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リゾナントブルーAnother Versからストーリーを想像するスレ 第11話

1 :名無し募集中。。。:2008/07/07(月) 21:11:51.19 0
<一体、何処に行くって言うんだ
   _, ,_
川*’ー’)<<胸の高鳴る方へ

前スレ
リゾナントブルーAnother Versからストーリーを想像するスレ 第10話
http://changi.2ch.net/test/read.cgi/morningcoffee/1215179792/

まとめサイト
 PC:http://resonant.pockydiary.net/index.html
携帯:http://resonant.pockydiary.net/index.cgi

掲示板 (感想スレ、作品題名申請スレ、あとがきスレ他)
http://jbbs.livedoor.jp/music/22534/

テンプレ>>2-17ぐらいまで

207 :名無し募集中。。。:2008/07/10(木) 02:08:44.01 0
心が綺麗な人にしか見えないんだよ

208 :名無し募集中。。。:2008/07/10(木) 02:34:42.50 O
胸が小さな娘は心が奇麗らしい

209 :名無し募集中。。。:2008/07/10(木) 02:47:39.98 0
>>208
じゃガキさんの胸はれいなと小春しか見えないじゃんw

210 :名無し募集中。。。:2008/07/10(木) 03:03:24.87 O
いやリゾナンターはみんな心が綺麗だと思うよw

211 :名無し募集中。。。:2008/07/10(木) 04:10:43.17 0
明烏のホゼナント

212 :名無し募集中。。。:2008/07/10(木) 05:01:20.40 0
寝る前のほぜなんと ノシ

213 :名無し募集中。。。:2008/07/10(木) 05:22:02.58 0
今だ!撃て!昭和リアクション砲!
http://toromoni.mine.nu/haroga/files/data/hellogirls24855.gif

214 :名無し募集中。。。:2008/07/10(木) 07:06:43.57 0
おはようのホゼナント

215 :名無し募集中。。。:2008/07/10(木) 09:20:10.71 O
ホゼナンターパトロール中

216 :名無し募集中。。。:2008/07/10(木) 10:38:21.38 O
>>208
そうか! だからダークネスには巨乳がばかりなの………


ん?まて?確か一人は巨乳じゃ………あれ?なんか寒くなってきたぞ……?

217 :名無し募集中。。。:2008/07/10(木) 11:27:30.21 0
その双丘の振動がッ共鳴し合ってッ増幅するッ
http://jp.youtube.com/watch?v=fimdo--Wlzc

218 :名無し募集中。。。:2008/07/10(木) 12:01:02.02 O
おっぱいなんかよりもっと大切なことがあるだろうにお前らときたら


219 :名無し募集中。。。:2008/07/10(木) 12:18:15.44 O
パンツのことかっ!

220 :名無し募集中。。。:2008/07/10(木) 12:31:46.16 0
尻だな

221 :名無し募集中。。。:2008/07/10(木) 13:03:21.60 O
個人的には脚だと思うなあ

222 :名無し募集中。。。:2008/07/10(木) 14:02:42.68 0
もうちょっとマシな保全はないのか・・・

223 :名無し募集中。。。:2008/07/10(木) 14:19:22.67 0
電話線が壊れて3日ぶりにネット出来るようになった
ありがとうリゾナ・・いやNTT西日本さん

224 :名無し募集中。。。:2008/07/10(木) 15:24:56.67 0
ティータイムのリゾナント

225 :名無し募集中。。。:2008/07/10(木) 15:48:20.93 O
>>223
川=´┴`)<あ、それNTTの振りしたダークネス工作員ですよ。
      新しい電話線になんか仕込まれてはりますよ、絶対。

226 :名無し募集中。。。:2008/07/10(木) 15:49:58.06 0
( ダ)<NTTの方から来ました

227 :名無し募集中。。。:2008/07/10(木) 16:40:11.08 0
通信の秘密は守って下さいほぜ

228 :名無し募集中。。。:2008/07/10(木) 16:54:17.65 O
ガキさんに膝枕で耳掻きをして貰うんだけど
全然 頭が胸に触れなくて 前や後ろに頭を動かすんだけど
「コラ〜!動かない」って怒られる
-夕刻のホゼナント-

229 :名無し募集中。。。:2008/07/10(木) 17:02:16.48 0
文才能力がない亀井ヲタ的にはもっと亀関連を読みたい今日この頃

230 :名無し募集中。。。:2008/07/10(木) 17:09:49.11 O
「文才能力」という言葉の時点でなるほど確かにと思ってしまったごめんw
気持ちは分かります
それでも結構偏りは減った感ありますね
ジュンジュンリンリンはどうしても少なめですが…

231 :名無し募集中。。。:2008/07/10(木) 17:51:26.28 O
あとがきも増えますようにホゼナント

232 :名無し募集中。。。:2008/07/10(木) 18:33:15.64 O
あとがきってどこまで書いて良いかわかんなくなるw

233 :名無し募集中:2008/07/10(木) 18:40:51.27 O
ゴメンナサイまだひとつも書いてなかった

234 :名無し募集中。。。:2008/07/10(木) 19:01:38.68 O
作品も書いたことないけど
ガキさんの胸の足しになるならあとがき書くよ
塵も積もれば吹き飛ばされる...あれ?

235 :名無し募集中。。。:2008/07/10(木) 19:07:44.17 0
>>165ですが予定通り本日22時くらいに一本投下します
ないやいの本編の[Koha-Mitsu](3)888 『守るべきモノ 前編−無垢な温もり−』以降の作品及び
現行スレ>>118-126の作品を斜め読みしながらマターリお待ちください


236 :名無し募集中。。。:2008/07/10(木) 19:22:02.41 0
>>235
待っとうよ!

