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【とらドラ!】大河×竜児【ワクワク妄想】Vol11

1 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/16(火) 19:00:59 ID:oIRPRiAQ
ここは とらドラ! の主人公、逢坂大河と高須竜児のカップリングについて様々な妄想をするスレです。
どんなネタでも構いません。大河と竜児の二人のラブラブっぷりを勝手に想像して勝手に語って下さい。
自作のオリジナルストーリーを語るもよし、妄想シチュエーションで悶えるもよし、何でもOKです。
次スレは>>970が立ててください。 もしくは容量が480KBに近づいたら。
    / _         ヽ、
   /二 - ニ=-     ヽ`
  ′           、   ',
  ',     /`l  / , \_/ |
  ∧    〈 ∨ ∨ ヽ冫l∨
    ',   /`|  u     ヽ
    ', /          /
    /  ̄\   、 -= /                   __
  / ̄\  `ヽ、≧ー                    _  /. : : .`ヽ、
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/ ==',∧     ̄ ∧ 、\〉∨|         /.: : :′. : : : : : : : . 「∨ / / ヘ
     ',∧       | >  /│        /: :∧! : : : :∧ : : : : | ヽ ' ∠
      ',∧      |、 \   〉 、_       (: :/ ,ニ、: : :ィ ,ニ=、 : : 〉  ,.イ´
      ',∧      |′   ∨ ///> 、  Y: '仆〉\| '仆リヽ:|\_|: :|
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まとめサイト
ttp://tigerxdragon.web.fc2.com/

前スレ
【とらドラ!】大河×竜児【クネクネ妄想】Vol10
http://changi.2ch.net/test/read.cgi/anichara2/1244280781/

過去スレ
【とらドラ!】大河×竜児【ラブラブ妄想】(1スレ目)
http://changi.2ch.net/test/read.cgi/anichara2/1231122796/
【とらドラ!】大河×竜児【ニヤニヤ妄想】(2スレ目)
http://changi.2ch.net/test/read.cgi/anichara2/1234443246/
【とらドラ!】大河×竜児【デレデレ妄想】(3スレ目)
http://changi.2ch.net/test/read.cgi/anichara2/1236695653/
【とらドラ!】大河×竜児【イチャイチャ妄想】Vol4
http://changi.2ch.net/test/read.cgi/anichara2/1237819701/
【とらドラ!】大河×竜児【ベタベタ妄想】Vol5
http://changi.2ch.net/test/read.cgi/anichara2/1238865504/
【とらドラ!】大河×竜児【スキスキ妄想】Vol6
http://changi.2ch.net/test/read.cgi/anichara2/1240317270/
【とらドラ!】大河×竜児【ドキドキ妄想】Vol7
http://changi.2ch.net/test/read.cgi/anichara2/1241386432/
【とらドラ!】大河×竜児【アツアツ妄想】Vol8
http://changi.2ch.net/test/read.cgi/anichara2/1242374673/
【とらドラ!】大河×竜児【フワフワ妄想】Vol9
http://changi.2ch.net/test/read.cgi/anichara2/1243354181/

2 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/16(火) 19:01:11 ID:oIRPRiAQ
【※CAUTION※超重要事項!※CAUTION※】

非エロ(ギシアンレベルまで)はここに投下

ガチエロは避難所に投稿、ここへは告知誘導のみ

アク禁に巻き込まれたなど直接投下できなかった
非エロ作品の代理投稿は作者が望んだ場合に可

※避難所はまとめサイトにあります

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3 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/16(火) 19:01:14 ID:oIRPRiAQ
まとめサイトより

Q、1話の机が吹っ飛ぶシーンどういうこと?超能力?
A、ちがいます。ラブレターを鞄に入れてたら人が来たので、ロッカー隠れようとして凄い勢いで移動したんです。

Q、とらドラ!ってどんな作品なの?
A、とらドラ!は高校生特有の『思春期』という限られたひとときの中、
 友達と過ごしながら楽しいと感じたり、ある時は落ち込んだり、
 またある時は恋に悩んだりしながら、毎日を過ごしていくという作品です。
 (雑誌インタビューより)

Q、何クールですか?
A、2クール25話(DVD8巻構成)です。

Q、会長とあーみんの区別がつきません。
A、川嶋亜美(あーみん・ばかちー):前髪が朝倉風、ややたれ目、胸がおおきい、モデル
  http://www.tv-tokyo.co.jp/contents/toradora/images/chara/ami.gif
  狩野すみれ(会長・兄貴):前髪ストレート、ややつり目
  http://www1.atwiki.jp/toradora?cmd=upload&act=open&pageid=19&file=up49532.jpg

【一目でわかるとらドラ!一話】
@猛獣が襲い掛かってきた
Aお腹がすいていたのでご飯をあげた
B「気に入った。これからも飯つくってくれ、毛づくろいとかも頼むわ」
C襲われそうだし、ほっといたら死にそうなので、しぶしぶ飼うことに
Dご飯あげたら、ちょっと尻尾ふった ←今ここ
実際は竜児を犬扱いしている大河こそが
飼われている側っていうのが面白い

とらドラ! まとめwiki
http://www1.atwiki.jp/toradora/
とらドラ! AA保管庫(仮)
http://monabase.net/toradora


4 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/16(火) 19:01:40 ID:oIRPRiAQ
この板の設定

1レスあたり最大4096バイトで改行は60行まで可能
半角で4096文字・全角で2048文字です

5 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/16(火) 19:45:14 ID:bf+1d30J
>>1
(^ω^)乙 これは乙じゃなくてなんたらかんたらお

6 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/16(火) 19:45:29 ID:bf+1d30J
2年後はあの二人どうなってるかお?

  /二)
  / ^^^    ¶
 ‖ ('ω`)_¶/|
 ‖/しし ) _/亅/|
 ‖|二二Π/ )//
/(_|≡≡|(_)//
匚二二二二二]/



  相変わらずラブラブイチャイチャだったお

   ( 'ω`)
 ≡ ( っ¶¶
≡ (ニ二二二ニ)

7 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/16(火) 19:56:45 ID:B2Lv4Jk7
40年後はあの二人どうなってるかお?

  /二)
  / ^^^    ¶
 ‖ ('ω`)_¶/|
 ‖/しし ) _/亅/|
 ‖|二二Π/ )//
/(_|≡≡|(_)//
匚二二二二二]/



  40年後にもチャーミーグリーンってあったんだ

   ( 'ω`)
 ≡ ( っ¶¶
≡ (ニ二二二ニ)

8 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/17(水) 08:32:19 ID:OJB3vZ4n
            _, :‐-_、
          '"´ : : `: : :⌒ヽ、
        /: : : /: : : : : : : : :丶:\
      /: / : : {: : : : :ヽ: : \: : ヽ':、
      ,': /: {: : :ト、: : : : }: : : :}l :l: !
      |: l: : :|\:| ヽl\|\/l:| :l: |
      |: l : T≧心、_  ィ匕≦T: : :l: |
      |: l ヽ代i::ソ    弋i:ソ/ : /小
      |:人: :ゝ ー      ー 厶イ : | ヽ
       j: : :ヽ >  __⌒__ ,.イ : !: : : ト、:丶
.     /: : /: : :l:〃^く〈〉>`ヽ: : :|: : :│ 〉: 〉
     /: : /|: : : |i{ >┴rく }i : |: : : ∨: /
.    /: : / .|: : : |:∨   _|人/: :│: : : : :/
   〈: : 〈 /: : :.:|:/`ー≦ァー'{: : ∧ : : : 〈
.   \ ∨: : : 〃7\_/\∧: ': : \: : : \
    ∠:_:_:_: ノ└L,___」L斗ュヘ : : : /: : : /
      r‐': :_:_:/:::::/  ヽ:::::∨{:_:.〈⌒>: 〉
         //      | |
        // Λ_Λ | |
        | |( ´Д`)// <新すれ記念だ!大河ぶつけんぞ!
        \      |
          |   /
         /   /
     __  |   |  __
     \   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄   \
     ||\            \
     ||\|| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄||
     ||  || ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄||
        .||             . ||


9 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/17(水) 08:33:05 ID:OJB3vZ4n
                        ______
                        \        \
     _, -、                  |,.\        \
.  〃´ ^⌒ヽ               /   \        \
.  i{ /{八人}i              /    ,. i \_______\
  八ハ#゚ 、゚ノハ  パンパン       |    /.| |\||_______||~
  ノノ ノ)iてと八    ..         | .|   | | |  ||          ||
 ( (く/_j」〉ノ )   .  _./⌒..───' | / | | .||          ||
     (_ハ_)     ..  __/⌒ 二二ニニ ノ  U ||        ||

10 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/17(水) 22:09:55 ID:0F1Zr/75
前スレ埋まった?+新スレおめでとう記念!


「ふふふ……かーわいぃ」
「キャッキャッ!ダーー」

「よう大河!調子はどうだ?」
「あ!竜児!お仕事お疲れさま!もう大分良いみたいよ」
「そうか!おーよちよち元気にしてましたかー?パーパでーちゅよー」
「プッ……あんたの顔でやると気持ち悪いわ」
「なんだよー。大丈夫だよなー?」
「ダーー」
「ほれみろ!親の顔は怖くないんだよ!」
「……はいはい」


「しっかしホントかわいいなー。目つきなんて大河そっくりだ!綺麗な目だよ」
「アンタに似なくて一安心ね」
「ホントになー」
「いや……ちょっとは否定しなさいよ」
「いやー俺はこの目でいっぱい損してきたからな。この子にはそんな思いさせたくねぇよ」
「りゅうじ……」

「……私はりゅうじの目も大好きよ?」
「大河……」
「ね、りゅうじ?」
「ん?どうした?」
「この子がいくらかわいくてもー」
「私の事もちゃんと可愛がってね?」ニコッ

「……もちろんだよ、大河」

「ダーーー!!」



高須家の将来は、ひとまず安泰なようです。

11 : ◆QHsKY7H.TY :2009/06/17(水) 22:12:57 ID:Fylc4Bf5
>>1乙です。
前スレ綺麗に埋まりましたね。
最後にまた感想を頂き本当にありがとうございます。
実は次回作のネタはすでにあったりします。
このトリップを使うとは限りませんが。
さて、まとめ人様、前スレの最終回の最後が、そういうふ『う』に、と『う』が抜けていました。
折角の良いシーンなのでまとめる時に直して頂けると嬉しいです。
しかしおかしいなー。投下前に見直すと大丈夫なのに、投下後に見直すとミスが結構あるんだもんなー。

12 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/17(水) 22:16:54 ID:j8ekd2hi
>>11楽しみにしています

13 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/17(水) 22:34:46 ID:jiPpJSSD
>>11
トリップあるからまとめるの難しいってことは無い
逆に何スレもまたぐ場合だとトリップ無いと抽出が難しい

14 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/17(水) 22:42:47 ID:ydwQm+3S
つか、一度に投稿しきれない作品は、まとめ人さんの負荷を減らすためにトリップを付けるべき。

15 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/17(水) 23:01:30 ID:2m/PdrVi
                 __/: : : /: : : : ⌒丶 : : : \
                厶/⌒: : : : : : : : : : : \: : : :ヽ
                    /: : ′ : : : : : : : : \: : : :丶: : : :.
               |: : :{: : : : : : : : : : : : :丶: : : : : : : :、
               | : : '; : : : : : : : : : : : : : ヽ: : : :ヽ: : '、
               |: : :l:ヽ : : : { : : : /\ : :ハ : : :│: : :、
              │:八:厶:\:丶:∨/斗 ∨: : l: :| : : : ヽ、
                   |: : :.ヽ代芍\>弋以 _}: : }!:│:丶 : : \
                 N : : ∧`ー     ー'´厶: :八│: : 丶: : : :\
                ヽ: 、 =-       ィ': :∠j 厂 |: : 丶: : : :.\
                   \_: :> ` _, < /⌒ヽ ̄  ̄} : 丶 : : : : \            
                    |: : i:/フ / >|   ∨ \{: : : : : : : : : : :)         とっても>>1乙ね!
                    レヘく   / (: :|    ,∨  \: : : \ : : /            
                   {  У´)、 ):|   V \   ヽ: : : :) (           さあどんどん妄想しなさい
                     {_/   ニ〉(:ハ|   :|   }    〉: :/: : : \
                   /(:{  rく  │  l  │    /: :人 : : : : :\
                    ( : :い 〈  \. j   l:   |    ,′/: : 丶 : : : : :\
                   }_:人:} 丶  `|  ,'    l    { : : : : : :ノ : : : : : : :)
                      ノ:|  }〉、 '  /     |    | : : : : ´ : : : :/: :/
                    /:八  / \__,/    |  \|: :}: : : : : : :人:( _)、
                     (: : : :(`7 |   |     |   ∨ : /: : : : :\`ー―'
                      ̄)ノ |  |  │     |  /: / : : 人:_:ノ
                     / ∠|  l   八i     | (: : :∧ : : /
                       __/ ∧ |  \   丶 \:⌒\(
                   -─<∧ | l| |  / ̄\ ∨ }/⌒ \
              _.  -‐ ´       \∨_」ニ=<___,   〉 ∨     \
           /       _. -‐   ̄\       /   ∨       }
          {    -‐ ´        \___/     ∨      /
           > ´                        \,    ∧
          /   '´ ̄ ̄ ̄ `丶、            _ _ノ}  //
            {             丶、__    -―/  \ 〈  /
          ヽ_                  ̄ ̄ ̄     `ー</^)、
             ̄  ー--  ...____...  -----   .._      ∨ _)
                                     ̄ ̄ ̄ ̄


16 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/17(水) 23:28:30 ID:jiPpJSSD
           /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :\
          /: : : : : : : : : : : : : : : : ヽ: : : : : : : : : : : : : : _\
          /,.-'": : : : : : : : :,イ: :::: : : ヽ: : : : : : : : : : : : : ::|`ヽ
           / : : : : : : : : : :/:/ | ::ト、:|: : |::、: : : : : :|: : : |: : : :ヽ
          /: : : :,i: : : : : :/|/`ヽ:::| ヽ!、::|::::ヽ!:: : :/:: : ::|: : : : ::';
          |: : : ::::|: : : : :/_/二ニミ、=-::|,.、:::|::: :/|::/|:/|:: : : :|、:';
          |: : :_:|:::: : :/〈   ・ ヾ   ヽハ:/彡-、 | : : ::| ヽ!
        /: :/-、 |:::::: リ   ̄ ̄ ̄`      ´ ・ ノ |::: ::|: |
        |:: :| i ヽ|::ト、:|   从从        ̄`   リ:::: |: |
        |ハ::| ヽ}ヾヽ!           ゝ 从从 彡::/ヽ! 妄想…妄想…
        | ノ::ヽ {    u               |:::/    うわぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!
         |::::::::|`ー,                  ∧(
         |:ハ::::|  ';   u             /
           |:::|  ヽ、    `ー==ニ二フ  /
           |::,|    `ヽ、             /
           |/|!      ``ヽ、       /
         ,.-━┷==、      `ヽ、_/
         |::::::::::::::::::::::::::: ̄``ー┐   |、___
         |:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::!    |::|::::::::::::::|

17 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/17(水) 23:44:24 ID:TMpsG+pM
>>1乙!

>>10触発ネタ

「ふむ、成長するにつれて俺達に似てる所が見えてきたな」
「そうかしら、例えばどんな所?」
「目付きは大河で口元も大河似。あと髪もだな」
「ちょっと待ってよ、竜児似な所は無いわけ?」
「多分似てるとしたら俺を怖がらない辺り中身だろう」
「おぉー、絶世の美少女で家事も洗濯も料理も得意って無敵じゃない!?」
「そうだな、ちゃんと躾をしたら無双かもしれん。でもやっぱり…」
「「俺達(私達)の子供ならどんな子でも可愛いに違いないんだけどな(ね)!」」


「でも実の所、全てのパーツが逆だったらと思うと…ううっ…」
「大丈夫でちゅよー」
「ダーーー!」


☆御愛読ありがとうございました!
名無し先生の次回作にご期待下さい!!

18 :【 - た い が - 】 00 :2009/06/18(木) 00:12:40 ID:DCMJ3qZW

こんばんは。

前スレ生めネタから母な流れになってる気がするので、
それに乗せてもらう形で新作投下します。

ほのぼの?ストーリーの予定ですのでご安心下さい。
設定上イチャイチャする事はあると思いますが、
そこらへんは空気読んでルールは厳守致します。

というわけで、次レスより投下します。


19 :【 - た い が - 】 01 ◆askgvpoGB. :2009/06/18(木) 00:14:37 ID:DCMJ3qZW



――――え?


「………………が……さん……」

「…………た……が……さん……」


――――何? なんて言ったの?


「……す……たいが……さん?」


「高須大河さん? 大河さん? 聞いてますか?」


世界に音が戻ってくる。声が聞こえてくる。何か呼ばれてるわね……
誰? このハゲオヤジは……あっ、そうだ先生だ。

「はっ、はい! 聞いてます。ご、ごめんなさい……」
「いいえ、大丈夫ですよ。よくあることですからね」

先生は今なんて言ったんだろう?

「おめでとうございます」
「――っ!? はい……あの、それって……?」

「ご懐妊です。といっても、まだ着床してそれほど経っていませんが」
「…………はい。…………ええと……つまり……」
「検査の結果、あなたは妊娠しています。あなたはもう母親ですよ。おめでとうございます」
「あっ! ありがとうございます!!」

……竜児っ!? りゅうじいいいっ! できたよ! やっぱりできてたよ!!
そりゃそうよね。2ヵ月も来なかったんだし、市販の検査薬も信頼性あるし……


「これからは色々と気を付けて生活をして下さいね。妊娠初期は不安定なので……」
「へっ!? 不安定……って、どういうことですか?」
「安定期と呼ばれる5ヶ月目に入るまでは、割と流産しやすいんです」
「そ、そうなんですか……?」
「はい。といっても、それほど珍しい事でもありません。ただ、やはり落ち着いた生活が大事です」
「はぁ……」

不安定って……どのくらい不安定なのかな?……怖いよね、それって…… 
大変!! 竜児、私ってドジじゃない? やばいじゃない? 絶対……絶対ドジ出来ないわ!

「食生活もバランスを心がけて下さい。偏食はお腹の子に影響が出ますので」
「はい……」

お腹の子…………だって。 ねぇ竜児……私が……私がママになっちゃったよ。

「かなり初期の段階ですので、つわりはまだでしょうが、それでも激しい運動などは控えて下さいね」
「はい……」

うわー信じられない! どうしよう? どうしよう竜児!? あぁもう、何か混乱してきた!


20 :【 - た い が - 】 02 ◆askgvpoGB. :2009/06/18(木) 00:15:31 ID:DCMJ3qZW

◇ ◇ ◇ ◇ ◇



「ありがとうございましたーお大事にー」

何かボンヤリしたまま、会計を済ませて書類をもらった。
まだ日差しが高い。午後一で受診したからまだ2時くらいかな?
産婦人科から出て、バス停の近くでまたボンヤリしてる私。

空を仰いで「はあぁぁー」ってため息。
ちょっと落ち着かないと……フラフラしたまま帰れないよね……

そうだ、竜児。……竜児に教えないと。
あっ、でもまだ仕事だもんね。電話鳴らしたら困るだろうし……
メールかな……すぐ気付いてくれるかな?……すぐ返事くれるかな?

…………ねぇ、竜児。何かすごく声が聞きたいよ。

携帯のメール画面を開いてみたけど、また途方に暮れてしまう。
なんて書こう? できたよ! は変よね……竜児には内緒にしてたんだし……
電話ちょうだい。がいいかな? でも電話掛かってきたら、その後なんて言ったらいいんだろう?


「あらあら、あなた大丈夫?」
「ふえっ!?」

なに? だれ?
思わずビクっとして声がした方を振り向くと、少し先におばあさんがいた。
綺麗な白髪で小さな丸い眼鏡を掛けてる、すごく穏やかそうなおばあさん。

「あなたさっきからそこで固まってたわよ? そこは出口だから危ないわ」
「あっ……すみません」

そのおばあさんに呼ばれたところはバスの待合所だろうか、ちょっとした屋根がある。
ててて。と小走りに走ろうとしてハッとする。いけない……転んじゃ大変だわね。


21 :【 - た い が - 】 03 ◆askgvpoGB. :2009/06/18(木) 00:16:26 ID:DCMJ3qZW

「あらあら、随分と慎重なのね」
「……はい。転んだら大変ですし……」
「あなた……おめでたかしら?」
「えっ!? 分かるんですか?」
「そりゃあもう。私はこのバス停を使って長いですもの。色んな妊婦さんを見てきたのよ?」
「そう、ですよね。 でも、私って妊婦に見えます?」

お腹が出てるんだろうか? いやまさか!?
産婦人科なんて色々な人が来るよね……何で分かったんだろう?

「ええ。あなたすごく幸せそうな顔してるもの。そんな顔してる人は間違いなく妊婦さんね」
「……え…………っと……」
「あらあら、ごめんなさいね。そんなに顔を真っ赤にしちゃって、からかいすぎたかしら?」
「い……いえ……そっそんな……ここことは…………」

そっか。幸せそうなのか、私は。
……だってよ、竜児? ふふ、あんたもすぐに気付くかな?

「もしかして……旦那さんに報告しようとしてるのかしら?」
「はっ、はい! そそっその、あの……いま、検査してもらって……それで……」
「電話なんかで教えちゃったらもったいないわよ。あなた?」
「……へ?」
「ちゃんと目の前で言わなきゃあ。大事な事ですものね」
「は……い……そう、ですよね……」
「うんうん。……あっ、そうだ、あなたにいい事を教えてあげるわ」
「??」

「赤ん坊が出来たって知った時の男の人の反応って、とても面白いのよ?」
「面白い……?」
「そうよ。あなたと……その子がどれだけ愛されてるか、見てるとよーく分かるわよ?」
「そっそっ、そんなっ……ああぁ、あ、愛されてるだなんて、そんな……」
「あらあらあら。あなた本当に大丈夫? そんなに血が上っちゃって」
「………………」

竜児……ねぇ竜児。あんたはどんな顔で喜んでくれるのかな?
きっとビックリするよね。今日、私が病院行ってたって事も知らないもんね。

「胸を張って伝えるのがいいわ。……って、ちょっとおせっかいすぎたわね。ごめんなさい」
「いえっ! そんな……ことないです」

そんな話をしてたらバスが来た。
知らない人とこんなに話したのは久しぶりな気がする……でも悪くない。
今の私の気持ちとか、きっと分かってくれてるんだと思うし……

私はバスは使わないって言って、そのおばあさんと別れた。
また会いたいかも。会えるかな? 会えるよね、よくここを使うって言ってたし。



◇ ◇ ◇ ◇ ◇


22 :【 - た い が - 】 04 ◆askgvpoGB. :2009/06/18(木) 00:17:20 ID:DCMJ3qZW


梅雨の合間の晴れ間とはいえ、結構強い日差しが降り注いでくる。
誰もいなくなったバス停の椅子に腰掛けて脚をブラブラさせながら考える。

大事な事……かぁ。そうだよね、2人の子供だもんね。そりゃ、一大事だわ……
ワンピースの上からお腹を撫でてみる。なんか不思議……なんて言ったらいいんだろう……?



……あ、お買い物行かないとね。晩御飯を作らないと。
勢いを付けてピョンと椅子から降りる。そしてまた気付く。あぁ……こういうのもダメなのかな?
取りあえず転ばないように気を付けないと。そんな思いでゆっくり歩を進める。

道の端っこでゆっくりゆっくり、踏みしめるように歩く。
……どうやって竜児に伝えようかな……喜んでくれる……よね?
携帯を開いて、竜児の番号に合わせて…………しばらく眺めてから閉じた。

さっきのおばあさんも言ってたし、ちゃんと目の前で伝えないとね。
ふふふ。私が見たこともないような変な顔とかしちゃうのかな? なんて言ってくれるのかな?
一人でくすくすと笑う私。なんか……なんか楽しみになってきたなー!

せっかくだからドラマティックに言わせてもらうわよ、竜児っ!
こう……出来るだけセンセーショナルに! そんでもって、とびきりハートフルにっ!
スキップしそうになる両足を抑えて、ニコニコ顔の私……周りに人が少ないからいいよね?



……そうだ。
駅ビルなら色々テナントがあるから、何か演出してくれそうな物は無いかな?
スーパーは家の近くので問題ないし……そっち行ってみよーっと。



◇ ◇ ◇ ◇ ◇


23 :【 - た い が - 】 05 ◆askgvpoGB. :2009/06/18(木) 00:18:09 ID:DCMJ3qZW

うーん。と店舗案内図の前で悩む私。
基本的に店の数も多くないから、これを見てる人はほとんどいない。
ま、ちょっと歩きながら考えようかな……ここに来るのも久しぶりだし。



ケーキ屋の前に来た。
イチゴショートの5号でも買っておいて、食後に出して…………

「おう? 何だこのケーキは? 今日は何かおめでたい事でもあったのか?」
「そうよっ、竜児! おめでたなの!」
「ナ、ナンダッテー!?」
ガバッ! おぉ大河っ! あぁ竜児っ!――――――

うーーーーーーん。ベッタベタだわね……さすがにこれは……
もう少し感動的なのがいいわね……どうせならね……



ベビー用品店の前に来た。
でも何を買おう……?
粉ミルク?哺乳瓶?ガラガラ?それとも乳絞り器!?……無い無い。さすがに無いわね…………

「今日のメシも旨かったぞ、ごっそさん。……あれ? 何だこの哺乳瓶は……?」
「りゅ、竜児………あああのあのあの…それは、ね……わ、私ね………」
「も、もしかして!? 大河!」
「そうなの…………あの、できた……の、赤ちゃん……」
ガバッ! おぉ大河っ! あぁ竜児っ!――――――

にへらぁ。って顔を赤くしてたら店員にガン見されてた……恥ずかしすぎる……
悪くは、ないけど……まだ使わないのにMOTTAINAIとか文句を言われそうな気がする。



おもちゃ売り場に来た。
しまった。赤ちゃんに連想付けられるものはあんまり無いんじゃないかしら?
あ……このビニールの黄色いアヒル……それか、このキャラクターものの可愛いやつ。
これをお風呂に浮かべておいて…………

「ふー。今日もいい湯加減だな、大河。……ん? 何だこのアヒルちゃんは?」
「あ、竜児。それは……ね。……それを喜んでくれる人が……もうすぐお家にやってくるの……」
「!? そ、それってまさか?」
「う…………うん。できちゃ……」
ガバッ! おぉ大河っ! あぁ竜児っ!――――――

……ハッ! アヒルを握り締めてポーっとしてたら万引きGメンがこっちを伺ってるわ……
うーん。うーーーーん。……今ひとつ、何かが足りないわね……何なのかしらね?


24 :【 - た い が - 】 06 ◆askgvpoGB. :2009/06/18(木) 00:19:00 ID:DCMJ3qZW

マタニティショップの前に来た。
これって……妊婦さんが着る服よね? 確かにゆったり目で特徴的なの……かな?

「ねぇねぇ、竜児っ!」
「おう。新しい服か、大河? それも似合ってるぞ」
「へへへ……でしょ? ねぇ、これ見て何か気付かない?」
「おう? ゆったりしたワンピースっぽいな……色使いとフリルが少し地味目に見えるけど……」
「それだけ? 他に何かないわけ?」
「おおう? うーん…………ちょっと胸元がブカブカ過ぎやしないか?」
「ナ、ナンデスッテー!?!?」

――――だ、ダメだダメだ……こうなるに決まってる。
はぁ…………なかなかうまい事いかないわね……他に何かないかしら?……



もう一度おもちゃ売り場に来た。

「あの、すみません」
「いらっしゃいませ。何かお探しでしょうか?」
「えっと………コウノトリのぬいぐるみってありますか?」
「はい?」
「いいいいい、いえっ! なななんでもないです! ごめんなさい!」

何なのよ私は!? そんなものあるわけないじゃない! 逃げるようにその場を立ち去る。



うーん。と店舗案内図の前で悩む私。
ダメだわ、私の想像力じゃこれ以上思い浮かばない……
時間も大分経っちゃったし、お買い物して帰らないとね。



◇ ◇ ◇ ◇ ◇


25 : ◆askgvpoGB. :2009/06/18(木) 00:20:31 ID:DCMJ3qZW

以上です、ありがとうございました。

マイペースに書いていこうと思いますので、
次回以降は不定期投下とさせて頂きます。
それでは。

26 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/18(木) 00:23:46 ID:mPgkJfjs
>>25
あなただったかwww
さっき勢いで投下した埋めネタおめネタの反響が良かったら竜児と大河のドタバタ育児奮闘記でも書こうかと思っていたが……これなら安心だ!!期待してるよ!

27 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/18(木) 00:23:52 ID:s/mN/QmE
なごんだ

28 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/18(木) 00:25:08 ID:s/mN/QmE
「竜虎並び寝る」10章投下きてたこれ
詳細は避難所にて

29 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/18(木) 00:35:56 ID:MLmakdxZ
>>25
GJ!!
いいねぇ。
しあわせそうでいいねぇ。



以下、ちょっくらシリアスに、
数スレつかわせてもらうねぇ・・・・




30 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/18(木) 00:36:39 ID:MLmakdxZ

大河「ねぇ。竜児。」

竜児「おぅ。」
大河「私、原作10巻読んでるんだけど、分からないところがあるの。」
竜児「おぅ。そりゃまた、懐かしいのよんでるなぁ」
大河「あのね。
   やっちゃんの実家にいったじゃない。
   あの時わたしたち、そのぉ・・ えっちしたの?」
竜児「わかんねぇなぁ。
   はっきりはなにもかいてねぇからなぁ」
大河「で、寝るときあんた、私との間に境界線ひいたでしょ。
   なんであんなことしたの?
   あと、次の朝、わたし、一人でかえったよね。
   なんでおくってくれなかったの?」

竜児「うーーん。
   たぶんだが、泰子とじいちゃんばあちゃんが再会して、
   俺たちが寝室にいくまでの間に、
   とても重要なことをしていたんじゃないか。
   って思う。」
大河「重要なことって?」
竜児「これは、あくまでも、このSS作者の妄想だぞ。
   あくまでも妄想ってことで、数レスつかってみるか」


***************************

31 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/18(木) 00:37:25 ID:MLmakdxZ
こんなに幸せそうな泰子を見るのは初めてだった。
竜児と大河が、泰子の実家に誘い出してから、
数時間後、家の中は幸せな笑い声が響き渡っていた。

じいちゃんもばあちゃんも、大河も本当に楽しそうだった。
唯一人、竜児を除いては・・・

竜児は悩んでいた。
それを言ってよいものか?
いや、言わなければならない。


大河「りゅーじぃ。きいてるの?」
竜児「おぅ。」

空返事になってしまう。

泰子「りゅーちゃんどうしたの?」
竜児「あぁ」

清児「竜児君、どうしたんだい?」
竜児「・・・・」


やはり、言わなければならないだろう。。。




32 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/18(木) 00:38:08 ID:MLmakdxZ
大河「竜児!!、さっきからどうしたのよ?
   言いたいことがあるなら、はっきりいいなさいよ」
竜児「あぁ。わかってる。」
大河「それとも、フィ、フィアンセにも言えないことがあるの?」

つい黙ってしまう。
これを言ってしまえば、俺たちは一緒にいることができなくなる。

大河「あぁー。いい加減にしなさい。」
園子「まぁまぁ。大河ちゃんもおちついて。
   竜児君、気になることがあるなら、言ったらどう?」

・・・・

言おう。言わなければ、「みんなしあわせ」にはなれない・
大河が幸せにはなれないではないか。

竜児「た、たいが」
大河「はぃ?!」
竜児「おまえ、家に電話しろ。」

大河の表情がこわばり、時間が止まる。


学校をエスケープするとき、
竜児は独身こと恋ヶ窪ゆりと大河の母親にむけ、
1枚のメモを残してきた。

   大河には、今日夜までに電話をさせます。





33 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/18(木) 00:38:51 ID:MLmakdxZ

大河「そ、そんなことしたら、一生竜児にあえなくなるかもしれないじゃない・・・」

大河は、涙目になりながらうったえる。

竜児「そんなことは絶対にさせねぇ。
   お前は、俺の嫁だ。それは絶対にかわらねぇ。
   だけど、高須家だけがしあわせになって、
   お前の家族が幸せじゃねぇっておかしいじゃねぇか」
竜児「ゆりちゃん先生にも約束したし、
   お前の母さんだって心配してるんじゃねぇか?」

大河「で、でも・・・・・」



園子「大河ちゃん、お母様心配してるんじゃないかしら?
   どんな親だって、家出した子のことは心配するわ」

大河「竜児は?、竜児は平気なの?
   合えなくなるかもしれないんだよ?
   せっかく、つかまえられたのに、
   せっかく、一緒になれたのに」

竜児「俺のことは心配ねぇ。
   俺達だけがしあわせでは意味がねぇんだ。
   だから心配するな。」

泰子「大河ちゃん。
   やっちゃんは、電話したほうがいいと思う。
   だって、おかあさんだもん。
   自分の子供のことは、一番心配だよ。」

竜児「大河、心配するな。
   待ってるから、かけてこい。」

大河は、しばらく考え、「うん」と答え、廊下に出ていく。



34 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/18(木) 00:39:39 ID:MLmakdxZ

胸が痛い。苦しい。
「俺は大丈夫」、どこが大丈夫なのだろうか?
息をするのするのすら苦しい。

大河が電話をすれば、大河は母親の家に行くことに
いや、戻ることになるだろう。
頭では分かっている。それが必要なことぐらい。
ただ、体が、心が納得していないのだ。


廊下から、大河の声がきこえてくる。

「うん。」
「ごめんなさい」

泣いているのだろうか?

「本当は、竜児とはなれたくない」

そんなこというなよ。
俺も苦しいんだよ。

じいちゃんもばあちゃんも泰子もインコちゃんも
だまって、大河の電話が終わるのをまっている。

しばらくすると、大河は廊下からもどってきた。
電話を泰子に渡し、
大河「今日は遅いから、泊めてもらうっていったら、
   泰子さんにかわってって」

それから数分間、泰子と大河の母親は電話ではなしていた。




35 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/18(木) 00:40:24 ID:MLmakdxZ

大河「私、明日朝一番で、ママのところへ帰ります。
   寂しいけど、それがいちばんいいよね?」

大河は、先ほどまでの態度とかわり、晴れやかだった。
竜児はまだ、傷がひらいたままなのに

竜児「お、おぅ。
   そんなに急にか。
   家まで一緒にいってやるよ・」

いや、ついていきたい。

大河「うぅうん、いいよ竜児。
   一緒に着てくれたら、わかれられなくなっちゃう。
   一生ってわけじゃない。
   ママも約束してくれた。
   だから、今回は一人で帰りたいの」

竜児「そ、そうか」

大河がきめたなら、お前がしあわせになれるなら、
おれはそれでかまわない。

そういいたかった。

*****************************



36 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/18(木) 00:42:32 ID:MLmakdxZ
:・・・・・・

大河「これだけだと、ちょっと寂しいよね。」
竜児「いいじゃねぇか、最終的に【みんなしあわせ!!】だろ?!
   おれは、いまのお前がしあわせでいてくれたら、
   なんにも文句はねぇ。」

大河「い、遺憾だわ。
   わたし、まだ満足してないわよ。」
竜児「なにぃ? 今日はチャーハン作ってやったじゃねぇか。
   まだ、満足しねぇのか?」

大河「わたし、チャーハンじゃなくて、>>25みたいに子供がほしい」
竜児「しゃ、しゃーねーな」


ギシアンギシアン

ぽこぽこぽこ


END






37 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/18(木) 00:46:01 ID:s/mN/QmE
ちょwwwww>>29
最後で吹いたwww

38 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/18(木) 00:51:58 ID:dmFBD1vs
>>36
真剣に見てた私の眉間のシワを返せwww

39 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/18(木) 00:52:50 ID:oqOTVUzd
ポコポコなんぞwww

40 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/18(木) 01:04:03 ID:mPgkJfjs
>>36
生めネタにかけた時間返せwww

41 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/18(木) 01:07:24 ID:MLmakdxZ
春田「みんなごめん。」


でも、原作はここの部分がかかれてなかったって本当に思う。

突然、大河は、一人で帰っちゃうし、
竜児は追いかけないし。。。。
「なんで?!」っておもったさ。


たぶん、わざとかいてないんだろうNE。。。


じゃ、おやすみ Arl

42 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/18(木) 01:21:19 ID:9tZJtR24
>>11
完結おっつー
一度目の竜児入院のところで作品目にして
そっから全部読んだよ。良かった。
あと、クリスマス以降のもう一個のif話も良かった

ゆゆこの「最初は大河がアメリカへ行くってアイデアもあった」ってインタビューを思い出した

43 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/18(木) 01:48:31 ID:vfDyXAJ+
>>25
2828したw GJ

>>36
とうとうギシアンオチにポコポコオチが

44 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/18(木) 02:21:41 ID:rGBOO6hw
>>28にもありますが、「竜児並び寝る」10章が投稿されておりましたので
ご紹介します。

ガ・チ・エ・ロなため、そういうのに理解がある方のみ、以下よりお読みください。

ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/anime/7850/1245088864/37-42


45 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/18(木) 06:23:39 ID:EpQFyD5i
>>13-14
もちろん長くなればトリップは使いますが、同じトリップ名は使わないかも、ということです。
というのも、めったに書かないギシアンオチを思いついてしまい、同じトリップ名を使うのに若干の抵抗があったためです。
勘違いさせてすみません。
しかもオチが微妙に>>36とかぶってるし。
>>36、乙です。

46 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/18(木) 08:33:52 ID:EO45v0h2
>>45
作品別に違うトリップ使うのはいいね
同じ設定の場合は共通させた方がいいけど

47 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/18(木) 08:39:28 ID:EO45v0h2
>>44
ありがたいのですがレス指定URLを貼られると
マウスカーソルが重なっただけでポップアップしてしまうのです
ttp://sakuratan.ddo.jp/uploader/source/date113204.jpg
こうなるとすんげー見づらいし

避難所へはまとめサイトからも行けますし
もうみなさん避難所のURLをブックマークするなり登録するなりしてるので
告知が来たことを知らせるだけに留めておいてください

携帯の人はこちらのURLをブックマークしてください
http://jbbs.m.livedoor.jp/b/i.cgi/anime/7850/
避難所の板URLです



48 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/18(木) 08:49:40 ID:vioLNybY
個人的な意見だけど
見づらいのは改行が少なくてポップアップの横幅が広くなってるからじゃね?

まあ俺はどっちも登録して巡回してるから告知すらいらないけど

49 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/18(木) 09:24:28 ID:rz+bRCxn
>>48
2ch初心者多いからね このスレ
避難所で書いてる人もそうだし 古参がいろいろ情報を提示して
ベストなやり方を選択してくれたらいいと思うよ
俺も2ch来た当初は文句書かれた一方で
竜児のように親切な人にいろいろ教えてもらったもんだ

>>47
スレッドURLだけ貼るならポップアップしないからそれで良いではなかろうか

50 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/18(木) 09:58:16 ID:pcjVJSNQ
「抱きなさい」

51 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/18(木) 10:53:56 ID:RHrHa6JJ
「おう」

52 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/18(木) 11:34:41 ID:rz+bRCxn
ギュッ

53 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/18(木) 11:51:59 ID:qmr01xHI
初めて来た
イギリス国旗のドラゴン?に乗って焼き払えーってこの子?

54 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/18(木) 12:02:57 ID:mPgkJfjs
>>53
それはそのお題でSSを書け、ということなのか……?

55 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/18(木) 12:18:19 ID:MPE4/9tb
>>53
それウェールズだしルイズだし中の人は同じだし

56 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/18(木) 12:41:05 ID:MPE4/9tb
57 名前:◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g[sage] 投稿日:2009/06/18(木) 10:33:02 ID:???
◆eaLbsriOasです。いつ来るかわからないあなたのためになごみSSS
第4弾は、梅雨どきだしちょっとしっとり。

***

・あいあい傘なんて

「雨だね……」
「雨だな……」
「傘、一本だね……」
「ほら。どうせ奪う気だったんだろ? おまえ使え。俺は走るからさ」
「……おまえ使え! 私が走るっ!」
「ちょっ、待てって!」
「っ!? 気安く触んじゃないよ痴漢犬……っ! どうしたの竜児? 頭押さえて、痛いの……?」
「いや。思い出したんだ。……俺、小学生の時さ、帰りに雨に降られて。やっぱ傘、無くてさ。
 そしたら同じクラスの女の子が、入れたげようか、って言ってくれてさ。嬉しかった」
「う、うん……よかったね……?」
「ところがさ、すぐにその子、『あいあい傘になるからやっぱやだ。じゃあね』って、行っちまった」
「げ……」
「喜んだ分、すげえ悲しくなってさ。別に、好きでもなんでもない子だった。けど、嬉しくて
 ……悲しくて。あいあい傘って、その時初めて知ったんだ。後で、くだらねえって、思った。
 もっと大事なこと、あるだろ? って……なぁ、大河」
「……うん」
「傘、一緒に入っていこう」
「……うん、わかった。さあ行こう竜児! その傘を開くがいいっ! そして入れ!」
「おう! って入るのはおまえだよ……」
「行くぞ! あいあい傘なんかくそくらえだ!」
「っそうだ! 誤解する奴なんかくそくらえだ!」


・夕食後

 ごろごろごろ……
「ひ〜ま〜だ〜ね〜え〜……っと」
「っ!? おまえひっつくなよ、腰熱いっ」
「はーお腹あったか……冷やすと痛くなるんだもん、あっためないと」
「おう、そうか……なら仕方ねえけどよ……」
「そーそー。仕方ない仕方ない。飼い主の体調管理は犬の仕事!」
「逆だろそれ……なあ、大河。腹巻きとかいるか?」
「はあ? 何それだっさ。いらない」
「腹冷えないぞ? あったかいぞ?」
「いらないってば」
「おしゃれなやつ作ってやるからさ。ダサくないようにさ」
「いらないって言ってるでしょ!?」
「なんでキレんだよ!? せっかく俺が作ってやるって」
「うっさい黙れ。ずっと私の腹巻きしてろ……馬鹿犬」

57 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/18(木) 12:58:55 ID:mPgkJfjs
>>56
腹巻きというか竜巻きというかww乙でした

58 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/18(木) 13:04:13 ID:/eBz8dAZ
>>56
常にニヤニヤさせられるwもしかして神か?w

59 :免許を取りに行こう!!:2009/06/18(木) 13:08:54 ID:75Xz4v+D
最初に言っておくっ!!オチはギシアンだっ!!

「逢坂さんと高須さん、ですね」
俺と大河は一緒に免許を取りに来た。
手続きを終え、今日からでも講義と実習が可能ということで、早速講義を受けた。
大河は終始つまらなさそうにペラペラとテキストを流し読みし、次いで簡単なハンドル操作の練習をさせてもらった。
講義が終わると初めての実習だ。
それは構内にあるコースをAT車でアクセルを踏まずにドライブのみで運転してみる、というものだった。
もちろん隣には教官が乗っていて、助手席にもブレーキがついている為、それほど危険は無い。
だが、車庫にある車に早速乗り込む、という瞬間になって問題が起きた。
「あ、そうだ。乗る前にまずはSS宣言をして下さい」
「SS宣言?」
SS宣言って何だ?と俺が首を傾げていると、隣にいる大河が震えだし、次いで怒りだした。
「SS宣言……ですって?」
「え、ええ」
あまりの剣幕に教官がたじろぐ。
「私に、この私に自らがSSサイズである宣言をしろって言うの!?」
「え?あ、いやちが……」
どうやら大河の勘違いのようだが、大河は収まらないらしい。
「竜児、この教官ぶっ飛ばしていい?」
「お、落ち着け大河」
「だって!!このクサレ教官私にSS宣言しろって言うのよ!?自ら体の小ささを認めて宣言しろって言ってんのよ!?私の胸が小さいって宣言しろって言ってんのよ!?」
いや、別に誰もそこまで言っちゃいねぇよ。
「ク、クサレ……」
ほら見ろ、初めてうけるかような暴言に教官が呆然としちまったじゃねぇか。
「大河、きっとアレだよアレ」
指を指す。車庫の壁には大きなポスターが貼ってあった。
『SS宣言、シートベルトの着用運転、スピードダウン運転の励行、シルバー高齢者に優しい運転を心がけます。SSS運動』
「きっと車に乗る前にアレを宣言するんだよ」
「え〜?だって車に乗るのにいちいちあんな事を言ってる人いないよ?」
「ここは学校なんだから仕方ないだろ?免許欲しいんだったらちゃんとしろ、な?」
「う〜、わかったわよ。免許は絶対欲しいし」
「すいませんね、で、あれを宣言すれば良いんですよね、先生?」
暴言を吐かれ、呆然としたまま置いてけぼりをくらっていた教官にようやく話を振る。
「あ、はい、そうです」
これでようやく車に乗れる。
しかし、車に乗ってすぐには発進を許され無い。
「まずはドアロックのチェックです」
大河が内心「めんどくさ……」……言葉にだすなよ……。
ドアロックも終わり、ようやく発進だ。
発進してからは、大河はウキウキだった。
アクセルを踏まないとはいえ、自分が車を動かしているのだ。
俺もやってみたが、最初はなかなかに感動した。
曲がる感覚って奴が初めてで難しかったが、それでも、
「最初はこんなものだよ、がんばって」
と励まされた。
それから、俺たちは毎日のように通いつめ、そしてとうとう公安局での免許試験に合格した。
「これでようやく資格を手に入れたわ」
「資格?免許も資格っちゃ資格だが……」
「これで誰にも無免許なんて言わせないわ!!」
「あ、ああ。確かにこれでお前も俺も免許持ちだな。けど何をそんなに興奮してるんだ?」
「私、早速この免許を使って竜児に乗るわ」
「は……?」
「………………」
「………………」

ギシギシアンアン

正直スマンかった。

60 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/18(木) 13:21:01 ID:v4Wh7Ipp
>>59
大河ぶつけてやるw

61 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/18(木) 13:38:57 ID:vfDyXAJ+
>>59
大河「今日も運転します」
竜児「今日ちょっと…疲れてて」
大河「乗車拒否は認められません。もちろんシートベルトはつけません」
竜児「ちょ、ちょとまっ」

ギシギシアンアン

62 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/18(木) 14:25:53 ID:mPgkJfjs
>>61
「エアバックぅ〜」
「お、おい!」

パフパフアンアン

63 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/18(木) 15:28:07 ID:11eEoI7+
>>62
「竜児のシフトレバー、あったかい…」

ギシギシアンアン

64 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/18(木) 15:31:07 ID:rz+bRCxn
>>61
シートベルトは着けろwww

65 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/18(木) 15:46:18 ID:PbTt1P+5
>>63
「動きは戦車みたいに遅いけどイくのはフェラーリみたいに早いよね」
「ふぇ、フェラ…」

ギシギシアンアン

66 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/18(木) 15:54:12 ID:EIrdHFp6
>>64
「それじゃあ竜児にシートベルト着けてあげる」
 ゴソゴソ
「おい、これ、椅子に縛り付けてるだけじゃねえか!」
「ふふふ、もう逃がさないんだから」

ギシギシアンアン

67 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/18(木) 20:17:48 ID:PbTt1P+5
今思いついたんだが竜児がプールで溺れた時息してなくて
大河がクラスメイトの前で人工呼吸というシチュもいいかもしれん
文才ないからSSにはできないんだけども。

68 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/18(木) 21:19:53 ID:rz+bRCxn
×文才ない
○面倒だから誰か書いて

69 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/18(木) 22:49:28 ID:N/t1RAFi
            _, :‐-_、
          '"´ : : `: : :⌒ヽ、
        /: : : /: : : : : : : : :丶:\
      /: / : : {: : : : :ヽ: : \: : ヽ':、
      ,': /: {: : :ト、: : : : }: : : :}l :l: !
      |: l: : :|\:| ヽl\|\/l:| :l: |
      |: l : T≧心、_  ィ匕≦T: : :l: |
      |: l ヽ代i::ソ    弋i:ソ/ : /小
      |:人: :ゝ ー      ー 厶イ : | ヽ
       j: : :ヽ >  __⌒__ ,.イ : !: : : ト、:丶
.     /: : /: : :l:〃^く〈〉>`ヽ: : :|: : :│ 〉: 〉
     /: : /|: : : |i{ >┴rく }i : |: : : ∨: /
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      r‐': :_:_:/:::::/  ヽ:::::∨{:_:.〈⌒>: 〉
┌────────┤ テンプラ ├────────────┐
│◆eaLbsriOas氏のSS「竜虎並び寝る」11章、投稿されました。.│
│ドエロコメですので、読みたい方だけ                │
│まとめサイトの新避難所のリンクから、どうぞ。          │
└──────────────────────────┘

70 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/18(木) 23:12:38 ID:pNx+nqcm
>>68
免許取得から数年後。
竜児「そういえば、教習所でも人工呼吸の講習やらされたよ。マネキン相手に。もうやり方忘れちまったけど」
大河「それは遺憾だわ。いつどこで必要になるか分からないのよ。私が練習台になってあげる」
ブチュブチュギシギシアンアン

こうですか?なんか全然違う気がするんですけど・・

71 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/18(木) 23:17:15 ID:N/t1RAFi
>>70
甘々でよろし

72 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/18(木) 23:29:25 ID:pcjVJSNQ
>>70
おkおk
息子もそう言ってる

73 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/19(金) 00:41:53 ID:51tp7mBe
>>25
おばあちゃんの洞察力と大河の妄想連発のテンポの良さがすげーいいというか万引きGメン&胸元ブカブカワラタ

74 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/19(金) 08:22:40 ID:8lwHiyxO
『ねえ、偶には息抜きに行かない。』

高校3年の夏休み。
みんながこれからの人生を左右する受験に向けて慌ただしく過ごしていた。
みのりんも部活に一区切りがついて、今はスポーツ少女から勉学少女になっていた。
今日も竜児とみのりんの3人で図書館で受験対策に勤しみ、その帰り道。

「お母さんの田舎に行くんだけどさ、一緒に行かない。」

「凄い田舎なんだけど、緑がいっぱいで静かな所だから過ごし易いんだ」

竜児は難しい顔をして悩み始めた、真面目な人だから仕方ないか。

私は行きたい、受験勉学にも少し疲れた。
一番の理由は竜児と過ごせる時間。勉強に家事に弟の世話
とお互いに忙しく、二人過ごせる時間は限られていた。
偶には昔に戻って竜児と24時間を共に過ごしたい。

「じゃあ、考えといて」明日も図書館に行く事を約束してみのりんは走っり去った。

旅行か、行きたいけどな。
櫛枝と別れた帰り道、大河の手を取り歩きながら考えていた。
受験生だしな、でも久しぶりに大河と一緒に過ごせるしな。
頭の中で天秤が右へ左へと揺れていた。


竜児はまだ悩んでるみたい、本当に真面目なんだから。
仕方ない、最近覚えたアレを使うか。


突然、強く手を引かれた。
大河は周りを確認しながら人気のない公園へと向かう。
公園に入るとぐるりと周りを確認し、俺の胸に顔をうずめ、背中へと手を廻した。

「どうしたんだ」

左手を背中へ右手で頭を撫でると大河は胸の中で顔をぐりぐりと動かし、顔を上げた。
俺を見上げたその顔は目は潤ませ頬は赤く染めている。

「……行きたい」

「私、旅行に行きたい。竜児と一緒に行きたい」

反則だろ、それは。

でもそうだよな。高校最後の夏だし、恋人として初めて過ごす夏でもある。
思い出の一つも欲しいよな大河。

「俺も大河と一緒に行きたい。」

「それに夏の思い出も欲しいな、恋人として初めて過ごす夏の思い出」

そう言って竜児は優しいキスをくれた。

フッフッフッ、やっぱり落ちたかった。
やっぱり竜児は私にメロメロなのねぇ〜。

『この夏が一生忘れられない夏になるように』と願って竜児を抱きしめた腕に力を入れた。

75 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/19(金) 08:58:17 ID:Qgx6KGEQ
つ、続くのかい?
続いちゃうのかい?

76 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/19(金) 09:06:53 ID:HGgOUSvV
落ちたかった?

>>74
こういう平凡な雰囲気がいい
そして大河がかわいい

77 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/19(金) 12:35:21 ID:xdsqCpne
◆eaLbsriOasです。暑くなるのが嫌なあなたに贈るSS。2レス使用。でも。
アツくなれよ! 代理投稿歓迎。

・本当はこわいの

「……」
「……あ」
「なに? 見つけたの? どこどこどこ?」
「この電車が通る直前のとこ。踏み切りのむこう側。待て、今リプレイくるだろ……来た来た。
 ナレーション怖えよだから……あ来た!」
「え、なに、どこ……っこわっ!!」
「こぉわっ!! こえー! ははは、笑っちゃうな!? あーこわ! ははは」
「……」
「ん? どした大河?」
「……私、おしっこ」
「ブッ! ゲホッ! だ、だからおまえ宣言すんのやめろって言ったろ!? 女子が!
 おまえ最近幼児化しすぎだぞ!?」
「……」
「……まあいいよ、行って来いよ。DVD止めといてやるから、耳もふさいでるから」
「うん……」
「……どうした? 早く行って来いって」
「……ついてきて」
「おう……ってトイレにか!? ままマジでか!? ……っは〜ん、わかったぞ、おまえこわ……」
「……」
「わかった言わねえわかった! 睨みながら泣くな! な!? ついていくから!」
「……うん」
 とことことこ……
「ったく、ウチじゃ3メートルもねえのに」
「……」
「3メートルも……だめなのか? だめなんだな? だから睨みながら泣くなって。
 わかった行く行く……ほれ、来たぞ」
「……」
「おう、どした。早くドア閉めろ」
「……閉めない。後ろ向いてて」
「っ!? マジか!? トイレのドア開けとくのか!? ……ま、じ、なんだな……?
 はあ……わかった。ようし後ろ向いた! 耳もふさいだぞ!」
「……」
「っておまっ!? 背中つっつくな! マジでびびったぞ!?」
「だって耳ふさいでるから」
「おう、まあ、そうか……しょうがないか……で? 今度はなんだ?」
「こっち向いてて。目つぶってて」
「うっへええええっっっ!? なんでだよっ!? 俺の背中見えてるだろ! いいじゃねえかよ!?」
「だって振り向いたら竜児じゃなかったらどうすんのよっ!? こわいでしょ!?」
「んなわけあるか!! あ、あー……あああ……わかった。お願いだからその顔やめてくれ、な?
 泣くなよ、それ弱いんだよ……」

78 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/19(金) 12:35:31 ID:xdsqCpne
「泣いて、ない、もんっ……ね……竜児、お願い……」
「あーもーだめ! だめだ。わかった。まいった。負けた。なーんでも言うこと聞く。
 なーんでも叶えちゃう。……よし! おまえの方、向いた! 目も、つぶった! 耳も」
「ありが……」
「ふさいだ! ん? なんだ? なんか言ったか? いいんだな? ……はーもう喋っちゃう!
 竜児くん喋っちゃうわ! 大サービスだ! ったくおまえさあ、俺のこと男だと思ってねえだろ?
 思ってなさすぎなんだよ! 気づいたけど心臓すげえぞ俺? どくどくどくどくって早すぎ!
 やばいわ! さっきのDVDよりよっぽどこっちのがこええよ! あーいや、こわくない! 
 こわくないぞ大河! 俺ここにいるからな! 見えてるだろ!? 大丈夫だ! 大丈夫だぞー?
 ……おーい、大河? ……終わったかあ? やべえな。合図決めんの忘れてた。はあ……
 大河ぁ、終わったらさあ、適当に俺の身体つっついてくれよ。っとやさしくな! やさしくだぞ?
 ……ん? なんだ。おまえ今、胸のあたり触ったか? 触ったんならもっかい頼むわ。
 ……触ったな? 触ったな? やさしすぎんだよ。極端なんだよおまえは。……よし触った!
 絶対触った! 目ぇあけるぞ! 耳も……おう、大河。近いな……」
「……なによ」
「おまえ、顔、あか……いいやなんでもねえ! まったくなんでもねえ!
 おまえは怖がっちゃあいねえ! ……そうだ、胸触ったのおまえだよな?」
「……」
「え? おまえだよな? 私じゃないとか言うなよマジで! こええから! そういうのナシ!」
「……うん、私」
「はー……よかった。そうだよな幽霊なんかいるわきゃ……って、げえっ!?
 なんか濡れてるぞシャツの胸んとこ!? こ、ここここだよな? これおまえだよな!?」
「うん、そう」
「ふー……そうか、ならいい……いくねえよ! なんで濡れてんだよ!?」
「お礼」
「はあ? お礼?」
「そ、ご褒美」
「ご褒美? ご褒美でなんで濡らすんだよ? わっけわかんねえ……これ何の水だ?」
「……手洗う水」
「うわっ、きったね!! なにがご褒美だよ!? っざけんな! ……ったく……笑いやがって……」
「竜児だって、笑ってるじゃない……さ、とっとと、そこどきなさいよ駄犬」
「はあ……はいはい。戻ろもどろ。ちゃんと手拭けよおまえ。……ったく、どっこいしょとか
 言っちゃうわ。なんかすげえ疲れた……おーい大河。どした?」
「なんでもなーい、待っててえ?」
「……おまえ、なんでまたもう一回手洗ってんだ? ……あ、くっそ。嘘か。
 手洗いの水じゃねえんだな、これ。なんなんだ……?」
「……な、に、してんのあんた……っ! そこ、嗅いだのっ!?」
「おう、大河。おまえ嘘ついただろ、これ……どうした大河? なんで、突っ立ってんだ?
 唇なんか……押さえて……」

79 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/19(金) 13:42:05 ID:8k5IiUOc
萌え殺す気かw

80 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/19(金) 14:02:04 ID:qkiwgVhf
俺はすでに死んだ

81 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/19(金) 14:27:03 ID:8lwHiyxO
>>76 痛恨のミスです。「落ちたか」ですね

>>75続きは書いてますが、 これはクロスオーバーの話しになるので投下するかは現在検討中です。

2人ともレスありがとう

82 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/19(金) 15:01:13 ID:Qgx6KGEQ
>>81
続くなら支援しちゃうぜ!期待してます

83 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/19(金) 19:18:30 ID:JZWn5paS
>>81
予測変換にはよくあること

84 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/19(金) 19:24:41 ID:JZWn5paS
Jane用のスキン作ってみた
ttp://sakuratan.ddo.jp/uploader/source/date113279.zip
スクリーンショット
ttp://sakuratan.ddo.jp/uploader/source/date113281.jpg

大した仕様ではないです
職人なら画像やHTMLをもっとステキにいじれるはず!

85 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/19(金) 20:25:30 ID:W7Dmdn7i
専ブラってそんないいもんかね
p2つかってる俺にはよくメリットが分からん

86 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/19(金) 20:37:01 ID:JZWn5paS
>>85
それは常駐する板による
画像が大量に貼られ雑談で進行し1日でスレが埋まるようなところならなおさら
ログ保存し読み返したりする主義の人なら重宝
というか俺は主要な専ブラは全部入れている

そこでわかったことがある
IEコンポの専ブラは重い

そもそも常時接続など無かった時代にログを取得してオフラインで読む
っていうのを自動化した機能を持ってるのが専ブラだからね

87 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/19(金) 20:39:09 ID:JZWn5paS
てかp2使うにはモリタポアカウント必要なのね
もし作品投下するなら捨てトリ使ってみてくれ
モリタポをいくらかおひねりとして贈呈するつもりだ

88 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/19(金) 22:58:31 ID:I+SeScmO
>>11
大作完結乙でした!
今全部見直してきたけどすごく良かった!

>>74
クロスオーバーでも何でも俺は読みたいぜ!

>>78
ちゅーか・・・ちゅーなのか!

>>84
このスレ的にはVol9-24氏の膝乗りタイガーを押すぜ!

89 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/19(金) 23:16:50 ID:JZWn5paS
>>88
中に入ってるBGfile.jpgを差し替えればOK

90 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/19(金) 23:44:44 ID:I+SeScmO
>>89
OK!ありがとう!


あとこれもどうぞ。

◆eaLbsriOas氏のSS「竜虎並び寝る」12章、投稿されました。
ドエロコメですので、読みたい方だけ
まとめサイトの新避難所のリンクから、どうぞ。

91 : ◆VW.RtTKf1E :2009/06/19(金) 23:51:54 ID:Bi0UM1+0
前スレで、名前とか設定について、皆さんからお知恵を頂いた者です。
書いていたものが溜まってきましたので、投下させてもらいます。
アフターものです。

ただ、今のスレのまったりムードと違う感じで…本当にすいません。

長く続けられた場合のため、初めてのSSなのに生意気ですが、念のためトリップをつけます。

設定はアニメエンドから、です。
勿論、原作設定も、そしてこのスレの数多くの神作品へのオマージュも込めております。

92 :とらドラ!, again ◆VW.RtTKf1E :2009/06/19(金) 23:54:09 ID:Bi0UM1+0
[はじまり]

「ここ…なのか?」
手書きの地図に示された場所は、繁華街の喧噪から少し外れたところだった。
見たところ何の変哲もない、いわゆる場末のバー。

「どんな連中がいるか、分からないしな・・・」
扉の前で、中の様子を伺おうと耳をそばだてみるが、音楽がわずかに聞こえるだけで、
外からは人の気配を感じることはできない。

ネクタイを締め直し、スーツのボタンを1つだけ掛けてから、
高まる鼓動を抑えるように、竜児は小さく息を吸って吐き、木製の古びた扉を引いた。

==========


「たい…が…、だ」
気づいた瞬間、その名が口からこぼれた。

扉を開けてから、わずか5秒。
思っていたより広い店の奥、薄暗がりのカウンターの向こうに、見慣れた、そして、
決して忘れられない輪郭を目にして、竜児は息を呑んだ。

―やっと見つけた… ずっと、ずっと探し続けていた姿が、そこに―

客は少なく、低いジャズの音色にまぎれて、男たちが談笑する声がうっすらと聞こえる。
店員は若いバーテンが1人、所在なげにL字型のカウンターの手前に佇んでいる。
そしてカウンターの奥には、昔と変わらぬ豪奢な髪を持つ姿が、表情を陰に沈めて、
手元に視線を落としたまま、人形のようにじっと固まって立っていた。

竜児は、周りの様子に注意しながら、ゆっくりと店の奥へ進んでいった。

一歩、また一歩と近づき、その姿が大きくなるに連れて、気持ちがどんどん込み上げてきた。
それは、喜び、悲しみ、怒り、そして慈しみ。

―なんだよ、ちゃんと居るじゃねえか。またひとりで勝手に決めて、黙っていなくなりやがって、
 せめて、生きてることぐらい、知らせたっていいだろ? 
 でも…いる。あいつは生きて、本当にそこに居るんだ!

