声で今日どっか事故でもあったんかなぁと呟く。

805 :名無し募集中。。。:2008/07/29(火) 20:15:20.89 0
「事故があルと、電車が混むンでスか?」

「全部が全部そうなるとは限らんけど、大概は混むなぁ。
ジュンジュン、悪いけど今日はずっと立ちっぱなしやで」


そう言いながら、愛佳はたまたま空いた乗降ドアの隅っこを陣取ってジュンジュンを抱き寄せる。
訳が分からず、とりあえず愛佳にくっつくジュンジュン。
ジュンジュンが乗った後もどんどん人が乗り込んで、ぎゅうぎゅう詰めになったところで電車のドアが閉まる。
程なく動き出す電車。

電車が揺れる度に、ジュンジュンや愛佳の方に人の重みがのしかかってくる。
愛佳は何も言わなかったが、ジュンジュンは愛佳が押しつぶされないようにとドアの手すりの部分と
椅子の手すりの部分に手を伸ばしてつっかえ棒のようにした。
自分が押しつぶされないようにそうしてくれてると気付いた愛佳は、小声でジュンジュンに話しかける。


「ジュンジュン、別にそんなことしなくてもええよ。
こういうぎゅうぎゅう詰めは慣れっこやから」

「光井サン、ジュンジュンよりも小サくて、か弱イ。
だからジュンジュンは光井サンを守ル、光井サンは何モ気にしナくてモいい」


そうすることが当たり前と言わんばかりのジュンジュンに、愛佳は小さくありがと、と言う。
普段、愛佳はれいなや小春と一緒にしゃべっていることが多く、ジュンジュンやリンリンとは
日本語を教えるということ以外で話すことが少ない。
こういう形で一緒に行動することがなければ気付かなかったであろう、ジュンジュンの優しさ。

806 :名無し募集中。。。:2008/07/29(火) 20:16:22.52 0
駅で声をかけられた時は、少しびっくりしたけれど。
ジュンジュンに付いてきてもらってよかったなと、愛佳は小さく微笑んだ。
1人で帰るのが寂しいと思うくらい、今日ははしゃいだから。

―――電車は2人を乗せて、終着駅を目指して走り続ける。


* * *


ようやく、2人は終着駅―――愛佳の家の最寄り駅へと到着した。
都心のベッドタウンなだけあって、ここで降りる人間は多い。
二時間程立ちっぱなしで、さすがに足が棒みたいになった2人。
足の痛さに顔をしかめながら、2人はホームに降り立った。

少し前を歩く愛佳を見ながら、ジュンジュンは愛佳をすごい人なんだなと改めて思う。
こんなに長い時間電車に揺られて学校に行って、沢山の宿題をやりながら自分とリンリンに日本語を教えて、
家に帰宅する頃には日付が変わっている、かなりのハードスケジュール。
自分とリンリンに日本語を教えるのは毎日というわけではないにしても、正直きついと思う。
それなのに、愛佳は顔色変えることなくきびきびと歩いていた。

その姿に、ジュンジュンは小春のことを思い返した。
彼女もまた、ハードな環境に身を置いている。
性格的には似ているところなどないように思える2人だけど、
置かれている環境のハードさは似ているのだなとジュンジュンは小さく笑った。

改札を抜けて、2人は無言で夜の歩道を歩いていく。
何か話さなくちゃと思う反面、話さなくてもどこか心地よい空気に2人は身を浸していた。
共鳴という得体の知れない感覚が、会話することなくとも2人を繋ぐ。

807 :名無し募集中。。。:2008/07/29(火) 20:17:31.04 0
>>799-806
前半はこの辺で
後半は23時くらいに投下しますよろしくお願いします

808 :名無し募集中。。。:2008/07/29(火) 20:38:24.88 0
トテモトテモヨカタ!感動シタ!
いやジュンジュン これはまだ前半やって言うてはりますやん
オー!ジャアマダ読メルノカ!ソレハ嬉シイナ!
・・・そやね それは確かにそうやわ

みつジュン最高です!
続き楽しみにしてます!

809 :名無し募集中。。。:2008/07/29(火) 21:29:38.45 0
小春が雷落としまくりのホゼナント

810 :名無し募集中。。。:2008/07/29(火) 22:17:25.10 0
こっちは静かなホゼナント

811 :名無し募集中。。。:2008/07/29(火) 22:28:34.02 0
>>807
今、読みました
オイ!こりゃ23時が楽しみだぞ!
待ってます!

812 :名無し募集中。。。:2008/07/29(火) 23:00:25.54 0
やがて、愛佳の住むマンションが見えてきた。
自分の住むマンションと比べると随分立派なことにジュンジュンはびっくりする。
1人暮らしだと小春が言っていたが、1人で住むには広過ぎるだろうとジュンジュンは思った。
ここで1人で暮らす愛佳の孤独を思うと、悲しい気持ちになる。

その気持ちが伝わったのか、愛佳はそっとジュンジュンの手を握る。
触れた手から伝わるのは、けして孤独ではないのだという愛佳の気持ち。
伝わってきた気持ちに、ジュンジュンは安堵した。

鍵を開け、部屋に入る。
いつもと変わらない部屋だけど、今日はいつもと違う。
ジュンジュンに鍵をかけてから入ってきてなと言って、愛佳は部屋の照明をつけて回る。


「お茶菓子の1つくらい出せたらええんやけど、人呼ぶことがないから何もあらへん。
ごめんなぁ、ジュンジュン」

「大丈夫、ジュンジュン、いつもバナナ持ってルかラ」

「…今の時季はええけど、夏場はやめとき。腹壊すで」


人の家でも普通に持参したバナナを食べ始めるジュンジュンに苦笑いしながら、
愛佳は冷蔵庫からペットボトルのお茶を取り出す。
コップを二つ準備しそれぞれにお茶を注いで、冷蔵庫に再びペットボトルを戻した。
お盆にコップをのせて、リビングに戻ると。
ジュンジュンは既に二本目のバナナを食べ終わっていた。

日本人なら、こういう時は家主が戻るまで遠慮しているものだが。
その辺は文化の違いなのか、ジュンジュンは何も気にすることなくバナナを食べている。
改めて、国の違う人間と一緒にいるのだなと思いながら、愛佳はジュンジュンにお茶の入ったコップを差し出した。

813 :名無し募集中。。。:2008/07/29(火) 23:01:23.04 0
「ありがトございまス」

「いえいえ。しかし、付いてきてもらっといてあれやけど。
愛佳、明日も学校やねん…だから、もうお風呂入って寝るだけなんよ」

「ひょっとしテ、ジュンジュン、付いてこなイ方が良かっタ?」

「あんなぁ、ジュンジュンには愛佳が大人しそうに見えてるのかもしれんけど。
愛佳、本気で嫌やったら意地でもジュンジュン振り切って帰るで」

「迷惑、ではないってことでスか?」

「…そうや、だからそんな顔で愛佳のこと見んといて」


愛佳は苦笑いしながら、ジュンジュンの額に手を伸ばして前髪をかき回す。
本当、この人は本当に成人してるんだろうかと思ってしまうのは許して欲しかった。
真っ直ぐでキラキラとした光を湛える瞳で見つめられては、照れくさい。

年下の自分でも可愛らしいと思ってしまう程の幼い顔なのに、一度戦いの場に出れば。
念動力と獣化能力を駆使して敵を倒す、戦闘系能力者の顔を見せる。
人は見た目では量れない、改めてそう思わせてくれるジュンジュンはというと。
愛佳が何故苦笑いしたのか分からないと言った顔で、バナナに口を付けていた。

温かい、人がいると言うだけでこの部屋にはこんなにも温もりが溢れるというのか。
胸をじんわりと浸していく温もりに、愛佳はふわりと微笑む。
ジュンジュンもまた、その笑顔を見てにっこりと笑う。

心と心が繋がって、重なって、響き合う。
共鳴という絆によって2人もまた、確かに結ばれているのだ。
言葉を交わさなくとも通じ合う気持ち。

814 :名無し募集中。。。:2008/07/29(火) 23:02:47.98 0
だが、名残惜しくてもこの温かな時間を終わらせなければならない。
温もりに気が緩んだせいか、睡魔がこんなにいい場面で出しゃばってきた。


「それ食べたら、お風呂入って寝るで。
ていうか、もう、愛佳まぶたが重すぎて辛いわ…」


日頃の疲れもあるのだろう、眠そうに目をこする愛佳。
それを見たジュンジュンは立ち上がり、愛佳が何か言葉を発するより早く愛佳を立ち上がらせる。


「お風呂は明日の朝、ちょっト早起きしテ入ればいイ。
眠い時にハ、眠る。
その方がずっと、体に優しイ」

「え、でも何か嫌や、そんなん。
男の人じゃないんやから、お風呂入らないで寝るとかちょっとあかんやろー」

「光井サン、お姉ちゃンの言うことは聞クの」

「しゃあないなぁ、今日だけ言うこと聞いたるわ。
…まさか、ジュンジュンは愛佳のこと差し置いて風呂に入るとか言わへんよね?
家主を差し置いて1人身綺麗にして寝ようとか、愛佳は許さへんで」