>あの会話は絶対、仕事の会話なんかじゃない。
>ものすごく嫌な予感がする。

続きが気になってたっちゃ

237 :サボリン@変装中ヽ( ▼∀▼)ノ:2008/07/10(木) 19:46:24.84 0
作品を書いたことのない人は感想スレにドゾー

あとがきを言い訳じみた文章にしないためにまた文才が必要だったりするw

238 :名無し募集中。。。:2008/07/10(木) 20:07:43.49 O
今書いてるのがまだ出来上がってもないのに先に
あとがき(言い訳)の文章を考えている人もおります

239 :名無し募集中。。。:2008/07/10(木) 20:37:37.09 O
あとがきしたいがあまりに過去作品過ぎて躊躇われる
リクとかあっても良いかもな

240 :名無し募集中。。。:2008/07/10(木) 20:47:43.13 0
まとめちゃんがハードル上げるからまた今度にしようかな
ガキさん胸大きくならないでごめんね

241 :名無し募集中。。。:2008/07/10(木) 21:20:24.07 O
最近はあとがきスレに書かず自ブログであとがき書いてるヘタレもいるでよ ごめんなさい

242 :名無し募集中。。。:2008/07/10(木) 21:56:37.28 O
そろそろ22時

243 :名無し募集中。。。:2008/07/10(木) 22:00:18.60 0
それでは更新します注意事項は下記の通り

・短め(前編その2
・こんなの絵里じゃないやい
・架空の施設名が出てきています(全然重要じゃないですが
・徐々に増す鬱成分

以上ですそれではしばしお付き合いください

244 :名無し募集中。。。:2008/07/10(木) 22:01:17.79 0
次は朝日病院前というバスのアナウンスに、絵里は弾かれるように停車ボタンを押す。
ゆっくりと減速して、バスは朝日病院前と書かれたバス停の前に停まった。
この病院に来るのは今日で4回目。
バスを降りた絵里は、小さくため息をついた。

今では半年に一度の定期検診くらいでしか、病院に行く用事がない絵里。
病院を見ると反射的にため息をついてしまうのは、心臓病に悩まされていた日々を思い出すから。
そして何より―――今はここに仲間が入院しているという事実が、絵里の心を曇らせる。
今日で入院してから4日目、今日こそジュンジュンとリンリンは意識を取り戻すだろうか。

あの、血にまみれたジュンジュンとリンリンを発見した日。
れいなの共鳴増幅能力によって増幅されたさゆみの治癒能力によって、2人の傷は塞がったものの。
意識を取り戻す気配がない2人を、皆で慌てて病院へと運び込んだ。

絵里にはよく分からないまま2人は入院することになったものの、2人には身寄りがいない。
里沙の提案により、比較的時間の自由になる人間を中心に付き添いすることになった。
普段はさゆみと行動することの多い絵里だが、お互い時間をずらして付き添いにあたっている。
今朝はさゆみが午前中に講義があると言っていたので、絵里がこうしてバスに乗ってやってきたのだ。

午後になればさゆみが来るだろうし、愛佳や小春も時間を見つけては顔を出してくれている。
夕方以降は里沙が来て見てくれるし今のところ夜間以外は常にリゾナンターの誰かがいて、
2人がいつ意識を取り戻しても大丈夫な態勢を取っていた。

いつまでもここにいたって始まらないと、絵里はけして軽快とは言い難い足取りで病院の正面玄関へと向かう。
その後ろ姿はどんよりとした雰囲気に包まれていた。
後少しで正面玄関というところで、絵里の背中にバシンという音と共に衝撃が走る。

245 :名無し募集中。。。:2008/07/10(木) 22:02:08.65 0

「いぃったーい!」

「そんなどんよりとした空気背負って歩くんじゃないの、亀。
見てるこっちまで鬱になるでしょうがー」

「ガキさん…あれ、今日仕事は?
っていうか、もうちょっと加減してくださいよー。
心臓止まったらどうするんですか」

「有休無理矢理ぶん取ってきたのよ。
ごめん、ちょっと力強すぎたかもね」


振り返った目の前にいた里沙を見て。
絵里はつい大げさに痛がったことを後悔する。
ごめんと謝る里沙は、いつものような雰囲気は微塵も感じられない。
萎れかかった花のような、今にも崩れ落ちそうに見える里沙の表情。

自分だってひどく落ち込んでいるのに、絵里を元気づけようとわざとああやって振る舞ってくれた里沙。
その気遣いに気付かずに、ついキツい返しをしてしまったことを絵里は悔やんだ。
絵里の心が伝わったのか、里沙は苦笑しながら絵里の頭に手を伸ばして柔らかな髪の毛を撫でる。
優しい手つきに、少し泣きたくなった。

246 :名無し募集中。。。:2008/07/10(木) 22:03:04.67 0
「さて、ここでダラダラしてるのもあれだし。
亀、とりあえずジュンジュンとリンリンのところに行こう。
2人を起こせるかもしれないから」

「本当ですか!
さっすがガキさん、頼りになるなぁ」

「褒めても何も出ないよ、第一100%起こせるかは分かんないから」


そう言いながら正面玄関へと歩き出す里沙の背中を、慌てて絵里も追いかける。
見慣れている背中が目の前にあるというだけで、先程までの暗い気持ちが軽くなってきた。
自分の単純さに苦笑いしながら、絵里は前を行く里沙の手に自らの手を伸ばして軽く握る。
握った手から伝わってくる温かさが心地よかった。



* * *


ジュンジュンとリンリンのいる病室へと着いた。
外傷はないものの意識が戻らないと言うことで、2人は大部屋ではなく2人用の病室に収容されている。
検診を終えた医師と看護師に、里沙と絵里は頭を下げて。

医師達が部屋を出て行くと、途端に病室は静かになる。
里沙は絵里の方を向いて、結界を張るようにと告げた。
その言葉に、絵里は目を閉じて精神を集中する。

―――淡いオレンジ色の光が一瞬病室に溢れ、病室は外界から遮断された。

247 :名無し募集中。。。:2008/07/10(木) 22:04:12.95 0

「亀も成長したよね、前は結界張れって言っても
絵里できませーんって言ってたのに」

「いつまでも弱くて役に立たないままの絵里じゃないですよ。
この力で皆を守るって決めた時から、絵里なりに頑張ってますから」

「そっか…そうだよね。
亀は立派に成長したよ、本当」


そう言って笑う里沙の顔に、絵里は違和感を覚えずにはいられなかった。
絵里の知っている里沙は、こんな風に見ているこっちが胸を締め付けられるような顔で笑ったりしない。
その笑顔を見るのが辛くて、絵里は里沙に何か声をかけようとしたが。

里沙はスッと表情を消して、じゃ、亀しばらくの間頼んだよと言ってジュンジュンの手に触れる。
ゆらゆらと黄緑色のオーラが立ち上り、程なく里沙はジュンジュンの手に触れたまま床に座り込んだ。


「椅子あるんだから、椅子に座ってから能力使えばいいのに」


絵里は意識のなくなった里沙を抱えて、椅子に座らせようとする。
結界を張っている以上、誰かがこの様子を見ることはないのが救いだった。
もしも、こんなところを医師や看護師に見られたら大変なことになるのは間違いない。