心の堰を越えて、気持ちが溢れだした。

「大河っ」
今度は、はっきりとその名を呼ぶ。

急に魂を吹き込まれたように、固まっていた人形が、はっと声が聞こえた方向に視線を向ける。
しかし、そのダークブラウンの大きな瞳に力は無く、かつて傲岸不遜の手乗りタイガーと
言われた、その鋭いまなざしは、どこか遠いところを見ているように、輝きを無くしていた。

今、聞こえた声も、空耳かまるで自分の妄想というように、首を振って払いのけるような仕草を
した時、ようやく、近づいてくる男の姿に気づいたようだった。


93 :とらドラ!, again ◆VW.RtTKf1E :2009/06/19(金) 23:55:28 ID:Bi0UM1+0
「だ、だれ…?」
薄暗い店内を、ゆっくりと近づいてくるスーツ姿の男に、みるみる怯えの表情が浮かんでくる。
しかし、カウンターのスタンドの光が男の顔に届いた時、忘れようも無い、いや、今も毎日のように
夢に見る三白眼と、そのまなじりにうっすらと浮かぶ光がはっきりと見えた。

「えっ? り、りゅ…う…じ? まさか? なんで?」

輝きを取り戻すと信じていた瞳は、何故かさらに深く沈み、伸ばした右手は、一瞬手首を掴んだだけで、
あっという間に振り払われた。そして「くっ…」っという一言と共に、かつての虎の動きを彷彿とさせる
身のこなしを見せ、大河は店の奥へと消えてゆく。

「おい、待てっ、大河! どうして逃げるんだ!!」
カウンターの横から店の奥に飛び込もうとしたが、大河に代わって飛び出してきた
マスターらしき人に阻まれ、揉み合いになる。振り払おうとしても思いのほか強い力で
両肩を掴まれ、身動きできない。

「おい、お前、誰だ! まさか連中の…」
「はなせぇ、俺はあいつを、あいつを掴まえなきゃいけないんだ!」
“ガチャーン!” 互いの体がカウンターにぶつかり、はずみで落ちたグラスが足元で飛散した。
同時に“バタン”と扉が閉まる音が、店の奥から聞こえてきた。

“ブブブブブ、ブブブブブ”

その時、スーツの内ポケットが振動し、竜児はハッと動きを止めた。
身体を振りほどいて、急いで取り出した携帯の液晶には、大河の親友の名前が浮かんでいた。


「高須君っ、遅れてごめん! あーみんが教えてくれた店の近くまで来たよ、大河は?」
「櫛枝っ、いいところに! 今、店の裏口から飛び出してった。そっちに行ったら捕まえてくれ!
黒のドレス、そう、高校のクリスマスパーティーの日に着ていたようなっ…」
「そっちって… っ、見つけた! 任せて高須君、必ず捕まえるから!」
「高校? クリスマス? キミは一体何者なんだ…?」

携帯で実乃梨の頼もしい声を聞きながら、今、右手でほんの一瞬掴んだ、大河の手首の細さ、
そして冷たさを思い出し、竜児は思わず、その指先をじっとみつめていた。

4年前のあの日、あんなに熱く、重なり合った手は、何故こんなに冷たく、遠くなってしまったんだろう…


94 :とらドラ!, again ◆VW.RtTKf1E :2009/06/19(金) 23:57:05 ID:Bi0UM1+0

[卒業式]

「みのりんっ!」
「大河ぁ、来るなら、先に教えてよ! てゆうか、そのセーラー服、すごく似合うよ可愛いいよ!
そそられるぜっ! ん? 高須君はどした? なんか鼻の頭、赤いよ?」

大橋高校 卒業式の日。
別れを惜しむ校門前から、突然駆け出した竜児の後を追って、元2?Cの面々が懐かしの教室に
次々と入ってきた。

「えぇっ? なんでタイガーがここにいるの?、で、たかっちゃんは、なんで赤くなってんの? 
もしかして、俺ら来る前にイチャイチ、、痛いっってぇよぉー 髪ひっぱるなよ、タイガー!」
「変わんないわね! このアホロンゲは!」

「いきなり駆け出して、どうしたんだい? 高須ぅ」
「あんたたち、うるさいよ、なに騒いでんの!」
「「って、タイガーだよ」」

「アラ、お二人さん、手なんかつないじゃって、ふーんそうなんだ。おしべとめし・・・って、
コラ、頭おさえんな!」
「あらぁ、あんたちょっとは変わったかと思ったら、ぜんぜん成長してないじゃない。
身長も、その性格も」
「うるさい、ばかちー! はっ、この教室だとつい昔の癖で、い、遺憾だわ。
は、春田君、能登君、木原さん、ご、ごめんなさい…」
「「「遅せーよ!!!」」」

「ところでタイガー、自分の卒業式はどうしたの? もう済んだの?」
最後に入ってきた奈々子が言った。

「ううん。今日だったんだけど、朝一番に自分の卒業証書だけかっぱらって、飛び出してきちゃった」
「また、お前はそんなことを」
「だっていいのよ! 向こうの友達も“そうしなっ”て行ってくれたし、ま、先生達は面食らってたけどね。
優等生が、突然“もらうもんはもらったから、さよならー”だから。
ま、謝恩会は2日後だし、まだむこうの友達とは会う機会があるからね」

「優等生? このクソチビとらが? 亜美ちゃん、信じらんね」
「ふんっっだ! その手には乗らないよ、まぁお嬢様学校だし、暴れるような相手もいなかったからね! 
私も変わったし!」

「「「「イヤ、ぜんぜん変わってないし!」」」」


95 :とらドラ!, again ◆VW.RtTKf1E :2009/06/20(土) 00:01:39 ID:W1woRm85

「あ、でもみんなに真っ先にお礼を言わなきゃいけないって思ってたんだ。
星、見つけてくれて有難う! 写メ、すっごく嬉しかったよ!」

「逢坂、ほら、持ってきたぞ、星」
事態を予期していたかのように、寄り道をして遅れてきた北村が、手に持った箱をそっと大河に渡す。

「北村君、有難う! 留学決まったんだね、これであのバ、いや生徒会長に追いつけるんだ」
「いやぁ、追いつくなんてまだまだだよ、向こうはもう走り出して、ずっと先を行ってるからね。
同じ道をたどれるかも、まだ分からないし」
「北村君なら大丈夫だよ、もし道が違っても、いつかきっと同じステージに立てるよ」


そう言って、柔らかな笑顔を見せる大河を見てながら、麻耶が囁く。
「ね、奈々子、亜美ちゃん、なんか大河、変わってない?」
「そうね、あんなに穏やかな顔、1年前までは見たこと無かったね」
「………」
「亜美ちゃん、なんか感慨深げ」
「そ、そんなことないわよ! 奈々子、何言ってんの!!」
「あ、亜美ちゃんが照れてるー」
「ちょ、ちょっと待ってよ〜」


「お、ガールズは相変わらず元気だねぇ、ところで大河ぁ、今日の夜、高須君のお母さんの
お店でパーティやるんだぜ!、来るだろ?」
「うん、みのりん、竜児から聞いてる。今日はそのために来たの」
「ったく、ホントはそこでみんなへのサプライズにするつもりだったんだぜ、
それがいきなり学校に現れやがって」
「なによ、文句ある? 2年間過ごしたこの学校にお別れ言いに来て、何が悪いの?」
「悪いなんて言ってねーよ、びっくりしただけだ。よく帰ってきたな、大河」
「えっ…?」

「「「「「「お帰り! タイガー」」」」」」


96 : ◆VW.RtTKf1E :2009/06/20(土) 00:05:34 ID:W1woRm85

今日はここまでです。
出だし暗くてすいません。
でも「とらドラ!」でありたい、と思っていますので、救いの無い話では絶対にありません。

板とスレの区別もつかなかった、2ch超初心者で、物語を書くのも生まれて初めてですが、
「とらドラ!」とこのスレが大好きなので、ここに投下させてもらいました。
他のスレはあまり合わず、ここしか見ていません。

明日ちょっとニヤニヤいけるかも

97 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/20(土) 00:06:59 ID:W1woRm85
あ、日付またいだので、ID変わってしまった。
やっぱ俺、初心者。。。。 orz

98 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/20(土) 00:07:45 ID:JZWn5paS
ご苦労さん
なかなか良かったぜ
>>94の元2?Cの面々が〜のところ文字化けしてるけどなんでやろ
携帯の機種依存文字か何か使ったのかそれとも単純にタイプミスか


99 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/20(土) 00:08:30 ID:5nfD2MYA
>>90
header.htmlの記述とファイル名が一致さえしてれば良いのだけど
画像ファイル名を合わせた方が楽かもね

100 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/20(土) 00:09:20 ID:5nfD2MYA
>>97
別に大丈夫だよトリップ付で書いてるし

101 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/20(土) 00:25:22 ID:XtJSzS+t
>>96
続きを楽しみにしてます。
頑張って!

102 : ◆VW.RtTKf1E :2009/06/20(土) 00:50:27 ID:W1woRm85
>>98
>>100
>>101
早速、ありがとうございます。 

> 元2?C
ほんとだ。ちょっとテキストファイルみてみます。

あ、もひとつ気づいた

>> 95
> そう言って、柔らかな笑顔を見せる大河を見てながら、麻耶が囁く。
→そう言って、柔らかな笑顔を見せる大河を見ながら、麻耶が囁く。

だった orz

すいません。読んでいただいた方、脳内修正してください。
今日はこれで落ちます。


103 : ◆askgvpoGB. :2009/06/20(土) 01:33:40 ID:i+nX2veK

>>26,29,43,73
感想ありがとうございます。本当に励みになります。

>>26
育児奮闘記いいですねw もし宜しければ、ですが、読みたいです。
自分の方の構成は出来上がりましたので、育児には影響は無いかと。

それでは次レスより投下します。


104 :【 - た い が - 】 07 ◆askgvpoGB. :2009/06/20(土) 01:34:30 ID:i+nX2veK


お買い物を済ませた私は、またゆっくり道の端を歩いている。お年寄りみたい。
竜児になんて言おう? どうやって言おう? そんなことばっかり考えてると家に着いた。
ここはお互いの実家からそれほど離れていない……いわゆる新居ってやつね。

やっちゃんと一緒のあのアパートでも良かったんだけど、
『新婚さんの邪魔しちゃうのはねぇ〜☆』 とか何とか。
まぁ……一理あるけど、色んな意味で……

あのアパートと間取りはほとんど変わらないけど、台所とお風呂が広いのがいいよね。
あと、何と言っても2階の南東部屋どーん! お日様さんさんおはよーさんね!

すっかり遅くなっちゃった。と思いながら台所で晩御飯の支度を始めると、


ピルルルルル― ピルルルルル― 


……りゅうじだっ!! 慌ててリビングにある携帯に駆け寄る。


「もしもし?」
「おう、大河か?」
「大河か……って他の誰が出るのよ、あんたは……」

竜児だ……竜児だ……すごく声が聞きたかったの。すごく……すごくだよ?

「ははは。それもそうだなよな。特に変わりは無いか?」
「えっ!? あっ……うん。特に……何もない、よ?」

胸がチクリと痛む。
ごめん、ちゃんと言うからね、早く帰って来てね、りゅ……

「おう。それで悪いんだけどさ、今日はちょっと遅くなりそうなんだ」
「えっ…………」
「いつものアレだ。すまない大河。たぶん夜中になるだろうから、寝ててくれな?」
「う……ん。……しょうがないよ……お仕事だもんね。
 うん……うん、分かった。…………頑張ってね、竜児……」

ピッ―


105 :【 - た い が - 】 08 ◆askgvpoGB. :2009/06/20(土) 01:35:18 ID:i+nX2veK

今までだって何度かあったもんね。
何だかコンベンションだかプレゼンテーションだか……
大変なお仕事があって、そんな時だけは、竜児は遅くなる。

あーあ。なんだぁ……ちぇー
竜児が帰って来ないならコンビニでいいかな……何でもいいや、ご飯は。

せっかく声が聞けたのに、私の心は泥のように沈んでく。
ずぶずぶずぶ……ってこのまま畳の中に沈んじゃうみたい。

ついてない。……今日かぁ、よりによって今日かぁ……あーあ。
あ、食事は気を付けてって先生が言ってたな。
めんどくさいなぁ……なんて思いながら残り物で簡単に夕食を済ませた。


そこから先はよく覚えてない。
携帯は肌身離さず持ってたけど、私が寝るまで、それは鳴らなかった――




◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇




「う……ん? ハッ! いけない、今何時? 竜児!?」

周りを見回しても。誰もいない。
あれ、竜児は? 帰って来なかったんだろうか?
半開きの目をこすりながらベットから降りてリビングへ。

あ、置き手紙だ、竜児……帰って来てたんだね。

『大河へ 
 今朝は早く出たので起こさなかった。
 でも、おはようのキスはしたぞ? 
 仕事が始まる前に電話出来たらするからな。
 それじゃ 竜児』

そっか。キス……したんだ。そう呟いて指先で唇に触れてみたり…… 
でもダメだよ、竜児。起こしてからキスしてくれないとさ……覚えてないもん、私。



◇ ◇ ◇ ◇ ◇


106 :【 - た い が - 】 09 ◆askgvpoGB. :2009/06/20(土) 01:36:10 ID:i+nX2veK


現在時刻は10:30
電話は来ない。
もう……竜児のうそつき!!
畳の上でゴロゴロしながら携帯をいじくる。何もする気が起きないな……
あぁもう……昨日は話せなかった……でもお仕事だもんね……しょうがないよね……


……そうだ。
なんて言って伝えればいいか、誰かに相談しようかな?……私だけじゃダメそうだし……
でも……誰に? うーん。そんなに知り合い多くないし、適切なアドバイスとか欲しいよね……


みのりんは……
きっと飛び上がって喜んでくれるだろうな。
伝えるのが楽しみな人のトップバッターよね。……あ、ごめん、竜児以外ではね。
でもなぁ……未だにソフト一筋だし、こういうのには疎いかもなぁ……うーん。うーん。


ばかちーは……
からかわれるかな? ふふふ。ばかちーは絶対何か言うに決まってる。
しかも、とびきり恥ずかしいやつだ。あぁ……ちょっと嫌かも。目に浮かぶわね……あの顔が。
ばかちーに伝えるのも楽しみだけど、何かしらのアドバイスもくれそうだけど、
変に気を利かせて竜児に知らせそうな……それは絶対ダメ! はい。ばかちー消えたー


そうすると、お義母さんは……やっちゃんは……
経験者だし……何より家族。……そう、家族だもんね。あぁ……でもダメだ。
私との電話を切った瞬間、確実に竜児に電話しちゃうわ。これはもう絶対だろう。
『りゅ〜ちゃ〜ん。おめでと〜きゃ〜☆』
間違いない。……ごめんね、やっちゃん。竜児の次に教えるね。


ママは……やっぱりママしかいないよね? 口止めすれば言わないでくれるし。
そっか。ママはおばあちゃんになっちゃうのか、あはは……ショックかな?
よし、ママに電話しよっと。おっこらせー! と起き上がって通話ボタン。

トゥルルルルル― トゥルルルルル― ガチャ―

「あっ、ママ?」
『お掛けになった電話は、ただいま電波が入らない場所か電源が入っていない』

ピッ―

そうだった。ママも仕事か。これじゃ相談できないな……


あれ、部屋が暗いな……カーテン開けてるのに……雨か。リモコンはどこだっけ?
天井に張り付くタイプの照明だから天井が広くていいけど、リモコンは失敗だったわね。

あ、竜児がお風呂使ったかな? どっちにしろ洗っておこうっと。
梅雨だしねー、カビとか見付けたらもう大変だしねー、竜児が。



◇ ◇ ◇ ◇ ◇


107 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/20(土) 01:36:45 ID:Q/Z6pWVb
>>96
投下乙!

108 :【 - た い が - 】 10 ◆askgvpoGB. :2009/06/20(土) 01:37:38 ID:i+nX2veK


ゴシゴシキュッキュと洗いながらボンヤリと考え込む。
このお風呂はお気に入り。湯船も洗い場も2人一緒で使っても問題ない。
なんたって、洗い場の椅子が2つあるものね、夫婦椅子だって……恥ずかしい……

はぁ……竜児……早く会いたいなぁ……電話来ないなぁ……
3人になったらどうなるのかしら? 私が湯船で……竜児と、この子が洗い場みたいな感じ?
あぁ! なんかうっとりしちゃうわね、それって……なんかいいわね……

でも、そうすると2人でこう……お風呂で、その……いちゃいちゃ出来ないじゃない?
それはそれで寂しいわよね、せっかく広いお風呂の部屋を借りてるわけだし。
2人で洗いっこしてると……ほとんどそれだけじゃ済まないもん。

……この間も……竜児、激しかったな……なんてことを思い出す。
でへへへ。とよだれが出そうになる……いけない。そんな……昼間っからなんて事を……



でも、1つだけこのアパートに不満というか文句が……ね。
アパートっていうか、1階の住人がね……ちょっと困るのよね……

……せっかく2人でお風呂を楽しんでるってのに、下の階からでっかい音楽が聞こえてくるのよね。
まーほとんどは? お風呂で致しちゃいましたー☆ の後、なんだけどね……大体デカイのよ音量が!
ロックだか何だか知らないけど、夜も更けてんのに耳障りな音立てるんじゃないっての!

あーなんかムカついて来たわ。
壁にある換気扇を睨み付ける。

……あそこよね、あそこからよーく聞こえてくるのよね。
だから、私と竜児はのんびりしてられなくなって、お風呂を出てリビングに行くんだけどさ……
そのリビングですら、お風呂場と変わらないくらいうるさいんだもん、やんなっちゃう!

私と同じ年くらいで、社会人になりたてです。みたいな地味そうな女の子だったけど。
ったく……せっかく愛想よく挨拶してやったってのに、あの女……微妙な顔しくさってからに!
何だってのよ!? 世間話でもと思ったら怪訝な顔をしながらそそくさと立ち去るし!

……あのギャンギャンうるさい音を思い出すだけで腹立つわねぇ……ほんっとに!
いっそ殴りこんでやろうかしら? これはクレームものよね!?
そう……そして私と竜児の静かな生活を取り戻すのよ! そうよ、2人に甘い事後を!!

いやいや……待って。落ち着こう私。いくらムカつくとは言え、最初は冷静に話し合わないとね。
例えば……そうね……こんな風に…………


109 :【 - た い が - 】 11 ◆askgvpoGB. :2009/06/20(土) 01:38:31 ID:i+nX2veK

「冷静に、冷静によ、私……」
トントン! ピンポーン―

「……遅いわねぇ。……ったく、うるさいのよ音が、チャイムも聞こえないの?」
ドンドンドン! ピンポーン― ピンポーン― 

イライライライラ…………ブチッ! 

「人がせっかく冷静に話してやろうってのにいい度胸じゃないのよ!?」
ピピピピピピピピピピピピピピピピンポーン―

ガチャ――

「はっ、はい? どちらさ……」
「あんたあああああああああっ!?」
「きゃー!!!」
「あんたね! もう今日という今日は我慢がならないわっ!」
「ええ……と?」
「何なのよあんたはっ!? いつもいつも! こんな夜中に近所迷惑でしょ!?」
「はぁ……あ、上の階の人ですね?」

「ロックだか何だか知らないけどね! いい加減にして欲しいの! うるさくて寝れないのよ!」
「はぁ……」
「まずね! あの重低音が響くのよ! んっもう部屋ん中いっっぱいに響くの! 
 ズンズン! ズシズシ! ズンズン! ズシズシ! ってね! あんたに分かる!?」
「まぁ……」
「リズミカルにね、部屋が振動するわけ! そりゃーあんたはノリノリに乗ってるからいいわよね?
 でも、無理やり聞かされてるこっちとしちゃーたまらないのよっ!」
「ですよね……」

「それ以上にね! あのギターの音が耳障りで耳障りでしょうがないの! 
 んもうっ! ほんっとうに! 本当に耳に残っちゃうのよっ! ええっ!?」
「はぁ……」
「ギュアアン! ギュアアアアン! ギュアンギュアン! ギュアアアアアアン! ってね!
 分かる? あんたに分かる!? 夜中にあんな音聞かされてる身にもなってよね!?」
「えっと……」
「何なのよあれはっ!? 耳を塞いでも聞こえてくるし、超音波でも発してるのかと思うわよっ!!」
「まったくですよね……」

「はあ……はあ……はあ…………ったく、本当に分かったの、あんた? 
 あんたがいかに隣人に迷惑を掛けてるかってのが? 夜は静かに過ごすものなのよ?」
「はぁ……」
「はあ? じゃないわよっ! まったく効き目が無いわね、あんた? 本当に理解してるのか怪しいわ」
「そうでしょうか……?」

「そうよっ! 分かったわ! そこまで言うなら、あんたのロックがいかにうるさいか!
 録音してでも! じっくりたっぷり! 忘れられなくなるまで聞かせてやるからね!?」
「あぁ、そういう手もありますね……」
「フン! 余裕ぶっこいてられるのも今のうちよ? 
 私がどんだけ! うるさい思いをしてるのか! じっくり聞かせて分からせてやるわっ!」
「そういうの……って、いいんですか……?」
「当たり前じゃない!? あーあ、お可哀想に! あんたはそれを聞いて土下座するのよ。
 うるさくしてごめんなさい。もうしません。ってね! 覚えてなさいよっ!」
「…………」

バタンッ!――


110 :【 - た い が - 】 12 ◆askgvpoGB. :2009/06/20(土) 01:39:14 ID:i+nX2veK


……ふ、ふふふ。完璧だわ!
あぁ、私って最高……どこにも逃げ場なんか与えてやらなかったわ。
これで、竜児との甘くて静かな生活が取り戻せるのね…………あぁ、竜児っ!
竜児と2人であの女の土下座を見に行くのがいいかしらねー?
ふふん。まぁ、2人の家の事だし、竜児に相談してからにしよう。

なんか気分良くなってきたな、お出かけしよっかな。

そうだ! いい事思い付いた! 本屋に行こう、そうしようー!



◇ ◇ ◇ ◇ ◇


111 : ◆askgvpoGB. :2009/06/20(土) 01:40:03 ID:i+nX2veK

以上です、ありがとうございました。
次の予定ですが、ちょっと遅くなりそうです。
それでは。


112 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/20(土) 01:44:40 ID:X/CyFA1b
>>111

GJ!!
たのしみにまっていますぞぉ。。。。

113 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/20(土) 01:45:06 ID:bzX7c6Yj
>>111
乙です!新キャラ登場にwktkだな!
育児奮闘記書いてもいいのか?ただ今のところ終わりが見えなくて、劣化版クレヨンしんちゃんみたいになりそうで怖いんだww

114 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/20(土) 01:47:38 ID:OvluXP0K
>>111
すまん、安価とばしてくれ。最初がどこかわからない

115 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/20(土) 02:00:16 ID:Q/Z6pWVb
>>111
そうだ! いい事思い付いた! Hしよう、そうしようー!

116 :竜児と大河の育児奮闘記:2009/06/20(土) 02:36:32 ID:bzX7c6Yj
例えばこんな感じ

6月20日 生後1週目 はじめてのおふろ

「やっぱりぃ〜、お風呂に入れてあげるのはお父さんの仕事だと思うんだぁ〜☆」

大河と赤ちゃんが退院して、いよいよ家族4人での生活が始まった。
泰子はおばあちゃんになった事が嬉しくて仕方ないらしく、ベビーバスやら服やら色々と用意してくれる。
大河のお母さんもやはり自分の孫というのは気になるらしく、ここのところ週末には顔を出してくれている。
やっぱり、皆に祝福される家庭というのはいいな、とつくづく思う。

「そうよ、竜児。頑張ってね!」
「頑張ってって……お前は手伝ってくれねぇのかよ?」
「横で見ててあげるわ。竜児が遅くなるときは私がするんだもん」
「なんかぁ〜竜ちゃんが赤ちゃんだった頃を思い出すなぁ〜。あの頃の竜ちゃんは水が苦手でぇ〜」
「その話はこないだ聞いたよ泰子……さて、キレイにキレイにしましょうね〜」ニタァ
「ダーー」
「……赤ちゃんまで高須棒でこすらないでね……竜児」


「まずはコイツを膨らませるのか……」
「ベビーバスってちっちゃい子供用プールみたいよね」
「これなら場所もとらないと思ってぇ〜、ビニールのやつにしたんだぁ〜。やっちゃんエライ☆」

泰子はやっぱり死ぬまでこんな感じなんだろうか……。まぁ、今更おばあちゃんらしく変身などしたらそっちの方が怖いのだが。

「……これでよし、っと。ここにぬるま湯を入れて……」
「……なんか緊張してきた」
「大河ちゃん大丈夫よぉ〜。竜ちゃんはスーパーお父さんで、大河ちゃんはスーパーお母さんなんだから!」
「泰子……」
「やっちゃん……」

「よし。準備万端だ。大河、赤ちゃんをこっちに連れて来てくれ」
「はーい……よーしよしお風呂ですよ〜。お父さんがキレイキレイしてくれますからね〜」
「ダーー?」
「なんかやっちゃん緊張してきちゃった〜☆」
「……さっき言ってたことと違うじゃねえか……」

117 :竜児と大河の育児奮闘記:2009/06/20(土) 02:47:43 ID:bzX7c6Yj

チャプン

「首だけはしっかりと支えてやらないと……」
「キャッ……ウッ……ウエェェェェェ」
「あっちょっ……大丈夫ですよ〜すぐ終わりますからね〜」
「ウエエエエエエエエーーー! ウエエエエエエエエーー」バシャッバシャッ
「わっちょっ……弱ったな」
「やっぱ竜児一人じゃまだまだね。……はーい大丈夫ですよー。ぷかぷか浮かんで気持ちいいですねー」ニコッ
「ピタッ……ダーーー」パシャッパシャッ
「どんなもんよ!」
「ハハ……参ったな。よし、今のうちにやっちまうか! えっとガーゼで……」

その後、顔を拭くときにまた泣き出して大河の世話になり、次は体を拭くときに泣き出して大河の世話になり……となかなか苦労したけれど、何とか無事終了した。

しかし……大河はお母さんになったんだな、とつくづく思う。
やっぱり自分で産んだ子だからなのか、あいつが大丈夫だ、というと赤ちゃんもピタッと泣き止んでしまう。
……俺も負けねえように頑張らないと、な。

スヤスヤと眠る我が子を見ながら、そう思う竜児であった。
一人前のパパへの道は、まだまだ遠い――

118 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/20(土) 02:56:51 ID:bzX7c6Yj
>>116-117
こんな感じです。

この他に夜泣き編、授乳編、一緒におふろ編……とアイデアはあるのですが、物語に終わりが見えない恐ろしさ……。
赤ちゃんの名前も未定です。前スレで大河の弟の名前募集の時に「恵児(ケイジ)」という案を出したんですが、作者さんが使われないならそれでも良いかなぁと。

いずれにせよ、竜虎が子供を通じて新しい愛情を深め合えるような話が書きたいです。やっちゃん大活躍です。

119 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/20(土) 05:32:53 ID:W1woRm85
>>118
わー、すいません、すいません。大河弟の名前をお願いしたのは私です。
「恵児」という名前、「恵」の字に込められた意味がとてもいいので使わせてもらえれば、と思ったのですが、
アクセス規制だらけの中、どうやって初投下したらいいかに気をとられ(結局●買った)、きちんとお返事が
できませんでした。 重ねてもう一度、すいません。

でも、育児編でお使いになられるなら、発案者のあなたが命を吹き込んであげてください。
竜児と大河(とやっちゃんの)の育児楽しみです。
こちらはまだ、大河弟の登場は暫くないので、あなたの発想を元に自分で考えてみます。

>>「……赤ちゃんまで高須棒でこすらないでね……竜児」
チャーハン噴いた。


>>111
乙です。
妊娠を知ったときの大河の描写、感慨ぶかいものがありました。
ちなみに、階の上下は逆ですが、ロックがうるさい大学生に、リアルで夜中の3時に怒鳴り込みに行ったことを
思い出しました。たまらんよー。

大河に目をつけられた女の子は無事でいられるのか?


目が覚めたので続き投下できるかも。

120 :とらドラ!, again ◆VW.RtTKf1E :2009/06/20(土) 06:03:32 ID:W1woRm85

[弁財天国]

卒業時の3年生クラスの謝恩会はそこそこに、夕暮れ時、元2-Cの仲間たちが次々と泰子が働く店、
弁財天国に集まってきた。勿論、独神こと恋ケ窪ゆりも、なんと泰子の両親、清児と園子まで
孫の晴れの卒業式のあと、店に立ち寄っていたのだった。


「やっぱ、ダイエット明けのタイガーが一番凄かったよな。キレつうか、気迫つうか、怨念? 
今、思い出しても寒気がする」
「うっさいわねー、いつまでも昔のことばかり蒸し返してるとハゲるわよ」
話題の中心はやはり大河だ。今は、どの大河が一番恐ろしかったか? がテーマだそうだ。

今日という日が卒業式だったからだろう、一緒に過ごせなかった、この1年の様子を聞くよりも、
最も楽しかった2-Cでの思い出話に花が咲いている。

「ところで逢坂さん、進路はどうなったの?、やっぱり、元担任としては気になってね」
「東京の私立大に進学します。竜児が行く大学は文学部がないから、一緒の大学には行けないけど、
これからは近くだし…」
「相変わらず、仲がいいのね。はぁ、やんなっちゃうわ、ホント。子供の写メとか送ってこないでよね!」

「いきなり子供はないんじゃない?」
「その前に、もう1ステップあるよ、ねー」
「あー、もう、うるさいうるさい、あんたたちの誰かが行き遅れて吠え面かくようなっても、
アドバイスなんかしてあげないからね!」
「いや、先生のアドバイスだけは聞きたくないし…」
可哀想に。独神は元2-C美少女トリオにサンドバック状態だ。

そう。泰子の両親も交えて相談した結果、竜児は進路を大学進学に決め、猛勉強を経て、工学系の
国立大学に合格していた。自宅から何とか通える距離なので、下宿は不要だ。

「みのりんは合宿?」
「おう! 入学前から合宿所にはいって、もうしごかれてるんだぜ! やっぱ体育大はきついぜ」
「じゃあ、お休みの時に会いにいくね!」
「待ってるぜ、大河」


121 :とらどら!, again ◆VW.RtTKf1E :2009/06/20(土) 06:08:09 ID:W1woRm85

「で、あんたはこっちに帰ってきてから、どこ住むの?」
「内緒」
「はぁ?」
「うるさいなー 事情があるのよ。そうだ、来週荷物が届くから、ばかちーにも手伝わせてあげよう。
みのりんは合宿だし」
「は? なんで亜美ちゃんがひとんちの引っ越し手伝わなきゃいけないわけ? ていうか、もう1年先まで
スケジュールびっしりなんだから」
「はいはい、女子大生モデルは大変だねー。分かったわよ、竜児と二人でやるから。どうせあんたなんか
役に立たないし」
「そうよ、高須君がいれば、なーんの心配もないじゃない?」
「でも落ち着いたら、お店案内しなさいよね。こっちは1年ぶりなんだから、大学もわりと近いし、
またコスメとかバッグとか、いい店連れてってよね」
「え、私と? いいの?」
「なに言ってんの、竜児が流行りのショップを知ってるわけないでしょ。それにアンタといくと
色々おいしいことが…」
「この性悪女っ!」

厨房のカウンターの前で皿を拭きながら、変わらぬ二人のじゃれ合いを眺め、竜児は心の底から
幸福を感じるのだった。これからはまた大河の傍にいられる。この仲間で集まることができる。
「みんな幸せ」になれるんだ… 
気になることは色々あるけど、たぶん大丈夫。楽観的にそう思った、その時。
「高須、ちょっと聞いていいか?」北村が真面目な口調で話し掛けてきた。



122 :とらドラ!, again ◆VW.RtTKf1E :2009/06/20(土) 06:17:52 ID:W1woRm85

弁財天国でのパーティは、21時頃にお開きとなった。
独神がいる手前、アルコール入りの二次会や他に寄り道することも無く、近いうちの再会を約束して、
三々五々、帰途に着いていく。

「やっちゃんはー、おじいちゃんとおばあちゃんを駅まで送っていくから、竜ちゃんと大河ちゃんは
先にお家へ帰って休んでて」
「わかった、じゃ先に行ってる。駅からの帰り道、気をつけろよな」
「へへーん、だいじょうぶだよー」

「みのりん、ばかちー、北村君、またねー! それから、竜児のおじいちゃんとおばあちゃん、
また落ち着いたら、挨拶に伺います」
「はいはい、待ってるよ。大河ちゃんは本当にイイ子だね」
たちまち大河の頬がピンク色に染まり、微笑みが顔いっぱいに広がる。

「じゃ、大河、行くぞ」
竜児は、大河の荷物を持って歩く道すがら、話していなかった能登や春田、麻耶、奈々子たちの
進路について話してやった。

能登は念願かなって、マスコミに強い、都内の私立大学に合格。
春田は美術系の専門学校に行きながら、親の内装業の見習い。
例の彼女とも時々ズレたケンカしながら、うまくやってるらしい。
麻耶は能登と同じ大学の、何故か情報系の学部に入学する。3年の後半には麻耶も能登のことを
意識していたみたいだ。
奈々子は家政系の女子大で、栄養学を学びながら、別に調理師の資格も取り、将来は母親と一緒に
小さなお店を持つことが夢だといつか語っていた。

「ふうーん、みんな、しっかり考えてんのね」
「“男子三日会わざれば刮目して見よ” ていうが、男子だけじゃねぇ、女子だってそうだ。
みんな日々成長していく。特に俺たちの年齢はな」
「そうね、私もちゃんと成長できてるかな?」
「大丈夫。自信持てよ。お前今日、誰も殴ってないじゃねえか。春田の髪の毛は引っ張ったけど。
それに俺のことを犬呼ばわりしてない」
「ひっどーい、竜児までそういうこと言う?」
「はは、わりいわりい」

竜児の両手には、自分のカバンと大河のボストンバッグ。大河の両手も学校でかっさらってきた
卒業証書や記念品に「大河の星」が入った紙袋で塞がっており、手をつなぐことができない。
たわいもない会話を繰り返しながら、やがて竜児のアパートの前にたどりついた。

「懐かしい… んーん、そうじゃない、あの家出がまだ昨日のことのようね」
「そうだな、お前が帰ってきて、止まっていた時が動き出したっつーか、いてっ!!」
ドシッ!、華麗な回し蹴りが竜児のお尻に一発決まった。
「な、なに詩人ぶっこいてんのよ、こ、こっぱずかしいじゃない! ブサドリに挨拶するんだから、
早く入るわよ、竜児」
「お前なぁ…やっぱ変わってない、ことは無いな…」
「ふんっ」
昔と違って、回し蹴りも手加減済み。衝撃はあるが痛くはない。

そうして二人は、整理整頓の行き届いた、いつもと変わらぬ高須家に入っていった。

123 :とらドラ!, again  ◆VW.RtTKf1E :2009/06/20(土) 06:22:17 ID:W1woRm85

「大河ー、先に風呂でも入れ。お前、朝から長距離の移動で疲れたろ。じきに泰子も帰ってくるだろうし」
お茶を飲みながら、インコちゃんとひとしきり遊んでいた大河に声を掛けた。

「う、うん竜児、わかった。じゃ、先に入らせてもらうわ」
「制服、ちゃんとハンガーに掛けとけよ。皺になるからな」
「いきなり小言? 久し振りなんだから、もうちょっと優しくしてもくれてもいいんじゃない?」
「ハイハイ」
「ハイは1回!」

自然に振る舞っていても、まだ、自分も大河もちょっとぎこちない。
教室のロッカー前では「好きだ」と言えたのに、改めて二人っきりになると、なぜか憎まれ口が先にでる。

この1年間、メールは必ず毎日。時には電話でも話した。でも、実物は違う。

なんのフィルターも通さず、耳に飛び込んでくる、ちょっと低めのよく通る丸い声。
鼻先でふわふわと揺れる栗色の髪から漂う甘い香り。
華奢な肩と折れそうな腰のライン。
そして、キラキラと輝きながら、まっすぐ自分を見つめてくる、ダークブラウンの瞳。
すべてがあまりにも生々しく、一度触れてしまったら、歯止めが効かなくなりそうで、自分が怖い。
パジャマを抱えて、浴室へと向かう大河の後ろ姿を思い出しながら、身震いする。

―い、いかん、もうすぐ泰子も帰ってくるしな。大丈夫、だいじょうぶ、だいじょう―

ん?、いつのまにか、ケータイのメール受信を知らせるランプが点いていた。
メールを開いて、竜児は硬直した。



124 :とらドラ!, again  ◆VW.RtTKf1E :2009/06/20(土) 06:26:14 ID:W1woRm85

“やっちゃんは急に毘沙門天国のヘルプに入ることになりました。だから2人で先に休んでてね。
あと竜ちゃんは、大河ちゃんを大事に大事にしてあげてね(はぁと)”

「泰子てめえ、絶対わざとだろ!」
本音は、1年ぶりの再会を二人っきりで過ごさせてあげたいという母親の気遣いに感謝していた。
「しっかし、息子宛のメールに(はぁと)って何だよ、“大事に大事に”って、どっちの意味なんだよ?
てか、母親にそんな気を使わせてる俺ってなんか情けなくねぇか?」

1年前のバレンタインの翌日。初めての祖父母の家という緊張感と、ジェットコースターに乗ったような
驚天動地の1日に疲れきって、長い長いキスのあと、2人は抱きあったまま、こんこんと眠ってしまった
のだった。

その翌日から、離ればなれに。

竜児は、隣の部屋の自分の机を思わず見やる。
一番下の引き出しの奥には、少し前に好奇心で買った、レジで茶色の紙袋に入れてくれるモノが
しまってある。
「そういうつもりじゃなかったんだけどな… 男の嗜みっつうか、練習っつうか…」


「なに1人でぶつぶつ言ってんのよ! あんた変態?  ありがとう、お風呂あがったわよ」
水色のパジャマに着替えた大河が、頭を拭きながら居間に入ってきて、テーブルの前に座った。

「お、おう、なんでもないんだ、風呂もうでたのか? 早くねえか? ちゃんと暖まったか?」
「なによ、そんなに私の顔を見たくないの? てか、あんた顔真っ赤よ。まるで地獄の番犬、
ケルベロスみたいよ」

「お前もこれ見りゃ分かる。俺も風呂はいってくっから!!」
と有無を言わせず、泰子からのメールを開いたまま、大河の手にケータイを押しつける。


「ひっ、やぁあ!!!」
背中越しに大河が小さな悲鳴をあげるのが聞こえた。


125 :とらドラ!, again ◆VW.RtTKf1E :2009/06/20(土) 06:30:44 ID:W1woRm85

竜児が風呂からあがってくると、大河はさっきと全く同じポーズのまま、居間のテーブルの前で
固まっていた。

「お、お前だいじょうぶか、なんか羽織らないと風邪ひくぞ」
「ええええええ、あの、いや! なんでもないの! ははっ…」
ギギギギギと油の切れた機械のように首を動かして、大河が振り返る。

壊れてる、完全に壊れている。
そんな大河がたまらなく愛おしくなって、竜児は大河の後ろにあぐらをかいて座り、“よっ”と両脇を抱えて、
大河を膝の上にのせる。
「えっ!」
「ほら、あったかいだろ。手乗りタイガーじゃなくて、膝乗りタイガーだな」
「!!!」

片手で大河の腰のあたりをそっと抱き寄せて、もう一方の手で大河の髪を梳き解かしつつ、
つむじのあたりに顔を埋めて、大河の甘い髪の香りを胸いっぱいに吸い込む。
そして、顔を何度も左右に動かして、大河の柔らかな髪が自分の鼻先に、頬に、唇にあたる感触を
心行くまで楽しむ。

「大河、お帰り。好きだ」

声もあげられず、竜児にされるがままだった大河が、膝のうえで振り返って、竜児の胸に顔を埋めた。
「りゅうじ、会いたかった… 大好き…」

二人は肌と肌が溶けん合わんばかりに、ぎゅっと互いの身を引き寄せ、唇を強く、強く重ね合った。

その夜、二人は初めて結ばれた。

126 : ◆VW.RtTKf1E :2009/06/20(土) 06:37:40 ID:W1woRm85
ここまでです。
あとは、ある程度まとまったら、週に1、2度のペースで投下できたらいいな、と思っています。

細かい話でスイマセンが、タイトルで、「とらドラ!」と「again」の間には、 「,」(半角コンマ)と半角スペースが入っています。
Jane styleだと、なんか「.」(ピリオド)に見えるな・・・ 


127 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/20(土) 07:01:20 ID:4rV0aa1u
>>126
GJ!
ラストの結ばれ描写いいなw

なんか今回のスレ育成系で埋もれそうだね

128 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/20(土) 07:30:09 ID:Q/Z6pWVb
>>126
乙!
ハイペースで投下するとモチベーション保つのが大変だろうから慌てずのんびり投下してくれ

129 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/20(土) 08:27:03 ID:/5wyNztS
>>114
トリップでレス抽出すればいいじゃん

130 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/20(土) 08:29:56 ID:/5wyNztS
>>119
●持ち増えた
ここに記念カキコしてくるんだぜ
http://gimpo.2ch.net/test/read.cgi/maru/1017246415/
ついでにこのスレの立った日付も見てくるんだ

しかしヘッドホンは必須なのにねー困った人もいるもんだ

131 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/20(土) 08:34:26 ID:/5wyNztS
(*´Д`)ポワワ

>>126
ちゃんとコンマ見えるから大丈夫
気になるなら表示→文字のサイズで変更してみっぺ
俺は中に設定してある

132 : ◆VW.RtTKf1E :2009/06/20(土) 14:21:34 ID:W1woRm85

>>127
>>128

ありがとう。GJや乙って言ってもらえると、嬉しいものですね。
あ、もちろん、反応がないとイヤ、というわけではなく、励みになる、というものです。
ここに投下させてもらえるだけで、有難いと思っています。
ボチボチのペースで書いていきます。

>>130
おお、行ってみます。ありがとう。

>しかしヘッドホンは必須なのにねー困った人もいるもんだ。
今は引っ越したので、大丈夫ですが、生活騒音でトラブルになるのがよく分かりました。

>>131
文字サイズ切り替え、知らなかった。orz
ってか、普通に考えたら、あるわなー
ここのスレの方は、親切なので、助かります。


133 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/20(土) 18:52:45 ID:bzX7c6Yj
>>119
いやいやそういうことなら是非「恵児」を使ってやっておくれ!
again面白いよー。前回と今回とのギャップが非常に気になりますな。

134 :まとめ人 ◆SRBwYxZ8yY :2009/06/20(土) 19:41:04 ID:4Sx5ZXxe
---------------
       __
     . ´  `ス
     イ ィ从ソ从ゝ
     ヘ(!Φ_Φノ゙  <ここまでまとめたであります、サー!
     /i  l:=ト、
     `ノ_.入_ゝ'
      |_lハ_l|


        _, -、
.     〃´ ^⌒ヽ
.     i{ /{八人}i  <よくやった!家に来て私をファックしていいぞ
∠二二八ハ.゚ロ゚ノOコ
     ノノ く)丞,ン八
    ( (く/_j」〉ノ )
         し'ノ


135 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/20(土) 20:01:51 ID:UHJ7aBQj
>>134
いつもいつも乙です!

136 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/20(土) 20:13:45 ID:bHOwFk3k
>>134
(#・e・)<コラー!大河ー!

从*^ー^) <お疲れさまぁ〜

137 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/20(土) 20:14:15 ID:Q/Z6pWVb
>>134
まいどお疲れさまです

138 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/20(土) 20:21:39 ID:i+nX2veK
まとめ人さま、いつもお疲れ様です。

>>112,113,115,119
感想どうもありがとう。だけど地味子ちゃんはもう出番が無いです。
一人語りだとどうしても限界があって仕方なくの登場ですので。

>>114  >>19 >>104 ここがスタートになりますね。

>>118
2828したw すごくいいと思います!
シリーズ化とかして続けてくれると自分としては嬉しいです。

>>126
膝乗り後ドキドキしました。GJです。今後の展開も楽しみにしてます。
投下しないとってプレッシャーを感じると辛いからマイペースで頑張って下さい。


139 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/20(土) 22:13:56 ID:4rV0aa1u



まとめ人さまお疲れさまですっ。
自分の作品が乗るのは気分がいいw



>>138
そなたのアンカーを見て毎回思うのだが、
アンカーミスはわざとなのかい?別に何でもいいんだけどねw

140 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/20(土) 22:18:30 ID:wpo31yd0
まとめ人さんいつも乙です。

さて毎週末に投下するといいながら先週ブチった幼児竜児です。申し訳orz
2週間ぶりに覗いたよ。

てな訳で少ないけど前スレ15の続きを…

141 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/20(土) 22:20:05 ID:wpo31yd0


*****

俺は今大河と学校に向かっている。
と言うか大河に思いっきり手を繋がれ…いや掴まれ無理矢理連行されてる。
櫛枝が部活で学校にいるらしい。さっき大河が電話で聞いてた。

爺さんの話しによると好きな子からキスをされると男性ホルモンが活発され,あーだらこーだらなって戻ると言うらしい。
あの爺さん適当過ぎる。
因みにキスは口じゃなくても顔の一部だったら頬でも額でもどこでもOKみたいだ。

それを聞いた俺はホッと安心した。
……安心?なんでだ?むしろ悲しむべきなじゃないのか?
昨日から俺の様子がおかしい。

「あっ!みーのりーん♪」
「YO!!大河ぁ〜♪」
どうやらいつの間にか学校に着いてたらしい。
俺の手を離して櫛枝に抱き付く大河。
あぁ…櫛枝。イブ以来に見るぜ。
明けましておめでとう。

「みーのりーぬ。会いたかったよぉ〜」
「おうおう。可愛い奴め。あーしゃしゃしゃ」
とムツ○ロウさんよろしく大河の頭をワシャワシャする。

「ところで大河。あの高須君にクリソツなチビッコは何だい?」
「!!」
やっぱ似てるのか!?って当たり前か…。
「はっ!!もしかして高須君の生まれ変わり!?」
お前もかよ!?だから俺は死んでねぇ!!

「…あーちょっとした知り合いかな?それよりみのりん聞きたい事があるの…」
「おっ!?質問かい?構わんよ。この櫛枝になんでも聞くがよい」
「うん…クリスマスイブの日、竜児と会ったでしょ?…その時何かあった?」

ちょっ!?おい!!
キスの事頼むんじゃなかったのかよ?
なぜ今その事を…

「…会ったけど、何もなかったよ」
…えっ!?
竜児が驚くのも無理はない。
そんなニッコリ笑顔で何もないと言われたら…

「本当に何もなかったの?」
「本当だよ。元気がなかった私を励ましてくれただけさね。いやー本当高須君はいい人だねぇ」
「…そうなんだ。」


あぁ。櫛枝はあの日の事を何もなかった事にしたいのか…。

142 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/20(土) 22:21:07 ID:wpo31yd0

「大河お姉ちゃん。僕お腹空いちゃったから帰ろう」

この場から一刻も早く離れたくて俺はそう口にしていた。

「えっ!?りゅ…」
「やや!?大河〜,お姉ちゃんなんて呼ばれてんじゃん。」
「え?あー…うん、まぁ」
「いやしかし本当に高須君ソックリだね。僕お名前何て言うの?」

そう言いながら俺の前に来てしゃがみ目線を合わせる櫛枝に
「竜太だよ。」
と動揺することなく笑顔で嘘の名前を答える。

「ちょっ!?りゅー…たぁ〜!??」
えっ?あれっ?っと動揺してるのは大河の方だ。
「へー竜太君って言うんだ。いくつ?」
「5歳です」
「わぁ〜ちっちゃいねぇ〜可愛いねぇ〜オバチャン食べちゃいたいくらいだわよ。もぉ〜チュッチュッ」
「「あっ…」」
今…確かに…

「櫛枝キャプテーン。そろそろ時間でーす。」
グラウンドの方から声がする。
ソフト部の後輩だろう。
「ありゃりゃ。もうそんな時間なんだ」
校舎の時計を見ながら立ち上がる櫛枝
「じゃ私戻るね。大河また新学期にねん。竜太君もまたねぇ〜」
ウワーハハハハっと笑いながら去って行く櫛枝の背中を見つめながら2人は唖然としていた。


「…今,俺頬にキス…された…よな?」
「…えぇ。されてた…はず…よね?」
そう竜太…もとい竜児は櫛枝に不意打ちのキスをされていた。
爺さんの話しでは顔の一部…つまり頬にでも好きな子からキスをされれば元に戻ると聞かされていた。
しかしどうだ!?

「俺,戻って…」
「ないわね。竜太君のままよ。」
竜児の体は何一つ変わってなかった。
どうゆう事だー!?あのジジイー!!!!

竜児は倒れた。
竜児のライフは0になった…。

143 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/20(土) 22:22:46 ID:wpo31yd0


*****

暖かい。
なんだか体がフワフワする感覚だ。
それに柔らかくて気持ちいい…いや心地いい。
ここはどこなんだろう?

「気が付いた?」

うっすらと目を開けたら大河の顔があった。
本当こいつは綺麗な顔立ちしてるな。
…って
「おうっ!?」
「わっ!?いきなり起き上がるな!ビックリするじゃないこのバカ犬!!」
「わ,わりぃ」

いやいや。それよりなんだこの状況。
ここは近くの公園のベンチか?
で,なんで俺大河に膝枕とかされちゃってんの!?
気持ちいい感覚にもなる訳だ。

「ったく。あの後いきなり倒れたからビックリしたわよ」
「あっ…そうか。」
倒れたんだな俺…
「どうせ。みのりんにキスされたのが余程嬉しくて興奮して倒れたんでしょ?」
あーやだやだ。これだからエロ犬は
っと、ヒドい言いようだな,おいっ!!

「アホか!!普通に元に戻れてないのがショックだったんだよ!!」
「あらそう。別にどーでもいいけど」
本当にこいつは…
「まぁ取り敢えずここまで運んでくれたんだな。ありがとう。」
「ななななに素直になっちゃってんの!?べべべ別にこれくらい。」
何こんくらいで動揺してんだよこいつは?

「いやマジで昨日から大河にはお世話なってるからな。本当感謝してるよ」
「まぁあれくらい……はっ!!!」
「ん?どした,たい…がぁっ!!…さん?」

大河の様子がおかしい。
なんだこれは?
顔は「お前らの血は何色だー!?」「赤ー!!」っと小学校の運動会の応援を思い出させるような程に真っ赤じゃないか!
だがしかし!
後ろに黒いオーラが…虎が見えるのは気のせい…
「ききききのうの事,すべて,ききき記憶から消せぇぇぇぇー!!!!」
ではなかった。

144 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/20(土) 22:24:54 ID:wpo31yd0


「おおう!!?ま,待て待て」
待て待て待てー!
お前一体全体その木刀はどこから出して来たんだ!?
どこに隠し持っていたんだ!?
お前はいつマジシャンになったんだ!?
ワン・ツー・スリー・ポン☆
はい。鳩じゃなく木刀でましたーってか!?
竜児はまたまた混乱した。
この体になって何回混乱してんだか。

「待てるかー!昨日のお…おふおふ,お風呂でWAWAWAわたしの,は…はだ…はだ…はだはだはだはだ…っっ!!」
噛みすぎだバカヤロー!
WAWAWAって谷○か!?お前は!!
「ちょっ!待て大河!!落ち着いてくれ!!」
ほんとマジ落ち着いて!!

「うるさい…」
「えっ…?」
「うるさいうるさいうるさーい!!見たんでしょ!?聞いたんでしょ!?」
「いや…見せたのも聞かせたのもお前な訳で…」
「シャラーップ!!」
おう!流石英語得意なだけあってナイス発音…じゃねぇ!!
「裸を見られたからには…あの話しを聞かれたからには…もうあんたを殺すしかないの!」
「殺すな!」
あれっ?このシチュどっかで…デジャブ?
「死にたくなけりゃ記憶を全部消せー!!」
振り下ろされる木刀。
わーわー死ぬ!!
ちくしょー…
「嬉しかったんだー!!」
「………え?」

あ…あれっ?痛みが来ない。
目を開くと目の前で木刀がピタリと止まってた。
ふぅ。助かっ…じゃねぇ!俺なんて言った?

「なななななに言っちゃってんのあんた!??嬉しかったって…私のはははだはだ,裸見て嬉しかったって…どんだけ変態犬なのよ!!!」
おう。まぁ多少ながら嘘ではない。俺も男だ!
女の子の裸を見たらそれなりに嬉しい…って
「そっちじゃねーよ!!…あっ…」
「えっ?」

俺また墓穴掘っちゃった?

145 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/20(土) 22:26:33 ID:wpo31yd0


「…そっちじゃないって?」
あーつまりーなんだー。
そんな真剣な表情で見つめないでくれ。
「そっちじゃないって…じゃあどっちよ!?」
「あー…その…あれだ」
そんな真剣な表情で追い詰めないでくれ。
「竜児!」
「だー!つまりだな!…その俺の事をす……好きだって言ってくれた…事を…」

――ボンッ☆
一気に大河の顔が耳が首が赤く染まった。
声が出ないようで口をパクパク?…あわあわ?しているご様子。
釣られて竜児も赤くなる。

「いや,最初はマジでビックリしたんだ。困惑もした。…でも。俺,人から好かれた事とかねぇし…お前は冗談のつもりで言ったのかもしんねぇけど…」
やっぱ嬉しかった……んだと思う…。
と最後の方は消えそうな声で呟く。
「……………」
大河は顔色は真っ赤なままで俯いてちょっと涙ぐんでる様にも見える。

「……たい…」
「竜児」
動かない大河に声をかけようと試みた竜児だったがそれは大河よって中断された。
竜児の心臓はさっきからドキドキしぱなっしだ。
そして今余計に高鳴りが大きくなった。
今から何を言われるのだろう?改めて告白されるのだろうか?
「……おう」
息を呑み言葉を待つ。
「お爺さんの所…戻ろ?」
「…へっ?」
しかし耳にした言葉は予想外の想定外だった。

「お爺さんの所に戻って原因聞かなきゃ。ちゃんと言われた事実行したのに竜児元に戻らなかったんだから」
まぁ,確かにそうだ。
だが話しがぶっ飛んだな。……いや,流されたのか?
どちらにせよ大河の言ってる事は正論だ!
このままじゃ俺は元には戻れない。
うん。そうだな。今はこんな恋話をしてる場合じゃないよな?
俺が悪かったよ大河。
だからそんな涙ぐんで上目使いで見るのは止めてくれ。どうかなっちまいそうだ…。
「あぁ,戻ろう」
「…うん」

俺たちは公園を後にした。

146 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/20(土) 22:29:45 ID:wpo31yd0
とりまここまで。
いつもコメントくださってる皆さん,本当感謝感激です°・(ノД`)・°・
必ず完結させますので,もうしばらくお付き合い願います(´・ω・`)

147 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/20(土) 22:31:43 ID:Q/Z6pWVb
>>146
待ってるぜ

148 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/20(土) 22:34:19 ID:UHJ7aBQj
>>146
そろそろ佳境ですかな?毎度楽しみにしてます!

149 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/20(土) 23:12:44 ID:VwkW0oVr
>>146
続きキター!気になってました。wktkして待ってます。

150 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/20(土) 23:30:05 ID:i+nX2veK
>>146
乙です。楽しみにしてました。来週も期待してます。

>>139
, 繋ぎはJaneの優しさだったんですね・・・気付かなかった。

151 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/20(土) 23:54:38 ID:W1woRm85
>>133
ありがとうございます!
では、喜んで「恵児」を大河の弟の名前として、使わせて頂きます。
出番は決して多くないのですが、キーになるかもしれません。

>>134
いつもいつも乙であります。サー!
わーい、まとめに載ったよー

>>138
ありがとうございます!

>>146
そうきたかー。つなぎ方がうまいなー。

152 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/21(日) 01:03:38 ID:GqQFNNx1
>>146
ああああもどかしい
だがそれがよい

153 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/21(日) 06:22:53 ID:kk3c7ao6
>>111
なんか竜児が仕事で帰れない・朝もすれ違いって、あるある系なのに妙にドキドキする。この後どうなんだ!?と
こういうので話膨らませられるのってとらドラっぽくて上手いなあと思うわ
あと、大河の一人称萌える
>南東部屋どーん! お日様さんさんおはよーさんね!
>はい。ばかちー消えたーおっこらせー!

154 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/21(日) 08:26:39 ID:5V14JbZq
今さらこんなこと書くけど 原作内で竜児と大河がくっついて本当に良かったと思う

155 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/21(日) 10:23:55 ID:JIrkNRTM
>>154
とらドラって虎と竜(ドラゴン)って意味なんだっけ?
逆に聞くけど竜児以外誰と結ばれるのか問いたい

156 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/21(日) 10:38:29 ID:NuOjlq24
>>146
GJ!!
たのしみにしとりまっせぇ!!


>>154
大河「は、
    く、くっついたですっってぇぇぇぇぇぇ!!!
    竜児と、え、えっちなんかしてないもん。」
竜児「おいおい、付き合ったって意味だろ?」
大河「そ、そうだったの。ぼっ!!」

ギシアンギシアン      ・・・・・ はおあずけ


>>155
竜児いがいは、竜児くんとか竜児くんとか、
あと竜児くんとかかしらねぇ・・・・






157 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/21(日) 11:04:31 ID:B/LK0L4K
>>155
『ど』んだけ『裸』族だ北村w

158 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/21(日) 12:27:15 ID:ONDT+uzB
>>155
既定路線なのはわかっていた
それでも収まるべきところに収まってくれたのが嬉しいのだ
収まるところに収まらない話より収まるところに収まる方が心が安らぐわけよ

159 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/21(日) 12:31:29 ID:ONDT+uzB
言いがかりや難癖つけられてもそんな雑音は無視して作品を投下出来る精神力を
みんなに持って欲しいと願うようなことがつい昨日あったのだ
このスレ住人独特のしなやかさと若さに期待する

>>156
赤ちゃんは恋人同士の距離が物理的にゼロになったことの証だな
世の中は物理的距離しかゼロになってない連中ばかりなのが悲しいけど

>>157
昼間から吹いたw

160 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/21(日) 14:36:34 ID:kk9eY6Iu
>>159 何があったの?
それな何が言いたいの?昨日このスレで何かあった?

161 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/21(日) 16:51:43 ID:cjxq6P+8
「竜児…あついわ…」

「む、雨が上がってきたか。どっか涼しいとこ出かけるか?」

「…いい…ここにいる…」

「あんまり無理すんなよ。しかし暑いな」

「ねぇ竜児…一緒にお風呂入ろうよ…」

「なっ…!おま…」

「いや?」

「…いや…じゃない」

「じゃあ決定ね」


ギシギシアンアン

162 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/21(日) 18:27:52 ID:JIrkNRTM
「…竜児、もう耐えらんない。プール行こうよ」

「俺は別に構わんが、水着姿とかいいのか?」

「…やっぱりいい。竜児以外に見られたくないもん」

「…大河…」

ギシギシアンアン

163 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/21(日) 18:36:26 ID:cdJCw1zD
「…しかし暑いな…料理する気も起きん…」

「じゃあ汗もろとも交じりあう勢いでえっちしよう!」

「おっ!それいいな!」


ベトベトアンアン

164 :もんじゃ焼きタイガー:2009/06/21(日) 18:39:59 ID:cjxq6P+8
「なんかゲロみたい」
「どうもすいません。すいません。ちょっと残念な子なんで、ええ。本当にすいませんでした。
 ……ほらみろ、隣のお客さん吹いちまったじゃねえか。おまえ絶対言うと思ってたけど、
 迷いなく店内に響き渡る声で言うとは思わなかったわ……」
「なんか食べる気なくなった」
「自業自得すぎるだろ……だいいち、おまえが、もんじゃ食ったこと無い食べたい食べたいーっ、
 って言うから来たんだろ!? まあ、ためしに食ってみろって。美味いから」
「いい。ぜんぶあんたにあげる」
「おまえ一度に6つも頼んどいてそりゃねえだろ!? そうだなあ……見た目か……そうだ、大河、
 おまえちょっと目つぶってみろ」
「な、なんでよ。はっ、わかった、あんた私の唇を奪う気ね!? あんたってなんて色情狂犬病なの。
 しかもこんな油っくさい場所に誘い込んでだなんて。今日ほどあんたの異常性欲に
 驚かされたことはないわ、このオイルプレイマニアのダーティドッグ淫蕩犬!」
「ただの勘違いのせいで死にたい気分にまでなるのは嫌だからやめてくれ……。
 まあ、いいから、目つぶってみろって、騙されたと思って」
「騙すんならせめてもっとムードのあるところにしてよっ!?」
「だからキスなんかしねえって!」
「なんでキスしないのよ!?」
「して欲しいのかよ!?」
「あんたがしたいんでしょ!?」
「あー……ほら、まあ、頼む、落ち着いてくれ。どう見ても俺たち迷惑系だ。
 店員見てる。追い出される。なあ、俺も、いや、俺が悪かった。後でデザートもおごるから」
「……わかったわ。ホテルのデザートで手打ちよ。パークハイアットの展望ラウンジ。
 あそこすっごく眺めがいいの! 夜がいいかも! そこでなら……考えてあげてもよいわ……」
「真っ赤になって上目遣いか……大変貴重なものが見られてまことにありがたいが、
 絶賛勘違い継続中なのはわかった。……まあ、さておき、もんじゃだ。とにかく目を……
 いや、この際、鼻でいい。鼻に意識を集中してみろ。美味そうな匂いがするから」
「鼻!? あんたってどこまで変態……くん、くん、くんくんくん……っ」
「そう、そうだ。プレイじゃないぞ。匂いを嗅げ」
「くんくん、くんかくんかくんかくんかくんか……っはー……くんかくんかくんか……」
「そーう、そう。目もつぶってもっとちゃんと……ようしいい子だ、いい子だなー大河は。
 美味しそうな匂いだねー? 美味しそうな匂いがするねー? いーい子だ!」
「くんかくんか……はーっ……する……美味しそうな匂い……する……食いもの……」
「美味しいぞー? 食べるともっと美味しいぞー? 大河は、おこげのとことか好きだろう?」
「うん……好き……おこげ……美味しいよね……石焼ビビンパ……はっ、わかったわ竜児!
 私、石焼ビビンパが食べたい! カルビのつ」
「はいそこでストップ! ビビンパはまた今度な。今はもんじゃ焼きだ。おこげが好きな
 おませな少女のおまえに教えてやろう大河、もんじゃ焼きとはな、すべてがおこげだ!」
「おお……すべて……」
「そうだ。これがぜんぶおこげ。美味しいおこげだけで満腹したいという人類の夢をかなえた
 偉大なB級グルメだ!」
「おお……だけで……もはや神だね、考えたひとは……食べよ! 竜児! 早く食べたい!
 ほら早くっ! 世紀の大魔術に成功してマフィアのボスどもから万来の拍手を浴びて恍惚に
 うち震えるアングラ奇術師みたいな顔してないでさ!」
「お……おう、そうだな。食べよう、大河!」
「うんっ! ……で、どうやって食べるの、これ?」
「おう、食べ方な。それはこのヘラを使って……ああまて、いいか、まず俺が何回か、
 手本を見せるから、ちゃんと見て覚えてから、おまえもまねて食べること。
 そして絶対忘れちゃいけねえことは、火傷に注意すること、これだ。いいな?」
「うんっ、わかった!」
「よし、じゃあ、見ててくれ。このヘラで、まずこうして……火傷に注意な、押さえて……
 こうくるっと返して、熱いからふーっふーっとしてから、ぱくっと……うん、美味いなこの店」
「あう……ずるい竜児っ」

165 :もんじゃ焼きタイガー:2009/06/21(日) 18:40:14 ID:cjxq6P+8
「ずるいっておまえ、手本なんだからしょうがねえだろ。いいか、もっかいやるぞ。
 よく見てろよ……こうして……火傷に注意な、絶対な……こう、ふーふー、ぱく」
「あー……も、もう、わかったよ! 完璧! 私も食べる!」
「待て! 念のためもう一回! 最後の手本だ!」
「えーっ!? うう……ひどい……変態……サド犬……っ」
「わあ泣くな泣くなおまえ! おまえのためだ! おまえが火傷するなんて俺は嫌なんだよ!
 な? な? ……よし、最後の一回、よく見とけよ……こう、火傷に注意して、こう、ぱく。
 わかったか?」
「ひっく……わ、わかった……」
「よし! じゃあ食べてよし! 火傷に注意な」
「わーいっ! うんっ! いっただっきまーす! っとこうしてこうあっっちゃああああっっ
 っってんめえふざけんなこのクソ餓鬼ゃあっっっ!? 訴えてやるっっっ!!」
「ダチョウ倶楽部か!! 馬鹿っおまえ火傷してないかちょっ手見せてみろ!
 あー赤い、やったな。ほら、俺の水飲んでないからこれに指つけろ。
 すいませーん! 店員さん! お水いただけますか? 氷入れて下さい!」
「うう……だ、大丈夫よこれくらい」
「いや、駄目だ。いいから冷やせ。火傷は最初が肝心なんだよ。……あ、すいません。
 ありがとうございます。……ほら」
「えっ、なに?」
「チェンジ。こっちのが冷ますのにいい。ちょっと冷たいだろうけどしばらく我慢だ。
 ……そう、赤くなったとこ、ちゃんと浸けとけ」
「うん……。えっ!? あんた、その水、飲むの? 替えてもらったら?」
「おう、なんでだ?」
「え、だ、だってその水、指、浸けたし……私の」
「俺はべつにかまわねえよ、おまえなら」
「っ!」
「……あ、それともあれか、おまえが嫌なのか? なら替えるか。ってもう口つけちまったけど」
「そんなことない! もん……嫌とかじゃ、ないもん。竜児がいいなら、いい。
 ……あのね竜児」
「おう、なんだ?」
「わ、私もっ……私も、ね? 今度、竜児が火傷したら、その指冷やしたお水、飲む」
「おう……べつにそんな無理することは」
「無理じゃない、もん……べつに……」
「そ、そうか……よし! じゃあ気をとりなおして、もんじゃ食べようぜ。早く食わないと、
 ほんとに焦げちまう」
「うん……でも私、もういいから。手、こんなだし……竜児食べて」
「……こうして、こうして、こう、ふーっふーっ」
「……」
「ふーっ、っと、ほら、大河」
「えっ、なに?」
「なにじゃねえよ。口あけろ。あーんしろ」
「っ! でも、これ……いいの……?」
「いいに決まってるだろ。俺一人じゃ食い切れねえし、それに……
 なんだよ、大河、おまえらしくもねえ。さ、いつもみたいに命令してくれよ、俺にさ。
 偉そうに、おまえらしく」
「う、うん。そうね、わかった。えと……りゅ、竜児っ! あ、ああああんたなんか……あれ?
 んと……かっ、飼い主の私が指を火傷したら、したら……その……
 すっ、素早くお水で冷やしてくれて……えと……てっ、店員さん呼んで、その……
 お水も気にしないで飲んでくれて……そ、それで、それで、
 あーんとかして、優しく食べさせてくれるの……」


***おしまい***

◆eaLbsriOasでした。代理投稿歓迎。

166 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/21(日) 19:20:32 ID:WOWNRTu6
俺ももんじゃ焼き食ってくる


一人で

167 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/21(日) 19:35:49 ID:cdJCw1zD
>>166
一緒に行こうぜ。仲間だろ?

168 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/21(日) 19:45:38 ID:Z9Fz6dfF
>>166
>>167
となりのテーブルが>>165みたいになっていても発狂するなよ!

169 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/21(日) 20:15:29 ID:y0vcOoaZ
>>165
俺ももんじゃ焼きくってくる!

170 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/21(日) 20:39:38 ID:cjxq6P+8
俺は牛丼食べてくる

171 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/21(日) 21:59:54 ID:RTWX6ui/

並び寝るの13章が投稿されています。
新避難所よりどうぞ。


172 : ◆askgvpoGB. :2009/06/21(日) 22:00:42 ID:RTWX6ui/

>>153
具体的な感想を頂けるのはとても嬉しいです、ありがとう。

では本日分を次レスより投下します。


173 :【 - た い が - 】 13 ◆askgvpoGB. :2009/06/21(日) 22:01:46 ID:RTWX6ui/


本屋にやってきた。この後はスーパーで買い物でもしよう。
目の前には女性誌のコーナー。


『オレンジページ』……『エッセ』……『クロワッサン』……
この私が家計の事なんか考えるようになるとはね……数年前まで全く考えた事無かったわ。
でも竜児との生活のためだもんね……あ、これって手作りパンの雑誌じゃなかったのね……

『ゼクシィ』……『ウェディングスタイル』……『ブライズビューティー』……
うん。お世話になったわね、これは。これを買った時は竜児と2人だったかな?
ぷぷぷ。バカみたいに真っ赤だったわよね、私たち。

――違う違う。そんなのを買いに来たんじゃない。少し移動してみると、

あった……これだ。 
『たまごクラブ』……これね。 ん?『ひよこクラブ』ってのもあるわね……
んんん??『こっこクラブ』ってのもあるわ……何かしら……こっこ。こっこ? コケコッコー?

…………分からない。謎だわ。
同じ系統の雑誌みたいだけど、私に必要なのは『たまごクラブ』よね。
たまご……たまごクラブ。素晴らしいネーミングね。
こう……なんて言ったらいいのかな……可愛いイメージで、守ってあげたい感じ?

ま、まぁいいわ。きっと役に立つはず。よし、買おう! これを買いに来たんだもんね。

「あっ…………」

横から手が伸びてきて、『たまごクラブ』が本棚から抜かれた。
誰かしら? って思いながらその手の主に目を向けると、

でかっ!?!?

どーん。と、まん丸なお腹がそこにあった。
思わず私のおめめもまん丸だわね、これは……なんて思いながらマジマジと見つめてしまう。
でかい……でかいわ、これ……この大きさって何ヶ月目なんだろう???

ふえぇー! ほおぉー! なんて感じで眺め過ぎだったんだろう……その女性が私の方を見てる。
……思わず耳を当てそうになったくらいだもん……怪しいわよね……


174 :【 - た い が - 】 14 ◆askgvpoGB. :2009/06/21(日) 22:02:29 ID:RTWX6ui/

「…………」
「………………」


気まずい空気が流れる。だけど、私はまた横目でチラチラと……

この人が買うのか……『たまごクラブ』……
確かに私の何倍も必要そうだし、最後の一冊みたいだけど諦めようかな。

ペラペラとその女性が『たまごクラブ』をめくっている……その本が丸ごと乗っかりそうな……
そのお腹が……しかし、でっかいわね……本当に……
……これが……こう……このまま……私のお腹に……ひーーーーー!!!!

いま、頭の中で何やら奇妙な生き物が見えた気がする。
……こんなのが付いてたら歩けない、こんな、重そうだし……こんなの……こんな……

「あのー?」
「ひゃ! ひゃいっ!?」

いっけなあああああい! またガン見してたわ。 そりゃ変な人だわ、私……

「あの…………何か?」
「ごっ、ごめんなさい! すみませえええええん!」

逃げた。転ばずに逃げた。私えらい。
ごめんなさい、見知らぬ妊婦さん。私にそのお腹はきっと無理。もう、絶対無理!