「でモ、ジュンジュン、バナナ臭いヨ?」

「バナナ臭いって自分で言うか、普通…。
っていうか、ジュンジュン、分かっててそういうこと聞くとかないわ」

815 :名無し募集中。。。:2008/07/29(火) 23:04:01.28 0
顔を赤くしてそっぽを向いた愛佳の言葉に、ジュンジュンはニヤリと笑う。
せっかく一緒にいるのに1人で先に寝るのは寂しいという愛佳の心の声が、ジュンジュンにはしっかり聞こえていたのだ。
聞こえていたくせに、わざと意地悪を言ってきたジュンジュン。
だが、その意地悪はけして愛佳を傷つけたくて言っているのではないと、愛佳には分かっている。

大きくて、それなのに子供みたいで。
優しいのに、意地悪なことを言ってみたり。
だけど、ジュンジュンなりに考えて愛佳に接しているのだ。
それが分かるから、愛佳は何も言わずに寝室に連れて行き。

小さいけど勘弁してなと言いながら洗い立てのパジャマ一式をジュンジュンに渡して、パジャマへと着替える愛佳。
ジュンジュンが着替えている気配を感じながら、愛佳はささっと制服を脱ぎ、スカートをハンガーに掛ける。
糊のきいたシャツも同じハンガーへとかけて、肩の所にネクタイも掛けて明日着る制服の準備を終え。
脱いだシャツを洗濯機に放り込んで帰ってきた時には、ジュンジュンは既に布団の中で寝息を立てていた。

お姉ちゃんの言うことは聞くのとか言って、これじゃどっちがお姉ちゃんか分からへんやん、と呟いて。
愛佳は苦笑いしながら、目覚まし時計の針をいつもより大分早い時間に設定する。
お風呂に入るだけじゃなく、この大きなお姉ちゃんに朝ご飯を食べさせてあげないと。


「…ジュンジュン、まさか朝ご飯からバナナ一房とか言わへんよな。
この家にバナナなんてないで」


そう言いながら、愛佳はジュンジュンを壁の方へと少し押してその身を布団へと滑り込ませる。
自分の熱で温めたのではない、柔らかな温もりが既に宿る布団。
もう随分と長い間、そんな温もりには触れていなかった。
自然と目尻から伝ってくる涙に戸惑ったのと同時に、愛佳を包み込む優しい腕。

816 :名無し募集中。。。:2008/07/29(火) 23:05:29.51 0
普通にもう、眠っているはずなのに。
愛佳が泣いていることなんて、分からないはずなのに。
その腕は確かに、愛佳を包み込んで離そうとしない。

寝ぼけて抱きついているわけではないと分かるのは、触れている場所から伝わってくる愛佳への気遣いの気持ち。
既に眠っていたであろうジュンジュンを起こしてしまったのかと、愛佳は申し訳ない気持ちになる。
それすら包み込むように、ジュンジュンの腕に込められる力。

とろとろとした温もりと、自分でもよく分からない感情を包み込んでくれる優しさに。
愛佳の意識はゆっくりと、眠りの淵へと沈んでいく。

まさに眠りに落ちるその瞬間に、愛佳が発した心の声に。
目を伏せたまま、ジュンジュンは小さく微笑んだ。
頑張り屋で、真面目で、年上の人間から見てもしっかりしている愛佳。
だからこそ、たまにはこうして小さかった子供の頃のように甘えればいい。

未来を視て、不測の事態からリゾナンター達を守る愛佳。
ならば、自分はその繊細な心を守る者になろう。


―――ジュンジュンの心の声に、遠く離れた場所で眠っているはずのリンリンの声が応えた気がした。

817 :名無し募集中。。。:2008/07/29(火) 23:07:00.29 0
>>812-816
後半は以上になります
たまにはこうして何もない日常生活を書くのもありということで

818 :名無し募集中。。。:2008/07/29(火) 23:11:15.15 0
よかったです!
みっつみつにされてジュンってなりました
これだけ読めばただのカップリングモノっぽいですが いつもの辛い流れがあるからこそ心に来ましたねえ

819 :名無し募集中。。。:2008/07/29(火) 23:45:19.34 0
>>817
乙です
良かったです
こういうのも好きかも

ジュンジュン好きになった

820 :名無し募集中。。。:2008/07/29(火) 23:51:28.85 0
>>817

バトルも裏切りも陰謀も無い平坦な展開
でも孤独な魂が共鳴して、強くなろう、変わっていこう
とするこの話は、紛れも無くリゾナンターの物語

821 :名無し募集中。。。:2008/07/29(火) 23:57:08.43 0
このスレがなかったら、ジュンリンのことを好きにならなかっただろうなw

822 :名無し募集中。。。:2008/07/30(水) 00:07:13.44 0
このスレのおかげでそれほどでもなかったカオリンとこんこんが好きになりましたw
共鳴する9人は言うに及ばず

823 :名無し募集中。。。:2008/07/30(水) 00:15:00.79 0
くはー!
いいなあ・・・みつジュン

824 :名無し募集中。。。:2008/07/30(水) 00:31:16.25 0
>>817
「温かい、人がいると言うだけで〜」の一節が秀逸だわ
勿論、今の光井には仲間がいて一人じゃないけど、だからこそ
感じる孤独というものがあることを表現してると思った
そしてそれを結果的に癒したジュンジュンの優しさも浮き出てる

825 :名無し募集中。。。:2008/07/30(水) 00:37:22.82 0
ないやいです皆さん感想ありがとうございました

辛い戦いに涙が止まらない夜もあるのならこうして何もない夜だってあってもいいのかなと
思ったので一回は没にした話を投下させてもらいました

この何もないように見える夜でも例えば

・取り留めのないことをメールしあって夜更かししちゃうさゆ絵里
・定休日を楽しく過ごして明日からまた頑張ろうねなんて話をしている愛れな
・遠くでみつジュンが仲良く過ごしていることを共鳴で知って穏やかに笑うリンリン
・夜遅くまで撮影で心身くたくただけど伝わってくる皆の心の声を励みに頑張る小春
・8人の温かい心の声に心を閉ざしながら組織への報告書を書くガキさん

裏ではこういう風にそれぞれの夜が展開してるのかもしれないしそうでないかもしれない
それぞれにそれぞれの夜があるのでしょうそれはダークネスも然りで
色々想像して貰えたら嬉しいですここはストーリーを想像するスレなのですから

826 :名無し募集中。。。:2008/07/30(水) 01:08:12.55 0
30分で結構下がるなあ・・・

827 :名無し募集中。。。:2008/07/30(水) 01:08:43.38 0
>>825
・遠くでみつジュンが仲良く過ごしていることを共鳴で知って穏やかに笑うリンリン
これが好きです
作品化をリクエストします

828 :名無し募集中。。。:2008/07/30(水) 01:18:05.17 0
「何もない」のを話に出来てしまうないやいさんに脱帽ナント

829 :名無し募集中。。。:2008/07/30(水) 01:44:56.52 0
リゾナント

830 :名無し募集中。。。:2008/07/30(水) 02:07:30.38 0
規制解除ほぜ

831 :名無し募集中。。。:2008/07/30(水) 03:40:24.57 0
>>668-676の後半を投下します。
7レスです、たぶん。


832 :名無し募集中。。。:2008/07/30(水) 03:41:34.93 0


 嫌…れいな、行っちゃ、やだ…

かすかに聞こえる。それは、絵里の声。
どうして、こんなれーなを頼る?こんな状況じゃ、れなの力はなんの役にも立たん。


 側にいるって、言った。あの日、三人で誓った。


あの日の約束―
この拳で、二人を助けると、誓った。三人で新たな居場所を守ると。
わかってる。忘れたことなんてない。だから、その居場所を守る為にれいなは行くんだ。

その言葉に、絵里の言葉が鋭さを増した。

 れいなは、居場所がどこにあると、思ってるの?

 居場所を守れる何かがあるから、れいなは絵里たちと一緒にいるの?

 一緒に、いたいから、いるんでしょ?一緒にいることが、居場所でしょ?

耳に聞こえ、弱りゆく、絵里の呼吸。
心に響き、強まりゆく、絵里の叫び。

833 :名無し募集中。。。:2008/07/30(水) 03:43:29.63 0

 何がれいなを弱気にさせるの? 言ってよ そんなのれいなじゃない。
 …絵里の知る田中れいなは…いつだって、諦めなかった。

絵里は、人を無闇に傷つけたり、せん。攻撃じゃない、これは鼓舞。

 何もせず、終わるの?まだ、終わりじゃない。
 れいなが出来ないことは、絵里がする。だから、助けて。力を貸して、れーな!