248 :名無し募集中。。。:2008/07/10(木) 22:05:31.65 0
抱えた里沙の体の軽さに、絵里は思わず声をあげそうになった。
元々痩せている部類に入る里沙だが、明らかに軽いのだ。
ましてや、里沙は今意識を失っている状態。
いくら軽いと言っても、意識を失った人を普通の女性が抱えて座らせるのは一苦労するものだ。
それなのに、軽々とまでいかなくとも普通に抱えることが出来る。

里沙を椅子に座らせながら、絵里は唇を噛みしめた。
覗き込んだ里沙の顔は意識がない状態なのを差し引いても、お世辞にも顔色がいいとは言い難い。
おそらく、ここ数日余り睡眠や食事を取っていないんじゃないかと絵里は思った。
この顔色を見られないために、里沙は誰かと鉢合わせしないタイミングで付き添いにきていたのだろう。

皆に心配をかけないように、表面上は努めて普通の状態に見せていたのだろうが。
その里沙の気遣いが、ただただ悔しかった。
辛いのなら、言ってくれればいいのに。
成長したよと言ってくれたけど、辛いのに頼らないのなら成長したよなんて言ってくれない方がよかった。

―――キリキリと、胸が痛む。


時間にしたら数十秒程度のことが、今の絵里には随分長い時間のように感じられる。
やきもきしながら、里沙が起きあがるのを待つ絵里。
落ち着かなくって病室内を歩き回っていたら、絵里の耳に衣擦れの音が届く。


「まずは、ジュンジュン成功っと。
次はリンリンだね」

「…ここ、どコ?
あれ、新垣サンに、亀井サン…」

「ジュンジュン!
よかった、目覚めたんだね」

249 :名無し募集中。。。:2008/07/10(木) 22:07:20.18 0
ベッドの上に身を起こしたジュンジュンは、自分が何故ここにいるのか把握出来ていない。
ジュンジュンのベッドへと絵里が駆け寄るのを視界の端に留めながら、
里沙は今度はリンリンを起こすべくリンリンのベッドに近づく。
小さく微笑みながら、今度はちゃんと椅子を持って。

里沙がリンリンの意識下に潜り込んでいるうちに、絵里はかいつまんで状況を説明する。
大怪我を負った2人を回復させたものの、意識が戻らなかったので病院に運び込んだこと。
意識が戻らない2人を、皆で代わる代わる付き添いしていたこと。

話を聞いたジュンジュンは、絵里にありがとウございマスと頭を下げる。
意識がいつ戻ってもいいように付き添っていただけだから、と絵里は微笑んだ。
穏やかな空気が流れる中、絵里とジュンジュンはリンリンのベッドの方に視線を向ける。

程なく、リンリンも目覚めて。
リンリンにもジュンジュンと同様に説明をした絵里は、里沙の方に視線を向ける。

―――先程意識を失っていた時よりも、顔色が悪くなっている気がした。

思わず声をかけようとした絵里を、里沙は視線1つで制する。


(心配しないで、先生呼んで色々手続きしたら帰って寝るから)


そんな里沙の心の声が聞こえて、絵里は仕方なく口を閉ざす。
心配するなという意思がありありと浮かんだ瞳で見られては、何も言えなかった。
誰にも聞こえないように心の中でガキさんのバカと呟きながら、絵里はリンリンにも
ジュンジュンと同じように説明をする。
説明を終えたのを見計らって、里沙が絵里に声をかけた。

250 :名無し募集中。。。:2008/07/10(木) 22:08:20.45 0
「亀、もう結界解いていいよ。
後は先生呼んで退院の手続きかな。
すぐに退院させてもらえないかもしれないけど」

「そうですね、意識戻ったからすぐにってわけにはいかないですもんね。
じゃ、結界解きまーす」


努めて明るく振る舞いながら、絵里は結界を解く。
解かれたと同時に、里沙は先生呼んでくるねと言って病室を出て行った。
きびきびとした動きに、絵里は少しだけ安堵する。


(そうだ、皆に連絡入れないとね。2人が意識取り戻したって)


絵里はジュンジュンとリンリンの方に向き直る。
2人に笑いかけながら、絵里は皆に連絡してくるねと言って携帯を片手に病室を出る。

里沙のことは気がかりだが、思いの他普通に病室を出て行った姿を見て多分大丈夫だろうと絵里は判断した。
里沙が先生を呼んで帰ってきたら、すぐに家に帰らせればきちんと眠ってくれるに違いない。
里沙の睡眠不足の原因は、たった今里沙自身の手によって完全に取り除かれたのだから。

ともあれ、2人が意識を取り戻したことに一安心する絵里。
病院の外に出るために、階段を下りようとする絵里の視界に飛び込んできたのは。


「ちょ、ガキさん!?ねぇ、ガキさんってば、ねぇ!!
…誰か、誰か来てください!!!」


―――階段の踊り場で倒れている里沙の姿だった。

251 :名無し募集中。。。:2008/07/10(木) 22:09:17.43 0
>>244-250
更新は以上になります

252 :名無し募集中。。。:2008/07/10(木) 22:24:27.83 0
鬱乙
喫茶リゾナントに皆の笑いが戻る日は…来ますよね、ないやいさん
どんな展開であれその3の投下待ってます

253 :名無し募集中。。。:2008/07/10(木) 22:38:46.74 O
乙でした
誰一人としてがきさんの心を救ってあげられない事がツラい…
リンリンを起こした後で顔色が更に悪くなったのはきっと…

254 :名無し募集中。。。:2008/07/10(木) 23:10:16.83 0
>>251
更新乙です
この続きは鬱成分がより増すんでしょうな
でも引き寄せられる魅力があるのです



255 :名無し募集中。。。:2008/07/10(木) 23:43:41.97 0

ガキさんの薄い胸がますます薄くなりそうで、心が痛みます

256 :名無し募集中。。。:2008/07/10(木) 23:50:42.65 0
普通の保全にならまだ胸ネタも許せなくもないけど
ガキさん=胸ネタって流れももういい加減にしない?
なんの関係もない作品の感想にまで絡めるのってどうなのかと思うんだぜ
自分もちょい前にシリアル書いたときに胸ネタ返されてちょっとって思ったし

257 :名無し募集中。。。:2008/07/10(木) 23:51:40.10 0
そんなことないよ
ガキさんは胸が大きいって書けばガキさんの気も紛れるってものだ
それがたとえ嘘であっても

258 :名無し募集中。。。:2008/07/10(木) 23:53:09.45 0
ずいぶん前から言わなかっただけで胸ネタはウンザリしてたけどね


259 :名無し募集中。。。:2008/07/11(金) 00:12:22.14 0
粛清人Aの能力って念動でよかったんでしたっけ?