◇ ◇ ◇ ◇ ◇


175 :【 - た い が - 】 15 ◆askgvpoGB. :2009/06/21(日) 22:03:18 ID:RTWX6ui/


ああ、また走っちゃった。いけない、いけない!
何だろう……考える事が多すぎるのかな?
頭の中で色んな考えが回転してて、それが速すぎてグルグルーって目が回る感じ。
誰かに話せればいいのに……竜児はお仕事忙しいのかな……
そう思いながら携帯を開けるとメールのマーク。


……りゅうじだっ!! ピッ―


『朝は悪い。
 夜はいつも通りに帰れそうだ。
 いい子で待っててくれ』

『本当? 良かった!
 今日はごちそうにするからね、竜児!
 気を付けて帰って来てね!』

ピッ― 


と、3秒でメールを送って携帯を閉じる。

……やっと、だね。やっと会えるよ、竜児っ!
昨日会ってたんだろうけど、私は覚えてないからノーカンだもん。
大変! 早くお買い物して帰らないと!



◇ ◇ ◇ ◇ ◇


176 :【 - た い が - 】 16 ◆askgvpoGB. :2009/06/21(日) 22:04:12 ID:RTWX6ui/


コツコツとアパートの階段を登る私。
階段を上がって最初のドアが私たちの部屋。奥の部屋はどんな人だろう?
鍵を開けてエコバックを置いて靴を脱いでると、リビングの家電が鳴った。


チリリリリリン― チリリリリリン―


……りゅうじだっ!! どどどどど! ガチャ!


「りゅうじっ!?」
「あ、こんちはー大橋新聞ですけどー」
「あんた誰よっ!!!!!!」
「ええ!? っと、だから大橋新聞」
「黙れ! そして消えろ!」

ガチャン―

ふん! 消してやったわ!
だいたい竜児のフリして電話してくる時点で死刑ね、死刑!


……あ、また走っちゃった。ドタドタ走ったら良くないよね。気をつけないと。



◇ ◇ ◇ ◇ ◇


177 :【 - た い が - 】 17 ◆askgvpoGB. :2009/06/21(日) 22:04:54 ID:RTWX6ui/


パータパタママ、パータパタママ、パッタ・パ・タ♪

パータパタママ、パータパタママ、パッタ・パ・タ♪

わーたしは虎、 あーなたは竜、 ラ・ブ・ラ・ブ☆

……さむっ……あまりにもアホな歌ね、寒いわ。

でも楽しいからいっか。フンフン鼻歌を歌いながら掃除する私。
それにしても、夫にして姑……なんて最悪もいいところよね。
でも、やっちゃんに姑っぽいところが全然無いからプラマイゼロかな。

っていうか、私が話してるのそっちのけで掃除に夢中になるなんて失礼よねー
だから自然と掃除もきっちりやるようになっちゃったのよね……
今日は特に……竜児の掃除魂を刺激しちゃいけないわ。ピカピカにしとかないとね。


コツコツコツ―― ピンポーン―


……りゅうじだっ!! だだだだだ! ガチャ!


「おかえり、竜児っ!!!!」
「あ、こんちはー大橋新聞ですけどー」
「……死刑ね、あんた死刑って言ったわよね?」

そのアホロンゲ新聞屋を睨み付ける。似てるけど……あのアホじゃない。

「はっ、はいい!?」
「一度ならず二度までも、この私を騙そうとするなんて……」
「あの?……なにか僕、やっちゃいましたか?」
「だから! 死刑だって言ってんでしょー!?」
「ひいいいいいぃ!」
「またんかーーーいっ!」

チッ……逃がしたか。はあぁ……何の用だってのよ……こんな時に……
ぶ厚い雲の切れ間から夕日が見える。雨は上がったみたいで良かった。
……本当に、あと少しで帰ってくるね。……帰ってくるよね?……竜児。



◇ ◇ ◇ ◇ ◇


178 :【 - た い が - 】 18 ◆askgvpoGB. :2009/06/21(日) 22:05:49 ID:RTWX6ui/


うわぁ……ちょっとこの肉高すぎたかしら、なんて思いながら切る。
でもいいよね? 今日は特別な日だもんね……そうだ……しまった! ああっ! なんてこと!

すっかり考えるの忘れてた……竜児に何て言って伝えよう……
こうなったらその場の流れで言うしかないよね。勢い付ければいけるでしょ!

そろそろ帰ってくるかな。久しぶりに竜児に会う感じがするな。
まだかなー? まだかなー? なんて思いながらご飯の準備をする。


そこに、コツコツコツ――と靴の音。

――来た?

でも……お隣さんかもしれないし、また新聞屋かも…………

ガチャ――

「!?」
「ただいまー大河ー」
「りゅうじぃーーーーーー!!!!!」

ずどどどどどど! ボフッ!

「おうっ! 今日もいい突進だぞー大河」
「りゅうじりゅうじっ! おかえりなさい!」
「おう、ただい…………ま? どうした?」
「ううん。何でもないよ?」
「いや、ちょっと涙目じゃないか?」
「たまねぎだよ、たまねぎ! ほら、早く着替えてね」
「わりいな、寂しかったか?」

なんて言いながら軽く屈んでキスしてくれる。
でも、それは一瞬で……微かに夜の気配を伝えるだけ。


179 :【 - た い が - 】 19 ◆askgvpoGB. :2009/06/21(日) 22:06:45 ID:RTWX6ui/

「そっ、そんなことないよ? ほら、いいから着替える」
「分かった分かった。今日はごちそうだって?」
「そそそ。すき焼きにしてみましたー!」
「そりゃーいいな!」
「へへへーでっしょー? やっぱりこれから暑くなるし、スタミナ付けないとねっ」
「よーし、それじゃ着替えてくるからな、何か手伝うか?」
「いいのいいの。座ってて。私にまーかせておいて!」
「はいはい」

「……ねぇ、竜児……?」
「おう?」

背広の背中に声をかける。でも……

「……ううん。何でもない。今日も……その……お疲れさま」
「おーう」
「………………」


背を向けたまま手を振ってリビングに消えていく竜児を見送る。

さて……と。
豆腐は入れたし、後は薬味薬味……タンタンタンとネギを切ってると、

「たーいがっ!」
「うわう!?」

竜児が後ろから抱き付いてきた。つむじの上から声が聞こえてくる……もう!

「大河も上手くなったもんだな? 俺の出番が無くなっちまう」
「だから、あんたは座ってなさいって言った……」

と、真上を向いた時にはもう、竜児の唇は私の目の前を通り過ぎてて。

「んっ……」

つい。と竜児の手が私のあごに添えられてて。
そよ風に撫でられたみたいにふんわりと唇を塞がれた。

カチャリ、と私が包丁を置いた音がする。
そのまま自然に寄りかかると、竜児の腕が私の身体に巻き付いて来て。
竜児がキスを終えるまで、私は身動き一つしなかった。



……唇が離れて、うっすらと開けた瞳で見つめ合う。

「ね、お外のにおいが……する」
「すぐに……お家のにおいになるさ」



◇ ◇ ◇ ◇ ◇

180 : ◆askgvpoGB. :2009/06/21(日) 22:07:41 ID:RTWX6ui/

以上です。ありがとうございました。

来週は忙しいので、投下は週の後半〜週末くらいを予定してます。

181 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/21(日) 22:26:05 ID:+sEPWMj0
>>180

>>179
>つむじの上から声が
以降、最高。

>そよ風に撫でられたみたいにふんわりと唇を塞がれた。
すき焼きで晩御飯だから、夜のはずなのに、さわやかな朝のよう画が浮かんで、キュンキュンした。
うまいなー

182 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/21(日) 22:28:29 ID:y0vcOoaZ
>>180
GJした!続き期待してます

183 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/22(月) 00:28:55 ID:tC979+fV
>>180
ええのうええのうww
もしかして何らかの理由でまた会えないのかとハラハラした。
GJ!!

184 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/22(月) 00:59:18 ID:Dc30A7bS
>>167
うちらの地区じゃ『もんじ』って言ってた。店の看板も。『もんじゃ』って知った時には、カルチャーショックを受けたなあ(苦笑)

185 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/22(月) 04:04:08 ID:0oU/Aqtt
本音チェッカー
ttp://flashgame.rounder-s.net/honne.cgi

<高須竜児に対する本音>
高須竜児 ←[苛苛下苛苛下 ]← 逢坂大河
高須竜児 ←[苛苛下苛苛下 ]← 櫛枝実乃梨
高須竜児 ←[笑痛痛痛痛痛痛]← 川嶋亜美
高須竜児 ←[愛(大)   ]← 北村祐作
高須竜児 ←[嘘H金遊H金遊]← 狩野すみれ
高須竜児 ←[笑苛憎下苛憎下]← 恋ヶ窪ゆり



どう受けとめりゃいいんだろうか・・・・・・。

186 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/22(月) 04:41:50 ID:LiTUdyBD
>>185
俺もやってみた

竜児→[   金(大)   ]→大河
大河→[ 好好好恋恋恋 ]→竜児

竜児……お前はそんな奴だったのっ!?

187 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/22(月) 04:51:47 ID:g1LJL701
>>180
「ね、お外のにおいが……する」
「すぐに……お家のにおいになるさ」

そうしてその場で二人のにおいは混ざり合って――



・・・にはならないんだろうけどwなんちゅう寸止めだ萌えるw
お家のにおいっていいよねーパタパタママのところちゅくちゅくぼーし思い出したわ

>あ、これって手作りパンの雑誌じゃなかったのね……
クロワッサンフイタw

188 : ◆fDszcniTtk :2009/06/22(月) 07:03:06 ID:OIrtUKLK
出張中にざっと書いたテキストを投下する。

短篇「いざ、討ち入り」

189 :いざ、討ち入り ◆fDszcniTtk :2009/06/22(月) 07:07:44 ID:OIrtUKLK
ちょっとまて、お前、今何と言った?

あまりに突然のことで、問いを発することができなかった。冬の雪山、修学旅行の初日の夜。同じ班の友人の、それはあまりに突然な告白だった。

「櫛枝って、あの櫛枝か」

用を為さない我が口に代わって能登が念を押す。

「ああ、そうだよ櫛枝実乃梨だよ。あのわけのわかんない女を俺は1年の時からずっと好きだったんだよ!」

目の前に座り込んでうなだれた高須竜児が血を吐くような声を絞りだす。

そんな馬鹿な。

高須が、櫛枝を、好き。想像すらしなかった。友人たちと高須竜児を囲んだまま、北村祐作は声も上げられない。2年間の付き合いでお互い胸の奥深くまでそれなりに理解し合っていると思っていたのが、それが一方的な思い上がりであったと今知らされた。
後ろ頭を予告なしに殴りつけられたようなめまい感に呆然とする。

え、なんだって?

お前は櫛枝を好きなのか?逢坂じゃなくて?あまりの事に祐作の思考は同じところをぐるぐる回りするばかり。目の前であらかた組み立て終わっていたジグソーパズルがひっくり返されるのを見た思いだった。いやいや、ちょっと待てよ。

逢坂はお前のことが好きなんだぞ。

だってそうだろう、と胸の中でごちる。進級早々、逢坂大河は祐作に告白してきた。好きだと。そりゃうれしかった。なにしろ一度は祐作自身が告白して交際を申し込んだ女なのだから。
しかし、大河が告白してきたときには、祐作には既に好きな人が別にいたし、なにより、竜児と一緒にいる時の大河の顔が、事実を雄弁に語っていた。だって、と祐作は思う。逢坂は高須と会うまであんな顔しなかったんだぞ。

それは驚くような出来事だった。クラスが違うとはいえ、ソフトボール部の打ち合わせで櫛枝実乃梨のもとをよく訪れていた祐作は、折に触れて実乃梨と同じクラスの大河を見ていた。彼女はつねに孤高だった。
楽しげな喧騒に包まれる教室の中で、一人美貌をわずかに下向け、すべてを拒むような無表情で時の中を無為に流れていく。それが逢坂大河だった。それが一変したのは2年になってからだ。

竜児とつるむようになって、大河は大輪の花が開くように明るくなった。くるくるとめまぐるしく変わる大河の表情をみて、女というのは男でこれほど変わるものかと祐作は舌を巻いた。さすが我が友人と竜児の評価を改めたほどだ。
本人たちが交際を否定しても照れだとしか思えなかった。

それになにより、自分に告白してきたときの大河の言葉。あれはもう、本当に好きなのは竜児だと自白していたようなものだ。確かに高須竜児はあの言葉を聞いていない。けれど、逢坂大河と一緒にいてそれが分からない男ではないはずだ。

そして祐作はまたもや呆然とする。

分からなかったのか。

それは壊れたパズルの一部を電光のように組み立てなおした。そうか、そうなのか。それでお前たちはいつも一緒だったのか。高須は逢坂の自分への恋を応援し、逢坂は高須の櫛枝への恋を応援する。二人はそのためにいつもつるんでコソコソしていたのか。

なにをやってたんだ。

竜児と大河と、そして自分に向かって胸の中でつぶやいた。大河は竜児のことを好きになっていたくせに、自分自身の気持ちに気づいてか気づかずにか、竜児に自分の祐作への恋を応援させた。そして竜児の実乃梨への恋を応援していた。
竜児はそんな大河の気持ちに気づかず、祐作もそんな二人の気持ちに気づかなかった。

俺は、二人の気持ちに気づかず、お節介にも二人をくっつけようとしていたのか。

190 :いざ、討ち入り ◆fDszcniTtk :2009/06/22(月) 07:08:45 ID:OIrtUKLK
「俺が女なら高っちゃんと絶対つきあうけどなぁ」

ここ一番というときに、人に冷たくしているのを見たことがない春田が高須を慰めている。その声も遠くに聞こえる。

いや、待て。そうだ。なぜ櫛枝は高須を振ったんだ。逢坂はそれを知っているのか。お前たちは、いったいどれほどめちゃめちゃになっているんだ。

「よし、女子の部屋に行こう」

唐突に閃いた事がそのまま声に出る。

「行くって何しに」
「聞きに」

きつい目をめちゃめちゃに泳がせて竜児がわめき始める。すまない、と祐作は胸の中で謝る。高須、お前はいつも俺のことを思ってくれていた。思えば、生徒会長選のときの立候補も逢坂の応援だったのかもしれない。
それでも夜の土手を走って来た竜児のことを、祐作は一生忘れないだろう。

そして、竜児が福男レースで大河のもとを目指して鬼神のように校庭を駆け抜けたことも、加納すみれの嵐のような攻撃から守るために、床に転がって大河を抱きしめていたことも、クリスマスパーティーの会場から大河が帰ったと聞いて、顔色を変えて飛び出して行ったことも、
祐作は忘れないだろう。

だから、すまない。と、祐作は心で詫びる。お前はすごい男だ。そんなすごい男を友人に持てたのに、お前にしてやれることは、どうやらぶち壊すことだけだ。すまない、高須。おれはどうやら、行き詰まったらぶち壊すことしかできないらしい。

なあ高須、と祐作は心の中で呼びかける。お前のジグソーパズルは行き詰まってしまった。だったら壊してしまおう。お前の組み立てかたが間違っていたなんて言わない。だけど、お前のパズルには、別のゴールがあるはずだ。俺にはそれが見える。
それがお前の望むものかどうかは俺には分からない。だから、お前がその目で見ろ。

昼の騒ぎで気分が鬱憤が溜まっていたのか、能登と春田も意気揚々と女子の部屋へ向かう。欠席裁判を恐れて竜児もついてくる。

いざ、討ち入り。


(おしまい)

191 : ◆fDszcniTtk :2009/06/22(月) 07:10:02 ID:OIrtUKLK
なんてことを、北村は考えていたんじゃないのかなぁと。

192 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/22(月) 07:16:04 ID:VEN35RQM
りゅ、竜虎じゃねぇ!

北村があの時ぼーっとしてた時の事を書くなんてさすがですね
GJ!

193 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/22(月) 09:28:09 ID:P7TFt4wb
北村視点なのが新鮮だ

194 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/22(月) 11:08:19 ID:P7TFt4wb
竜児って大河とキスした回数きっちり覚えていそうだ
それに記念日にもまめにお祝いとかしたりしてそう

195 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/22(月) 11:44:28 ID:Ffga9fWf
>>191
似たようなことを考えていたよ。
多分北村は薄々は竜児が櫛枝に好意を寄せていることに気づいていたんだろう。
ただ竜児と大河はくっつくものだ、という先入観があって北村の中ではそれが違和感、といった感じでしか映っていなかった。
それがあの場面で決定的になった。親友としては裏切られた気分だろう。

相変わらず良い文章を書きなさる。乙です!

196 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/22(月) 11:49:55 ID:U4etXo9b
>>194

「どうしたのよ竜児?今日は随分気合い入ってるじゃない」
テーブルに並べられた料理は、MOTTAINAI精神を持つ竜児にしては珍しく豪勢の一言に尽きる程だった。
「いや、今日は記念日だからな」
「記念日?なんの?、まだ結婚記念日まではあるし、初めての日は過ぎたし……」
「今日はお前としたおはようのキスで、通算1000回キスした記念日だ」
「え?なっなっなっ!?アンタいちいちそんなの数えてるのっ?」
「そんなのとはなんだ、大事なことだぞ?」
「う、そりゃそうだけど……」
「ちなみに明日はお前と会って丁度1000日記念だ」
「あぅあぅあぅ……アンタよくそんなの覚えてるわね」
「大事なことだからな」
「でも、竜児」
「何だ?」
「そんなに記念日で豪勢にしてたら毎日が記念日になっちゃうよ?」
「記録更新がどんどん早まる、ってか?」
「うん。それにどんどんこれから思い出も増えていくし」

そのうち、365日全部が記念日になる日が、きっと来る。

とか?
っていうかこれでいくと、最初の一年近くをノーカンにしても一日に1,7回くらいキスしてる計算になる。
我ながら多すぎか?



197 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/22(月) 11:59:34 ID:2f7tYT45
大河って櫛枝とふたりでいる時は竜児の話が多そうだな
当初同盟組んでお互い応援しあう建前あったけど、そういうの関係なく

大河「で、昨日も竜児は〜だったんだよ」
「で、竜児が〜」
「そしたらあのバカ犬〜」「竜児って本当に〜」
「竜児は〜」「竜児は〜」
櫛枝(大河って本当に高須くんのことが好きなんだなー)

198 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/22(月) 12:30:04 ID:G03HXiQG
>>196
いやむしろ少なすぎるだろうw

199 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/22(月) 12:30:38 ID:G03HXiQG
>>197
(*´Д`)ポワワ

200 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/22(月) 12:44:25 ID:VEN35RQM
>>198

「ふぁ…あ、おはよりゅーじ」
「おう、おはよう大河。朝飯作ってくるからもう少し寝てていいぞ」
「ん…ありがと。ね、竜児?」
「分かってるよ、…ん。じゃあ朝飯を」
「もう一度…」
「…ん」
「…寒いからもう一度…」
「……」
「…もう一度…」
「…ん。なあ大河、そろそろ飯を」
「もう一回だけ、ね?」
「おう…」

×5+ギシアン

なんか実際に起こりそうで怖いな

201 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/22(月) 12:45:41 ID:G03HXiQG
竜児はちゃんと歯を磨くのでキスしても臭くなくて快適

大河は…いやなんでもない

202 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/22(月) 13:36:19 ID:Ffga9fWf
>>201
竜児に仕上げ磨きしてもらってるんですねわかります

203 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/22(月) 13:59:11 ID:OIrtUKLK
>>192-194,195
感想サンキュー。あのシーンの北村の行動はでたらめに見えるし、
その後のイベントも単なるハプニングっぽいんだよな。

だけど、本来竜児視点で進んでいるストーリーの中で翌日の雪の中の喧嘩
(大河遭難の原因)につながる実乃梨と亜美の喧嘩を読者に見せるための装置に
なってる。ま、6巻から重要なシーンを竜児なしで描くようになってるので
あまりここにこだわっても仕方ないんだが。もうひとつ、大河を同席させない
ことで会話を暴走させてるし。

考えようによっては、あの討ち入りこそ大河遭難の引き金なので、そこに行く
までの祐作の視点で書いてみた。竜虎じゃないんだけどさ、からまって動けなく
なった二人を、あの瞬間に祐作は俯瞰したと思うんだ。

>>197
確か、原作3巻の水着選びシーンで、実乃梨がそういうことを竜児にもらして
いる。大河には竜児が必要という実乃梨の思い込み(読者からすると正しい
認識)は、8巻の修学旅行準備シーンで二人をビビらせてるよな。割とキーに
なる点だと思う。

204 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/22(月) 14:40:37 ID:P7TFt4wb
原作揃えてる最中なんだが原作読んでみていかに読みこなして深く理解しているかがよくわかりますね

205 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/22(月) 15:01:29 ID:VEN35RQM
>>202
高須棒・改ですねわかります

206 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/22(月) 15:41:32 ID:P7TFt4wb
恋人同士は親しくなると呼び方が変わるらしいが
大河も「竜ちゃん♥」て呼ぶようになるのかな

207 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/22(月) 18:56:23 ID:syrJedTZ
>>191
正直、鳥肌が立った。

>時の中を無為に流れていく。
これ好きだな。いつも思うけど、あなたの大河の描写は内外ともに素晴らしい。

208 :とらドラ!で三題噺 ◆Eby4Hm2ero :2009/06/22(月) 22:52:07 ID:oCcpS6ys
とらドラ!三題噺「実乃梨」「ジャンプ」「プール」



「あいす〜♪あいす〜を〜あ〜いす〜♪……あら?
 ねえ竜児、コレ何?」
「おう、何だ?」
「ほらこのラップの包み。日付け入れてあって幾つかあるやつ」
「ああ、それなら卵白貯金だ」
「らんぱく……って、卵の白身?」
「おう。料理で卵黄だけ使った時、余った卵白はこうやって冷凍してプールしておくんだ」
「……なんか、セコい」
「セコいとか言うな。食べられるものを捨てるなんてMOTTAINAIじゃねえか」
「だって白身でしょ?そんなものどうするのよ。白身だけの卵焼き?
 私そんなの嫌だからね。あんたが責任もって食べなさいよこのセコ犬」
「……お前なあ……」


209 :とらドラ!で三題噺 ◆Eby4Hm2ero :2009/06/22(月) 22:53:19 ID:oCcpS6ys
 翌日の昼休み。
「いやー、食った食った。エネルギーチャージ完!了!」
「みのりんってばホントに豪快にお弁当食べるよね」
「おいおい、大河にそれを言われたくないぜ〜」
「あー、櫛枝」
 『何許可無く話に割り込んでるのよ』……そんな大河の視線を無視して、竜児は二つ手にしている包みの片方を実乃梨に渡す。 
「よかったら、これ食べてみてくれないか?」
「……おれっちかね?大河じゃなくて?」
「おう、試作品なんでいろんな人の感想が聞きてえんだよ」
「ふむ、そういうことなら……」
 開いた包みの中身は、淡い黄色の
「マシュマロ?」
「ああ、味付けの糖液にはちみつきんかんを混ぜてみた」
「なるほどなるほど」
 言いながら実乃梨は一つつまんで口の中に放り込む。
 目をつぶってもぐもぐもぐ……ごっくん。
「うー!まー!いー!ぞーぉぉぉぉぉっ!」
 かっ!と目を見開いて、口からレーザーでも吐くような勢いで絶叫。
 そのまま二個三個と頬張り、
「いやー、こいつはグッジョブだぜ高須君!なんて言うか……すっげー……すっげーうめー!」
「お、おう、気に入ってもらえて何よりだ」
 と、竜児の袖がくいくいと引っ張られる。
 そちらを見れば無言で掌を突き出している大河。
 その意味する所は明白で、即ち『とっとと私の分をよこしなさいよこのグズ犬』
 だが竜児は
「大河の分ならねえぞ」
「……え?」
 大河のみならず実乃梨まできょとんとしている中、竜児は言葉を続ける。
「いいか大河。マシュマロってのは大雑把に言うと卵白をメレンゲにして味付けしてゼラチンで固めたもんだ。
 その卵白をセコい・嫌だと言ったお前にこいつを食う資格はねえ」
「ぐっ……」
「でもまあ俺も鬼じゃねえ。きちんとゴメンナサイ出来たなら、こいつをやってもいい」
 言いながら、残った一つの包みを大河の目の前でブラブラと。
「……犬のくせに、主人に頭を下げさせようってわけ?」
「勘違いするな。お前が謝るべきは俺じゃねえ、卵白だ」
「らっ……!」
「大体大河はもっと食材に対する感謝の念というものをだな……」
 ぶん!
 竜児の言葉を遮って大河の右手が振われる。が、竜児が包みを引っ込めたためにそれは空を斬る。
 ぶん!ぶん!ぶん!
 二度三度と襲い来る虎の爪を、しかし竜児は寸前でかわす。
「……」
「……」
 無言で睨み合う竜虎。
 竜児は大河が届かぬように包みを頭上に掲げ、
 大河は隙あらば竜児に飛びかからんと身を構え。
 と、不意に大河が視線を外し、
「あ、ばかちーがコサックダンスしてる」
「何!?」
 竜児が思わず気を逸らした瞬間にジャンプ一発、包みは見事に大河の手に。 
 にんまりと笑う大河に慌てる竜児。
「こら、待て大河!返せ!」
「ふふん♪駄犬が何か吼えてるわねぇ〜」 

210 :とらドラ!で三題噺 ◆Eby4Hm2ero :2009/06/22(月) 22:54:06 ID:oCcpS6ys
「タイガーが逃げきるのに100円」
「じゃあ俺は高須が返り討ちに会うに100円」
 クラスメイトの賭けの対象などになりつつ、教室をドタバタと駆け回る大河と竜児。
「なに、あの二人またじゃれあってるわけ?」
「おお、あーみん。マシュマロ食べるかね?」
「んー、それじゃ一つ……あら、これ美味しいわね」


「ねえ竜児」
「……なんだよ」
「マシュマロ美味しかった。
 ……また作ってくれる?」
「おう、また卵白が貯まったらな」

211 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/22(月) 23:23:39 ID:tC979+fV
いいなあこういうの。微笑ましすぎてニヤニヤしちまったw

それにしてもIDがエロいな

212 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/22(月) 23:27:20 ID:LiTUdyBD
>>210
やっぱクラスメイトには竜虎はじゃれあってるように見えるのか

213 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/22(月) 23:36:47 ID:syrJedTZ
>>210
この普通さがいいね、何気ない日常の中の二人がもっと見たいぜ!

214 : ◆QHsKY7H.TY :2009/06/22(月) 23:38:32 ID:prV9PoEn
>>210ニヤニヤしたぜ!
とらドラシミュレーションゲーム2
忘れ去られたこのゲーム?が帰って来た!!(誰も待ってないかもしれないが)
貴方は高須竜児、もしくは逢坂大河となって選択肢を選んで下さい。
※前作の続編ではなく、完全新作です。今回は難易度高め?です。

Aパート

まず最初に断っておくと、俺が悪いわけじゃない。
断じて俺は悪くない。
……何度も言うが、重ね重ね言うが、しつこいくらい言うが俺は一切悪くない。
だから、このクラスの空気が南極よりも冷たく、針の山よりも痛く感じるほどになっていようと俺に責任はない。
そもそも、そんなこと出来るのはこのクラスで一人くらいだ。
ちらっとそいつの顔を盗み見「……何見てんのよ、このスケベ」よう……ずっとこっちを睨んでいたのか。
イライラしながら机に肘をついてこっちを睨み付けるソイツ。
ああ、全ての元凶はソイツだ。
この教室の中に漂う張りつめた空気も、さっきから背中が妙に汗をかくのも、決して強くない俺の心に「スケベ」と暴言を吐いたのも全部みんなコイツだ。
俺が何をした?
何でそんなに機嫌が悪いんだ?
それというのも、今朝靴箱に封筒無しの手紙が入っているのを見つかってからだ。
少し、頬が弛「顔がエロい」む……暇もない。
お前はなんなんだ?俺の思考が読め「読めるわよ」るの……え?マジ?
「アンタのようなエロ犬が考えそうなことくらいわかるのよこの駄犬」
……なんて言いぐさだ。
何だってこいつがこんなに機嫌悪くなるんだ。
「あのぅ逢坂さん?高須君?今授業中なんですけど」
担任の恋ヶ窪ゆり先生が「ちっ……」……大河の舌打ちに負けて黒板に振り返った。
キーンコーンカーンコーン。
ようやく休み時間に突入だ。
何かいつもの倍以上疲れた授業だった。
さて、

@何か知らんけど大河の機嫌でもとっておくか
A−1へ


A何を怒ってるんだ?胃が痛くなってきたしジュースでも買いに行こう
A−2へ


Bふんっ!!根比べだ!!俺はこの場を動かんぞ!!むしろ睨み返してやる!!
A−3へ

215 : ◆QHsKY7H.TY :2009/06/22(月) 23:40:19 ID:prV9PoEn
A−1

「なぁ大河、何怒ってるんだよ?」
「はぁ?何?アンタはこの私が怒ってると、そう言いたいわけ!?」
私は怒ってなどいない。
「もし、そう思うのならアンタにやましいことがあるからよ、この発情犬」
「おい、何でそうなる?ああもう、その胃が痛くなるような目つきはいい加減やめてくれ!!今日の晩飯はお前の好物にするから!!な!?帰りに買い物に行った時にプリンもつけるから……」
え?
「ふ、ふん、プリンなんかではつられないわ。っていうかいいのかしら?そんな約束して?アンタ放課後呼び出しとか受けてるんじゃないの?」
「え?いや受けてないけど」
あれ?いや、実は昼休み、とか?それならそれで……って違う!!私はこいつがどうなろうと知ったこっちゃない!!
「そう、なら晩ご飯はステーキよステーキ。それもフィレステーキ。そうね、サーロインをウェルで頼むわ」
「なっ!?ステーキだと!?しかもサーロイン!?平日になんてMOTTAINAI!!」
「あら?何でもいいんじゃなかったのかしら?」
「く……!!」
困ってる困ってる。
竜児としてはそんな贅沢はしたくないわよねぇ。
「わ、わかった。それでいいから」
「……え?」
「何だよ?お前が食いたいって言ったんじゃねぇか」
そうだけど、何で今日に限ってそんな簡単に……そんなにその手紙の奴のこと詮索されたくないっていうの!?
「やっぱいい」
「はぁ?おまっ、清水の舞台から飛び降りる程の俺の決意をなんだと……」
「うるさいわね、いいって言ってんのよ。それよりも何?じゃあ呼びだしは昼休み?」
「?何だ、お前今朝の手紙のこと気にしてんのか?」
「はぁ?べ、別にしてないわよ、何で私がそんなこと気にしなくちゃいけないの?」
「だったら何で聞いたんだよ」
「ただの気まぐれよ、それより竜児」
「何だ?」


@確認しとくけど、じゃあ今日は普通に帰るのね?
A−4へ


Aアンタ今日は一人で帰りなさい。晩ご飯もいらないわ。
A−5へ


Bお腹減ったわ。
A−6へ

216 :A−2 ◆QHsKY7H.TY :2009/06/22(月) 23:41:46 ID:prV9PoEn
A−2

プシュッ!!
ジュースを開ける。
「んっんっんっ……ふぅ」
ガコン!!
一気に飲みほしてすぐにポイ。
ああ、これでまた我らが宇宙船地球号にゴミが増えたかと思うと申し訳がたたなくなる。
「あっれ〜高須君?どうしたの?」
「川嶋?……ってまーたその隙間に入ってんのか」
「ここは亜美ちゃんの指定席なんだもーん」
「お前なぁ……」

***

竜児め。
私を無視してどこかに行くとは良い度胸だ。
あ、いた……ばかちー?
……成る程、あの手紙はばかちーだったわけか。
ふぅ〜〜〜ん、竜児ったら、ばかちーの色仕掛けにまんまとかかったのね。
これだからあのエロ犬は!!全くもう、ああ、鼻の下伸ばしてんじゃないわよ!!
あっ!?あいつ手なんか差し出してばかちーを立たせた。
私よりもばかちーを優先する、と。
フフフ、良い度胸じゃない竜児。
そうだ!!今のうちに竜児の机に行こう。

***

竜児の机、相変わらず消しゴムのカス一つ残して無いわね。
よし、確かこのへんに……あった!!
これよこれ、今朝の手紙……どっかで見たことのある紙ね?まぁいいわ。
中身を覗く絶好のチャンス!!
パラ……。
『貴方が、好きです』
……それだけ!?なんかこの文面見覚えがあるんだけど……封筒無し、宛名も差出人も無しってどんだけよ!!どんだけドジなのよ!!それともわざとなの!?
……まぁいいわ。
貴方が好きです、か。
可愛いこと書くじゃないばかちー。
ん?でも何で竜児はこれがばかちーだって気付いたのかしら?
まさか二人はそこまで……?
フフフ……面白いじゃない。
そう、そうなの。
これは怒ってるんじゃない、そう……えっと……そうだ!!みのりん、みのりんの事を好きとか言ってばかちーなんかにうつつをぬかしている竜児を許せないだけよ!!
制裁、が必要のようね。今晩、楽しみにしていなさい竜児。



BADEND〜竜児、帰宅後大河ぶつかってこられEND〜

ヒント
「櫛枝実乃梨の〜恋のヒントコーナー!!成る程成る程、大河を怒らせちゃったのね。ダメだよ〜高須君はちゃんと大河の傍らに居続けないと。並び立つんでしょ?」

残念でした。
Aパート(>>214)からやり直して下さい。

217 :A−3 ◆QHsKY7H.TY :2009/06/22(月) 23:43:47 ID:prV9PoEn
A−3

むむむ……。
睨み付ける事数秒。
あ、あいつ目を逸らしやがった!!
勝った、勝ったぞ!!大河に勝った!!…………虚しい。
そもそも目を逸らしたのだって俺の顔が恐い、とか、キモい、とかどうせそんなんなんだろ!?
あ〜、何か自己嫌悪だ。
俺は頭を抑えながら机から一通の便箋を取り出す。
『貴方が、好きです』
封筒無し、宛名無し、オマケに差出人無し。
この手紙をもらってから大河は不機嫌になるし、散々だ。
……でも、嬉しいって気持ちはあるし、何より、
「この字の書き方、どっかで見たことあるんだよなぁ」

***

くっ、何で竜児はそんなにこっちを見つめてくんのよ。
何か、やたら真剣そうに見つめてくるし……ダメだ、視線合わせていられない!!
ばっと視線を外す。
何か頬が熱い。
竜児なんかに見られて熱くなるなんて遺憾だわ。
いや、違うわ、そう、これは違うのよ!!
そう自分に言い聞かせながらもう一度竜児を盗み見て……ブチッ!!
シャープペンの芯が折れる。
あいつ……何さっきの手紙読んでるのよ!!
イライラする。
面白くない。
こんなに私を苛つかせるなんて、今日は肉にしてもらわなきゃ割に合わないわ。
……今日、ちゃんと一緒に帰るわよね?
べ、別に?気にしてなんかいないけど?
でもまぁ、晩ご飯困るし?
い、一応聞いておくのもやぶさかではないわ?
「何ぶつぶつ言ってんだ、大河」
「うひゃう!?」
「とっくに授業終わってんぞ」
「お、脅かさないでよこの駄犬!!」
「?お前が勝手に驚いたんだろうが。それより大河、今日の晩飯なんだが……」
「!?」


@ふんっ!!駄犬のご飯なんかいらないわ!!
A−5へ


Aそんなことよりちょっと小腹が空いたんだけど、あんたデザートにリンゴ持ってなかったっけ?
A−6へ


B今日は肉よ!!異論は認めないわ!!
A−7へ

218 :A−4 ◆QHsKY7H.TY :2009/06/22(月) 23:45:41 ID:prV9PoEn
A−4

「確認しとくけど、じゃあ今日は普通に帰るのね?」
「おぅ、そのつもりだぞ」
「ふぅ〜ん、てっきり盛りのついた駄犬は呼び出しに応じてほいほいマーキングに行くのかと思ったわ」
「お前な……言い過ぎって言葉知ってるか?」
ホントに何なんだコイツは。
だいたい、仮に呼び出されてたとしてコイツに何の関係があるんだ。
「あーはいはい、言い過ぎたわごめんなさい、はい満足?」
頭は下げずに言葉だけの謝罪。
「こいつ……」
俺が、少し怒りを露にしようかとしたその時、
「ねぇねぇ高須君」
話しかけられた。
「おぅ?」
話しかけてきたのは……香椎奈々子。
「ちょっと聞きたいんだけど、今いい?」
ちらり、と大河に視線を向けると、ギロリと睨まれていて、次いでぷいっと視線を逸らされた。
こ、こいつ……!!そっちがその気なら……。
「おぅ、構わないぞ」
「本当!?あのねぇ、この前チョコレートケーキ作ろうとしたんだけど上手くデコレーション出来なくて……」

***

竜児が私の隣で香椎奈々子と話してる。
ふん、早くどっか行きなさいよ!!
そう思いながら竜児を睨みつけるが、竜児は気付かず香椎奈々子と談笑してる。
「ああ、あれはまずチョコかけてから傾けて……」
────ズキン────
あれ?竜児がこっちを見ない。
ねぇ、竜児。
こら、無視すんな!!
「………でよー」
「……そうなの?……で」
あ、竜児?
竜児が、私に振りむかなくなっちゃった……。
────ズキン────
胸が、痛いよ……。
ちゃんと、私の話も聞いてよ、私が言いすぎたから!!ねぇ!!
「………………」
りゅうじ……。



BADEND〜大河、遅すぎた想いEND〜

ヒント
「櫛枝実乃梨の〜恋のヒントコーナー!!だめだぞ大河!!いくら高須君でも優しさは大事!!もっと高須君を大事にしてあげて!!……ってアレ?」

「ごめんなー大河」
「ううん竜児」
キャッキャッウフフ

「ナニソレ?これBADよね?」
残念でした。
Aパート(>>214)からやり直して下さい。
「↑やっぱBADじゃん!!なにやってんのよ二人とも!!なんで何事もなかったかのように熱々カッポゥ演じてるの!?ねぇなんで!?」
この日、櫛枝実乃梨は星になった。
「なんでさー!?っていうかならないから!!それにここまで読まなくていいからさっさと>>214に行ってやり直す事!!いい!?」

219 :A−5 ◆QHsKY7H.TY :2009/06/22(月) 23:46:56 ID:prV9PoEn
A−5

「いらないって……何で?」
いや、何でって……、そんくらい察しなさいよバカ!!
「そんなこと言うなよ、せっかく今日は高いのは無理だがすき焼きにしようと……」
「す、すき焼き!?……じゅる……」
何ですって!?それは私に対する挑戦かしら!?あらやだ、よだれが……。
「それにお前が来ないと泰子が心配するし……」
くっ!!でもそれに屈したらこれからの私の立場が無いわ!!
「ふ、ふん!!アンタがしっくり来ないだけじゃないの!?」
どうよ!!私のアルテマウェポン!!これでアンタは「そうじゃないけど」とか言って「じゃあいいじゃない」で詰みよ!!
「……かもしれねぇ」
「……え?」
「そう、かもしれねぇ、なぁ俺なんかお前にしたか?何で俺にそんな腹立ててるような視線を向けるんだ?」
あれ?いや、なんで竜児そんな悲しそうな目を私に向けてるの?
何か、ギュッと胸が締め付けられるんですけど。
「し、ししししし、しかたなななないわわねねわわねえええ、ああああんたががががそ、そそそこまで言うなら、やぶやぶかさ……やぶさかではないわ!!」
「おぅ、良かった良かった」
くあっ!?何よその本当に安心しました、的な笑みは。
くぅ、遺憾だわ!!遺憾だけど、ちょっとキュンって……。
「これでようやくウチの残りの肉を処分できそうだ、あーよかったよかった。結構賞味期限危ないのがあってよー」
「……は?」
「ん?どうした大河?」
「私のトキメキ返せー!!」
「ぬわぁぁぁぁぁぁっ!?」


NORMALEND〜大河:竜児、もとの木阿弥END〜

ヒント
「櫛枝実乃梨の〜恋のヒントコーナー!!……って今回ヒントいるの?いらなくね?」
×ブブーッ!!
「えー?必要?わかったわかった。じゃあこの恋の、いや『真』の伝道師みのりーぬがヒントを与えてしんぜよう!!ハッ!!」
櫛枝実乃梨「真の伝道師、みのりーぬだ!!」……みのりーぬは両手を天にかかげると、なにやら垂れ幕が落ちてくる。
曰く、
『英六五八頭文字(えいろくごはちかしらもじ)』
「なんじゃこれ?って?それは自分で考えてねー♪」

お疲れ様でした、しかし、もっといいENDもあります。
さぁAパートへ戻ろう!!>>214

220 :A−6 ◆QHsKY7H.TY :2009/06/22(月) 23:49:10 ID:prV9PoEn
A−6


「おぅ、鞄に林檎はあるぞ」
俺はそう言いながら林檎を取り出す。
「ほら」
まだ昼まであるが、まぁいいか、って早ッ!?。
「ぎゃふぎゃふぎゃふ!!」
「しょうがねぇなぁ」
ぎゃふぎゃふ食べる大河。
汁を飛ばしてくるから、片っ端から拭く。
「あーあ、口周りべとべとじゃねぇか、ほら」
「ん……」
あーんと開けていた口をこちらに向けさせ、顔を拭いてやる。
「んー!!」
少し喚くが気にしない。
いつものことだ。
しかも顔を拭いたのは机を拭いたのとは別のハンカチ。
気配りの名は伊達じゃない。
「おい、あんま食うと昼飯分なくなるぞ?」
「いいのよ、その代わり夜にしっかり食えば。あっそうだ竜児!!今日は麺が食べたい!!それ以外はいらないわ!!」


@いらないって、なんで?
A−5へ>>219

A残念ながら今日は肉だ
A−7へ

221 :A−7 ◆QHsKY7H.TY :2009/06/22(月) 23:50:33 ID:prV9PoEn
A−7

「肉、肉、にっく〜♪」
大河は歌いながらご機嫌に歩く。
今日は肉だというのが嬉しいらしい。
まったく、いつもこう機嫌が良ければいいんだが……。
「ねぇ竜児、デザートにプリン食べてもいい?」
「おぅいいぞ。ただし一個だけな」
「うん」
嬉しそうに籠にプリンを入れる。
「やぁやぁお二人さん、今日も仲がいいねぇ〜」
「みのりーぬ!!」
と、そこに真の伝道師みのりーぬ……何?
今、何かよくわからないものが……まぁいいか。
大河が櫛枝に抱きついている。
櫛枝も買い物だろうか。
「今日学校で喧嘩してると思ったらこれだもん。妬けちゃうねぇ、おや高須君何か落としたよ?」
「え?あ、それは……!!」
「ん?手紙……貴方が好きです……わ!?これ何ラブレター!?」
今朝もらった手紙。
よりによって櫛枝に見られるなんて……!!
「ほぉーう?これはあれかね?大河から高須君へのラヴメッセージかね?」
「「はぁ!?」」
何を言い出すんだ櫛枝?お前大丈夫か?
「え?だってこれ、大河の字だし」
「……あ?ああーっ!?そうか!!そうだよそうだ!!どっかで見たことある字だと思ってたら大河の字なんだ!!」
合点がいく。道理で朝から見覚えのある字だと……まてよ?
振り向くと、ポカンとしながら「え?……嘘?ナニソレ?私知らないよ……?」ぶつぶつ呟く大河がいた。
全く見に覚えに無いようだ。
「ふふぅむ、拙者は退散するでござる」
「櫛枝!?」
そりゃないよ、こんな大河、俺にどうしろってんだ。
「心配するな高須君、真実は、いや真は君と大河と共にある。私が言えるのは『最初はアルファベット、次は数字で次は行数、最後は文字数』ということだけさ」
「何の話だ?」
全く意味がわからない。
「いつか気付くよ、それじゃ!!」
あ、行っちまった。
「で、どうなんだよ、ソレ?」
一応大河にも見てもらう。
「私のなわけな……あーーーーーっ!?これ北村君に渡す予定だった奴の中身!?」
「何ぃ!?何故そんなものが今更ここに!?」
「あー……そっか。思い出した、あの時だ」
大河は納得してるが俺は全く納得できない。
「おい、教えてくれよ!!」
「嫌よ、めんどくさい。それより肉よ」
大河はそう言いながら、俺に来た手紙をさりげなく自分の鞄に仕舞う。
それが近い将来、再び自分に本当の意味で渡される事になるとは、俺はまだ知らなかった。

GOODEND〜二人の真実〜

お疲れ様でした。次回作(あれば)にご期待下さい。(いや、過度な期待は……×××)

222 : ◆QHsKY7H.TY :2009/06/22(月) 23:51:48 ID:prV9PoEn
例によってあとがき。

「ねぇ竜児、今回は終わり方あっけなくない?」
「そ、そうか?」
「ん?何を隠してるのよ?」
「な、何でもないぞ?」
「まぁいいわ。今回は変なENDも無いようだし」
「………………」
「何で黙るのよ?だって、え?今回ENDの後に真ってつくの無かったじゃない!?」
「〜〜〜♪」
「何よ?何なのよ?アンタまでみのりんと同じようなわけのわからない……みのりん?……みのりーぬ?」
大河が何かに気付く。
「ねぇ、確かみのりーぬは真がどうのこうのって……」
震えながら大河は尋ねる。
何か思うことがありそうだ。
「さ、さぁ?」
対して竜児は惚ける。
「確かいつかのBADENDになにかよくわからないヒントが……あ、そう言えば最後にも何か意味不明なことを……」
「大河、か、考えるのよそうぜ!!」
竜児が慌てたその一瞬の隙、
「もらったぁ!!」
「あっ!?」
大河は、竜児が隠し持っていた真四角の箱に円柱の突起がついた、いかにもな「スイッチ」を奪い取る。
スイッチには大きく『予告』と書かれていた。
「何コレ?ポチっとな」
「あっバカ押すな!!それを押すと……」

〜予告〜

「……ん?ここは?あら?綺麗な娘……何だ、鏡ね。あれ?……じゃあこれ私?私は、……私は?」
病室のベッドで目を覚ます女性。ベッドサイドの鏡を見て、鏡に映る自分の可愛さに驚く。
そして気付く。
「私……誰?」
そこに唐突に入ってくる目つきの悪い男。
「大河!!気付いたんだな!?心配したぞ!!」
「アンタ誰よ?」
見知らぬヤバイ男に、つき離すような言葉。
「え、そんな、まさか……」
あまりのことに驚く男。
しかし男はそれでもかいがいしく女の世話をする。
時を重ね徐々に戻ってくる記憶。
「私……アンタのこと、知ってる気がする」
護るかのような、優しい言葉。
「お前は、何も心配するな」
だが何かが思い出せない、もどかしい。
「私、何か大事なことを忘れて……この気持ちは……これ?手紙?」
見つかる手紙。
「大河、あんたは!!」
親友だという女性がなげかける言葉。手紙には、

『貴方が、好きです』

タイトル:【逢坂大河〜Remember竜児〜】
「私が並び立つのは……」
──────ComingSoon
注:これはゲームではありません。

223 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/22(月) 23:54:04 ID:LiTUdyBD
>>221
乙!

224 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/23(火) 00:05:17 ID:2rVTHiI4
>>202
えと、育児編ですね。わかります。

225 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/23(火) 00:10:11 ID:mTpZ6TJY
>>222
GJ!
大河は真の答えにめざして、ぎゃふぎゃふしてたわけですねw

あと、香椎って、何気に強力なライバル・・・ ハッ?ここは竜虎スレ、いま後ろで何か動いた気が・・・

226 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/23(火) 00:26:18 ID:LQ1ukslz
香椎……一時期、某スレで奈々子様フィーバーがあったよな

227 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/23(火) 00:38:26 ID:dQGa00VA
>>222
すんばらしくGJでした!
A−5の大河に萌え吹いたwww

新作も超wktkで待ってます!

228 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/23(火) 00:57:45 ID:bQCn1fz0
>>222
ギシギシアンアン

229 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/23(火) 01:17:13 ID:WXpqei5f
ちょっと前に姓名判断がどうのこうのって作品なかったっけ?
作品名わかる人いたら教えて下せえ

遺憾なことに好きだったのに忘れちまった

230 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/23(火) 01:46:21 ID:wBLTvEB1
>>229
8スレ目の「お茶とプリン。」だな。

231 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/23(火) 02:06:51 ID:WXpqei5f
>>230
ありがとう!無事読めたぜ


232 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/23(火) 05:46:51 ID:lATip7A7
チャップリン

233 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/23(火) 06:22:01 ID:Wym7dRDy
>>232
www
ワラタ
覚えやすいw

234 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/23(火) 06:52:40 ID:Rdd/N6xK
>>222
いいのぉいいのぉw
まとめに乗るとリンクで飛べて面白いんだよなー。

235 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/23(火) 11:28:33 ID:cLeQCohH
ぶっちゃけ、やっちゃんと竜児って、どうにかなっててもおかしくないくらいベタベタだよな。名前呼び捨てだし、お前呼びするし。結婚したあと、大河が不安になりそうだw

236 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/23(火) 13:10:59 ID:bQCn1fz0
結婚したあとは大河と泰子がベタベタするので竜児が不安になります

237 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/23(火) 14:04:57 ID:lATip7A7
竜児と泰子がベタベタで不安になるのは亜美や実乃梨やその他の女子だな

っていうか大河以外とくっついた場合泰子がその子をどう扱うのか
また、大河と泰子の関係がどうなるのかが想像できない
まあ想像したくも無いんだけど

238 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/23(火) 14:15:48 ID:wmrfpEJP
>>235 >>237
そのネタ、某スレに昔出たな・・

239 : ◆QHsKY7H.TY :2009/06/23(火) 20:02:31 ID:cMe+Vlpl
>>222だが、

>>223
サンクス!!

>>225
な!?今回は二重三重にひねったつもりだがそれでもわかるとわ!?ハッ!?今俺の後ろにも何か……。

>>227
サンクス!!え?新作?何ソレ?(バレバレ)重ね重ねありがとう。

>>228
くっ!!こうも簡単に気付かれるとは!?次からはもっと捻らねば……。

>>234
ありがとう!!そうなんだよね、ほんとまとめ人様には頭が下がります。いつもありがとうまとめ人さん!!

さて、念のため……。

「櫛枝実乃梨の〜恋のヒントコーナー!!なんと番外編出張バージョンなり〜」
一人、実乃梨はテンション高めにステージに立つ。
横には本編に使われた垂れ幕がすでにぶら下がっていた。
『英六五八頭文字(えいろくごはちかしらもじ)』
「さてさて、コレの意味がわからない、なんて困ったちゃんを救済するヒントコーナーだよ〜。これはね……暗号なんだ!!」
大げさにバン!!と垂れ幕に手のひらを叩きつけ、むふー!!と鼻息を荒くする。
「実はだねぇ、これは近い将来?の二人が行う(決定事項?)人類が重ねてきた歴史について書かれているのだよ、うん。ああ、山田君、例の物を」
「誰が山田君だっちゅーの!!何か間違ってない!?私出番少なすぎじゃない!?ねぇ亜美ちゃんに日の光を当てるべきじゃない!?このままじゃ日照不足で高須君家になっちゃうよぅ」
「残念だがあーみん。ここではそれは無理なのだ。今こうやって奴等がいない間にださせてもらってるだけでありがたいと思わなきゃ」
「亜美ちゃんやってらんなーい!!で、このボイスレコーダーをどうするの?」
「うむ、スイッチオン!!」
『心配するな高須君、真実は、いや真は君と大河と共にある。私が言えるのは『最初はアルファベット、次は数字で次は行数、最後は文字数』ということだけさ』
「コレは何?実乃梨ちゃん?」
「あーみん、今の私は『真』の伝道師みのりーぬだ!!これは私がA−7(>>221)で言った重要ヒントなのだ」
「?亜美ちゃんさっぱりわかんない」
「ふっふっふっ。これはねあーみん。この垂れ幕と連動してるのだ!!」
「垂れ幕?……えいろく「ストップ!!」……何よ、もぅ」
「いや、悪いねあーみん。それは口にだしちゃあいけないのだよ。言えることは、漢字一文字に対して、一ヒントということだけ」
「?じゃあ『英』がアルファベット?えい……A?次は六……数字で6?「ストーーップ!!」……ちっ」
「これ以上は御法度!!さぁ、真の平行根を見てないキミ、もしいたら、謎を解いて大河と高須君に会おう!!」
「えー?亜美ちゃんA−2だけでいい〜」
「あーみん……bye……」
実乃梨の顔がふっと暗くなり、
「へっ?……きゃあああぁぁっぁぁっぁぁぁぁあああああ?」
突然床に穴が開き、川嶋亜美が落ちていく。
いわゆる竜虎補正、荒し排除という奴だ(大げさ)
「じゃ、オチもついたところで、また次作(本当にあるのか不明)で!!」
終わ……?、先程の穴からにゅっと手が伸び……、
「亜美ちゃんぜぇーーったい納得できな……きゃああぁぁっぁあああああ!!?!?!?!??」
何かに引っ張られるようにしてまた落ちた。
心なしか長い茶髪で白く細く小さい体が見えた気がす(バキッ!!ぐふっ!?)……気にしてはいけない。
「あーみん……」
この実乃梨の呟きが本当に今回の最後の言葉と……「うおりゃばかちー!!「ちょっ!?タイ」問答無用だぁ!!」…………なった。

とらどらシュミレーションゲーム2おわり

いやホントありがとうございました。微妙にスレチな書き方ごめんなさい。

240 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/23(火) 21:37:48 ID:oqDhDcie
>>239
未だに真の答えにたどり着かない俺登場。
なんでこんなにバカなんだろう……

241 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/23(火) 22:05:38 ID:bQCn1fz0
>>239
お約束だしね
ひねって他の言葉にするという手もあった

242 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/23(火) 22:10:04 ID:bQCn1fz0
>>240
縦読みに見慣れれば大丈夫

243 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/23(火) 23:41:24 ID:sIizNMKz
>>239
投下乙っす

244 :240:2009/06/24(水) 00:08:07 ID:6bqA49L5
>>242
あー!
やっとわかった!!
サンクス!

245 :トランプしないの:2009/06/24(水) 00:11:45 ID:s6QiqsZm
◆eaLbsriOas@避難所です。代理投稿歓迎。感想いつも拝見しています。ありがとう!
大河と竜児に「もんじゃ食べてきて」と言ったら、『もんじゃ焼きタイガー』になった。
「トランプしてみて」とだけ言ったら、こうなった。

246 :トランプしないの:2009/06/24(水) 00:11:51 ID:s6QiqsZm
「りゅうじぃ〜、ねぇ〜、つまんない男ぉ〜?」
「おまえって、俺呼ぶとき必ずなんかひでえこと付け足すのな……なんだ、大河?」
「なんかな〜いのぉ〜? も〜て〜な〜し〜な〜さ〜い〜よぉ〜」
「いでででっっ! おまっ、足の親指で巧みに肋骨狙うよやめろよ!? ……そうなあ、
 トランプでもすっか?」
「トランプぅ〜? ……暇ここに極まれり、ね。ま、いいか、そういやあんたとは
 やったこと無いし! やってやろうじゃないの!」
「おう、ようやく起き上がったか……ってまた寝っころがるのかよ!?」
「で、なに? なにすんの? ババ抜き?」
「ババ抜き二人はキツいだろ。そうだなあ、ブラックジャックとかどうだ?」
「おっ、いいわねえ。どこを切開するといいのかしらねえ、あんたの馬鹿を治すには。
 やっぱり頭骨?」
「頭の骨のことを言ってるんならそりゃ『ずこつ』じゃねえ、『とうこつ』だ。
 馬鹿に教えられるおまえはなんなんだ大河……てか、つまり、一言でいうとおまえ、
 トランプのブラックジャック知らねえな?」
「そうなのよさ!」
「だからそれマンガの方だろ……じゃあ、ポーカーは? ……いや、アホヅラ作るな、
 ぽ〜か〜とか俺にどうしろってんだ。おまえせっかく綺麗なんだからやめろよな。
 ……なんでそっぽ向くんだよ?」
「うるっさい。気にすんな。とっととトランプしろ」
「俺一人でどうしろってんだよ。おまえとするんだろ。いいからこっち向けよ」
「……」
「なんで顔赤くなってんだよ……ははあ。ま、気にすんなよ」
「きっ、気になんかしてないもん。……あんたの言うことなんか」
「まあ、そうだな。いろんな手があるからな。覚えてないと話にならねえし」
「い、いろんな手があるの? ほ、ほ、他のとかだと、どんな? び、美人とか?
 か、可愛い、とか? ひゃあっ、恥ずかしっ! もう、このシベリアンオンナスキー犬!」
「すまん、おまえが何を言っているのか、俺にはさっぱりわからねえ」
「えっ、何? も、もっと違う方向なわけ? なんだろ……なんだろ……」
「な、なんだなんだ、どうしたおまえ!? 鼻息荒くてトランプ飛ぶだろうが!?」
「うっさいっ!! 言うんじゃないよ!? ぜ、絶対あててみせるんだから……
 基本はいい感じの方向よね……素敵? なんか違う感じ……元気? つまんないわ、
 そんなの……繊細? なんか嬉しくない……うーん、ううーん、ううんうううううん……っ!
 ああっ! もうっ! くやしいけど降参よ! 降参してやるわこの視姦犬めがっ!」
「おう、わりと早かったな降参……」
「うっさいっての。で、何? 何なの? あんたの目には一体私はどう映っているわけ?」
「はあ? なんだ? 俺の目には……おまえが、どう映っている、か、だって?」
「すっとぼけんじゃないよこのスットコドッコ・イメクラ野郎! はっ、やばい!
 今のナシ! いい印象いい印象、えっと……ねぇ〜ン、竜児ぃ〜ンっ♪」
「うはあ!?」
「あんたってさぁあ? 私のことぉ、えっと……どぉんなふうにぃ、思ってるのぉ? ……えいっ☆」
「ぐはあっ!? う、ウインク……!」
「ねえぇんっ、ンもう……じらさないでよぉこのイケズぅうううンっ、教えてぇ?」
「……い、今か?」
「そぉ、い、ま! さっきのはぁ、ナシでぇ、ねっ☆」
「はっ、はあああ……い、今は……」
「っんうンっ、今はぁ?」
「今は……とりあえず……」
「んもうぅ、じ・ら・さ・な・い・でっ☆」
「とりあえず、キモい」
「ぅんんんだとごるぁああああっっっ!? ひとに生き恥晒させてさんざじらしまくった挙句に
 『とりあえず、キモい』たぁなにごとだてンめええええええ――――――――――っっっ!!」


247 :トランプしないの:2009/06/24(水) 00:11:57 ID:s6QiqsZm
「ひいいいいいぃぃぃぃ――――――――――ぃひいひぃひっっっ!?
 こっ、こっここここ殺さないでくれええええ――――――――っっっ!!」
「………………とりあえず、折る」
「具体的な感じがもっと嫌ああああっっっ!?」
「……」
「ひっ、知らねえ動き!?」
「……ぅ」
「ま、ま、待ってくれ、大河!! 言わせてくれ! 俺に! 俺がっ!!」
「問答無用っ!! 骨と一緒にキサマの心も折るっ! ほどよく5ケ所ちょちょいとねえっっっ!?」
「っおまえを普段どう思ってるか言わせてくれえええええ――――――っっっ!!」
「……あ、それ、聞きたいかも」
「たっ……たっ、たたた助かった……2度目……助かった……」
「ね、竜児っ、早く教えてよ! もうっ、なに17才の性欲過多のヨボ犬みたいにハァハァ息なんか
 切らしてんの? さっきなんかあったわけ?」
「さ、さすがの、俺も、つっこめねえ……っは、はあ……」
「……やっぱり一本くらい折っとく?」
「やっぱわかってんじゃねえかこの野郎!? いや、失言でした。ほんとどうもすいませんでした。
 許してください大河さん、いや大河さま、いや大河さまさんちゃん」
「よくてよ。さ、聞かせなさいよ」
「おう。その前に、命がけついでに、ひとつ訊きたいことがあるんだが……
 大河、おまえは何で、俺がおまえをどう思っているのか聞きたくなったんだ?
 馬鹿に教えると思って答えてくれ」
「えっ!? そ、そりゃあ、ほら、あんたが、私のことを、きっ、ききき綺麗だ、
 なんて言うから……」
「……で、他の印象も知りたいと?」
「そ、そう……だってあんた、他にもいろんな褒める手があるんだぜむひひっ、
 なんて言うから……」
「むひひっ、はねえだろ……なんだって? 褒める、手……それかあああ、手かあああああ……?」
「な、なによ。頭なんか抱えちゃって。大丈夫よ、今回は頭骨割るのは勘弁してあげるから」
「そう、『とうこつ』、良く出来ました……じゃねえよ、おまえ……俺は、
 ポーカーの手がいろいろある、って言ったんだよ。手、ってのはつまり……そうな、
 勝ち方、ってことだ」
「え? ……えっ、嘘っ!? あ、あんたポーカーの手だなんて言ってない! 言ってなかったよ!」
「その通りだ。俺は、『手はいろいろある』みたいな言い方をしちまった。
 『ポーカーの』を、省略したはずだ。それで、綺麗だって俺に言われた直後のおまえは、
 ポーカーのかわりに、そこに『褒め方の』を読み込んだ、ってわけだ。
 これが、まあ、その後に続いた滅茶苦茶の、原因、てか真相ってわけだ……はあ……」
「げ……生き恥さらしたこっちはため息も出ないっての……で? あんたはどっちが悪いって
 言いたいわけ。あんた? 私? ……それとも遺憾な事故だ、とか言うわけ」
「俺が悪い」
「そっ! えっ……?」
「まあ、多少は事故ってとこもある。でもまあ、俺が言葉を省略したのが原因だ。俺が悪い。
 ……ごめんな、大河。恥ずかしい思い、させて」
「っ! ……あ、そ、そうよっ! あんたが悪い! の、よ……わ、わかってんなら……
 いいの……ゆ、許す。……なによ、あんたの優しい微笑みとかマジキモい。
 どっかですずめが大量死するわ。折るよ?」
「折るのは勘弁な……でだ、俺はおまえのこと、綺麗だと思ってる」
「ひゃ……! な、な、なによそれっ!? なんなのいきなりっ!? そ、そ、それに、
 そんなこと、し、ししし知ってるってば! きっ、聞いたし! 何度も言わなくていい!」
「美人だな、とも思ってる」
「ひゃあっ!」
「美人てか、まあ、おまえは……美少女だよ、すごく」
「ひゃあっ! ひゃあっ! な、ななな、なに? どっ、どうして」
「可愛い、とも思ってる。すごく」
「はひゃっ! な、ななななんでっ!?」
「なんでって、おまえ、可愛いもんは可愛いんだよ。理由はねえ」
「きひゃあっ! ち、ちちちがうの! な、なんでそんなこといきなり言うのよっ!?」

248 :トランプしないの:2009/06/24(水) 00:12:04 ID:s6QiqsZm
「いきなりじゃないだろ。ほかの褒め方知りたかったんだろ、おまえ? だからだよ。
 褒め方、っていうか……まあ、たんなる俺の感想だけどな、おまえについての」
「は、は、恥ずかしいっ! そんなの、も、もっと、恥ずかしいじゃないっ!」
「おう、大河、そんなに座布団ぐしゃぐしゃっと抱きしめるな。駄目になるだろ?」
「うるっさいっ! こっ、こうでもしてないと、は、恥ずかしくって、私が駄目なの!
 お、おか、おかしくなりそうなの! ていうかなに!? あんたこそなによっ!
 そ、そそそんなこっぱずかしいことばっか言って! なっ、なのにあんたってば、
 しれっと顔色ひとつ変えないだなんて! あんたのがおかしいよ! くやしい……っ!」
「おう、そうか。恥ずかしがるはずなのか、俺は。そうか、そうかもな。まあ、なんてか、
 いたって平常心だ。たぶんあれだ、死線をくぐりぬけたせいなんじゃねえかな」
「そ、そんなのって……ずるいよ! くっ、くやしいくやしいくやしいっ! くやしいのっ!」
「おう……じゃあ、まあ、こんなところでやめとくか」
「えっ……ま、まだあるの……?」
「ある。聞きたいか?……それはうなずいてるのか? うなずいてるな? 聞きたいんだな?
 ……そうだなあ、お人形さんみたいだな、とはよく思う。おまえはちっこくて可愛いから」
「はう……っ」
「なんだその手は……座布団か? 座布団追加か? 仕方ねえ……ほれ。俺のも持ってけ。
 あーまたそんな、ぎゅっとかしやがって。……あとはな、まあ、おまえのナリもあるんだが、
 童話に出てくるお姫様みたいだ、なんてよく思ってる。……おまえ大丈夫か?」
「はあっ、はあっ……だ、だいじょぶ、なの……よ、さ……あとは?」
「あと、か……あとはな」
「あ、あと、は?」
「ドジ、だな、おまえは」
「ひゃあ……えっ?」
「そこはひゃあじゃねえだろ、ドジ……あとは、怒りんぼで、口が悪くて、泣き虫だ、おまえは」
「……な、なによっ! いいわよ、私の中身の話は! どうせ良いとこないもん!
 私知ってるもん! わざわざ鈍くさドンブリ野郎のあんたの口からなんてねえ!?
 あ、あんたの! あんたの……あんたの口からなんて、聞きたく、ない、もん……っ」
「まあそう怒るな。おい……泣くなよ、大河。ちゃんと続きがあるんだ」
「ひっく……な、なによっ……?」
「おまえはすごいドジで……だから、放っておけねえ、って思う」
「っ!」
「……あ、これ、ずいぶん前に聞かせたかもしれないな……あの春に、一度」
「竜児……っ」
「その顔も、可愛いぞ、大河……聞いたのは、要らないんだったよな? 俺もたいがいドジだな。
 おまえのこと言えねえ」
「い、嫌だよ……要らなくなんか、ない。要るの、何度でも……何度でも! 何度でも聞きたいの!」
「大河……」
「竜児……お願い。何度でも、いいから……聞かせて、欲しいの……」
「そうか、わかった。あとは――そう、おまえは……怒りんぼで、ひでえことばかり言うけど、
 でも……そうだな、難しいな。なんて言ったらいいのかな……」
「い、言って! 竜児、言って……っ」
「……一緒にいたい、って、思うんだ、それでも。俺は、おまえと一緒に、ずっと」
「っ! うぐ……っ」
「なあ、お願いだから泣くなよ、大河……泣かせるために言ってるんじゃねえんだ。やめちまうぞ?」
「駄目っ! っく、ま、まだ、さいごの、泣き虫、残ってるもん……言って!」
「……俺は、おまえが泣くと、駄目なんだ。今だって辛い。おまえの涙を止めたくてたまらなくなる。
 おまえを元気にしたくて……おまえの笑顔が欲しくて、たまらなくなるんだよ。
 俺はおまえの涙を止めるためにいるんだ、大河。……なのに、馬鹿だな、俺は。こんなに……
 こんなに、おまえを泣かせちまって……そうだ、大河」
「な、なによう……っ」
「トランプ、するか?」
「しないわよっ!! ……もうっ、竜児の、バカ……」


***おしまい***

249 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/24(水) 00:29:43 ID:s6QiqsZm
トランプしろよ、と思った

250 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/24(水) 00:39:52 ID:vUF7BgkQ
2828(・∀・)

251 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/24(水) 00:48:56 ID:suUM9LEh
>>239
解答編乙っした!