心に灯る、かすかな勇気。ごめん、れーな、弱気になってた。
今から、共鳴、する。それは攻め。めまぐるしく動くピースを整理する。

れな達を脅かすは…重力。
それを弾き返す、圧力を生むしかない。押し返す、圧力。
二人のうち、圧力が生み出せるのは、絵里。絵里の風圧。
どうなるかは、わからない。でも、押し返す、それが出来れば、あるいは。

そう、れいなにできる事、絵里を補助する。この暗闇の中から、探し当てて共鳴してみせる。


次、目を開けたら、れなには、見える。
他には何も出来なくてもいい。ただ、絵里が見える。絵里を見る。
―洗脳する、自分を。

見得る、全部が見得るから…。

   ―いざ、開眼―


834 :名無し募集中。。。:2008/07/30(水) 03:44:31.30 0
「何、これ?」

それは、れいなの知る、光纏う世界ではなかった。
今までの、暗幕に覆われた闇の世界でもなかった。

見える、視得るんだ。何か、全てを覆うベールのようなものが。
全てその真ん中から、何か、波のようになって溢れ出しているんだ。

―青い、蒼い、あおい―

世界が青く染まっている。等しく流れ出す、青い【流れ】
まるで、海のように、寄せては返し、止めどなく繋がる…

自分の身体にもまた、流れるのは、世界と同じ、青。



これなら、わかる。ふと目を凝らせば、オレンジの流れ。
あれは、絵里。迷いはない。渾身の力で、左手を絵里の方へ。

自分の手に揺らめく、いくつもの流れ。黄・緑・赤・青…いろんな色。

 絵里、絵里!!

絵里への想いを強めると、れなの流れは集結して、オレンジ色を放ち始めた

淡いオレンジが、強くなり、絵里と同じ濃さになる
なんだか泣きそうな位温かいそれがれいなから流れ出し、絵里のそれと結びつく。


835 :名無し募集中。。。:2008/07/30(水) 03:45:36.11 0

ああ、これは初めての感覚では、なかった。


  ジュンジュンとリンリンの攻撃の為、敵をひきつけながら、
  小春と愛佳ちゃんを誘導しながら、
  絵里とさゆを背中で庇いながら、
  ガキさんのサポートをしながら、


  愛ちゃんの横、背中を預け合いながら、


いつも感じていたその力。皆を想う、その心。

その心こそが、れいなの力だった。


喉から手が出るほど欲しかったその価値は、視得なくてもずっとずっと、ここに在った。
仲間のため、自然と持ち続けたその心が、価値ある力だった。



  【リゾナント・アンプリファイア】



836 :名無し募集中。。。:2008/07/30(水) 03:46:41.29 0

二つのオレンジの流れは交じり合い、高められていく。


 れいな、ありがとう…


絵里は震える左手を掲げ、その手から暴風を発生させた
青い世界の中、異色を放つ、その橙。

ああ、これが、異能力… そこに微塵の嫌悪も恐怖も抱きはしなかった


ただ、心にあるのは、一つの信念。


    共鳴しろ、絵里に共鳴しろ!!

 
寝転がった身では、足先までの確認はできない。
でも、わかる。れいなの身体に今流れるのは、絵里と同じオレンジの流れだった。


  れいなの中、元は青であったもの―今はオレンジであるもの

  風の砲台の弾丸となり、黒い悪意を打ち砕け



「「ーーーーー!!!!!」」



837 :名無し募集中。。。:2008/07/30(水) 03:48:19.81 0

*  *  *  *

黒く小さなカケラ…元は天井であったそのカケラが煌き、れなたちの上に降り注ぐ
暗幕が裂け、現れたのは、濁った夜空

それでも何処となく、その黒さは甘かった。
それはれいなの目が今、世界を青くしているからだろうか。
その空は気高い、青に見えた


「んん…れーな?」
目を覚ました絵里。あれだけの圧力を身に浴び、それを凌駕する風圧を繰り出した。
でも幾分か顔色は良くて、ほっと胸を撫で下ろす。
幸いにもここは病院。もう大丈夫だ。

「れーな、これ…」
そう言って絵里に渡されたのは、小さな木の枠。
納められていたのは、れいなと…

「パパ…ママ…」

ぐらつく体とそれを心配そうに見つめる絵里
「この病院の、地下三階で、それ、見つけた」
 ずっと、どう渡そうか、悩んでた。
最近のれいな、なんか、いろいろ…迷ってたから。


838 :名無し募集中。。。:2008/07/30(水) 03:49:21.38 0

絵里がそこに行ったのは、あの事件―
DR.マルシェによる、ウィルス頒布事件。やっぱり、彼女が関わっていた。

だとすると、これは…招待状。知らなきゃいけない。この目のことも。何もかも。

「ありがと…れな、行くね。」
疲れている絵里に嘘をつけば良かった。
でも、もう嘘はつきたくなかった。ごまかしたく、なかった。
さっき、あんなに…ううん、この目に気付く前からずっと、絵里とれなは共鳴し合えているのだから。

「うん。待って…る」
絵里はれいなの手を握ると、静かに目を閉じた。
ありがとう、絵里信じてくれて。必ず、戻る。
戻って全て話すから。最近知ったことも、今まで言いたくなかったことも。


もう一人、最初に話さなければならないうさぎの携帯を鳴らす。
これで絵里のことは本当になにも心配しなくて良い。


穏やかに流れるオレンジの流れを見ながら、れいなは青の世界への“目”を閉じた


行こう、地下三階へ。
れいなの答えを伝えに れいなの全てを知りに
そこに、何があっても…何を失うことになっても…


839 :名無し募集中。。。:2008/07/30(水) 03:51:57.02 0

以上後半>>832-838です
後半とか言ってまだまだゆるーく続きますね、すみません。



840 :名無し募集中。。。:2008/07/30(水) 05:12:39.43 0
あー
あのえりジュンの話と繋がってたとは

841 :名無し募集中。。。:2008/07/30(水) 06:04:57.28 0
青の世界への“目”

842 :名無し募集中。。。:2008/07/30(水) 07:20:39.40 0
>>839
楽しみです!

843 :名無し募集中。。。:2008/07/30(水) 07:20:54.16 0
>>827
リクエストされるとは思ってなかったんでちょっとびっくりしましたw
次スレくらいに投下出来たらと思いつつリクエストありがとうございました

>>839
どういう風になっていくのか楽しみです
839さんの書くれいなは弱さと強さがいい具合に混在していて好みだなと思います
続きをマターリ待たせてもらいます!

844 :名無し募集中。。。:2008/07/30(水) 08:58:17.68 O
ホゼナントぉぉぉ!!

845 :名無し募集中。。。:2008/07/30(水) 09:22:15.92 0
リクエストが許されるのなら
色々な作者の最終回が読んでみたいな
それこそ色んなパターンが読めるだろうし面白そう
自分ならこんな最終回を書くっていうのが読んでみたい

最終回だなんて不吉なこと言うなって怒られそうだけど
このスレはまだまだ勢いがあるようだから
企画のひとつみたいな感じで・・・

自分自身は長い続き物を書いてるんで本当に最終回を迎えちゃヤバイんですけどww

846 :名無し募集中。。。:2008/07/30(水) 10:46:32.50 O
ありますよー自分の中の最終回
ただ…自分はここで書く気はないですけど…

847 :名無し募集中。。。:2008/07/30(水) 11:56:17.27 O
ほぜ南

848 :名無し募集中。。。:2008/07/30(水) 12:49:09.16 O
ほぜ北

849 :名無し募集中。。。:2008/07/30(水) 13:31:49.11 O
ほぜ南東

850 :名無し募集中。。。 :2008/07/30(水) 14:59:39.41 0
>>849
うまいw

851 :名無し募集中。。。:2008/07/30(水) 15:23:55.10 0
>>849
単にほぜ東とかほぜ西とか書こうと思っていた自分のセンスのなさが憎い

852 :名無し募集中。。。:2008/07/30(水) 16:49:19.56 0
>>839
徐々に繋がってゆく物語に心震わせながら待っています

853 :名無し募集中。。。 :2008/07/30(水) 17:54:48.18 0
保全しかできないけど…いつもこのスレ楽しみにしてます!

854 :名無し募集中。。。:2008/07/30(水) 18:17:08.09 0
なかなか時間が取れなくてもどかしい

855 :名無し募集中。。。:2008/07/30(水) 18:55:36.20 0
リゾナンターの諸君、またあえて光栄の至りだ。

856 :名無し募集中。。。:2008/07/30(水) 19:42:03.27 O
…誰や?

857 :名無し募集中。。。:2008/07/30(水) 20:10:25.24 0
ワシやがな・・・ダークネスの総統やがな
かなわんな、ホンマに

858 :名無し募集中。。。:2008/07/30(水) 20:45:39.85 0
て 敵襲ーや!!