260 :名無し募集中。。。:2008/07/11(金) 00:16:45.07 0
>>259
能力は特に出てないと思ったけど

261 :名無し募集中。。。:2008/07/11(金) 00:37:19.19 0
ヨーヨー使いと認識

262 :名無し募集中。。。:2008/07/11(金) 00:42:54.15 0
>>260-261
あーヨーヨーがあったか!それで考えてみます
Rの能力でやらかしちゃったんで助かりました感謝です

263 :名無し募集中。。。:2008/07/11(金) 00:49:49.61 0
ないやいですレスありがとうございました

喫茶リゾナントに皆の笑いが戻る日はきますが後数回はこういう痛い展開が続きますorz
いつかはガキさんの心は救われるような展開ですが100%の救いっていうのはないかもしれない
一応の決着点は頭の中にあるけどそれで皆すっきりよかったよかったと言ってもらえるかは謎です

ちなみにその3ですが既に書き上がっています
明日の夜にでも投下して週末は後編に取りかかりたいところです
今後もよろしくお願いします

264 :名無し募集中。。。:2008/07/11(金) 01:44:13.88 0
ホゼナント
>>263
楽しみにしてます!

265 :名無し募集中。。。:2008/07/11(金) 01:51:38.84 0
ないやいさんの書く物語は個人的にすごく好きっす
メンバーの特徴とらえててうまく表現されてる感じが読んでて画が頭に浮かびますw

266 :名無し募集中。。。:2008/07/11(金) 02:38:39.76 0
真夜中のリゾナント

267 :名無し募集中。。。:2008/07/11(金) 02:53:42.85 0
お話を投下します。

【注意】
@おんめーだれだよ…って、オリジナルキャラクターが出ます。
A長いので今宵、前半の9レスを投下します。



268 :名無し募集中。。。:2008/07/11(金) 02:54:55.66 0


「愛ちゃん最近溜まっとーと?」

店の営業も終え、みんなでまったりと売れ残りをつついていたら、
れいながそう、口を開いた。ざわめく一同。
なぜか誰よりも慌てふためくガキさん。

「ち、違う!そういう意味じゃなかよ?ほら、最近開放しに行ってないっちゃろ?」
「意味わかんない!」
そう言い始めたジュンジュンを始めとする最近入ったメンバーに説明するれいな。

なんていうか、結構あーしの能力は生きる上で邪魔になる。
だから無意識に、また意識的に能力の制限を行っている。
言わば、高圧力で噴き出そうとする間歇泉に無理やり蓋をしている状態だ。

それは見えない、感じない形でストレスになってるようで
時たま全て発散しないといけなくなる。能力のほぼ全開放という形で。

結構これが厄介な代物で、知りたくないもんまで流れ込むようになってまうから
とても人のいるところで行使することじゃない
こころ酔い、なんてわからんよなー。
とにかくどっか違うとこで一日がかりでしないといけない。

一年に一回くらいすれば十分やけど、ほやの、最近はしてなかった。

「あーでも、今はだいじょぶよ。」
今は繁盛期でとてもあーしが抜けて回せるもんじゃない。


269 :名無し募集中。。。:2008/07/11(金) 02:55:39.89 0

「アイタタタタ…」
なんかお腹痛くなってきた。と、さゆ。どうしたん、大丈夫け?
そしたらさゆは隣の絵里に肘鉄をする。
「あ、あ、なんか絵里ちゃんも痛くなってちゃったなー」
その声を皮切りに皆お腹を抱え始めた。
どうしよどうしよ?食中毒?

「こんなに痛かったら明日は休まないと〜」
そう言って携帯で明日の予定の変更の連絡を各々が始めた。
あーしもそうや、保健所に電話せんと!自己申告やよ!えと…電話帳…

「なんか治るマシタ」
電話の後口々に言うメンバー。
あかんって、食中毒や、新種やって。一度治っといて後でドンや!
そう焦ってたら、ガキさんが深くため息をついた
「あんたたち、芝居がクサい」


私たちでお店はなんとかするから、愛ちゃんは自分のこと考えて、
そう言われて、やっと気付く。あーしを休ませるために、ウソを?

「お土産きたいしてまーす」
キラキラ輝くメンバーの表情。もう否定の言葉は浮かばなかった。



270 :名無し募集中。。。:2008/07/11(金) 02:56:26.92 0


能力のほとんど全てを開放すると、時計の長針が30度動いていた
軽い、体が軽い。重い鎖かたびらを脱ぎ捨てたような、そんな心地。

ここはどこだろうか。
適当に選んだ電車で突き進み、瞬間移動を繰り返し何時間もかけてここまで来た
人に会わないことはこの状態になる第一条件だ。
小さな瞬間移動を繰り返してついた、山の奥地の切り株に腰掛けている。

後ろの茂みがガサガサと揺れ始めた。
なにかの動物かな?パンダやったら面白いな…面白くはないわな…
今の状態なら何が来てもすぐ逃げられるけどの。

『ここまで来たら…誰にも見つからない』

不意に流れこんできた声にパニックになりかける。そんな、こんなところに、人?
落ち着いて感応を止めようとしたのに、
次に聞こえてきた声にその行為を中断せずにはいれなくなった。

『わたしは死ぬ…』

慌てて茂みに駆け寄り、覗くと「きゃあ」と声をあげて一人の少女がこちらを向いていた。
『な、なに?』『女の人?』『ど、どうしてこんなとこに?』
あーしは流れ込む声に少し不快な気分になる。
あれだけ時間をかけて開けた、簡単には閉めれない。


271 :名無し募集中。。。:2008/07/11(金) 02:57:47.66 0

少女はそんなあーしの顔を少し怯えながら見つめた
『なんか睨まれてる』『でも、綺麗、とても』

「あ、あの、ここいらへんの人、かな?」
あーし、迷子になってもうて…
心の声はその言い訳に少々疑問を感じたようだが、
表面上少女は同情してくれ、自身の村に案内してくれることになった
村なんてあるんやな、こんなとこに。ま、あーしも人の事は言えんがの