>>245
トランプめくってすらいないしw
そしてどう見ても告白です、本当にありがとうございましたGJ!

252 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/24(水) 01:22:08 ID:aqA+Bu8g
自分なんて…とか、ぎりぎりのところで卑下しがちな大河は竜児に自分のどこが好きか聞いたりしそうだよな

喧嘩中
「バカバカバカバカ竜児のハゲ!豚味噌!バカ犬!」↓
喧嘩鎮火後
「ホントに…ホントに私のこと好き?」
「じゃあどこが好き?」

「私も竜児が好き。大好き。愛してる。」

みたいな

253 :とらドラ!で三題噺 ◆Eby4Hm2ero :2009/06/24(水) 04:34:49 ID:3QXBFaXb
お題 「肉片」「不思議」「妖精」



「……なんで……」

 それを一言であらわすのならば、『惨状』であった。

「……なんで、こんなことに……」

 視線の先では壁も床もどす黒い液体で汚れ、
 その中央付近には原型を留めていない肉片が横たわり、
 さらには凶器であろう銀色の刃が鈍く光を反射している。

「……大河……」

 呆然と立ち尽くす竜児。

「……お前は一体何を作ろうとしたんだ?」
「……遺憾だわ」


 要するに、大河が一人で料理にチャレンジしたのだ。
「まったく、言ってくれれば幾等でも教えるのに……」
 飛び散った醤油を拭き取りながら竜児がぼやく。
「竜児のは参考にならないのよ……その、上手すぎて。
 どうかすると私の分の作業までどんどんあんたがやっちゃうし」
「それにしたって、いきなり一人でってのは無謀だろう」
「い、一応、簡単そうなレシピにはしたのよ」
 ちなみに大河が作ろうとした料理というのは、
 1.鶏胸肉を削ぎ切りにして、片栗粉をまぶす。
 2.フライパンにやや多めの油を熱して1の両面を焼き、同量の醤油・酒・砂糖を混ぜたタレを加える。
 3.中火でタレを煮詰めつつ絡める。
 というものらしい。
「たったそれだけの工程……というか肉を切ってタレを作るだけで、なんであんな状態になるのか……不思議でならねえ。
 なあ大河、ひょっとしてお前なんか憑いてんじゃねえか? ドジの妖精とか」
「うるさいわね。さっさと片付けなさいよ」
「へいへい。鶏肉は……いっそこのままミンチにしちまうか。そんで……そうだな、今日はキーマカレーにするか」
「カレー?ルーあったっけ?」
「そんなもんいらねえ。俺のお宝スパイスコレクションがあればな」


254 :とらドラ!で三題噺 ◆Eby4Hm2ero :2009/06/24(水) 04:36:20 ID:3QXBFaXb
「で、今日は何で急に料理しようとか思ったんだ?普段は碌に手伝いもしないくせに」
 夕食後、片付けを終らせてから大河に聞いてみた。
「……昨日のワイドショーで、結婚とかの特集があったじゃない」
 ああ、そういえばそんな番組もやってたっけ。
「それで、『お嫁さんにしたい女性の条件』に『料理上手』ってのがあったから……」
 なるほど。わかりやすい奴だ。
「……まあ、なんだ。そのへんの条件とかは別の方向で考えるとして、とりあえず無理して料理に手を出すのはやめておけ。
 お前のメシなら俺が作ってやるから」
 と、急に大河が真っ赤になる。
「あ、あああああんた、と、とと突然、なななな何を……!」
 ……そういえば、件の特集で『プロポーズの台詞は?』――『俺にメシを作ってくれ、です』なんてのが、あった、ような……
「い、いいいいや、別に、そ、そういう意味じゃ、ねえぞ!?」
「そそ、そうよね!大体私には北村君が、竜児にはみのりんがいるわけだし!」
「お、おう!今度の旅行はチャンスだしな!お互い頑張ろうぜ!」



 数日後、二人は揃って『警告夢』を見ることになるわけだが、
 ひょっとしたらこの事が多少は影響したのかもしれない。

255 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/24(水) 08:59:39 ID:DBLmucEb
>>252
(*´Д`)ポワワ

256 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/24(水) 09:01:44 ID:DBLmucEb
>>253-254
ノノl∂∀∂'ル ニヤニヤ

257 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/24(水) 12:05:38 ID:kS2Ocjyu
>>254
GJ!俺も書きたくなってきた

258 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/24(水) 12:19:16 ID:bLb9vQop
いつもながら良い仕事だ。

259 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/24(水) 16:25:29 ID:lqCTEe++
どうしようかな、また来なくなった。
悔しいけど、こんなこと相談出来るのばかちーだけだし……

「またなのアンタ!」

「こんな事を頼めるの川嶋さんだけなの、お願い!」

「もう直接病院に行けば!いくら事務所が万が一の為に用意してるからって…… 私だって貰うの恥ずかしいのよ!」

「ごめんなさい、でも助けて」

「毎回わたしに頼らないで実乃梨ちゃんにでも相談すれば?」

「その…… みのりんはこんな事には無縁そうだから… 川嶋さんしか頼る人いないの」

「もう!今から全て高須君に話す。そもそも原因はアンタが全部高須君に任せっきりだからでしょ!」

「お願い言わないで。竜児はいつも気を使ってくれてるの、体は大丈夫かって」
「でもその場の雰囲気や感情に任せる時もあるじゃない」
「私も反省してるから、次から気をつけるからお願い!」

「自分だけで抱え込んでもダメよ!高須君に言わなきゃ何も解決しない」

「お願い!お願いだからまだ竜児には言わないで」

「ダメ!!話す!」

「高須君」

「何だ?川嶋」


「逢坂さんは便秘よ!!食生活を改善しなさい!」

「「はい」」

260 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/24(水) 17:26:17 ID:Qui21IdY
わらた
いい感じですね

261 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/24(水) 18:04:31 ID:NJ+Qu8yO
ワロタw

しかし、栄養面では栄養士並の竜児に便秘なんて起こす
物を食わすわけが…あ、アイスか

262 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/24(水) 18:33:24 ID:ZSlIjEBL
>>261
いやそれどっちかって言うとゲ●なんじゃあ……ハッ!?
今正体不明の殺気が……?

263 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/24(水) 18:35:59 ID:XRLA16cy
万が一って何だよw

264 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/24(水) 20:04:53 ID:DBLmucEb
とりあえず大河はウンコするよ・しないよ論争は始まる前に終わらせておくかぁ!

265 : ◆VW.RtTKf1E :2009/06/24(水) 22:43:35 ID:AaCEUVVw
えと、マッタリ&ほのぼのとスレが流れているところ、すいませんが、
次レスから4つほど、投下させて頂きます。



266 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/24(水) 22:44:09 ID:B16+D5HK
>>261
便秘と言うよりも、食べ過ぎたが為に
ア○ルが裂けるほどな極太の一本ぐs


・・・ん?誰だこんな夜に。

267 :とらドラ!, again ◆VW.RtTKf1E :2009/06/24(水) 22:46:05 ID:AaCEUVVw
>>125つづき

[影]

明け方近く、竜児はふと目を醒ました。
春本番間近とはいえ、まだ夜明けは遅く、辺りは漆黒の闇に覆われていた。
大河は、自分の腕の中ですぅーっと柔らかな寝息を立てている。
その白い頬と柔らかな髪をそっと撫でながら、竜児は弁財天国での北村との会話を思い出していた。

― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―

「高須、昼に俺は逢坂のことを“逢坂”って呼んだけど、まだ姓はそのままなのか?」

そう、大河はまだ“逢坂大河”だった。
この1年間、2人が全く会えなかったのは、高校生の身分では気軽に行き来できない距離と、
受験生という立場、そして、もう1つ理由があった。

それは大河の父、逢坂陸郎に関わることだった。
大河が竜児のもとを離れてから数ヶ月後の出来事を、竜児は心に残ったシミのように忘れられずにいる。

* * * * * *

「あ、高須… たしか、りゅうじクン、だよね…」
高校3年の4月初め、1人分の夕食の準備をしていた時、玄関のチャイムが鳴った。
「すいませーん、宅配便でーっす」という間の抜けた声に、また、ばあちゃんが何か送ってくれたのかと、
無防備に玄関の扉を開けた。

作業着姿で眼前に立つ男は、少しやつれていたが、紛れもなく大河の父、逢坂陸郎だった。

2年の文化祭、あの時大河が受けた痛みを竜児は忘れていない。今でも瞬時に解凍して、生で取り出せる。
たちまち溢れ出した怒りが頭いっぱいに広がり、却って竜児を沈黙させた。

「いやぁ、いつかは悪かったね。迷惑かけて。で、突然なんだけどさ、大河の連絡先って知らないかな? 
もし知ってたら、ちょっと教えて欲しいんだけ…」
「知りません」
「え?」
「ていうか、仮に知ってても教えません」
「なに?」

住所を知らないのは本当だった。
大河が忘れていった、生徒手帳や通帳やらパスポートやらのドジが詰まった箱を送ってやった後、
大河の新しい家族は、生まれてくる弟と大河のために、もっと広い家に引っ越したのだった。
落ち着いたのはつい先日で、竜児はまだ新しい住所を聞いていなかった。

「あいつはケータイの番号もメアドも変えてませんよ? 直接、連絡取ったらいいじゃないですか」
「勿論そうしてるさ、でも着信拒否されているようでね。繋がらないんだ。
それよりキミ、昔はただの友達だって言ってたよね。ずいぶんケンカ腰じゃないか? ひょっとして
付き合うようになったのかな? ウチのお姫様と」

厳しい環境で人より早く成長しなければならなかった竜児だが、18歳はまだ子供だ。
あからさまに表情が変わってしまったことを悔いるが、老獪な大人の前では為す術もない。

「ふん、そういうことか。これは面白いかもしれないね。覚えておくよ、高須竜児君。
これ以上の長居は無用だろうから、引き上げさせてもらうよ。また、会えるといいね」

舐めあげるような逢坂陸郎の視線に、竜児は腐った油を身体に塗りたくられたような錯覚に陥った。
これがこいつの本当の姿か、そうやって人を、大河を騙し、脅してきたんだろう。
マンションやベンツを買った金だって、きっとマトモなものじゃないんだろう…

* * * * * *

268 :とらドラ!, again ◆VW.RtTKf1E :2009/06/24(水) 22:48:38 ID:AaCEUVVw

「北村、あのクソ親父は、まだ大河の姓が変わるのを認めていない」

「やっぱり、か。おおよそ、親権を放棄し、何年も会おうとすらしなかった母親に
再び親になる資格は無い、とか主張してるんだろ?」
「よく分かるな、お前。行方をくらましているはずなのに、なぜか家庭裁判所からの連絡は
届くようになっているらしくて、どうも親権の喪失ってのを認めないらしい」

竜児は法律にはうといが、大河が母親からの説明 + 自分で調べて一生懸命教えてくれた。
“なんか、詳しくなっちゃったわよ。ま、自分のことだからね。今までなーんもしてこなかったのも
馬鹿だったし。早くあのクソ野郎と縁を切りたいしね”

陸郎に目をつけられた可能性のある竜児は、用心のため、大河を訪ねるのを止め、
大河も、生まれたばかりの弟の世話もあり、大橋に一時でも帰ってくることができなくなった。
そして、春から大学に通う大河の新しい家の住所は、竜児にもまだ伏せられていた。


「本当の狙いはなんだろうな。やっぱり金か? これまでの養育費の半分よこせとか?」
「そんな話もあったらしい。今は大河と母親に一度会って話がしたいって要求しているそうだ。
だいぶ切羽詰まっているみたいだな… 会うつもりはないが、いくらかの金を払う意思を
弁護士を通して伝えたら、静かになったらしいから、もうじき決着がつくんじゃねえか? 
しかし詳しいな、北村」

「ああ、親もアニキも法律絡みの仕事&学校だからな。レポートの代筆も初歩レベルなら
バイトで散々やったし。ひょっとすると、俺もそっちの方が向いてるかもと思っている」
「ええ?」
「アメリカには行くさ。ただ会長が行ったMITは難しいと思う。つくづくあの人の偉大さが
身にしみるよ。英語が精一杯で、物理や数学までとても1年間じゃあのレベルには届かない。
数学は高須の方が上だしな」
「お前が英語に掛けた時間を数学に使ってたら、太刀打ちできねぇよ」

「いや、お前はセンスがある。大学では宇宙工学がやりたいって言ってたな? お前の方が
よっぽど会長に近いよ」
「すねるなよ。その分英語は今一つだ。でも加納先輩には感謝している。最初は引いたけど、
宇宙が遠い夢物語ではないことに気づかせてくれた」
「え?」
「あのさ、お前がグレて、ウチに家出してきた時、布団の中で泣いてただろ?」
「なんだバレてたのか? は、恥ずかしいな、今更だけど」

「それで大河がショックを受けて、コンビニに買い出しに行く途中、夜空みながら星の話をしたんだ。
オリオン座の星同士の距離とか、どうすれば届くのか、とかさ」
「ははっ、ハーゲンダッツ6個食いの前にそんなことがあったのか?」
「ああ。あと、大河が送ってきた例の写メ… この1年あいつと離れて、いつも夜空を見上げていたら、
近づきたくなったんだ、星に… 宇宙飛行士は無理でも、星に向かって手を伸ばしたい。
恥ずかしくて、大河にはまだ話してないけどな」

「さすがだな、高須。よし、俺も負けないぞ。さっき逢坂が励ましてくれたように、道は違っても
会長と同じステージに立てるよう、頑張るよ!」
「ああ、そうだな!」

そして前途有望な男達は、熱い視線を交わし、友情を確かめあうのだった。
そんなおいしい場面を、見逃すはずのない人物が1人。


269 :とらドラ!, again ◆VW.RtTKf1E :2009/06/24(水) 22:50:52 ID:AaCEUVVw

「あらぁ、高須君と祐作、なんか怪しくない? ねぇタイガー、あの二人なんかさっきから
熱く見つめ合ってるよ」
「へ、はに? はんのこと?」
残ったお好み焼きをほおばりながら、大河がきょとんと振り返った。

「なんだ亜美、俺の芸を最後に見ておきたいってか? なら早く言ってくれよ」
ちょっと重い話をしていたので、北村流のごまかしだとすぐ分かったが、この流れはマズい気が…

「ちょ、祐作、誰もそんなこと言ってねぇし」
「体格に優れるアメリカ人に負けないよう、プロテインも米国製に変えたんだ、
見てくれ、このニュー北村ボディを! 下はさすがにマズいから、上だけな!」
「キャー!!」「おい、大先生早まるな」「見たくない見たくない見たくない見たくないって!」
「キャッ、久しぶり!」

「コラー、前生徒会長、公衆の面前でなにやってるんですか!」
「いや、先生、止めないでください。今日は無礼講ということで!」

弁財天国は、しばし阿鼻叫喚のるつぼとなったのだった…

― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―

「ぷっ…」思い出し笑いで吹き出した竜児の息に、腕の中の大河が反応する。
「ぅ、ううーん…」

「あ、わりぃ、起こしちまったか?」
「んーん、いいの。ちょっとのど乾いちゃったわ。ついでにシャワーも、も一回浴びようかしら」
そういって、小さな体を起こして、布団のうえにちょこんと座る。竜児は思わず目のやり場に困り、

「おい、お前、真っ裸だぞ!」
「ひあっ、って、すぐシャワー浴びるんだからいいの! ほら目つぶっててよ、恥ずかしいんだから」
「お、おう」
ひたひたと床を進んでいく足音が聞こえた後、浴室からシャワーの音が聞こえてきた。

「まったく… おい、バスタオルは1番下に入ってっからな、まだ寒いんだから、しっかり拭けよ!」
「もう、いちいちうっさーい!」

そこに再び泰子からメールが届いた。
“りゅーちゃーん、起こしたらゴメンネ。お店終わったけど、今日はこのまま近くのコの家に泊まって、
明日は弁財天国に直接行くからー。大河ちゃんとお昼食べにきてね! 
大河ちゃんのこと、大事にしてあげてるかな(はぁと)”

また(はぁと)だ。なんかすっかり手の内を見透かされているようで、竜児は真っ赤になった。
泰子はいつからこんなに鋭くなったんだ?

「なに? やっちゃんからメール? お店終わったの?」
バスタオルにすっぽりとくるまれて、大河が浴室から出てくる。
「帰ってこねーってよ」
「へっ?」
「ほら、俺もちょっとシャワー浴びる。ちゃんと服、着とけよ」

再びケータイを渡しながら、竜児は布団を抜け出し、浴室に向かう。
「ひぁー!!」
さっきとまったく同じだ。


270 :とらドラ!, again ◆VW.RtTKf1E :2009/06/24(水) 22:54:35 ID:AaCEUVVw

浴室から出てくると、大河は布団にすっぽり入り、鼻から上の顔半分だけ出して、暗がりでも
分かるほど真っ赤になっていた。

「おまえ、何だその顔? ってうわっ!」
いきなり布団の中に引きずり込まれた。

「おま、まだ服着てねぇじゃねぇかよ! また固まってたのか?」
「だ、だって、やっちゃん、メール、恥ずかしいんだもん!」
「ま、まぁ、気持ちは分かる。む、難しいと思うが気にすんな。泰子がお前と同じ年の頃には、
もう俺は2歳近かったんだからな。昼に会ったら、にっこり笑ってやってくれ、それで万事OKだ」
なにがOKなのか、言っている本人も分かっていないのだが。

「う、うん、そ、そだね。なななんか恥ずかしいけど、私のお母さんだし…」
「俺の方が恥ずかしいよ。なんか見透かされてるようでさ」
「でも、やっちゃんにはお礼言わなくっちゃ。お店でパーティーやるってアイディアも、ママと話して、
私を誘ってくれたのもやっちゃんだし。おかげでみんなにも、竜児にも早く会えたし、それにこうして…」

「ああ、なんかあいつ最近怖いよな、冴えてて」
「ねぇ、竜児、お昼またお好み焼きかやきそばかな? 昨日いっぱい食べたし、私、アレ食べたい」
「チャーハンか? よし、作ってやるぞ。俺も受験の後、気晴らしに時々店手伝ってたんだ。
さすがに泰子も大学合格後はバイト禁止とは言わねぇからな」
「やったー、楽しみ。ねぇ、にんにく油たっぷりがいいなー、あとカブとベーコンだっけ? 
2年前出会った時の」
「お前が夜襲掛けてきた時の間違いだろ」
「どーだっていいじゃない! ほんっと細かいんだから、もう」

大河が何かをごまかすために、無理に会話を続けてるような気がした。
話しながらも目を合わさないし、顔も真っ赤なままだ。

「それよりお前、ちゃんと服着ろよ、目、つぶってっからさ」
「いや… あの… なんか熱くて、身体のあちこちとか全体とか…」
たしかに、竜児の体に触れている大河の腕や足が、炭火のように、熱くなっていた。

「ひょっとして、痛むのか、あの、その…」
「恥ずかしいこと聞くんじゃないよ! このエロ野郎! それは大丈夫。もう大丈夫だから」
「そか」
「でもね、なんかね、やっちゃん帰ってこないなら、りゅうじ、もう一度、ギュッと…」

「ああ」
そういうことか。鈍いな俺も。
いや、照れくさくてごまかしてただけか。ごめんな大河。大事に大事に、これでいいんだろ。

竜児は身体を起こすと、大河を抱き寄せ、その小さな額からピンク色に染まった柔らかな頬、
優雅な曲線を描く顎のライン、そして首筋から華奢な肩へとやさしく唇を這わせた。
いつか、ずっと、そうしたいと思っていた通りに。
たちまち大河の口から、待ち望んでいたというような吐息が漏れる。

ゆっくりとキスの雨を振らせながら、互いの指を絡ませた手は、もう何があっても離れない
というようにしっかりと固く、熱く握りあうのだった…



271 : ◆VW.RtTKf1E :2009/06/24(水) 23:00:31 ID:AaCEUVVw
今日は以上です。

回想中に回想を重ねる、という禁じ手をしてしまいましたが、見ていただけると嬉しいです。
続きは週末いけるといいなー

272 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/24(水) 23:03:23 ID:lqCTEe++
>>271楽しみ待ってます

>>259の書き手です。
今日会社の女の子が便秘の苦しさを切実に語ったので仕事中にトイレで書きました。
本当に便秘は大変らしいですよ。

笑ってくれた人サンキュー

あと、う●こ論争は止めてね

273 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/24(水) 23:13:17 ID:suUM9LEh
>>271
待ってたよー待ってたよー!
お布団の中の大河にやられました。
それにしても、いつもはぁとで吹くわw
次回も楽しみにしてますね。

274 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/24(水) 23:27:23 ID:NJ+Qu8yO
>>271
Gj しかしシリアスは不得意なんだぜ

>>272
便秘を語る女性って珍しいなw
便秘タイガー可愛いよ便秘タイガー

新ジャンル「便秘萌え」

275 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/25(木) 00:54:40 ID:W7ZgnDgZ
スレチすまん!
尼からDVD6巻が届いたが、お団子制服タイガーが可愛すぐる!


276 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/25(木) 01:06:23 ID:3c6FCajL
>>275
つまり、お団子征服^h^h制服タイガーをネタにSSを書けという、遠回しな催促なわけですね?

277 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/25(木) 02:10:13 ID:Nzlx4/7k
「あら、なかなか美味しいわねこのみたらし団子。竜児! もう一本」
「あんまりがっつくなよ?晩御飯食べられなくなるぞ?」
「この大河様を甘く見ないことね。こんなお団子なんてジャイアンの拳骨ぐらいのものよ!」
「効いてるじゃねーか……あ、大河! お前……」
「な、なによ……」
「ブラウスにみたらしついてるじゃねーか……」
「あらホント。遺憾だわ」
「まったく小学生じゃねーんだから……ほれ、脱げ」
「えっちょっ待っ……!」
「まったく……お、これぐらいなら余裕で落ちるな。湿らせた布でこうして……っと」
「……遺憾だわ」

「さて、大河」
「な、なによ……」
「なにって、せっかく脱いだんだ。な?」
「……もぅ」

ギシギシアンアン




団子だけに串刺しってか

278 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/25(木) 02:34:31 ID:UbCvKRpn
>>271
うーん、素晴らしい
無理せず続けてくださいね

マジでとらドラ!アフター
してくれないかなぁ! と思います!

279 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/25(木) 03:26:03 ID:qKAlvBO6
駄文ですが、投下。描写無しって案外難しい。上手く書ける人、マジで尊敬します


TELLLL TELLLL
ガチャ
「はい、もしもし。逢坂ですが」
「あっ、オレだよオレ」
「はぁ?誰よあんた?」
「判んねぇの?オレだよオレ。オレだって」
「……もしかして、竜児?」
「そうだよ、竜児だよ竜児」
「で、何の用?」
「あのさぁ、実はさぁ、酔っ払いにバイクで撥ねられちまってよぉ」
「!!ちょっ、あんた!大丈夫なの!もしかして、入院してたりするの!?」
「あー、ぶっちゃけそうなんだわ。ま、命は何ともねーらしいがな、骨折れちま
っててさ、その治療費だとか入院費だとか払わなくちゃいけねーんだわ」
「う、うん!」
「でもさ、金が無くて困ってんだよ。このままじゃちゃんとした手術も受けれね
ーから、ちょっち今から言う口座に金振り込んでくんね?」
「わ、判ったわ!任せなさい!」
「悪いね。じゃぁ、言うぞ。●●●ってとこに20万ぽっちだ。頼んだぜ!」
「●●●ね。直ぐ振り込むから待ってなさい!」
ガチャン
(急がなきゃ!)
ダダダダダ、ドンッ
「キャッ!」
「いって!ど、どうしたんだ大河?随分とお急ぎっぽいが…」
「あっ!竜児!聞いて、大変なの!」
「お、おぅ」
「今さっき竜児から電話が在って、撥ねられたけど金が無いから入院出来ないっ
て言われたの!」
「……は?」
「だから、20万振り込まないといけないの!」
「あー、まぁ、そのなんだ。取り敢えず落ち着けよ」
ギュッ
「ふぇ??」
「高須竜児はお前の前に居るのが本人様だ。撥ねられていなければ、怪我だって
一つもねぇ」
「え……嘘…。じゃぁ、あの電話は?」
「詐欺なんじゃないか?」
「それじゃぁ、あんたは何事もないの?」
「あぁ!」
じわ…
「りゅうじぃぃい!良かった!ホントに良かったよぉ!」
「よしよし」
「撥ねられたって聞いて、もう駄目かと!」
「うんうん」
「あ、あんたがいなくなるのがどうしようもなく嫌で、嫌で!」
「心配だったと」
コクコク
「家族だもんな」
「えっ、家族?……うん、そう、だよね。家族だから…だよね?」
「なんで疑問系なんだよ。ほら、ばたばたしたから腹減ったろ?飯食おうぜ」
「…うん」
(家族だからだよね。他になにかあったりなんかしないよね、きっと……)

280 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/25(木) 06:46:03 ID:mj+aC+QW
読んだ後に来るものがあるなwGJ

281 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/25(木) 08:16:44 ID:BwRuqzfR
大河「いま電話があって竜児がバイクで事故を起こして警察に捕まったって。
しかも相手が妊婦で流産までさせちゃったって!
示談にするから金振り込めっていうし、電話の向こうで竜児は泣いてるし、
いったい私どうしたらいいのよ!」
竜児「とりあえずメシ食って落ち着け」
大河「そ、そうね。あ、ソース取って。」
竜児「ほらよ」
大河「ん、ありがと」

282 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/25(木) 08:54:00 ID:JDOQ2xBE
>>281

平和だ……(*´∪`*)ピョワワ

283 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/25(木) 09:18:44 ID:3U4brK5t
>>281
味噌汁吹いたwww

284 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/25(木) 09:26:52 ID:Lepobsei
>>277
だれうまww

285 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/25(木) 09:28:18 ID:Lepobsei
>>279
かわいいな

286 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/25(木) 21:03:27 ID:mj+aC+QW
「…たの…」
「ん?なんだって?」
「…ちゃったの…」
「…『汚れちゃったの』って?」
「ああんもう!濡れちゃったのって言ってるのよ!気づけバカ犬!」
「…………」


ギシギシアンアン

287 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/25(木) 22:49:03 ID:vq9I7plx
そういえばテレ東での本放送終わってもう3ヶ月か
すたチャンでのリピートも文化祭まで来たし
時の流れは早いもんだなあと実感するのと同時に
名作が多数読めるのもすごいことだと思ったよ

288 : ◆askgvpoGB. :2009/06/26(金) 00:40:14 ID:/bFA6rxw

こんばんは。

>>181 >>182 >>183 >>187
自分も気に入ってる所なのでとても嬉しいです、ありがとう。

何かスレが寂しい感じなので、少なめですが次レスより投下します。


289 :【 - た い が - 】 20 ◆askgvpoGB. :2009/06/26(金) 00:41:32 ID:/bFA6rxw


「……もう。包丁持ってる時は危ないって教えてくれたのはあんたでしょ?」
「おう? まぁ、ビックリさせなければ大丈夫だろ?」
「次やったら刺すんだからね!」
「……くっくっく」
「何よ? あんた、いくつになってもキモイわね……」

「俺は知っている。後ろから抱きついた時に包丁を寝かせた場合はキスOKだっ!
 逆に、機嫌が悪かったりするとおまえは包丁を握り締めたままだ」
「――っ!」
「つまり! 抱きついた時点で勝負は付いてるのだよ、明智君!
 いや、包丁を寝せたおまえは俺のキスを待っているということか……くっくっく」

カチャリ、と包丁を握り締めた。……それはもう、力いっぱいに!!!

「おおおう!? タンマ! タンマだ、大河!」
「あーんーたーねー!」
「わ、悪かった。……な? ……な? ブレイクだ、どうどうどう」
「思ってても……言ったら恥ずかしいでしょっ!」
「ははは。まぁまぁ。お、ご飯持ってくなー」
「あっ、逃げるな竜児っ!」

デリカシーだけは持ち得ない男、それが竜児。……まぁいいか。いつものことだもんね。
……というか、あのまま甘い雰囲気に持ってかれても困るというか……何というか……



◇ ◇ ◇ ◇ ◇


290 :【 - た い が - 】 21 ◆askgvpoGB. :2009/06/26(金) 00:42:17 ID:/bFA6rxw


ドン! とテーブルに鍋を置く。蓋をおりゃーっと開けて、

「牛どーん! だよ、竜児っ!」
「おう! こいつぁ旨そうだな、食うか食うか!」
「でしょでしょ? 食べようー いっただきまーす!」
「……おい、大河?」
「何?」
「たまねぎは……どこにあるんだ?」

「竜児、生卵入れてあげるね?」
「うおい!? バカ! そのまま握りつぶすつもりじゃないだろうな?」
「そうよ。たまねぎなんてつまらない事を聞くやつには、卵の殻まで食べさせてあげるわ」
「わ、悪かったって! な、ごめんごめん」
「フン! ほら、早く食べましょうよ?」
「おう」

ふふ。やっぱりいいお肉買っておいて良かった。
いい食べっぷりね、こいつ。なんせ牛だもんね! それじゃ私も……

『―――偏食は――影響が―――』

あ……お肉ばっかりじゃ良くないわね……うー、我慢しようかな……

「竜児、おかわりもあるからね」
「おう。おかわり!」
「あんた早いわね……」
「腹減っちまってな、そういう大河はどうした?」
「へっ!?」
「あんまり食べてないじゃねえか。つーか、ほとんど肉食ってないよな?」
「ああああの、えっと……適当に食べてるわよ? それにほら、竜児にたくさん食べてもらいたいし」
「そうか? まぁ、前みたく俺のおかずまで全部食わない限りは、遠慮なんかいらないんだぞ?」

「……そうよね。……ね、ねぇ、竜児……?」
「おう?」
「…………ううん」
「?」
「うん、と……いいお肉だからちゃんと味わって食べるのよ?」
「へいへい」


タイミング、なのかな?……その後の一言が出て来ない……



◇ ◇ ◇ ◇ ◇


291 :【 - た い が - 】 22 ◆askgvpoGB. :2009/06/26(金) 00:43:24 ID:/bFA6rxw


「 「 ごちそうさまでした 」 」

「なぁ大河?」
「ん?」
「んー」
「んー じゃないっ! タコみたいな顔すんな、キモイ」
「キスし足りないんだよー な? たーいがー?」
「私だって足りないわっ!」
「な? な? それならいいだろう?」
「……ったく。そこでそのままにしてなさいよ?」
「はいはい。 んぅぅー」



カチリ―― ピロピロリン―― パシャ――



「なっ!?」
「ぷーーーーーーーーっ! きっもい!! キモイわ、この顔! あははは!」
「おまえ!?」
「さてと、これも新しいコレクションにしないとね。今日のタイトルは……『油ギッシュ竜児』に決定っ!」
「大河、てめっ! コラ! 消せよ、それ! 携帯渡せー!」
「いやよっ! うわっ!? きゃあああ!」
「うおっ!?」

……畳に押し倒された。遺憾だわ。見上げると竜児。

「た、たいっ……」
「ご・ち・そ・う・さ・ま のキスよね?」
「……お、おう」
「いただきまーす! とかベタな事言わないわよね?」
「ぐっ……」
「ならいいわ……ホレ」

そう言いながら、あごを上げて目を閉じる。
キスは……してあげるのもいいけど……やっぱり待つ方がいいな。
いつ来るか……どこに来るかって、ドキドキするもん……



カチリ―― ピロピロリン―― カシャ――



「ちょっ!?」
「おう。これはイイ写真だ! 『来て……』って感じで最高だぞ、大河?」
「っ!? りゅうじいいいぃっ!?」
「うおー怖い怖い! ははっ。お返しだ!」

あ、起き上がって逃げた! またんかーい!

「俺はこれを壁紙にする! 携帯を開ける度に『来て、竜児……』 くあーたまらん!!!」
「ななななにをバカな事言ってんのよ、あああんたはっ! そんなのダメ!」

そう言いながら部屋の隅っこの方まで逃げる竜児。


292 :【 - た い が - 】 23 ◆askgvpoGB. :2009/06/26(金) 00:44:22 ID:/bFA6rxw

「だったらおまえこそ、キモ顔コレクションとか集めるの止めろよな?」
「それとこれとは別よっ! 壁紙なんかにしたら他の人に見られちゃうじゃない!」

……これは……もしかしたらチャンスじゃないかしら……?

「……それに……ね、竜児。そんな写真よりも、もっといいものが……あると思うけど?」
「ん? これも最高だけどな。もっといいものって何だ?」

この子の写真を撮っ――――

「――――――っ」

声が出ない。あごをあうあうと動かしても、喉から何も……空気しか出ない……

「??」
「……………………わ、私の……ヌード……とか?」
「マ、マジか!?」
「…………う、そよ……バカ……」


……何で?――――


「なぁなぁ、大河。お風呂一緒に入ろうぜ?」
「あんた……今ので発情したんじゃないでしょうね?」
「違う違う、そんなんじゃねえよ。明日は土曜日だしさ、な、いいだろ?」
「まぁ……いいけど……」

お風呂でのんびりしながら……も悪くない……かな?



◇ ◇ ◇ ◇ ◇

293 : ◆askgvpoGB. :2009/06/26(金) 00:45:03 ID:/bFA6rxw

以上です、ありがとうございました。

294 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/26(金) 00:59:52 ID:HdRlaV+Q
おい!この竜児デレデレしすぎだろ!


いいぞもっとやれ

295 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/26(金) 01:02:18 ID:IVaV16lr
詐欺ネタに便乗

竜児「もしもし?」
??「もしもし!? 私よ私!!」
竜児「…誰だ、大河?」
大河?「そう、私 大河! 実はさ、車で人を轢いちゃって!!」
竜児「……まじかよ」
大河?「本当なの。助けて!!」
竜児「……お前、何やってんだよ!!」
大河?「本当ごめん ね?今から、相手先の人の口座の番号言うからお金を振り……」
竜児「お前、免許もってねえだろ」
大河?「え゛?」
竜児「しかも、誰の車乗ってんだよ 家には自転車もねえぞ」
大河?「え゛え゛?」
竜児「……今切るなら通報はせずに済ませてやるが?」
大河?「ガチャン、ツー…ツー…ツー…」


竜児「……まったく」

大河「ただいま〜」
竜児「おう、おかえり」
大河「受話器持ってどうしたの? 電話?」
竜児「ああ、間違い電話だ」
大河「そっか。お腹減った。ご飯にしよう?」
竜児「おう」

竜児(例え音が聞こえなくとも、こいつの声を俺が聞き間違えるはずねえだろうに)

インコちゃん「マチ……マチ…マチガエナイ!」


元ネタ 2chのコピペ


296 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/26(金) 03:26:26 ID:usCgHcVQ
「私は仕事ばっかりだけど、アンタは夏の予定は何かあるの?」

「うぅん…… 竜児は受験があるから」

「…そう。ならしかたないか」

あらま、珍しく健気なこと言って……
恋は女を変えるのね。

***
「またそこに挟まってのか」

「まぁね、落ち着くから」

「そうか、みんな受験でピリピリしてるしな」

「そうね。高須君もたまには息抜きしたほうが良いよ」

川嶋の言うように自分でも気負い過ぎだと思うしな……

『〜♪輝く予定が今年はある♪〜 何より優先するよ〜♪』

「何だその歌? 前に聴いた事ある様な」

「随分前に流行った曲よ。まぁ曲自体は冬の恋人がテーマなんだけど」
「でも私はこのフレーズを聴くと夏をイメージするの」

「へぇ、そうなのか」

「そう。恋人達が初めての夏を迎えて、輝く太陽下でどんな思い出を作ろうかって互いに期待する気持ち」

「初めての思い出か…」

「そう、初めては一度限りだからね」

***
「……本当に良いの」

「あぁ、今年の夏は二度とないからな」

「嬉しい!素敵な夏にしようね」

「オイ!?危ないぞ」

あ〜ぁ、廊下で抱き合っちゃて。
ムカつくんですけど。

でもこれで亜美ちゃんも『お節介オバサン』の仲間入りかぁ… 虚しい。

297 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/26(金) 06:17:21 ID:fTLQqJt2
>>293
GJ!毎回楽しみにしてるよー。

ところで一話ifの人はもう書かないのかな

298 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/26(金) 06:25:36 ID:yDl6yFDU
>>293
>>296
乙ですYO!

>>297
一話ifってどれ?

299 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/26(金) 06:42:21 ID:fTLQqJt2
>>298
ラブレター襲撃行ったとこで止まってるやつ。
大河がもし竜児に惚れてたら?の続きが気になるんだ

催促しないと書いてくれないとはこれいかにー

300 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/26(金) 06:52:23 ID:yDl6yFDU
>>299
書き途中で放置されてるSSは続きが投下される事が滅多にないからなー
書き手の気が向いて続き投下されるのを待つしか……

301 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/26(金) 07:07:45 ID:ALYmqqKy
俺がどうしようもなく続きが気になってるのは
【好きなことして何が悪い!? 貴様、歯を喰いしばれぇぇー!!】
だな
大河が可愛い過ぎる

302 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/26(金) 09:20:59 ID:HdRlaV+Q
ゆゆぽも一生懸命キーボード打ったり食べたり打ったり食べたり飲んだり
打ったり食べたり食べたり飲んだり食べたりしてるはずだから気長に待とうぜ

>>296
なんというかすばらしいな

303 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/26(金) 12:17:20 ID:usCgHcVQ
昨日酔ったままss書いたよなっていま飛び起きた、本当にびっくりした。

所々おかしいけど、変なこと書いてなくてホッとしたよ。

皆さんも休み前日の長時間のカラオケと深酒には気をつけましょう。

304 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/26(金) 12:52:21 ID:wZLHOE/2
>>303
そんなにおかしくないから安心しろ

305 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/26(金) 13:29:25 ID:usCgHcVQ
>>304 ありがとう

「ただいま〜」

「お帰り、遅かったな」

「うん、帰り道でギャル女に会ったの」

「ギャル女?あぁ、木原のことか。懐かしいな」

「それより大変だったのよ!彼氏が浮気したって泣きついて来て」

「それは大変だったな… それで木原は大丈夫だったのか?」

「うん。もう浮気する様な男は要らないってさ」

「そうか… でも女の子ならなぁ」

「ハァァ?女々しいだけじゃない!まったく情けない!」
「泣く程なら、男の前で泣いて引き止める根性を見せろ!」


「なぁ大河 …もし俺が浮気したら、大河は泣いて縋りついてくれるのか?」

「ハァァ!!女諸共ボコボコにして、モルグに葬り去ってくれるわ!!」


「そうか… 大河は俺のことが大好きなんだなぁ〜」

「なんで安心するのよ!!」

306 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/26(金) 13:32:27 ID:HdRlaV+Q
ガシッ!

「大河…!」

「竜児…!」

「イヤだ…お前を離したくない!」

「私だって!…でももう時間が無いのよ!」

「…たいがぁ!」

「…りゅうじぃ!」


「やばっ、もう高須くんと手乗りタイガーが抱き合ってるよ」

「もうそんな時間か。早く準備しないと」

「あっ離れた」

「俺たちも急ごう」


そして昼休み終了後に再び同じ光景が。
そんなことが繰り返される高校三年の日々。

307 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/26(金) 14:11:47 ID:q2oHYPri
>>305>>306
すげー和んだ

>>302
虎注とエンゲージの続きも読みたい
・・・が、気長に待つさ

308 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/26(金) 14:23:45 ID:j116Enux
『CMネタ』

「ねえ竜児、ピザと私どっちが好き?」
「そりゃ、もちろん大河だ」
「それじゃ、このピザいただきっ♪」
「あ!……ひどい……」


《富士山のバ○ジウム天然水》



『中の人ネタ』

「ねえみのりん、何でずっと右目閉じてるの?」
「大河こそなんでタコスばっかり食べてるのさ?」


《麻雀成分より百合成分の方が強く見える》

309 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/26(金) 14:29:45 ID:WTZq/oA7
続き渇望ネタで言うなら、
幼児化竜児もみたい。
だが、決して急かすわけではなく、期待してるよ〜、という意志表示なので、作者さん気長に待ってるよ〜。
思うんだが、急かすわけじゃなければ、更新がなかなか来ない奴の期待をまだ自分はしてる、というアピールを時々するのはどうだろう?
クレクレ厨にみられちゃうかな?

310 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/26(金) 14:38:47 ID:usCgHcVQ
>>309 たまには良いんじゃない?作者を待ってる人が居ると嬉しいだろうしね。

自分も待ってるのあるし、帰って来ないかなあの人

311 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/26(金) 14:42:52 ID:63al61ac
>>310
どの人?折角だから言っとけば?w

312 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/26(金) 15:28:13 ID:VsYDXZxb
自分の心だけに刻んでおきたいんだよ、察せ公共広告機構よ

313 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/26(金) 15:29:23 ID:HdRlaV+Q
>>308
大河ずるいw

咲は見てなかったのが惜しい俺

314 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/26(金) 15:33:28 ID:HdRlaV+Q
>>311
たぶんセーラー服の高校に転校してった小柄な美少女を待ち続けているのではないだろうか

315 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/26(金) 16:01:48 ID:tXb0tKNo
だじぇ、と語尾に付け始める大河か

316 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/26(金) 16:06:10 ID:usCgHcVQ
>>314 正解!

「ねぇ竜兄ぃ。何で、ねぇちゃんなんか選んだのさ?」

「お前なぁ〜」

「だってさ、同じクラスに川嶋亜美が居たんだろ?それにソフトボールの櫛枝実乃梨も」

「そりぁ、大河が好きだったからさ」

「えぇ〜本当に?アルバム見たけど他にも綺麗な子や、すげぇスタイルの子とかいたじゃん」


『それが自然な流れだったからよ』

「ねぇちゃん!!」

「アンタみたいに彼女のご機嫌ばっかり伺ってたら分からない事よ、このエロガキ!」

「まぁ、そう言うなよ。こればっかりはその時が来るまで分からないんだからさ」

「…ありがとう、竜兄ぃ」

「ホラ、元気だせ!」

「うん。分かったよ、彼女って見た目だけで選んじゃダメだね『フウゥン!!』」ゴォキゥィィ

「大河。コイツ目を開けたままだぞ……」

「私は食事の準備があるから」

317 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/26(金) 16:20:24 ID:63al61ac
>>312
ああすまん。もし俺のならと思ったまでだ。

>>299>>307
1話Ifとエンゲージを書いている者だ。最近リア多忙につき、まとめて書く時間がとれなくて。ごめん。
なにしろROOKIESに始まり、劔岳とトランスフォーマー、次にはエヴァと、大作続きなので、ここもROMりに来るぐらいしかできなかった。
とりあえずすまない。そしてありがとう。なんとかまとめて投下しに来るから、それまで待っててねw


318 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/26(金) 16:28:16 ID:HdRlaV+Q
>>317
大作続きだからしょうがないな
もしとらドラまで映画化されたら大変だよ

319 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/26(金) 16:29:45 ID:HdRlaV+Q
>>316
弟がその年頃になっているともう竜虎は結婚して五人くらい子供がいるはずだな

320 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/26(金) 16:34:05 ID:yDl6yFDU
弟が年頃(14歳)くらいの時には、14年が経過してるわけだから竜虎は子供を最低でも14人は産んでる計算になるな

321 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/26(金) 17:32:53 ID:IPjdN14W
>>308
「ねえ竜児、ピザと私どっちが好き?」
「そりゃ、もちろん大河だ」
「それじゃ、このピザいただきっ♪」
ぱくっ
「……じゃ、俺は大河を頂けるんだな?」
「あっ…ちょ……!まっ、ば、ばかっ…!!んっ…んむっ…!!」

ギシギシアンアン

322 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/26(金) 18:29:16 ID:VsYDXZxb
>>317
それリア多忙じゃなくてリア充じゃねぇかwwww
なにはともあれ続き期待してます。

323 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/26(金) 19:14:13 ID:V4rsdKxC
>>321
結局これかよw
いいぞもっと

324 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/26(金) 19:44:51 ID:63al61ac
>>322
そうなの?仕事忙しいのは、リア多忙だと思っていたよw

さて来ただけなのもあれなんで、即興を一つw

お好み焼き『弁財天国』裏口

「あーれー大河じゃん?こんなトコでなにしてんの?」
「あ、みのりん。竜児が一緒に帰るって言うから待ってんの。もーかれこれ30分」
「げ。結構待ってんだね。そんでまだ出てこないの?」
「そう。全く、待ってる人がいるってのに、自分の都合優先して待ちぼうけ食らわすとか、ドンだけだあの駄犬」
「ま、まーまー大河。人には人の都合ってモンが・・・」
「それは生きてる限り仕方ないわ。それでもね、なんか一言あって然るべきだと私は思うの。間違ってる?みのりん」
「ん、んー・・・せ、正論かな・・・?」

裏口の扉が開く。

「・・・わりぃ」
「竜児!」
「いや・・・言い訳するわけじゃねーけど、店の客が増えちまってどうにもこうにも時間が取れなくて・・・」
「それは言い訳よ。言うべき事なら他にあるでしょ?」
「おう・・・。ええと、楽しみにしてくれてる皆さん申し訳ない。必ず続きは書くから、気長に待っててもらえるとありがたい。あと忘れないでもらえるのも・・・ってなに言ってんだ俺?」
「それでいいのよ。じゃ帰ろ。またねみのりん」
「おう!またこの書き手のSSであおーぜ!」
「うん!」

てなわけで、また暫くROM専になりますm(__)m

325 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/26(金) 20:15:24 ID:V4rsdKxC
>>324
映画を彼女と一緒に見に行くのはリア充だお

326 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/26(金) 20:29:53 ID:63al61ac
>>325
じゃあ違いますwシネコン内のFFで働いていて、そこが多忙なんでつw

327 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/26(金) 21:10:02 ID:tZGVoZF4
この空気なら書いてもいい?
『もし大河がおとなしい女の子だったら』
続き待ってますからね

328 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/26(金) 22:36:53 ID:G+9XZ4vD
>>326
FFってなんれすか
ファイナルファンタジー以外でボケて!

てか売る側かお
ご苦労さまです

329 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/26(金) 22:36:55 ID:G+9XZ4vD
--テンプレ--
◆eaLbsriOas氏のSS「竜虎並び寝る」14章、投稿されました。
ドエロコメですので、読みたい方だけ
まとめサイトの新避難所のリンクから、どうぞ。
-----------

330 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/26(金) 23:12:56 ID:VsYDXZxb
>>328
フックで吹き飛ばせ

つまり、大河がシリコンを着用しているのが竜児にバレて
恥ずかしいのを隠すためにフックで吹き飛ばせ、と。

「…ん?なんだこのブヨブヨしてるの…シリコンか?」
「あ、竜児帰って来てたのって…あああー!あああんたそれ!!」
「おう、大河おかえり。これって泰子の…だよな?」
「え、えええそそそうじゃない?私そんなシリコンなんてししし知らないわ!」
『ねぇ…やっちゃん。その、シリコンなんだけど、スペアとかない?』
「ブサ鳥!?なんでこんな時に限って人間みたいな言葉をっ…!」
「………」
「……ふ、フックで吹き飛ばせ!!」バキィン
「ぶごぉぉ!?」

331 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/27(土) 08:39:50 ID:4PnpPjtG
インコちゃんファインプレイwwwwww

332 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/27(土) 13:03:04 ID:8LkLFQio

数スレつかわせていただきます。
原作10巻、大河が新しいパパの家に帰ったときのことを
妄想してみました。


文字にするってむずかしいね。では、



333 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/27(土) 13:03:52 ID:8LkLFQio
*********************************

竜児のもとから離れ、電車で数時間揺られ、私はママの新しい家の前に
立つころには、とっくに日が暮れていた。

竜児は、私に全部くれると誓ってくれた。
だからまず、いい子でいよう。そう心に決めて戻ってきたのだ。

どうやって、ドアをあければいい?
家出をした子供が家に帰る方法など、学校ではおしえてくれない。
竜児の場合は特別だ。子供も親も両方ともに家出してしまったのだから。

えぇい、ままよ。
思い切って、ドアをあけ、「ただいまぁ」と言うと、家の中から
バタバタと足音が聞こえ、ママと新しいパパが、私を向かえてくれて、
そして、いきなりほっぺたをぶたれた。


ママ「大河!! あなた、私たちがどれだけ心配したと思っているの!!
   高校生が二人で生きていけるわけがないでしょ!!
   パパも、ママもあなたをどれだけ心配して」
ママは、顔を耳まで真っ赤にして・・・・・ 
私を心配してくれているのだ
大河「ごめんさない。もう、家出なんかしないよ。
  本当にごめんささい。」
いい子でいよう。だから、素直に誤ろう。私が悪いのだから。
パパ「まぁまぁ。その話は、後でゆっくりとはなすことにして、
  まず手を洗ってきて、ご飯にしたらどうやろ?
  今日は、すき焼きやでぇ。大河ちゃんが戻ってくるて聞いてたから、
  最上級かってきてるぇ。」
何で、新しいパパは関西人なの?、と思いながら、素直に頷く。


334 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/27(土) 13:04:35 ID:8LkLFQio
*********************************

ママの家は、竜児ほどではないにしろ、綺麗に掃除されていて、
さっぱりとしていた。洗面所にもトイレにも変な飾り付けはなく、
手を拭くためのタオルだけがかけられていた。
手をあらい、うがいをして、鏡で顔を見る。
大丈夫、もう泣かないよ。いい子でいるもん。
すき焼きの鍋にひがはいったのだろう、いい匂いが居間から流れてくる。

ママ「大河。はやくきなさあい。パパもまってるわよ」
パパ「ママさん、そんなにあせらせんかてもええでぇ」
大河「はぁーい。いまいく」


すでに、すき焼きはできており、お肉がおいしそうに
ぐつぐつと声を出していた。

ママ「大河、感謝しなさいよね。パパが奮発して、お肉買ってくれたのよぉ」
パパ「そやでぇ。1万円のお小遣いの中から、5000円もはたいて
  かったんやぁ。まずいはずがない。
  もうちょっとおこづかいがあればなぁぁぁぁぁぁ」
ママ「あらぁ?、この間、クレジットカードのお支払いの通知が
  きていたのは気のせいかしらぁ?
  やっぱり、クレジットカードも私があづかったほうがよいのかしらねぇ?」
パパ「そ、それだけはぁ、おだいかんさまぁぁぁぁあ」

パパも、ママも楽しそう。私もたぶんうまくやっていける。
やっていけるよね竜児。家族だもん。


335 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/27(土) 13:05:33 ID:8LkLFQio
*********************************

ママの家は、竜児ほどではないにしろ、綺麗に掃除されていて、
さっぱりとしていた。洗面所にもトイレにも変な飾り付けはなく、
手を拭くためのタオルだけがかけられていた。
手をあらい、うがいをして、鏡で顔を見る。
大丈夫、もう泣かないよ。いい子でいるもん。
すき焼きの鍋にひがはいったのだろう、いい匂いが居間から流れてくる。

ママ「大河。はやくきなさあい。パパもまってるわよ」
パパ「ママさん、そんなにあせらせんかてもええでぇ」
大河「はぁーい。いまいく」


すでに、すき焼きはできており、お肉がおいしそうに
ぐつぐつと声を出していた。

ママ「大河、感謝しなさい。パパが奮発して、お肉買ってくれたのよぉ」
パパ「そやでぇ。1万円のお小遣いの中から、5000円もはたいて
  かったんやぁ。まずいはずがない。
  もうちょっとおこづかいがあればなぁぁぁぁぁぁ」
ママ「あらぁ?、この間、クレジットカードのお支払いの通知が
  きていたのは気のせいかしらぁ?
  やっぱり、クレジットカードも私があづかったほうがよいのかしらねぇ?」
パパ「そ、それだけはぁ、おだいかんさまぁぁぁぁあ」

パパも、ママも楽しそう。私もたぶんうまくやっていける。
やっていけるよね竜児。家族だもん。


336 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/27(土) 13:07:39 ID:8LkLFQio
すみません。
2重に投稿しちゃいました・・・

つづき・・・・

*********************************

パパ「いっただっきまーす(はーと)」
大河「いただきまーす。」
ママ「はい、召し上がれ。」

パパのお箸が動いたかとおもうと、私のおさらに、肉がどーん。ネギがどーんと
のせられ、聞き覚えのあるフレーズが・・・・
パパ「もるぜぇ。もるぜぇ、むっちゃもるぜぇ」
ママ「あなた、普通にできないの?」
パパ「まぁまぁそういわずに。大河ちゃん。遠慮せんとたべやぁ」
大河「あ、ありがとうパパ」

おかしい、この家族(いや、パパだけかも)はおかしい。
テンションが変だ。おかしすぎる。

そういや、朝から何も食べてなかった。おなかがペコペコだ。
パパの入れてくれたお肉を口に運ぶ。


少し、甘いかもしれない。

パパ「どう?、おいしい?、ちょっとあまめやけど。どうえ?」


おいしいよ。パパ。
竜児のとは、ちょっと味が違うけど、
竜児のすき焼きより、だいぶ甘いけど。
竜児の買ってくるお肉より、すごくやわらかいけど。
竜児の家のお皿と柄がちがうけど、
竜児みたいに、お皿にお肉をいれてくれるけど、


けど、竜児がいない・・・・・

「おいしいよ。パパ」といったときには、すでにほうを涙がつたっていて、
顔では笑っているつもりなのに、涙がとめられなかった。

涙がとまらないのだ。

ママもパパも私のことを心配してくれる。
お肉はおいしいし、変だけど楽しそうな家族だ。
私は、いい子にしていたい。ママやパパにはもう迷惑や心配はかけたくない。

ただ。竜児がいない、それだけなのに・・・


思わず、顔を下にむけようとした瞬間、私の頭はママの腕と大きなお腹で、
包み込まれていた。




337 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/27(土) 13:08:43 ID:8LkLFQio
*********************************

ママ「大河、ごめんなさい。
  竜児くんとは2度と合わせないとは、今はおもっていないわ。
  ただ、あなたが大人になるまでは、私たちに面倒をみさせてちょうだい。
  私たちの勝手だとはわかっている。
  だけど、やっと一緒に暮らせるようになった自分の娘ですもの。
  生まれてくる弟君も、お姉ちゃん楽しみにしてるよ」

わかっているよママ。ママもパパも私を愛してくれる。
そう信じて帰ってきたんだから。
しばらく、じっと、泣いていた。


大河「りゅ、竜児がね。あの夜、嫁にこいっていってくれたの。」
ママ「うん。」
大河「でも、みんな幸せじゃなきゃだめだって、
   私も、ママとパパと幸せじゃないとだめだっていってくれたの。」
ママ「うん。」
大河「竜児は、家にかえれっていってくれて。
   悩んだんだけど、かえってきたの・」


パパ「だったら、竜児君は、婿にする価値のある男やねぇ。
  ぜひ、うちにまねかばなるまいのぉ。。。
  ってことで、お肉焦げちゃうでぇ・・・
  はよ、はよ食べよ」

やっと泣き止み、ネギを口に運ぶ。おいしい。
受け止めてくれる家族と一緒に食事をできることが何て幸せなことか。




ママ「で、竜児くんは ものにしたのでしょうね?!」
大河「も、もちろんよ、ばっちり唇は、うばったわ!!」
ママ「そうじゃないでしょ、種をもらったかってことよ。
  結婚まで決まっているなら当然でしょ?」

パパ・大河「た、たねぇ!!」


その夜、ママが今まで何人の男をくどいてきたが、
パパが25歳まで女という生物をしらなかったこと、
大河の新しい家族の秘密にしたい秘密を知ってしまうのであった・・・


338 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/27(土) 13:10:02 ID:8LkLFQio
**************************************

おまけ、

竜児「おう。大変だったんだなぁ。
  でも、おまえが、むこうでうまくやっていたことを聞いてほっとしたよ。」
大河「それだけ?」
竜児「はぁ??」
大河「こんだけ、前フリしてやっているのに、やっぱりあんたは鈍犬ね。」
竜児「はぁ?!どういうことだよ。」
大河「このSSで重要なのは、一番最後のところだけよ!!」
竜児「最後?????」
大河「つまり、こういうことよ、覚悟しなさい」
竜児「って、あっれーーーーーー」


おしまい。

339 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/27(土) 15:06:25 ID:bd4Np+rM
>>338
竜児を想うところが切なくてGJです。
関西弁は考えたこと無かったわ、新鮮だね

340 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/27(土) 15:41:48 ID:ztFWEbNl
>>338
キャラの会話形式のは読みやすくて俺好きだ

341 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/27(土) 16:06:53 ID:/rHUtADX
>>332
よく頑張りました
勢いは大事だな

342 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/27(土) 16:07:40 ID:/rHUtADX
>>332
よく頑張りました
勢いは大事だな


343 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/27(土) 16:08:07 ID:/rHUtADX
>>338
ギシギシアンアン

344 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/27(土) 16:14:23 ID:/rHUtADX
大事なことなので二回書きました

345 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/27(土) 17:36:31 ID:ztFWEbNl
大事なことなので二度ギシギシアンアンしました

346 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/27(土) 22:46:17 ID:vaHd0FXB
◆eaLbsriOas@避難所です。代理投稿歓迎。感想いつも拝見していまーす。ありがと!
暑いから、ぬるめのSSS3本。

347 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/27(土) 22:46:20 ID:vaHd0FXB
・フラグ立て3

「大河ぁ、今日は何食べたい?」
「なんでもいい」
「まあ、そう言わずにさ。あるだろ? 肉ーっ、とか、魚ーっ、とか」
「べつにない。なんでもいい」
「それかほら、ごはん系がいいー、とか、麺がいいー、とかさ」
「うっさい。なんでもいいって言ってるでしょ!? あーなんかもうあったま来た! 言ったらあっ!
 あんた作るものぜんぶ美味しいから、なんだっていいの!」
「おう……っ。そりゃ……う、嬉しいけど、よ……」
「喜ぶな。キモい。前髪いじんな。ハゲんぞ。ニヤつくな。誰か死ぬ。あと転べ。ケガしろ」


348 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/27(土) 22:46:22 ID:vaHd0FXB
・温度差

「あ〜つ〜い〜ね〜え〜……っと」
「ぎゃあ! おまっ、暑いのになんで触ってくんだよ!」
「竜児は触られて熱いんでしょ?」
「あちいよ! おまえ体温高けえんだよ、小鳥か!」
「てことは、私は冷たく感じるわけよ」
「おう……そうか、じゃあ仕方……なくねえよ!? おまえにだけ都合いいんじゃねえか!」
「あら、そんなことないわよ?」
「じゃあ、俺の得はなんだよ」
「竜児のふともも、冷たいかわりに汗でべとってして気持ち悪いし」
「それもおまえに都合悪いだけじゃねえか!? じゃあ触んなよ!」
「……」
「無視すんな!」
「……ちっ、あったまっちゃった。次こっち」
「冷えてるとこ潰してまわるな! あつぁっ!」


349 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/27(土) 22:46:25 ID:vaHd0FXB
・夏のカップめん

 ずるずる……っ
「……やっぱ暑いね、カップめん」
「だろ? だから俺が冷麦茹でるって言ったじゃねえか。それをおまえが買ってきて、これじゃなきゃやだって」
「私も暑いんだから、いいじゃない」
「……?」
「夏に台所で火使うの暑いって、こないだあんた言ってたじゃない。汗だくで」
「大河……おまえまさか」
「……」
「俺が……台所で、火に張りついてなくていいように」
「カップめん食べたかったの。冷麦あきたの」
「おう……そうだよな」
「うん、そう……それだけ……はー、暑っ」
「そうだな……暑いな……」


350 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/27(土) 23:38:32 ID:WdTuvmYL
竜虎は常にラブラブだから発熱してるのはこいつらのせいという罠

351 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/27(土) 23:40:44 ID:vaHd0FXB
一種の永久機関である

352 : ◆askgvpoGB. :2009/06/28(日) 00:15:23 ID:GRUev5MY

>>294 >>297 >>298
感想ありがとうございます。今日も楽しんで頂ければと思います。

それでは次レスより投下します。


353 :【 - た い が - 】 24 ◆askgvpoGB. :2009/06/28(日) 00:16:35 ID:GRUev5MY


「おーい、大河?」
「んー?」
「風呂沸いたぜー? 俺先に入ってるからー」
「はーい、今行くー」

お風呂か……今日はちょっと気をつけないといけないな、と思いながら服を脱ぐ。
大事なところだけ手拭いで隠しながら扉を開けて中に入る。

……私も恥知らずになったもんだわ。昔はバスタオル巻いてじゃないと入れなかったのにね……
バスタオルを毎回洗濯するのはMOTTAINAI!!!
だからせめて手拭いにしよう! ……なんて、何とも上手いわね、竜児?

「何よ、ジロジロ見るんじゃないっての……」
「つい……な。しょうがないだろ?」

ちょっと身体を流してから湯船に。む……何よ、そっち側?
しっかし……餌をもらう前に尻尾を振ってる犬そのものね、この顔は……

「よいしょ……っと」
「おう。今日も軽いな、大河」
「あんたさ、せっかく湯船が広いのに……何で私はこっち側なわけ?」
「何だよ? 今日に限ってそんな文句言うなよな?」
「…………」

私の肩の上に竜児が顔を乗っけてくる。
そのまま、私は肩までお湯に入って暖まる。

「ふいー」
「収まりいいだろ、大河? な? やっぱこっちのがいいだろ?」
「……うるさいっての」

さて、どうやってこの子の話に持っていこうかな……なんて考える間もなく、

「ちょ!? あ、あた、当たってるわよ、あんたの!」
「そうだな」
「そうだな。じゃなくって……さすがに早すぎでしょうよ……」
「俺は正直なだけだ。なー大河? あむっ!」
「きゃっ! 吸い付くんじゃないよっ! コラ! だめだって、竜児! まだ暖まってもいないっての!」
「うごうごうごうご! もごもごもごもご!」
「口を離してしゃべれバカ!」

腕が伸びてきたのを察知して湯船の反対側に飛びずさる。危なかった……

「なんだよーいいじゃんかー? なぁー? 大河の肌に飢えてるんだよー」
「だからそれはっ! 私だって飢えてる!……って……言って……何言わせるのよあんた!?」
「ぶおっ!? おい、鼻ん中にお湯が入ったぞ?」
「そんなの知らない! あんたの桃色脳細胞が悪いんでしょうがっ!」
「ぶわっ!? げほっ! たっ! たい……ごぼっ!……大河ぁ!」

ふん。やっと大人しくなりおった。やっぱりブレーキ掛けないと危険だわね。

「……こんなにお湯が減っちまったじゃねえか……なんてMOTTAINAI!!」
「エコの神様に誓ってあんたが悪いのよ。 さーて……身体洗おーっと」


354 :【 - た い が - 】 25 ◆askgvpoGB. :2009/06/28(日) 00:17:37 ID:GRUev5MY

ザバーとお風呂から上がる。……チッ……視線がお尻に絡みつくわ……
まずいわね……こいつ、今日は我慢出来ないかもしれない……どうにかしないと……

「ねぇ、竜児。髪の毛洗って?」
「おう? 今日はちょっと……疲れてるからパスかな」
「何よ? どうせ私が洗ってる間、ずっと視姦してるつもりでしょ? ばーれてんのよっ!」
「くっ……ま、まぁいいか……」

と言って竜児も湯船から上がってくる。
……そっちは意図的に見ない。ワカメ見ちゃいけない。
椅子を並べて私の後ろに来る……のかと思ったら前に来やがった、こいつ……

「……ねぇ、何で前からなの?」
「うむ。上手く言えないんだがな……こうしないと洗いたくないと俺の全身が叫んでるんだ!」
「あんた、本当にバカになったわね。何なの? 今日のそのテンションは? つっかれるわねぇ……」
「まぁまぁ、さーて流すぞー」
「わぶっ!」

有無を言わさず、頭の上からザブザブお湯を注がれる。
……しょうがないから目を閉じて前に屈む。
シャンプーを付けてワシャワシャ洗い始めたので、ゆっくり目を開ける……開けた……

「おい!!!」
「な、何だ大河? そんな乱暴な言葉使いはよくないぞ?」
「この格好……あんたのワカメのド真ん前じゃないのよ!!!」
「おう、気付いたか。 だが大丈夫だ! 何も問題ない!」

「つーか、タオルくらい掛けなさいよっ! この恥知らず! 変態! 
 あー……今日ほど変態って台詞を心から言ったことは無いわ……無いわよ竜児っ!?」
「まぁまぁ。落ち着けって。なぁー大河ー?」
「…………」

下半身は丸出しなのに、洗ってくれる指先は繊細……心地いいのも、いつも通り。
策士ね、こいつは、本当に。……しかも発情してる時ほど鋭さが増す気がする……何とかしてよ。

……やばいわね、これを視界に入れちゃうと、変な気分になる……
ぐぐぐ。と歯を食いしばってそれを見るのを耐える。
何故って……それは、見ちゃうから……何だかんだ言って見ちゃうんだもん……


……ハッ! いけない!!!
ここでおっぱじめちゃったら、またあの階下ロックが始まっちゃう……
そしたら寝るまで静かなムードになんかならないかも……まずい、まずいわ。


「よーし終わりだ。いい子でしたねー」

ザバーっと泡を流してくれる竜児。
いい子……いい子……この子も、こんなふうに竜児が洗ってくれるのかな? 
なんて思いついたら、心が落ち着いてきた。すごい鎮静効果だわ……この子すごい!
私の脳みそは灰色に戻ったぞー! みたいな?

「ありがとっ、竜児。気持ちよかったよ」


355 :【 - た い が - 】 26 ◆askgvpoGB. :2009/06/28(日) 00:18:31 ID:GRUev5MY

……うん。いい感じ。
こういう優しい気持ちになって、それで伝えればいいのよね、うん。
正面の竜児に微笑みかける。竜児も優しくこちらを見ている。うんうん。いい感じよ!

「おう。お安い御用だ」
「今度は私が洗ってあげるね」
「よーし、やってくれ」

と言って、竜児はそのままこちらに前屈みになる。 は? なにこれ?

「え、っと……普通に背中の方から洗うよ、竜児?」
「いいや、これで洗って欲しい」

ヒク……とこめかみが震えた気がした…… 
いけない、いけないわ、今日は大事な日なの……こんな事で怒っちゃいけない。

「いやよっ! だって、それ絶対に私の事触るつもりでしょ? もう絶対怪しいもん!」
「いいや、俺は絶対触らない! 誓うぞ、大河!」
「……無駄に熱いわね、あんた……まぁいっか。 おっこいしょ……っと」

ザバーっと竜児の頭にお湯を掛ける。
あ、確かにそれほど腕を伸ばさなくても届くし……洗い……やすい……

「…………」
「あんた……………………」
「どうした? さぁ、洗ってくれ大河」
「いま、頭にお湯掛けた時も……目を閉じなかったわよね?」
「おう」

「あんた、それだけの熱心さでどこを見てるの? その斜め下45度の視線の先には何があるわけ?」
「胸、だ」
「…………」
「いや……正確に言うと、胸から太ももくらいまで自由自在に見れる。見れるぞヒャッホー!」
「……………………」

ヒ、ヒクッ……また、こめかみが……い、いけないいけない、いけないのっ!