859 :名無し募集中。。。:2008/07/30(水) 20:46:05.44 0
>>845
最終回か〜
みんなそれぞれ違う結末だろうけど 1つだけ予知出来る・・
最後は頭の中で皆 リゾナントブルーが流れるはずさ

あー ドラマ化希望

860 :名無し募集中。。。:2008/07/30(水) 21:14:53.37 0
12話も終わりが見えつつありますねえ
でもまだまだ終わりの見えないこのスレが好きです

861 :名無し募集中。。。:2008/07/30(水) 21:28:09.08 0
>>859
TVがダメならラジオドラマでもいいから

862 :名無し募集中。。。:2008/07/30(水) 21:36:10.15 0
本人出演で映像化してほしいね^^

863 :名無し募集中。。。:2008/07/30(水) 21:37:07.80 0
今度ラジオドラマシノプシスの募集がまたあればこのスレ住人みんなで送ればいいね
どれかが採用されるんじゃないかなw

864 :名無し募集中。。。:2008/07/30(水) 21:38:02.73 0
>>862
本人じゃないとか想像もつかんw

865 :名無し募集中。。。 :2008/07/30(水) 21:58:57.03 0
8期組の演技力が試されるな

866 :名無し募集中。。。:2008/07/30(水) 22:01:52.50 0
特にジュンジュンはヌードシーンがあるからなw

867 :名無し募集中。。。:2008/07/30(水) 22:10:51.55 0
>>864
全然似てない再現映像を思い出してOTLになった

868 :名無し募集中。。。:2008/07/30(水) 22:16:13.22 0
とりあえず光井のソロラジオにメール送って
「全ての者に告ぐ。蒼き正義に共鳴せよ」とか数々の名ゼリフを
言ってもらえないもんだろうか

869 :名無し募集中。。。:2008/07/30(水) 22:18:11.57 0
ヤンタンのリスナーをいやせません!のコーナーで
   _, ,_
川*’ー’)<<胸の高鳴る方へ

とかw
採用されるわけないけどw

870 :名無し募集中。。。:2008/07/30(水) 22:20:38.90 0
光井しか登場しない光井一人称の話を朗読してもらえば
ラジオドラマの出来上がりだな

871 :名無し募集中。。。:2008/07/30(水) 22:30:55.31 0
>>869
ラジオネームにしたらええやん

872 :名無し募集中。。。:2008/07/30(水) 22:36:36.91 0
>>871
天才かw
でも必ずしも愛ちゃんが読むとは限らんし 読んだとしても気の抜けた声だろうなw

873 :名無し募集中。。。:2008/07/30(水) 22:42:25.47 0
ガキカメの後半でミニお芝居みたいなのやってるから出してみたら

874 :名無し募集中。。。:2008/07/30(水) 22:43:04.73 0
それだ!

875 :名無し募集中。。。:2008/07/30(水) 23:25:26.41 O
しかしこのスレの作品レベルなら、多分本人達が読んでものめり込むと思うんだ
いやお世辞じゃなしに

876 :名無し募集中。。。:2008/07/30(水) 23:33:34.04 0
そのへんにしておかないか
本人達に知れたらこのスレだけの問題じゃ済まなくなる

877 :名無し募集中。。。:2008/07/30(水) 23:44:18.95 0
秘すれば花w

878 :名無し募集中。。。:2008/07/30(水) 23:46:41.12 0
24時半くらいに1本投下するよホゼナント

879 :名無し募集中。。。:2008/07/30(水) 23:49:20.42 0
>>878
待ってましたよホゼナント

880 :名無し募集中。。。:2008/07/31(木) 00:08:14.06 0
規制解除でようやく書ける嬉しさ
それにしてもPCもドコモも規制されたら自分どうしようもないですね

>>645
[Michishige](06)258 の作者です、リゾナントしていただき有難うございました
面白かったです。出てきたとき「まさかなー」と思いましたが、なるほどそう使われたのですか。
凄腕の作者さんの踏み台になれたなら本望です

>>762
マルシェ様カッコきゃわいすぎて画面を直視できません
まさかあのような話にリゾナントしていただけるとは光栄の極みであります
他の方もおっしゃってますが背景に透ける構造式模様がいいですね

24時半の方、楽しみにしております!

881 :名無し募集中。。。:2008/07/31(木) 00:32:00.93 0
>>878ことないやいです
>>827さんからのリクエストで
・遠くでみつジュンが仲良く過ごしていることを共鳴で知って穏やかに笑うリンリン
こちらの方を投下させてもらいます注意事項は下記の通り

・こんなのリンリンじゃないやい
・何事もなく淡々と過ぎる日常
・短い(だけどリンリンへの気持ちは込めたよ

以上ですそれでは少しの時間お付き合いください


882 :名無し募集中。。。:2008/07/31(木) 00:33:21.06 0
愛佳を送りにと、ジュンジュンがリゾナントを出ていって。
リンリンは時計を見て、鞄にバナナをしまい込む。
明日からまた喫茶リゾナントは営業を始める、愛やれいなの睡眠時間を考えたらそろそろ帰った方がいいだろう。
鞄を斜めがけして、リンリンは愛とれいなに声をかける。


「高橋サン、田中サン。
リンリンもソろそろ帰りマす。
まタ明日でス」

「うん、また明日ね、リンリン」

「リンリンも気をつけて帰るっちゃ。
何があるか分からんけんね」

「アりがトうござイまス。
そレではマた、おやスみなサーい」


名残惜しいけれど、明日になったらまた会える。
手を振りながら、リンリンはいつものように微笑んだ。
それに手を振り返す愛とれいなも、優しい微笑みを浮かべる。
たったそれだけのことなのに、心の中に穏やかな温もりが生まれ。

リゾナントのドアを開け、リンリンはのんびりと家に向かって歩き出す。
もう、ジュンジュンは愛佳と合流出来ただろうか。
気になるけれど、ジュンジュンなら大丈夫だろうとも思う。
普段は静かで、ちょっと話しかけにくいような雰囲気を持っているジュンジュン。

だけど、ジュンジュンはとても温かい心の持ち主だとリンリンは知っているから。
その温かい心で、きっと疲れた愛佳を癒してくれるだろう。
そう思うだけで、リンリンの頬には自然と笑みが浮かぶ。

883 :名無し募集中。。。:2008/07/31(木) 00:34:26.28 0
大切な仲間である、リゾナンターの皆。
彼女達を想うだけで、こんなにも温かい気持ちになれる。
街灯の下を独りで歩いているのに、すぐ隣に皆がいるような気がして。
つい声を出して笑いそうになってしまうのを堪えるリンリンの姿は、幸い誰にも見られていなかった。

リンリンの家は、喫茶リゾナントからは徒歩30分くらいのところにある。
今では共に戦うことはなくなった、中国の能力者組織が手配してくれたマンション。
お金がないわけではないから、引っ越そうと思えば引っ越すことは出来るけど。
それこそ、リゾナントから徒歩10分くらいの所に住んだって構わないけれど。

引っ越そうとするには、少しばかりあのマンションには想い出が多すぎた。
それまで組織の中でしか暮らしたことのなかったリンリンにとって、初めての1人暮らしの場所。

好きな物を好きな時に食べれる自由さよりも、自分で料理を作らなければいけない面倒さ。
誰かとコミュニケーションを取るにも、日本語がしゃべれずにどうしようもなくなったこと。
何をするにしても、煩わしさや辛さが伴って。
ホームシックになってしまった自分を支えてくれたのは、未だ見ぬ仲間達が奏でる優しい心の声。

その声を支えに、1つ1つ出来なかったことを出来るようにと努力して。
今じゃ料理も余裕で作れるようになったし、何か困ったことがあっても人に聞いて解決できるだけの
日本語だって身に付けることが出来た。
いいことばかりの毎日じゃないけれど、それでも日本に来てよかったと今なら言える。

その聞こえてくる声に、日本に行きたいといった時の仲間達の反応。
止めておけ、違う文化の国に行ったところで馴染めずに辛いだけだぞと。
それでも行きたいと、半ば無理矢理に出てきた国を思い返して涙することはもうなくなった。

―――独りで暮らしていても、もう独りではないのだから。


884 :名無し募集中。。。:2008/07/31(木) 00:35:31.58 0
途中、コンビニへと寄り。
リンリンはとりあえず店内を物色する。
基本的に食事は毎日自分で作るリンリン。
お菓子などを見て回ったものの、めぼしいものがないことに落胆しつつ。
2リットルのミネラルウォーターを手に取り会計を済ませると、リンリンはコンビニを出た。

街灯の明かりと、月明かりと。
二つの異なる柔らかい光の下、リンリンは鼻歌を歌いながらマンションへと帰る。
そう言えば、今日は24時からお笑い芸人が出る深夜番組があった。
慌てて携帯で時間を確認すると、24時まで後15分くらいしかない。


(ちょっトのんビり歩きすギちゃっタよ…急がナいと間に合ワないネ)


少し早足で、リンリンはマンションを目指す。
肩で風を切るように、時々前を歩いている人を追い越しながら。

24時8分前、ようやくリンリンは住み慣れたマンションへと帰り着いた。
ドアを開け、電気をつけて、テレビのリモコンを操作してテレビをつけると。
買ってきたミネラルウォーターを冷蔵庫にしまって、リンリンはテレビの前へと座る。
その手に、ジュンジュンがくれたバナナをおやつ代わりに持って。


* * *


近所迷惑にならない程度に大声で、腹がよじれるほど笑ったリンリン。
お目当ての番組が終わった後もダラダラとテレビを見続けたら。
気がつけばもう、2時近くになっていた。
この時間に風呂に浸かるともなると、さすがに近所迷惑かもしれないなとリンリンは入浴を諦めて。

885 :名無し募集中。。。:2008/07/31(木) 00:36:38.49 0
とりあえず、お風呂は明日の朝にしよう。
炊飯器のタイマーと目覚ましをセットして、テキパキと寝る準備を進めるリンリンの心に。