「あ、でも、今大事な風習の時期なので…」
たいしたお構いも、できないと思います。あまり長居も…
【風習】その言葉を発した時、少女の声は大きくなった。心の声の方だ。

 帰りたくない まだ、考えたいことがあるのに

そう聞こえてきて、あーしは弱る。
どうしたらええんやろ。聞こえすぎるのはこういう時に困る。
そのくせ後先考えず飛び出したから、このような事態になったのだ。
死ぬ気?なんて聞けるわけないし、明確に助けを求める声だったわけじゃない
とりあえず、もう少しこの子と一緒にいよう

「あーし、高橋愛。あ、えと…」
「黒田麗奈です。」



272 :名無し募集中。。。:2008/07/11(金) 02:59:10.17 0

『麗奈がかわいいねーちゃん連れてるぞ』『うわーすげえな』『しちーガールじゃね?』
『今日…か。』『かわいいそうにね…』『どうしようもない』

村に入って数人の村人の心と接したが、得られた情報は少ない
客人は珍しい。今日、麗奈は13歳の誕生日…だから何かがある。

「とりあえず、うちに来てください」
促されて質素な家に通された。

「麗奈!あんたどこ…お客さん?」
麗奈の両親が玄関に飛び出してきて、あーしを見回した。
『一体、誰なんだ』『どうしてこんな日に』
「この人、迷子になっちゃったらしくて…父さん、街まで送ってあげて。」
『…なんで今日』『早く追い出さないと』

明確に拒絶されたわけではないが、歓迎はされていない。
両親の心には、なにかはわからないがドス黒いものが渦巻いていた。
それを意識しないようにしているようだ。それは麗奈も同様に。
心の根底は揺らめくのに、表面はそれを意識しまいと必死になっている。

普段なら覗こうとはしないのだ
だが今日は違う。聞こえてしまうのだ、知ってしまったのだ


 黒田麗奈は、生まれる以前から、生け贄に選ばれていた
 そして、その役目を果たし、今日人生に幕を下ろす



273 :名無し募集中。。。:2008/07/11(金) 02:59:48.93 0

この力を持ってみて初めてわかる。
人間はいくつもの鎖に縛られている。
むしろ、その鎖がないと生きていけない。縛られていたいとさえ思っている。

この村を縛る鎖、それは風習。
生け贄と呼ばれる名のそれで、一体感を得る。形式的にも、実質的にも。
まだ日本にこのような儀式をしているところがあったのか。
自分のような人間もいるのだ、世の常識なんてないに等しい。
だから驚きというより、悲しみが勝った。

『今日、私は死ぬ。この村の為に私は死ぬ』
なんて悲しい決意だろうか。いや、それを決意と呼んで良いのか。


生きることを否定された私たちと死ぬことを望まれるこの子。


似ている気がした。助けたいと、心から思う。
でも、どうしたらいいかわからない。
ガキさんならどうした?れいなは?みんなは?

この子を助ける力はある。
手を掴んで、光になって、あの喫茶店に飛んで行けばいい。
でも…それで良いの?それが最善策?



274 :名無し募集中。。。:2008/07/11(金) 03:00:49.86 0

「…愛さん」
帰られる前にお話させて下さい。両親は麗奈のその言葉に動揺する。
すこしだけやで、そう言って彼女の部屋に入った。

「わかってるんですよね?私がこれからどうなるか…」
どうも、顔に出やすい性格だとは思っていたがまさかそれまでバレていたとは…

「逃げたくないんですか?」
「…ダメです。私が儀式に成功すれば、もうあと60年は誰も犠牲にならない
 両親も…この村で生きることができる…」
麗奈は力なく、でも真剣な目で笑った。
「わかってます、こんなの間違ってるって。」
でも、抜け出せない。その中で出来ることはこれだけなんです。

泣かないで下さい。そう言われて慌てる。
なんやの、涙。あかんて。この子が、この子がホントは泣きたいのに。

「代わりに泣いて下さってるんですね…」
ありがとう、そう言われて思わず麗奈を抱きしめた。
電気でも流れるように、夥しい量の感情が流れ込む。



あーしはその全てを受け止めた。悲しみも恐怖も全部全部。




275 :名無し募集中。。。:2008/07/11(金) 03:02:04.25 0

「また、良かったら来て下さいね」
運転席の麗奈の父は、囁くように、心無くそう言った。
ああ、むしゃくしゃする。この親父をぶん殴ってやりたい。娘一人助けられないのか
それをしないのは、彼の心の声もまた悲しみに満ち溢れているから

車から降りると、見たことも無い駅だった。
彼はあーしが帰るのを見届けようとしたが、それを断る
「一秒でも長く、娘さんといてあげて下さい」
そう言うと、彼は強く拳を握り、車に乗り込んだ。

なんだか酷く虚しい気持ちになって、無人の駅を見回す。
そこに飾られた、一枚の仮面。神の遣いを模したとされる、それ。
彼が滝つぼに落ちた生け贄を神の御許に運ぶそうだ。
60年に一人、滝つぼに女を求める神とは、どのようなものか。

家族とは、親とはなんなのだろう。

親。自分には親はない。あの手紙によれば、組織から逃がす為に命をかけてくれた。
それなのに記憶を探っても、何の思い出も出てこない。
いないことに悲しみはないが、記憶の無いことに悲しみを覚える日はある

家族。その言葉を考えた時に浮かぶのは、リゾナンターの面々。
一人ひとりの顔を思い返して、れいなのところにきた時、先ほどの麗奈の顔とだぶった。


276 :名無し募集中。。。:2008/07/11(金) 03:02:58.87 0

そうか、あの子は、初めて逢った時のれいなに似ている。
もちろん、あの子はれいなみたいに攻撃的じゃない。
でも、目に見えない苦しみを抱えながら、それをごまかして生きていた。
悲しみを表現して泣き叫ぶこともせず、表面では普通を装って生きる。

自分の体に溢れた、彼女の本心。




      死にたくない。




酷く不快な気持ちになって目を瞑った。
心の中が凝り固まって、息苦しい。

自分を乗せる電車はすぐそこまで迫ってきた。
あれに乗れば、いや、あるいは乗らずとも自分は帰れる。あったかいみんなのもとへ。


「あーし、何やってんのやろ…ほーやん、今日はストレス発散にきたんやで」




277 :名無し募集中。。。:2008/07/11(金) 03:05:50.37 0

以上>>268-276 
これにて前半です。
後半も近々投下させて頂きます。


278 :名無し募集中。。。:2008/07/11(金) 03:07:03.12 0
どわぁぁぁぁぁぁ
激しく待ってるから

279 :名無し募集中。。。:2008/07/11(金) 04:33:48.41 0


280 :名無し募集中。。。:2008/07/11(金) 05:18:35.70 0
wktk

281 :名無し募集中。。。:2008/07/11(金) 07:13:11.25 0
おはようのホゼナント
>>277さんの続きwktk

282 :名無し募集中。。。:2008/07/11(金) 08:11:59.21 O
おはようリゾナンター!