今日はこのテンションに付いていけないから辛すぎるわね…………
『ああん、りゅうじぃ! エッチなんだからぁ♪ そんなに見られると熱くなっちゃうYO☆』
とか何とか言って……いや、そこまでひどくは無いけど……乗れてた自分を消したい……消したいわ。

冷静に見ると竜児ってバカだったのね。もちろん、私もだけど……なんてことかしら……



取りあえず、何とか視線に耐えながら頭を洗い終わった。
……つ、疲れた。これは疲れたわ。



◇ ◇ ◇ ◇ ◇


356 :【 - た い が - 】 27 ◆askgvpoGB. :2009/06/28(日) 00:19:40 ID:GRUev5MY


背中を流すと言うので、私は後ろを向いた。
後ろから背中をゴシゴシしてくれる竜児。そっち向いちまうのか……なんて台詞は無視。

「もっちもち〜もっちもち〜ふふ〜ん♪」
「…………」

思わず頭を抱える。やっぱり自分で洗うんだった……

「大河〜洗う〜届け〜僕のうた〜♪」
「届かないっつうの!」
「おう? それなら届けてやるまでだ」
「だいたい何なの? そのアホ丸だしの歌は……ひゃっ!」

後ろから抱きつかれた。泡まみれはやばい。

「ちょっと! ここじゃダメだって! お風呂出たら! ね? ね? 竜児っ!?」
「へへへーたーいがー♪」
「聞いてよっ!」

指先の動きが変わった。明らかに洗うための動きじゃない……
しなやかに私の肌の弾力を楽しむかのように指先を滑らせてくる。

ピキピキッ……と、こめかみが……あぁもう……限界かも……

「たいがたいがー♪」
「――っ!?…………このっ!!」

振り向きざまに、バシっと、アレを叩いた。
こう……斜め上から振り抜いてみた……割と本気で……

……ごめんなさい、別にあなたが用無しになったって訳じゃないのよ?
でも、このお風呂だけは死守しないといけないの! 静かな夜にしないといけないの!



357 :【 - た い が - 】 28 ◆askgvpoGB. :2009/06/28(日) 00:20:43 ID:GRUev5MY

「くうぅぅ……効いた……今のは効いたぞ、大河?」
「いい加減収まりなさいってのよ! あと少しの辛抱でしょっ!?」 
「たまにはこういう刺激もいいな、大河」
「んなっ!?」
「俺は新しい世界に飛び立てそうだったぞ!」

と言いながら、もう一度抱きついてくる。

「ちょっ!? だから、ダメだって!……あっ!……」
「なぁ〜2人で飛び立とうぜ〜たいがぁ〜?」
「だから!……やっ!……待てと言ってるのよ私はあああぁ!」
「待てないんだよおおぉ!」

こ、こいつは!……私がこんだけ頑張ってんのに!……耐えてるってのに!

ミシイッ! という音がこめかみから聞こえた気がした。…………うん。よく頑張ったよね、私。


「うぉらああああっ!」

腰をひねって私の椅子を斜めにずらす。その後ろに竜児の座ってる椅子がある。
ひねった勢いを踵に乗せて、そいつを思いっきり……蹴り抜いた。

「うおおおおっ!?」

だるま落としみたいにドスっと竜児はしりもち。拘束が解けた隙に私は壁際まで逃げて、

「遺憾だわ…………本当に遺憾ね、竜児……?」

シャワーを右手に持つ。このアパートのシャワーは最新型。

「ってえな。ひでえよ、大河!?」
「私、頑張ったのよ? これでもね。あんたの桃色脳細胞に染めらないように一生懸命頑張ったの」
「な、何だよ?」

水平になってるレバーを下げるとお湯が出る最新型。かっこいいよね。

「まさか……これをまた使う日が来るなんてね、私も思ってなかった。 
 私もあんたも、どっちもいい感じで桃色だったもん……気付かなかった方が幸せよね、ハハハ……」
「たい、が? おい、大河?」

大きなレバーはシャンプーのすすぎの時とかに便利なの。さすが最新型よね。


358 :【 - た い が - 】 29 ◆askgvpoGB. :2009/06/28(日) 00:21:36 ID:GRUev5MY

「初めてコレを使った時にね? コレは年を重ねるほど危険じゃないかなって思ったわ」
「お、おい……まさか……」
「ハタチそこそこのあんたに使うのですら、すごくためらわれるのよ……竜児、分かってね?」
「わ、分からねえよ……待て、まてまて!」
「でもね、でも……でもね……しょうがないの。ごめんなさい、竜児。しょうがないのよ!」
「何がだ? 何がしょうがないんだよ!?」

左手で水温調整バーを一番左に回す。ちなみに左は青。右は赤。

「私、頑張ったの! とっても頑張ったのよ! でもダメだった……あんた止まらなかった!
 私はもう……これに縋るしかないの!!!」
「おおおおおれは冷静になった! もう大丈夫だ!」
「冷静になったってしょうがないの! だってあんたのそれ、全然大人しくなんないんだもん!」

シャワーヘッドのレバーを回すと一点集中になる。お風呂掃除の時とかにとっても便利よね。

それを左手でカキン― と

「!? 待て、話し合おう! ……な? ……な? もう大丈夫だから!!!」
「う、うるさいうるさいうるさぁい! あんたが悪いのよ? 
 私はここじゃダメって言ったのに……聞いてくれないあんたが悪いんだあっ!」

シャワーを竜児に向ける。水量は十分。勢いがあるし、手を離したら大惨事だからぎゅっと握ろう。

「わ、分かった! もう何もしない! 約束する!」
「もう聞かない。言っても無駄だもん。こうして話してたってあんた全然ちっこくならないじゃん?」
「そっ、それは無理だろ? おまえ真っ裸だし! モロ見えだし!」

左手のこぶしを硬く握り締めて、そのレバーの上にゆっくりと振り上げる。

「そうよ……ここはお風呂だもんね。お風呂らしい格好してるだけよ?」
「やめろ……やっ! やめっ…………」
「……だから、お風呂らしいやり方でやったるううううぅぅ!」

そう叫びながら、思いっきり振り下ろした。

「静まれえええええええええええい!」
「ぎょわあああああああぁぁ――!」



◇ ◇ ◇ .


359 :【 - た い が - 】 30 ◆askgvpoGB. :2009/06/28(日) 00:22:32 ID:GRUev5MY


「―――ぁぁあああ! つべだ! 冷たい!」
「大丈夫よっ! 下半身しか狙ってないじゃん!」
「そういう問題じゃなくって!」
「ほら! 出しなさい、竜児! 手で隠してんじゃないわよ!?」

私はゆっくりと、丸まってる竜児の傍まで近寄って行って、

「無理だって! おまえめっちゃ痛いんだぞ、これ……って、ええええええええ!?!?」
「りゅ・う・じっ☆」
「おい、おまえ…………何を……俺の手を掴んで……何を…………」

「簡単な事だったのよ、あんたに手をどかしてもらう必要なんて無いの。
 こうやって片手だけでも私が掴んでれば……ね?」
「おい……やめろ……無理だって……片手じゃ無理だってえええええぇぇ!」

「覚悟きめんかーーーいっ!」
「やめてぇえええええええええぇぇ!」



◇ ◇ ◇ ◇ ◇


360 : ◆askgvpoGB. :2009/06/28(日) 00:23:14 ID:GRUev5MY

以上です、ありがとうございました。

大河を可愛く書きたいとは常々思ってるんですが……
今回も自重せずにやっちゃいました。すんませんしたー


361 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/28(日) 00:24:13 ID:Z9RwTiqx
竜児発情しすぎだぜ!
だがそれでいい
今夜も面白かったお

362 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/28(日) 00:36:43 ID:k0H1iRe0
竜児が竜児であって竜児でない…
北村と春田を足して2で割ったようなキャラだなw
でれでれ竜児可愛いよ GJ!

363 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/28(日) 00:40:56 ID:Z9RwTiqx
男は好きな女が出来てその女に好かれると馬鹿になることが多々あるしな

364 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/28(日) 00:49:47 ID:7Bq+4X3H
 昔々ある所に、とても可愛らしい女の子がおりました。
 その女の子はとても凶暴な性格だったので、みんなから手乗りタイ……もとい、
 その女の子はいつも真っ赤なずきんをかぶっていたので、みんなから赤ずきんと呼ばれていました。


 ある日のことです。赤ずきんはお母さんからおつかいを頼まれました。
「赤ずきんちゃん、森のおばあちゃんの所にパンとミルクを届けてくれないかしら?」
「めんどくさいから嫌」
「……あんたね、仮にも母親役に向かってその態度はなによ?」
「母親なんて知ったこっちゃねーわよ。大体用事ならばかちーが自分で行けばいいじゃない」
「それじゃストーリーが進まないっつってんのよ。ほら、さっさとバスケット持って」
「嫌だっつってんでしょうがこのバカチワワ」
「……ああもう、『おばあちゃんの所』ってのは実乃梨ちゃんの所よ。それなら行くでしょ?」
「それを早く言いなさいよ。みのりんの所なら行くに決まってるじゃない」
「……なんか亜美ちゃん疲れちゃった。はい、さっさと行ってらっしゃい。そんで二度と帰ってくんな」


 さて、赤ずきんちゃんが森の道を歩いていると、目付きの悪い狼と出会いました。
「や、やあ、赤ずきんちゃん。今日はどこへ行くのかな?」
「あんたには関係無いでしょこの駄犬」
 そう言い捨てて、赤ずきんは狼の横をすたすたと通り過ぎました。
「……いや、今は一応狼なんだが……じゃなくて、行き先ぐらい教えてくれてもいいじゃねえか」 
 狼は慌てて赤ずきんに追いすがります。
「うるさいついてくんなストーカー犬」
「しかたねえだろ。ここで聞かなきゃストーリーが……」
「ああもう、あんたもばかちーもストーリーストーリーって。
 私はこれからみのりんの所にパンとミルクを届けに行くの。これで満足?」
「お、おう……っておばあちゃん役は櫛枝かよ。ということはこのまま行くと俺が櫛枝をた、食べ……
 おうっ!」
 立ち止まった狼のスネに赤ずきんの蹴りが入りました。狼はたまらずしゃがみこみます。
「い、いきなり何しやがる……」
「あんたがキモい妄想してるからよこの変態犬。ほら、さっさと行くわよ」
 ずい、と赤ずきんは狼の目の前にバスケットを突き出します。
「……え?」
「『え?』じゃないわよ。あんたがどうしてもって頼むから行き先教えてあげたのよ。
 その対価に荷物持ちするぐらいは当然じゃないの」


365 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/28(日) 00:50:50 ID:7Bq+4X3H
 ずんずんと進む赤ずきんの後をついて歩きながら、狼は困っていました。
(まいったな……俺は先回りしておばあちゃんの家に行かないといけねえのに)
 そんな時、二人は花畑の横を通りかかりました。
「……あー、たい……じゃねえ、赤ずきん。おばあちゃんにさ、花摘んでってやったら喜ぶんじゃねえか?」
「あら、駄犬にしては珍しくいい考えじゃないの」 
(よし、これで赤ずきんが花を摘んでる隙に……)
「それじゃ、早く摘みなさいよ」
「……へ?」
「あんたのアイデアなんだから、あんたが摘むのが当たり前でしょ。違う?」
「……違わないです、はい」


 コンコン。ノックの音におばあちゃんは勢いよくドアを開けました。
「おう、遅かったじゃないかね高須君……じゃなくて狼さん。ささ、このババをば頭からぱっくりと……ってあれ?」
「はいみのりん、こればかちーから頼まれたパンとミルク。それからお花、途中で摘んできたの」
 赤ずきんがにっこり笑って(直前に狼から奪い取った)バスケットと花束を差し出します。
「おう、ありがとうよ大河……じゃなくて赤ずきん。
 だけど、なんで赤ずきんと狼さんが一緒に来るのさ?」
「いやまあ……なんか流れでな」
 狼は心なしか疲れているようにも見えます。
「ねえ竜児、ずっと歩いて来たからお腹空いた」
「おう、ちょっと待ってろ。櫛枝、悪いが台所と食材使わせてもらっていいか?」
「あ、うん。かまわないけど」
「すまねえな。使った分は後で埋め合わせするから。
 大河、なんかリクエストはあるか?」
「肉ー」
「おう、肉な。それなら……そうだな、手っ取り早い所でベーコンエッグにするか。大河の分はベーコン多めで」


 その後なんだかんだで、狼は赤ずきんの面倒をみながら末永く幸せに暮らしたそうです。
 めでたしめでたし。

366 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/28(日) 00:56:51 ID:Z9RwTiqx
楽しい童話シリーズきたこれ

367 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/28(日) 02:48:12 ID:mmkl4Fti
>>293
いちゃつきっぷりが毎回こんなのやってますよーって空気ムンムンでニヤニヤしちまった
包丁とか携帯カメラの使い方ウマウマ

と思ったら>>360の竜児wwww
「そうだな」あたりからの変態っぷりがwww
大河じゃなくても「おい!!!」って言いたくなるよ

弁当スピンオフの暴走竜児を思い出したw

368 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/28(日) 04:45:10 ID:XgMLQqkZ
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  レ′.:.:.:.:|:.:.:.|:.:.:.:.:.:.:.|:.:.:.:〃 /Y:::::::::沁、{ \:.:.:.:.:.:.:.:j \!〃 l:/゚:::lハ戉} W |.、:.:.:.:.:.|:|:.:.:.:.:.|:.:|          >>365乙なんだぜ! おじさん感動したよ!
  /::.:.:.:.:.:.:.:|:.:.:.l:.:.:.:.:.:.:.ト、:.:.{{ {叭:::::::::川 \  \:.:.:.:.(      {il::::::::::}川  }} |:.:';.:.:.:/:.l:.:.:.:.:..ヽ|
 /;:.:.:.:.:.:.:.:.:|:.:.:.:ヽ:.:.:.:.::!:.}ヽ代 Y:ゝイ匁      \:.:{     トゝ-彳W 〃 |:.l.:./:.:.:|:.:..:.:.:.:.:.|
ノ/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:' :.:.:.:.:.:.:.::.:.|:.|    弋竺少゚        ̄    弋竺;少     小:.|:.{:.:.:.:|:.:.:.:.:.:.:∧
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369 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/28(日) 07:50:23 ID:gva/3xp4
久しぶりに来たら勃起した

370 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/28(日) 10:30:49 ID:e9KvYfuL
日曜日、珍しく大河の両親が揃って休みらしく日常の忙しさから解放され、二人の日常を過ごす。

数ヶ月前までは当たり前だった日常の風景、大河が側に居る風景が今は懐かしい。
今日はあの頃の二人の日常に戻れる。

「本当に良いのか、折角の1日を家なんかで過ごして」

「うん。私この家好きだから、それに昔に戻ったみたいで落ち着くし」

「そうだな。特別な事する必要なんてないよな」

俺はのんびりテレビを見て、大河は側に座って本を読む。
座る距離は近づいたが、それ以外はあの頃と変わらない日曜日。

「珍しいな、雑誌以外の本を読むなんて」

「ケガした時にホテルで暇だったから途中まで読んでたの、少し共感できる言葉があったから…」

「へぇ、アイリス・マードック。知らないなぁ」

「アッ!見ちゃダメ」

本を奪いパラパラとページを捲る、何度も読んで癖がついたのかピタリと止まった。
そのページを眺めてるとある一文が眼に止る。

『愛すること教えてくれたあなた。今度は忘れることを教えて下さい。』

雪山の風景がフラッシュバックする。

「……だから見ちゃダメって言ったのに」

「ごめん」

「気にしないで、今が在るから」
「竜児はいま私の側に居る、どんな心境ですか?」

「…とても落ち着くし、凄く幸せだ」

「私も一緒!だから過去なんてどうでもいい、一緒に未来を見ましょ!」

「そうだな。さしあたっての未来は昼飯か!」

「賛成!私も手伝う」

371 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/28(日) 11:03:46 ID:7qChL3IZ
「俺も!」

372 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/28(日) 11:09:16 ID:k0H1iRe0
「オギャー」

373 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/28(日) 12:46:56 ID:3O6K3oRQ
◆eaLbsriOas@避難所です。代理投稿歓迎。感想いつも拝見しています。ありがとう!
今回はゲーム買いに行かせてみた。

374 :ゲーム欲しいの、あとなんかも:2009/06/28(日) 12:48:00 ID:3O6K3oRQ
「りゅうじぃ〜、ねぇ〜、つまんない男ぉ〜?」
「『つまんない〜』だけでいいだろだからそこ!? なんだよ、大河」
「ね、ゲーム買いにいこうよ!」
「おまえまたかよ。つい二週間前に買ったばかりじゃねえか。あれどした、あれやれよ」
「あきた」
「はあ? 俺おまえがやってるとこ見たことねえぞ?」
「だってあれ謎解き推理ゲーでしょ? わかったの私、あのゲームが駄目だって。
 なんかこう、やってたらキーっ!ってなって、画面に虹が出るの」
「『私が駄目だってわかったの』だろそれ言うなら!? 虹が出るのはゲームの仕様じゃねえぞ!?
 おまえ馬鹿力で液晶ひねっただろ! こないだから俺のやつの画面おかしいの、
 私知らないよーとか言ってたくせに、やっぱおまえか犯人は!?」
「よかったじゃないの」
「なにがだよ!?」
「謎解けて。犯人わかって」
「そんなリアルクソゲーやりたかねえよ!?」
「そんなどうでもいいことよりさあ、ねぇ、竜児ぃ、ゲーム買いなさいよぉ?」
「俺が買うことなる話の流れじゃねえだろ!? 逆だ、ぎゃく! だいいち俺には
 今月はもうそんな金ねえよ」
「ちっ、この甲斐性無し。その分だとあんた一生、いや1億年後もひとり身のままだね。
 配偶者さえ死に至らしめる猛毒持った独犬よ、悪魔のモンスター毒独犬!」
「進化のオーダーで貶すのやめろよマジで……ひょっとしたらなっちまいそうで嫌だ」
「ま、よかったわねえ、今は私がいて。あんた幸せもんだわ」
「えっ……大河……?」
「なによその顔キモい。魔女かと思いきや実は神の道を示すためにつかわされた聖女に導かれて
 神の愛を感じながらついでにその聖女にも猛烈な劣情を催したサイテー般若みたいな顔して
 ひとのこと見るのやめてくれる? ……ははあ、あんた勘違いしたね。この恥知らず。
 小遣いぜんぶエロ本につぎこんでド貧乏のあんたにかわってゲームを買うお金に満ち
 あふれたこの私が今ここにいてよかったね、あんた幸せだね、っていう意味よ! 
 この身のほど知らずの進化知らずの地獄行き般若が!」
「え、エロ本なんざ買っちゃいねえぞ!? ……ていうか、そ、そうだよな。そういう意味だよ、な。
 はは、すまん、なんだろ……おまえのひでえ文句には慣れてるはずなんだが……なんでだ?
 なんか俺、心が折れそうだ……」
「……」
「な、なんだよ大河!? いきなりてて手なんか握ってきて……痛てていででででいどぅあっっ!?
 な、なにしやがんだおまえっっっ!?」」
「心の前にあんたの腕を折ってやろうって私の聖女の心よ」
「なんでそれが聖女の心だよ!? くっそ、いくらおまえでも今日という今日は許さねえぞ!」
「元気でたんじゃん」
「はあ? 元気だあ!? なんだくっそ、笑い……やがって、ご、ごまかされねえぞ、俺は……」
「まだ足りないってわけ? ふうん……」
「足りないって、なにがだよ? 罵倒と暴力は転売したいほど足りてるわ!」
「ん、ごめんね?」
「ごめんねとかおまえもういいかげんに……おう……えぇ!? おまえ今、あ、謝った、よな?
 聞き間違いじゃねえよな?」
「うん。ごめんね、竜児。私ちょっと言い過ぎたよ」
「おうっ、明確なお詫び文言、しかも的確な謝罪点……」
「あんたとじゃれてると楽しくって、つい……ごめんね?」
「しかも心理的慰謝まで……」
「じゃあ、お詫びのしるしに、今日買うゲーム代、私が持つね?」
「しかも経済的補償まで……」
「だからお願い、許してね? 竜児……」
「ぐはっ、しかも破壊力抜群の寂しげな泣き笑いフェイス……だめだ、負けた。許すよ、大河……」

375 :ゲーム欲しいの、あとなんかも:2009/06/28(日) 12:48:30 ID:3O6K3oRQ
「許してくれるの? 嬉しい! ありがと! さ、ゲーム買いにいこ! 竜児!」
「おう! 俺もおまえの人間的成長を知って嬉しいぞ!」
「ささ、そうと決まれば急げよ! 行った行ったレッツゴー! ……ぷくくっ、なんて操縦しやすい男……」
「おう! 行こう行こう! ……は? おまえ今、後ろでなんか言ったか?」
「じぇーんじぇん?」
「おう、そうか……よし、忘れ物ないか? 財布と会員証持ったか?」
「おっけー! そこのブサ鳥っ! 限りなく死に近い眠りを貪りつつ私たちの帰り待つがいい!
 よーししゅっぱぁーつっ!」
「インコちゃ〜ん、ちょっとお出かけ行ってきまちゅよ〜?……あ、そこで待ってくれ大河」
「えー、また?」
「……よし鍵しめた、と。よしじゃあ降りよう。俺、先な」
 タン、タン、タン……
「……またそうやって。私が転んだ時のため、とか言うんでしょ。あんた過保護すぎ」
 タン、トタン、トタン、トタン……
「そういうのはな、ここで転んだことのない人間が言うことだ。あの時こそたまたま月面宙返り
 決められたからおまえ、無事だったようなものの。俺はもうあんな肝冷やしたくないんだよ」
「おあいにくさま。次はたまたまじゃないね。もう月面宙返りマスターしたもん。転んだって
 ぴゃっとおわっ!っぴゃああぁっっっ!?」
「おうっ……!」
 トサッ!
「っ!?」
「……ほれみろ。最後の段とかがあぶないんだよおまえは」
「っ……と、とっとと離せこのっ!」
「はいはい……」
「……っ」
「なんだ、どした大河。ほれ、早く行こうぜ」
「……う、うん」
 テクテク、トコトコ……
「はー……夜はまだ涼しくていいよな……」
「う、うん……あ、あのね? 竜児……っ」
「おう、なんだ」
「ありがと……って、要らないの?」
「なんだそれ。要るかって訊かれたら、そりゃまあ要るだろうよ。……でも、まあ、いいよ。
 やっぱり俺が下でよかったって、そう思うだけだ」
「っ!……」
「……なんだ。どした。歩こうぜ」
「あ、あのね竜児っ……あ、ありがと……その、受け止めてくれて……」
「おう……どういたしまして」
「……あんたの笑顔キモい」
「また憎まれ口叩きやがって……ほら、行こうぜ。店、閉まっちまうぞ」
「う、うんっ!」


376 :ゲーム欲しいの、あとなんかも:2009/06/28(日) 12:48:34 ID:3O6K3oRQ
 テクテク、トコトコ……
「……で、今度は何買うんだ?」
「っそう! それよそれ! えっとね……えっと……なんとか……なんかね、すっごく売れてる
 ゲームみたいなの! 初出荷分はすぐに売り切れちゃって、再出荷分もすぐ売り切れちゃって、
 今お店にあるの再々出荷分なんだって! だからその……えっと、ア、アマゾンとかでも評価
 高いみたいよ? ええっと……アニメが元でね! あれ、小説だったかな……とかが元なの!
 だから、んと……」
「まあつまり、タイトルは忘れたわけだ」
「あう……」
「ジャンルは?」
「っそうそう! 恋愛シュミレーション……? 恋愛アドベンチャー? ……そんな!」
「そこも曖昧なのかよ……てか、恋愛シュミレーションねぇ……恋愛、おまえが」
「な、なによ。キモいニヤけヅラこっち向けんな。ほら、街路樹が青葉のままバタバタ朽ちてくよ!」
「そんなわけあるか。……まあ、でも、なんだ。そういうとこはちゃんと女の子なのな、おまえ」
「はあ!? あんたのその目は害虫駆除専用の節穴? でなければ手持ちの変態洗剤で目洗ってでも
 ちゃんとこの私を見ることねえ。あーあ仕方ない、今夜は特別に視姦を許可してやるしかないみたい。
 なんて幸福なエロ犬だこと! ほら、ほら! どこからどうみても心の清い女の子でしょ、私は!」
「くるくる回って頂けてまことにありがたいが心はどうやっても見えねえだろ。あと視姦もしねえ。
 でも、まあ、そうやってりゃ、確かにおまえは可愛い女の子だよ」
「えっ、なに? かわ……うひっ!? あんたっ! こ、この視姦っ!!」
「この痴漢、みたいに言うな。あとおまえ胸と股間を手で隠すな! 服の上からでも恥ずかしいわ!?」
「こ、こっち見んな!」
「はいはい。見ねえ見ねえ。ほら行くぞ」
「……ふう、油断もなにもあったもんじゃない……可愛い、なんて……」
「ほーら、置いてくぞ? てかおまえが買うんだから、キリキリ歩け」
「はぁい……なによ、偉そうに」
 トコトコトコトコ……
「おう、来たか……で、おまえはその恋愛なんたらゲーを買う気まんまんなわけだ」
「っそ、そうよ。なんか文句ある?」
「文句はねえよ。ただな……そうそう、そうだよ、そう。恋愛シミュレーションも結構だけど、
 おまえそんな金遣い荒かったら、旦那になる奴ぁさぞ大変だろうなあ、とね」
「はあ?……えっ、なに……な、ななななんですってえ!?」

377 :ゲーム欲しいの、あとなんかも:2009/06/28(日) 12:48:41 ID:3O6K3oRQ
「いい旦那さんが捕まえられるかねえ、おまえに」
「ほおお……こぉんのクソおかま犬があっっ! そのキモい笑顔すら二度と出来ないように……
 っはぁ! はっはーん……あんた、さっきの仕返ししようってんでしょ。あんたは一兆年独身だって
 私に言われた仕返しのつもりね! モロバレもいいとこ、お見通しよ。見たかこの大河さまの推理力!」
「ケタひとつ上げんなら宇宙の心配しろよ、ったく……まあ、ご明察だよ。あたり。仕返しだ」
「はん! 私の心配は要りまっすぇ〜ん。結構ですぅ〜。ちゃあんと素敵なひと捕まえてみせるもん!
 ぷくくっ! あんた、素敵ってどんなだーとか、どんなひとだーとか、聞きたいでしょ?」
「ほうほう、そうすかそうすか。んじゃま終わりで」
「ちょっとあんたねえ!? 失礼にもほどがあるでしょ!? ちゃんと絡みなさいよ! 責任とれっ!」
「はいはい。で、なんだ、あー、どんな素敵な男を捕まえるって?」
「えっとねえ、まず貧乏でもいいの! ウチお金だけはあるみたいだし、いざとなったらお婿さんに
 ウチに入ってもらう!」
「おうそりゃ、またなんと怖ろしい話で……で、だ。それでおまえの金遣いの荒さはクリアって
 言いたいんだろ? それで、じゃあそいつは貧乏だとして、どう素敵なんだ? 外見か?
 イケメンてやつか?」
「外見も……べつに。私が気に入ればそれでいい」
「そこで俺見ても基準にはならねえだろ。おうでも、そりゃまあ、外見は気に入ればいいってのは
 うってかわってまっとうなご見識だが。しかし逆にわかんなくなってきたぞ。そいつどこが素敵なんだ?」
「あのねえ、お料理が出来るの! すっごく美味しいもの、毎日まいにちいっぱいいっぱい
 作ってくれるの!」
「ははあ、おまえ確かに料理できねえもんな。食いしん坊のおまえにはさぞやありがたいだろう。
 ようやくちょっとは素敵か、それで?」
「あとねえ、お掃除が上手なの! いっつもおうちはピッカピカ! ちょー快適!」
「おう、いいねえ! そいつは俺も好きになれそうな男だ。男でそれは素敵だぞ。それで?」
「あとねえ、お洗濯とか、洋服の整理とかも上手なの! 柔軟剤とか使いこなしてぇ、
 私のこれとかみたいにすっごくいい匂いでぇ、お洋服いっつもふっわふわ! お日様の香り!
 それでね? しわにもならないように、ちゃあんと収納とかもしてくれるの!」
「おう、いいねいいね! そいつは素敵な奴だ! 友達になりてえよ! 俺もなんかノッてきたわ!
 たしかにおまえそこらへんも苦手だしな、ベストなチョイスだよ! それで、ほかには?」
「あとねえ、すっごく優しいの! 私がドジしてもね、たとえばお洋服に食べ物こぼしたりしたら、
 すぐに染み抜きに走ってくれたりしてね。あとなんか、転んで怪我しそうになっても、
 どんな時でも身を挺してかばってくれたりするの!
 ……なに? なんか変? どしたのあんた」
「……ああ、いや、なんでもねえ。まあ、そりゃ……素敵、素敵だわな、いい奴だ」
「ううん、そのひとの良さなんてね、こんなもんじゃないの。もっともっと優しいひと!
 気の短い私がかーっとなって、どんなひどいこと言ったり、つっかかったりしても、
 ぜんぶ、ぜーんぶ受け止めてくれるの! 私の機嫌が悪くてもね、面白くつっこみ返したり
 してくれてね? 私を笑わせたりして、機嫌もなおっちゃうの……」
「ははあ、それすげえ大変だぞ……いや、じゃなくて。なんてかそれは、かなり、めったにいない奴、
 の、ような……」
「そう。そうなの。それでね、泣き虫の私がね、泣いたりすると、ぜったい放っておかないの。
 一生懸命、慰めてくれたり、いっぱいいっぱい頑張って、決して私のことあきらめないで、
 必ず涙を止めてくれるの。……たとえ喧嘩になってもね? 次の日にはけろっとして、
 挨拶してくれて、話しかけてくれて、それで、美味しい朝ごはん、作ってくれて……」
「……」
「ずっと、ずっと一緒に、いてくれるの。ずっと一緒にいるよ、って、言ってくれるの。
 だからそのひとといると、ね。寂しくないの。辛いことも、苦しいことも、ふたりで一緒に
 必ずきっと乗り越えてみせるの! だから毎日まいにち、楽しくって……私、幸せなの……」
「……あ、わかった! 『ただしあんた以外のひとね!』って言うんだろおまえ? それがオチだろ!?」
「……うん、そう。あんた以外のひと……い、いなかったら、どうしよ……」


***おしまい***

378 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/28(日) 12:49:29 ID:3O6K3oRQ
>>370
(*´Д`)ポワワ

379 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/28(日) 14:00:41 ID:lDFEUJWZ
>>377に後光が……
神よ

380 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/28(日) 14:32:51 ID:k0H1iRe0
>>370は確かに素晴らしいけど信者みたいに毎回
「神」とか言うのはどうかと思うんだ。他の書き手による投下が減るきっかけになるかもしれないし。

嫉妬乙なだけかもしれないけどそれくらい書き手は
ピュアなんだって事を分かって欲しい。

381 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/28(日) 14:54:17 ID:/z5QXf9l
>>380
>>370じゃなくて>>377の事じゃまいか?

>>370
至極の名言を絡めるあたり上手いよね。
大河の心情ともぴったりでGJでした。

382 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/28(日) 15:42:49 ID:k0H1iRe0
>>381
そうだったね、気が付かなかったよ

383 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/28(日) 16:09:42 ID:/z5QXf9l
>>382
気を悪くしたらごめんよ。
意見としては>>380に賛成なんだ。

俺個人としても神だと思う書き手さんはたくさんいる。
でもその書き手さんを神だと言ったことは無い。
それは読み手の心の中で大切に持っておくべきものだと思うからね。
なので、俺は気に入ったところを感想として残したりしてる。

長文失礼。以下いつもの流れでどぞー

384 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/28(日) 17:15:07 ID:OJ12tyRj
た「?」
りゅ「!」

ギシギシアンアン

385 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/28(日) 17:19:49 ID:v40Ixz+m
>>384
いつもの流れですね。
わかります。

386 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/28(日) 17:38:48 ID:XgMLQqkZ
大河「」
竜児「」

ギシギシアンアン

387 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/28(日) 17:52:19 ID:sATKWsod
「竜児、しりとりしよ!『しりとり』からね!」
「りんご」
「コンドーム。あ、『こ』と『ご』は同じものにするから」
「お前…胸板」
「ダイヤルQ2」
「浮き輪」
「猥褻」
「壺」
「勃起」
「木」
「騎乗位」
「…………」
「さぁ来いっ、どんと来いっ」

ギシギシアンアン

388 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/28(日) 18:00:27 ID:XgMLQqkZ
>>387

ギシギシアンアン

竜児「大河、今日おまえ危険日だったよな。じゃあしっかりコンドームつけてと…」
大河「(ニヤリ)」
竜児「あれ、このコンドーム凄い薄いな。まるで着けてないみたいだ……(ヌルヌル)」
大河「新製品だから(ニヤリ)」
竜児「ハッ!? このコンドーム溶けてるぞ!? た、大河!カニ挟みするなー!」
大河「げへへ」 

389 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/28(日) 18:15:08 ID:158Ew4j7
>>380
それはピュアというより未熟でわがままなだけだぞ

すなわち出会う前の大河のことですね
わかります

390 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/28(日) 18:57:28 ID:dOm8Q45c
「竜児♪はいアーンして♪」

「…おう///////」

「どう?おいしいかな?」

「う、うまいな//////」

「そう?ふふふ嬉しいな♪」

「お、おう(恥ずかしくて味なんかわかんねーよ!)」


「高須くん、今日も顔真っ赤だね」

「恥ずかしいなら二人っきりになればいいのに」
「そんなの無理でしょ」
「そだね。どこ行ってもみんな着いてきちゃうしね」

「あー、あたしもあんな風に食べてくれる彼氏欲しいなー」

「みんなに見つめられながら?」

「んーそれはちょっと勘弁w」

「でもそんなカップルなんてタイガーと高須くんだけな気がする」

「だよね」

続かない

391 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/28(日) 19:19:50 ID:sATKWsod
いや現在進行形だから。
続くとか続かないとかいう以前に絶対続いちゃうの。
分かったかい、坊や?

392 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/28(日) 21:12:24 ID:fpFbRhoz
>>380
またスレの空気が悪くなるので、やめて


393 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/28(日) 21:50:51 ID:XgMLQqkZ
そういうときはギシアンだ!

394 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/28(日) 22:05:05 ID:/z5QXf9l
大河「雨・・・止まないわね」
竜児「そうだな・・・」
大河「暇ね・・・」
竜児「そうだな・・・」
大河「しよっか」
竜児「そうだな・・・」


ギシギシアンアン



俺にギシアンの才能は無いということか・・・orz



395 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/28(日) 22:32:20 ID:A7fPT1dg
「りゅ・・」


ギシ・・・


「あ・・・んっ」


ザー

396 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/28(日) 22:40:29 ID:lcpVWDcO
>>364-365
ああ、次は鶴の恩返しだ・・・

397 : ◆askgvpoGB. :2009/06/29(月) 00:22:51 ID:zHxpqjY3

>>361 >>362 >>367
ご感想いつもありがとう。嬉しいです。

では、次レスより投下します。


398 :【 - た い が - 】 31 ◆askgvpoGB. :2009/06/29(月) 00:23:39 ID:zHxpqjY3


「ふう……遺憾だったわね……」
「俺が遺憾だよ……使い物にならなくなったらどうするんだ?」

竜児はブツクサ文句を言いながらも、いつも通りのドライタイム。
我が家のドライヤーはベット脇に常備されている。
コンセントの位置も決まってる。私の髪を乾かすのは、いつも竜児。

ベッドの上で胡坐をかいて竜児が乾かしてくれてる。
竜児の髪は……まぁほとんどが自然乾燥。男の人って簡単でいいわよね。

この子をお風呂に入れて……出して……どうなるんだろう? どんな順番かな?
あっ……そしたらこうやって髪の毛を乾かしてくれなくなっちゃうのかな?
さっきはひどい事しちゃったな……せめて今からは優しい私でいよう……うん。

なんて、取りとめもなく考える。要は緊張してるんだ、私は……
お風呂で頑張ったおかげで、階下ロックも響いてこないし……2人っきりでベッドの上。

……よし、これ以上ないわね!


「竜児っ!」
「おう。もう終わりだ……ん? どうした? 正座なんかして」
「いいから。竜児も正座するの」
「分かった……けど。いったい何なんだ?」

正座で向かい合う私たち。膝がくっつくほど近い。
落ち着いて……落ち着くのよ……そう言い聞かせながら竜児を見つめる。

「あのね、竜児。わ、私ね……聞いて欲しい事が……あるの」
「だから正座か? よし、聞こうじゃないか。何でも言ってくれ」
「う、うん……」
「…………」
「…………」

沈黙の中じっと見つめあう私たち。
竜児は私が話し出すのを待ってる……のに、なかなか言葉が出てこない。


399 :【 - た い が - 】 32 ◆askgvpoGB. :2009/06/29(月) 00:24:38 ID:zHxpqjY3

「…………」
「おい、どうしたんだ? さっきからピクリとも動かなくなりやがって……」
「あ、あぁ! えっと……はな、話しが……あるのよ……」
「おう。それは分かったから、だから何だ?」
「……………………」

鼓動がだんだんと早くなるのを感じる……いざとなると、やっぱりドキドキするな……

「大河? 何だよモジモジしてんじゃねえって。恥ずかしい事でも言おうとしてんのか?」
「ちがっ! …………ち、違うの、そんなんじゃなくって……」
「?」
「う……うぅぅ…………」
「おまえ……今更そんな、あ、赤くなるんじゃ……ねえよ……」

ドキドキが止まらない。顔も熱くてボーっとしてきた。何か告白する直前みたいな……感じ。
そうよね……ある意味告白のようなものだもん。そりゃ緊張する……よね。

「………………」
「おまえ……だから、そんなに照れるなって……なんか……初々しい気分に、なっちまうだろ?」
「うう、うううるさいな。……いいから聞いてよ……」
「そうは言っても……昔に戻ったみたいな……いや、今のおまえが可愛くないなんてことは、
 全然まったく無いんだが……こう……甘酸っぱい気持ちになっちまうじゃねえか」
「何よそれ……そんな……そんな事じゃないって……ちょっと黙っててよ!」
「……おう。何だか分からねえけど……そこまで言うなら、黙ってる」

そう言って、真剣な眼差しを向けてくる竜児。

「えっと……えっと、ね……その……」
「?」
「あの……だから……その…………」

竜児が変なこと言うから……余計に恥ずかしくなってきた……
しかも、竜児が……じっと、じいっとこっちを見てるんだもん。
ベッドの上でその目はダメだよ、竜児……違う事まで思い出しちゃうじゃない……
膝に置いた手の平をぎゅって握って……勇気を出して……

「私ね、その……身体がね、その……変になっちゃったっていうか……」

あああ、違う! なに言ってんの私!! くうぅぅ……は、恥ずかしい…………

「変?」
「違う! ちがくて……変ってわけじゃなくて、ほら、おかしい?……感じなの……
 ほらほら、よく……よく聞くでしょ? その……女の子の身体が、その……変になっちゃう時って」
「お……おう……そ、そんなに変なのか?」
「そうなの! もう、今まで経験したことが無いくらいに、おかしい事になっちゃってるの!」
「っ!?…………そんなに……なのか?」

恥ずかしい……けど、目を逸らしたくないから必死で竜児を見つめる。

「わ、私1人じゃ、ね……どうしようもないの。どうにもならないっていうか……わ、分かるわよね?」
「なんとなく、だが……」
「……だからね……2人でね、力を合わせなきゃいけないの……」
「そうだな。1人でどうしようもないなら……そうするしかないよな」
「わ、分かってくれた? 竜児にもね……いっぱい……協力してもらうことになると思うの」
「そう……か……」


400 :【 - た い が - 】 33 ◆askgvpoGB. :2009/06/29(月) 00:25:28 ID:zHxpqjY3

竜児の顔が、何だかとっても赤い……でも、真剣に聞いてくれてるのが分かる。
それが嬉しくて、身を乗り出して、もっともっと竜児の近くに寄る。吐息が掛かるくらいの距離で、

「いっぱい……だよ? 大変だと思うけど……いっぱい、頑張って……くれる?」
「…………お……おう!」
「私が何を言いたいか……分かってくれた?」
「もちろんだ!」

良かった……伝わったんだ……自然と笑みがこぼれる。
安心感? 幸福感? 分からないけど……でもすごく嬉しくて、とろけそうな笑顔になる。

「よかった……」
「――っ!?」

竜児が固まった。真っ赤な顔で、そのままじっと私を見つめてる。
でも……おめでとう! とか何か無いわけ? 普通あるわよね?

「……そしたら、何か言う事があるんじゃないの、竜児?」
「ん? どういうことだ?」
「相変わらず鈍いんだから! もう、しっかりしてよね? 分かっていながら何も無しなの?」
「わ、分かった! 分かったぞ、大河あああぁ!!!」
「きゃあっ!?」

ガバッと抱きしめられて、そのままベッドに押し倒された。

「ちょっと? あんた、本当に……わ、分かったの?」
「おう! 分かってるぞ……俺が何とかしてやる! 全力で何とかしてやるからな!」
「へっ?……いや、あんたが何とかするって……言ったって…………どうやって?」
「だから……全力で……あれだ。思いっきり気持ち良くしてやるからな!!!」
「ち…………」



ちっがあああああああああう!!!


401 :【 - た い が - 】 34 ◆askgvpoGB. :2009/06/29(月) 00:26:19 ID:zHxpqjY3

なに言ってくれちゃってんの、こいつは?
あれあれ? 何か間違えたかな? なんて考える間もなく唇を塞がれる。

「んんっ!?」

竜児のキスは、素直な自分の気持ちを丸ごとぶつけてくる。
誤魔化さないで、飾らないで、自分の情熱を丸ごと込めてくる。
だから……私は抗えない。あっという間に竜児の熱が伝わってくる。

しょうがない……これは止まらない……止められないな……
私だって昨日は寂しいのをいっぱい我慢したし……お風呂では我慢させちゃったし…… 
なんて冷静に考えながら、唇は抵抗なく竜児を受け入れてって……


『―――激しい運動――控えて―――』


――!? そうだ! ダメだ! やばい! 思いっきりなんて……絶対ダメ!

「ひょ……ひょっと、竜児? ねぇ、待って……あむっ………」

……また塞がれた。……まずい……まずい……まずいまずい!


竜児は決して自分の都合なんか押し付けて来ない。
私を傷つけないように気遣ってくれるし……ある意味、臆病なくらいに、何度も確かめる。
体調や機嫌が悪い時はすぐに気付くし、気付かなくても会話や雰囲気で大体分かってくれる。

このキスだってそう……寝る前のおやすみのキスじゃない……これは始まりのキス。
いいか?って聞いてる竜児に、私はいいよ。って……もう答えてしまってる。
だから……その一線を越えてから拒んだ事なんか無い。今まで……一度も無い。

そんな事を考えてる内に、条件反射のようにいつもの流れが再現されていってしまう。
プツ、プツと、パジャマのボタンが外されていく。……ダメ……止め……られ……


『―――不安定――割と――しやすい―――』


「……っ!! だめえええええええぇ!!!!!」

ドンッ!!! と、ありったけの力で竜児を突き飛ばした。

「たっ、大河!?」


402 :【 - た い が - 】 35 ◆askgvpoGB. :2009/06/29(月) 00:27:08 ID:zHxpqjY3

一瞬で空気が凍りついた。
私も竜児も、まるで石像になったみたいに見つめ合う。


「……っ! 違う、違うの竜児! 嫌じゃないの、全然! 嫌なんかじゃないの!」
「おまえ…………だって…………」

ひどく……うつろな……呆然とした顔で私を見てる……
ズキッと、心臓が半分に握り締められたような痛みを感じる。
そんな……そんなに悲しそうな顔しないで……竜児……いやだ……怖い……

「ご、ごめん……ごめんね! そんなつもりじゃないの!」

悲鳴のような声が出た。
その声が必死であればあるほど、無かった事になるとでも思ったんだろうか、私は。

「じゃあ……どんな…………つもりだよ?」
「それはっ! それは…………………………」

あああ……ちゃんと言わなきゃ分かってくれないよね?
でも……でも、こんな悲しそうな顔をしてる竜児に……言えない。
こんなに冷たい空気の中で……なんて……無理。言えない……言えないよ……

「ごめん…………」
「……じゃあ……俺は寝る」
「あっ…………」

そう言って布団に潜り込んでしまう竜児。
それに追い縋るように私も布団の中に入る……けど、竜児はこっちを向いてくれない。
大きな背中が山のように私を拒んでるみたい。……違う……拒んだのは私の方だ……

何で……こんな事に……こんな…………こんなの…………
怒らせちゃった? ううん、きっと、竜児をすごく傷付けた……
竜児の背中に当てていた手の平が、無意識にパジャマを掴んでしまう。
そこから震えが伝わる――――私は、声も出せずに泣いていた。


「ったく。どうしたんだ? おまえ変だぞ?」
「ううん……ごめんなさい……ごめんね……竜児……」
「……おう」

そう言って、振り向いて、いつものように腕枕をしてくれる。そして抱きしめてくれる。
泣いて逃げるなんて……私は最低だ……泣いちゃったら、それ以上竜児は何もできないもん。

でも、竜児の腕はとても暖かくて、私はとても嬉しくて。
そしてそんなにも優しい竜児に、今は何も応えてあげられない自分が嫌で。
罪悪感に押し潰された私は、いつの間にか暗闇の底に落ちていった。




◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇

403 : ◆askgvpoGB. :2009/06/29(月) 00:27:49 ID:zHxpqjY3

本日は以上です、ありがとうございました。

404 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/29(月) 00:45:36 ID:kYh0rMp+
うーむむず痒い

405 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/29(月) 01:23:01 ID:t4qEo1Qb
大河ちゃん緊張しないで

406 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/29(月) 04:03:16 ID:L8ZLZR34
>>403
うわああああw大河の誤解のさせ方が可愛いすぎてニヤニヤしちゃってたのにw
しかし、何かを伝えるってことでよくここまで拡げられるね〜
気持ちを伝え合うということを丁寧に描いてきたとらドラらしいお話だと思いますです

407 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/29(月) 06:46:19 ID:lmGAzTNS
GJ!!
誘うのは大河の仕事だと思ってる俺だから
こういう竜児は新鮮だw

408 : ◆fDszcniTtk :2009/06/29(月) 09:11:08 ID:2D70HcdR
お久しぶり。新作投下だよ。

「世界が一変する瞬間」


409 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/29(月) 09:11:40 ID:N6Oo/6n3
>>408
wktk

410 :世界が一変する瞬間 ◆fDszcniTtk :2009/06/29(月) 09:11:57 ID:2D70HcdR
「じゃ、行ってきます」
「忘れ物は無い?」
「うん、大丈夫。今日は授業無いから」
「昼ご飯はいらないのね?」
「生徒会があるからね」

そう言って玄関を出る。外は春らしい柔らかい日差しに包まれている。絶好の新学年日和というものがあれば、たぶんこんな天気なのだろう。

門を閉じて、家を見上げる。「村瀬医院」。看板通り父親が経営する病院だ。特に疑問を抱くでもなく将来は継ぐつもりなので彼は勉強だけはきちんとしている。幸い進学校で上位の成績に食い込めているから、医大に進むことに問題はないだろう。
特にグレて両親に心配を掛けることもなかったし、順風満帆の高校生活と言える。

ただまあ不満はある。2年間の高校生活で、未だ彼女らしきものができていない。仲のいい女の子は居て、ちょっと気にはなっているし先方も気にかけてくれていると思うのだが、まだ一歩踏み出すことが出来ない。
それっぽい話をしてみようかなと思ううちに3年になってしまった。彼女にも受験勉強もあるのに、これから交際などというのも迷惑かもしれない。

それにしても、恋、というものは、いったいどういうものなのだろう。

情報化社会とやらのおかげで、恋愛話を見聞きするのに不自由はしない。本にも、雑誌にも、映画にも、音楽にも、漫画にも、ネットにも恋愛話は溢れている。ただ、と彼はため息をつく。自分の生の肉体に感じるものとして知ることが出来ない。

友達にこんな話をしたら笑われるだろう。彼は学校では堂々たる理系として通っている。その彼が恋愛とは何かに心を砕いているというのはどうだろう。別に理系だから文系的なものに染まってはならないということなど無いと思う。
技術者科学者が無趣味無感動などというのは偏見だと思うし、実際彼は小説や映画が好きだ。

だが、恋愛がわからないのだ。胸が痛い、というフレーズはそれこそ溢れるように使われている。本当に痛いのだろうか。それとも比喩表現なのだろうか。
キスが甘いとか酸っぱいというのはきっと比喩表現だろう。でも、これほど繰り返し使われるのはなぜだろうか。キスの味は特別なのか。とろけるような恋とは、どういうものだろうか。

自分でもそんな恋に落ちることが出来るだろうか。

空を見上げる。電線の上に2羽並んでいる雀は恋人同士だろうか。これからつがいになって子どもをそだてるのだろうか。小鳥に出来ることすら、自分にはまだ出来ない。いつか、突然恋に落ちる日が来て、相手に告白をすることになるのだろうか。
それとも、気になっている女の子と付きあい始めたら、自然に恋に落ちるのだろうか。

そんなことを考えるうちに、新学年初日の登校は無事終了した。考え事をしていたせいか、あっという間に校門にたどり着く。新たな気持ちで迎えるべき日の登校時に考えた内容が「彼女ほしい」というのは、どういうものだろう。

◇ ◇ ◇ ◇ 


411 :世界が一変する瞬間 ◆fDszcniTtk :2009/06/29(月) 09:13:38 ID:2D70HcdR
校庭脇の道を制服姿の生徒に混じって歩きながらため息をついた。ソメイヨシノの花びらもすっかり落ち、校庭の端に植えてある山桜が辛うじて始業式に華を添えている。そういえば花も生殖器だ。桜も恋の季節か、などと考えていると、

「わははははははははっ!」

突然の爆笑に驚き、思わず後ろを振り返った。

振り返ったのは村瀬だけではない。その場にいた生徒達は一斉に振り返り、一様に言葉を飲んだ。30メートルほど後方、ちょうど校門の真ん中で学生服の男が天に向かって笑っている。

なんだ?と、見覚えのあるシルエットに首をひねっていると、校門近くの生徒達が一斉に後ずさった。天を仰いで笑っていた学生服が顔を戻したときに、間近で正体を見てしまったのである。学生服姿の高校生というのは仮の姿。
してその正体は、1000の魔将軍を配下にしたがえる魔王の生まれ変わり。

「高須じゃないか」

同学年の有名人に思わず独り言を漏らす。

「大橋高校用語の基礎知識」なる本があれば「ヤンキー高須」という言葉が、必ず掲載されているだろう。釣り上がった眼。ほの青くギラギラ光る白眼の中心にある小さな瞳。見るからに狂おしい三白眼。
比較的長身の高い位置から繰り出される狂眼は、昨年の半ばごろまでは生徒達を無闇に震え上がらせていた。なにしろ怖い。どう考えても狂気に彩られた思考が目玉の向うの脳髄を支配しているとしか思えないのだ。
素顔の高須竜児は母子二人の家庭を支える大黒柱の母のために掃除洗濯炊事なんでもござれの孝行息子だという話だが、そのような感動ストーリーを軽く凌駕する見た目で、高須骼凾ヘ全校生徒を震え上がらせていた。

その状況が一変したのが昨年の生徒会長選である。これも大橋高校生徒で知らない奴はモグリと言われる「手乗りタイガー」と組んで会長戦に打って出たのだ。しかし、全校を恐怖のどん底に放り込んだのも最初の数日。
実はグレた友達を更生させるために一世一代の大芝居を打っているのだという噂がいつの間にか広がっていた。つまりそういうことなのだ。怖いのは見かけだけで、高須骼凾ヘ友達のためなら一肌も二肌も平気で脱ぐ熱い男だった。
以来、高須竜児を無闇に怖がる生徒はいなくなった。村瀬本人もその生徒会長戦に深く関わっており、あるとき一本の電話を彼にかけたことから、以降別クラスながら仲がいい。

というわけで、高須を恐れる生徒は、あまりいなくなったはずだが。

校門周辺の生徒は恐怖にすくむ足にその場から逃げることもできずにいるようだった。天に向かって笑うのを止めた高須は、今度は笑いをこらえるべく口の辺りを片手で抑えて軽くうつむいているのだが、その姿がまた尋常ではない。
上目遣いに校舎の辺りを見つめる、触れれば切れるような目、こみ上がる笑いを抑えきれずに裂けるように広がった口。これから命を奪う数百人の若い男女を思って笑いをこらえきれない魔王その物といった風情である。

やや離れている所に居る、仲のいい(つもりの)村瀬ですら、嫌な汗をかいて苦笑しているのだ。近いところにいる生徒の恐怖はいかばかりか。頭で知るのと目で見るのは違う。校門周辺の生徒たちは、動かぬ足を必死で説得しながらそう噛みしめていることだろう。

校門に近いところから扇形に広がって行った恐怖のさざ波は、振幅を弱めながら村瀬の横を駆け抜けて校舎に入っていなかった生徒達全部を飲み込んでいった。そしてたっぷり十秒置いて恐怖の第二波が、今度はうめき声の形で生徒達の間を駆け抜ける。
高須の横で困ったように顔を抑えてくねくねと身をよじっている、少女の正体に気づいたのである。村瀬も驚いた。



412 :世界が一変する瞬間 ◆fDszcniTtk :2009/06/29(月) 09:14:28 ID:2D70HcdR
死んだはずだよお富さん。

居るはずのない女だった。1年生の時にはその美貌に惑わされた数多の男子生徒の告白をはねつけ、獣のような凶暴さでクラスメートを震え上がらせ、噂によれば写真部を壊滅させ、2年に上がってからは芝居とはいえヤンキー高須と組んで学校を恐怖のどん底に叩き込んだ挙句、
全校生徒の心の兄貴と言われた生徒会長(当時)、狩野すみれに木刀一本でガチの殴り込みをかけた狂気の少女、逢坂大河。人呼んで手乗りタイガー。あろうことかバレンタインデーの翌日、授業中に高須竜児と駆け落ちエスケープを決め、
その後再会を約束して転校していったと言われる破天荒美少女。その、居ないはずの暴虐の女王が、高須の横で鞄を斜めに掛けて、まるで恋に落ちた少女のように赤い頬を手で抑えて体をくねらせているのだ。いや、確かに恋に落ちていると言う噂だし、間違いなく少女なのだが。

「逢坂ってあんなだったけ?」

村瀬を含めた多くの生徒が困惑している。

白昼に竜と虎を同時に見た思いでいる校門付近の生徒達をよそに、当の二人が演じているのは

「ねぇ竜児、もうやめてよ」
「おう、すまねぇ…くくっ…もうちょっとだ…」
「みんな見てるよ。恥ずかしいよ」
「いや、なんか…くっ…お前とまた1年間通えるかと思うと…くくっ…ついニヤけちまって」
「ああん、どうしよう…恥ずかしくて死にそう」

ヤンキー高須とか手乗りタイガーといった言葉とは800光年くらい離れた会話である。

◇ ◇ ◇ ◇ 

「たいがーーーーーっ!」

校門でいつまでもニヤニヤ、クネクネしながら周りをびびらせていた高須と逢坂の迷惑行為に割って入ったのは、校舎の入り口から一直線に駆けて来る少女の声だった。振り返る村瀬の横を小麦色の少女が疾風のように駆け抜けていくのと、

「みのりーーーーーん!」

逢坂が声を上げて飛び出すのが同時だった。丁度中間で衝突した二人はそのままガキッと抱き合い、抱き合った姿勢のままでぴょんぴょん跳びはねる。

「みのりんみのりんみのりーん!」
「たいがーったいがーっ」

あっけにとられていた生徒達は、ようやく自分を取り戻すと、往来の真ん中でおいおい泣きながら互いの名前を呼び合う少女二人を慎重に避けて校舎のほうに向かい始めた。今日は新学年初日。クラス割りやらなんやら、それぞれに気になることはあるのだ。
いつまでも寸劇に付き合っているわけにはいかない。

村瀬も校舎に向かおうと歩き出して、ふと立ち止まる。と、そのまま回れ右。校門でそこらの生徒を2,3人素手で引き裂きそうな凶悪な顔をさらしている高須に向かって歩き出した。たぶん村瀬と高須は国立選抜理系クラスになるだろう。
知らない仲じゃないんだから、挨拶くらいはしておこう。ちょっと怖いが、筋道を立てて考えた結果によると、あれは生徒をあぶって食ってやろうとしている顔ではないはずだ。ここは自分の推論能力を信じよう。もし間違っていても、二つに引き裂かれることはないだろう。
希望的観測だが。

抱き合ったまま、おいおいと泣き続けるソフトボール部の部長と手乗りタイガーを横目に通り過ぎて、校門の真ん中に仁王立ちしてむやみに登校中の生徒達をびびらせているヤンキー高須に

「よっ」

手を挙げる。

「おう、村瀬じゃないか。どうした?」

間近で見ると、確かにすごい迫力だった。唇の端はにぃぃとつり上がって、どう見ても悪いことを考えていますよねと言いたくなる。おそらくこれは笑みなのだろうが、残念ながら多くの人はこの笑みを怖がるだろう。
そしてなにより、ほの青い白目の中でどろどろとした狂気を燃やす小さな瞳。怖がるなと言う方が無理だ。話に寄れば、街の不良も高須からは目をそらすらしい。さもありなん。


413 :世界が一変する瞬間 ◆fDszcniTtk :2009/06/29(月) 09:15:18 ID:2D70HcdR
つり上がった凶眼を向けられてどっと背中に嫌な汗をかきながら、村瀬はようやく

「『どうした』じゃないだろ。逢坂さん転校せずに済んだんだな」

首を振って例の二人のほうを指す。高須は(おそらく)嬉しそうに(たぶん)笑って、

「おう、俺も転校したと思ってたんだけどな。今朝突然帰ってきたんだ。まったく驚かせやがって」

後半は独り言。村瀬のほうは、「驚かせやがったのはお前のほうだ、さっきの爆笑は何だ」、と言いたいところをぐっとこらえて一言

「そうか」

と、相づちをうつ。逢坂とソフトボール部の部長女史はようやく抱擁をほどくと、今度は往来の真ん中で敬礼を交わしている。と、思ったらまた抱きついて泣き出した。あの二人は仲がいいとは聞いていたが、どうやら胸の内に抱えている感情の量も、二人とも人一倍豊からしい。

「転校じゃなくて、正式に進級してうちの高校に通うんだよな」
「おう、そう聞いている」
「よかったじゃないか」
「ああ、よかった。おう、ありがとうな」

満足そうに呟いた高須が我に返って村瀬の言葉に礼を言う。いや、と手を振ったところで

「村瀬に高須じゃないか。こんなところで立ち話か。感心しないぞ」

二人に声をかけてきたのは朝っぱらから優等生風を笑顔で振りまく現生徒会長、北村祐作。おう、と手を挙げる高須の横で村瀬が指さした先を見て、元々丸い目をいっそう丸くする。

「逢坂じゃないか!」

声が聞こえたのか、部長女史と抱き合って泣いていた逢坂がぴたりと動きを止めた。振り返ると今度は満面の笑みで北村に両手をぱたぱた振る。と、思ったら今度は顔を押さえて慌てふためきだした。
さきほどからめまぐるしく変化する状況に村瀬は置いてきぼりをくらいそうだが、どうやら涙でぐちゃぐちゃの顔を見られるのが恥ずかしいらしい。

高須は苦笑いすると

「北村、ちょっと待っててくれ」

そう言い残して逢坂に駆け寄っていった。

ハンカチを取り出して逢坂の涙をふいてやり、鼻のあたりを拭っている姿は実にかいがいしくて、恋人と言うよりは親子に見えなくもない。ようやくOKが出て北村が歩き出す。逢坂も、高須も、北村も満面の笑みだが、村瀬はちょっと困惑していた。
今のは何だ。逢坂はぐちゃぐちゃの顔を北村に見せたくない理由でもあるのだろうか?いや、逢坂が好きなのは高須だという話だ。なにしろ駆け落ちまがいのことをしたのだから。それに逢坂と北村に何かあるとして、なぜ高須は笑っている?