遠くの方で温かな心の音色が2つ、響き合って1つの音楽のように届いてきた。
2つともよく知っている、優しい音。


「よかっタ、2人とモ仲良し。
…バッチリデース」


絶えることなく聴こえてくる2つの温かな心の音色に、自然と微笑みが浮かぶリンリン。
多分きっと、遠くで寄り添う2人も今この瞬間微笑んでいることだろう。
そして、それぞれの場所でそれぞれの夜を過ごすリゾナンターの皆も、きっと。

離れていても独りではない。
離れていても、こうして聴こえてくる心の音に耳を澄ませば。


―――早く皆に会いたいなという心の声に、皆が一斉に応えてくれた気がした。


886 :名無し募集中。。。:2008/07/31(木) 00:37:30.16 0
>>882-885
更新は以上になります
リンリンはいい子です

887 :名無し募集中。。。:2008/07/31(木) 01:04:09.55 0
リンリン日本好きでいてください

888 :名無し募集中。。。:2008/07/31(木) 01:27:08.23 0
愛ちゃん宜しくねリンリン中国まかせた

889 :名無し募集中。。。:2008/07/31(木) 01:33:26.12 0
>>886
上手いなぁ
癒されました
リンリンオタになりそう

890 :名無し募集中。。。:2008/07/31(木) 02:49:30.89 0
深夜のみっどないとホゼナンター

891 :名無し募集中。。。:2008/07/31(木) 03:35:40.43 0
ないやいさん
乙でした。
胸が暖かくなった、有難うございました。

892 :名無し募集中。。。:2008/07/31(木) 06:22:13.77 O
おはようリゾナンター

893 :名無し募集中。。。:2008/07/31(木) 07:50:48.09 0
地球が微熱らしい

894 :名無し募集中。。。:2008/07/31(木) 09:42:49.33 O
蒼き正義を掲げなきゃ

895 :名無し募集中。。。:2008/07/31(木) 11:07:45.86 0
ナイスリゾナント

896 :名無し募集中。。。:2008/07/31(木) 11:15:57.16 0
   _, ,_
川*’ー’)<私が守るわ

897 :名無し募集中。。。:2008/07/31(木) 11:19:50.97 0
ちょっとお聞きしたいのですが
ダークネスに作られたヒューマノイドのI914が反旗を翻して作ったのがリゾナンターなの?

898 :名無し募集中。。。:2008/07/31(木) 11:23:39.23 0
ヒューマノイドでは無く超能力者です
反旗を翻して作ったと言うのも違う様な
設定は作者さんごとに微妙に違うのでこれって答えは無いですが

899 :名無し募集中。。。:2008/07/31(木) 11:33:01.98 0
なるほど
まとめサイトを見ましたけどすごい量ですね


900 :名無し募集中。。。:2008/07/31(木) 12:13:22.57 0
>>899
新規のお客さんいらっしゃい!
i914のエピソードと言えば…

[Takahashi](02)034 『the Resonanter i914』
[Ai-Gaki](03)750 『光放つ、原罪』
[Ai-Rena](08)505 『覆る偶然と繋がりゆく必然』
[Takahashi](08)893 『葉を隠すなら森へ、愛を隠すなら名へ』

この辺でしょうか?
ただテンプレ>>15にもあるとおり登場人物の能力やストーリーの背景・設定は作者さんの自由なので
既存の設定を流用してもいいし、既存の設定に縛られることもない、というのがこのスレの特徴です

901 :名無し募集中。。。:2008/07/31(木) 13:15:51.33 0
ありがとう!呼んでみます
何回か覗いたことはあるんですけど
流れがわからなくて今にいたってます

902 :名無し募集中。。。:2008/07/31(木) 13:16:51.48 0
>>900
これ4話とも多分すべて同じ作者さんでしょうからその作者さんの世界では・・・ってことですけどね厳密には
でもこの設定を頭においている人は多いでしょうね

903 :名無し募集中。。。:2008/07/31(木) 13:28:23.24 0
>>901
このスレに決まった流れみたいなのはないんですよ
書き手が複数人いてそれぞれ続き物を書いていたり単独で書いていたり等
初期の頃からの住民でも時々混乱することがあるくらいカオスですからw

いくつも色んな設定や世界観があるからその中で好きな物をチョイスするもよし
お気に入りの書き手さんの話を探し出して読むのもよし
楽しみ方は人それぞれだから901さんも好きなように楽しんでいってくださいなw



904 :名無し募集中。。。:2008/07/31(木) 13:46:02.10 0
>>902
全部同じ人だったんですか!
紹介しておいて気づかなかったorz

>>903
このスレの大筋というか、根幹になっている作品はいくつかあるんですよね
新規さんのためにそれらを時系列順にしてしたらばで紹介しようかなぁ、とか前から思ってるんですが
独断ではなかなか難しいw

905 :名無し募集中。。。:2008/07/31(木) 15:00:31.88 0
>>904
したらばでやる分には独断でいいんじゃないでしょうか
もちろん断わりは入れたがいいでしょうけど
違う見解がある人があればまた書かれてもいいでしょうし
確かに新規さんに無理なく世界に入っていただける手段の一つになりえそうに思えるので興味あります

906 :名無し募集中。。。:2008/07/31(木) 15:31:19.98 0
同じ作者さんの作品を時系列で並べるのは誰かやって欲しいなぁ
まとめちゃんは無理って言ってたから
リゾナント作品も含めて作品相関図まで行けば完璧だけどさすがにそれは無理か

907 :テラサボリンヽ( ゚∀。)ノ:2008/07/31(木) 15:37:39.16 0
今日はもうお仕事終わったーいヒャホー
ドコモ規制ウザすぎて話になりません

まとめサイト上で「あの形式のまま」作者系列・時系列に並べるのは不可能です
理由は前にも言ったとおり1作品作者さんの位置づけが難しいから&作者内でも時系列バラバラだから

ですがまぁしたらばでやっていただけるんであればご新規さんにも優しいかも
勝手にスレ立ておkなしたらばですのでどなたかテキトーにやっちゃってー!


908 :名無し募集中。。。:2008/07/31(木) 17:03:14.13 O
7月も終わりのホゼナント

909 :名無し募集中。。。 :2008/07/31(木) 17:03:25.37 0
わー!

910 :名無し募集中。。。 :2008/07/31(木) 17:04:25.99 0
ホゼナントしようと思ったら>>908とリゾナントしちゃった
ちょっとうれしい・・・
もうすぐこのスレも終わりですね!

911 :名無し募集中。。。:2008/07/31(木) 17:49:43.68 0
ないやいです感想ありがとうございましたー
短い話でしたが読んだ人がほんわかとしてもらえたら幸いです

もう少しでこのスレも終わり…もう一つ何か投下できたらとも思うのですが
明日から色々あるので次の作品投下は来週の中頃くらいになりそうです
単独のSカメ話を1本投下してそれから…本編の後編を2回くらいに分けて投下できたらと

リクエストなども受け付けていますので何か読んでみたい組み合わせなどありましたらお気軽にw
これからもよろしくお願いします

912 :名無し募集中。。。:2008/07/31(木) 17:57:24.07 0
同じ作者さんの作品を時系列に並べたいなら作者さんに頼むのが一番かもね
どれとどれが同じ作者さんが書かれたものか完全には分からないし そもそも作者さんのOKがないと・・・だし

913 :名無し募集中。。。:2008/07/31(木) 18:22:12.57 0
続き物はリンクされてるから良いけど
初めて来た人が設定の違う作品を拾い読みすると訳が分からなくなるかも
誰か攻略サイト作ってw

914 :名無し募集中。。。:2008/07/31(木) 18:40:09.34 0
続き物1本でやっている共鳴者の作者さんはともかく
続き物書いている他の作者さん全員が自分の作品を時系列順にリンクして繋いでいるかというと
そういう訳でもないからね(ないやいさんの作品も本編はリンクしているけどそれ以外はリンクしてないし)

しかも人によっては…1人称で書いたり3人称で書いたりと文体を使い分けている場合も考えられるし
そういう意味では作者毎に時系列でまとめようと思ったら作者さんが協力するしかないかな…
うーん本当スレが続いているからこその大きな悩みですねこの問題は

915 :名無し募集中。。。:2008/07/31(木) 19:33:23.98 0
>>886
リクエストした者です
ありがとうございます!感激です!
それにしても凄いスピードで書かれるんですね!
とっても面白かったです!
リゾナントからの帰り道、物思うリンリン
何気ない日常を噛み締めるように暮らす感じが素敵でした

916 :名無し募集中。。。:2008/07/31(木) 19:35:49.91 0
>>914
i914

917 :名無し募集中。。。:2008/07/31(木) 20:17:17.42 O
作者さんの協力って具体的にどう繋ぐんだ?