283 :名無し募集中。。。:2008/07/11(金) 08:29:38.14 0
うわぁぁぁ 乙です これは新しい
話のシリアス具合に似合わず麗奈ちゃんの服装が
どうしてもどピンク&ショーパンでイメージされるw


284 :DDダイナマイト ◆DDD.J.l5nQ :2008/07/11(金) 08:38:06.91 O
ここそういうスレになってたんだw

285 :名無し募集中。。。:2008/07/11(金) 09:49:19.75 O
続きが気になるぅぅぅ

286 :名無し募集中。。。:2008/07/11(金) 11:15:17.70 0
ホゼナント

287 :名無し募集中。。。:2008/07/11(金) 12:16:43.88 0
うええおええ丼1丁

288 :名無し募集中。。。:2008/07/11(金) 12:17:30.82 0
愛さんの内面が描かれるのが楽しみです

閉鎖的な村って舞台設定がうまいなあと思います
そこに舞台を持っていくための話も

289 :名無し募集中。。。:2008/07/11(金) 12:54:42.70 0
うなぎやに入ってマラカイトグリーンと叫ぶ

290 :名無し募集中。。。:2008/07/11(金) 13:01:02.40 0
やっと書けたー・・・けど他の方の投稿がしばらく多そうだからもう少し推敲してみようかな

291 :名無し募集中。。。:2008/07/11(金) 14:42:27.41 O
そんなこと言わずに投下しちゃってよw

292 :名無し募集中。。。::2008/07/11(金) 15:59:05.32 0
昼寝前のほぜなんとzzz

293 :名無し募集中。。。:2008/07/11(金) 16:07:38.94 0
>>277です
みなさんありがとうございます。
近々とか書きましたが、近々っていつよ!?って感じですね…
結構先になりそうですスミマセン

どっちにしろホゼナントタイムを狙いますから
>>290様私のことはお気になさらないで下さい。楽しみにまってます!

294 :名無し募集中。。。:2008/07/11(金) 16:50:47.40 0
ttp://musume-rakuen.sakura.ne.jp/pallet05/imgdir/4221.jpg

295 :名無し募集中。。。:2008/07/11(金) 17:47:20.18 0
>>291>>293
ありがとうございます
では仕事中の合間をぬってこっそりw


以前に[Darkness](7)338 『未来はこの手の中に ―SIDE Darkness―』を書いた者です
続編として あまりにも素敵な[Darkness](9)803(圭織が未来を救う話)を他の作者様に書いていただいたわけですが
今度はこちらがその作品に逆リゾナントをさせていただきました

長すぎてカットしたとあとがきで書かれていたシーンを 勝手に考えて書いたものになっています
おそらく元の作者様の書いておられたものとは全く違ったものになっているかとは思いますが・・・
それ故 せめてもの配慮に圭織の視点ではなく愛佳の視点から書いてあります

[Gaki-Aika](3)188 『幽霊ビルと“未来”』
[Mitsui]  (5)479 『未来はこの手の中に』
[Darkness] (7)338 『未来はこの手の中に ―SIDE Darkness―』
[Darkness] (9)803 『タイトル未定』

・・・とリンクする内容になっていますので 既読の方は思い出しながら読んでいただけるとありがたいです

11レス分あるのですが・・・規制はどうなんでしょうね
万一途中で引っかかったらしたらばヘルプを願いたく思います

296 :名無し募集中。。。:2008/07/11(金) 17:47:55.88 0
――― ・・・・・・!?


喫茶「リゾナント」のテーブル席で、いつものようにノートを広げて勉強していた光井愛佳は、たった今頭の中をよぎったビジョンに驚いて、ペンを走らせていた手を止めた。

手元の注意がおろそかになったことで、ノートには Pn= と書かれた後、不規則な線が引かれる。
だが、愛佳の意識はもう数式からは離れていた。
そんなことに構っている場合ではなかったから。


「今の人は・・・」

思わず口に出して呟くと、カウンター席の向こうで座って本を読んでいた高橋愛が顔を上げた。

「んー?何か“視え”たん?」
「あ、はい。あの・・・」


 田中れいなが休みを取って遠出しており、そのこともあって今日は臨時休業している喫茶「リゾナント」。
 入り口のドアにはその旨を書いた紙が貼られ、「CLOSED」の札が掛けられている。

 ふとそのドアが開き、来客を知らせるベルが静かな店内に鳴り響く。
 今日も朝から降っている雨が地面を叩く音が、それに続いて聞こえてくる。

 それらの音をバックに立っているのは一人の長身の女性。
 自分と同じく“未来”を“視る”ことのできる、黒く深い瞳が印象的な・・・


愛佳が、つい今しがた“視た”そのビジョンを愛に伝えようとしたとき、ドアの外に気配がした。

297 :名無し募集中。。。:2008/07/11(金) 17:48:40.64 0

静かに開かれるドア。
店内に響くベルの音。
雨音。
そして・・・


愛佳がほんの少し前に“視た”光景が、今また目の前にあった。
かつて、例の幽霊ビルの件のときに出遭った長身の予知能力者が、雨のそぼ降る街並みを背景にして悠然と立っているその光景が。


「今日、お店お休みみたいだけどちょっといいかしら?」


意外に礼儀正しく、でも限りなく無愛想にそう訊ねる長身の女に対し、愛はやや警戒と困惑の表情を浮かべながらも頷いた。
ガードされているらしいその心は覗けなかったが、敵意や害意は不思議と全く感じられなかったから。