まぁ、勘ぐっても仕方がないが。

2−Cで仲良しグループだったらしい逢坂、部長女史、高須、北村の4人は、逢坂の転校取り消しを祝って楽しげに話をしている。そこに一人、また一人と旧2−Cの面々が登校しては驚愕の声をあげて参加してくるものだから、いつの間にか結構な数の生徒が集まって、
逢坂を中心にわいわいと収集がつかなくなってしまった。集まってきた中にはずいぶんかわいい子や、噂の現役モデルまで居るものだから、華やかなことといったらない。関係ない奴まで集まってきて黒山の人だかりになりつつある。

きりがないし、先に行こうかと思ったところでようやく

「ああ、だめだだめだ。みんな。逢坂が戻って来たのは喜ぶべき事だが、高校生たる我々にとって今日は大事な進級初日だ。遅刻はいかん。校舎にはいるぞ」

北村が演説をぶって一団がのろのろと歩き出した。

村瀬も後を歩く。思い思いにグループを作って歩く生徒達の中で、逢坂と高須だけは距離感が他の生徒達と違う。ぴったりと、しかしベタベタしない程度に寄り添って歩いている。見ていると、距離を詰めようとしているのはどちらかというと逢坂のほうらしい。
おしゃべりをしながら、何度も横の高須を振り仰いでいるのは、少しでも長くその顔を見ていたいのだろうか。

優しい笑顔が浮かぶ整った横顔を見ながら、やっぱり女の子っていいなぁと村瀬は思う。あの二人は恋をしている。自分が知らない気持ちを、高須も逢坂も知っている。

恋に落ちるとはどんな気分か。ヤンキー高須に聞く自分の姿を想像して、村瀬は人知れず苦笑した。

◇ ◇ ◇ ◇ 

414 :世界が一変する瞬間 ◆fDszcniTtk :2009/06/29(月) 09:16:08 ID:2D70HcdR
クラス分けはおおよそ予想通りだった。

村瀬、北村、高須は国立選抜理系クラス。よろしくな、よろしく、おう、の挨拶をあらためて交わして、残るところ一年の高校生活に想いを馳せる。気になる彼女は逢坂と同じく国立選抜文系クラス。まぁ、いい。
2年の時も別クラスだったが、どうせ放課後は毎日顔を合わすのだ。それにしても、ミュージシャン志望だとか言ってたが、勉強と両立するのだろうか。

講堂で始業式を済ませ、戻ってくる頃には新しいクラスもどうやら落ち着いてくる…はずなのだが。どうも空気が落ち着かない。クラスメイトはそわそわした雰囲気を払拭出来ないでいる。それもそのはず、一番落ち着いていないのは

「君たちはいよいよ高校3年生ということで、受験………なわけだが、これからの一年というのは結構長い。特に夏休みや冬休みといった長期………の休みでリズムを壊す者が居る。知っての通り…ああ、その。なんだ」

担任教師その人である。

三年生で一番成績のいいクラスの片方を任されるくらいだから、ベテランで落ち着いた数学教師なのだが、どうもリズムが悪い。初めは体調でも悪いのかと思ったのだが、少し時間が経ってそうでは無いと気づいた。
気づいたのは村瀬だけではなく、どうやら生徒の三分の一くらいが原因に思い当たっているらしく、教室の廊下側で時折体を小さく震わせている生徒のほうを皆が気に掛けている。

高須である。

この男がどういう訳か教師が話している間中、口を押さえながら狂おしい目を教師に向けているのだ。村瀬の席からははっきりと見えないのだが、どうやら口許には嫌らしい笑みが浮かんでおり、それを押し殺すのに必死のようだ。
が、慌てて口を押さえたり身じろぎをしたり、時には小さな声で「くく」と忍び笑いを漏らすものだから、つい担任としては目をやってしまう。その度に、目が合い、うっと、言葉に詰まってリズムを狂わせているのだ。

「ああ、高須君。キミ、さっきっからどうかしたのかね」

たまらず注意した担任の顔は、すでに汗でびっしょり。注意された方はびしっと背筋を伸ばして

「すみません、なんでもありません」

と殊勝に一言。一瞬教室の注目を浴びるものの、前の席の連中はあわてて目をそらす。教師のほうも、注意したくせに

「そうか、なんでもないか」

などと自分からお茶を濁して目をそらす始末で、結局リズムがガタガタになったまま終わりのチャイムを迎えてしまった。この後はホームルームだからそのまま居ればいいものの、担任は現場を押さえられた間男のようにそそくさと職員室へと去っていく。

教師無き教室で、恐怖の大王につかつかと歩み寄ったのは、例によって空気を読めない優等生北村。いきなり

「高須、どうした。らしくないぞ。授業中に何嬉しそうに笑ってるんだ」

などと口走って周囲に衝撃を与える。嬉しそうな顔だったのか、あれは。

「いや、すまねぇ。それが…」

おそるおそる歩み寄った村瀬が聞いたのは、赤鬼の衝撃の告白だった。

「また一年、大河と通えると思うと、嬉しくて」

してみると、裂ける程口を広げ、顔を赤くし、目の玉をひんむいて机が逃げ出しそうな勢いでにらみつけているこの顔は、喜びの顔なのか。名の通った彫刻家の手による不動明王のような顔だが、そうなのか、嬉しそうなのか…とおもっていたら、
いきなり高須が顔を上げて村瀬をにらみつけた。

「うわっ」

思わず声にだして後ずさった村瀬に

「あんまり見るなよ、照れるだろう」

という顔は、本当に照れているらしい。それにしても、嬉しすぎてベテラン教師をびびらせるような男と同じクラスで、今年受験戦争に立ち向かえるのだろうか、と村瀬は不安を覚える。いい奴なのだが。

◇ ◇ ◇ ◇ 

415 :世界が一変する瞬間 ◆fDszcniTtk :2009/06/29(月) 09:17:09 ID:2D70HcdR
チャイムとともに戻ってきた担任は、高須の顔を見ずにぺらぺらと話を進めてクラス委員長の選出を行った。予想通り、北村がいきなり立候補。対立候補の居るわけもなく、国立選抜理系クラスのクラス委員長は北村になった。
何が面白くて自分から委員長になったりするのだろうか。こいつもいい奴なのだが、時々頭がおかしいのではないかと思うことがある。テンションが自分と違いすぎる。

クラス委員長を選出すると、担任は後の仕事を全部北村に押しつけてしまった。手際がいいところを見ると、職員室で誰かに相談して来たのかもしれない。相談に乗った先生はさぞかし株が上がったろう。

教壇に立った北村は、さすが長いつきあい、高須の顔にびびることもなくテキパキと仕事をこなしていく。その間も、高須は時々口を押さえては背中を振るわせていた。

村瀬は自問する。嬉しいんだよな。あれ。

◇ ◇ ◇ ◇ 

始業式の日は半日で終わる。LHRが終わると担任は一言二言しゃべってその場を締め、北村の号令が済むとそそくさと教室から去っていった。きっと今年のクラス運営方針の立て直しを行うのだろう。ベテランのプライドも派手に崩れ去ったことだろうと、
村瀬は同情を禁じ得ない。

がやがやと騒がしいクラスメイトは、今年一年を一緒に過ごす顔を探りつつも、それぞれに忙しそうだ。部活に顔を出す奴、友達と遊ぶ約束のあるやつ、塾に行く奴。3年にもなれば、あらかた用事のあるやつばかり。村瀬とて暇ではない。いや、用はないのだが

「村瀬、生徒会だ。行くぞ」
「ああ」

生徒会長からお呼びがかかる。進級初日から生徒会でもないと思うが、きっと生徒会長北村祐作はこう出ると思っていたので、今日の活動は織り込み済みだ。ただ、弁当を持ってきていない。早く終わることを願うばかりだが、

「今日は一年で言えば元旦に当たる節目の日だ。活動方針を決めるから長くなるぞ。弁当がないならパンを買っておけよ」

会長様の心強い声に気落ちする。まあいい。面倒な事ばかりじゃない。生徒会室に行けば彼女に会える。そうそう、人生塞翁が馬だ。気持ちを切り替えて鞄をひっつかんだところで教室の空気がざわりと粟立った。

なんだろう、と見やると入り口の所で小さな女の子が、頭だけつき入れてきょろきょろとこちらをのぞき込んでいる。

逢坂だった。

根は善人らしいヤンキー高須と、これから1年同じクラスで過ごす。という事実と何とか折り合いを付けようとしていた生徒達は、手乗りタイガーの来襲に対応できないまま、凍り付いてしまった。
恋に落ちて丸くなったと期待されるものの、彼女が背負っている伝説のすさまじさは生半可なものではない。並の高校三年生など瞬間冷凍できる。

きょろきょろしていた逢坂は突然村瀬のほうを見てぱっと明るい顔をすると、目を細めて手をひらひらとかわいく振る。ぎょっとする村瀬の横で

「やぁ、逢坂。高須ならそこだぞ」

北村が指さす。なんだ、自分じゃなかったのかと、意味なく胸をなで下ろす村瀬など目に入っていなかったろう、逢坂は北村の指した方向をみやって、またぱっと顔を明るくした。高須は席に座って顔を赤くしたまま、かわいく手を振っていた。似合わないからやめてほしい。

事態の推移を見守る大橋高校自慢の生徒達の前で、逢坂は頬を押さえるとその場でじたばたと足踏みをしながら上体をクネクネとひねらせるという器用な事をし始めた。恥ずかしいらしい。

何が?と村瀬はまたもや自問する。

高須と会うことが恥ずかしい訳ではないだろう。なにしろ今朝は一緒に登校していたし、並んで歩く姿は幸せそうだった。では、人に見られるのが恥ずかしいのだろうか。えええええ?そもそも廊下を歩くだけで人波が割れる女である。
いまさら人に見られて恥ずかしいでもないだろうに。

「村瀬、早くしろ。初日から遅刻は許されないぞ」

首をひねる村瀬を北村がせっつく。気のない返事を返して教室の入り口に向かうその前を、高須が歩いて行った。聞くともなしに二人の会話が耳に入る。

「どうした、大河?」

顔を赤くしてにらみつけているようだが、逢坂の表情からすると、あれはあれで高須の幸せそうな顔なのだろう。しゃべりはぶっきらぼうに聞こえるが、たぶん地だ。横を通るときに、逢坂の声が聞こえた。

「あのね、教職員室に呼ばれて手続きがあるから、今日は先に帰ってて」
「なんだよそれっ!」

416 :世界が一変する瞬間 ◆fDszcniTtk :2009/06/29(月) 09:18:27 ID:2D70HcdR
大声に思わず振り返る。高須は顔を真っ赤にしたまま、いくぶん前屈み。ちょうど腰のあたりに見えない火鉢を抱えるような格好で逢坂をにらみつけている。目は血走って、瞳のあたりから火花でも飛んでいそうだ。
村瀬だけではなく、他の連中も振り返ったまま凍り付いたように身動きできないでいる。

「しょうがないじゃない」

手をよじりあわせたまま嫌々をするように体をひねる逢坂は

「私だって一緒に帰りたかったんだもん」

と、頬をふくらませてつまらなそうに言っている。

「だってお前…」

「村瀬、早くしろ」

二人の会話に聞き入っていた村瀬は、北村の声に我に返る。

「悪い」

慌てて追いついた村瀬に、北村は苦笑しながら

「逢坂も苦労しそうだな」

と、話しかけているとも独り言ともつかない。

「苦労?」

問いかける村瀬に

「あの二人、ああ見えて心を通じ合わせるようになるまでに結構つらい目にあってるんだ。その分なんだろうけど、高須が逢坂に抱く思いは深くて強いように思える。それはいいんだが、あれじゃわがままな子どもだな。去年と反対だ」

北村は楽しそうに応える。去年の二人の事をあまり知らない村瀬は北村に聞いてみるが

「去年は二人ともあんな風じゃなかったのか」
「そりゃ違う。あまりぺらぺらしゃべることではないが、しょっちゅうどたばたしてたよ。ま、内情を知らなかった俺たちは無責任に夫婦喧嘩くらいに思っていたけどな」
「そうか、そんなに変わったか」

結局は村瀬も独りごちるだけ。

人は、恋に落ちるとそんなに変わるものだろうか。自分の価値観や世界観、それどころか日常の振る舞いまで変わるもだろうか。ふと、そんな想いにとらわれる。それは、見るものすべてがバラ色になるという、あの話のせいだろうか。
草の花までが自分たちを祝福しているように思えるという、そう言ったことなのだろうか。

黙ってとりとめもないことを考えていた村瀬に北村が

「変わったさ。ああ、変わるよ」

と言ったのは、こたえたのか、つぶやいたのか。

村瀬はふと、全校生徒の前で大失恋をしてでも告白したいと願った、北村の恋に想いを馳せる。この、唐変木のような男も、半年ほど前は熱い恋に心を焼かれて誰にも言えずにのたうち回っていたのだ、と考える。
つらい片想いという恋に落ちた後、この男の目に世界はどう映ったろうか。それはゆっくりと色を変えたのだろうか。それとも、ある朝燃えるような色合いで北村の視界を彩ったのか。

いや、と村瀬は考えを推し進める。そうではない。北村は知らないはずだ。恋が叶う瞬間を北村は知らないのだから。では、と思う。やはり、高須は知っているのだ。恋が叶う瞬間、何が起きるのかを。北村も村瀬も知らないその瞬間を、高須と逢坂は目のあたりにしたのだ。

二人の周りで、世界はどんな風に色を変えたのだろう。

結局、村瀬はパンを買いそこねた。

◇ ◇ ◇ ◇ 

417 :世界が一変する瞬間 ◆fDszcniTtk :2009/06/29(月) 09:19:47 ID:2D70HcdR
「やあぁ、みんなそろっているだろうな」

扉を開けざまに少々乱暴な事を言うのは、先代を意識してのことか。北村が開けた扉に続いて村瀬も生徒会室に入る。2年生の後輩二人が挨拶をし、去年一緒に生徒会をやった書記の彼女がこちらをみて微笑む。どうやら村瀬が最後の一人だったらしい。

「ようし、では早速だが今年の活動方針を決めるぞ、記録をとってくれよ」

これも先代のまねだろうか、段取り上手なくせに北村がいきなり会議の開催を宣言する。

「活動方針だが、みんな何かアイデアはあるか。幸太、言ってみろ」
「北村先輩最近、狩野先輩に似てきましたよ。そうですね。急に方針といってもどんな事を考えればいいのかわからないです」
「偉大な先輩を目指せば、当然似てくるものだ。お前も俺を目指せ」
「嫌ですよ。僕は露出癖なんか持ちたくありません」

先代の生徒会長の妹にある2年生の狩野さんが、顔を赤くしている。その横で書記女史もクスクスと笑っている。

「男のくせに小さい奴だな。何でも呑み込む意気が必要だぞ」
「去年はどんな方針だったんですか?」

話題を変えようと手を挙げて聞く狩野さんに

「去年は『質実剛健』だ」

北村が答え、村瀬と書記女史がぷっと吹き出す。

さすが兄貴と誰もが思う方針だったが、生徒会活動方針を覚えている生徒がどのくらい居るのかはわからない。誰も感心など持っていない。誰に関心を持たれていなくても、生徒会は生徒に感心を持つのだと狩野すみれは、よく言っていた。

「いい方針だ。さすが狩野先輩は違う。さ、俺たちも先輩に負けない活動方針を決めないと笑われるぞ。村瀬。お前はどうだ。案はあるか?」

案などあるか、と苦笑する。が、ふと横に座っている彼女の事を想った。そして想った言葉がそのまま口をつく。

「そうだな、俺は『世界が一変する瞬間』を見たい」

活動方針としてふさわしいかどうかは、知らない。

(おしまい)



418 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/29(月) 09:51:19 ID:pXm/q+9p
まさかの村瀬視点!
内容の面白さもさることながら切り口も良かったどえす
これも一連のシリーズかな?

419 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/29(月) 12:42:43 ID:NXcwHz60
1行が長いのが気になるけど
こうして読めばいいことに気付いたぜ!
ttp://sakuratan.ddo.jp/uploader/source/date114037.jpg

420 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/29(月) 12:52:15 ID:2D70HcdR
>>419
なぜ俺が改行を入れないかとか、説明する気もなくなった。一言だけ言わせてくれ。




天才現る。


421 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/29(月) 15:55:18 ID:oFArxLUR
>>420
今日も素晴らしい原作補完というか竜児の顔が面白すぐる!
改行うんぬんについては是非知りたいところ。
そのほうが、より楽しめるんじゃないかと思うので。

422 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/29(月) 16:19:22 ID:2D70HcdR
>>421
竜児の顔、原作一巻では「まぁ、一応、悪くないはずだ」って書いてあるのに、後半に行くほど
扱いが酷くなってる(w。スピンオフでは殺意溢れるなんとか君より、竜児の満面の笑みのほうが
100倍怖いなんて書かれてるしな。

改行はなぁ、要するに自分で組版したくないんだよ。俺はSSを書きたいんであって、段落は段落
として書きたい。「読みやすく」っていうけど、それ、表示の問題じゃん。文章の問題じゃない。
屁理屈だという奴も居るだろうけど、実際、PCと携帯両方できれいに読める改行方法なんか
ないし、あったとしても将来変わるかもしれない。

だったら俺はセオリー通り改行記号を段落の区切りとして使いたい。

まぁ、「じゃあ段落の間に一行入れるのも邪道だろう」って事になるんだろうけど、正直それは
それでうんざりしているので誰かが批判してきたらハイハイソウデスネと答えるだけだと思う。

組版に興味がない訳じゃない。「天気がいいから…」を書いた頃、MS Wordに流し込んで縦書き
にしてみたら、ものすごくいい感じになって、一人で興奮したことがある。

ああ!これネタにまた竜児と大河に風呂の中で会話させりゃよかった(w

423 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/29(月) 16:32:37 ID:lmGAzTNS
>>417
いいね、GJ!!
しかしクネクネする大河は妄想すらしづらいなw

>>419
それより壁紙が気になってしょうがないんだけど

424 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/29(月) 17:29:49 ID:g6GpozJd
嫁がくねくねします

1 名前: 竜の心虎知らず 投稿日: 01/10/20 15:54 ID:IXHwTxLa
いつでもどこでもくねくねするので、旦那としては困っています。
どうしたら直りますか。

425 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/29(月) 17:36:24 ID:EttAPzLt
>>423
とらドラ 壁紙 で検索すれば出てくるやつかも
もしかしたらふたばで拾ったやつかもしれん
まだ壁紙二板にあるかも

426 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/29(月) 17:38:57 ID:EttAPzLt
>>422
何より大事なのは内容だしね
好きに書いてもらってそれを読めるのがありがたいことだ
俺が書くと内容が薄いぜ〜超薄いぜ〜状態になるからな
でも気にせず吐き出しますハイ

427 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/29(月) 18:24:33 ID:lmGAzTNS
思い付いたらギシギシー♪
したくなったらアンアンー♪

「大河、昼から学校裏にあるプランターに種植えに行かないか?」
「別にいいけど、夜になったら私のプランターにも竜児の種を植えてね?」
「もちろんだ」


ギシギシアンアン

ほんとごめん

428 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/29(月) 19:02:21 ID:50aCkZcS
付けるものは付けろw

429 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/29(月) 19:08:29 ID:N6Oo/6n3
このスレで竜虎のラブラブっぷりを読んで癒されるのが日課

430 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/29(月) 19:12:33 ID:cPNPy00/
>>427
噴いたwww

431 :とらドラ!で三題噺 ◆Eby4Hm2ero :2009/06/29(月) 20:35:23 ID:Dn3Ay1LI
お題 「ブレザー」「蛇」「普通」



 ひゅー、すかー。
「……大河、さっきから何してるんだ?」
「見ればわかるでしょ」
 ふひゅー。
「……ケーキのロウソクの火を一回で吹き消す練習?」
「く・ち・ぶ・え・の・練習よ!」
 ああ、そういえば大河は口笛吹けなかったっけ。
「そうか、まあ頑張ってくれ」
「……それだけ?」
「……それだけって……何だよ?」
「人がこれだけ苦労してるのを見て手助けしてやろうとかそういう気にはならないのかってことよこの薄情犬」
「手助けっていわれてもなあ……何をどうしろっていうんだよ」
「竜児は口笛吹けるんでしょ? どうやってるのか教えて」
「教えてと言われても、普通に吹いてるだけだし。むしろどうして出来ないのかがわからねえ」
「やっぱり持てる者には持たざる者の気持ちはわからないのね……
 結局あんたもブルジョア共の仲間だったってことよね」
「本物のブルジョアなお前に言われたくねえぞ、それ。
 ちょっと待ってろ。吹き方確認しながらやってみるから」
 え〜っと……こうやると音が出る……これだと出ないな……
 大河はやっぱりふーとかひゅーとか、マトモに音が出てねえか。
「え〜っとだな、まず大河は唇を突き出し過ぎなんだと思う。合わせた唇の中央だけ少し隙間を開ける感じでやってみろ。
 それから舌先を下の前歯の裏にあてて、息は唇を震わせるというか、唇の裏側に軽く溜めるというか……」
「えっと……こんな……感じ……?」
 ぴー♪
「……出来た!」
「おう、やったじゃねえか!」
 ぴー♪ぴー♪ぴぴー♪
 ちょっと擦れたような音だが、大河の唇は確実に音を奏でている。
「後は馴れだろうな。音程は息の強さや口の中の空間の微妙な変化で変わるから、最初は自分で確認しながらやればいいんじゃねえか?」
「うん、やってみる」
 大河は口の中に意識を集中するように目を閉じて……
「あ、大河、やっぱり駄目だ。止めろ」
「……なによ急に。ちゃんと音出てたじゃない」
「そうじゃなくて、だな。ほら、言うじゃねえか。『夜中に口笛を吹くと蛇が来る』って」
「何よそれ。あんただってさっき吹いてたじゃない」
「おう、だから……その、蛇が来たら嫌だから俺はもう寝る。お前も今日はもう帰って寝ろ。な?
 そうだ、明日から衣替えだからな。ブレザー出しとくの忘れるなよ」
「まったく、そんな迷信ごときで情けない男ね……」

(言えねえ……目を閉じたらキスしようとしてるみたいに見えたなんて、絶対言えねえ)

432 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/29(月) 20:56:36 ID:U9+QAiLr
2828

433 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/29(月) 21:12:25 ID:oFArxLUR
>>422
なるほど、参考になります。
ぜひぜひ語らせちゃって下さい。
>>432
いいね、いいね!

434 : ◆askgvpoGB. :2009/06/30(火) 00:08:38 ID:zHxpqjY3

感想を頂いた皆さま、ありがとうございます。
トーンダウンする部分を投下すると罪悪感が・・・
ですので、とても救われます。

それでは、次レスより投下します。


435 :【 - た い が - 】 36 ◆askgvpoGB. :2009/06/30(火) 00:09:58 ID:BeeCMmiV



目が覚めると、朝ご飯の匂いがした。
パンの焼ける匂いと目玉焼きかな……フライパンが鳴っている。

いつの間に寝てたんだろう……気分は最悪。
どんよりした気分で台所に向かうと、見慣れたエプロン姿の竜児。

「おー起きたか大河? もうすぐ出来るからな」
「うん」

ててて。と駆け寄り、その背中に顔を埋める。

「ごめんね、竜児…………昨日はごめんなさい」
「おう、気にすんな。……よく分かんねえけど、そういう事もあるよな」

……違う。違うんだよ、竜児。
でも、違うって言ったら、その理由を説明しないと……でも、それは……

「身体が変って言ってたよな、体調悪いのか?」
「う、うん。 ちょっと……お腹が…………痛くて……」
「そっか。それじゃしょうがねえな。昨日は悪かったな」

と言いながら、振り返ってくる。
昨日の事なんか全く気にしてないみたいで、少し心配そうな目で見てる。
そして、それがまた……私の胸を押し潰すみたいに……息苦しい。



◇ ◇ ◇ ◇ ◇



それから、朝ごはんを食べ終わって、私はまた布団で丸くなっていた。
仮病なんて……せっかくの土曜日だっていうのに、最悪だ、本当に……
竜児は私が寝ると言ったら軽く仕事をするって言ってた……真面目なやつ。

「大河ー?」

ビクッと反応してしまう。返事しないでいたら、布団がめくられた。

「大河? 具合はどうだ?」
「……うん。悪く……ない」
「昼飯作るからさ、食べられそうか?」
「ん……なに?」
「昨日の残り物だけど、牛しゃぶサラダと温玉うどんってところでどうだ?」
「……食べる」
「そうかそうか。よーしよしよし。出来るまで寝てろよな」

髪の毛をわしゃわしゃされる。それも嬉しいはずなのに……また私は息苦しさを覚える。



◇ ◇ ◇ ◇ ◇


436 :【 - た い が - 】 37 ◆askgvpoGB. :2009/06/30(火) 00:10:41 ID:BeeCMmiV

「 「 ごちそうさまでした 」 」

昼ご飯を食べ終わった私はそそくさと布団の中に逃げた。
洗い物を終えた竜児が、少しだけ寝室をのぞいて……戸を閉めた。ばたん。
引き戸の向こうで竜児が仕事を始める音を聞きながら、しばらく考える。

どうしよう……どうしたらいいの? こんなところで寝てたって何の解決にもならないし……
取りあえず、散歩でもしながら、1人で落ち着いて考えようかな。
……そう、ね。そうしよう……買い物でも行くって言って、外に出よう……



「ねぇ、竜児」
「おう? 着替えてどうしたんだ?」
「私、ちょっと買い物に出掛けて来るね」
「体調悪いんだろ、寝てたらどうだ? 必要なものなら俺が買ってきてやるから」
「ううん、いい。お仕事の邪魔したくないもん」
「いや、おまえは寝てろよ。別にどうしてもやらなきゃならない仕事じゃないし」
「い……いいって言ってんでしょ! 1人で行くからあんたは仕事でも何でもしてればいいじゃない!」
「おい! そういう言い方は無いだろう!?」

――っ!?

ムッとした顔で竜児が怒る……その顔を見て、また……ズキンズキンと胸が痛む。
何を言ってるんだ、私は……心配してくれてるのに、なんてひどい事を言ってるんだろう。
1人になりたいだけなのに、何で竜児を怒らせちゃってるのよ。
……いやだ……そんな顔しないで……やだよ……怖いよ……やだ……やだ……

「……大河?」

居たたまれなくなった私はそのまま家を飛び出してしまった。
なんか背後から竜児の声が聞こえたけど、それを振り切るように走った。

……走っちゃダメなのに…………ああもう!!



◇ ◇ ◇ ◇ ◇


437 :【 - た い が - 】 38 ◆askgvpoGB. :2009/06/30(火) 00:11:28 ID:BeeCMmiV


あーあ。何やってんだ私は…………

行くあても無いし、財布も携帯も何も持ってない。
竜児を拒んで傷つけて、あげく怒らせて飛び出してくるなんて……
何だろう、竜児の顔を見てられなかった……何でだろう……?

げ……雨降って来た……あーもう、最悪!

何とか降り始めのうちにいつものスーパーには来れたけど……これからどうしよう?
どんよりした気持ちで空を見上げても、そこにはどんよりした雲しか見えない。
雨粒は大きくないけど、至る所に染み渡るような細かい雨が辺りを塗り潰していく。

――雨は……嫌い。降り始めが特に嫌い。
こんなふうに雨宿りするのも……嫌いだ。

反対側の歩道に目をやると、お父さんと並んで歩いてる小さな女の子がいた。
傘を差して、手を繋いで、なんか楽しそうにお話してる……
反射的に目を逸らしそうになって……でも、またその2人を目で追ってしまう。

「………………」

また空を見上げてぼんやりと考え込む。
最近ずっと降ったり止んだり……ま、梅雨だもんね。
飛び出すのはいいけど……良くないか……せめて傘だけは持ってくるんだったな……

スーパーの軒先はこんな時でも人の出入りが多い。私と同じように駆け込んでくる人も多い。
ざわざわとした喧騒が煩わしくて、どこか違うところに移動しようかって思ってたら……聞こえてきた。

「……おーい。 ……おーい、大河ー」
「竜児……?」

小走りにこちらへやってくる。大きな傘を1つ差しながら。

「おう、おまえ何も持たないで行っちまうんだもんな。心配したぞ?」
「……うん。ごめんね、竜児。…………何か、やっぱり変だわ、私……」
「すぐに見付かって良かった。風邪引いちまうだろ?」
「ごめんってば……」

少しだけ……嫌な気分が薄れてきた気がする。
竜児に迷惑掛けてるって分かるのに、でも……迎えに来てくれて嬉しいんだね、私は。


438 :【 - た い が - 】 39 ◆askgvpoGB. :2009/06/30(火) 00:12:20 ID:BeeCMmiV

「よくここだって分かったわね?」
「おまえが出てって割とすぐ雨が降ってきたからな、どうせ近くだろうと思ってた」
「そうよね。雨宿り出来るところなんか、あんまりないもんね」
「それはそうと、大河? おまえ腹が痛いとか言ってて走るなよな?」
「そっ、それは……なんか……お昼食べたら…………治ったのよ……」
「なんだそりゃ?」
「い、いいでしょ、別に! 土日しか竜児の料理が食べられないからいけないの!」
「それは……おまえがそうするって言ったんじゃねえか」
「そう……だけど、やっぱりおいしいなって思うし……だから……その……」
「分かった分かった。今度早く帰れた時に、な?」

そう言いながら、竜児は頭を撫でてくれる。私は俯きながらされるがまま。
さっき、ひどいこと言ったばかりなのに……かなわないな、なんて思う。

「うん……ありがとう……」
「おう。それで、何か買うものがあったんじゃないのか?」
「ううん。もういいの」
「そうなのか?」
「竜児は晩ご飯のお買い物する?」
「いや。さっき冷蔵庫をのぞいたけど、特に買う必要は無いな」
「それじゃ帰りましょ」
「おう」

竜児の腕に私の腕を絡めて手を握る。寄り添うように歩き出す私たち。
ふふ、相々傘なんて久しぶり。さっきよりも気分が上向いてくるのを感じる。
小さな雨粒が傘を叩くけど、それほどうるさくは無い。静かなBGMみたい……

「ま、確かにいつまでもあんたに頼ってちゃダメよね……私も新しいの覚えようかな……」
「おう、それはいいな。 何のレシピを教えたらいいんだ? 和洋中なんでも来やがれ!」
「そうねぇ……まずは、ハンバーグでしょ。後は、オムライスとか……それと、カレー! あの甘いやつ!」
「何だかお子様なメニューばっかりじゃねえか? なんつーか、おまえの味覚は相変わらずだよな……」
「……余計なお世話よ」

私のためじゃないってのに、うるさいんだから…………でも、さすがに気が早いかな……

「……それに、今のって前にレシピ教えてなかったか?」
「うううるさいわね……もう忘れちゃったんだもん。もう1回教えてよ……」
「はあぁ……少し手間が掛かるとこれだもんな。大体、うまい料理ってのは手間が掛かるもんなんだよ。
 おまえはそこを楽しようとするからダメなんだ。だから忘れちまうんだろ?」
「わ、分かってるってのよ! 今度は……今度はちゃんと覚えるし、ちゃんと作るもん!」
「……本当か?」
「本当に…………うん、本当に……今度はちゃんと覚えるから……」
「よーし、それじゃもっかい教えてやるから。今度食わせてくれな?」
「うん!」

傘を差してる竜児を見上げて微笑む。
竜児がお迎えに来てくれるなら、雨も……悪くない……かな、なんて。



◇ ◇ ◇ ◇ ◇

439 :【 - た い が - 】 40 ◆askgvpoGB. :2009/06/30(火) 00:13:33 ID:BeeCMmiV


他愛もない会話をしながら雨の中を歩いていく。
車通りの多い道から一本曲がって少し進んだところに、道を塞ぐくらいに大きな水たまり。

「おう。さっきよりでっかくなってるな……おい、こっち側が浅そうだから、こっちから行こうぜ?」
「何でそっち側なの? 大した深さでもないんじゃない?」
「……まだマシなだけだ。 どちらにせよ渡らないといけないなら、濡れない方がいいだろ?」
「そうだけど……この程度の水たまりくらいピョンピョン飛んでけばいいじゃん」
「跳ねるだろ、水が……」
「どうせそっちを歩くのと大して変わらないわよ。それに、私の靴は小さいんだから濡れちゃうでしょ?」
「危ねえから止めとけって……おい大河?」
「いい。私は飛んでくから!」

ほんの2mくらいなのに、大袈裟なんだから……最近こいつもオヤジになったのかしら?
そう思いながら傘から出る。竜児はブツブツ言いながら歩いて水たまりを渡り始めた。

私は水たまりのギリギリに立って、この先と……あっちと……あそこの近いところ…… 
って、浅くてあんまり濡れなそうな場所のあたりを付ける。

「いっくよー! ……ほっ!」 パシャ―― 
「とっとっと。 ……よっと!」 パシャ――

――っ?  

「おい、やっぱ跳ねてんじゃねえか! こっち飛んでんぞ?」

両手を広げてバランスを取る。ホップステップときて、次で最後っ!

「……うるさいっての…………とうっ!」

ふふん。どうよ、楽勝でしょ? ――ツルッ! 

「あっ!?」
「おい! バカ!!!」

やばい。お尻から水たまりに落ちちゃう!
……いけない! こんなピョンピョン飛んでいい身体じゃないのに!
一瞬の間に色んな考えが電気のように走り抜けて、

バシャン――

――!? 何だろう、今落ちたような音が聞こえた……気がする。


440 :【 - た い が - 】 41 ◆askgvpoGB. :2009/06/30(火) 00:14:35 ID:BeeCMmiV

でも、私はそれ以上落下しなかった。私の手を竜児が掴んでくれてる。
ぶらーん。とその手にぶら下がりながら、ゆっくりと竜児の方に顔を向けた。

「………………」
「おまえは今、俺の予想を150%くらい正確に再現してくれたぞ? ……ったく」
「う……うるさいわね……早く引っ張りあげてよ……」
「言われなくてもそうするっての。俺がいない時はそういう事すんなよな? あぶなっかしい」
「……ねぇ、今……バシャーって音が……聞こえなかった?」
「いや? おまえが跳ねてた音だけだ。おまえ落ちてないだろ?」
「そうよね……変よね……」

……この子もヒヤヒヤものだったわよね……なんて思う。
でも、パパが助けてくれたよ? とか言ってみたり。
パパか……パパねぇ……こいつが……くふふふふ、パパ……だって……

「おう? ……あーあ。ワンピースの裾が濡れちまってるじゃねえかよ」
「へっ?」
「おい……おまえ……ぶら下がりながらニヤニヤしてんじゃねえよ、気持ち悪い……」
「べっ、別にニヤ付いてなんかないわよ……裾なんかどうだっていいでしょ。洗えばいいのよ」

せっかく人がいい気分でパパ妄想を膨らませていたのに……
そんなことより、さっきのは何だろう? 水を跳ねる音と、落ちたみたいな音が……


――思い出した……なんか……あれは…………


水たまりを越えて一息。竜児はハンカチで濡れた頭とか肩とかを拭いてくれてる。

「ほら、ちゃんと立てよ。あーもう、あちこち濡れてるし……まったく……」
「……ねぇ、竜児?」
「おう?」
「ちょっと公園に寄ってかない? やっちゃん家のところ」
「ああ、あそこか? 別に、こんな雨の中行かなくても……」
「いいから……行こっ? すぐ近くじゃない」
「しゃあねえな……」



◇ ◇ ◇ ◇ ◇

441 : ◆askgvpoGB. :2009/06/30(火) 00:15:38 ID:BeeCMmiV

本日は以上。ありがとうございました。
次は水木あたりになると思います。

442 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/30(火) 00:16:09 ID:rLhRKbZT
いえいえ、どういたしまして。

443 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/30(火) 00:33:49 ID:UCLWTDue
うわー、続きが超気になるんですけどー、耐えて待ってます。

444 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/30(火) 00:35:18 ID:RUI+zy9r
>>441
土日の投下に、「展開も寸止めですが、表現も意欲的な寸止めですね」って
書こうとしたら、続きキター GJです。

前半は大河の揺れる気持ちにドキドキ。 後半は展開にドキドキ。
ウチの時のことをなんか思い出してしまった・・・

続き、とても楽しみにしています。

445 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/30(火) 00:59:16 ID:RUI+zy9r
>>424
さりげなくて、吹いた!

446 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/30(火) 00:59:22 ID:5eYx4x5k
ぶらーん。として竜児を見つめる大河の絵を想像してにやけてしまった
バシャン――って部分、某メルトの落ちる音がしたって部分を思い出してしまったけど、続きが気になります

447 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/30(火) 01:18:09 ID:RUI+zy9r
>>422
竜虎の会話無くして、とらドラ!語るのは至難の業なのに、ちゃんと10巻続きが成立している。すげー
2人の会話って、3回だけ?

相変わらず、文章が流れるようですばらしい。
長い一文もあるのに、読むのが苦にならないのは、匠の技か。

組版の件は、分かる気がします。改行位置に悩んでる暇があったら、さっさと物語を進めたい、と
書いてて思うことがあります。 段落ごとできっちり分けられるのもいいですね。参考になりました。


あと、最後に竜児。気持ちは分かるが、落ち着けw 大河化してるぞ。

448 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/30(火) 08:16:31 ID:0waGnUCZ
>>447
ありがとう。

読み返してみて、誤字はあるは、おかしな所はあるはで、冷や汗書いてる。
もっと推敲するように気をつけるよ。

もともと、校門での爆笑から始まる竜児視点のSSだったんだけど、起承転結も
ないのっぺりした話になりそうだったんで、思い切って割と好きなキャラである
村瀬視点に変えてみた。

>>418
返事し損ねてた。ごめん。

シリーズじゃないけど、原作いじってないので単発でも違和感ないと思う。
切り口気に入ってくれた?

449 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/30(火) 10:06:20 ID:HqwGUass




「……大河が、誘拐された??」

――高校三年生の、夏休み

「高須! それは本当なのか!?」
「誰がこんな冗談言うんだよ!?」

――大河が帰ってきて、やっと二人は結ばれる、はずだった

「……高須くんが頑張ってどうにかなる問題じゃないわ」
「じゃあこのまま指くわえて待ってろって言うのかよ!? 今だって大河がどんな目にあってるか……」
「高須くん……」

――それぞれの想いを胸に

「高須くん! キミが大河を守るんだよ!? もっとしっかりしてよ!!」
「櫛枝……」

――最悪の一週間が幕を開ける

「大河!!」
「ダメ竜児! こっちに来ないで!! 来ちゃダメなの!!」

――思春期の少年少女が織り成す、愛と友情の物語

「俺達は虎と竜……ずっとそばにいるっつっただろ?」
「竜児……竜児……! りゅうじぃぃぃぃぃっっっ!!」


この夏、あなたは『真実の愛』に巡り合うだろう――

とらドラ!劇場版――coming soon


「助けて、竜児……」



なんていうのあれば良いよねー。

450 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/30(火) 10:35:48 ID:Feq1FwGC
ねえのかよwww

451 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/30(火) 11:35:23 ID:tjqFWZXz
>>449見たら骸骨旗トラベルと言う単語が思い出された
関係ないけど

452 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/30(火) 12:47:35 ID:1PEx8Car
これはww

453 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/30(火) 16:05:57 ID:GygsQvF/
「大河、今日もお前に伝えたいことがある」

「……忙しいんだから早く言いなさいよ//////」
「あのさ」

「………///////」

「好きだ」

「…………ぅぅぅ〜…ていっ!」

ベシッ

「なななななにこっ恥ずかしいこと言ってんのよ!わわ、私だって好き!」

「そっか(ヒリヒリ)」

「…ごめん、痛かった?」

「ああ痛いぜ。あまりの痛さに即死するかと」

「もう!そんなこと言わないでよ!」

チュッ

「どう?痛くなくなったでしょ////」

「ああ。痛みなんかふっ飛んじまった////」

「もう、このエロ犬♪////」



「おっ、またやってるよあの二人」

「やっぱ一日に一回は見ないと落ち着かないな」
「ケッ!バカップルめ死ぬまでやってろっつーの!」

「まあまああーみん落ち着いて…あ、鼻血が…」

「櫛枝が出血多量で死なないかが心配だな…」

454 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/30(火) 16:33:48 ID:afbNHOwq
いいか、あの二人を放課後二人だけ教室に残してはいけない。
虎が竜に跨って合体してしまうからだ…。
そういやエロパロにこんなネタあったね。亜美が目撃するやつ

455 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/30(火) 17:23:09 ID:cmBbU1o7


「もう、このエロ犬♪////」



竜河「またやってるよあの二人」

泰児「やっぱ一日に一回は見ないと落ち着かないな」

456 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/30(火) 21:06:33 ID:OhVvbnce
◆eaLbsriOas@避難所です。代理投稿歓迎。
感想、少しだったとしても嬉しいです。ありがとう!
本スレ>>77「本当はこわいの」の続編です。ちょと長いの。

457 :本当はこわいの その2なの:2009/06/30(火) 21:07:29 ID:OhVvbnce
「いや〜見た見た! やっぱ暑くなったら心霊DVDだよな。お手軽クーラー、風物詩!
 でもこのシリーズもさすがにちょっとクオリティ落ちてきたよな。10本ほとんどモロ合成、
 素人の俺たちにもつっこみどころ満載で、笑うとこのが多かったくらいだし。
 今回唯一、怖かったのはやっぱあれか、線路の……いや! あれもたいしたことなかったな!
 ぜんぜんだ! あれもどうせよく出来た合成……いやイマイチな合成に決まってるし!
 いや〜笑った笑った、なあ大河!」
「……」
「……たい、が?」
「……うん、笑った」
「……そっ、そうだよな? なんかおまえ今、顔固まってフランス能面みたいになってるけど。
 おまえも、わ、笑ってたもんな?」
「……うん、そうだね。笑ったね……」
「そ……よ、よおし、じゃあ、今夜はこれで解散にしようぜ。目疲れたし! 眠くなったし!
 ……ね、眠くなったよな、大河?」
「……」
「ぉぅ……」
「……うん。たぶん」
「おう、そ、そうか! そうだよな! あくびとかも出ちゃうもんな? ふあぁ〜ふ……」
「……」
「あ、あくびってつられたりするよな? 不思議だよな? 移ったり、な?」
「……」
「ほらほら大河、あくびあくび。ほら、あ〜ふ……」
「……」
「……ま、まあ移んないこともあるか。あるよな。……まあでもだ! じゃあ夜遅くもなったし!
 ふたりとも眠くなったし! 今夜はこれでかいさ」
「やだ」
「……や、だ……?」
「うん、いや」
「い……やっぱり?」
「うん、まだ解散しない」
「まだって、おまえ、なんだかんだで、もう夜の1時まわってんだぞ?」
「いいじゃないべつに。充分まだじゃない。私、3時だか4時だかまでいたことあるでしょ?」
「たしかにそんなことも何度かあったけどよ。そりゃおまえあれだろ? たとえばついこないだとか、
 テレビで新作ルパン映画見出したらものの10分でおまえが沈没、俺も頑張ったけどまさかの
 クライマックスど真ん中ラスト10分で耐え切れず轟沈。そのまま二人でド爆睡決め込んで、
 俺がうはぁと飛び起きたら4時10分前だった、とか、そういう場合だろ?」
「そうだっけ? あんま覚えてない」
「そりゃそうだろうよ。記憶もねえだろうよ。大変なんだってそういう時のおまえ。
 まあ起こしても全然起きやしねえ。涎もたらして人事不省、機嫌も悪くならねえくらいボケーっとして、
 偶然なんだかなんなんだか、振り回す拳は俺のレバーやテンプルやチンとか的確に急所突いてくるし」
「えっ? 嘘!? 私あんたのチンP―!とか殴ったわけ!? なんてことさせんのよこのドマゾ変態野郎!」
「いやもうほんと勘弁してくれ。それは拾えねえわさすがの俺も。チンだよチン、ここ、顎!」
「いやあっ! ばっちいっ! 腐るっ! あんたちょっと消毒っ! おっ、オキチドール!」
「オキシドールだろそれ!? 狂った和人形みたいになってんぞ!? ってかだから顎だって!
 ひとの話聞けよ!?」
「それそれ! いいから早くあんたのその、お、オチチドール! よこしなさいよ!?」
「もっとヤバイ人形になってんじゃねえかしかも俺所有!? てかだから顎! おまえ殴ったのはここ!
 顎だっ!こおおおっっっ!? ……痛ぇっっ! な、なんでいきなり殴るんだよっ!?」
「えっ? だってあんた、消毒より先に俺の顎を殴ってウサを晴らせって言うから。
 私が寝惚けてるのいいことに、ほれほれうひひってあんたのチンP―!を触らせたお詫びだからって」
「俺が言ったことが残って無さすぎで竜児くん的にももうどうにもならねえよ……
 寝惚けたおまえに触らすとかもう単なる犯罪じゃねえか。まあ、いいから落ち着いて聞いてくれ、大河。
 おまえはたしかに寝惚けてはいたが」
「ふぁ〜あ……騒いだらなんだか眠くなっちゃった。私、帰って寝るわ。じゃね竜児」
「お、おおおおおぉぉぉぉ……ぅ。な、なんて……なんて雑な女なんだ、おまえって奴は……
 眠けりゃ話は聞かねえわ、誤解したままなのに消毒もしねえで寝るだとか、ど、どんだけ」
「あ、忘れてた。消毒も明日の朝する。あんたもろもろ覚えときなさいよ、この駄エロ犬!
 ふあぁ……っふ。んにゅ。じゃあおやすみなさーい……」
 バタン。カンカンカン……

458 :本当はこわいの その2なの:2009/06/30(火) 21:08:16 ID:OhVvbnce
「はああ……ま、まあ、帰ってくれたから良しとするか……? あー、顎いてぇ……」
 ……ガンガンガンガン!
「おう階段!? なんだなんだひでえ!?」
 バッターン!!
「りゅうじぃぃぃっっっ!!」
「バカおまえ大声出すなっ! 大家がってうげぇっ!? ボロ泣き!? なんだおまえどうした大河!」
「やっばまだがいざんじないのおっっっ!」
「……やっぱまだ解散しないの、か? って、えっ、おまえ、なんだ、こっち、近寄って……?」
「だっご!」
 ぎゅむ〜っ!
「うへあっ!? ……だっこ、か? じゃねえよおまえ! なななんだ、どっ、どうした、大河……?」
「……」
「た、たい、が……?」
 んぱっ!
「ふー、落ち着いた! あらやだ鼻水のアーチが綺麗……あんた何その手?」
「へっ? あ、いや。お、俺も抱きしめかえした方が、おまえ慰めてやれるのかな……? とか」
「げ! やめてよ気持ち悪い。私を慰み者にするとかどんだけエロいの!? 欲情すんな!
 あんたってばほんとにオールシーズン不眠不休で発情してるから参っちゃう。どうせなら
 24時間エロってないでテロと闘え、ジャックみたいにさ」
「……怒っていいんじゃねえかな俺怒っていいんじゃねえかな俺怒っていいんじゃねえかな俺……」
「っ? どうしたの竜児、足元睨んじゃって。ぶつぶつ何言ってんの? 大家が死ぬよ? 呪いが床貫いて」
「ねえよ!ってわあバカおまえ顔近ぇよ! ったく罪の無い子どもみてえな表情しやがって……!
 おまえ……ほら、涙。拭いてやるよ……で、どうした? あんなに慌てて、おまえ、なにがあったんだ?」
「……えっ? な、なにもないよ?」
「嘘こけ。あんなに泣いて取り乱してるおまえなんか久しぶりに見たぞ。3日ぶりくらいじゃねえか?」
「短か……」
「……なあ、大河。言ってみろよ。いや、言ってくれよ、何があったのか。どんなことでも隠すな。
 いいか? 俺はおまえの味方だ。たとえ何があってもだ。俺に出来ることならなんだってやってやる。
 俺は誓った。おまえは虎、俺は竜、永遠に並び立つと。なあ、大河。言ってくれよ、お願いだ……」
「……」
「……それとも、そんな俺だから……俺だから……言えねえこと、なのか……?」
「……」
「ああくっそ!! やっぱりそうか!? くそおおおぉぉうっ!! そいつぶっ殺してやりてえ!!
 おまえ怪我は無いのか!? なんてこったちくしょおおうっ!! おまえを送ってやれなくて、
 本当に………………………………………………………すっ…………すまなかったと思う……っ!」
「長っ……へっ、なに、怪我? 怪我なんてないよ……?」
「そうか、ならよく……ねえよ!! くそっ! そいつどんな奴だった!? 覚えてるか!?」
「へっ!? そいつ……?」
「そうだよ、だからそいつどんな……っ! そうか……思い出したくはねえよな、襲われたんだもんな……」
「へっ!? 襲われ……私、襲われてなんかないよ!?」
「いいんだ、大河……今は何も思い出さなくていい……ただ、起きたこと、そのことだけは俺には
 隠さなくていいんだ……隠さないでくれよ、なあ、大河……」
「もーっ! だから襲われてなんかないってば!! ってか、そうね、強いて襲われたって言えば……」
「っ!? なんだ、思い出したのか!? 言えるのか! わかった指さすんだな!? そっちの方向か!?
 ……って俺ぇええええっっっ!? 俺を指さしてるのか!? この家にいた俺なわけねえだろ!?」
「ううん、さっきじゃなくて。チンP―!触らせたのと、あと抱きつかれそうになったこと」
「だから触らせてねえよ!? あと抱きついてきたのおまえだろ!? 冗談じゃねえぞ、ったく……
 なんだ? 冗談……てことは、ほんとに、おまえ、ほんとに、外で誰にも襲われてないのか……?」
「うん!」
「危ない目にあっても、いないんだな?」
「うん! ……うぎゃっ!」
 ぎゅうううううっ!
「よ、よかった……よかったああああ……おまえ、無事だったんだああああぁぁぁ……っ」
「ちょっ!? やだ! やめてよ離して! へ、変態っ! 痴漢! 現行犯! 襲われるっ!
 今危ない目っ! この……っ! う、嘘……っ。な、泣いてるの? 竜児……」

459 :本当はこわいの その2なの:2009/06/30(火) 21:08:28 ID:OhVvbnce
「っぐ、泣いて、なんか……あれ俺泣いてるわ……心配すんな、大河、これ、安心して、
 おまえ、無事で……泣いてるだけだ……心配、いらねえ……」
「っ! 竜児……っ」
「わ、わかった。離すよ。悪かった、抱きついたりして……すまねえ、本当に………………すまねえ」
「え、もう……い、いいけど、べつに……あ、謝んなくたって」
「はー、ちょっと待ってくれ。はあ……はあ……っはーっ……よし、もう大丈夫! 落ち着いた!
 すまなかったな、大河。……たい、が?」
「ほら、涙……拭いたげる……」
「あ……お、おう、ありがとよ。……なんだよ、笑うなよ」
「竜児だって、笑ってるじゃない……ほんと、つられてすぐ笑うんだから……」
「いいじゃねえかべつに……ふーっ! さて……そうだ、なんだ? なんかあったぞ? あれ……
 そうそう! 襲われても危ない目にもあってねえんなら、なんでおまえ泣いて帰ってきたんだ?
 あ、いや、戻ってきたんだ?」
「……はあ、仕方ない。言うしかないね」
「おう、そうだよ、言えよ」
「……あのさ、竜児。聞いても……怒んない?」
「おう、そりゃもちろん。おこらねえおこらねえ」
「聞いても、すぐ帰れとか、言わない?」
「おう、言わねえ言わねえ」
「……じゃあ言う。あ、あのね? 竜児……ほんとは、私……ちょと、こわいの……」
「……」
「あのね? ここにいるとね? 平気だけど。外、出て、ひとりになったら、だめみたい……」
「……」
「りゅ、竜児……?」
「んあ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ!! やっぱそーれなーのねーっ!? 早く言えよ!?
 おまえトイレ一人で行けねえとかで、終わったら顔がフランス能面とかで、こわがってるのなんて
 こちとら最初からわかってんだよ! バレてんだよ! ったく早く言えよこのバカ!」
「うーっ! 怒んないって言った!」
「ああまあいいよ! 怒って悪かった悪かった。さ、じゃあおまえ帰れ。俺、送ってくからさ」
「うーっ! すぐ帰れって言った!」
「だっておまえ、しょうがねえだろ。もうすぐ2時だぞ?」
「うーっ! この……竜児の嘘つきっっっ!」
「いや、だっておまえ……」
「嘘つき嘘つき嘘つき嘘つき嘘つき嘘つき嘘つき嘘つきいいいいいぃぃぃ――――――――っっっ!!」
「わあおまえ睨みながら泣くな泣くな! ウサギみたいに床だんだんするな! 大声もやめろ!
 な、頼むから、な! 後生だ大河! お願いだ! な? 大河。大河、大河、大河……な?」
「うぐ……わ、私、帰んないもん! 今夜はここで寝る!」
「わあやっぱり……! なあ、でも大河、いやそれやばいって。一応ほら、決まりだろ?
 泰子も、だめだよ〜☆って、言ってたろ? な?」
「……『俺はおまえの味方だ。たとえ何があってもだ』」
「あおう……」
「……『俺に出来ることならなんだってやってやる』」
「うおう……」
「……『俺は誓った。おまえは虎、俺は竜、永遠に並び立つと』」
「おおう……け、けっこう記憶力いいのな、おまえ……」
「……嘘つき」
「ぐおう……」
「……う、そ、つ、き!」
「んおぅ……わ、わかった大河。まいった。俺の負けだ。悪かった……ほら、とりあえず、涙拭けよ」
「すんっ……拭いて」
「おう……はい、拭き拭き……これでよし、と」
「……ふんっ。で、なにしてくれるわけ。竜のあんたは虎の私に」
「はああ、誓うんじゃなかった……」
「なんですってえええええぇぇぇぇっっっ!?」
「わあ嘘ごめんすまんごめんっ! だから睨み泣きうさぎストンピングはやめてええええぇぇぇっっ!?」
「ふん! あんたがどれほど後悔しようとあの誓いは一生守ってもらうよ! 一生死ぬまで……いや!
 私は天国行くから地獄行きのあんたはなにがなんでも這い上がって天国の私の傍に来ることね!
 いいこと!? わかった!?」
「わあほんとに永遠だ……わ、わかったよ」

460 :本当はこわいの その2なの:2009/06/30(火) 21:08:37 ID:OhVvbnce
「で? わが忠実なる地獄の犬よ! いま、あんたはなにしてくれるわけ?」
「いいよ。とりあえずここで寝ろよ、おまえ」
「えっ……やたっ!」
「おまえ嬉しそうな……でもな、大河。寝ても、泊まりはナシだ」
「えぇっ!? どういうこと……?」
「おまえは今ここで眠ってもいいけど、それは泰子が帰ってくるまでだ。それまでには起こす。
 そして帰ってもらう。おまえも熟睡中で辛いだろうが、俺もおまえにぶん殴られようが耐えて、
 必ず起こす。その途中か、起きれなくて泰子が帰ってきたら、その時は事情を説明して、
 あるいは泊まりが許可されるかもしれねえけど……まあそれは例外だ。期待するな。
 まあ、これが条件……ていうか、俺に出来る限りのこと、ってやつだ、今のところの。
 いいか? それで、大河」
「……うん、わかった。それでいい」
「よし! じゃあ、ふとん敷いてやるよ。泰子の部屋でいいか?」
「あっ、えーと、それはちょっと……酔っ払ったやっちゃん、別な意味でちょっとこわいの……
 申し訳ないけど。万が一起きるの失敗したらの話だけど」
「ああ、いや、言いてえことはわかる。俺も小さい頃、泥酔して帰ってきた泰子に懐かれて
 妙に怖かったなんてことがあった。だから気にすんな。よしじゃあ、ここかなあ……
 居間もけっこう、そうなった場合、泰子に踏まれるなんて可能性もなくはないんだよな……」
「ね、竜児。私、ベッドがいい」
「……え? ベッドって……俺のか!?」
「うん」
「おまえずうずうしいにもほどが……てか、俺のだぞ!? 俺がふだん寝てるんだぞ!?
 いいのかおまえ、それで」
「うん。臭そうだけど我慢する」
「わあもうおまえってほんとにえんりょのないひどいやつだなあ……臭そうとか。清潔だぞ? 一応。
 まあ、いかんともしがたい染みついた匂いとか、もう俺が慣れててわかんねえとかあるだろうが、
 でもまあ、それでもおまえがいいってんなら……いいよ、俺のベッドで寝ろ。俺はふとんで寝るから」
「やたっ!」
「なんだかほんと嬉しそうな、おまえ」
「そ、そう? ふとんが慣れないだけ。だからベッドのが嬉しいだけ」
「わかってるよ、言われなくても。……じゃあほら、俺の部屋、来い」
 すーっ……パタン。
「わ、男くさっ」
「おまえね、部屋入っただけでそうなら、ベッドとか無理じゃねえかやっぱ?」
「大丈夫。鋼の意志で耐えてみせよう!」
「なんだろ、竜児くんちょと傷つく感じ……ほら、じゃあ、ベッド入れ」
「わあ……!」
「歓声みたいな悲鳴とか……おまえほんとに大丈夫か?」
「だっ、大丈夫だってば」
「あ、あー、そんな。顔半分までタオルケット持ってったら、きつくないか、に、匂い?」
「ほんと臭あいっ……やだやだっ……鉄と血で私は耐えてみせよう!」
「ビスマルクに俺のベッド使われるのは勘弁だよ……まあ、おまえならいい……じゃなくて、
 おまえがいいんなら、いいや。じゃあ、そうだな、1時間半くらいで起こすぞ」
「うんっ!」
「よし。じゃあ、おやすみ、大河」
「お、おやすみ、竜児……って、えっ? 出てっちゃうの……?」
「そりゃそうだよ。おまえだってその方がいいだろ? 俺は居間にふとん敷いて仮眠するよ」
「えっ、あっ、そ、そう……うん……そうだね……」
「……電気、どうする? おまえんとこと違って段階ねえんだ。これがふたつ、でひとつ、でまめ球」
「い、いいよ。これで、まめ球で」
「そうか? おまえ……まあ、明るいと寝にくいしな、じゃあとりあえずこれで。おやすみー」
「お、おやすみ、竜児」
 すー……パタン。

461 :本当はこわいの その2なの:2009/06/30(火) 21:10:24 ID:OhVvbnce
「はあ……っふあ〜ぁ……さ、て、と、だ……泰子んとこの押入れからふとん出すのめんどくせえな……
 ま、座布団並べてでいいか。俺が爆睡してもまずいし、寝にくいくらいでちょうど」
「りゅ、竜児……っ!」
「おう……!」
 すっ!
「ど、どうした大河?」
「竜児っ、竜児っ」
「どうしたおまえ、両手出して……っ! わかった、だっこだな? いいな? だっこするぞ?」
「うんっ、うんっ、して、して……っ」
 ぎゅ……っ
「ほら……なんだ、どうした大河……。こんなに震えて……こわかったのか?」
「う、うん。お、お外じゃないのに、竜児のうちなのに、こ、こわいみたい……」
「そうか、おまえほんとに……大丈夫だよ、ほら、もう、大丈夫……な?」
「う、うん。大丈夫……お、落ち着いたみたい……ありがと、竜児……」
「よし、じゃあ……離すぞ、だっこは終わりだ。いいな?」
「う、うん……」
「ほら、もう泣くな。拭いてやるから……目、腫れちまうぞ。おまえ、せっかく綺麗なんだからさ……」
「竜児……っ」
「あれ? なんだ、なんでまた涙出てくるんだ……ほら、こわくないって。な?」
「うんっ、うんっ」
「よし……じゃあ、大河。なにして欲しい?」
「えっ……?」
「言ってくれよ、大河。な?……いつもみたいにさ、命令しろよ、この地獄の犬に」
「っ! 竜児……っ」
「なーんで涙出てくるかなこれ。ほら、こわいの止めてやるから。どうして欲しいんだ、俺に」
「……ここにいて、欲しいの、竜児……」
「おう、わかった。ここにいるよ。ずっと」
「あ、ありがと、竜児……っ」
「……なーんてな。おまえがすやすや寝付いたら、俺はむこうで寝ちまうよーだ」
「えぇっ!? なによそれ!? 嘘つき! ひどいっ! 喜んで損した! あんたってば……
 なんで、笑ってるのよ……?」
「……いや、涙、止まったろ? 元気でたみたいだし、おまえ」
「っ!」
「そんな驚くな、こわい思いはさせねえから。大丈夫、ここにいてやるよ。それは嘘じゃねえ」
「……ほんとう?」
「ああ。おまえが寝付いたら、俺もここの床にふとん敷いて仮眠するよ。もし……怖い夢見たら、
 とにかく俺を呼べ。起きちまってても、まだ夢の中でも、どっちでもいい。怖かったら俺を呼べ。
 すぐ起きてやる。夢の中にも出張ってやる」
「……そんなこと、できるの?」
「俺を信じろ。おまえが信じてくれたら、きっと出来る。やってみせる。夢の中だろうと……
 そうか……泰子が出来たんだ、だから……泰子ゆずりの力で俺にも出来る。夢だろうと必ず行く。
 そして怖いのがなんだろうと睨みつける。だから安心しろよ、な。さ、眠れよ。大河……」
「……睨む、だけ……?」
「うん、睨むだけ」
「ぷっ、あはは……っ」
「よし、ようやく笑ったな。いい感じだ。もう大丈夫……さ、目をつぶって……そう……
 おやすみ、大河……」
「……うん。おやすみなさい、竜児……」
「……」


462 :本当はこわいの その2なの:2009/06/30(火) 21:11:19 ID:OhVvbnce
「……」
(ふう……かわいそうに、あんなにこわがっちまって。こいつこわいの、そんな苦手なやつじゃ
 なかったはずだよな……? それにしても……なんだろな、心配すると、妙な気分も吹き飛ぶものかね……
 ふー……っ。心臓うるせえよ。ばくばく言いやがって、おまえだけだよ、盛り上がってんの……)
「……クスクスっ……ふふ……」
「? た……っ」
 すう……すう……
(っぶねえあぶねえ。起こすところだ。なんだ、寝ながら笑ってやがる……ったく、いつもどおりの
 幸せそうなツラしやがって……よかったな、ちゃんと寝付けたな、大河……)
 すー……すー……
(寝てりゃ可愛いもんなんだが……寝顔は好きだとか、言ってやらねえけど。ド変態扱いされるし。
 ……なんだよ、心臓うるせえって。勝手に盛り上がんな。俺は妙な気分になんかなっちゃいねえ。
 妙な気分に、なん、か……だめだ、大河見てるとやばいみたいだ。いればいいんだろ、ここに。
 目をそらせ……ほら、目を……目ぇそれろよこの野郎! 心臓といい、言うこときけよ身体どもが!?)
「んうっ……ううん……クスクス……」
(……寝てりゃ声まで可愛いとか、勘弁してくれよおい……耳もふさがなきゃなんねえのか……?)
「ふふ……おもしろ……覚えちゃった……」
(……寝言か。なにを覚えたんだか)
「……『櫛枝実乃梨さま』……」
「はぁ?……っぶね……」
 ……すぅ……すぅ……
(やっべ……思わず声出ちまった。なんだ、なんでその名前が……しかもフルネームに様つきで……?
 大河なのに、みのりん、じゃなく……?)
「……汝、愛を込めし視線、投げよこせば。俺様、ボウゼン。……」
(うげえええええぇぇぇっっっ!? それっ!? これっ!? 俺の禁じられた恋愛妄想箱のっ!?
 櫛枝あての禁じられたラブレターっっっ!?)
「……俺様、汝の愛に応えるべく。報復の愛の視線、ダブルフラッシュ。おお櫛枝、アイラブユー。
 ホールミータイ、ホールミータイ。……」
(ぜんぶ諳んじてるうっ!?」
「……ぷくく……いきなり最初に出せないラブレター書いて……愛かぶりすぎ……」
(しかも的確な批評ぅっ!? ……ほんとにこいつ寝てんのか? 大河のやつまさか……)
「ぉぃ……ぉぃっ……」
 ……すぅ……すぅ……
(寝てるわ。ガン寝だ。やっぱ寝言か……驚きの寝言師だなこいつ……)
「……『実乃梨の季節』……」
(わあ二発目来たあ!?)
「……冬に耐えて。春の到来に喜び。夏の暑さにも負けず。そして季節は今、実乃梨の秋。
 でも櫛枝、君の季節はやっぱり夏。……」
(わーこれ最低のやつだ……がくっ)
「……ぷくく……まんますぎ……しかも意味わかんない……」
(まったくおっしゃる通りでございます……死ねる……)
 ……すぅ……すぅ……
(ったく、なんだこいつの記憶力。一回見ただけでこんな……ひょっとしてまさか、俺の目を盗んで
 ちょくちょく読んでやがったのか!? だとしたら許せねえ……問い詰めねえと……
 あとで起こして……いやいっそ、今、起こしてやろうか? ……かわいそうだが、
 これ以上は、今度は俺がもちそうにねえ……!)
「……『恋は素晴らしい』……」
(おう、三発目……っ!)
「……恋は素晴らしい、たとえ実らなくても……

463 :本当はこわいの その2なの:2009/06/30(火) 21:12:00 ID:OhVvbnce

  恋は素晴らしい
  たとえ実らなくても
  このおのれの本当の大切さは
  ただ恋だけが教えてくれるのだから
  ひたすらに焦がれて、切なく
  想いは届かずに、悲しく
  実ることもなく、哀れに
  そうして

  誰もこのおのれを知るものはないと
  ただおのれだけが知っているのだと
  おのれでおのれの身をかき抱き
  切なく、悲しく、哀れよと
  ひりひりと、燃えるよう
  ぎりぎりの、ところまで
  おのれへのおのれの愛を
  この上もなく強くする

  ただ恋だけが、そうして
  この世にふたつとて、並ぶもののない
  おのれの本当の大切さを教えてくれる

  だから、君よ、にもかかわらず
  僕が君を愛するときは、その
  この上もなく恋によって高められた
  おのれへの愛を、越えて
  この上もなく大切だと恋が知らせた
  おのれへの愛を、越えて
  それよりもなお君が大切なのだと
  おのれよりもなお君が大切なのだと
  それほどに想いたいのだ

  ただ君だけを、僕は
  それほどに想うのだ
  恋は素晴らしい
  たとえ実らなくても
  だから僕は
  君に逢いたい


464 :本当はこわいの その2なの:2009/06/30(火) 21:13:09 ID:OhVvbnce
 ……君に逢いたい……」
(……っ)
「……ちょっと、好きかな……これは……」
(……ちょっと、かよ……ったく、すげえぞ。寝言の魔女め……)
「……竜児……」
(おう!?)
「……竜児……こんな……恥ずかしいこと……よくも……」
(う、うるせえよ!?)
「……よくも……こんな……恥ずかしいこと……大切なこと……大切な……自分のこと……見せてくれて……
 私を……慰めてくれて……」
(おう……春のことか? あの、おまえが木刀持って夜襲に来て、北村へのラブレターを知られて、
 恥で死にそうに落ち込んでいた……あの、春の……夜の……?)
「……竜児……優しいひと……」
(大河……べつに優しかねえよ、俺は……)
「……わあ……っ!」
(っ!)
「……逢いに、来てくれたんだね……ほんとうに……私のとこに……竜児……」
(な……なんだ、よ。寝言……夢の話か……わかってねえのか……でも、そうか……よかった、
 俺、おまえの夢に行けたか、大河……ったく、こわくもねえのに呼ぶなよ……)
「……なんでここにいるのよ……この駄犬……」
(ぶっ! っくはは……笑えるわ……こ、こいつ、夢の中でも俺を罵るのか……?)
「……ありがと……来てくれて……」
(……おう)
「……あのね……竜児……ほんとは……ほんとはね……私……竜児……ほんとは……」
(おう……ほ、ほんとはなんだよ大河……なんだようるせえぞ心臓! き、聞こえねえだろが……)
「……ほんとは、ね……竜児……」
(お、おう……)
「……ほんとは……こわいの……大好きなの……竜児……」
(……)
 ……すぅ……すぅ……
(え? ええええええぇぇぇぇ……? 大河おまえ、その、大好き……どっちにかかってんだよ!?
 前か? 後ろか? どっちも大問題だぞ!? こわいのが大好きなのか? それとも……それとも、
 あー……だめだ、どうにもならねえ。寝言だ。知りようがねえ……はあ……どっと疲れた……
 いいや、もう、このまま畳で仮眠しよ……)
 ……すぅ……すぅ……
(おやすみ、大河……)
 ……すぅ……すぅ……
(……)
「……竜児、だよ……」
(……)
 ……すぅ……すぅ……
(……バカ野郎この野郎寝れるかっっっ!! どっちなんだよだから!? その竜児だよはなんなんだよ!?
 ちくしょうっ! 大河っ! 俺は……俺だって! 最初から……おまえ……ほんとは……おまえ……
 ほんとは、おまえより、眠かったはずなんだあああああああぁぁぁぁぁぁ―――――――――っっっ!!」
「……やだ……クスクス……」


***おしまい***

465 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/30(火) 21:43:32 ID:qbsCrRN8
>>464
GJ!!
(・∀・)ニヤニヤ
大河も可愛いけど、竜児も思春期な感じでかわいいなw

466 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/30(火) 22:25:50 ID:oHp5w2YZ
>>464
いやぁ。よかった。
会話のテンポが速すぎるかなって初めは思ったけど、
最後まで読むとノンストップで読めたのがよかった。

ごちそうだま。
GJでした!!