918 :名無し募集中。。。:2008/07/31(木) 21:05:08.73 0
そもそも作者別や時系列にならべたいって意図がわからないんだけど
時系列に並べると読みやすいというものでもないと思うし
(少数派かもしれないけど)作者を意識して読んでないしね

919 :名無し募集中。。。:2008/07/31(木) 21:18:21.84 0
900も超えたのでテンプレの修正案などありましたらよろしくお願いします

920 :テラサボリンヽ( ゚∀。)ノ:2008/07/31(木) 21:25:52.55 0
そろそろテラサボリンの名前を返上すべく何かやろうと思い立ってみたものの
久々すぎていろんなことを忘れてる&もう900超えたし13話まで待っちゃえとか思ってる
テラサボリンがペタサボリンにならないうちにはまとめに追加したいと思ってる

>>919
テンプレさん乙です
見た感じそのままで大丈夫かな?
見返してて思ったけどここしばらくカメの能力「傷の共有」を見かけませんな
どちらかといえばすっかり風使いになってるようで

921 :名無し募集中。。。:2008/07/31(木) 21:29:08.15 0
>>920
ペタになりそうなサボリンちゃん乙
傷の共有に関しては構想中の話で少々使わせたいと思っているので
テンプレから外れちゃうと困っちゃうなーと一言
テンプレ自体はこのままでもいいかなと思います

922 :名無し募集中。。。:2008/07/31(木) 22:04:47.93 0
>>919
テンプレ様乙です
>>921
構想中の傷の共有の話、楽しみに待ってます
私も一度、あの設定を使って書いてみたいと思いながら
何もアイデアが浮かばずにいますので・・・ワクテカで待ってます

923 :名無し募集中。。。:2008/07/31(木) 23:01:42.90 0
>>922
傷の共有をメインとして書くわけではないのであんまり参考にはならないと思います
どちらかというとやらかしてしまうつもりなのでそういう意味での期待はちょっぴりどうぞw

924 :名無し募集中。。。:2008/07/31(木) 23:04:05.73 0
>>918
作者別にする意味は設定が作者さんごとに違うから
ただ作品ごとに設定変えてる人も居るかもしれないからその場合は無意味だけど
それから時系列と言うのは言い方が間違ってるんだと思う
作者さんが自分の作品の中のどの位置に入るか指定してる作品があるからそれは投稿順じゃなくて入れ替えてと言った感じ
それであくまで初めて来た人に分かりやすい様にって話で今まで読んでる人にはどっちでも良い話だとは思う

925 :名無し募集中。。。:2008/07/31(木) 23:38:35.13 0
一応ほ

926 :名無し募集中。。。:2008/07/31(木) 23:45:26.77 0
別スレからの拾い物
「粛清人R」

http://toromoni.mine.nu/up/files/data/27/toro27115.jpg

927 :名無し募集中。。。:2008/08/01(金) 00:24:54.39 0
ホゼ

928 :名無し募集中。。。:2008/08/01(金) 00:39:07.52 0
>>918
作者別とか時系列という言い方だけで考えると意図が分かりにくいですが>>924さんの言われるように主に新たに来られた方へのためかと
正直今初めてスレに来た人に「まとめサイト行けばこの世界のことが分かるよ」だけでは無理だと思いますし
そしてまとめさんの言われるようにまとめサイトでそれを実現するのもまた不可能だと思います
その手助けをしたらばでできればいいなあ・・・と思われてる方がおられるというだけの話じゃないですか?
興味がなければ自分が見なきゃいいだけですよ
本スレでやると言われているわけではないのですから

929 :名無し募集中。。。:2008/08/01(金) 00:56:57.23 0
どうでもいいっちゃいいかもしれませんが>>15の愛ちゃんの台詞
「〜〜がし」っていうのは「〜〜だね」みたいに同意を求めるときの接尾語だと聞いたことがあります

930 :テラサボリンヽ( ゚∀。)ノ:2008/08/01(金) 00:58:21.18 0
いやいや喧嘩腰になってますよー抑えてー抑えてー
このスレの世界に入りたいけど取っかかりつかめないYO! って人はきっと多いと思います

現用で上手く活用できるとすればやっぱり「タグ」なんでしょう
ただしこれもまた量が膨大で しかも意外と統一性がなかったりします
これはタグ制度の限界なんでしょうね

>>924さんのいう「入れ替え」ですが 今いくつかの作品にそうしているようにリンクを張るならカンタンです
まぁ単純にリンク張るだけでは解決しない場合も多そうな感じはしますが…
いずれにせよそれを上手く指定してくれる作者さんor読者さんがいない限り
このサボリンの力量では処理能力オーバーですな…力及ばず申し訳ない

931 :名無し募集中。。。:2008/08/01(金) 01:10:00.77 0
(さゆジュン)[Junjun](11)776へのリゾナントさせていただきます
ピアノを弾くシーンから勝手に想像を膨らませて作ったイメージサントラです
補足はまた後で

ttp://dtm.e-nen.info/src/up3384.mp3

932 :名無し募集中。。。:2008/08/01(金) 01:54:05.86 0
>>931
凄い!
オリジナルのサントラ?
凄く癒されるメロディですね

933 :名無し募集中。。。:2008/08/01(金) 02:05:48.18 0
>>931
曲を聴きながら[Junjun](11)776の物語を読ませてもらいました

優しさ溢れる素敵な作品ですね

イメージサントラも素晴らしいですね
上手く言えませんが、思い切り泣いて、泣き止んだ後の静けさみたいな曲ですね。大好き。

934 :名無し募集中。。。:2008/08/01(金) 03:02:58.32 0
死とは生まれた瞬間に定められた存在限界であり
死とはやがて訪れるものではなく既に内包しているものである。
その世界の秩序を覆すことは不可能に近い。

だからある者は不死を求めた。
だからある者は自身の価値を求めた。
それがただの自己満足であったとしても、存在理由を求め続けた。

死の受容。
触れた瞬間、人は理由を模索する。
この広い世界の中で、ポツリと佇む自分自身はどう在るべきか。


935 :名無し募集中。。。:2008/08/01(金) 03:03:57.70 0

 傷の共有(インジュリー・シンクロナイズ)

それはテレパシーや精神感応という同調能力と酷似する異能。
人体の情報構造を理解し、対象者の情報すべてを取り込み、支配する。
だが絵里の場合、外部から接触し、起こりうる『傷』のみが対象範囲として支配することが出来た。

 それは異端の中の異端。

治癒系ならまだ分かる。
情報構造を直接支配し、修復をするという事に関しては納得が行く。
だが『痛覚』や『傷』を同調するという事は、すなわち自身にもそれが伝わる。

イレギュラー。もはやそれは、自己の破壊衝動に他ならない。
自身を自身で殺してしまうかもしれない異能力は、あのダークネスでさえ考えなかった。
否、理解が出来なかった。

自身を身代わりに相手への攻撃などは自殺行為に等しい。
それ以上に自身に傷を付けるという愚かな考えさえも思いつく人間は、常人では有り得ない。

 つまり、亀井絵里は"異常"だと思われている。
 自己犠牲による救いなど、ただの自己満足に過ぎないと。
 そしてこの異能を生まれもった事実はまさに―――原初の呪いでしかない。

同時に、亀井絵里の体内には"欠陥"がある。


936 :名無し募集中。。。:2008/08/01(金) 03:04:53.80 0

『心臓性喘息』と診断されたそれは、主に感染症やストレスからの誘引が多い。
心臓のポンプ機能の急速な低下によって肺のうっ血が起こり
激しい呼吸困難・咳・血性痰・頻脈とそれによる動悸などの症状が現れる。
その発症は夜間。

異能力とは万物の霊長と呼ばれるヒトの中に溢れる"可能性"という名の奇蹟。
それが何らかの原因で外部に発現、"具現化"されるのだとするなら。

―――ヒトとしての種属を維持するための一種の自然淘汰なのかもしれない。

想う。
闇の中で、絵里は必死に戦った。自身の中にある"傷"に呑まれない為に。

あの日。
クラスの男子たちに校舎の裏に呼び出され、暴言を吐かれるのをただ耐えていたあの時。
突き飛ばされ、転倒し、頭部を石で強打した、あの瞬間から。
―――闇は、すぐ隣に在る事を知った。

否、既に生まれたときから、其処には存在していたのだ。
相手を傷つけて、自身さえも傷つける呪い。そこに救いなど無い。
ただただ、何も出来ずに闇の中へ引き摺り込まれるだけ。

―――その時から、思っていたのかもしれない。

 『自由』を。


937 :名無し募集中。。。:2008/08/01(金) 03:05:30.58 0

白い壁、白い世界、白い檻の中から見つめていた果てしなき青空。
そこへ飛んで行きたい。
そこがどんな場所なのか分かっていた。
それでも、こんな孤独の世界で生き続けるよりも、本当の世界の中で…。

―――借り物の世界から、あの蒼き輝く場所へ。

 「何してんの?そんな思いつめた顔してぼーっと立っちゃって」

それは、ちょっとした嫌味だったのかもしれない。
あんなにも美しい世界に今まさに旅立とうとしている後姿を見て。

焦がれる光を、独り占めして欲しくなくて…―――。


938 :名無し募集中。。。:2008/08/01(金) 03:06:11.22 0

 「…ぇ?」

其処は暗夜の中。
呟いた声さえもそれに呑み込まれたかのように一瞬で消えた。
突如、自身の声よりも遥かに大きな、叫びが木霊する。

 「絵里!」

それは聞き慣れた声。
それは見慣れた姿。
それは嗅ぎ慣れた―――血の匂い。

 「さ……ゆ…?」
 「あっ、いいところだったのに…やっぱり本物とまでは行かないか…」
 「な……なに……っ?」

それは、あの日に見た光景とはまるで違った。
濁る暗闇の中で点々とした光が埋め尽くされ、街全体が見渡せるほど高度な場所。
下はあまりにも不安定で、少しでも態勢を崩せば落下する。