「ありがと。・・・心配しなくていいわよ。今日は組織とは関わりなく個人的な用事で来ただけだから」
「個人的な用事?」
「そ。ちょっとこの子と話がしたくて」

静かにドアを閉め、傘立てに傘を入れた女は、テーブル席で固まったままの愛佳に視線を移した。
愛佳の肩がビクッと動いたのを見て、女はほんの微かに表情を動かした。


「心配しなくていいって言ってるのに。・・・同席させてもらってもいい?」
「あ・・・・・・はい、どうぞ」

頷きを返し、愛佳は慌ててテーブルの上に広げられた教科書やノートを片付け始める。
その向かい側の席に歩み寄った女は、愛佳の手でテーブルの端に移動された教科書に目を向けながら呟くように言った。

298 :名無し募集中。。。:2008/07/11(金) 17:49:09.44 0

「確率・・・か。箱の中に入ってる赤い玉6個と白い玉3個を取り出すとき・・・とかいうやつでしょ?バカバカしい問題よね。意味があるとは思えない」
「はい、まあ・・・そうですね」

向かいの席に着く女に対し、愛佳は曖昧に頷いた。
一般的な意味で言っているのか、予知能力者だからこその言葉なのか・・・それとも何かそれ以上の意味があるのか分からなかったから。


「何か飲みますか?」

気付くと、すぐ隣に愛が立っていて愛佳は驚いた。


「そんなに慌てて飛んでこなくても大丈夫って言ってるのに。この子がびっくりしてるわよ」

表情一つ変えずにそう言う女に対し、愛も真顔で答える。

「カウンターまわってくるの結構面倒なんで。日頃はできんからこんなときくらいと思って」


(この人らどっちもどこまで本気か分からへんから心臓に悪いわ・・・)

緊張感で既に疲労してきている愛佳は、一人胸の中でそう呟いた。


「じゃブレンドコーヒーを1つ。・・・あ、この子の分も。もう随分冷めてるみたいだから」

愛佳の前に置かれた飲みかけのカップを示しながら、女はそう言ってメニューを置く。

「承知しました」

愛は再び瞬間移動でカウンターの向こうに戻り、コーヒーを淹れる準備を始めた。

299 :名無し募集中。。。:2008/07/11(金) 17:49:38.31 0

しばらく気詰まりな沈黙の中、サイフォンの音だけが店内に響く。

(高橋さん、間違えて普段も注文のとき瞬間移動しはらへんか心配やな・・・)
(話てなんやろ・・・やっぱり予知能力に関することやろか)
(あーコーヒーのええ匂いがしてきた)

耐え切れない緊張感の中、愛佳の思考は視線とともに色んなところに飛んだ。
それとは対照的に、向かいに座る女の視線は一点を・・・どこか遠い世界の映像を見ているかのように動かない。

(なんかまたどっか遠いとこ見てはる感じやなあ・・・“未来”やろか)

思わずまじまじとその目を見ていると、遠くに行っていた視線が愛佳の顔に焦点を結んだ。


「光井さん・・・って言ったわよね。あなた・・・最近何か大きな予知を“視た”?同じ予知を繰り返して・・・とか」

突然目が合ったことにうろたえていた愛佳は、質問の意味が一瞬分からずに首を傾げた。


「大きな予知?繰り返して?それはどういう・・・」
「見てないか。まあそうでしょうね。いえ、だったらいいんだけど。やっぱりあたしだけの問題ってわけだ」

最後は呟くようにして言うと、女は再び口をつぐんだ。


「お待たせしました」

ちょうどそこに、湯気と香りの立ち上るカップを載せたトレイを持った愛がやってきた。
今回ばかりは普通にカウンターを迂回して。

300 :名無し募集中。。。:2008/07/11(金) 17:50:07.90 0

「いい香りね。あ、ちなみにあたしの名前も“カオリ”って言うの。土二つの圭に織る」
「圭織さん・・・ですか」
「“羽織り”みたいに発音しないでほしいの。そうね“タオル”を言うときの発音で」
「タ・・・タオル?えっと、カオリさん・・・でええんでしょうか?」

本当にどこまで本気か分からないと思いながら、愛佳はその名を呼んだ。


「ま、そんな感じ。ところで・・・本題に入らせてもらいたいんだけど」
「はい」
「いつだったか、あたしがあなたのこと殺そうとしたの覚えてる?」
「・・・そら・・・まあ」

覚えているかも何もないものだ。

いったん言葉を切って無表情にカップを口に運ぶ圭織を見ていると、あのときの恐怖が改めてよみがえってくる。

瓦礫の下敷きになり、血まみれになって息絶えている自分のビジョン。
それは結局自身の予知能力によるものではなかったが、あんな映像はできれば二度と見たくはない。


「あなたはあのとき何を思って里沙を助けたの?助ければ自分が死ぬと分かっていて」
「何をって言われましても・・・」

301 :名無し募集中。。。:2008/07/11(金) 17:50:35.97 0

あのとき――

愛佳は崩れ落ちる瓦礫の下敷きになりかけた新垣里沙を突き飛ばし、その身代わりとなった。
“予知”の中で“視た”ように、それが自分の死を意味することを知りながら。
無我夢中だったとはいえ、我ながらあんなことがよくできたと思う。

・・・でも、同じ場面に行き逢ったならば自分はきっと同じ行動を取るに違いない。
そんな思いもあった。


「何ていうか・・・『私しか今の新垣さんを助けられる人はおらん』って思ったんです」

愛佳は、あのときのことを思い出しながらゆっくりと語った。

少し離れた席に座って話を聞いている愛がかつて自分に言ってくれた、「明日を知ってるのはあなただけ。自分で変えるんだよ」という言葉。
その言葉について自分なりに色々と考えてみたこと。
そして自分のこのチカラで――ずっと忌むべきものでしかなかったこのチカラで、誰かを救えるかもしれないと思えるようになったこと。
でも、もしかしたらそれは未来を好き勝手に弄ぶ行為であり、そんなことが本当に許されるのかと懊悩したこと。

「そやけど・・・とにかくここで新垣さんを助けな、一生後悔しながら生きていかなあかん・・・って思たんです」
「自分の命を犠牲にしても?自分が死んじゃったら後悔も何もないじゃない」

時折カップに口を付けながらしばらく黙って話を聞いていた圭織が口を挟む。

302 :名無し募集中。。。:2008/07/11(金) 17:51:05.10 0

「確かにそうですけど・・・でもここで“未来”を変えられへんかったら自分も変えられへんと思たんです」
「つまり、“変われなかった自分”が“変えられなかった未来”の中を生きていても意味がない・・・と?」
「それは自分でもよう分かりませんけど・・・とにかく最初に言うたように『私しか今の新垣さんを助けられる人はおらん』って思たのが全てなんかもしれません」
「『私しかいない』・・・か。なるほどね。神にも変えられない“未来”を自分だけが変えられる・・・か」