467 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/30(火) 22:50:01 ID:0waGnUCZ
正直ダルイと思いつつ読んでいたが、

>>463

で腹筋がつりそうになった。ナイス

468 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/30(火) 23:21:00 ID:OhVvbnce
>>448
切り口はいつも斬新なので気に入ってます

469 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/01(水) 17:13:33 ID:KrPdZMXn
18時間もレスがないとはこれいかに

470 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/01(水) 17:20:29 ID:FbPwphr1
>>396

普段である・だ調で書いてるんで、たまにです・ます調で書くとなんかやりづらいw

471 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/01(水) 17:21:13 ID:FbPwphr1
 昔々ある所に、目付きは悪いが心優しい高須竜児という若者がいました。

 ある冬の日のことです。
 町に薪を売りに行った帰り道、竜児は一羽の鶴が雪の中でもがいているのを見つけました。
 竜児の目がぎらりと光ります。
『こいつはいい獲物を見つけた。焼き鳥にして食っちまおうか』
 いえいえ、竜児はただその鶴を心配しているだけなのです。
「おう、大丈夫か?」
 近づいてみると、鶴は片足を罠に捕らえられていました。
「こいつはひでえな……」
 竜児が急いで罠を外してやると、鶴はたちまち空へ舞い上がります。
 そのまま竜児の上をぐるぐると回った後、鶴は山のほうへと飛び去って行きました。 
「罠を仕掛けた奴には悪いことしたかな……でも、見つけちまったらほっとけねえしなあ……」
 誰にともなく呟きながら、竜児は家路を急ぐのでした。

 その日の夜のことです。
 突然、竜児の家の戸がトントンと叩かれました。
「こんな夜遅くに……誰だ?」
 竜児は戸を開けましたが、目に映るのは降る雪と夜の闇だけです。
 右を見ても、左を見ても、
 ごすっ!
 衝撃は下から来ました。
 思わず尻餅をついた竜児の目の前には、小さな……そして、とても可愛らしい女の子が立っていました。
 (ああ、こいつに殴られたのか……)
 呆然とする竜児を見下ろしながら、少女は呟きます。
「せっかく恩返しに来てやったっていうのに……いきなり失礼な奴」
「お、恩返し?」
 竜児は思わず聞き返します。
 すると少女は一瞬『しまった!』というような顔をして、
「なんでもないわ……忘れなさい」
「いや、でも今……」
「わ・す・れ・な・さ・い。それともぶん殴って記憶を飛ばしてあげようかしら?」
「……わかった。俺は何も聞いてねえ」
「それでいいのよ。ところで、旅の途中で道に迷っちゃったの。泊めてくれない?」
 そう言って少女は返事も待たずに家の中に上がります。
「お、おい、ちょっと待てよ。あー、えと……」
 ようやく立ちあがって少女を呼び止めようとした竜児に少女は振り返り、
「大河よ。逢坂大河」
「おう。じゃなくてだな、お前ひょっとして足怪我してるんじゃねえのか?」
「……大したことないわよ」
「いや、だってお前、ちょっとだけど足引きずってんじゃねえか。見せてみろ」
「あ、こら!」
 竜児が有無を言わせず大河の着物の裾を少し捲り上げると、その足首には乱雑に包帯が巻きつけられていました。
「やっぱり……ちょっと痛いかもしれねえが、我慢しろよ」
 そう言うと竜児は手早く薬と濡らした布を用意し、傷口を拭いて薬を塗ると包帯をきれいに巻き直しました。


472 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/01(水) 17:22:11 ID:FbPwphr1
 次の朝、大河が目を覚ますと、家の中には朝食のいい匂いが漂っていました。
「おう、起きたか。大した物はねえけど、まあ食ってくれ」
「んー……」
 竜児が注いだ味噌汁を受け取って一口すすると、大河の寝ぼけまなこが見開かれました。
「美味しい……」 
「おう、そいつはよかった。おかわりもあるからな」

「ところでだな、逢坂」
 朝食を食べながら、竜児が大河に問いかけます。 
「お前旅の途中って言ってたけど、どこまで行くんだ? 近くの町までぐらいなら送ってやれるぞ?」
 大河は答えずに、ただ黙々と食べ続けています。
「……いやまあ、そう簡単に言えない事や言いたくねえ事もあるか。悪かったな、詮索しちまって。
 ま、足の怪我が治るまではうちでゆっくりしていくといいさ」


 それから数日が経ちました。
 大河は足の怪我が良くなってからも旅立とうとはせず、それどころか
「ねえ竜児。私、はたを織りたいの。織機と糸を用意してくれない?」
 などと言い出しました。
 竜児が空き部屋にそれらを用意してやると、大河は竜児の目をじっと見て言いました。
「いい、私が部屋から出てくるまで、絶対に中を覗いちゃ駄目よ。もし見ようとしたら……殺す」
「お、おう、わかった」
 竜児がそう答えると大河は部屋に入っていき、ほどなく『ギッコ バタン』とはたを織る音が聞こえてきました。

 ギッコ バタン ギッコ 「あっ!」 バタン ギッコ バタン 「痛っ!」 ギッコ バタン

 時折気になる声を交えつつ、はたを織る音は一晩中続きました。
 そして翌朝、大河は見たことも無いような美しい布を手に部屋から出てきました。
「はい、これ。町で売ればけっこうなお金になるはずだから、売ってきて」
「いや、それはいいけどよ……逢坂、お前大丈夫か? 顔色が真っ青じゃねえか。指先も怪我してるし」
「うるさいわね、大丈夫よ。
 大丈夫だから……さっさと売ってきなさいって言ってるの」
「お、おう……それじゃちょっと行ってくるけどよ、あんまり無理するなよ。
 食べ物と薬の場所はわかるよな。きついようなら寝とけよ。俺も出来るだけ早く帰ってくるから」


 町についた竜児は、早速布を知り合いの商人の北村裕作に見せました。
「おい高須、こんなものを一体どうやって手に入れたんだ? これだけの代物は都でもそう簡単には見つからないぞ。
 お前のことだから、変な手段じゃないとは思うが……」
「いやまあ、自分でも変な話だとは思うんだが……」
 そう前置きして、竜児は事情を説明しました。
「なるほど……確かに変わった話ではあるが、その娘、逢坂大河だったか、別段妙な魂胆があるわけでもなさそうだな」
「ああ、俺もそう思う」
「ともかくこいつはうちで引き取ろう。それから、同じような品があるならまた持ってきてくれ」
「おう。だけどあまり期待しないでくれよ。
 正直こいつを織り上げた時の逢坂はかなりつらそうだったから、あんまりやらせたくねえんだ」

 布の値は、竜児が驚いて確認するほどの額になりました。
「これなら暫らくは暮らすのに困らねえな。逢坂になにか精のつくものと……そうだな、着物でも買っていってやるか」


473 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/01(水) 17:22:53 ID:FbPwphr1
「ただいま」
「おかえりなさい竜児。どうだった?」 
 迎えに出てきた大河の姿を見て、竜児は眉をひそめました。
「いや、確かに高く売れたけどよ……逢坂、お前どうしたんだよ?前よりやつれてるじゃねえか」
「大した事ないわよ、これぐらい。それよりほら、次の布が出来てるから。また近いうちに町に行って……」
「おい、無理するなって言ったじゃねえか」
「無理なんてしてないわよ」
「そんな青白い顔して言っても説得力ねえよ! とにかく飯作ってやるから、それ食ったら今日はもう寝ろ!」

 夜、竜児はふいに目を覚ましました。
 ギッコ……バタン……
 聞こえてくる音に、竜児は思わず立ち上がります。
「逢坂!」
 部屋の戸を開けると、織機の前では一羽の鶴が残り少ない自分の羽を嘴で抜いていました。
 その姿が霞んだかと思うと、一瞬後、そこには大河が座っていました。
「見ないでって……言ったじゃない」
 大河の顔は蒼白を通り越して、蝋のように真っ白です。
「そう、私は竜児に助けられた鶴なの。恩返しにと思って布を織ってきたけど……もう、お終いね。
 さよなら、竜児……元気でね」
 そう言って大河は立ち上がり、ふらふらとした足取りで歩き出します。
 その腕を竜児が掴みました。
「待てよ、逢坂」
「……離して」
「嫌だ、離さねえ」
「本当の姿を見られちゃったから、もう、傍には居られないのよ」
「そんな事、誰が決めた」
 え?と、大河が竜児を振り返ります。
「大体、何が恩返しだ。お前がそんなにボロボロになっていくのを見て、俺が喜ぶとでも思ってたのか。
 無理するなって言ったじゃねえか、俺は」
「でもそれじゃ、私がここに来た意味が無いじゃない」
「意味なんて知るか。恩返しとかももういらねえ。
 だから……ここに居ろよ、大河」
「……竜児、今、何て……」
「俺はお前の傍に居たいし、お前に俺の傍に居てほしい。
 だから……お前が俺を『竜児』と呼ぶように、俺はお前を『大河』と呼ぶ。
 恩だのなんだの、もう関係ねえ。俺達は対等な関係になるんだ」
「私……鶴なのよ?人間じゃないのよ?」
「そんなこと、知ってた」
 竜児の言葉に大河の瞳が驚愕に見開かれました。
「『恩返し』だとか足の怪我とか……ちょっと考えれば予想がつくことじゃねえか。
 だけど、それがどうしたっていうんだ。人だろうが鶴だろうが、大河は大河だ。それで十分じゃねえか」
「……本当に、いいの?」
「おう。不安なら何度だって言ってやる。俺は、お前に傍にいて欲しい……嫁にこいよ、大河」
「竜児……竜児!」

 雪が融け始める頃、一組の夫婦が祝言をあげました。
 目付きは悪いが優しい夫と小さくて可愛らしい妻は、その後末永く幸せに暮らしたそうです。

474 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/01(水) 17:28:17 ID:1AzRYdDb
どーしても鶴屋さんが思いうかぶんだぜ

475 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/01(水) 17:28:49 ID:Q42uCzTF
>>473 これはなかなか……乙です

476 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/01(水) 17:29:13 ID:4L0ZaiNx
なごむわあぁぁ

477 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/01(水) 17:39:23 ID:/+OWdQfQ
はた織りしてるところはらしくて笑ったが
ラストが素晴らしいね。乙でした

478 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/01(水) 17:58:25 ID:T7HxoJW2
イイハナシダナー

479 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/01(水) 20:13:01 ID:0of6Bnys
やばいぞ…ちょっとゆゆぽの所行ってくる
誰か印刷所抑えといてくれ

480 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/01(水) 21:50:29 ID:mb5OTqNw
インスタントラーメンの塩味(今回はチャルメラ)をフライパンで焼きそば風にすると美味しいよ

1.水を200mlフライパンに入れ沸騰したら麺を入れる
フライパンによっては途中でひっくり返すのを忘れずに

2.麺が柔らかく、水分が無くなりだしたらスープの粉末を半分投入(全部入れると味が濃過ぎるので)
この時卵をお好みでどうぞ

3.スープの粉末と卵が麺に絡んだら、お皿に移して完成
後はネギやごま油をかけたりどうぞ

ちなみに他のラーメンでも美味しい
イチオシはチキンラーメン

481 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/01(水) 21:55:29 ID:mb5OTqNw
すみません誤爆しました…orz

482 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/01(水) 22:10:04 ID:0of6Bnys
また高須スペシャルメニューに一品追加か

483 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/01(水) 22:16:20 ID:5lFGX/nZ
「ねぇ、竜児」
「どうした?大河」
「今、世界の流れはドコへ向かってると思う?」
「またお前は突然、妙な事を……」
「ド、コ、に、む、か、って、る?」
「オーライ、落ち着け。……そうだなぁ。平和、には向かってる気がしないな。物騒な事ばかりだからな、最近」
「違う!そんな事を聞いてるんじゃないの!」
「おぅ?」
「天は人の上に人を造らず、なの。人は皆平等なのよ。だから全ての人が暮らしやすい世の中にするべきなのよ!」
「なんか珍しくまともな事を……」
「なのに、経営者は利益を追求し続け、私たち弱者は……置いてけぼりにされる」
「……おぅ?」
「だーかーらー!今の時代に必要なのはユニバーサルデザイン!皆が使いやすい形!」
「お前もしかして、あの棚の、一番上にあるのが欲しいのか?」
「!」
「確かにこういうディスカウントストアって、狭いトコに一杯置きたいから棚の一番上まで物を積んでるよなぁ」
「う、うるさいわね!わかったなら早く取りなさいよ駄犬!」
「……残念だが、俺でも届かなさそうだぞ?」
「え……?」
「おぅ!?なんでそんな寂しそうな顔してんだよ!そんなに欲しいのかアレ!?」
「……べ、別に!」
「よし、大河!肩車だ!そうすりゃ余裕だ!」
「バカ犬にしては良いかんが……って待て!私はスカートだって!」
「いくぞー!」クンカクンカ
「ちょっ、りゅうじ!あんた、それ逆!あたま逆だって!あー!だめだめ!」

ギシギシアンアン

あれ?なんか着地点間違った気がするぞ?


484 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/01(水) 22:34:39 ID:/+OWdQfQ
イイハナシかと思いきやww

485 : ◆askgvpoGB. :2009/07/01(水) 23:43:05 ID:slaWl1gR

感想ありがとうございます。
それぞれにレスしたいくらい嬉しいですが、
今日は自分だけでこっそり噛み締める事にしますね。

それでは、次レスより投下します。


486 :【 - た い が - 】 42 ◆askgvpoGB. :2009/07/01(水) 23:44:38 ID:slaWl1gR


あのマンションから見慣れてた公園にも水たまりがたくさんあった。
その水たまりの端っこで、靴の先っちょだけを浸して……踵を付けたままパシャパシャする私。

小さなバタ足みたくしたり、両足でパシャンって強く弾いたり……
それを横で不思議そうに眺めている竜児。そんな顔を見上げながら話し始める。

「ねぇ、竜児……」
「おう?」
「私ね、雨が嫌いなの。……降り始めが特に嫌い。それは色々と理由があるんだけど……」
「おい……それは……」
「いいの。言わせて……」
「…………」

「それはね。小さい頃に、雨が降っても……私は……私だけは1人だったから……
 周りの子がね、改札とかで電話してるのを見て、私はその子が何をしてるのか本当に分からなかったの」
「何度も言わなくても、俺は分かってるぞ?」
「うん。……竜児は、逆にやっちゃんが迎えに来るのが恥ずかしくて、雨の気配に敏感だったとか……」
「……そうだな。子供の頃はそう思ってた」

「私にはね……そんなふうにお迎えに来てくれる人がね、誰もいなかったんだ……」
「…………」
「だから……私は、雨が嫌いなんだ、ってずっと思ってたの……今までは」
「今まで?」
「さっきね、思い出したんだ。もっと昔のこと……もっと昔の……雨の……記憶……」
「…………おう」


487 :【 - た い が - 】 43 ◆askgvpoGB. :2009/07/01(水) 23:45:34 ID:slaWl1gR


気が付くと、雨はだんだんと小振りになってるみたいだった。
足元の水たまりに目を向けて、

「あれは……いくつくらいの時なんだろうなぁ……
 分からないくらい幼い頃なんだけど……私はね、こうやってね……水たまりで遊んでたの……」

ピシャピシャ― と靴で水たまりを弾きながら、竜児の手を引いて歩き出す。

「でね、隣にもう1人、私と同じくらいかもっと小さな女の子がいて、2人で遊んでるんだ」

パシャン― と強く叩いてみる。

「こう……さ。思い切り水たまりを踏むとね、一瞬だけ、地面が見えるでしょ?」
「そうだな」
「それで、地面が見えた次の瞬間には、こう……靴の回りに水が戻ってくるわけ……それが面白くて……
 あぁ……うんと……その時は可愛いピンクの長靴と、黄色かな? 黄色のカッパを着て遊んでたの。
 その、隣の子もね……同じような格好で、2人で水たまりをパシャパシャやってたんだ」

パシャパシャ― と、細かく水面が揺れるのを俯きながら見る。

「大きな水たまりだった……と思う。私はその子の手を引いて、真ん中の方まで入ってって……
 長靴の底をね、地面に付けてザブザブ水をかき分けたり……飛んだり……跳ねたりしてたの……」
「なるほど」
「キャッキャッって言いながら、2人で笑ってて、とっても楽しかった気がするの……記憶の中ではね。
 ほら……ピチピチ、チャプチャプ、ランランランって歌……あるでしょ?」
「ああ」
「あんな感じ。そう言えば、その頃って可愛いカッパとか長靴を使いたくて、雨が楽しみだったなーとか」
「……なんか、分かる気がするな」


488 :【 - た い が - 】 44 ◆askgvpoGB. :2009/07/01(水) 23:46:27 ID:slaWl1gR

「でも……そうやって水たまりの中で遊んでたらね、さっきみたく……私……転んじゃったんだ……」
「おまえは……転んじゃいねえ。俺が掴んだ。……俺がいるのにそんなことにはならねえよ」
「うん……そうだね、竜児。私、知ってるもん……竜児はきっと……何度でも掴んでくれるよね」
「……おう」

「でも……ね、その時は誰も助けてくれる人はいなかったの。私と、私より小さなその子しかいなかったの。
 痛くって、冷たくって、べっちゃーってしりもち付いたからさ、もう下半身もぜーんぶズブ濡れでね……
 そうなるともう……降ってくる雨も冷たくって……嫌で……私は、わんわん声を上げて泣いちゃったの」
「…………」
「その子は……どうしていいか分からないみたいで、段々と私から離れてっちゃって……
 それで、遠いところまで行っちゃって……たぶんその子のお母さんと一緒になって帰っちゃった。
 あんまり覚えてないけど……その子が見えなくなるまで……私は、それをずっと見てた……と思う」

私は立ち止まって、足元の水たまりを見つめる。
そこに、あの時の光景が映し出されてるような……そんな錯覚を覚える。

「どのくらい泣いてたんだろうね…………分からない。……けど、気付いたの。
 誰も来ないから……誰も助けに来てくれないから分かったの。
 あぁ、私は1人なんだ……って。
 誰も……引っ張り上げてくれて……抱っこしてくれて……お家に連れ帰ってくれる人はいないんだ、って」
「大河……」
「だから……だからね…………私は、泣きながら……1人で……立ち上がったの。
 それで、たぶんお家に帰ったんだと思う……あんまり覚えてないけど。
 それ以来、私は雨が嫌いになった……んだと思う……わかんないけど……たぶん、そう」
「…………」

竜児の顔を見上げて、チクリと胸が痛む。
不器用なこいつは、何かを言おうとしてくれて、でも言葉が出てこない時にこんな顔をする。

「何よ? そんなに悲しい顔するんじゃないよ。簡単な話だっての!」
「簡単な話?」
「そうよ。ドジな女の子が転んで、濡れて、雨が嫌いになったって話」
「おい……」

「それで……それでね……大きくなったドジな女の子が……また、転んで……
 それでも濡れなくって……それで……雨も悪くないなって思った。それだけのお話なの」
「そんなんじゃねえだろ?」
「ううん。ほんとうに、そんな……簡単なお話……なんだ……」
「………………」



489 :【 - た い が - 】 45 ◆askgvpoGB. :2009/07/01(水) 23:47:17 ID:slaWl1gR


ふっ、と視線を上げると、雲は薄くなっていて、その切れ間から太陽の光が見える。
傘の外に手をかざすと、サラサラと霧のような小さな雨が当たるだけ。
そんな、ほとんど止みかけの雨の中に飛び出してみる。

「おい、濡れるぞ?」
「いいよ、このくらい……あんたも、もう傘なんかいらないわよ?」
「おう?……って、まだ降ってるじゃねえか」
「いいのいいのっ…………ほら、こんなに気持ちいいよ竜児っ!」

そう言いながら、両手を左右いっぱいに広げて空を仰ぐ。
産毛の上に乗っかっちゃうような、小さな雨粒が私の顔を包んでるように感じる。
時折、忘れ物みたいな大きな雨粒がおでこや頬に当たって……それがくすぐったくて、面白くて、私は笑う。
ふふふ、なんか……なんか楽しいな、これって……こういうの初めて……

しばらくそうしてると、片方の手が暖かいものに包まれた。
……見なくても分かる。これは竜児の手……私の大好きな……竜児の手の平……
その手を握り返しながら竜児を見ると、いつの間にか傘を畳んで付き合ってくれるみたい。

「ねぇ、竜児……私、知らなかった。雨ってこんなに優しいんだね」

私の手を掴んでくれたから、迎えに来てくれたから……そう思えたのかな?
わかんないな……よく……分からない……でも、悪くない……雨も……全然悪くないね……
太陽の光が筋のように一直線に伸びて、公園のあちらこちらに光を投げかけているのが綺麗。

「そんなもんかな? よく分からねえが……まぁ、恵みの雨って言葉もあるからな」
「私は今までね……冷たくって嫌なイメージしかなかったの。でも、違うって分かった!」
「そうか……いいことじゃねえか。なぁ大河?」
「うん!」

と言いながら、足元の少し横、水たまりの中に光が差し込んでる場所に飛び込んた。
思ってたよりも大きな水しぶきが上がって、

「きゃー! 濡れるわ、これ!」
「当たり前だろうが……」
「竜児もやるー?」
「俺はやんねえよ」
「何よ! ノリ悪いんじゃないの?」
「そんなことねえさ……」


490 :【 - た い が - 】 46 ◆askgvpoGB. :2009/07/01(水) 23:48:10 ID:slaWl1gR

私の小さな赤い靴と、黄色い太陽の光が水たまりに映りこむ。それも……とても綺麗。
ダンスする時のように、頭の高さくらいに上げた私の手を竜児が掴んでくれてる。
そんな竜児を後ろに従えるようにして、つま先立ちで、歩くくらいの歩幅で細かく飛ぶ。
ピシャピシャって、小さな水しぶき。

「ねね、竜児。これって虹にならないかな?」
「なるわけねえだろ……」
「ぶー」

竜児の方に水が飛ぶように、ちょっと強くパシャっと

「うおい!? かかったって!」
「逃げなさいよ」
「そしたら手を離しちまう」
「こんなんで転ぶわけないでしょ?」
「いいや、おまえは転ぶね」
「ふん」

ピチャピチャとスキップするみたいに歩いてる私に竜児は付いて来てくれる。
おわっ! とか つめた! とか言いながら、それでも手は離さない。

「ねぇ、竜児」
「おう?」
「本当にやらないの?」
「おまえのお守りで手一杯だからな」

立ち止まって、ちょんちょんとつま先で水たまりを叩く。

「ねぇ、竜児」
「おう?」
「私、楽しいよ、これ……」
「ったく」

いつものため息。優しいため息。それを聞いた私の心が暖かくなってくる。
この手を掴んでくれる人がいる。ずっと掴んでくれる人がいる。それだけで十分だと思った。

……竜児と私で、この子の両手を掴んであげよう。
竜児はこの子の右手を掴んであげて。私は左手を掴んであげるから。
それで……いつの日か、こんな雨上がりに……こうして一緒に遊ぼうね。

「ねぇ、竜児」
「おう?」
「離さないでね」
「…………おう」



◇ ◇ ◇ ◇ ◇


491 : ◆askgvpoGB. :2009/07/01(水) 23:48:56 ID:slaWl1gR

以上です。ありがとうございました。
明日は無理っぽいので、次回はそれ以降で。

492 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/01(水) 23:51:46 ID:P9qDjOK/
寝る前ここを見るのが日課になってる
職人様方ありがてぇです

493 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/02(木) 00:00:15 ID:/5yDnBnd
はいはいギシギシアンアン

494 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/02(木) 00:01:34 ID:HoQK067Z
>>491
せつなさと、やさしさで胸がいっぱいです。有難う。
どうなるかとドキドキしていましたが、ヨカタ。

雨上がりの日差しが目に浮かびました。

495 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/02(木) 00:57:49 ID:wf5wqBIp
>>472

> ギッコ バタン ギッコ 「あっ!」 

ギシアン落ちを想像した俺は病気

496 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/02(木) 01:19:31 ID:bQVP2EFJ
「竜児、コレ余ったからなんとかしてよ」
「ん?なんだ?って、これインスタントラーメンじゃねぇか。しかもこんな大量に…」
「どうにか出来るの?出来ないの?」
「ちょっと待て。こいつはギリギリまでとっとくべきだ。いざって時に保存食になる」
「ふーん。それって、開封した状態でも意味あるの?」
「は?なに言って……うぉぉぉお!マジじゃねぇか!何故に全開けした!?」
「うっ!それは…その……ぜんぶまぜて食べようとしたんだけど…味にちがいがあることに気付いて……」
「で、それが開封後だったと」
「……うん」
「はぁ、しゃあねぇ。なんとかすっからちょっと待ってろ」
「……ごめんね。ありがとう」
「!!やっ、別に…良いよ、礼なんか」
「ところで、何でフライパン出してるの?」
「コレか?お前、昔インスタントとか既製品に埋もれてた時在ったろ」
「うん」
「そん時と同じ味はもう飽き飽きだろ?」
「う、うん」
「なにより、料理に関して緊急でもねぇのに手を抜くなんてしたくねぇ!」
「そ、そっちが本当の理由ね…」
「3:7ってところだ。じゃ、やるか」
「ちょっと待った!」
「どうした?」
「その…み、見てても良い?」
「見たって、何もないぞ?」
「なくたっていいの!唯のインスタントがどう変わるか見てみたいのよ!好奇心よ、こ、う、き、し、ん」
「そっか。なら台置いてやるからこっち来い」
「うん!」


そして>>480の料理に繋がる…

497 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/02(木) 03:30:56 ID:qqxtr+mf
>>470
ありがてえありがてえ
・・・すんません、軽く振っといてこんないい話書かれるとは思わなかったw

大河が恩返しってポロっと言っちゃうところとか、大河の体調を心配する竜児とか
竜児と大河の性格を掴んでなきゃこんなアレンジのやりとり書けないと思うわ。羨ましー

498 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/02(木) 06:48:07 ID:K8ktx61O
>>491
妊娠については無知な私は「流産したのか?」って
ずっと考えてたけど違ったな、よかったよかった。
GJ!!明後日に期待!

499 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/02(木) 07:56:32 ID:MV+ctP3a
私もそう思っちゃった;;
ここからシリアス展開になるのかなーって

500 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/02(木) 10:20:50 ID:m1ClDliE
もうすぐ七夕ですな
竜児と大河はどんなことを短冊に書くの☆カナ

501 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/02(木) 10:36:35 ID:3IA22lww
「死ぬまで竜児のゴハンが食べたい」

502 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/02(木) 11:11:10 ID:IJGxPHFM



「死ぬまでりゅうじが食べたい」


「大河……これは……」


「うふふ」



ギシギシアンアン

503 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/02(木) 12:39:54 ID:K8ktx61O
「死んでも竜児に食べられたい」
「反対だぞ、それ。毎日食ってるのは大河じゃねぇか、下の口で」
「…ばか…」

ギシギシアンアン

504 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/02(木) 19:09:21 ID:KjDCGQYg
>>491
GJ!
ほんわかしたよ

>>496
大河さん何してんスかw

>>501-503
お前等のそういうの、キライじゃないぜ?


505 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/02(木) 19:52:07 ID:3FJIoZ4F
萌え死んだ

506 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/02(木) 20:13:37 ID:5YhI06Gm
「おはよグズいぬ。せーしちょーだい」
「朝ごはんみたいなノリで言うなよお前…ほらちょっと来い」

ギシギシアンアン

「りゅ〜ちゃーん、やっちゃんにも〜^^」
竜「えっ」
虎「えっ」

あんまし反省する気はない

507 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/02(木) 20:53:04 ID:VgBxUCja
「竜児、私この夏休みで変わろうと思うの!」
「ばっばか!グレるなんて許さないぞ?断じてだっ!」
「バカね、グレるなんて逃避してるだけの底辺ヒューマンじゃないの。
 あのね、私花を咲かそうと思うの!何がいいと思う?」
「俺のヤシの木なら毎晩咲き乱れてるがな」
「…バカ…」

ギシギシアンアン

反省する気など毛頭ない

508 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/02(木) 20:55:19 ID:3XjBymso
だんだん月島ぐっしょりさんスレのノリになってきたな

509 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/02(木) 21:40:26 ID:3Wma+tnz
「おはよグズいぬ。あれちょーだい」
「軽いノリで言うなよお前…ほらちょっと来い」
「んっ…ちょっとあんた、そこ座りなさい。さっさと出しなさいよ」
「お、おい!自分のくらい自分で出すって…ちょ、あっ、いやん」
「…あんた本当にエロ犬ね」
「エロ虎に言われたくない」
「何か言った!?」
「いや。ほれ、これでいいか?」
「ん。はむっ」
「いきなり食いつくな。どうだ?美味いか?」
「んむっ…ほいひぃ…」
「朝からあまり無理すんなよ。お前の口には結構でかいだろ」
「あふぁはあへほっは」
「何言ってるかわかんねえ。」
「んっ、、ん……んぐ………っ」
「おい慌てるな!いけるか?飲むか?」
「んはっ!飲む!竜児のちょうだい!」
「おい、慌てるな!こぼれる!服に付くだろ!」
「んくっ…んくっ…ぷはっ…あっ、こぼれた」
「あーもう、何やってんだ」
「だっていっぱい飲んだら胸大きくなるってやっちゃんが言うんだもん…」
「慌てすぎだ。無理すんな。だいたいな、お前が朝からこんなの咥えてたら健全な男子はどうにかなっちまう」


ソーセージ2倍で朝からメガ気分。「マックホットドッグ メガソーセージ」
パラッパッパッパー

510 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/02(木) 21:42:33 ID:3XjBymso
まぎらわシリーズ久々w

511 : ◆VW.RtTKf1E :2009/07/03(金) 02:08:37 ID:PJpOo7JH
ちょっと間があいてしまいましたが、投下します。
>>270 の続きです。

前の投下のあと、感想下さった方々、有難うございました。お礼できずすいません。
(はぁと)に吹いて下さった方、大変嬉しゅうございました。

あと、シリアス不得手な方、ごめんなさい。
今回もちょっとアレなので、スルーしてください <(_ _)>

では、次レスから行きます。


512 :とらドラ!, again ◆VW.RtTKf1E :2009/07/03(金) 02:11:03 ID:PJpOo7JH
>>270 続き

[別離]

「ちょっとアンタ、またチャーハンの腕あげてない? 
香ばしさと口の中でふわっと広がる旨味が、渾然一体となって…ハグハグ」
「お前はどっかの傍若無人な陶芸家か、その息子か? ウチのとは火の強さが違うからな。
この鉄板は鉄工所に頼んで作ってもらった特注品だ」

弁財天国で迎えたお昼、竜児は久しぶりに大河にチャーハンを振る舞った。
大河といえば、そりゃもう、目尻に涙を浮かべつつ、大喜びでがっつき、山盛りのチャーハンが
みるみるうちに無くなっていった。竜児も泰子もいくらか食べたが、大河1人で軽く3合は平らげただろう。

泰子は、そんな大河の様子をにっこりと微笑んで見ていた。
「大河ちゃーん、そんなに慌てて食べなくても、これからはいつでも食べられるからねー」
「うん、毎日食べにくる」
「おい、大学どうすんだよ! そんな毎日暇じゃねえぞ」
「言葉のあやよ、あや。ったく、このアホは」
「おまえなぁ」
「アヤってなあに? 大河ちゃんの大学のお友達? コトバノ アヤちゃん?」
「疲れるから、知らない言葉に絡まないでくれ…」

前言撤回。やっぱり冴えてねぇ。でも、こんな3人の会話も1年振りで楽しい。

やがて、大河が帰らなければいけない時間となった。

― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―

「いいのか、空港まで送っていかなくて? 降りる駅は第2ビルだぞ、飛行機、間違えんなよ?」
竜児は大橋駅のホームに立ち、電車に乗り込んだ大河にボストンバッグを渡してやった。

「16時発 A航空 xxx便、あってるでしょ! 小学生じゃないんだから、怒るよ」
「いや、あの、馬鹿にしてるんじゃなくて、し、心配なんだ、あと、一緒にいられるし…」

慌てて言い訳する竜児を見て、大河は満足気な表情を浮かべた。
「ふふん。いいよ、ここで。見送られるの苦手だし、電車賃もMOTTAINAIし。また、すぐ会えるよ。
これからは近くいるんだから」

発車のメロディがホームに鳴り響いた。

「分かった。じゃあ、お母さんによろしくな、あと新しいお父さんと弟にも」
「うん、引っ越しは来週だから、その時に住所も教えるから」
「おう、高須七つ道具を揃えて待ってるぜ。ウチに着いたら、連絡くれよな」
「うん、じゃ、行くわ」
「ああ」

出発を告げるアナウンスが終わると同時に、電車の扉がゆっくりと閉じていく。
2人は扉のガラス越しに見つめ合ったままで、周りなんか目に入らない。

だから、扉が閉まる寸前、1人の男が隣の車両に身を滑り込ませたことに、全く気づいていなかった。
作業服を着た小柄な男が。


その日の夜、大河から家に着いたという連絡はなかった…


513 :とらドラ!, again ◆VW.RtTKf1E :2009/07/03(金) 02:13:39 ID:PJpOo7JH

最初の1年はこれまでと変わらず、頻繁に連絡を取り合っていた。

卒業式の翌日、大河の父、逢坂陸郎は、大橋駅から大河の後をつけ、空港で迎えにきた母親の車に
いきなり乗り込んできたそうだ。しかし、竜児の家に押し掛けてきた時の勢いはすっかり影を潜め、
やつれた姿で、“どうしても会いたかったから”と尾行の真似事を謝罪したらしい。

そして、妻の夕には早々と見捨てられ、今は1人で金策に走り回っていること、
このままだと命まで奪われかねないこと、もう少し支払いを増やしてくれたら、親権云々は
すぐ言う通りにすること約束し、援助を切々と訴えたのだった。

「ま、どっかで野垂れ死にされたり、他人に迷惑掛けられたら、寝覚めが悪いしね。
お金? ママはね、社長だったのよ。弟が生まれて、今は他の人に譲ったけど、もう少ししたら
また仕事に復帰するの。あと、新しいパパも会社を経営してんのよ」

大河は電話でそういって、母親と新しい父親の有能っぷりやなれそめを語り、お金のことは心配ない。
もうじき片がつく、と事も無げに語るのだった。
「あの野郎に金をくれてやるなんて腹立つけど、まぁ、私もアイツの金を使ってきた訳だし、
だからママにお願いして、もう少しなんとかしてもらうことにした」

大河はまだ父親を憎みきれていないのだろうか? これで逢坂陸郎を大河の人生から排除できるのか? 
一抹の不安を感じずにはいられないが、他の家の事情を口出すものではない、と竜児は黙っていた。

陸郎を援助する代わりに、大河は東京への大学進学を一時的にあきらめ、今と同じく、
新しい家族と暮らしながら、地元の大学に通うこと。それが大河の母親の条件だった。
全てが片付き、心配がなくなったら、東京の大学に改めて編入することを約束し、大河はその条件を呑んだ。

「な… なんだよ… それ」
大河からそう聞かされた時、竜児は目の前が真っ暗になる程、ショックを受けた。
「ごめん、竜児… ホントにごめん。でも必ず帰るから、今はママの言う通りにさせて…」

そう、大河だってつらいのだ。
尾行られてしまった自分、母親の心配、家族との絆。そんなことを考え、大河も重い決断をしたに違いない。
また竜児自身も、卒業式後のパーティーに大河を誘って、ウチに泊まり、その結果、逢坂陸郎に
見つかってしまったことに負い目を感じていた。
どこかは分からないが、学校か竜児の家の周辺を張っていたのは間違いないだろう。

そのことで、泰子はずいぶんとショックを受けていた。大河は電話で
「やっちゃんは悪くない、いつかはこうなったと思うから、今回はたまたまだったんだよ」
と何度も繰り返していたが、泰子はしばらくふさぎ込んでいた。

だから、竜児は努めて明るく振る舞おうとした。
大河とのメールのやり取りを見せ、泰子に自分も大河も元気であることを伝えて、
気にしていない素振りを続けて、新しい生活を始めていったのだった。


514 :とらドラ!, again ◆VW.RtTKf1E :2009/07/03(金) 02:15:48 ID:PJpOo7JH

そうして、日々は瞬く間に流れていった。
大学のハードなカリキュラムに、竜児は最初ビビったが、日常の中に大河がいないことを
考えず過ごすには、勉強への没頭は最適だった。

その年のクリスマスには、仲間達が弁財天国に集まり、パーティをした。
麻耶が持参したWebカメラ付きパソコンと、大河の家のパソコンをネットで繋いで、
リアルタイムで様子を伝え合った。アメリカから北村も参加した。
距離は離れていたが、楽しかった。
大河も、大河の新しい父親や弟を紹介したり、飾りがえらく気合いの入ったクリスマスツリーを見せたり、
家族で楽しんでいる姿を見せてくれた。
大河の母親はちょっと気分が悪いらしく、姿をみせなかった


次の年、徐々に大河との連絡が少なくなっていった。
母親の具合がさらに悪くなり、床に臥せりがちになってしまった。
大河は大学に通いながら、弟の面倒を見つつ、母親の看病もしていて、忙しく日々を過ごしていた。

「お母さんの具合が悪いんじゃ、しょうがないよな… いや、看病してあげられて、よかったよな」
竜児はそう言って、大河と自分の心を慰めるしかなかった。

逢坂陸郎には、昨年のうち、弁護士を通じた交渉の末、離婚後の養育費の分担金として
少なくない金額を払った。大河の母の高級車を処分し、預金を崩して支払った金額は、
百万円の単位をゆうに越えていたという。竜児にとっては国家予算と同じぐらいの現実味の無い額だ。

しかし、まだ逢坂陸郎から親権の喪失の承諾はなかった。なにかと理由をつけて、もうちょっと
待ってくれ、と連絡があるだけだった。また大河の母親も身体の具合が悪いせいか、追求の手が
緩くなってしまっていた。


そして、その年のクリスマスイブ。
大河から、自分の住む街で一緒に過ごそうという提案に竜児は飛びついた。
文字通りしっぽを振って、夜行バスに飛び乗った。



515 :とらドラ!, again ◆VW.RtTKf1E :2009/07/03(金) 02:18:31 ID:PJpOo7JH

昼前。14時間もバスに揺られ続け、すっかり固まってしまった身体を伸ばしながらバスターミナルに
降り立つと、そこに大河がいた。

「よ、よおっ」
「…なによ、アンタ。それが1年半振りに会う恋人への第一声? センス無さ過ぎであきれるを
通り越して、哀れみすら覚えるわ」

「その言葉、そっくりそのまま返してやるよ。いると思わなかったから、驚いたんだよ」
「はーっ、やっぱりアレよね。ネットとかで顔見てるから、新鮮味がないのかしら?」
「なんだお前は “大河ーっ”、“竜児ーっ”って、駆け寄って抱き合うようなのがやりたいのか?
いいぞ、今からやっても」
「アンタがやりたいならどうぞ。私は他人のフリするけど」
「お前なぁ」

「ねぇ、古式ゆかしく文通とかに代えた方がいいかしら。そしたら今度会う時はきっと盛り上がるわよ」
「文通って言っても、まだお前にウチの住所、教えてもらってねえし。それにどうせ耐えられねえだろ、お前が」
「アンタが、でしょ。住所のことはゴメン。ママが最近特に警戒してるの。今日も友達と遊ぶって言って出てきた。
夕方前には保育園に弟を迎えにいかなきゃならないし… でもこうやって会えたからいいでしょ!」
「住所なんて、こっそり教えたってバレねえって」
「ダメよ。今月はイイ子強化月間なんだから、ダメ」
「お前まだそんなことやって…」

そう言いかけて竜児は、大河がいい子になっている訳が分かった。今、大河が一番願っていること。
それは…

「ああ、俺も協力するよ。大河のイイ子に」
そういって、大河の頭のうえに、ポフッと手を置いた。
「ホントに分かってるの?」
「分かってるさ」
頭に乗せた手をぐりぐりと動かす
「ちょ、ちょっと気安く触んないでよ、人前で」
真っ赤になりながら、大河はぷぅっと頬を膨らませた。

照れ隠しのドツキ合いを繰り返しながら、2人は建物内に運河が流れる大きな商業施設に入っていった。
「竜児、ここでなんか食べたいんだって? よく調べたね。来たことないのに」
「おう、これだ。どうだ大河、ここでいいだろ?」

目の前には、どーんとでっかく「回転寿司」の文字が…

「って、なんでクリスマスイブに恋人同士が回転寿し食べなきゃなんないのよ!! このアホ」
「えー いいじゃねえか。学生だし、フランス料理食う程、金ないし。それにこのあたり、
うまい魚が取れるんだろ? 日本海に流れ込む暖流が絶好の漁場を育み…」
「ウザイ! まぁ、いいわ。アンタが食べたいっていうなら、ガマンしてあげる。肉もいいけど、
お寿司も好きだし。回ってるのはこっちきてから初めてだけど」
「このブルジョワめ。でもありがとな。ケーキはちゃんとしたところで食べよう、な?」

竜児が回転寿しを選んだのには、理由があった。
フレンチやイタリアンだと、テーブルをはさんで向かい合わせで座ることになる。
それが回転寿しのカウンターだと、肩を並べて隣り同士。ぐっと距離も近くなる。
それに希代のドジ、元 手乗りタイガーならきっと…



516 :とらドラ!, again ◆VW.RtTKf1E :2009/07/03(金) 02:23:19 ID:PJpOo7JH

「熱っ!! なにこの熱湯。あたしを茹で殺す気?」
「ば、馬鹿、ほら気をつけろよ、火傷してねえか?」
すかさず、ハンドタオルで大河の手と洋服の袖を拭いてやる。

「ねぇ、お湯しか出ないの? お湯で寿司食えっつーの?」
「だからこの粉を入れるんだよ、忘れたのか? ほらっ、このさじを使って、って何杯入れてんだよ!」
「ねぇ竜児、なんか濃いよコレ。アンタにあげるね。感謝しなさい!」
「またお前勝手に…」

「あ、エビだ。竜児、エビ、エビ食べたい!」
「え、これか? お、あ”、間に合った! お前、通り過ぎてから言うなよな!」
「だって、顔あげたらあったんだから。あ、でも私、白いエビより半透明の方がいいなー。ねぇ、替えて」
「一度取ったものは替えられません。自分で取ったんだからちゃんと食えよ」
「あら、取ったのは竜児よ。はいどうぞ」
「お前なぁ」

結局、竜児は大河の世話が焼きたかったのだ。そばにいて、あぶなっかしい手つきを見ながら、
大河のフォローしてやる。それが何よりも楽しかった。

「ねぇ、竜児。意外とおいしいね、ここ。あ、ウニとって」
「だろ、大学の先輩に聞いたんだ。地方の回転寿しはすげえぞって」
「ド田舎みたいに言うな! あ、中トロ。ねぇ竜児、私、ネタだけでいいから、シャリは竜児にあげるね。
ほら一杯食べて! シャリでお腹が膨れるなんて、MOTTAINAIでしょ?」
「お前、あそこで握ってる職人さんに悪いと思わないのか?」
「いいじゃない、銀座じゃあるまいし。おー、アナゴもいけるねぇ」
「それに、俺に米だけ食えと」
「じゃあ、これ載せてあげる。ほらガリ…」
「それどっかの音楽ラブコメ漫画のパクリだぞ」
「何?、私そんな漫画知らないよ? 何アンタ、ラブコメ漫画読んでるんだ。ふーん」
「いや、だらしない主人公のために飯作ったり、掃除してやる彼氏の話が他人事に思えなくて…」
「はぁ? なにアンタ遠くみてるの? 天井みあげたって、星なんか無いよ? てか、漫画なんて
読んでたら落ちこぼれるよ? 厳しいんでしょ、アンタの大学。 あ、イクラもらいっ!」

「へっ、おかげ様で成績優秀だよ。“高須君の書く図面は美学がある”なんて、褒められたばかりだ」
「あー、なんか分かる気がする。アンタって偏執狂だから、細かいとこまでねっちりねっちり…」
「見たように言うな。そういうお前はどうなんだ?」
「あら、私も優秀よ。 法律なんかつまんないと思ってたけど、結構役に立つわね。ま、そのうち
有名弁護士になって、何千万も何億も稼いであげるわ。あ、もいっちょ中トロね。
で、竜児は何つくってんの? 何か好きなものあったっけ?」
「え? あ、いや、それはまだ色々と練習中でさ。部品とか、そ、そうプラモデルみたいなもんだ」
「ふーん、良く分かんないけど。でも私、いつか竜児の作ったもの見てみたい! あ、大トロきたっ」
「ああ、いつか、な…」

やっぱり大河といると楽しい。
くるくると動く瞳。トーンの上り下がりが激しい声。ドタバタとよく動く手足。身体の動きに合わせて揺れる髪。
本当に見ていて飽きないし、心から好きだと思う。
そういえば、まだ手とか握ってないよな? さっき頭は撫でたけど。
クリスマスイブだし、ちょっとぐらい、いいよな… 肩にメシ粒ついてんぞ、って感じで、手を回して…

「あー、食べた食べた! ごちそうさま。おいしかったね!」
「え? も、もう終わりなのか。いつもより全然食い足りてねえんじゃないか?」
慌てて、伸ばした手を引っ込める。

「何よ、人を食べ盛りのガキみたいに言って。もうすぐ20才なんだから、おしとやかなレディになるのよ!」
「レディはさ、白いエビはいや、とか言わねぇぞ」
「ね、竜児。お店見て回ろうよ! クリスマスだし、イルミネーションすごいんでしょ!」
「聞いてねぇし…… ああ、じゃ、行くか」

大河の肩に回そうとした手は行き場が無くなり、内ポケットの財布を掴むだけだった。

517 : ◆VW.RtTKf1E :2009/07/03(金) 02:27:18 ID:PJpOo7JH
今日はここまでです。
繋ぎの部分なので、だらだらとした文章ですいません。

また、気がつくと大河と竜児がどんどん勝手に会話するので困ります…

週末に続きがいけるといいのですが…

518 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/03(金) 02:30:45 ID:CNhRT6Tx
>>517
乙です!続き待ってました!
どんどん竜虎に話させちゃって下さい。

519 :Doubledate in USA:2009/07/03(金) 02:35:09 ID:XG16y72f
久しぶりの投下です。長らくお待たせいたしました



フロリダ州第六の都市オーランド。
以前はケネディ宇宙センターの恩恵により航空宇宙都市として栄えていた都市だが、土地の大売り出しをした際に人気の無い湿地をウォルト・ディズニーが大量に買いWDWを建設。一気に観光都市へと化けた。
数多の遊園地やテーマパークを有しているだけでなく、ゴルフ場やテニス場、それらを目当てに来る観光客の為の高級リゾートホテルが林立し、少し離れれば大型のショッピングモールもある。
また、手付かずの自然も多く、自然保護区域に指定されている場所やテクニカルダイビングの出来る泉も随所に見受けられる。
世界最大のリゾート・タウンと呼ばれるに実に相応しい力があるのだ。
さらに、前述に出て来たWDWは年間入場者数世界一位を不動の物にし続けている世界最大規模のテーマパークだ。
竜児達は今、そんな世界最大規模のテーマパークの全景を上空から眺めていた。
「このフライトは有料なんですか?」
自分を納得させる決め手となったあの札束を思い出した竜児が、そんな事を口走る。
それは少々空気を読まない発言であった為、隣に座る大河に思い切り睨まれたが、言ってしまったものは仕方ないと謝罪や訂正の言葉は発しなかった。
「そうだ。普通に考えれば有料だ。というか、そうしてくれないと心が晴れん。だがな…」
北村に甘える時を除くなら、何時いかなる時も強気に満ちている狩野の瞳がパイロットの方を見つめて弱々しく垂れる。
「スミスが恩返しだと言って折れないんだ」
今、北村が金を受け取ってもらう為というちょっぴり変な交渉をしているのだが、相手はのらりくらりと避け、逆に別の話題に持って行こうとしている。だが、それに甘んじて引っ張られる程北村は勘の悪い男では無く、均衡した状況になっている。
「あんた、何したのよ」
赤軍か青軍のどちらかが折れるまで景色を見るだけとなってしまい、近いけど遠い存在となってしまったWDW。
そんな現実に苛立った大河が、狩野に高圧的に尋ねる。
「特別な事はしてないさ。ただ、妻子に別れを告げられて自棄になって犯罪に走ろうとしたところを止めてやっただけだ」
がくっと竜児達の姿勢が崩れる。
かなり小さい規模の話みたいに言ったが、つまり人生を台なしにする準備段階で目を醒まさせてやったのだ。よっぽど人情の冷めた人で無ければ、大恩に感じる事は克明だ。
下手すれば北村がそうであったように惚れてしまう。
いや、実際惚れているのかもしれない。
昨日竜児が聞いたあの集団は、狩野をトップとした宇宙に夢を追う人達の集まりだったもの。いつの間にか多様な人達の集まりに変わり、ボランティアから講演まで幅広く行う組合に成長していたと本人は言っていた。
きっと、そのいつの間にかの間にスミスに行ったような義を示す行動や仁を魅せる活動を行い、そのリーダーシップも合わさって次々と人を惹き付けていったのだろう。
「……あー、北村。ちょっと俺に任せてくれねぇか?」
パイロットとは他人な訳で、部外者が金が絡む事に首を突っ込むのは失礼だとは判っていたが、狩野の話を聞いて考えが変わった。
「交渉をか?まぁ、別に構わないぞ。
Sumith, he want to talk with you, OK?(スミス。彼が君と話したいそうだが、良いか?)」
「...OK.」
北村もスミスもその返答は了承。
竜児の口許が妖しく吊り上がる。

520 :Doubledate in USA:2009/07/03(金) 02:35:55 ID:XG16y72f
「Thank, Mr. Sumith.Well, the talks.Don't you want to recieve that's money?(有難うございます、スミスさん。それで、話ですが、貴方はあのお金を受け取りたくないんですよね?)」
「Yeah.Ah, shall you assist me?(勿論さ。…もしかして、援護してくれるのかい?)」
竜児の腹中を察したスミスの目が大きく開かれる。
二人の親友と紹介された男が、裏切ってまで自分に付く事が余程信じられないのだろう。
「Yes.But there is condition.(その通りです。ただし、条件が在ります)」
「Condition?What?(条件?)」
スミスの眉間に皺が寄る。その顔には疑念はもう見えなかったが、どうも、代償としてとんでも無い物を突き付けられると思っているらしい。
確かに、北村や狩野といった意思も強ければ頭も切れ、会話を自分の好みの流れに持っていくことも相手を黙らせる事も上手い人達の交渉成功は並では叶わないだろう。
だが、この二人を含めた癖の強い連中と一緒に学園生活を営んで来た竜児の経験値は既にノーマルを越えている。そこに二人の性格を把握している実態が加われば、ターミネーターがM4を持っているようなものだ。
竜児はスミスの耳元で条件について少々の焦らしを加えながら実に細かく話した。
「Can you do it?(出来ますか?)」
「No problem!!(お安い御用だ!)」
交渉成立。竜児とスミスはお互いに信験を受け取る為であるような熱い握手をした。
「おっ!高須!もしかしてやったのか?」
良い笑顔の男達の熱い握手を見た北村が当然の誤解をして、竜児に期待の目を向ける。
その目に竜児は答えそのもののような爽やかな笑顔で答える。
「無理だった!で、時に北村、お前と会長の関係なんだが…」
尋ねられた北村の表情が険しくなる。
自分達の愛を疑われた。それも、親友にだ。これは彼にとって許しがたい侮辱となる。
「ちょちょ、最後まで聞けって」
「じゃぁ、何て言おうとしたんだ?それよりお前、無理だったってどういう――
「いやさ、惚気るのは構わないんだよなって言おうとしたんだ。愛の詰まった話を聞きたいなぁ、っと思ってさ」
ちらっと横目で北村の様子を見る。
北村は先程の怒りを微塵も感じさせない程、喜びに満ち満ちた顔をしていた。
「聞きたいか!そうか、聞きたいんだな!」
「おっ、おう……」
食らい付くと思って振った話だが、些か食らい付きが良すぎる。想像していたカンパチ級ではなく、さらに格上のカジキ級の引きに一瞬当初の目的とは別の方向に流されそうになる。
だが、それを北村がマシンガンを発射するコンマ数秒前に思い出し、慌てて北村を止める。
「話す前に、ちょっぴり大河に伝えることがあるから待ってくれ」
「おっ、愛の囁きか!良いね!良いねぇ!」
テンションUPにより、質の悪いおっさん化した北村に愛想笑いを向けてから、暇そうに外を眺める大河の耳にそっと指令を入れる。
「えっ!む、無理だよ!できないって!」
「大丈夫だ。会長はああ見えて、ガールズトーク好きな筈だ。じゃなきゃ、ダブルデートなんか提案しねぇよ。ほら」
とんと大河の肩を押してやる。そうすれば、大河は何とかしてくれると思っての行為だ。
「え、えと…その…あ、ああ」
「ん?どうした逢坂。私に何か用か?」
「あの、その、えと、えと…き、北村君との交わいはどどどどーですか!?」
恋人の頑張りを暖かく見守ってあげようと意気込んでいた竜児の笑顔に亀裂が入る。
何故、いきなりそんな高いハードルを突き付けるのだろう。普通は生活はどうですかとか、大学は楽しいですか等の俗に言う世間話から入っていき、恋の話に持ち込んでいくのではないのか。
勘の鋭い狩野の事だ。普段と違う何かに気付いて、怪しんで来るだろう。
作戦終了の笛を竜児が吹こうとしたその瞬間。奇跡が起きた。
「逢坂……お前なら私のガールズな心中を解してくれると思ってた!ええと、なんだ、裕作とのS○Xの話だっけか?うわー、何話すんだ。どう話したらガールズっぽい?なぁ、逢坂。どうだ、どっから話せば良い?」
恥じらい無く、寧ろ少々興奮した様子で放送禁止用語を発する狩野を竜児は見た。
何処がガールズやねんっ!とは思ったものの、このまま行けば見事に目論み通りとなる。なので、この狩野の相手は少々酷かもしれないが大河に全てを任せ、自分は北村と向き合った。
「用は済んだのか!?」
未だにテンションだだ上がり中な北村に竜児は軽く頷いてみせる。
「よし!じゃぁ話そう!さぁ話そう!」
北村と狩野のそれぞれのマシンガンが炸裂する中、ヘリはゆっくりと下降していった。

521 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/03(金) 02:41:23 ID:XG16y72f
>>520
とりあえずここまで。たらたらとオーランドの説明なんか入れてすみません
次は急展開に持って行きたいと思ってます

>>517
とても読みやすい文章と内容で、素晴らしいです。しかし、キャラが自由に会話をしてくれるなんて…羨ましい

522 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/03(金) 03:37:17 ID:aPAEhipE
ギ・・・ギシアンはどこ!?

523 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/03(金) 03:40:32 ID:DOYJFcal
>>522
皆の心の中にあるのさ

524 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/03(金) 06:59:17 ID:c0ZrPDDs
ほれ自由に使え
【ギシギシアンアン】
【ギシギシアンアン】
【ギシギシアンアン】
【ギシギシアンアン】
【ギシギシアンアン】



525 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/03(金) 07:24:02 ID:CNhRT6Tx
>>521
USAキター乙です! 次回楽しみにしてますね。

526 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/03(金) 08:44:43 ID:Xs9OtUS6
現在のスレッド容量423KBで残り80KB(半角8万文字・全角4万文字)
スレタイ案ストックはこんだけあるので大丈夫

【とらドラ!】大河×竜児【ゴロゴロ妄想】Vol12
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527 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/03(金) 08:50:20 ID:LfT+zbgb
>>517
回転寿司のやりとりが和むわー

>>521
会長のカールズトークいいね!

528 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/03(金) 09:07:21 ID:c0ZrPDDs
追加案
【とらドラ!】大河×竜児【ギシギシ妄想】Vol12
【とらドラ!】大河×竜児【アンアン妄想】Vol12

529 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/03(金) 10:05:40 ID:+06z6aVS
(´;ω;`)

。・゚・(ノД`)・゚・。

530 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/03(金) 11:08:53 ID:pLECU3NL
ガツガツ妄想とかどうよ?
もうあったっけ?

531 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/03(金) 12:24:58 ID:Bn6EX+Cp
237 名前:◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g[sage] 投稿日:2009/07/03(金) 11:10:01 ID:???
◆eaLbsriOas@避難所です。代理投稿歓迎。感想ありがとう! 嬉しいんだぜ。
今回は実乃梨と亜美を降ろすテスト。スレチにはならないはず。

532 :あみのり:2009/07/03(金) 12:26:39 ID:Bn6EX+Cp
「おお汝、自販機の狭間にて凍える少女よ、何を思う。ただモノだけが私をかき抱き、
 暖めてくれるとでも? だが、おまえを温めるものはモノばかりではないはず……!」
「っ!……ちっ」
「ねえねえ、あーみん!」
「……」
「はあ……まだ怒ってんのか。まあいいや、そのまま聞いてよ」
「……」
「あーみんってさ、高須くんのこと好きでしょ?」
「っぶべらぶううううううぅぅぅぅ――――――――――――――――――――――っっっ!!」
「おおレインボー……お茶でも虹が出るもんなんだねえ。綺麗に魅せるテクニック。
 さすがモデルさんだこりゃあ、うんうん」
「ッブホッ! ゲホッ! ゴホッ! あ、あんたねえ!? ……っ話しかけないでくれる?
 みの……櫛枝さん」
「……じゃあ、ひとりごと言うよ。……あーみんはさあ、高須くんのこと大好きなんだぜぇ。
 ウヒョー、バーレバレー。恋の香り薫る紅茶ホット……」
「……」
「おお、あーみんが白く固まって……レインボーと来て……わかった! ヨガの眠りだね!?
 あーみんはレインボーウーマン! さあ目覚めるのだ、タケシよ……インドの山奥でっ♪」
「ってコラ! つっつかないでよキモい! つかタケシって誰だよ!? ちょっともう、なに!?
 マジウザイ! あんたの言ってることトリプルくらいでわけわかんないんだけど!? 消えてよ!」
「まあつまり、高須くんのことが好きってのは図星なんだね……」
「ちょっ、なんで決めつけるかなあ!? それもトリプルに入ってるっての!」
「じゃあ、あーみん高須くんのこと、嫌いなの?」
「っそ、そんなの、嫌いに決まってるじゃん! あ、あんな、あんなバカ……嫌いだっての!」
「ピコピコピコピコピコ……ジージジージジジジージー……ピーガガガガッピーイーイーイー……」
「……ほんとキッツいわー。どーしたらいいんだろ、こいつ……」
「ケイサン ノ ケッカ ガ デマシタ。ケッカ ヲ キキマスカ?(PUSH ANY KEY)」
「……亜美ちゃん頭痛い……」
「アーミン ハ タカスクン ノ コトガ カナリ スキデス」
「結果聞きたいなんて言ってねーだろ!?」
「ノンノンノンだよあーみんくん。PUSH ANY KEYはね、何か言ったら結果聞かせるっていう意味なんだよ」
「きったね。もういい。あんたが消えないんなら、亜美ちゃんが消えたげる。じゃね」
「高須くんってさ、バカじゃないよ」
「はあ!? バカじゃんあいつ。バカバカ! ……あんたも。だから嫌い」
「バカじゃない子をさ、バカだから嫌いって女の子が言うのはさ、好き、ってことだよ」
「……」
「あーみんはさ、吹いて虹なんて作んないよ。白く固まったりも、しないよ。他の子だったらさ」
「……」
「そんな顔しないでよ。私さ……あーみんと話したかっただけなんだから。高須くんのこと。
 だって……私もさ、高須くんのこと、好きだからさ……」
「っ! 実乃梨ちゃん……」
「てかさ! シケた話じゃないんだよこれ! ぱーっといきたいんだけど!?」
「ぱーっと……?」
「いかに高須くんがヤバイかって話がしたかったんだよ、あーみんと!」
「あいつが……ヤバイ?」
「うん、そう! あいつ、いいね! 私もあいつで行く! ねえあーみん、あいつってさ、ヤバイよね……?」
「……うん、ヤバイね」
「あのさ、あいつと、ふたりっきり、とかになると、マジヤバくない?」
「っそう! マジヤバイ! ふたりっきりがやっばいんだよねぇ!?」
「おお来たね来たね! ……ふたりっきりになるとさあ、あいつ……ボソっと言うでしょ?」
「それ! 言う言う! ボソっと! やっばいの!」
「ふたりっきりになるとさ、こわい目してんのに、照れて赤くなったりしてさ、そんで、
 ボソっと言うじゃない……なんての、こう……胸を打つようなこと」
「っキャー! それそれ! 赤くなって、こわい目しかもそらすっしょあいつ! それで、
 『えっ、なに? こいつ、どうしてそんなこと私に言うの……? 私に、こんな、素敵なこと……』
 なんてな! キャー! ざけんな! 乙女るっちゅうねん!」

533 :あみのり:2009/07/03(金) 12:29:29 ID:Bn6EX+Cp
「あー、やっぱあーみんもそれなんだねぇ。やられたんだねぇ、うんうん」
「てことは実乃梨ちゃんも!?」
「トーゼンですよ! いやーおっかね! 高須竜児……おそろしい子……ですよ!」
「えっ、なに? それもなんかなの? 亜美ちゃんわかんねーけど、まあいいや! いやーおっかね!」
「てことはさ……ふっ……てことはさ……ふふっ……てことは……ふふふふっ……」
「えっ、なになに? 言ってよ、実乃梨ちゃん! もー亜美ちゃんもったいぶっちゃやーだ!」
「大河やばいよ」
「ヒューキターっっ!! そーれ! タイガーやばいよ!」
「ねえ? だって……ふたりっきりなんて、私、数えるくらいしかないよ?」
「うんうん、私だってそうだよ!」
「それが、大河……毎日だよ? 毎日あの、た、か、す、りゅ、う、じ、と」
「ギャー! ま、い、に、ち。た、か、す、づ、け! やーばっ! タイガーとける! とけちゃう!
 バターになる!」
「おお、ちび黒サンボ、やるねあーみん。……でさ、そうなの。毎日だよ? しかも高須くんの
 美味しいご飯とか食べちゃって、だよ? 夕飯後とか夜遅くまでふたりっきり、とか」
「ウッホウッ! 気ぃ狂うね! それは落ちるって! あんだけ祐作のこと好きなタイガーでも!」
「落ちるよねー。私ら、つぶやき高須喰らったの何発かでしょ? 何発かでこれだもんよ」
「うんうん!」
「大河なんて何発喰らった?」
「えぇ? 一日一発としたって……余裕で二百発は越えてね? おっほ……死ねる」
「しかもほら、ときたま特大のあるじゃん。たとえばほら、文化祭の……」
「福男! あっ、れ、は、やばい! あれはタイガーマジウラだって! 女の子なら!」
「まったくですよあーみんさん。いやあ……走ってもらいたいよねえ、男には。あんな風に」
「もらいたいもらいたい! 私のために、あいつ、あんなに……っ! ズッキューン来るってのこれ!
 一撃だね!」
「てかさーなんかもーさー、春あたりで一撃っぽかったんだよねー、大河」
「あっ、なにそれ、私まだいなかったころっしょ!? 知らない知らない! 亜美ちゃんちょー聞きたい!」
「聞きたあい?」
「聞きたぁいン! お願ぁい、実乃梨ちゃあんっ!」
「もう、しょうがないなあ。ほかならぬ可愛いあーみんのためだ。知らざぁ言って聞かせやしょう!」
「よっ! 待ってました! 櫛枝!」
「あっれ、いつだったかなあ、正確な日付はわかんない。でも4月の上旬? 中ごろ? そんくらい」
「うんうん!」
「まあ、ある日の朝よ。いきなり大河と高須くんがツーショット。登校中」
「ほっほーう、いきなり……ツーショット?」
「やだなあ、あーみんったら。ほら、アベックってことよ。カポー」
「ア、アベック? カポー?」
「もう。だから、ふたりづれ、ってこと」
「いや、それはわかってんだけどさ……ま、いいや。それで?」
「まあその、登校中に見かけた時には、大河たち、『いや、家が近所だったみたいでたまたま』とかって、
 ごまかしてたんだけどさ」
「ふんふん!」
「まーその日から大河がすごいわけよ。めちゃ明るくなってさ、元気になってさ、よく笑うようになってさ!」
「へえ……前は違ったわけ?」
「あっ、そうか。あーみんは高須革命以前の大河、知らないもんね。あーみん知ってる大河は高須革命以降」
「おお、高須革命……コワスギ」
「その前はね、1年の時とかはね、まあなんだろ、ずっと苦虫噛み潰したみたいな顔してたの、大河。
 ずっと苦虫噛んでておまえ、苦虫汁でも売る気かぁ!? マズい、もう一杯! みたいな?」
「うぷ……そっち行かないで実乃梨ちゃん。亜美ちゃんちょっと苦手……」
「あーごめんごめん! そうね、もうちょっとロマンティックに言うと……戦場から帰ってきたら、
 暖かく迎えてくれると思っていた愛する家族などおらず、友人にも街の人たちにも皆に冷たくあしらわれ、
 これ以上傷つくことをおそれるあまり、だれも俺を受け入れてはくれないだろうと
 あらかじめあきらめることでしか自分を守れなくなって、毎日昼から見知らぬ場末の酒場に入り浸り、
 苦い酒とタバコを噛みながら、こうしてこのまま俺は駄目になるのだ、朽ちてゆくのだと、
 汚れたガラスの向こうに降りてくる夜の闇をただ睨むベトナム帰還兵みたいだったの、大河は!」
「……ごめん、亜美ちゃん苦虫でいいや。なんとなく、わかったし」

534 :あみのり:2009/07/03(金) 12:30:23 ID:Bn6EX+Cp
「そう? ちょっと意外……まあ、とにかくそんなだったのよ、大河は! ……まあそれでもね、
 そんな1年のころに私は大河と友達になって……わりと私には、けっこう……きっと、ちょっとは、
 大河は心を開いてくれたけれど。でも、それは私にだけで」
「へえ……それが、高須革命で」
「そう! 今の大河になったの! 基本的にはおとなしいままだけど、明るくて元気で可愛くて、
 ちょっとおてんばなところも魅力の、あーみんと並ぶクラスのアイドルに!」
「……それもちょっと、なんてか、ほかのみんなの印象とは微妙に違うんじゃね的な……?」
「やだなあ、そりゃもちろん、あーみんは超高校級の美女! マジアイドルだよ! だけどさ、まあ、
 そうして大河はいつも楽しそうに、幸せそうに笑う子になったんだよ……うん……そう……
 高須くんの、傍でさ……」
「高須くんの……うん……」
「ふっふっふー」
「な、なによ実乃梨ちゃん、ニヤニヤしちゃって」
「いやあ……あーみんも、高須革命の洗礼受けちゃったクチなんじゃねーの? って」
「えっ? なに? わ、私!? ちっ、ちげーよ! そ、そんなわけ……」
「まあまあ……あーみんもさあ、転校してきてちょっとたってから、ほら、急に可愛くなったじゃん」
「えっ?……かわ……やだちょっと実乃梨ちゃん!」
「ほうほう、両手でおさえて、そんなにほっぺたが熱いのかい? おじさんクラクラ来ちゃうよ……」
「もう! 実乃梨ちゃんってば!」
「ふふ……まあ、いつだろうあれは。夏の旅行……よりはぜんぜん前だね。そう、ストーカー騒ぎ……
 あ、だ、大丈夫かな?」
「へっ? あ、なに? ストーカー? ああ! もち、大丈夫よ! ちょー過去!」
「……うん、よかった。あのストーカー騒ぎあたりからかなあ。……あれ? って思ってさ。
 あーみん可愛くね? って。もちろんもともと美人だったけどさ。なんてか、こう、
 あーみんの本当が見えてきて、ああ、本当に素敵な子なんだなあ、可愛い子なんだなあ、って。
 ……だから、うん、そう。友達に……私は、櫛枝実乃梨は、川嶋亜美と、友達になりたいなあ、
 って……」
「み、実乃梨ちゃん……っ」
「またそんな。若く美しすぎる君が簡単に頬を染めてはいけないよ……あまりこの年寄りを
 惑わさないでくれたまえ……」
「み、実乃梨ちゃん……年寄りじゃねーし」
「おおっとまっすぐなつっこみ。だが、筋は悪くない。ふっふ、鍛え甲斐がありそうじゃて……」
「もうっ! 私、帰るよ?」
「まあつまり、やっぱり、なにかあったんだね。その頃、あーみんも、高須くんと」
「っ!」
「ああっと誤解しないで下さいよ? この櫛枝め、もちろんそのことに興味が無いと言ったら
 嘘になりましょうが、それはまたいずれ、おいおいお聞かせ頂くだけでもありがたき幸せ……。
 もちろんその時には……もし、あーみんが、私に話してもいいと思ってくれた、その時には……
 私も、話せる限りのこと、話すつもりだよ……」
「実乃梨ちゃん……」

535 :あみのり:2009/07/03(金) 12:31:13 ID:Bn6EX+Cp
「またそんな。若く美しすぎる君が簡単に頬を染めてはいけないよ……あまりこの年寄りを
 惑わさないでくれたまえ……」
「み、実乃梨ちゃん……年寄りじゃねーし」
「おおっとまっすぐなつっこみ。だが、筋は悪くない。ふっふ、鍛え甲斐がありそうじゃて……」
「もうっ! 私、帰るよ?」
「まあつまり、やっぱり、なにかあったんだね。その頃、あーみんも、高須くんと」
「っ!」
「ああっと誤解しないで下さいよ? この櫛枝め、もちろんそのことに興味が無いと言ったら
 嘘になりましょうが、それはまたいずれ、おいおいお聞かせ頂くだけでもありがたき幸せ……。
 もちろんその時には……もし、あーみんが、私に話してもいいと思ってくれた、その時には……
 私も、話せる限りのこと、話すつもりだよ……」
「実乃梨ちゃん……」
「それよりさ! まず大河なんだよ! 俺たちのネタは!」
「っそうそう! そうだった! タイガー!」
「あいつらが晴れてカポーとなった暁には……しゃぶるぜ〜? ちょーしゃぶるぜ〜?」
「うっは! 実乃梨ちゃんやば!」
「そう、俺たちも負けちゃいられねえのさ。あいつらと同じくらい、やばくなってやるのさ……」
「うんうん!」
「まずはだから、春の一撃からだよねえ。ツーショット登校前日、大河たちに何があったのか」
「ヒョー! やっばい亜美ちゃんちょー楽しくなってきた!」
「なんかさあ、私ひとりじゃ探るの大変だけど、あーみんとふたりがかりだったら、けっこうあっさり
 イケそうな気がするんだよね……」
「うん、いいね! 実乃梨ちゃんとふたりががりで! きっとイケるよ!」
「おう! あーみんもそう思うかい?」
「うんうん!」
「じゃあさ、これからスドバあたりにしけこんで、ラテりながら作戦会議なんか立てようじゃないの!」
「キャハ! いいねいいね! 行こう行こう! 私、思い切ってメープルシナモンラテ! クリームつけて!」
「おう、甘いのを……奢るねえ、意気込みだねえ。じゃあダイエット戦士の同志である私めも……っと、
 あっ! あひゃあっ! ごーめんっ! あーみん、私バイトだ! もうこんな時間!」
「えーっ!? 実乃梨ちゃんたらひどーいっ! こんなに私たきつけといて!」
「ごめん! ほんとごめん! ぎゃー! あーみんとスドバちょー行きてーっ! でも、私、行かなきゃ!」
「あっ、じゃあ、私も行くよ。帰るし」
「でも私走るから! あーみん、明日! 必ず! 続き話そ!」
「あっ、待って…………明日ね! 必ずだよ! ……もう、実乃梨ちゃんったら……私、走ってもいいのに……」
「…………ごめんね!! あーみん大好きだよ!! 明日ね!!……」
「っ! ……なんて大声。聞かれちゃうじゃない……もう、実乃梨ちゃんの、バカ……っ」


***おしまい***


536 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/03(金) 12:51:28 ID:Bn6EX+Cp
このスレのおみくじ機能使って次スレのタイトル決めることにした
http://yy53.60.kg/test/read.cgi/newso9vaplus/1246592936/

480KBになったらやってきます
何が出るかはお楽しみに

537 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/03(金) 14:12:28 ID:ZqHimsZz
たきゃすくんおそるべし

538 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/03(金) 16:01:08 ID:4ODcqW4N
>>535
GJ!二人の過去を暴くとは恐るべしw

ところで、こういうのは代理投稿だけどまとめる時は
本スレ用?それとも避難所用?