 ―――其処は、観覧車のゴンドラの上。
 さゆみと遊びに来た事がある、あの遊園地のシンボルだった。

 「何で…絵里…どうして…っ」


939 :名無し募集中。。。:2008/08/01(金) 03:07:08.17 0

頭の中が混乱する。思考が困惑し、今度は徐々に恐怖で足がすくんだ。
何故自分がここに居るのかも曖昧な中で、通常の思考など皆無に等しい。

 「風使い(ウィンド・アニピュレート)、さすが自然エネルギーを操れる異能力。
 こんな場所にでも連れてきてくれるんだから惜しいチカラだよなぁ」

意外な声が先程から聞こえてくる。
後ろを振り返ると、そこには黒いローブで身体を纏う女性。
何故、この人がここに居るのだろう。

 「藤本…さん?」
 「…その名前で呼ぶなって言わなかった?」
 「ぐっ……!」

首を掴まれ、強制的に観覧車の上から浮かされて空中に放り出される。
離せば、身体は重力に耐え切れずに落下するだろう。
だが何かを仕掛けられたのか、身体の機能という機能が全く働かない。
脳裏には畏怖しか浮かばず、絵里はただただ苦しさから逃れようと足をばたつかせるだけ。

 「絵里を放してください!」
 「私の趣味として可決されたからねぇ、こんな良い犬、遊ばないと勿体無い」
 「そんなのっ…っ…!」
 「あらら、下手に動くと出血多量で死んじゃうよ?ま、治癒能力を使うっていうなら
 コイツが代わりに死んじゃうけどね」


940 :名無し募集中。。。:2008/08/01(金) 03:08:03.17 0

そう言い、首を掴む手が一瞬緩んだが、また異常なチカラで押し潰そうと握り込まれる。
乾いた声が空しく風に呑まれるだけで、声さえも出てこない。

辛うじてさゆみの方へ視線を向けた絵里は―――驚愕した。
四肢から流れる出血は、いずれも頚動脈ギリギリの箇所から溢れている。
誰もが見ても、それは放っておけば命に関わるのは明らか。

そして、気付く。何故自分の身体が張り付けられた様に機能を停止しているのか。
…動くはずも、無かった。

 ―――さゆみと同様に四肢を自身が持つナイフで切断していたのだから。

 「傷の共有(インジュリー・シンクロナイズ)に風使い(ウィンド・アニピュレート)。
 同調能力にしては愛ちゃんやガキさんの比じゃない。
 イレギュラー中のイレギュラー…存在自体が呪い…か」

愛のように初めから調節された『人造』の能力者でもなく。
里沙のようにダークネスで訓練を積んだ訳でもない、ただの人間が保有する異能。
だが当然そのチカラはあまりにも微弱で、攻撃、防御にしても脆い。

それでも、あちらにはあの田中れいなが居る。
彼女の根源から生まれたこの能力は、科学的にあまりにも未知数だった。

 「―――『共鳴』とは、『光』にも『闇』にも成りえる奇蹟」
 「な……に……?」
 「原初の呪いは決して解けないよ。それはまるで不死のように。
 私は氷の魔女、ミティ。人の道を外したら、それはもう人じゃない」


941 :名無し募集中。。。:2008/08/01(金) 03:08:41.81 0

ドサリ。

 「か…っ…は……ゲホッ…ゲホッ…」
 「!?絵里!」

ミティの足元で蹲る絵里。同時に、胸部に異変を来たしたのか、グッと服を握り締めている。

―――さゆみの脳裏に過ぎる、絵里の病魔。

痛みに耐えながら立ち上がり、絵里とミティの居るゴンドラへと飛び移るろうとするが
回り続けることでさゆみの居るゴンドラからはもう不可能だった。
自身の身体能力は痛いほど把握している為、口を強く噛み締める。
それによって、さゆみはミティを見上げるような体勢になった。

 纏う冷たい空気はチカラだけではない。
 見下ろす冷ややかな瞳はまさに蒼氷の輝きを放ち、貫かんと殺気立つ。

―――お前達は何を信じて此処まで来た?
人で無いと理解していながら、何故人として生きている?

ミティは問う。

死の受容。
触れた瞬間、人は理由を模索する。
この広い世界の中で、ポツリと佇む自分自身はどう在るべきか。


942 :名無し募集中。。。:2008/08/01(金) 03:09:19.93 0

「闇」として生きる者と、「光」として生きる者。
何故、同じ"呪い"を持ちながらこちらに来なかったのか。
何故、苦しみながら人としての道を足掻いてもがいて進み続けるのか。

 「…さゆみ達は光を見つけた。かけがえのない光を」

血に濡れた顔に浮かぶ意志の光。
たった一つの希望を示すように、さゆみは『闇』を静かに見つめる。


943 :名無し募集中。。。:2008/08/01(金) 03:23:21.34 0
>>423-432
>>723-733
>>934-942

以上…なのですが、もしや空気が読めていませんでしたか(汗)
新規さんの為の心遣いというのは分かるのですが
自分は作品をお時間も惜しまずにまとめてくださっているサボリンさんに
お任せしたいと思います。
自分もただの書き手なので、申し訳ないです(苦笑)

>>931
何だか凄いモノを作って頂いたそうで、有難う御座います(平伏)
まさかこんな形でリゾナントしてくださるとは思わなかったので恐縮です(震)


944 :名無し募集中。。。:2008/08/01(金) 03:34:30.76 0
>>943
異能の力の説明が
凄い説得力のあってそこを読んでるだけでも興味深い
納得させられました
しかし良く思いつきますね
自分には絶対考え付かない事なので凄いなぁと思います
傷の共有が病とワンセットになってる理由なんて良く考え付くなぁと感心します

945 :名無し募集中。。。:2008/08/01(金) 04:29:34.33 0
>>943
能力の定義に筆を裂くことが、文章に品格を
与えているというか、凄いわ自分には絶対書けん
続きは新スレになるのかな、待ってます

946 :名無し募集中。。。:2008/08/01(金) 04:38:15.19 0
>>924>>928
初めて読む人の読みやすさからの発想では無いと思ったので意図を尋ねたんですけどね
考えてみたけど読みやすさにどのように繋がるかわからなかったものですから
不快にさせてしまったなら申し訳ありません

947 :名無し募集中。。。:2008/08/01(金) 05:09:00.79 0
今回は新スレが立つ瞬間を見れそうも無いホゼナント

948 :名無し募集中。。。:2008/08/01(金) 05:41:12.78 0
今のペースだと夜に次スレ立てるのでよさそうですよね
次スレの1はしたらばのテンプレスレに貼ってあります
必要なら使ってください

949 :名無し募集中。。。:2008/08/01(金) 07:22:23.15 0
>>943
先を越されたなと思いつつ面白い話で感動しましたw
能力の定義をしっかり書くことで話に深みが出ている感じ
続き楽しみです

>>947
同じく新スレ誕生の瞬間には見れないorz
帰ってきた時にちょうど1001いっていたらいいなくらいだわ

950 :名無し募集中。。。:2008/08/01(金) 08:55:22.54 O
後で読みたいホゼナント

951 :名無し募集中。。。:2008/08/01(金) 09:04:16.35 0
>>931
一度聴いて即保存させてもらいました
オリエンタルなテイストがいいですね
書く時のBGMになりそう

>>943
異能力者の中においてもなお異能な絵里の力・・・
傷の共有ってメチャメチャダークな力ですよね
それを主人公に据えて書くのってスゴイですね
メッチャ面白い!

>>930
まとめさんには感謝の言葉しかありません
日常生活に支障をきたさないよう
御無理なさらずに御自愛くだされ

952 :名無し募集中。。。:2008/08/01(金) 10:41:31.70 O
ほぜんりん

953 :名無し募集中。。。:2008/08/01(金) 12:06:16.87 O
お昼ー

954 :名無し募集中。。。:2008/08/01(金) 13:11:12.08 0
久々にうええおええ丼でも食うか

955 :名無し募集中。。。:2008/08/01(金) 14:20:33.52 O
川*’ー’)<まいど

956 :名無し募集中。。。:2008/08/01(金) 14:27:12.50 O
じゃぁ自分はフライフライエビフライを食べょぅ

957 :名無し募集中。。。:2008/08/01(金) 15:16:13.92 0
||c| ・e・)|<それじゃあさすがに揚げすぎなのだ

川*’ー’)<クライクライエビフライ定食やよー

958 :名無し募集中。。。:2008/08/01(金) 15:36:21.32 0
ちょっと懐古


280 :名無し募集中。。。:2008/05/15(木) 13:12:31.82 0
喫茶リゾナントメニュー

悲しみハンバーグ定食 780円
クライクライエビフライ定食 950円
遊びじゃキスしないパスタ 690円
激辛ヘルプミーカレー 540円
誰かねえねえ誰かパフェ 880円
うええおええ丼 1580円

959 :名無し募集中。。。:2008/08/01(金) 15:41:06.88 0
なんか涼しげなメニューないですかー?