ひとり言のようにそう呟く圭織に、愛佳は「それは違う」と言いかけた。

「未来をも自由に選べるこの能力は神そのもの」
あのとき、圭織が未来予知の能力をそんな風に表現していたのを思い出す。

自分たちは決して神なんかではない。
ましてや神を超える存在なんかではなおさらない。
一人の人間に過ぎない。

だが、口を開きかけた愛佳はその言葉を飲み込んだ。
言っても無駄だと思ったわけではない。
一瞬、頭の中を“未来”のビジョンがよぎったからだった。


 薄暗く、広々としたどこかの廃墟の中。
 天井から射し込む一条の光の下、椅子に座り、机に向かって作業をしている圭織。
 色鉛筆を持ち、机の上の画用紙に絵を描く圭織のその表情は、穏やかで・・・美しい・・・


「あなたはあのとき言ったわね」

圭織の声で愛佳は我に返る。

303 :名無し募集中。。。:2008/07/11(金) 17:51:33.29 0

「『自分の意志で選んだと思った“未来”も、元々選ぶようにできているだけの話だ』って」
「はい、言いました。私はそう思います。今でも」

愛佳はキッパリと頷き、言った。

“未来”を“視た”自分が行動することにきっと意味があるのだと。
その意味で、自分たちは未来に「選ばれた人間」であると思うと。


「なるほど。・・・で、選ばれた人間たるあなたは“未来”を変えるためならば、自分が犠牲になると分かっていてもその行動を取るわけだ」
「それは・・・・・・はい、それが必要なことならば」
「低レベルな思考ね、相変わらず」

突然立ち上がった圭織を、愛佳は驚いて見上げた。

「“未来”のために自分を犠牲にするなんて浅慮もいいところ。あなたの・・・・・・まあいいわ。ごちそうさま。おいくらかしら?」

何かを言いかけてやめた圭織は、愛の方に目をやると何事もなかったかのようにそう訊ねた。


「いえ、お代はええです。今日は休みやし」
「・・・そ。じゃあお言葉に甘えようかしら。おいしいコーヒーだったわ。ごちそうさま」

そう言うと、圭織はもう愛佳の方を見ようともせずに出口に向かった。

304 :名無し募集中。。。:2008/07/11(金) 18:02:35.77 0
カランカラ〜ン

ドアが開き、その上部に取り付けられたベルが音を立てる。

「さようなら。もう二度と出会う事もないでしょう」

振り返りもせずにそう言うと、圭織は小降りになった雨の中へ足を踏み出した。
背筋を伸ばした独特の姿勢で、手には畳んだままの傘を持って。


ドアが閉まり、喫茶「リゾナント」には再び静寂が訪れた。

テーブルの上に残されたカップをぼんやりと眺めながら、愛佳は考えていた。
唐突に現れ、唐突に去っていったあの長身の予知能力者が残した言葉の意味を。
そして先ほど一瞬見えたビジョンの意味を。


「高橋さん・・・あの人の・・・圭織さんの心の声は聞こえました?」

カップを片付けに来た愛にそう訊ねてみたが、愛はゆっくりと首を横に振った。

「聞こえんかった。やけど・・・あのとき言うのをやめた言葉は分かる気がする。多分あっしが言いたかったことと同じやから」
「高橋さんと・・・?・・・・・・そうですか。なんか私にも・・・分かった気がします」

自分の前に置かれたカップをようやく口に運びながら、愛佳はそう呟いた。

305 :名無し募集中。。。:2008/07/11(金) 18:03:19.37 0

圭織は・・・もしかするとこう言いたかったのではないだろうか。

あなたの犠牲の上に築かれた“未来”を、残された者が喜ぶと思うのか。
それはただの自己満足に過ぎない。
本当に自分が未来に選ばれた人間だと思うのならば、安易な自己犠牲の道を選ぶべきではない・・・と。


だがそれと同時に、愛佳には他ならぬ圭織が今からその道を往こうとしているように思えてならなかった。
去り際の圭織の言葉と、その決然とした後ろ姿がそれを何よりも物語っているように。

「神にも変えられない“未来”を自分だけが変えられる・・・」

呟くように圭織がそう言った際に浮かんだあのビジョン。
あの“未来”の映像が意味するのは・・・・・・

表情らしい表情を浮かべているのを見たことがない圭織が、あのビジョンの中では優しく穏やかに微笑んでいた。
その様は息を飲むほどに美しく、射し込む光と相まって神々しさすら感じさせたが、同時に掻き消えそうな儚さも併せ持っていた。

「何か大きな予知を繰り返して“視て”いるか」

先ほど、圭織は愛佳にそう訊ねた。
おそらく、圭織には何らかの大きな予知が繰り返し“視え”ているのだろう。
もしかすると一人で抱え込むには大きすぎる“未来”のビジョンが。

だから圭織は同じ力を持つ自分のところへやってきた。
苦しみを共有できるかもしれないと考えたのか、他に理由があるのかは分からない。
とにかく、圭織は何かを求めて自分に会いに来たのだ。
そして、あの会話の中で自らの往くべき道を決めたのではないだろうか。
たった一人でその道を往くことを。


306 :名無し募集中。。。:2008/07/11(金) 18:04:01.92 0

愛佳は思わず立ち上がり、入り口のドアへと走った。


カランカランカラ〜ン

ドアの勢いに合わせ、ベルが激しく打ち鳴らされる。

開け放たれたドアの向こうには雨に濡れた街並みが見える。
だが、その中に圭織の姿はもうなかった。


ただ・・・空を覆っていた雲にようやくできた切れ間から射し込む日の光が、先ほど“視た”ビジョンの中の圭織を思わせた。

満足そうな・・・安らかな微笑みを浮かべた圭織の姿を。




307 :名無し募集中。。。:2008/07/11(金) 18:07:08.60 0
作者さんのお言葉:
以上です
この後どなたかが直に貼っていただけるならば>>296-306ということになります
申し訳ありません

あとがき(言い訳)をまた近いうちに書きたいと思います

さるさんになられたとのことでアク禁スレより途中から代理投下致しました


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