539 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/03(金) 17:18:26 ID:4ODcqW4N
◆eaLbsriOas@避難所です。
ごめんなさい。「あみのり」最後の4レス目冒頭12行、3レス末尾とかぶってました_ノ乙(、ン、)_
私の方のミスです。うまく3レスにおさまんなくて、あせったっぽい。ほんとごめんなさい……ちねる。


540 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/03(金) 18:23:59 ID:zg54gBzo
>>535
これ、みのりんSSスレに貼ってくれないか?みのチワも受け入れてるスレだから、たぶん皆読みたがると思うんだ。お願いします♪

http://same.ula.cc/test/r.so/changi.2ch.net/anichara2/1244966136/l10#down


541 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/03(金) 18:59:59 ID:ZP8zs9oy
>>540
携帯用べっかんこのURLはPC用と違うから一番下にある[写]を押してからコピーすることを推奨する

542 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/03(金) 19:08:31 ID:ZP8zs9oy
【携帯】『とらドラ!』のケータイ用アレンジ/きせかえツールが7月1日配信
http://gimpo.2ch.net/test/read.cgi/moeplus/1246361283/

1 名前:コロッケそばφ ★[sage] 投稿日:2009/06/30(火) 20:28:03 ID:???
アイロゴスは、モバイルサイト“アニメ&ゲームきせかえ”と“GAMERSmobile”で、
人気アニメ『とらドラ!』のケータイ用アレンジ/きせかえツールを明日7月1日に配信する。

今回、2つのサイトで配信されるのは、待受Flashやメニュー画面、各種通知アニメなどのツール。
どのツールも、『とらドラ!』の人気キャラクターを使用しており、
ケータイをにぎやかにアレンジしてくれる。
自分の携帯電話を『とらドラ!』色に染めたい人は、ぜひダウンロードしてみよう。

■『とらドラ!』ケータイアレンジ/きせかえツール アクセス方法
<iモード>
メニューリスト→待受・画像・ケータイアレンジ→EZケータイアレンジ→アニメ&ゲームきせかえ

<EZweb>
EZトップメニュー→趣味/アウトドア→アニメ/特撮→GAMERSmobile


電撃オンライン
http://news.dengeki.com/elem/000/000/174/174359/
http://news.dengeki.com/elem/000/000/174/174362/c20090630_toradoramobi_01_cs1w1_480x231.jpg
GAMERSmobile
http://bro.tjrm.jp/

543 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/03(金) 19:11:14 ID:ZP8zs9oy
>>275
これれすか
ttp://news.dengeki.com/elem/000/000/173/173092/c20090625_tora_01_cs1w1_470x640.jpg

544 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/03(金) 19:16:59 ID:zg54gBzo
>>541
コレで平気?

http://same.ula.cc/test/r.so/changi.2ch.net/anichara2/1244966136/l10s?kenken=

545 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/03(金) 19:29:47 ID:ZP8zs9oy
>>544
それコピー用ページのURL
それじゃなくてそのページを表示させたら一番下までスクロールさせると
スレタイとURLの表示されてるボックスあるでしょ?
ttp://sakuratan.ddo.jp/uploader/source/date114212.jpg
そこをコピーしないとだめ

546 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/03(金) 19:35:30 ID:kkcIpMqN
このスレいい人ばかりで褒めレスしかなくて
こういうレス書くのは気がひけるんだが

>>517
大河×竜児を理不尽な理由で離れ離れにさせて、どん底につきおとして、
でも、最後はハッピーエンドって展開にしたいんだろうけど・・・
それはある意味黄金パターンだが・・・
はっきり言ってとらドラには合わない。
お互いが大切なものを見つけて、あのさわやかなエンドを迎えた
アニメのアフター話を膨らますため、
陸朗使って無理矢理シリアス展開にする必要はないと思う。

これは素直な感想。

547 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/03(金) 19:38:07 ID:zg54gBzo
>>545
うう・・・これ?

【とらドラ!】櫛枝実乃梨SSスレ【まったり妄想】
http://changi.2ch.net/test/read.cgi/anichara2/1244966136/

548 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/03(金) 19:59:24 ID:ZP8zs9oy
>>547
よく出来ました
これを機会にスレのURLとタイトルのコピーの仕方覚えていただければ幸いです

549 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/03(金) 20:07:49 ID:ZP8zs9oy
「そういえばタイガーって休みの日って何してるの?」

「え?うーん竜児と一緒に勉強してるの」

「デートに出かけたりしないの?」

「そうしたいのはやまやまだけど弟の面倒見なきゃいけないから」

「え、弟いるの!?」

「うん。春に生まれたの」

「えー!見たい見たい!画像ある?」

「あるよ。えーっと…(カチカチ)はいこれ」

「キャーかわいいー♪タイガーがおむつ替えたりしてるの?」

「竜児と一緒にね」

「へぇ〜。なんか本当の親子みたい」

「やだもぅ♪そんなこと言うからエロぼくろなのよアンタゎ♪」

「エロは余計よ。でも大変じゃない?」

「ううん、竜児がいるから平気だし」

「それもそうか。本当にいい旦那さんになるね高須くん」

「だだだだだんなさんだなんてそんな…わ、わたしたちまだこ、高校生だし!」

「あらあら、レッドタイガーになっちゃったねー」

550 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/03(金) 20:13:39 ID:ZP8zs9oy
>>546
書く前にプレビューして二、三回読み返せばいいんだと思うよ
感想を書き込まないのもひとつの選択肢

551 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/03(金) 20:32:47 ID:ZqHimsZz
>>536のおみくじ機能使ったら不思議と違和感無い会話が出来上がった

「ねえ竜児、 餃子が食べたいんだけど」

「さっき カップ麺食べたばかりだろう」

「うるさいわね。育ち盛りなのよ!!」

「やれやれ…食ったら Aしてカロリー消費しとけよ」

「はいはい」

552 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/03(金) 20:35:21 ID:zg54gBzo
ふぃ。ありがとうございました(^-^; 自分の作品滞ってるのに、3スレも使ってスイマセン(苦笑)次スレには投下できるかと思いますので。失礼いたしましたm(__)m

553 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/03(金) 20:44:36 ID:ZqHimsZz
「なななな…何がAしてカロリー消費しとけよ!このスケベ!エロ犬!」

「ちょ、待てよ大河。完全ランダムなんだからしょうがないだろう!」

「ふん、どうだか。あんたがエロ過ぎるからこんな結果が出たに決まっとるわ!」

「はぁ…なあ大河、そんなにAは嫌か?」

「べ、別にそんな好きじゃないわよ…」

「そっか。じゃあ今度から控えるよ。悪かったな、大河」

「えっ…で、でもそんな嫌いじゃない…もん」

「そっか。じゃあ大河がしたくなったときにする。それでいいだろ?」

「…………わかったわよ……それでいい」

「よし、じゃあそういうことで終わり、な?」

「……やだ」

「おいおい、なにが嫌なんだよ?」

「お詫びに…ちゃんと……チューして」


おみくじ機能は
!doで行動
!whoで人物
!whereで場所
!foodで食べ物
!baseで野球のプレーがランダムで表示されます
2chではVIP+板でこの機能が搭載されている、はず

554 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/03(金) 20:46:03 ID:ZqHimsZz
>>552
スレじゃなくてレスな

スレ=スレッド
レス=レスポンス
の略だから

555 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/03(金) 20:53:18 ID:CNhRT6Tx
俺は書き手の一人だが、SSってのはその書き手が「とらドラ!」から感じたものや受けたものを文章として吐き出したものだと思ってる。
上手く言えないけど、その表現方法はそれこそ人それぞれなわけだし、それが多数派か少数派かって問題はあるにせよ書き手側がそれを曲げたら意味が無いと思うんだ。

ある書き手がそのSSのシチュエーションで描き出したいものがある。
書き手はそれを読んでもらいたいと思うから投下する。
俺はそれを読みたいと思うから読む。
だから、この場所がある。 

なんつって、格好付け過ぎましたサーセンwww 
↓からいつもの流れどうぞw

556 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/03(金) 20:53:55 ID:zg54gBzo
今更なケアレスミスを指摘されたwずっと投稿してきてますからわかってますよ(苦笑)わざわざありがとうございます。

557 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/03(金) 22:52:41 ID:Q5tsL7/7
「竜児、明日の予定は?」
「おぅ。残念ながら明日は仕事なんだ。ごめんな」
「えぇー?せっっかく天気が良さそうだからお出かけしようと思ってたのにぃ」
「ごめんな大河。……その代わり、明日の夜は寝かせないからな」
「こ……このエロ犬!そ、そそ、そんなんで私が喜ぶとでも……んむっ」
「こういうの、嫌いか?」
「……ばか。」

ギシギシアンアン


ごめん。酔っぱらってる。

558 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/03(金) 22:57:05 ID:H41D0A60
>>555
大河「竜児…」
竜児「大河…」
大河「竜児。」
竜児「大河。」
大河「竜児ぃ♪」
竜児「大河ぁ♪」

ギシギシアンアン

559 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/03(金) 23:18:21 ID:pLECU3NL
>>557
「たらいまぁ〜」
「ちょっと竜児!遅くなるんなら連絡の一本くらい…って
あんた酔ってんの? 私一人で待たせるなんていい度胸…んむっ!?」
「たいがぁー、聞いてくれよ部長のやつ酷いんだぜぇ〜」
「ちょっと竜児…泣いてるの?ほら、慰めてあげるから…ベッド行こ?」

ギシギシアンアン

560 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/03(金) 23:58:19 ID:m5Rcwv8d
>>559
ちょ、奥さんだまされてますよ。

◇ ◇ ◇ ◇ 

さかのぼること10時間

「ちょっと高須君、こっちきて」
「なんですか?部長」
「あのね、私はレポート出せって言ったけどね…」
「え、どこかまずいですか?」
「あわわわわごめんなさいそうよね、いやよね。高須君だって40歳独身のイキオクレ学年部長なんかに文句付けられたくないわよね。でもねわかってね私もお仕事なのだからしかたないの。ごめんねもうちょっと書き直してきてね〜〜」
「…」

◇ ◇ ◇ ◇ 

5時間経過。

「高須、呑み行こうよ高須」
「おう、レポートなんかほっといて行くか!」
「タイガーに電話しとかなくて大丈夫?」
「大丈夫大丈夫、言い訳は何とでも出来るぜ」


旦那さん、ばれたら怖いよ。



561 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/04(土) 00:18:54 ID:1AuyvkZY
>>560
すみません。
騙してののんできて帰ってきたばっかりです。。。。。。。

562 : ◆askgvpoGB. :2009/07/04(土) 00:23:23 ID:uKva/Wj8

感想頂いた皆さま、ありがとうございます。
変な心配をさせてしまったみたいですみません。

>>494
そう言ってくれると本当に嬉しいです、ありがとう。


いいギシアンの流れのところ心苦しいですが、
次レスより投下させて頂きます。


563 :【 - た い が - 】 47 ◆askgvpoGB. :2009/07/04(土) 00:24:34 ID:uKva/Wj8


「ねぇ……竜児……?」
「おう、何だ?」

いつの間にか、すっかり雨は上がってた。雲が大分薄くなってて、ところどころ青空も見える。
太陽はまだ顔を出してないけど、雲の隙間から光の筋のような、光の帯のようなものが差し込んで来てる。
太いのも細いのもあって、まるで光のカーテンが幾重にも重なってるみたい。

「あの……ね…………うんと……私ね…………」

そんな空から目を逸らして、足元を見ながら話し始めた、けど……竜児の方に振り返れない。
ちゃんと見ないと。見ながら伝えないと……そう心では思うのに、体が言うことを聞いてくれない。
どんな顔してくれるの? 喜んで……くれるの? ねぇ竜児?

「私……私さ…………」
「なあ、大河?」

少しだけ濡れた私の髪の毛を、指先で軽く梳かしながら竜児が話し始めた。

「ん……何?」
「……あれ、見てみろよ。下向いてんじゃなくて、空を見てみろ」
「うん…………きれい……だね、竜児……」

竜児に言われなくても分かってる。さっきから、ずっと見てたもん。
私はゆっくり後ろに寄り掛かりながら、竜児と一緒に空を見上げる。


「あれはさ、『天使の梯子』って言うんだ」
「へぇ…………なんか分かる気がするな、あの光に乗って何かが降りてきそうだもん」
「そうだろ? 綺麗だよな、あれは……」
「……あんたの辞書にそんな素敵な言葉があったのね。少しだけ見直したわ」
「俺のじゃねえ。泰子の辞書だな」


564 :【 - た い が - 】 48 ◆askgvpoGB. :2009/07/04(土) 00:25:18 ID:uKva/Wj8

「やっちゃん?」
「ああ。昔……俺がずっと小さい頃に泰子に教えてもらったんだ。雨が上がると見えるんだよって。
 『天使の梯子のね〜光の中に入ると〜幸せがい〜っぱい降って来るんだよぉ〜☆』
 とか何とか……」
「あはは。やっちゃん言いそう」
「おまえに前に話したような小学生とかの時じゃなくて、いくつの時か覚えてねえけど、もっと昔の話だ。
 泰子の仕事が忙しくて、毎日迎えに来れないような頃に……教えてもらった気がする……」
「そう……」

「だから……その頃、俺は雨の日に1人で帰る時も、ずっと上を向いて歩いてた……空ばっかり見てた、と思う」
「……それが今や、濡れるー跳ねるーって言って地面しか見れない根暗野郎になっちゃった、と。
 あんたって日々退化してんじゃないの?」

そう言って竜児の方に振り返る。

「お……おまえなぁ…………」
「でもさ、それだったら……そんなに寂しくなかった?」
「そうだな。多分そうだと思う。早く雨が上がらないかな……この梯子が見えないかな……って思ってた」
「さすが……やっちゃんだね」
「……おう」

やっちゃんはすごいな。竜児のママだもんね……1人で……いっぱい頑張ったんだよね……
今度一緒にご飯を食べる時にでも、その話を聞きたいな、なんて思う。

「ねね、私さ……さっきその光に入ったよ?」
「おう、そうだな。おまえにも幸せが降ってくるぞ?」
「竜児も入ったでしょ? それなら竜児にだって降ってくるよ」
「まぁ、泰子の言葉だからな……あんまり信じてもしょうがないっつうか……」
「夢の無い男ねーあんた。あーあ、台無しじゃない。こんなつまらない男と結婚するんじゃなかったわ」

と言いながら、ちょっと意地悪く睨みつけてやる。

「ぐっ……そこまで言うかよ……」
「……うそよ、バカ」

そっか、いーっぱい降ってくるのか……それじゃあ、3人で分けっこしようね。

「ねっ、竜児っ!」
「おう?」
「ふふふ……なーんでもない!」



◇ ◇ ◇ ◇ ◇


565 :【 - た い が - 】 49 ◆askgvpoGB. :2009/07/04(土) 00:26:41 ID:uKva/Wj8


「あーもう、こんなに濡れちゃった! ほら、靴下までびっしょり!」
「だから……当たり前だ……」

ベンチで並んで座ってる私たち。竜児のハンカチは……まぁいいや。
差し込んでくる光が大きくなってきて、その光が公園のあちらこちらを照らしている。
もう梯子っぽく見えないのは残念だけど、明るい所と影になってる所が段々はっきりしてきた。
このベンチにも光が差していて、ちょっと濡れちゃった私には心地よい。

「はい、竜児」
「……おう。っておい!? こんな濡れた靴下渡すんじゃねえよ」
「もう履きたくないの。持って帰って?」
「俺がかよ……」
「何なら、私のフェロモンたっぷりのそれを嗅いでもいいわよ?」
「超結構だ。そんなことするくらいなら死んでやる」
「それはだめ」
「お…………」
「だ・め」
「……おう」

ベンチから投げ出した足をぶらぶらさせる。裸足は気持ちいいよね。

「晴れて来たな」
「そうね……」
「……なぁ、大河。どっか遊びに行きたいところとか、無いのか?」
「遊び?……映画とか……カラオケとか……そういうやつ?」
「いや、そういうんじゃなくって……もっとこう、わーっと遊べるようなのさ」
「うーん……遊園地とか? …………そうだね、きっと楽しいよ、竜児?」

この子と3人で行ったら、きっとすっごく……楽しいよね……

「そうだな。前に行った時はドタバタしてたから、今度は落ち着いて、ってのも変だけど……また行くか」
「うん!」
「他には? 他には無いか?」
「あとはね……そうねぇ……大きい公園みたいなの?」
「大きな公園?」
「うん。別にここみたく小さな公園でも全然いいんだけどね、でもちょっとだけわがまま言うならって話よ」
「おう、それで?」
「こう…………芝生が一面に広がっててね……お日様が照ってて、気持ちいい風が吹いてて……
 そんでもって、家族連れとかがそこらへんで遊んでてさ……他には何も無くたっていいの、あんたと……」

この子でさ……

「……そういうところで、寝っ転がって、おしゃべりして……私か、あんたの作ったご飯を食べて……
 それだけでいいんだ、私は…………そういう、普通なのがしたいな……ね、竜児……」
「…………お、おう! そうだよな。ピクニックとかも最近してないもんな」
「ね、そういうベタベタなのでいいの! そういうのがしてみたいの!」

――ん? 竜児が何か微妙な顔をしてる。泣き笑いみたいな変な顔。
それで、私の髪の毛をわしゃわしゃしてくる……変な竜児。


566 :【 - た い が - 】 50 ◆askgvpoGB. :2009/07/04(土) 00:27:42 ID:uKva/Wj8

「他にもさ……そうだな、動物園とか水族館とか海もいいよな! お祭りやら花火ってのも良さそうだぞ?」
「あっ! いいね、それ! そういうのもいい…………よね……」

この子と行くなら……どこだって……絶対楽しいもんね……

「大河おまえ……他に……例えばさ、ベタだけど行ったこと無い所ってねえか?」
「え? そうね……今はこれ以上思い浮かばないわね……」
「そっか。まぁ、そういうのは全部、俺が連れてってやるからな?」
「うん! ありがとう、竜児!」

……だってさ…………ね……良かったね。絶対ぜったい寂しくなんかないよ?

ふふふ、竜児はきっといいパパになれるね。うんうん、絶対なれる。
何回も……何回も……この子のサンタさんに……なってくれるよね?


「……おう。俺も、さ……俺もあんまり……」
「ん?」

変な竜児……さっきから何でそんな変な顔してるの?
なんていうか、よく分からないけど……泣きそうな、切なそうな顔しないでよ……怖いじゃない。

「……そういうところ、行ったことねえから……だから……」

――――怖い?

怖い? 何で? 何が? 昨日も、同じような気持ちになった……ような……


『簡単な話?』 ズキン――
『おい! そういう言い方はないだろう!?』 ズキン――
『おまえ…………だって…………』 ズキン――
『俺も、さ……俺もあんまり……』 ズキン――


竜児が……いやな顔をしてるのが目の前にフラッシュバックしてくる。
そして、その時に感じた胸の痛みも……これは悲しんでる顔、これは怒ってる顔、これは傷ついてる顔。

じゃあ……今の顔は何? どんな気持ちなの? どんな時にそんな顔をするの?……ねぇ、竜児……
やだ……やだやだやだ……怖い、怖いよ竜児……そんな顔しないで……そんな顔を見せないで。
私がわからない顔しないで。怖い……怖いよ……なに?……何なのこれ……


567 :【 - た い が - 】 51 ◆askgvpoGB. :2009/07/04(土) 00:28:52 ID:uKva/Wj8

「……ぁ……ってわけじゃねえけど…………そう遠くない…………ゃ……」


周りの音が消えていく。
これ以上考えちゃいけないって思うのに……止まらない、止まらない……

竜児は…………この子のサンタさんになってくれるよね?
毎年毎年やってきて、この子がずっと忘れないサンタさんに……なってくれるよね?

なってくれるよね……なってくれなかったらどうしよう……どうしよう……
昔の私みたいに……なっちゃったらどうしよう……ううん。そんなことは絶対無い!

絶対に……無い。竜児が喜んでくれない……なんて事は絶対無い。

でも……絶対なんて…………誰にも……言えないじゃない……

だって……わたし…………私、知らないんだもん! 分からないんだもん!

私はこんなに……こんなにこの子が愛しいって思うのに……それなのに……

何で私には……サンタさんが……1回しか来なかったの?……あの時、誰も助けに来てくれなかったの?

……なんで…………ねぇ何で!? 誰か教えてよ!!!



「……た……が?」

「大河!」
「――っ!?」

「おい……大河?」
「……りゅう……じ?」
「どうしたんだおまえ? 何か……心ここに在らずって感じだったぞ?」
「それ、は…………」

そう言いながら竜児を見上げて、ビクッ! と身体が震える。こちらを見る竜児の眼差しが……
ううん。あれは心配してくれてるだけ、違う……残念そうな顔とかじゃない……違う……違う!!!

「……くっ!」
「お、おい? 大河?」
「……帰る」
「気分が悪いのか? 何だったら休んでった方が……」
「ごめん…………帰りたいの……」



◇ ◇ ◇ ◇ ◇


568 :【 - た い が - 】 52 ◆askgvpoGB. :2009/07/04(土) 00:29:44 ID:uKva/Wj8


「おう、お風呂どうする?」
「今日は……ごめんね……」
「ああ。大河も無理しないで早く寝た方がいいぞ?」
「うん……」

布団の中から竜児を見ると、また、その心配そうな顔に怖くなって顔を逸らす。

そう……私は怖かったんだ。

もしかして、ほんの少しでも竜児の顔に陰りが見えたりしたらどうしよう、とか、
ちょっとでも嫌そうな顔をされたりしたらどうしよう、とか、
もしかしたら……もしかしたら…………なんて、言葉にするのもバカらしい心配をしてたんだ。
心の底から竜児を信じていても、それに疑いの声を掛ける何かが、私の中にいたんだ……

私を見てくれる人はいるんだ……今は、いっぱいいるんだ……もう大丈夫なんだ……
そう言い聞かせても、心のどこかに冷たいしこりみたいなのがあって、それが邪魔をする。

どうして言えなかったのか、どうして言葉が出て来なかったのか……
どうして……あれだけ見たいと思っていた竜児の顔を見ずに言おうとしたのか……

私はようやく理解した。


ダメだ……ダメだ……全然私は強くなれてないじゃない……
これから、もっともっと強くならないといけないのに……こんなんじゃダメだ……ダメだ……



◇ ◇ ◇ ◇ ◇


569 :【 - た い が - 】 53 ◆askgvpoGB. :2009/07/04(土) 00:30:29 ID:uKva/Wj8


ふっ、と……目を覚ました。何か夢を見ていたような気がする……何だろう?

「りゅうじ……」

目の前には竜児の寝顔。いつの間にか、こいつも寝てたのか……
私が寝ちゃったから、起こさないようにしてくれたのかな?
ごめんね……迷惑かけてばっかりだ。せっかくの週末だってのに、何かもうめちゃくちゃ……


のんきな顔して寝てるわ……なんて思いながら顔に触れた途端、

「ん……たい………………が……」

……危ない……起こしちゃうところだった。
そろそろと、起こさないように静かに布団から抜け出す。
静かに引き戸を開けて、リビングに行って、念のため電気も付けない。

全然落ち着かない。動き回りそうな体を抑え込んでテーブルの横に座って顔を伏せる。

どうしよう……どうしよう……そんなことばっかり頭を駆け巡る。
どうやって伝えよう? ううん。こんな沈んだ気持ちだからいけないんだ。
明日こそ……明日起きたらすごく元気に振舞って……それで楽しく過ごして、
それで……それで、竜児の笑顔を見ながら、思い切って言おう。

ドラマティックじゃなくたって、何だっていい。ただ、普通に笑って伝えればそれで十分じゃない……
そうすれば……怖いなんて思わなくて済む。変な心配なんかにとらわれなくて済むんだ……
いつも通り、ふざけたり、甘えたりしながら……会話の中で自然に伝えよう。うん。そうし……

ピッ― と音がした。
……あれ……これは照明のリモコンの音……?

「大河?」
「――!?」

跳ねるように頭を上げる。光が目に飛び込んでくる。
……いけない、竜児起きちゃった……



◇ ◇ ◇ ◇ ◇


570 : ◆askgvpoGB. :2009/07/04(土) 00:31:14 ID:uKva/Wj8

本日は以上です。ありがとうございました。

次回は日曜の夜か、それ以降くらいには。

571 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/04(土) 00:48:00 ID:N5EuSBXl
うおおおつううGJ!!
なんだろ、長いのは読むの苦手なのにこれはスラスラ読める、読めるぞ…!
目を引く才能が満ち溢れてるなぁ、途中で投下放棄するのは許さないんだからねっ!

572 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/04(土) 00:48:48 ID:0TJRPoLH
>>570
GJ!

573 : ◆fDszcniTtk :2009/07/04(土) 08:53:40 ID:MkNBgwCS
>>500 にインスパイアされて新作投下

「星に願いを」

574 :星に願いを ◆fDszcniTtk :2009/07/04(土) 08:54:29 ID:MkNBgwCS
『北村君が振り向いてくれますように』

たぶん一番上等と誰もが言うだろう、金色の折り紙で作った短冊の裏に書いた、自分の精一杯きれいな字を眺める。悪くない、と思う。字は。

親に貰った万年筆のインクが乾いているのを見たときには驚いた。せっかくのお願いを書くのにボールペンやシャーペンでは話にならない。が、慌てて走っていった駅前の文房具屋のシャッターが下がりつつあるのを見たときには、驚いたでは済まなかった。

思わず悲鳴を上げてしまった。歩行者からは盛大な注目を浴びたが、おかげで換えのインクを買うことができたのだから、人の視線なんかどうでもいい。インクが買えて良かった。万年筆も捨てないでおいて、まあ良かった。あんな親がくれたものだけど。

お願いのほうは

「まぁまぁかな」

誰に聞かせるともなく独り言を漏らして、逢坂大河がため息をつく。

白い机に頬杖をついて、ため息を漏らすのは何度目か。誰もいないマンションのベッドルーム。天蓋付きのベッドの横の勉強机。せっかくの七夕の願い事なのに顔つきは晴れない。蛍光灯に照らされた横顔は柔らかな曲線がまるで精緻な人形のよう。
見開けばきらきらと輝くように美しい瞳も、今日は憂いをたたえている。

商店街で高須竜児と買い物をしていたときに、笹の葉が目についた。そうか、もう七夕か。笹を買わなきゃ、と思いつつも竜児と一緒の時に買うのがなんだか嫌だった。折り悪く学校では、いけ好かない川嶋亜美との水泳対決でイライラのつのる毎日。
おまけに対決の結果は本当に腹立たしいばかりで、しかもどこにも気持ちのぶつけようが無くて。こんなありさまで脳天気に笹を買うなど、いくら鈍犬相手でも恥ずかしくて言えたものじゃなかった。

なんだかんだと理由を付けて一人になってやっと買えたのが今日。急いで夕ご飯を食べて、さっさと高須家を去ってきたのだが、例によってと言うべきか、思った通りと言うべきか、駄犬のうるさいこと。
腹でも痛いのかとか、用があるのかと人のプライバシーをねちねち探りやがる。

蹴っ飛ばして黙らせてようやく帰ってきて、一緒に買ってきた色紙を前に、さぁノートで練習と万年筆のキャップを開けたのが7時半頃。ところがインクが空という体たらくで、なんだかんだでインクを買って帰ってきた時には8時半。しかも汗だくだった。

好きな男の子のお願いを、汗だくで短冊に書く女の子が居る?

早めのお風呂に入って体をきれいに洗って、ちょっと清めた気分にして。で、ミルクを飲みながらクーラーで体を醒してようやくさっぱりしたときには9時半過ぎ。それから、短冊を前に、苦悶すること30分以上。
そもそもお願いの文面は考えていたのに、いざとなるまるでうまく書けなかったのだ。

北村君と結婚できますように。

書けない。とても。いざ書こうとすると、心臓がどきどきして体中がカッとし、手が震えるのだ。北村君と。結婚。考えただけでクラクラする。結局、頭をかきむしり、アウアウと声を上げ、腸がちぎれるような想いで妥協して一文ひねり出すまで30分かかった。

疲れ切って机に突っ伏して、

「かなうといいな」

呟いた時は既に11時過ぎ。

あとは疲れに任せて心地よく眠れば済むはずだったのだ。それが、何をどう間違ったのか、気づけば1時近い。机の上は気持ちの迷いを映し出すような、書き損じた短冊の山。いや、途中までしか書けなかった、というのが正しいか。一言書いて。二の句が書けなくて。
あーうーと、うなって。無言で天井を眺めて。結局別の短冊にまた書き始める。いったいどこへ向かってハンドルを切っているのかわからない自分の心に、大河はまた一つ、ため息をつく。

そして目の前に散らばった短冊に力なく目を落とす。事もあろうに、その山のような短冊は、お向かいの家に住んでいる鈍感凶悪犬野郎の名前で埋まっている。

「竜児が」 どうなってほしいのだろうか。
「竜児と」 どうなりたいというの。
「竜児も」 どうしたいのかしら。
「竜児に」 どうしてほしいのよ。
「竜児へ」 届けたいものでもあるの?
「竜児の」 何かが欲しいとでも言うの?
「竜児、」 なによ。

思いあまって天井を振り仰ぐ回数も、今夜だけで数え切れない。横を見ればお向かいの竜児の部屋の電気もついているようで、たぶん今夜も、あのえぐい目の男は夜遅くまで勉強だろう。

「駄犬のくせに」

つい、恨めしさに大河は独り言。

575 :星に願いを ◆fDszcniTtk :2009/07/04(土) 08:55:30 ID:MkNBgwCS
いったい、自分は何を混乱しているのか。と、またもやため息。自分が竜児を好きだなんてあり得ない、と思う。ならば今目の前に物証として残っている混乱の跡にはどう説明をつければいいのだろう。どうして短冊に竜児の事を書こうなんて自分は思っているのだろう。

北村君の事を考えるとドキドキする。竜児のことを考えてもドキドキしない。
北村君と一緒にいると視界がピンクになる。竜児と一緒にいても視界はピンクにならない。
北村君に怒られるとしゅんとなっちゃう。竜児に怒られるとむかつく。
北村君に声を掛けるときには緊張する。竜児に声を掛けて返事が遅いとイライラする。

ほらみなさいよ、と誰に問われたわけでもなく呟く。

冷静に考えて、自分は竜児の事なんか好きじゃない。そりゃたしかにおいしいご飯は作ってくれるし、汚したらきれいにしてくれるし、毎朝起こしてくれるし、泣いたら横に居てくれるし、北村君の事は応援してくれるし、水着を直してくれたし、横に居ると息が苦しくないし、
川嶋亜美がちょっかいを出してきたときには頭に来たし、ずぇったい別荘なんかには連れて行かせたくないと思ったけど。それでも、竜児の事は、絶対に絶対に絶対に恋なんかじゃない。

横に居て欲しいだけ。

竜児の事は、絶対に恋なんかじゃない。だって、北村君の事が好き。本当に好き。もし、竜児の事が好きなら、自分は浮気をしていることになる。そんなの、許せない。と、思う。

「ったく、どうしてくれるのよ」

あまりの混乱に自分の心がわからなくて、わけもなく目頭が熱くなる。どうして北村君の事を星にお願いするのに、こんなに竜児のことでぐちゃぐちゃ悩まないといけないのだろう。全部あいつのせいだ。ぜったいそうだ。あいつが悪い。

ぽたり、と涙が机に落ちる。

なによ。

◇ ◇ ◇ ◇ 

「おい大河、起きろ、遅刻しちまうぞ。体でも悪いのか?」

インターホンの前に立って竜児が舌打ちをする。きつい目を眇めてドアを焼き切る決意を固める…わけではない。困っているのだ。たいていチャイムを鳴らしたら起きるくせに、今日は返事一つしなかった。時間がないので仕方なく一人で戻って朝飯を食べ、
文句を言いながら大河の分をタッパに詰めたのがついさっき。起きられないなら仕方ない、ぎりぎりまで寝かせてやって大河の家で食べさせてやろうと思ったのだ。

なのに、今度も返事無し。確かに昨日の晩は遅くまで灯りがついていたが、だからといってこれはないだろう。ひょっとして体でもこわしたか。昨日は嫌に部屋に戻るのが早かったし。いやいや、元気だったぞ。そわそわしていただけで。
あれこれ考えても考えがまとまらず、竜児は頭をかく。

「あー、まったくもう!」

意味のない愚痴を残して、じりじりと気温が上がりつつある表に出て再度家に戻り、大河が泰子に預けていた合い鍵を持ってもう一度大河のマンションに戻る。出来れば使いたくなかった。いくら何でも許可無く同級生の女子、それもひとり暮らしの家に合い鍵で入るとは。

「おーい、大河ぁ!」

おそるおそる家に入る。いつかのデジャブ。違うのは、かび臭くないことだけ。大河の家のメンテは竜児がしっかりやっている。竜児が手をかけているかぎり、カビなんてあり得ない。日当たりの悪い高須家は別だが。

大河はリビングには居ない。となると、寝室か。リビングと寝室の間のドアをノックして声を掛ける。

「大河ぁ!寝てるのか?遅刻するぞ!」

返事がない。ここに来て、竜児は本当に心配になってくる。ほんとに病気だったらどうしよう。

「おい、開けるからな」

そう、はっきり言ってドアのレバーをおろす。レバーが立てる音にびくつきながら、寝室のドアを開ける。

「大河ぁ…おう。居るじゃねぇか」

居た。大河が居た。しかも起きている。天蓋付きの豪華なベッドの上にぺたんと座り込んで、入り口の竜児を見ていた。恨めしげに。

「どうした、大河」

576 :星に願いを ◆fDszcniTtk :2009/07/04(土) 08:56:15 ID:MkNBgwCS
そう言ったっきり、竜児も声を呑む。当たり前のようにガーゼ地の夏用パジャマ姿なのはともかく、髪はぐちゃぐちゃ。そして、「寝不足です」とはっきり書いてある目の下の隈。顔がぐちゃぐちゃに見えるのは、ひょっとして昨日の晩泣いたのか。

そしてやっぱり、大河は見ているのだ。竜児を。じっとりとした目で。上目遣いで恨みでもあるように。思わず、恨まれるようなことでもしたかと胸に手を当てるが、心当たりはない。
つい最近のプールでの事件でクラス中から冷やかされている大河はそれなりにストレスを浴びてぐったり疲れていたが、その恨みが竜児に向かってくることはなかった。その点、事件に至までの陰鬱な日々とは違う。

そもそも、大河がこんな目をすることは珍しい。恨みがあれば怒り、怒れば怒鳴り、殴り、蹴る女だ。こんなふうにじっとりした目で自分を見るなんては無いと思っていたが。

「なぁ、なんかあったのか?泣いたのか?」

図星だったらしい。大河が薔薇の花びらのような下唇を噛んだ。しかし相変わらず、無言。竜児は困り果ててしまった。このままでは大河に朝ご飯を食べさせる時間が無くなる。大河は燃費の悪い女だ、朝ご飯を抜けば午前中はふらふらだろう。
それどころか、このままだと二人とも遅刻だ。

困ってため息をつきながら、ぐるりと頭を回したときに、机の上の笹が目に入った。短冊が下げてある。机の上には散らかった書きかけの短冊。確か先週掃除したときには無かった。

「おう、あれ作って遅く…」

言い終わる暇もあらばこそ、大河がひぃぃっとも、ひぇぇーっとも、いぃぃぃっともつかぬ声を上げてベッドから飛び出し、短冊を竜児から守るように机に突っ伏す。

「見ないでよ!」

その剣幕に気圧される。そして、突っ伏したまま竜児を振り返ったその真っ赤な顔に、また言葉を失う。どうしてお前はそんなに命がけの顔をしてるんだ?嫌なことがあるなら、なぜ怒らない?なぜ、そんな、か弱い女の子みたいなまねをしているんだ?

何か言おうとして、ぱらりと机から落ちた短冊を目にする。そして今度こそ、今度こそ竜児はショックを受けた。書き終えることのできなかった短冊には、一言

「竜児」

と。

俺がどうしたって?竜児は立ち尽くす。ちょっと待て。大河。ちょっと待ってくれ。その机の上にある短冊は何だ。北村の事を書いていたんじゃないのか。お前は短冊に、俺の何を願おうとしたんだ。おかしい、おかしいだろう。
そう考えて、今度は竜児が自分自身の嘘に唖然とする。いやいや、確かに大河は何度かおかしな事があった。まるで、北村ではなく自分の事が…

「出てってよ!」

大河の悲痛な叫び声に我に返る。そして、読んでしまった。笹の葉につるされた2枚の短冊を。短冊に書かれた大河の言葉を。1枚は、『北村君が振り向いてくれますように』。そして、

「出てけ!」

大河の投げた枕が見事顔面に命中。

「す、すまねぇ」

ひとり暮らしの女の子、それもパジャマ姿の寝起きの同級生の寝室にいることを突如思い出して、あわてて退散する。それでも、2枚目の短冊の言葉が頭に焼き付いて離れない。寝室から飛び出し、広々としたリビングで独り呟く。

「なんでだよ、大河。なんでだよ!」

あまりのことに、竜児は混乱していた。なんでだよ、大河。

大河とて同じ。いや、混乱の度合いから言えば大河の戸惑いの大きさは竜児のそれとは比べものにならない。竜児は知らないことだが、その短冊を書いているとき、大河は独り誰にも知られることなく泣いていたのだ。

短冊には、その時の大河の気持ちを刻むように涙の跡が残っている。



『竜児のバカ』



(おしまい)

577 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/04(土) 12:20:17 ID:yEUdiKbz
>>576
相変わらず良いねぇ!乙でした!

ひょっとすると「〜〜ように」なんて皆が同じ書き方する短冊よりも、こういうやつの方が意外と叶うのかもしれないな

578 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/04(土) 15:44:28 ID:VBVsH/sP
>>570
大河、ガンガレ 。・゚・(ノД`)・゚・。

579 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/04(土) 15:56:39 ID:VBVsH/sP
>>576
最後の一言、猛烈にグッと来ました。せつないよぉ

しかし、ある意味これも
>>532-535 のつぶやき高須を喰らい続けた結果でしょうか・・・

580 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/04(土) 15:58:38 ID:N9RluKOF
>>543
それれす
尼の包装を開けて見た瞬間、ドキッとした。いやズキュュュュンか!

581 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/04(土) 16:39:09 ID:GXgVi63B
>>576
この〆かたいいねえ
言葉にできない想いを色々考えちゃう
目に見えない感情がこんなにこの胸を熱くする〜

2回読んだけど
>笹を買わなきゃ、と思いつつも竜児と一緒の時に買うのがなんだか嫌だった。
この一文が発見できてとても良かった

582 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/04(土) 16:54:59 ID:ikH30BDk
そろそろ次スレシーズンだな

583 :517:2009/07/04(土) 17:14:10 ID:8cvRWw49
>>518 >>521 >>527
有難うございます。
竜虎の会話は、回転寿司でなんか嵌まってしまいました。
でも、ホントの気持ちはあまりしゃべってくれません。
あ、それは自分の筆力が無いからか・・・

ダブルデートの方、いつも楽しみにしています。
会長の切れ味がたまりません。急展開が楽しみです。

>>546
もし、これでスレが荒れてしまうことになったら、本意ではないのですが、
真摯に感想を書いてくださったと思うので、一度だけ。
まず、不快な想いをさせてしまい、申し訳ないと思っています。
546氏のおっしゃることは、一つの意見として尤もだと思います。
むしろ、ズバリ言って下さったことに感謝しています。

ただ、設定作って、落として、上げて、はい物語一丁あがり、とは思っていません。
たどり着きたいところがある。そのために書いている。
今はそれしか言えません。

長編でも3行のギシアンでも、竜虎が仲間達がみんなの中で生き生きとしている、このスレが好きです。
異端だと思いますが、お目こぼしを頂ければ、ここで続けたいと思っています。

584 ::2009/07/04(土) 18:11:10 ID:vOHe3PX1
>>582
インデックス見終わったら立てるから待ってて

585 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/04(土) 18:12:46 ID:0TJRPoLH
>>584
よろすく

586 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/04(土) 18:39:24 ID:SX1s8yd4
どうでもいいが次レズシーンに見えた

587 ::2009/07/04(土) 19:46:59 ID:NUezE//+
立ててくる

27 名前:大橋高校の生徒さん[] 投稿日:09/07/04 19:46:18
次スレタイトルは

【とらドラ!】大河×竜児【モフモフ妄想】Vol12

で立てます

588 ::2009/07/04(土) 19:52:47 ID:NUezE//+
【とらドラ!】大河×竜児【モフモフ妄想】Vol12
http://changi.2ch.net/test/read.cgi/anichara2/1246704738/

新すれです
仲良く使ってね!!

589 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/04(土) 19:53:25 ID:0TJRPoLH
>>588
おつです!1!1!1

590 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/04(土) 19:58:30 ID:NUezE//+
>>583
モチベーションをキープしていただければウィーアーソーハピーです

591 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/04(土) 20:04:32 ID:N5EuSBXl
>>583
このスレの住民は竜虎に当てられた異常者ばかりで
あまりきつい事は言われない傾向にあるが、それで遠慮することはない。
ちなみに俺も竜虎に当てられた異常者だ、続き楽しみにしているよ。

>>588
おつんぬー、嫁にこいよ

592 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/04(土) 20:06:14 ID:NUezE//+
>>591
★ノノハヽ
从*´∇`) <<いやあっ!

593 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/04(土) 22:14:20 ID:FSYWJkXd
>>570
必然の流れと言えばそうなんだろうけど
二人が過ごしてきた家庭環境と絡むんだねー
大河が考えてるのと同じように竜児にも考えることはあるだろうし
それを大河はまた考えちゃうだろうし・・・

正直、大河はやく言っちゃえYO!って楽観視してたところがあるし
「雨やどり」の二人とリンクしてると考えると、大河が言ってるように自然な二人を今か今かと意識しちゃうね

594 :まとめ人 ◆SRBwYxZ8yY :2009/07/05(日) 04:10:34 ID:/Ie1Y7pz
【とらドラ!】大河×竜児【クネクネ妄想】Vol11の580くらいまで保管しました。
そして>>588氏 スレ立て乙です!

>>538
代理投稿されたものについては本スレ用にまとめていくつもりです。


595 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/05(日) 04:43:50 ID:bsNn7yUs
>>594
いつもお疲れさまです!

596 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/05(日) 06:21:18 ID:5jNmMwxL
>>594
まとめ乙です!
質問にもわざわざ答えて頂いてありがとうございます。

597 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/05(日) 08:12:27 ID:p1Z3uCUG
>>594
ご苦労さまである

しかしまとめで見ると意外と俺もちょこちょこシチュを投下してるんだな

598 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/05(日) 09:08:28 ID:p1Z3uCUG
>>549の続きだよ


「そういえばね、ひとつ発見したことがあるの」

「なあに?」

「ほら、やりたくないことやってる時間ってすごく退屈で長く感じるじゃない。古典の授業とか」

「そうだね。心の中ではもう休み時間が待ち遠しいのにまだ半分も終わってないと退屈極まりないよね」

「そうそう。で、逆に楽しい時間ってすぐに過ぎちゃうじゃない」

「お昼休み終わって高須くんが教室に戻るときなんかすごく名残惜しそうだもんね、タイガー」

「べ、別に名残惜しくないわよ!…まあ、お昼休みあと30分延長してもいいかなぁって思うけどさ」

「たぶん12時間あっても足りないんじゃないかなぁ」

「まあそれはしょうがないのよ。で、本題だけど」

「うん。何を発見したの?」

「あのね、竜児と一緒に勉強してるとすごくはかどるの。ほら、受験勉強なんて退屈じゃない。
 私は集中力ある方だけど、それでもだんだん飽きてくるのよ」

「あるある」

「けど竜児と一緒だと全然退屈しないのよ」

「おしゃべりとかしてるからじゃないの?」

「ううん、お互いあんまりしゃべらないの。でも気付いたら4時間くらい経っててノートもちゃんと埋まってたりするのよ」

「すごいじゃん。私にも高須くん貸して欲しいかも」

「だめ。竜児は私んだから」

「そうでしたそうでした」

「だからさ、退屈な時間でも竜児がいると長く感じなくなるって話」

「けどそれじゃ高須くんといる時間が短く感じちゃうんじゃないの?」

「んー、そうでもないわよ。勉強してるとそれなりに長くは感じるから。その分竜児と長く一緒にいてやれるし」

「あら?一緒にいて欲しいのは高須くんの方なの?」

「当然よ。この大河さまとどうしても一緒にいたいっていうから勉強付き合ってあげてるのよ。
 私もせっかくの休みを退屈な気分のまま過ごしたくなんかないし」

「優しいんだね、タイガー」

「そうよ!優しいのよ私は!でなきゃあんな顔面最終兵器と付き合ったりしないんだから!」

599 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/05(日) 09:08:30 ID:p1Z3uCUG
「だーれが最終兵器彼氏だって?」

「ひゃ!?りゅ、竜児!!?いつからそこに!?」

「香椎が俺を貸してくれとか言うあたりからだ」

「あら高須くん、もう課外終わったの?」

「おう、すっ飛んできたぜ」

「もう!誰が立ち聞きしていいなんて言ったのよ!」

「すまんすまん。なんか女王さま気分なお前を見てると可愛くてよう、つい声をかけそびれたんだ」

「か、か、か、か、か、か、か」

「あらあら、またレッドタイガーになっちゃって♪」

「ほら、帰るぞ。香椎もありがとうな」

「どういたしまして。ほらタイガー、高須くんもう帰るって言ってるよ」

「…かわいいって…へへ…竜児が私のこと…へへ♪」

「やれやれ、いつもこうだ」

「ふふ、高須くんて本当、天然なんだから」

「おいおい勘弁してくれ」

「ほらほら、タイガーを早くこっちの世界に戻さなきゃ幻想入りしちゃうよ」

「さすがにそれはない。俺がいる限り博麗大結界は超えさせねえ」

「私たちだっているからね。それじゃお先に」

「おう、じゃあな。ほら大河、俺たちも行くぞ」

「ふぇ?はっ!なんだか桃源郷にいた気がするわ!」

「やっと戻ってきたか。さあ帰るぞ大河。弟が待ってる」

「うん♪」

600 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/05(日) 09:38:09 ID:JYuvF50b
>>594
まとめおつんつん!最近忙しいみたいで大変そうだけど頑張って!

ところで一つ気になってたんだけど、
新避難所にある「一言感想スレ」へのリンクをまとめサイトに直接貼った方が使いやすいんじゃないかな?
こちらの本スレであまり周知されてないみたいな感じだし。
自分では何もしてないので偉そうな事は言えないけど、出来ればそうしてもらえると嬉しいっす!




601 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/05(日) 09:42:14 ID:JYuvF50b
「ねぇねぇ、りゅーじー?」

「おう、どうした?」

「最近さ、あんた私の事飽きたわけ?」

「は?いきなりどうしたんだ?」

「だって・・・だってええええええええええええええ!」

「お・・・おい、何だ?泣くなよ、泣くなって!どうしたんだ?」

「せっかくの週末だってのに・・・竜児ってば全然抱いてくれないんだもん!」

「そっ、それは・・・」

「私はね、まっさらなキャンバスみたいに、いつでも竜児の色に染めてくれるのを待ってるのに・・・」

「大河・・・すまねえ・・・」

「グス・・・分かってくれた?」

「ああ・・・今の俺に笑いはあまり無いが・・・それでもおまえが欲しいぞ!」

「りゅうじっ!」

「たいがっ!」



ギシギシアンアン

602 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/05(日) 10:36:12 ID:Tu86V7gS
結局これかwGJした!

あと…ヤンデレタイガー誰か書いてくれんかね?

603 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/05(日) 14:51:08 ID:Bj8yM5H4
神降臨w
http://yy53.60.kg/test/read.cgi/newso9vaplus/1246592936/29

604 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/05(日) 16:15:06 ID:+H99N4cK
>>577
ありがとう!

「竜児のバカ」なんて願い、受け取った方も困るよな(w

>>579
最後の一言、これで良かったのかわからなかったんで、嬉しいわ。
いつも思うけど、俺は話の結び方が下手だ。

>>581
プールの頃の大河って、内心すごく悩んでるよな。既にゼロ距離のくせにめちゃめちゃ
意識してる。つか、ゼロ距離になったからこそ、今更間に本人も悩んでたのか?

>>594
まとめ乙です!

605 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/05(日) 17:40:27 ID:GINI7eGQ
ドイツ兵は、占領した屋敷の絵画が曲がっていると、まっすぐに直すクセがあるので、
ソ連軍はわざと絵を斜めに吊って、動かすと爆発するトラップを仕掛けた


一方逢坂大河はわざとゴハン粒を口元につけることを覚えた

606 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/05(日) 18:24:23 ID:5jNmMwxL
なるほど、口元に付いてたら竜児がペロッをしてくれるわけか。
それで「責任取りなさいよね」でギシアンへ、か。

うまいっ!座布団一枚!

607 : ◆askgvpoGB. :2009/07/05(日) 19:23:08 ID:oOEeQZ1y

こんばんは。

>>571
とんでもありません。書けば書くほど難しいと思わされます。放棄は無いのでご安心を。
>>572>>578
ありがとうございます。
>>593
自分も最初は軽めのつもりでしたが、いつの間にか長編になってしまいました。


今日中に投下できる予定ですが、さっきから悩んでます。

このスレの残り容量が少ない かつ 今日の投下量はそれなりにある
作品としてスレを跨ぐのは確定ですが、一回の投下中にスレを跨ぎたくないので、
このスレに投下すべきか、次スレに投下すべきか……どうしたものかなと。

あまり詳しくないので、どなたかアドバイスをくれると嬉しいです。



608 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/05(日) 19:26:45 ID:Bj8yM5H4
今日やっと原作七巻が届きとらドラ全巻コンプリート
しかしまさか七巻の挿絵で大河に乳谷が描かれてるとはなッ!
公式で胸が成長しとるやないか!

609 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/05(日) 19:28:27 ID:Bj8yM5H4
>>607
残り14KB程度なので投下する分のファイルサイズがそれ以下なら投下
それ以上なら次スレに投下してこっちは埋め立てに使えばいいんじゃないかと思うのです

610 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/05(日) 20:13:29 ID:+H99N4cK
>>609
607がどう考えているかはわからないが、俺は「埋め立てムード」のスレに苦労して書いた文章を投下するのは
躊躇する(w。埋め立てって言葉が悪いって訳じゃない。一種のお祭なんだから、長編は祭が終わるのを待って
から投下してもいいと思う。

アニメだって年末年始の放送は休みだろう。

611 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/05(日) 20:22:14 ID:+H99N4cK
「てわけで、竜児。私達埋め立てしなきゃいけないんじゃない?」
「なんだよいきなり」
「スレの空気読みなさいよ。早く埋めないと長編書いてもらえないよね」
「しかしおまえ、このスレでこの会話構成は…」
「そうね、ギギギギギギギシアンって言うのかしら。ちょっと下品よね」
「おう、正直衆目監視の下でやるってのは気が乗らないんだが」
「やるってなによ、やるって。いやらしいんだから」
「なんだよお前…て、喧嘩しても仕方ないか」
「そうね。仕方ないわよね。ねえ、竜児。なんかネタ無いの?」
「正直、ねぇ。用意してなかった」
「困ったわね。これ書いてる作者、まじでネタ無しで書いてるわよ」
「そんなに切羽詰まるようなことか」
「最近筆が進まなくて頭を抱えているみたい」
「いい年のおっさんが高校生の恋愛小説のSS書けないからって頭抱えなくていいだろうに」
「そうよね。キモイ話よね。ねぇ、竜児どうしよう」
「まいったな。なんかリクエストあったか?」
「リクエストあっても応じられるのかしら…なに、ヤンデレなに?」
「病んだ女の子が恋に落ちてデレデレするギャップがいいらしいぞ」
「何それキモ!私の柄じゃないわよ」
「そうだよなぁ『とらドラ!』のキャラでヤンデレって感じの子はいないよな」
「あ、ばかチー…」
「川嶋は違うだろう」
「…を追っかけていたストーカー。あの変態キモ男がばかチーの愛の力でデレデレになるのよ。ボンっ!ってね」
「…やめといてやれ」


612 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/05(日) 20:32:15 ID:+H99N4cK
「って1KBしか減ってないわよ。どうするのよ!」
「どうしよう。ヤンデレネタじゃないけど、とらドラ!はツンデレって言われたな。お前のくぎゅだし」
「くぎゅの演技は本当にすばらしかったけど、私はツンデレとかじゃないわ。デレデレしてないもん」
「3年の登校の時してたろ」
「そ、そうかな?」
「『大好きな竜司!』って言葉は、結構効いたぞ」
「そそそそそうだったかしら」
「ま、ツンツンはしてないよな。俺、ボコボコにされてばっかだったぞ。ボコデレ」
「なによそれ」
「ツンデレのパターンも踏襲してなかったし」
「パターンがあるの?」
「あるだろ。『お弁当作り過ぎちゃったから、お腹すいてるなら食べたら?あ、あんたの為に作ったんじゃないんだからね!』とか」
「…キモ」
「お前の場合、弁当作らないしな」
「…」
「作ってたの俺だ」
「…」
「たとえ作ったとして、作りすぎたらその場で食うのがお前だ」
「なによ、竜児の意地悪」
「悪い悪い、怒るなって」
「すぐそうやってからかうんだから」
「よしよし泣くな。今晩好きなもの作ってやるから」
「すぐそうやって食べ物で釣る。ばかにしちゃって」
「すまんすまん、何が食べたい?とんかつ?」
「うん、とんかつがいい!!!!…………っ!!」
「…ぷっ」
「笑うなバカ竜児!」
「わかったわかった、とんかつな」
「みみみみ、ミルフィーユとんかつ作ってくれるかしら」
「大河の望みのままにだ」
「やった!」

613 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/05(日) 20:37:07 ID:+H99N4cK
「2KB減ったわね」
「冷蔵庫の肉も減ったぞ」
「2Kgも食べてないわよ!」
「誰も文句言ってないだろう。お前が喜ぶ限り飯は作ってやる」
「えへっ。私も竜児の為にお料理勉強してるから、食べさせてあげるね」
「お、おう」
「で、話が進まないんだけど。なんか理系の話無い?」
「なぜ理系?」
「あんた理系じゃない」
「…、じゃ、日食の時には木陰を探せ」
「は?」
「木漏れ日が日食の形になるから安全且つ楽しく観測が出来る」
「へー、そうなんだ。私望遠鏡で見るのかと」
「望遠鏡高いだろう。木漏れ日は只だからな」
「なるほどね」
「あと、アメリカでもオリオン座の形はオリオン座だ」
「へーそうなんだ」
「つか、ゆゆこ勘違いにも程があるな」
「あれ、あんたと北村君が勘違いしてるって話じゃないの?」
「だとしたら悲しすぎるな」

614 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/05(日) 20:40:11 ID:+H99N4cK
「さらに1kg減ったわね」
「1KBだ。だんだん苦しくなってきた。表示は8kBか。原稿用紙15枚程度か」
「10枚じゃないの?」
「びっちりは書かないだろう。改行した分は開けるからな」
「あ、そうか」
「新聞小説は1日5枚くらいみたいだぞ」
「へぇ、それで食っていけるなんてチョロい仕事ね」
「ちょろくねぇだろう。原稿用紙1日5枚で『翔ぶが如く』を書き上げる自信はおれにはねぇ」
「おおげさねぇ」
「んなことない」


615 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/05(日) 20:46:36 ID:+H99N4cK
「どうすんのよ!全然減らないわよ!」
「くっ…」
「ねぇねぇ、2−Cの子だったら誰が好き?」
「バカ、そんな話今更振るな!」
「まぁ、みのりんはこの際除外よ。話し終わっちゃうもん。でも健全な男子なんだからさぁ。あったでしょ」
「なにが」
「男子同士で女子の品評会とか?あんな服着せてみたいとか?」
「…っ!」
「ぷぷぷ、図星みたいね。ねぇねぇ、誰?」
「あーうー」
「ばかちーには結構よろめいてたんじゃない?」
「むぅ。俺は最初っから本性見てたからな。お前が想像するほどよろめいてなかったとおもうぞ。
ただ、正直本性見ていても間近でいたぶられるとクラクラしたな」
「いたぶられたんだ」
「めちゃめちゃからかわれた」
「ぷぷぷ。まぁ、竜児はからかわれたつもりでも、ばかちーは本気だったかもよ」
「あいつわかんないんだよ。煙に巻くから」
「そこはばかチーの悪い所よね。あれじゃ通じないわよ」
「お前もそうとう本音を隠してたけどな」
「…」
「そうやって、ぷぃっと横を向くときって、かわいいぞ」
「なに笑ってんのよ!バカ犬!」
「あはは、怒るなおこるな。よーし確実に494kBいったろ」
「ふん、まぁリアルタイムで書いている努力に免じて、コーヒーを飲んでくることを許してやるわ」



616 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/05(日) 21:02:22 ID:Bj8yM5H4
これは良い埋め立て

>>610
あのAT-Xでさえ大晦日は特別編成だしな

617 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/05(日) 21:07:39 ID:5jNmMwxL
埋め立てのおかげで埋まったかな?GJ!是非完結させてくれ

>>607
なかなか埋まらなくて投下日が変わるくらいなら
埋まっていなくても次スレに投下して頂きたいね。

618 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/05(日) 21:17:17 ID:+H99N4cK
「493kBしか行ってないじゃない。あ、でもコーヒー飲んでる間に2レスあったわね」
「あと6KBか。遠いな」
「仕事中とか進むのにねぇ」
「おま、やめろって」
「それでさ、ばかチーじゃないなら誰なのよ」
「もうこの話やめようぜ」
「ま、2−Cの男共の注目を浴びて居たといえば、香椎と木原よねぇ」
「そ、そうだな」
「やっぱり竜児としては香椎奈々子かしら?」
「ま、まぁそんなところかな。家庭的だしなぁ」
「スタイルいいしね」
「やさしいしな」
「お色気ぼくろだし」
「やめろ、そんな言い方」
「結構似合いのカップルだったんじゃないかしら。家庭環境似てるし」
「そうかもしれないなぁ、某方面にはナナドラというジャンルがあるらしいし」
「なにそれ」
「奈々子と竜児」
「…」
「進級初日にお前にびびらされた俺を可哀想に思った香椎が声を掛けてきて、やがて二人は仲良くなり
互いのよく似た環境もあって、お互いを心の支えとするようになる」
「…」
「怒ったか?」
「おおお怒ってなんかないわよ。こここんなのただのおしゃべりじゃない。さ、続けて」
「でもまぁ、怒濤の展開はないわな」
「どうして?」
「だって、香椎は自分で弁当作るだろう。飢え死にもしないだろうから、一緒に生活する必要もない
あって交換弁当くらいか」
「なにそれ」
「1日置きに互いの弁当を作るとかどうだ?」
「ラノベのマーケットは非モテなんだから、やり過ぎじゃない?」
「お前は言い過ぎだ」
「ドジっ子イベントもないから1巻で終了だな」


619 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/05(日) 21:25:02 ID:+H99N4cK
「あと5kBよ、竜児。頑張って!」
「いや、頑張ってるのは何のシナリオもなしに書いているこいつだ」
「日曜日の晩だというのに団らんとか無いのかしら」
「言ってやるなよ」
「で、香椎じゃないとしたら、木原かしら?」
「うーん。進級当時は結構ポイント高かったんだけどな」
「けど、なによ」
「ギャル系怖いんだよ」
「ぷぷぷ、怖いのはあんたの目よ。木原にすごまれて気絶する奴は居ないけど、
あんたの目で気絶する奴は確実に総人口の1%を超えるわね」
「何話していいかわからないし」
「竜児、そもそも誰が開いてでも女の子とトークなんて出来ないじゃない」
「お前!なんだよそれ。ちゃんとお前の相手してやったろ」
「違うわね。あんたのはルーチンかリアクションのどれかよ」
「『おう、おはよう、早く食え、弁当持ってきたぞ、なにやってんだ、体でも悪いのか、何するんだよ』ってところよ。
基本的にお母さん+被害者が竜児の語彙ね」
「お前そんな風に見てたのかよ!」
「ごめんごめん。怒らないでよ竜児ぃ。今はそんな風に思ってないから」
「前は思ってたんじゃないか」
「まぁ、まぁ、押さえて押さえて。『とらドラ!』で竜児が切れちゃうとストーリーが破綻するから」
「そんな役回り」
「真打ち後からっていうじゃない。竜児が切れるのは私の事を想ってくれる時だけでいいのよ」
「便利君かよ」
「ナイト様よ」
「ま、そういうことにしとくか」
「よーし次行っててみよう!」
「って、連投大丈夫か?」

620 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/05(日) 21:41:21 ID:+H99N4cK
「あと3kB!」
「kB単位だから、急に進むと次の投稿は反動であまり数字が減らないんだよな」
「気にしない気にしない」
「さて、マジにネタが無いんだが」
「じゃぁ、仕方ない。とっておきのあれで」
「なんだ?」
「竜児が無神経だって話」
「なに、このきれい好きの俺の何が無神経だって言うんだよ」
「女の子に対する細やかさが足りないってこと。Aka 鈍感」
「英語混ぜるなよ」
「鈍感過ぎて、みのりんとかばかちーの気持ちをわかってあげてないわよね」
「そんなことねぇぞ。俺はあいつ等の気持ちだって一所懸命…」
「9巻で面と向かってばかちーに非難されてるくせに」
「う」
「7巻でもかなりストレートに言われてるのに気づかないものね」
「あぐ」
「ま、しょうがないか。4巻で話ががらっと変わっているのに、竜児は空気読めないんだもん」
「なんだそりゃ」
「4巻でラブコメはおしまい。5巻からは恋愛小説なの」
「ま、確かにそうは言われてるけど…」
「小説の構造まで変わったのに、竜児はずっとマイペースだったものね」
「なんだよ構造って、知ったかぶりかよ」
「おやぁ、竜児さん。私の専攻わすれちゃった?」
「…英文科」
「ぷぷぷ。理系犬の竜児君には想像できないせかいよね」
「お前だってファッション雑誌くらいしか読んでなかったくせに」
「だって、彼氏が出来て落ち着いちゃったから一杯本読めたんだもーん」
「俺のおかげじゃないか」
「おこらないおこらない」
「はいはい。で、構造って何だよ」
「そうね。もともと『とらドラ!』は高須骼凾フ物語なのよ。知ってた?」
「え?ヒロインお前だろ」
「そうだけど、物語はあんた視点なのよ。あるいはあんたを見ているゆゆこの視点」
「言われてみれば」
「ほら気づいてない。これだから主婦は」
「誰だよ主婦って」
「とにかく竜児視点なの。だから、竜児にわからないことは読者にもわからない。
神様の視点もあるから竜児よりはわかりやすいけど、物理的に竜児から見えないものは見えない」
「そんな話だっけ」
「そうよ。もちろん例外はあるわよ。たとえば1巻の終わりで竜児が目をつぶったときに私の表情が描かれてる。1巻確認してみて」
「あ、ほんとだ」
「3巻の市民プールのシーン。怒った私が決定的な一言を言うんだけど、ドジっ子の竜児はプールに落ちてるから聞こえない。
でも、ちゃんと描かれてる」
「お前にドジ呼ばわりされるとは…でもほんとだ」
「ほんの少しの例外はあるけど、竜児か、竜児の側にいる神の視点なの。ところが、4巻の花火のシーンで一変するのよ。
調査の為に4巻にとんだ我々は驚いた」
「それ、別の作品な」


621 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/05(日) 21:54:11 ID:+H99N4cK
「あと1kB!」
「この話終わらないんじゃないか?」
「まぁいいじゃない」
「いいのか?」
「とにかく、それまでわずかな例外を除いて竜児視点だったのに、4巻の花火シーンでは、
いきなり多視点の大盤振る舞いよ」
「どういうことだ?」
「竜児の視界にはいっていないものの描写が多いのよ。私とか、ばかちーとか。あと、竜児から顔をそらしている
ばかちーの瞳の描写とか」
「ほんとだ、大盤振る舞いだな」
「開けて次の日、電車の中は完全に私視点よ。最初のころと小説の構造が変わってる」
「おう、すげぇな」
「でしょ。要するに、夏の旅行以降、竜児の心情と竜児が理解出来る心情を描くだけでは『とらドラ!』を記述できなくなるの」
「話が広がったって事か」
「そうね。高須竜児の物語と並んで、逢坂大河の物語、櫛枝実乃梨の物語、川嶋亜美の物語がはっきりとした流れとして
描かれるようになるわ。4巻の旅行から帰ってきたときから、『とらドラ!』は名実共に第二部ね」
「なんか俺が無神経だって話じゃなくなったな」
「なに言ってるのよ。竜児が鈍感だから竜児視点じゃ物語を描けなくなったんじゃない!」
「えーーーっ!」
「このあとUFOとか、糸とか、星とか、かまくらとか、いろいろ暗喩があるんだけど、竜児わかってなかったでしょ」
「え、あ、ちょっと待て。糸はわかると思う。俺の心理描写だし」
「そうかもね。それがオーナメントから来ている事に気づいていればいいけど」
「へ?」
「ほら気づいていない」
「なんだよそれ」
「教えてあげてもいいけど、そろそろスレも埋まったみたい」
「おい、ここまで来て生殺しかよ」
「これ書いてる奴もネタとして未消化なのよ。じゃ、皆さん、機会があったらまたお会いしましょう」
「ちょ、待てって。おい!」
「さよなら、さよなら、さよなら」
「古っ」

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