960 :名無し募集中。。。:2008/08/01(金) 16:11:34.84 0
川*’ー’)<簡単に渡さない ベイベー!シャーベッ(ト)!・・・があるやよー

||c| ・e・)|<いや愛ちゃん簡単に渡してあげてよ・・・

961 :名無し募集中。。。:2008/08/01(金) 17:16:28.13 O
なんか想像してワロタw

962 :名無し募集中。。。:2008/08/01(金) 18:28:08.75 O
夕方ホゼナント

963 :名無し募集中。。。:2008/08/01(金) 18:39:18.36 O
川*’ー’)<見え透いたウザいお蕎麦 もあるやよー

||c| ・e・)|<はいはい もう食べ飽きたわ


964 :名無し募集中。。。:2008/08/01(金) 19:36:36.79 O
うまいw

965 :名無し募集中。。。:2008/08/01(金) 19:53:18.12 0
どんどん喫茶店じゃなくなってきてるw

966 :名無し募集中。。。:2008/08/01(金) 19:54:06.82 0
さてテンプレに変更希望はなさそうですし次スレ立てます

967 :名無し募集中。。。:2008/08/01(金) 20:13:33.08 0
次スレ

リゾナントブルーAnother Versからストーリーを想像するスレ 第13話
http://changi.2ch.net/test/read.cgi/morningcoffee/1217588160/

968 :名無し募集中。。。:2008/08/01(金) 20:14:34.13 0
スレ立て乙です!
ゆっくりうええおええ丼でも食してください

969 :名無し募集中。。。:2008/08/01(金) 20:26:43.35 0
愛ガキのピンクレディに間に合いホゼナント

970 :名無し募集中。。。:2008/08/01(金) 20:54:55.09 0
現実の愛ガキにかまけて妄想スレをないがしろにするんじゃないぞみんな

971 :名無し募集中。。。:2008/08/01(金) 21:21:12.65 0
作品の投下は新スレだろうから、こちらはボチボチ埋めてきますか

972 :名無し募集中。。。:2008/08/01(金) 21:28:24.09 0
単に埋めるのも芸がないのでせっかくなら実のある話がいいなあ
・・・特に題材何も思いつかないけど

973 :名無し募集中。。。:2008/08/01(金) 21:28:25.84 0
   _, ,_
川*’ー’) <出番はまだやよ

974 :名無し募集中。。。:2008/08/01(金) 21:29:40.16 0
いきなり実のないものを書いてしまったw

975 :名無し募集中。。。:2008/08/01(金) 21:31:32.74 0
軽く振り返ってみると色々あったのかな
荒れかけたり、物語の設定や作者分類についての議論?
があったり
それもこれもこのスレへの愛情ゆえ☆カナ

976 :名無し募集中。。。:2008/08/01(金) 21:33:55.64 0
12話いかずに打ち切りになる連ドラもある中これはすごいことですね

977 :名無し募集中。。。:2008/08/01(金) 21:42:36.66 0
途中打ち切りの危険もあったけどw

978 :名無し募集中。。。:2008/08/01(金) 21:44:51.05 0
印象に残った作品を挙げとく
>>526-535>>637-642
不帰の島に囚われたガキさんを助けに、愛ちゃんが単身乗り込む話と
それをサポートした他のメンバーの話
前の話はちょっと引く描写もあったけど、後の方の話は読んでて胸が熱く
なった
ひょっとしたら歴代の話の中でも好きなトップ3に入ったかもw

979 :名無し募集中。。。:2008/08/01(金) 21:49:47.65 0
後半部分で他メンバーのサポートが明らかになって前半も深みを増したよね
うまい演出だなあと思った
たとえ離れていても全員で一緒に戦うというところがリゾナンターって感じがしたなあ

980 :名無し募集中。。。:2008/08/01(金) 21:59:12.98 0
>>526-535で、瞬間移動の連続と船内での男達との対峙で疲弊しきった
愛ちゃんのことを「農村の老女」と表現したくだりでは吹いたけど


981 :名無し募集中。。。:2008/08/01(金) 22:01:01.98 0
ないやいさんの本編と、数レス分の投下を断続的に続けた人と
愛ガキの良作が続いた印象もある
人間兵器である愛ちゃんと、悪の組織のスパイのガキさん
二人はお互いが闇に堕ちないように、見張りあい、時に手を繋ぐ
そういう関係なんだなあと改めて思った
れいなや亀も大事な仲間だけど、二人の関係性には及ばない

まだか愛ガキレディ

982 :名無し募集中。。。:2008/08/01(金) 22:04:57.55 0
「共鳴者」に触発されたわけでもないだろうけど、マルシェも前面に出てきたなあ
胸の奥に暗く燃える焔を秘めたようなキャラで


983 :名無し募集中。。。:2008/08/01(金) 22:07:53.41 0
>>982
それはアレですよ
愛ちゃんにはガキさん、ガキさんには愛ちゃんという
お互いを精神的に支えあう存在がいるけど、マルシェには…

984 :名無し募集中。。。:2008/08/01(金) 22:13:44.36 0
マルシェに限らないんだろうけどねえ
きっと

985 :名無し募集中。。。:2008/08/01(金) 22:44:44.33 0
>>268-270の流し素麺の話とか、>>566-572>>585-591の日射病の
話とか、亀の話はほのぼのしていいなあ、と思ってたら、>>423-432
>>723-733>>934-942の話では凄惨な事に


986 :名無し募集中。。。:2008/08/01(金) 22:51:19.67 0
>>985
最後の話の文体
能力とか闇とかについての記述に行を裂く文体は、
小野不由美の『屍鬼』っぽくてカッコいい
魔女ミティも久々に活躍して嬉しかったw

987 :名無し募集中。。。:2008/08/01(金) 23:14:35.82 0
>>710->>717のミティは優しげで寂しげだったけどね
まあ無理に設定の整合性をつける必要も無いけど、 『the revenger』
で吉澤に倒されたあと、ダークネスの科学力で復活した際、たまたま
以前の記憶が蘇って、束の間の共鳴を果たしたというところか



988 :名無し募集中。。。:2008/08/01(金) 23:20:00.20 0
そろそろ終わりみたいだけど、ないやいの人のみつジュンの
話と、みつジュンに共鳴して寝床で微笑むリンリンの話は心に
響くもんがあったよ

989 :名無し募集中。。。:2008/08/01(金) 23:45:32.54 0
感想有難う御座います。>>943です。
ここでの物語はこんな感じで進んでいくので…
と言いますか、多分明るい事は無いです(苦笑)

単発で書かせて頂いたさゆジュンのような物語も
もしかしたらまた投下するかもしれません。
ただ、ほのぼのと言えばやいないさん、他の作者さんの
方が上手だと思います(汗)

あーリンリン可愛すぎるorz

990 :名無し募集中。。。:2008/08/01(金) 23:48:44.14 0
やいないさんワロタw

自分はさゆジュンすごく好きでしたよー

991 :名無し募集中。。。:2008/08/01(金) 23:57:31.35 0
やいないでーすこんばんわw
やいないの人はただの何でも書くだけ&書く速度だけが取り柄なので
褒められると不思議な気分です

人の話を読めば読むほど他の作家さんが羨ましいこともありますが
まぁ人は人自分は自分でまったりやっていきますわw

992 :名無し募集中。。。:2008/08/02(土) 00:10:40.65 0
筏ワ、地味な所で間違えてる(滝汗)申し訳ないですないやいさん(土下座)

993 :名無し募集中。。。:2008/08/02(土) 00:29:15.72 0
>>992
気にしなくていいのにw
読んだ瞬間飲み物吹いたけど楽しかったからw


…スレ埋めをそろそろするのかな?

994 :名無し募集中。。。:2008/08/02(土) 00:39:46.98 0
マルシェの画もよかったなあ
このスレでは作曲(?)までする人が出てさらに広がりが
小説だけにとどまらないのがこのスレの面白さの一つだね

995 :名無し募集中。。。:2008/08/02(土) 00:45:25.03 0
次回予告
多くの作者達に恵まれ そして多くのホゼナンター達に見守られ
次々と作品の投下は続いていく・・そして交錯 合体を繰り返し
またこのスレでも新たな共鳴を見せるだろう・・・ 青く

里沙は1点を見据える愛に語りかける
ttp://toromoni.mine.nu/up/files/data/17/toro17101.jpg
「愛ちゃん私たちは何処へ向かっているんだろう」
そして愛は答えた


次回リゾナントブルーAnother Versからストーリーを想像するスレ「第13話」

ttp://toromoni.mine.nu/up/files/data/17/toro17097.jpg
>>1000

996 :名無し募集中。。。:2008/08/02(土) 01:07:38.66 0
ノノ*^ー^)<埋めますよ?

997 :名無し募集中。。。:2008/08/02(土) 01:10:48.24 0
リo´ゥ`リ<梅干?どこどこー?

998 :名無し募集中。。。:2008/08/02(土) 01:11:08.45 0
川*’ー’)<埋めるやよー!

999 :名無し募集中。。。:2008/08/02(土) 01:13:15.56 0
リo´ゥ`リ<梅干?どこどこー?

1000 :名無し募集中。。。:2008/08/02(土) 01:13:17.88 O
从 v )あと少しだ

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